JPH09203872A - 光走査用レンズ・同期光検出装置および光走査装置 - Google Patents

光走査用レンズ・同期光検出装置および光走査装置

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JPH09203872A
JPH09203872A JP1172996A JP1172996A JPH09203872A JP H09203872 A JPH09203872 A JP H09203872A JP 1172996 A JP1172996 A JP 1172996A JP 1172996 A JP1172996 A JP 1172996A JP H09203872 A JPH09203872 A JP H09203872A
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JP
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optical
lens
scanning
light
optical scanning
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JP1172996A
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Kenichi Takanashi
健一 高梨
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光走査装置おいて、同期光検知素子の全く新規
なレイアウトを可能とし、光走査装置の設計の自由度を
大幅に増大させる。 【解決手段】光偏向器5により光束を偏向させ、偏向光
束を走査結像レンズにより被走査面9上に光スポットと
して集光し、被走査面9を光走査する光走査装置におい
て、走査結像レンズの少なくとも1部を構成する光走査
用レンズ8であって、主走査対応方向における偏向光束
の走査開始側の端部に、同期光を反射させて光路を屈曲
させる光路屈曲部6を有し、光路屈曲部6は、反射され
た同期光がレンズ内を主走査対応方向に通過するように
光路屈曲を行なうように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光走査用レンズ・
同期光検出装置および光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】偏向光束を走査結像レンズにより被走査
面上に光スポットとして集光し、被走査面を光走査する
光走査装置は、光プリンタやデジタル複写機、光印刷機
等に関連して従来から広く知られている。
【0003】「光束の偏向」には一般に、ポリゴンミラ
ー等の「機械的な光偏向器」が用いられるため、偏向光
束の偏向周期は必ずしも一定ではなく、有効走査領域に
おける光走査の起点を揃えるため、偏向されて有効走査
領域へ向かう偏向光束を同期光として検出し、この検出
に基づき光走査の開始の同期を取ることが行なわれてい
る。同期光を受光するための同期光検知素子は有効走査
領域へ向かう偏向光束を同期光として受光するため、そ
の配備位置が狭い領域に限られ、従来は、先ず同期光検
知素子の配備位置を定めた上で他の部材のレイアウトを
定めることが行なわれており、同期光検出装置が光走査
装置のレイアウトに対する大きな制限となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑み、光走査装置おいて同期光検知素子の全く新規
なレイアウトを可能とし、光走査装置の設計の自由度を
大幅に増大させることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の「走査結像レ
ンズ」は、光偏向器により光束を偏向させ、偏向光束を
走査結像レンズにより被走査面上に光スポットとして集
光し、上記被走査面を光走査する光走査装置において
「走査結像レンズの少なくとも1部を構成」する光走査
用レンズである。
【0006】光走査用レンズは「主走査対応方向におけ
る偏向光束の走査開始側の端部に、同期光を反射させて
光路を屈曲させる光路屈曲部を有し、この光路屈曲部
が、反射された同期光がレンズ内を主走査対応方向に通
過するように光路屈曲を行なうように形成されている」
ことを特徴とする(請求項1)。
