JPH09203690A - 液晶光バルブプロジェクターの照明の均一性を測定する方法及び装置 - Google Patents

液晶光バルブプロジェクターの照明の均一性を測定する方法及び装置

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JPH09203690A
JPH09203690A JP8288978A JP28897896A JPH09203690A JP H09203690 A JPH09203690 A JP H09203690A JP 8288978 A JP8288978 A JP 8288978A JP 28897896 A JP28897896 A JP 28897896A JP H09203690 A JPH09203690 A JP H09203690A
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lclv
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G Hagarman James
ジー.ハガーマン ジェームズ
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FUSE J V C TECHNOL CORP
Hughes JVC Technology Corp
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FUSE J V C TECHNOL CORP
Hughes JVC Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶光バルブ(LCLV)プロジェクター用
のLCLVの照度の均一性を測定するシステムを提供す
る。 【解決手段】 投影装置54は第1のLCLV86Aか
ら発する光を反射して、スクリーン58上に映像を形成
する。イメージセンシング装置62が前記映像の複数個
の部分に関して照度値を検出する。プロセッサ66がイ
メージセンシング装置と投影装置とに接続されている。
プロセッサは複数個の画素に関して最大照度を得る最適
バイアス電圧を決定する。本測定システムはLCLVの
照度の不均一性と、投影レンズのロールオフ、スクリー
ン利得及びその他の照度の不均一性に起因する照度の不
均一性とを独立に測定することができる。測定された照
度の不均一性を用いて、補正システムが表示映像の品質
を改良することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロジェクターに関
するものであり、特に、液晶光バルブプロジェクターの
照度の均一性の測定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イメージ光増幅器または液晶光バルブ
(LCLV)は、電圧、電流かつまたは光のような外部
から加えた量に応じて、光の伝達または反射が変わるイ
メージング装置である。LCLV投影システムには従来
1個または複数のLCLVが採用されている。たとえば
カラーLCLVプロジェクターには、3個のLCLVが
使われていて、1個は緑色光、1個は赤色光、1個は青
色光用である。3色の光は3個のLCLVにより混合さ
れて他の色をつくり、スクリーン上に表示映像を形成す
る。
【0003】反射型のLCLVカラープロジェクターで
は、読取り光が1個または複数のダイクロイックミラー
により分離される。読取り光はダイクロイックミラーに
より赤、緑、青の光に分解されて、これらの光はそれぞ
れ、第1、第2、第3のLCLVの一方の側に向かう。
第1、第2、第3の書込み光が第1、第2、第3のLC
LVの反対側に向けられる。書込み光は第1、第2、第
3のLCLVの各々から発する光の反射を、可変ミラー
のように変調する。書込み光により照射された各LCL
Vの部分は読取り光を反射して、偏光を変化させる。書
込み光により照射されない各LCLVの他の部分は、偏
光の変化がなく反射される。LCLVにより反射された
光はダイクロイックミラーを通って偏光分析器に向か
う。偏光分析器は偏光の変化しなかった光を捨てて、偏
光が変化した光を投影レンズを通してスクリーン上に伝
達する。
【0004】典型的な反射型LCLVは多層の薄膜から
できている。多層を均質にかつ一様な厚さでつくるのは
難しい。一般に単層または複数の層の薄膜は厚さが均一
でなくかつまたは均質でないので、出力光を入力光の関
数として表わすLCLV光伝達関数もまた一般的に一様
でない。言い換えると、各層は厚さが不均一でかつまた
は不均質につくられている結果、LCLVの表面のLC
LV光伝達関数は一定でない。LCLV光伝達関数が一
定でないと、グレイスケール誤差またはカラーシェーデ
ィング誤差のような望ましくない不均一性が表示映像に
表われることになる。
