JPH09202721A - 消臭・防臭剤 - Google Patents

消臭・防臭剤

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JPH09202721A
JPH09202721A JP8033063A JP3306396A JPH09202721A JP H09202721 A JPH09202721 A JP H09202721A JP 8033063 A JP8033063 A JP 8033063A JP 3306396 A JP3306396 A JP 3306396A JP H09202721 A JPH09202721 A JP H09202721A
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JP
Japan
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acid
deodorant
fruit
complex compound
phytic acid
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Pending
Application number
JP8033063A
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English (en)
Inventor
Norihisa Kawai
徳久 河合
妍 ▲コウ▼
Ken Kou
Yoshihiro Chikamatsu
義博 近松
Hiroshi Ando
弘 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichimaru Pharcos Co Ltd
Original Assignee
Ichimaru Pharcos Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ichimaru Pharcos Co Ltd filed Critical Ichimaru Pharcos Co Ltd
Priority to JP8033063A priority Critical patent/JPH09202721A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】人の体臭、口臭、尿臭、ペット動物の臭い、糞
尿臭、更にはたばこの臭いといった不快臭に対して有効
な実用性の高い消臭・防臭剤を提供する。 【解決手段】フィチン酸と、鉄、銅、亜鉛、アルミニウ
ム、マンガン、カルシウム、マグネシウム、コバルト等
の金属イオンとにより生成したフィチン酸金属錯化合物
を含有する消臭・防臭剤。 【効果】消臭成分であるフィチン酸金属錯化合物は、標
記のようなさまざまな不快臭を低減する効力を有してお
り、しかも人体に対して安全なものである。したがっ
て、非常に多くの工業製品などに応用することが可能で
あり、使用者はごくありふれた日用品を通じて、それら
不快臭を予防することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィチン酸金属錯
化合物を含有する、人又はペット動物の体臭、糞便臭、
又はたばこ臭に対して極めて有効な消臭及び防臭剤に関
するものである。その技術分野としては、人体に外用す
る消臭散布剤、デオドラント効果のある化粧料類、その
他、サニタリー製品、ペット用品、衣類等の繊維処理
剤、建材や繊維に使用される天然又は合成高分子素材、
塗料などの工業製品分野に属するものである。本発明に
よる消臭成分、フィチン酸金属錯化合物の具体的な応用
としては、例えば、表1に示すようなものに適してい
る。すなわち、制汗スプレー、てんか粉、ボディパウダ
ー、ベビーパウダーなどの外用散布剤への配合、全身ま
たは局所用のソープ、ローション、クリーム、シャンプ
ー、リンス、ファンデーションなどデオドラント効果を
有する化粧品類及び歯磨き剤への配合はもちろんのこ
と、紙おむつ、生理用品、わき用パッド、胸部用母乳パ
ッドなどのサニタリー製品や靴の中敷きシート等の内部
に使用される吸収材や消臭剤(シートを含む)をはじ
め、ペットの糞尿吸収用の砂、トイレの便器に投じる尿
臭防止用の消臭剤などへ、配合、封入、混入、吹き付け
といった処理をして用いることができる。更には、衣類
(例えば、パジャマ、シャツ、パンツ、くつ下、ブラジ
ャー、パンティ、タイツ、スリップ、ブラウス、ズボ
ン、スカートなど)や、おむつ、おむつカバー、衛生パ
ンツ、、シーツ類(敷布、布団カバー、座布団カバー、
枕カバー、クッションカバー等)、毛布、絨毯、カーペ
ット、タオル、便座カバーなどの、各種繊維製品を洗濯
する際に使用する洗剤や柔軟剤等のごとき繊維処理剤に
配合したり、その他、建材、繊維、各種プラスチック製
品等の成型用原料(合成又は天然高分子素材)に混練し
たり、衛生綿類、脱臭フィルター類の臭気吸着剤などと