【0007】「主走査対応方向」は、光源から被走査面
に到る光路を光軸に沿って直線的に展開した仮想的な光
路上で主走査方向と平行的に対応する方向であり、上記
仮想的な光路上で副走査方向に平行的に対応する方向を
「副走査対応方向」と呼ぶ。
【0008】「同期光」は、光偏向器により偏向されて
有効走査領域へ向かう偏向光束であって、同期光検知素
子に検出されるべき光束である。
【0009】「反射された同期光がレンズ内を主走査対
応方向に通過する」とは、反射された同期光が光走査用
レンズの主走査対応方向に導光されて、主走査対応方向
における反対側、即ち光路屈曲部が形成されたのとは逆
の側の端部から射出することを意味する。同期光が光走
査用レンズを「主走査対応方向に通過する形態」として
は、同期光が単に光走査用レンズを主走査対応方向に
「透過」する場合のほか、同期光がレンズ面により全反
射されつつレンズ内を主走査対応方向に通過し、光路屈
曲部とは逆の側から射出する場合も含む。
【0010】光走査用レンズが「走査結像レンズの少な
くとも一部を構成する」とは、走査結像レンズが複数枚
のレンズで構成される場合に、走査結像レンズが「その
うちの1枚である」ことを意味する。
【0011】従って、走査結像レンズが1枚のレンズで
構成される場合には、光走査用レンズ自体が走査結像レ
ンズを構成することになる(請求項2)。光走査用レン
ズは勿論光学ガラスにより形成できるが、「光学プラス
チック」で形成することもできる(請求項3)。
【0012】光路屈曲部による同期光の光路屈曲は「専
ら反射のみ」により行なうようにすることができるが、
「光路屈曲部への入射の際の屈折と、光路屈曲部の反射
部における内部反射と」により光路を屈曲させてもよく
(請求項4)、この場合において、光路屈曲部に入射す
る同期光を屈折させる入射面と、反射部を構成する反射
面とが「主走査対応方向の走査開始側に向いて尖った楔
状をなす」ように出来(請求項5)、「光路屈曲部にお
ける反射部を構成する反射面を、同期光が全反射される
ように形成する」ことも出来る(請求項6)。
【0013】また、光走査用レンズにおける走査終了側
の端部(光路屈曲された同期光が射出する部分)に「同
期光検知素子を保持する素子保持部をレンズ部と一体に
有する」ことが出来る(請求項7)。この場合、素子保
持部をレンズ部と別素材とし、素子保持部とレンズ部と
を接着等の手段により一体化してもよいが、請求項3記
載の発明のように光走査用レンズを光学プラスチックで
構成する場合、光路屈曲部、レンズ部および素子保持部
を全体として光学プラスチックにより成形加工すること
ができる。
【0014】光路屈曲部の反射部は「反射された同期光
を同期光検知素子に向けて集光させるパワー」を持つよ
うに曲面として形成することができる(請求項8)。ま
た、光路屈曲部により光路を屈曲された同期光が光走査
用レンズを主走査対応方向に通過して光走査用レンズか
ら射出する走査終了側の端部に「同期光を同期光検知素
子に向けて集光するための屈折面」を形成しても良い
(請求項9)。請求項9の場合には、光走査用レンズの
走査終了側の端部に形成された屈折面部分に同期光に対
する「絞り効果」を持つマスクを形成することが出来る
(請求項10)。
【0015】請求項11記載の同期光検出装置は、上記
請求項1〜9の任意の1に記載の光走査用レンズと、同
期光検知素子と、補正レンズと、絞り部材とを有する。
「同期光検知素子」は、受光素子であって、光走査用レ
ンズ内を主走査対応方向に通過して光走査用レンズから
射出した同期光を受光する。「補正レンズ」は、光走査
用レンズから射出した同期光を同期光検知素子に集光さ
せる。
【0016】「絞り部材」は、補正レンズと同期光検知
素子の間に配備され、同期光検知素子に入射する同期光
の光束部分と、その入射位置とを制限する。
【0017】光走査用レンズが、請求項8,9記載のも
ののように「同期光を同期光検知素子に向けて集光する
機能」をもつ反射部および/または屈折面を有する場合
には、補正レンズのパワーは、これら反射部及び/また
は屈折面のパワーと相俟って、偏向光束が同期光検知素
子に良好に集光するように定められる。
【0018】請求項12記載の同期光検出装置は、請求
項8または9に記載の光走査用レンズと、同期光検知素
子と、絞り部材とを有する。「同期光検知素子」は、光
走査用レンズ内を主走査対応方向に通過して光走査用レ