【0005】LCLV光伝達関数を検知するひとつの方
法は、1個または複数のLCLVにより反射されたスク
リーン上の表示映像を検査することである。表示された
映像を分析することによってLCLV光の伝達関数を決
めようとする前に、投影レンズのロールオフ(roll-of
f) 、スクリーンに対する投影角度、スクリーン利得、
その他の原因による照度不均一性のような別の原因によ
る照度の不均一性を考慮しなければならない。これらの
他の原因による照度不均一性がもたらす悪影響を除い
て、LCLV光の伝達関数の不均一性を測定して補正す
るのが好ましい。
【0006】言い換えると、表示された映像の照度の均
一性はLCLV光の伝達関数の不均一性と他の原因によ
る照度の不均一性とが組合わされた関数である。他の原
因による照度の不均一性の寄与度を最初に知らないで、
LCLV光の伝達関数の不均一性を独立に決めることは
できない。
【0007】他の原因による照度の不均一性を検知する
従来の方法によれば、「完全なLCLV」としてミラー
をLCLVの替わりにプロジェクター内に装置する。手
操作で装着作業を行うのは、LCLVプロジェクターを
サービスから除外することが必要となるし、時間が消費
されるし、熟練技能者を必要とするし、たとえば「完全
な」LCLVを誤って装着したことに起因する測定エラ
ーも起こりがちである。いったん他の原因による照度の
不均一性が決まれば、補正信号を加えて、他の原因によ
る照度の不均一性を打ち消すことができる。それからL
CLV光伝達関数に起因する照度の不均一性を測定し
て、補正することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、LCLV
プロジェクターの照度の均一性を測定するための、簡単
で改良された方法と装置を得ることが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるプロジェク
ターの液晶光バルブ(LCLV)の照度の均一性を測定
する方法は、ア)前記LCLVから発した光を反射し
て、スクリーンに映像を形成するステップと、イ)イメ
ージセンシング装置を用いて、前記映像の複数個の部分
の照度値を検出するステップと、ウ)前記映像の前記複
数個の部分に最大照度を与える最適バイアス電圧を決定
するステップとを含む。
【0010】本発明の別の特徴によれば、本方法は更
に、各々異なる光に関係する複数個のLCLVに対して
前記ステップア)からウ)をくり返すステップを含む。
【0011】本発明の更に他の特徴によれば、本方法は
更に、前記映像の少くとも一部分に関して、バイアス電
圧値、旧照度値および新照度値を初期化するステップを
含む。
【0012】本発明の更に他の特徴によれば、本方法は
更に、前記バイアス電圧値を増すステップと、前記バイ
アス電圧に対する新照度値を測定するステップと、前記
新照度値と前記旧照度値とを比較するステップと、もし
前記新照度値の方が前記旧照度値より大きければ、前記
旧照度値を前記新照度値と等しくするステップとを含
む。
【0013】本発明の別の態様によれば、LCLVプロ
ジェクターの液晶光バルブ(LCLV)の照度の均一性
を測定するシステムは、第1のLCLVを含み、該第1
のLCLVから発した光を反射して、スクリーン上に映
像を形成する投影手段を含む。イメージセンシング手段
は前記映像の複数個の部分に関して照度値を検出する。
処理手段が前記イメージセンシング手段と前記投影手段
とに接続されていて、前記映像の前記複数個の部分に関
して最大照度を与える最適バイアス電圧を決定する。
【0014】本発明の別の特徴によれば、本システムは
更に、前記処理手段に付随していて、前記映像の前記複
数個の部分の各々を順次選択する指定手段を含む。
【0015】本発明の別の特徴によれば、投影手段は各
々異なる光に関係する複数個のLCLVを含む。
【0016】本発明の別の特徴によれば、本システムは
更に、前記処理手段に付随していて、前記複数個のLC
LVの各々を順次確認するLCLV指定手段を含む。
【0017】本発明の別の特徴によれば、本システムは
更に、前記第1のLCLVに加えるバイアス電圧を継続
的に増やしていく電圧設定手段を含み、前記イメージセ
ンシング手段は前記バイアス電圧に対応した新照度値を
測定する。
【0018】本発明の別の特徴によれば、処理手段は前
記映像の各部分ごとに最大の照度値を認定する最適設定
手段を含む。
【0019】本発明の別の特徴によれば、イメージセン
シング手段は前記スクリーンの方に向けられた電荷結合
装置カメラを含む。
【0020】本発明の更に他の態様によれば、LCLV
プロジェクター用の液晶光バルブ(LCLV)の照度の
均一性を測定するシステムは、第1のLCLVを含む投
影手段を含み、該投影手段は該第1のLCLVにより変
調された光を投影して、スクリーン上に映像を形成す