しても利用することができる。
【表1】
【0002】
【従来の技術】臭気、特に、汗の臭い、口臭、たばこ臭
などに対する消臭エチケット志向は年々高まりつつあ
り、昨今では、若者を中心に除菌・消臭・防臭効果のあ
る各種エチケット製品に対する人気・ニーズが急増して
いる。例えば、人体用消臭スプレー、制汗剤、デオドラ
ントソープ、口中清涼剤やデオドラント効果のあるサニ
タリー製品など人体から発するさまざまな不快臭を予防
する各種製品、たばこの臭い消し、室内やトイレ、自動
車用の消臭製品、エアコン用の除菌・消臭剤などといっ
た環境臭に対する消臭製品、その他、ペットの臭いや糞
尿臭を防止する消臭剤などがそうである。
【0003】これらにみられる消臭、防臭対策法を分類
してみると、臭気源そのものを除去する方法、臭気
成分を物理的に吸着させ除去するもの、臭気成分を化
学的に変性させたりや分解したりするもの、他の芳香
成分を利用してマスキングする方法、単純に臭気成分
を洗浄除去する方法、その他、バクテリア、細菌類な
ど臭気の発生をもたらす微生物の活動を阻害し臭気の発
生を予防する方法などが一般的に行われている。
【0004】これまでに、フィチン酸やフィチン酸の金
属塩等を経口摂取用の消臭剤として利用することについ
ては知られているが、フィチン酸金属錯化合物について
の消臭剤用途を示唆した刊行物は見あたらない。特開平
1-275522号は、標記のフィチン酸又はフィチン酸塩を利
用した経口消臭剤にかかる先行技術文献であるが、これ
によれば該化合物を経口より摂取することにより体臭、
尿臭、口臭の発現を本質的に抑制する効果が得られると
され、飲食品や嗜好品への応用を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】臭気に対する感受性は
人さまざまではあるが、不快さを感じる時にはだれもが
憂鬱な気分になる。殊にエチケット志向、衛生志向が高
まりつつある今日では、臭いに対する意識も相対的に過
敏になりがちで、他人の口臭、体臭、たばこの臭い、あ
るいはペット類の臭い、糞尿臭などが気になる人が多
く、こうしたことが時として人のコニミケーションまで
をも阻害してしまう事態を招くこともある。また、老人
等に見られる失禁、長期にわたる寝たきりの闘病者等に
とっては、こうした悩みはことさらであり非常に深刻な
問題である。したがって、このような問題の解決は極め
て重要であり、大きな意義を持つものと考えられる。
【0006】しかしながら、これまでに提案されてきた
さまざまな消臭剤では、効果、使用性、持続性など点に
おいて十分満足が得られないのが実状であった。また、
先行技術文献にみられるような経口摂取法による用法で
は、服用の煩雑性、服用してから効力が現れるまでの時
間の遅れ、効力の持続性等、使用者側にとって必ずしも
その使用性が良いとは言い難く、また頻繁かつ不規則な
服用は非日常的な過剰摂取等の心配も否めない。
【0007】こうした事情に鑑み、本発明者らは、特に
ニーズの高い、人の汗の臭い、脂肪臭、口臭、足の臭
い、生理臭、尿臭、たばこの臭いやペットの臭い(糞便
臭を含む)などに対する消臭対策をテーマに、安全かつ
実用性に優れた、より効果の高い消臭剤を開発すべく研
究を開始した。その過程において、かねてより化粧料用
の脂質過酸化防止剤として検討を進めてきたある種のフ
ィチン酸金属錯化合物が、それら臭気と接触した場合に
即効性かつ優れた消臭作用があることを見い出した。そ
して更に研究を進め、その他の類似化合物についての評
価や、それら有効成分の利用価値を高めるべく種々の応
用例等の実施検討を試み本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィチン酸金
属錯化合物、好ましくは、フィチン酸と、鉄、銅、亜
鉛、アルミニウム、マンガン、カルシウム、マグネシウ
ム、コバルトの内の1種又は2種以上の金属イオンとに
より生成した錯体を、人やペット動物より発する不快
臭、特に、汗臭、脂肪臭、口臭、足の臭い、生理臭、尿
臭や、あるいはたばこの臭いに対する消臭・防臭剤とし
て応用するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるフィチン酸金属錯
化合物とは、フィチン酸(イノシトールヘキサリン酸エ
ステル)と金属イオンとの反応により形成する水難溶性
乃至水不溶性の錯化合物を意味し、特に、鉄、銅、亜
鉛、アルミニウム、マンガン、カルシウム、マグネシウ
ム、コバルトの内の1種又は2種以上の金属イオンとに
より形成したそれらフィチン酸金属錯体であることが好
ましい。
【0010】水難溶性乃至水不溶性のフィチン酸金属錯
化合物を得るには、通常、フィチン酸の溶液を至適pH
に調整した後、これに適当な水溶性金属化合物の水溶液
を添加し、適宜撹拌することにより得られる。尚、目的
の錯化合物を得る際のフィチン酸溶液のpH値及びフィ
チン酸と金属イオンの混合モル比については、金属の種
類によってそれぞれ異なるが、通常、酸性から中性域
(pH2〜7付近)に調整したフィチン酸溶液に対し、