ンズから射出した同期光を受光する。「絞り部材」は、
光走査用レンズと同期光検知素子の間に配備され、同期
光検知素子に入射する同期光の光束部分と、その入射位
置とを制限する。
【0019】請求項8または9記載の光走査用レンズ
は、同期光を同期光検知素子に向けて集光する機能をも
つ反射部および/または屈折面を持つので、同期光検知
素子に入射する光束が上記反射部および/または屈折面
により同期光検知素子に有効に集光するようにして請求
項11の同期光検出装置における「補正レンズ」を省略
するのである。
【0020】請求項13記載の同期光検出装置は、請求
項10記載の光走査用レンズと、この光走査用レンズ内
を主走査対応方向に通過して光走査用レンズから射出し
た同期光を受光する同期光検知素子とを有する。
【0021】請求項10記載の光走査用レンズは、同期
光を同期光検知素子に向けて集光する機能をもつ反射部
および/または屈折面を持ち、光走査用レンズの走査終
了側の端部に形成された屈折面部分に「絞り効果を持つ
マスク」を持つので、同期光検知素子に入射する同期光
が上記反射部および/または屈折面により同期光検知素
子に有効に集光するようにして請求項11の同期光検出
装置における「補正レンズ」を省略し、上記マスクを有
することにより、請求項11,12の同期光検出装置に
おける「絞り部材」を省略するのである。
【0022】この発明の光走査装置は、光源と、カップ
リングレンズと、光偏向器と、走査結像レンズと、同期
光検出装置とを有する(請求項14)。「光源」は光走
査用の光束を放射する。「カップリングレンズ」は、光
源から放射される光束をカップリングして、平行光束あ
るいは弱い収束性の光束もしくは弱い発散性の光束とす
る。「光偏向器」は、カップリングされた光束を偏向さ
せる。「走査結像レンズ」は、偏向光束を被走査面上に
光スポットとして集光させるレンズである。「同期光検
出装置」は、光走査の同期を取るために、光偏向器によ
り偏向されて有効走査領域へと向かう偏向光束を同期光
として同期光検知素子により受光検出する。この同期光
検出装置は、請求項11または12または13記載の同
期光検出装置である。従って、走査結像レンズは、すく
なくともその一部が前記光走査用レンズで構成される。
【0023】請求項14記載の光走査装置は、光偏向器
が偏向反射面を有し、偏向反射面による反射光束を等角
速度的に偏向させる機能を持ち、カップリングレンズと
光偏向器との間に、カップリングされた光束を偏向反射
面近傍に「主走査対応方向に長い線像」に結像させるた
めの線像結像光学系を有し、走査結像レンズが、主走査
対応方向において「光スポットの走査速度を等速化させ
る機能」を持つととともに、副走査対応方向に関して
「偏向反射面位置と被走査面位置とを略共役な関係とす
る機能」を持つことができる(請求項15)。この場合
の光偏向器はポリゴンミラー等であるが、請求項15記
載の光走査装置は、偏向反射面の所謂「面倒れ」を補正
する機能を持つ。
【0024】上記請求項14または15記載の光走査装
置において、光走査開始側を、走査結像レンズの光軸に
関して光源と逆の側とし、同期光検出装置における同期
光検知素子を光走査用レンズと別体として、光源と同じ
制御基板に設けることができる(請求項16)。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
る。図1は請求項15記載の光走査装置の実施の1形態
を要部のみ略示している。光源1は半導体レーザであ
り、光源1から放射される発散性の光束はカップリング
レンズ2によりカップリングされて、平行光束もしくは
弱い収束性または弱い発散性の光束にされる。
【0026】カップリングされた光束はビーム整形用の
アパーチュア3を通過して光束周辺部を除去されたの
ち、線像結像光学系4に入射する。線像結像光学系4は
副走査対応方向(図面に直交する方向)にのみ正のパワ
ーを持つシリンダレンズで、光束を副走査対応方向にの
み収束させ、光偏向器5であるポリゴンミラーの偏向反
射面5Aの極く近傍に「主走査対応方向に長い線像」と
して結像させる。
【0027】偏向反射面5Aによる反射光束は光走査用
レンズ8に入射し、同レンズ8の作用により被走査面
(光導電性のドラム状感光体9の表面)に光スポットと
して集光する。光偏向器5の等速回転により反射光束は