る。イメージセンシング手段は前記映像の複数個の部分
に関する照度値を検出する。少なくとも1個のプロセッ
サが前記イメージセンシング手段と前記投影手段とに接
続されていて、前記映像の前記複数個のうち少くとも1
個の部分に関する最大照度を認定する照度の均一性の測
定手順を実行する制御手段を有する。他の目的、特徴お
よび利点は容易に明らかになろう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明を
説明することにより、本発明のいろいろな利点を当業者
に明らかにする。典型的なプロジェクはイメージング装
置としてイメージ光増幅器または液晶光バルブ(LCL
V)を採用している。LCLVは多くの薄膜層からつく
られており、これらの薄膜層を均質にかつ均一な厚さで
つくるのは難しい。薄膜層のうちあるものは厚さが不均
一でかつまたは均質でないので、出力光を入力光の関数
として表わすLCLV光伝達関数は一様でない。いいか
えると、LCLVの表面上でLCLV光伝達関数は一定
でなく、表示された映像の照度が一様でないという望ま
しくない現象が生ずる。
【0022】図1に示すスクリーン領域10A−10K
は異なる照度値を有する。たとえば、スクリーン領域1
0Aは照度の測定値が最大であり、スクリーン領域10
Hは照度の測定値が最小であり、残りのスクリーン領域
10B−10Gと10Iと10Jの照度の測定値は中間
である。照度値が一様でないと表示された映像の画像品
質に影響があることは認めることができよう。
【0023】本発明によれば、スクリーンに表示された
映像の照度値を測定するために、イメージセンシング装
置をスクリーンに向けて設ける。好ましくは、イメージ
センシング装置は表示された映像を複数個の検知部分す
なわち検知領域に分ける。検知部分の数はイメージセン
シング装置の解像度に依存する。検知部分の大きさと形
状は一様であるのが好ましい。特に好ましい実施例で
は、イメージセンシング装置は画素毎に照度の測定値を
有する。
【0024】図2Aはイメージセンシング装置により測
定した1個の均一な検知部分に関するLCLV光伝達関
数を示す。LCLVドライバのバイアス電圧Vbias を大
きくしていくにつれて、照度Loutはが大きくなってゆ
き、最適電圧Voptで最大照度Loptに達する。バイアス電
圧Vbias が最適電圧Voptよりも大きくなると、LCLV
はオンになってバイアス電圧の増加につれて照度が減
る。Voptの近傍の電圧では、伝達関数は比較的平坦で幅
がある。
【0025】「完全な」LCLVに近づけるためには、
各均一の検知部分の測定照度値を最大にしなければなら
ない。しかしながら、典型的な反射型LCLVのバイア
ス電圧入力は全LCLVに対して1個しかない。すなわ
ち、映像の各検知部分の照度値を制御するために、LC
LVの別々の部分を個別にアドレスするためのマトリク
ス入力というものを、LCLVは持ってないのである。
【0026】図2BはカラーLCLVプロジェクトの3
個の領域に対する伝達関数を示す。カラーLCLVプロ
ジェクターは、各LCLVが3原色の各色に対応した3
個のLCLVを有するのが好ましい。3個のLCLVの
各々は、イメージセンシング装置によって測定される各
検知部分または画素に対して自分のLCLV光伝達関数
を有する。イメージセンシング装置によって測定される
各検知部分または画素は自分のLoptを有することが理解
できる。もし補正しなければ、LCLV光伝達関数の相
違はカラーシェーディング誤差またはグレースケール誤
差となって表われるであろう。これらはLCLVの表面
で、または投影された映像上で変わる。すなわち他の検
知部分または画素のLCLV光伝達関数は、図2BのL
CLV光伝達関数と同じではない。その結果、表示され
た映像の色が歪むであろう。
【0027】本発明による照度の均一性を測定する方法
および装置では、各LCLVのバイアス電圧Vbias を大
きくする。バアイス電圧Vbias をゼロから大きくしてい
きながら、各検知部分また画素の最適照度Loptを確認す
る。好ましい一実施例では、LCLVの電圧入力は1個
しかない。バイアス電圧Vbias を大きくしていきなが
ら、各検知部分または画素に対する最適照度Loptを同時
に測定する。確認した後、表示映像の各検知部分または
画素毎に最適照度Loptをメモリに記憶する。
【0028】図3に照度の均一性測定装置50を示す。
測定装置50はスクリーン58に映像を投影するLCL
Vプロジェクター54と、表示された映像の一部または
画素を測定するイメージセンシング装置62とを含む。
LCLVプロジェクター54は、マイクロプロセッサー
70、メモリ74および入出力(I/O)インタフェイ
ス78を有する中央処理装置66を含む。LCLVプロ
ジェクター54は更に、LCLVバイアス電圧ドライバ
82と、1個または複数のLCLV86A、86B、8