等角速度的に偏向される。光走査用レンズ8はそれ自体
で「単玉構成の走査結像レンズ」を構成し、主走査対応
方向において、光スポットの走査速度を等速化させる機
能(カップリングレンズ2によりカップリングされた光
束が平行光束のときは所謂「fθ特性」)を持つととも
に、副走査対応方向に関して偏向反射面5Aの位置と被
走査面位置とを略共役な関係とする機能を持つ。従っ
て、この光走査装置は光偏向器5における偏向反射面の
面倒れを補正する機能を持つ。
【0028】光偏向器5は矢印方向へ等速回転するので
偏向光束の偏向は図1において時計方向になる。光走査
用レンズ8の「主走査対応方向における偏向光束の走査
開始側の端部(図1のA部)」に、同期光Dを反射させ
てその光路を屈曲させる光路屈曲部6が、反射された同
期光がレンズ内を主走査対応方向に通過するように光路
屈曲させるように形成されている。
【0029】偏向光束は有効走査領域(図1に符号Wで
示す範囲)の光走査を開始するに先立って、偏向角:θ
Dの偏向位置で同期光Dとして光路屈曲部6に入射し、
光路を屈曲され、光走査用レンズ8を主走査対応方向に
透過し、逆側の端部(図1のB部)から射出すると補正
レンズ10に入射し、収束傾向を与えられ、絞り部材1
1を介して同期光検知素子7に入射する。同期光検知素
子7は上記同期光を受光すると受光信号を発し、この受
光信号に基づき有効走査領域の光走査の開始起点を決定
する同期信号が発生せられる。
【0030】図1の実施の形態は、光走査用レンズ8
と、同レンズ8内を主走査対応方向に通過して射出した
偏向光束を同期光として受光する同期光検知素子7と、
同期光を同期光検知素子7に集光させる補正レンズ10
と、補正レンズ10と同期光検知素子7の間に配備され
る絞り部材11とを有するので、請求項11記載の同期
光検出装置の実施の1形態にもなっている。
【0031】図2は、光路屈曲部の具体的な形態例を3
例示している。(a)に示す形態では、光走査用レンズ
8の主走査対応方向の端部に鉤型の部分6aが形成さ
れ、その先端部の斜面部分に反射膜6bが形成されてい
る。有効走査領域へ向かう同期光は、反射部をなす反射
膜6bにより反射されることにより光路を屈曲され、光
走査用レンズ8の端部から入射し、同レンズ8を主走査
対応方向へ透過する。
【0032】(b)に示す形態では、光路屈曲部6cは
光走査用レンズの端部に突設され、入射面6iと斜面部
を有し、斜面部に反射膜6dを形成されている。有効走
査領域へ向かう同期光は、光走査に先立ち入射面6iか
ら入射し、反射部をなす反射膜6dにより反射されて主
走査対応方向へ光路を屈曲され、光走査用レンズ8内を
主走査対応方向へ透過する。
【0033】(c)に示す形態では、光路屈曲部6eの
反射部をなす反射膜6fを形成する面部分が凹反射面と
なる曲面となっており、反射された同期光を図示されな
い同期光検知素子へ向けて集光させる機能を持っている
(請求項8)。
【0034】図2(b),(c)に示す形態において
は、同期光は先ず入射面6iから光路屈曲部に入射する
ときに屈折され、次いで反射部により反射される。従っ
て光路屈曲は、光路屈曲部への入射の際の屈折と反射部
における内部反射により行なわれる(請求項4)。
【0035】図3は請求項5,6記載の光走査用レンズ
の特徴部分を説明するための図である。光路屈曲部は、
光路屈曲部に入射する同期光を屈折させる入射面(a
面)と、反射部を構成する反射面(b面)とが、主走査
対応方向の走査開始側(図の上方)に向いて尖った楔状
をなす。
【0036】同期光検知素子により受光されるべき同期
光の偏向角:θD、a面における入射角および屈折角を
θAおよびθA’、b面における入射角および反射角をθ
R,a,b面が主走査対応方向と成す角をθa,θbとす
る。このとき、a面とb面の成す角:θp=θa+θb
あり、前記入射角:θA=θD+θaであるから、光路屈
曲部(光走査用レンズの材料と同一材料であるとする)
の屈折率をNとすると、「sin(θD+θa)=N・si
nθA’」が成り立つ。
【0037】b面により反射された同期光の方向が「主
走査対応方向と平行になる条件」は「sin(θD+θa)
=N・sin({π/2}−2θR+θa)」が成り立つこ
とである。光走査用レンズを光学プラスチック(PC,
PMMA,ポリオレフィン系樹脂等)で形成する場合、
光源1の発振波長を780nmとして、光学プラスチッ