6Cとを含む。LCLVプロジェクター54は更に、ダ
イクロイック分離器と偏光分析器90に向かう光を発す
る読取り用光源88を含む。LCLVプロジェクター5
4は1個または複数の書込み用光源92A、92B、9
2Cとレンズ96とを含む。このような投影システムは
アメリカ出願S.N.08/318,532、「投影レ
ンズ1個のカラー投影システム(“Single Projection
Lens Color Projection System”)」に開示されてい
る。この出願は本出願と共に本出願人に譲渡されている
ものであり、参照文献として挙げる。
【0029】使用時には、第1の偏光を提供する読取り
用光源からダイクロイック分離器と偏光分析器90に向
けて光を発し、ダイクロイック分離器と偏光分析器90
は読取り光を第1と第2と第3のカラー光に分離する。
第1と第2と第3のカラー光はLCLV86A、86
B、86Cの一方の側に向けられる。書込み用光源92
A、92B、92CはそれぞれLCLV86A、86
B、86Cの反対側を照射する。
【0030】各LCLVは可変ミラーとして働く。書込
み用光源92が「明」の場合、LCLVは読取り光を反
射して第1の偏光を第2の偏光に変える。書込み光源9
2が「暗」の場合には、読取り光は第1の偏光から偏光
状態が変わらずに反射する。ダイクロイック分離器と偏
光分析器90は第1の偏光を捨て、第2の偏光をレンズ
96に伝達して映像をつくる。
【0031】LCLVバイアスドライバ82は各LCL
Vに接続されている。LCLVに加えられるバイアス電
圧Vbias はLCLVの表面に照射された読取り光の反射
を制御することが理解されよう。もしバイアス電圧Vbia
s が全くなければ、LCLVが反射する光の偏光は変わ
らない。バイアス電圧Vbias が加わると、LCLVが反
射する読取り光が増えて偏光の変化が大きくなる。実
際、バイアス電圧Vbiasを最適値まで増加すると、LC
LVの照度は大きくなる。
【0032】図4は図3に示した照度の均一性測定装置
50により実行される照度均一化手順100と、それに
関連したデータ構造110とを示す。データ構造110
にはLCLVポインタ112(現在のLCLVを指定す
る)、ピクセルポインタ114(現在のLCLVの現在
のピクセルを指定する)、旧照度(Lold)変数120
(各ピクセルの前のバイアス電圧に対応する照度値とし
て)、および新照度(Lnew)変数122(各ピクセルの
新バイアス電圧に対応する照度値として)とが含まれ
る。
【0033】照度均一化手順100はステップ130で
始まる。ここでは好ましくはLCLVポインタ112を
使って、第1のLCLVが指定される。たとえば、プロ
ジェクター54は3個のLCLVを有するカラープロジ
ェクターが好ましい。ステップ130で3個のLCLV
のうちの1個が選択される。ステップ132で、各セン
サ部分またはピクセル毎に変数LnewとLoldとをゼロに設
定し、バイアス電圧もゼロに設定する。ステップ134
で、制御はVbias が最大に達したか否かを判断する。ス
テップ134は指定したLCLVに関して照度均一化処
理が完了したか否かを調べる。もしVbias が最大値より
低ければ、制御はステップ140に進む。
【0034】ステップ140で、LCLVに加えるバイ
アス電圧Vbias を増やす。ステップ144でイメージセ
ンシング装置62はイメージセンシング装置により検知
される各部分毎または画素毎の新照度Lnewを測定する。
ステップ146で、ピクセルポインタ114を用いて、
イメージセンシング装置により検知する最初の部分また
は画素が指定される。ステップ148で、制御は旧照度
Loldをイメージセンシング装置により検知された新照度
Lnewと比較する。もしLnewがLoldより大きければ、制御
はステップ150に進む。ステップ150でLoldはLnew
に等しく設定される。もしステップ148でLnewがLold
より大きくないと判断されたら、制御はステップ156
に進む。ステップ156で、制御は現在のLCLVのす
べての部分または画素が現在のVbias で比較されたか否
かを判断する。もし否ならば、制御はステップ160で
次の部分または画素を指定して、ステップ148に戻
り、ループをつくる。もし現在のバイアス電圧ですべて
の部分または画素の比較がなされたのであれば、制御は
ステップ134に戻る。
【0035】ステップ134で、Vbias が最大値に達し
たと判断されたとき、制御はステップ166に進む。ス
テップ166で、制御は別のLCLVの測定が必要か否
かを判断する。もしイエスなら、制御はステップ170
で新しいLCLVを指定して、ステップ132に戻り、
ループをつくる。もし否ならば、制御は終了する。
【0036】図4から認識されるように、LCLVに加
えるバイアス電圧Vbias はゼロから次第に大きくしてい
く。LCLVに加えるバイアス電圧を増やしながら、制
御は同時に各部分または画素毎の最適照度Loptを決定す
る。1部分または1画素が最適照度に対応する最大値に
達した後、ステップ148で、増やしたVbias に対する
比較が否定され、制御は最適照度を記憶する。Vbias が
最大値に達する迄制御が続けられる。もしイエスなら、
すべてのセンサの部分または画素が最適の照度値を記憶
したことになる。それから次のLCLVに関して制御が
継続され、ついにはすべてのLCLVの測定が完了す
る。
【0037】照度が不均一になる他の原因として、プロ
ジェクター54とイメージセンシング装置62に対する
スクリーン58の位置関係が影響するものがいくつかあ
ることが理解されよう。図5の照度の均一性測定装置5
0の典型的な物理的位置関係を示す。プロジェクター5
4とイメージセンシング装置62は共に、スクリーン5
8に垂直な中心線より上に位置している。プロジェクタ
ー54の典型的な光源84の照度分布は完全に平坦では
ない。通常照度は光源の中心が最も強く、端ではロール
オフ(roll-off) にする。投影レンズは一般に図6に示
すように均一性に関してロールオフを呈する。
【0038】照度が不均一になる他の原因としてスクリ
ーン利得があり、これは1〜3またはそれ以上になり得
る。スクリーン利得は常に単調とは限らず、図7のよう
になることがある。もし図5に示すようにプロジェクタ
ー54とイメージセンシング装置62がスクリーン58
に関して傾いていると、「ホットスポット(hot-spot)
」はスクリーンの中心から外れる。たとえば図5に示
した配置の場合、「ホットスポット」は図8に示すよう
にスクリーンの中心から上の方にずれる。プロジェクタ
ー54とイメージセンシング装置62が共にスクリーン
58の最上部に近いところにある。そのうえ、図5では
表示された映像がスクリーン58上で方形に見えるよう
に、表示される映像に台形補正が必要なこともある。
【0039】プロジェクター54とイメージセンシング
装置62を別の位置に配置すると、ほかの原因による照
度の不均一性のために別の誤差が生じるだろう。図9に
示すように、プロジェクターをスクリーン58の中心か
ら上に配置して、イメージセンシング装置62をスクリ
ーン58の中心から下の方に配置すると、スクリーン5
8の照度は図10に示すようになるであろう。
【0040】プロジェクター54の照度の均一性は応用
次第で変わるであろうことが認識されよう。照度の均一
性測定装置50を使ってスクリーン上の表示映像を測定
することによって、照度測定手順を用いて決定した各セ
ンサ画素毎の記憶された最適照度値を用いて、「完全
な」LCLVに近づけることができる。最適照度値を用
いるので、照度の差はすべて投影レンズのロールオフ、
スクリーンに対する投影角、スクリーン利得などのよう
な他の原因による照度の不均一性の結果である(LCL
Vの照度が不均一のせいではない)。
【0041】LCLVプロジェクターを正規のモードで
使用すると、こうした他の原因による照度の不均一性が
減じられる、または排除される。そこで、LCLV光伝
達関数に起因する不均一性を決定することができる。た
とえば、中位の照度値の青い光を投影することにしよ
う。イメージセンシング装置62は関係する照度値を測
定して、それに基づいてLCLV光伝達関数に適当な補
正を施すことができる。次にほかのLCLVを測ること
ができる。結果として得られるデータに対する光伝達関
数は純粋にLCLVの不均一性の関数である。こうして
他の原因による照度の不均一性を補正するのではなく、
LCLVの不均一性だけを補正することが可能になる。
【0042】いったん他の原因による照度の不均一性に
関する誤差データを入手して補正すれば、不均一性デー
タを平滑して、サーボシステムに使用することにより、
LCLV照度の不均一性を補正することができる。誤差
データを画素で処理して、データ平滑用に二次元フィル
タ処理を施してもよい。3色のLCLVプロジェクター
システムでは、各チャネルが自分自身の照度の不均一性
の測定データを有するであろう。好ましくは、カラーシ
ェーディング誤差が人為的に入るのを防ぐために、3個
のLCLVから得られたデータを正規化して平均化処理
を施し、1個の共通の関数にすべきである。
【0043】本発明による照度の均一性測定装置によれ
ば、ミラーを使用することに伴う問題が除去されること
が認識されよう。照度の均一性測定装置を使うと、ミラ
ーを装着するためにプロジェクターをサービスから除く
必要がなくなる。照度の均一性測定手順に従えば、従来
のミラーの装着が適切でないときに起る測定エラーが起
きにくくなる。照度の均一性測定手続きはまたすばやく
実行することもできる。
【0044】以上の説明から理解されるように、本発明
によれば、LCLVプロジェクターのLCLVの照度の
不均一性をユーザが決定することができるようになる。