クの屈折率:Nは1.48〜1.6程度であるから、光
路屈曲部の反射部をなすb面で同期光を全反射させるに
は、b面の傾き角:θbは38.7度以上であればよ
い。
【0038】1例として上記反射角:θR=45度、同
期光の偏向角:θD=50度、屈折率:N=1.6とす
ると、上記条件式「sin(θD+θa)=N・sin
({π/2}−2θR+θa)」は「sin(50+θa)=
N・sinθa」となり、θa≧0である。従って、この
場合、光路屈曲部に入射する偏向光束を屈折させる入射
面(a面)と、反射部を構成する反射面(b面)とが
「主走査対応方向の走査開始側に向いて尖った楔状」を
なすことになる(請求項5)。
【0039】図4は請求項9記載の光走査用レンズの実
施の1形態を特徴部分のみ示している。光路屈曲部によ
り光路を屈曲された同期光が、光走査用レンズ8を主走
査対応方向に通過して同レンズ8から射出する走査終了
側の端部に、同期光を同期光検知素子7に向けて集光す
るための屈折面13が形成されている。この屈折面のパ
ワーを適当にすることにより、図1の形態における補正
レンズ10を省略することができる。符号11は絞り部
材である。
【0040】さらに、図5に示す実施の形態のように、
屈折面13の部分に「絞り効果」を持つマスク14をコ
ーティング形成することにより(請求項10)、図4の
形態における絞り部材11を省略することができる。
【0041】図6は請求項7記載の光走査用レンズの実
施の1形態を特徴部分のみ示している。即ち、光走査用
レンズ8の走査終了側の端部に、同期光検知素子7を保
持する素子保持部15をレンズ部と一体に有する。図6
(a)は上記特徴部分を副走査対応方向(図1の図面に
直交する方向)から見た図であり、(b)は光走査用レ
ンズ8の光軸方向から見た図である。図6(b)におけ
る左右方向は副走査対応方向であり、素子保持部15
は、上記端部に副走査対応方向の両側から同期光検知素
子7を挾持するように形成されている。
【0042】図7は変形例で、素子保持部16は鉤の手
状に形成され、同期光検知素子7は素子保持部16に透
明な接着剤で接着固定されている。図の左右方向は副走
査対応方向である。光走査用レンズは「副走査対応方向
に光軸対称」であり、図6、7に示すように素子保持部
を形成すると、光走査用レンズと素子保持部とを光学プ
ラスチックにより成形加工する場合に「型抜きが容易」
である。なお、図6,7に示す実施の形態では、光走査
用レンズ8の同期光射出側端部に、同期光を同期光検知
素子に向けて集光する屈折面13と絞り効果を持つマス
ク14が形成されているが、上記屈折面に代えて図2
(c)に示す、同期光を集光させる曲面形状の反射部を
用いても良いし、あるいは光走査用レンズと同期光検知
素子7との間に図1の補正レンズ10を別部材で保持し
てもよく、マスク14を省略して、絞り部材11あるい
は「絞り部材11と補正レンズ10」とを別部材で保持
してもよい。
【0043】図8は、請求項16記載の光走査装置の実
施の1形態を説明するための図である。図面を簡単化す
るため特徴部分のみが略示されている。
【0044】この実施の形態では、光偏向器であるポリ
ゴンミラー5の回転方向が図1の実施の形態とは逆に反
時計回りである。このため光走査開始側(図の下側)
が、走査結像レンズである光走査用レンズ8’の光軸に
関して光源1と逆の側にあり、光路屈曲部6’により光
路を屈曲された同期光Dは光走査用レンズ8’を、図で
下側から上側へ向かって(主走査対応方向に)通過す
る。同期光検知装置における同期光検知素子7は光走査
用レンズ8’と別体とし、光源1と同じ制御基板17に
設けられている。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規な光走査用レンズ・同期光検知装置および光走査
装置を提供できる。
【0046】請求項1〜10記載の光走査用レンズは、
光路屈曲部により同期光の光路を主走査対応方向に屈曲
させ、レンズ内を主走査対応方向に通過させるので、同
期光検知素子の配備位置が光走査用レンズの主走査対応
方向側方になり、他の光学部品等のレイアウトの自由度
が増大する。
【0047】請求項3記載の光走査用レンズでは、レン
ズ部と光路屈曲部等とを型成形により容易に一体化して
形成でき、請求項5記載の光走査用レンズは型抜きが容
易であるため型成形が容易である。