特定の実施例と結びつけて本発明を説明したが、特許請
求の範囲に記載以外の限定をする意図はない。それは、
当業者が本明細書、図面、特許請求の範囲を研究すれ
ば、本発明の思想から逸脱せずに他の修正を施すことが
できることを認識するであろうからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロジェクターの照度の不均一性を示す図。
【図2】液晶光バルブ(LCLV)の光伝達関数を示し
たものであって、AはLCLVの一部分の光伝達関数
を、BはLCLVカラープロジェクターの3個の部分の
光伝達関数を示すグラフ。
【図3】本発明による照度の均一性測定装置の電気系の
略図。
【図4】図3の照度の均一性測定装置により実行される
照度の均一化手順を示すフローチャートと、それに付随
したデータ構造を示す図。
【図5】図3の照度の均一性測定装置のスクリーンに対
する物理的位置関係のひとつの可能性を示す図。
【図6】LCLVプロジェクターに使用される光源の照
度分布を示すグラフ。
【図7】スクリーンの利得が単調でないことを示す図。
【図8】図5に示した物理的配置において、LCLVプ
ロジェクターとイメージセンシング装置の位置が中心か
ら外れることに起因する照度の変化を示す図。
【図9】映像の均一性測定装置の物理的配置に関する別
の可能性を示す図であって、LCLVプロジェクターと
イメージセンシング装置とは、スクリーンに垂直な中心
線の両側に配置されている。
【図10】図9に示した物理的配置における照度分布を
示すグラフ。
【符号の説明】
50 照度の均一性測定装置 54 プロジェクター 58 スクリーン 62 イメージセンシング装置 66 プロセッサ 86 LCLV

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ア)液晶光バルブ(LCLV)から発し
    た光を反射して、スクリーンに映像を形成するステップ
    と、 イ)イメージセンシング装置を用いて、前記映像の複数
    個の部分の照度値を検出するステップと、 ウ)前記映像の前記複数個の部分に最大照度を与える最
    適バイアス電圧を決定するステップと、 を含む、プロジェクターの液晶光バルブの照度の均一性
    を測定する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法に更に、 エ)各々異なる色の光に関係する複数個のLCLVに対
    して前記ステップア)からウ)をくり返すステップを含
    む、照度の均一性の測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、ステップ
    ウ)は更に、 ウ1)前記映像の前記複数個の部分のうち少くとも1個
    に関係するバイアス電圧値と旧照度値と新照度値とを初
    期化するステップ、 を更に含む、照度の均一性の測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、ステップ
    ウ)は更に、 ウ2)前記バイアス電圧を増すステップと、 ウ3 )前記バイアス電圧に対する新照度値を測定するス
    テップと、 ウ4)前記新照度値を前記旧照度値と比較するステップ
    と、 ウ5)もし前記新照度値の方が前記旧照度値より大きけ
    れば、前記旧照度値を前記新照度値に等しく設定するス
    テップと、 を更に含む、照度の均一性の測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法において、ステップ
    ウ)は更に、 ウ6)前記映像の残りの部分の各々に対してウ3)から
    ウ5)のステップをくり返すステップ、 を更に含む、照度の均一性の測定方法。
  6. 【請求項6】 第1の液晶光バルブ(LCLV)を含
    み、該第1のLCLVから発した光を反射して、スクリ
    ーン上に映像を形成する投影手段と、 前記映像の複数個の部分に関する照度値を検出するイメ
    ージセンシング手段と、 前記イメージセンシング手段と前記投影手段とに接続さ
    れ、前記映像の前記複数個の部分に関する最大照度を与
    える最適バイアス電圧を決める処理手段と、 を含む、LCLVプロジェクター用の液晶光バルブの照
    度の均一性を測定するシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の装置に更に、 前記処理手段に付随していて、前記映像の前記複数個の
    部分の各々を準じ選択する指定手段、 を含む、照度の均一性の測定システム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の装置において、前記プロ
    ジェクターは各々異なる色の光に関係する複数個のLC