【0048】請求項6記載の光走査用レンズは光路屈曲
部の反射部に反射膜を設ける必要が無いため、その分だ
けコストを低減できる。
【0049】請求項7記載の光走査用レンズは、同期光
検知素子を保持する専用の保持部が不要であり、光走査
装置のコンパクト化・低コスト化が可能である。
【0050】請求項8,9記載の光走査用レンズは、同
期光を同期光検知素子に向けて集光する補正レンズのパ
ワーの低減による補正レンズの低コスト化、あるいは補
正レンズの省略による同期光検出装置の低コスト化を可
能とし、さらに請求項10記載の光走査用レンズは、専
用の絞り部材の省略による同期光検出装置の低コスト
化、コンパクト化を可能とする。
【0051】請求項11〜13記載の同期光検出装置
は、光走査装置のレイアウトを有効に増大させる。この
ような同期光検出装置を用いることにより請求項14〜
16記載の光走査装置は、レイアウトの自由度が高く、
コンパクトに実現できる。また請求項16記載の光走査
装置は、光源と同期光検知素子とを同位置の制御基板に
配備するので電気回路系統を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項15記載の光走査装置の実施の1形態を
示す図である。
【図2】光路屈曲部の具体的な形態を3例説明するため
の図である。。
【図3】請求項4,5,6記載の光走査用レンズを説明
するための図である。
【図4】請求項9記載の光走査用レンズの特徴部分の実
施の形態を説明するための図である。
【図5】請求項10記載の光走査用レンズの特徴部分の
実施の形態を説明するための図である。
【図6】請求項6記載の光走査用レンズの実施の1形態
を説明するための図である。
【図7】請求項6記載の光走査用レンズの実施の別形態
を説明するための図である。
【図8】請求項16記載の光走査装置の実施の1形態を
説明するための図である。
【符号の説明】 1 光源 2 カップリングレンズ 4 線像結像光学系 5 光偏向器 5A 偏向反射面 6 光路屈曲部 7 同期光検知素子 8 光走査用レンズ 10 補正レンズ 11 絞り部材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光偏向器により光束を偏向させ、偏向光束
    を走査結像レンズにより被走査面上に光スポットとして
    集光し、上記被走査面を光走査する光走査装置におい
    て、 走査結像レンズの少なくとも1部を構成する光走査用レ
    ンズであって、 主走査対応方向における偏向光束の走査開始側の端部
    に、同期光を反射させて光路を屈曲させる光路屈曲部を
    有し、 上記光路屈曲部は、反射された同期光がレンズ内を主走
    査対応方向に通過するように光路屈曲させるように形成
    されていることを特徴とする光走査用レンズ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光走査用レンズにおいて、 走査結像レンズが光走査用レンズ1枚で構成されている
    ことを特徴とする光走査用レンズ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光走査用レンズに
    おいて、 光学プラスチックで形成されていることを特徴とする光
    走査用レンズ。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の光走査用
    レンズにおいて、 光路屈曲部は、光路屈曲部への入射の際の屈折と、光路
    屈曲部の反射部における内部反射により同期光の光路を
    屈曲させることを特徴とする光走査用レンズ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の光走査用レンズにおいて、 光路屈曲部に入射する同期光を屈折させる入射面と、反
    射部を構成する反射面とが、主走査対応方向の走査開始
    側に向いて尖った楔状をなすことを特徴とする光走査用
    レンズ。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の光走査用レンズに
    おいて、 光路屈曲部における反射部を構成する反射面が同期光を
    全反射するように形成されていることを特徴とする光走
    査用レンズ。
  7. 【請求項7】請求項1または2または3または4または
    5または6記載の光走査用レンズにおいて、 走査終了側の端部に、同期光検知素子を保持する素子保
    持部をレンズ部と一体に有することを特徴とする光走査
    用レンズ。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の任意の1に記載の光走査用
    レンズにおいて、 光路屈曲部の反射部が、反射された同期光を同期光検知
    素子に向けて集光させるパワーを持つように曲面に形成
    されていることを特徴とする光走査用レンズ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の任意の1に記載の光走査用
    レンズにおいて、 光路屈曲部により光路を屈曲された同期光が、光走査用
    レンズを主走査対応方向に通過して光走査用レンズから
    射出する走査終了側の端部に、上記同期光を同期光検知
    素子に向けて集光するための屈折面が形成されているこ
    とを特徴とする光走査用レンズ。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光走査用レンズにおい
    て、 光走査用レンズの走査終了側の端部に形成された屈折面
    部分に絞り効果を持つマスクが形成されていることを特
    徴とする光走査用レンズ。
  11. 【請求項11】請求項1〜9の任意の1に記載の光走査
    用レンズと、 この光走査用レンズ内を主走査対応方向に通過して光走
    査用レンズから射出した同期光を受光する同期光検知素
    子と、 上記同期光を同期光検知素子に集光させる補正レンズ
    と、 この補正レンズと同期光検知素子の間に配備される絞り
    部材とを有することを特徴とする同期光検出装置。
  12. 【請求項12】請求項8または9に記載の光走査用レン
    ズと、 この光走査用レンズ内を主走査対応方向に通過して光走
    査用レンズから射出した同期光を受光する同期光検知素
    子と、 上記光走査用レンズと同期光検知素子の間に配備される
    絞り部材とを有することを特徴とする同期光検出装置。
  13. 【請求項13】請求項10記載の光走査用レンズと、 この光走査用レンズ内を主走査対応方向に通過して、光
    走査用レンズから射出した同期光を受光する同期光検知
    素子とを有することを特徴とする同期光検出装置。
  14. 【請求項14】光源と、 光源からの光束をカップリングするカップリングレンズ
    と、 カップリングされた光束を偏向させる光偏向器と、 偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光させる走
    査結像レンズと、 光走査の同期を取るために、上記光偏向器により偏向さ
    れて有効走査領域へと向かう偏向光束を同期光として同
    期光検知素子により受光検出する同期光検出装置とを有
    し、 この同期光検出装置が、請求項11または12または1
    3記載の同期光検出装置であることを特徴とする光走査
    装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の光走査装置において、 光偏向器は偏向反射面を有し、偏向反射面による反射光
    束を等角速度的に偏向させる機能を持ち、 カップリングレンズと光偏向器との間に、カップリング
    された光束を、上記偏向反射面近傍に主走査対応方向に
    長い線像に結像させるための線像結像光学系を有し、 走査結像レンズは、主走査対応方向において、光スポッ
    トの走査速度を等速化させる機能を持つととともに、副
    走査対応方向に関して、上記偏向反射面位置と被走査面
    位置とを略共役な関係とする機能を持つことを特徴とす
    る光走査装置。
  16. 【請求項16】請求項14または15記載の光走査装置
    において、 光走査開始側が、走査結像レンズの光軸に関して光源と
    逆の側にあり、 同期光検出装置における同期光検知素子が光走査用レン
    ズと別体で、光源と同じ制御基板に設けられていること
    を特徴とする光走査装置。
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