    LVを含む、照度の均一性の測定システム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置に更に、 前記処理手段に付随していて、前記複数個のLCLVの
    各々を順次確認するLCLV指定手段、 を含む、照度の均一性の測定システム。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の装置に更に、 前記第1のLCLVに加えるバイアス電圧を継続的に増
    やしていく電圧設定手段を含み、前記イメージセンシン
    グ手段は前記バイアス電圧に対応した新照度値を測定す
    る、 照度の均一性の測定システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の装置において、前記
    処理手段は前記映像の各部分ごとに最大の照度値を認定
    する最適設定手段を含む、照度の均一性の測定システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の装置において、前記イ
    メージセンシング手段は前記スクリーンの方に向けられ
    た電荷結合装置カメラを含む、照度の均一性の測定シス
    テム。
  13. 【請求項13】 第1の液晶光バルブ(LCLV)を含
    み、該第1のLCLVにより変調された光を投影して、
    スクリーン上に映像を形成する投影手段と、 前記映像の複数個の部分に関する照度値を検出するイメ
    ージセンシング手段と、 前記イメージセンシング手段と前記投影手段とに接続さ
    れ、前記映像の前記複数個のうち少くとも1個の部分に
    関する最大照度を認定する照度の均一性を測定する手順
    を実行する制御手段を有する、少なくとも1個のプロセ
    ッサと、 を含む、LCLVプロジェクター用の液晶光バルブの照
    度の均一性を測定するシステム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の装置に更に、 前記制御手段と前記少くとも1個のプロセッサとに付随
    していて、前記映像の前記複数個の部分の各々を順次選
    択する指定手段、 を含む、照度の均一性の測定システム。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の装置において、前記
    プロジェクターは各々異なる色の光に関係する複数個の
    LCLVを含む、照度の均一性の測定システム。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の装置に更に、 前記制御手段と前記少なくとも1個のプロセッサとに付
    随していて、前記複数個のLCLVの各々を順次選択す
    るLCLV指定手段、 を含む、照度の均一性の測定システム。
  17. 【請求項17】 請求項13記載の装置に更に、 前記制御手段と前記プロセッサとに付随していて、バイ
    アス電圧を継続的に増やす電圧設定手段を含み、前記イ
    メージセンシング手段は前記バイアス電圧に対応した照
    度値を測定する、 照度の均一性の測定システム。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の装置において、前記
    制御手段と前記プロセッサは、 ア)前記バイアス電圧に対応した照度値を測定すること
    と、 イ)新照度値を旧照度値と比較することと、 ウ)もし前記新照度値が前記旧照度値より大きければ、
    前記旧照度値を新照度値に置き換えることと、 を行う、照度の均一性の測定システム。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の装置において、前記
    制御手段と前記プロセッサは前記複数個の部分の各々に
    対して、ステップア)からウ)をくり返す、照度の均一
    性の測定システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002525694A (ja) * 1998-09-23 2002-08-13 ハネウエル・インコーポレーテッド 整列カメラ群を用いる校正方法及びその装置
WO2004052023A1 (de) * 2002-12-04 2004-06-17 Barco Control Rooms Gmbh Helligkeits- und farbregelung eines projektionsapparates
CN117288459A (zh) * 2023-11-24 2023-12-26 齐鲁工业大学(山东省科学院) 一种基于管道内水下航行器的蝶阀检测方法及***

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