沈殿の生成がみられなくなるまで徐々に金属化合物の水
溶液を加えていけばよい。表2は、フィチン酸1モルか
らフィチン酸金属錯化合物を得るために要す各種金属イ
オンのモル数および反応における適用pH値である。
【表2】 反応終了後、遠心分離等にて生成した沈殿を回収し、こ
れを例えば精製水などを用いて数回洗浄することによっ
て未反応のフィチン酸や過剰な金属化合物を除去し、目
的物を得る。
【0011】本発明に用いられる金属化合物としては、
フィチン酸との反応により水難性乃至水不溶性の錯化合
物を形成する性質を有するあらゆる水溶性の金属化合物
を用いることができるが、好ましくは、鉄、銅、亜鉛、
アルミニウム、マンガン、カルシウム、マグネシウム、
コバルトから選ばれる1種もしくは2種以上の元素を含
む水溶性金属化合物が良い。
【0012】水溶性鉄化合物としては、例えば、塩化鉄
(II)、リン酸鉄(II)、硫酸鉄(II)、硫酸二アンモニウム
鉄(II)、フマル酸鉄(II)、酒石酸鉄(II)、塩化鉄(II
I)、リン酸鉄(III)、水酸化鉄(III)、硝酸鉄(III)、硫
酸鉄(III)、硫酸鉄(III)アンモニウム、クエン酸鉄(II
I)、クエン酸鉄(III)アンモニウム、シュウ酸鉄(III)ア
ンモニウム、水酸化酢酸鉄(III)等があげられる。
【0013】水溶性銅化合物としては、例えば、塩化
銅、塩化銅アンモニウム、安息香酸銅、ホウフッ化銅、
クエン酸銅、硫酸銅、リン酸銅、塩化二カリウム銅、フ
ッ化銅、ギ酸銅、ケイフッ化銅、水酸化銅、硝酸銅、シ
ュウ酸銅、塩基性炭酸銅、酢酸銅、アミド硫酸銅など。
【0014】水溶性亜鉛化合物としては、例えば、塩化
亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、クエン酸亜鉛、
酢酸亜鉛、ギ酸亜鉛、乳酸亜鉛、酸化亜鉛、リン酸亜
鉛、セレン化亜鉛、ケイ酸亜鉛、フッ化亜鉛、酒石酸亜
鉛など。
【0015】水溶性アルミニウム化合物としては、例え
ば、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、乳酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、ナト
リウムミョウバン、臭化アンモニウム、アンモニウムミ
ョウバン、塩基性酢酸アルミニウムなど。
【0016】水溶性マンガン化合物としては、例えば、
塩化マンガン、二酸化マンガン、酸化マンガン、ギ酸マ
ンガン、炭酸マンガン、臭化マンガン、リン酸マンガ
ン、安息香酸マンガン、乳酸マンガン、硫酸マンガン、
酒石酸マンガンなど。
【0017】水溶性カルシウム化合物としては、例え
ば、アルギン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、
ホウ酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸三カルシ
ウム、二リン酸カルシウム、ギ酸カルシウム、酢酸カル
シウム、乳酸カルシウム、リン酸三カルシウム、硫酸カ
ルシウム、水酸化カルシウムなど
【0018】水溶性マグネシウム化合物としては、例え
ば、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、フッ化マグ
ネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、亜硫
酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、酢酸マグネシ
ウム、ギ酸マグネシウム、アスパラギン酸マグネシウ
ム、乳酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウム、リン酸
マグネシウムなど
【0019】水溶性コバルト化合物としては、例えば、
塩化コバルト、塩化コバルトアンモニウム、硫酸コバル
ト、硫酸コバルトアンモニウム、クエン酸コバルト、酢
酸コバルト、アミド硫酸コバルト、安息香酸コバルト、
臭化コバルト、塩基性炭酸コバルト、硝酸コバルト、ギ
酸コバルト、リン酸コバルト、亜硝酸コバルトカリウ
ム、セレン化コバルト、酒石酸コバルト、チタン酸コバ
ルトなどを使用することができる。
【0020】本発明の消臭剤は、フィチン酸金属錯化合
物をそのまま使用しても、また用途によっては他の成分
と併用して用いることもできる。また、形態としては粉
末、顆粒(造粒物)、錠剤、フィルムシート、スチッ
ク、各種成形品、乳化組成物、分散液、ゲル等、製品に
応じて任意な形態とすることができる。以下、表1に示
した応用製品を例に具体的に示す。
【0021】[1]人及びペットに適用する外用剤(外用
散布剤、化粧品類を含む)、口腔剤、衣類等の繊維処理
剤、トイレ又は浴槽、タイル、排水口用の洗浄剤などへ
の応用にあたっては、通常、それら製品の製造に当たり
使用される各種成分とともに配合すればよい。その主な
成分を列挙すれば下記の通りである。尚、本発明による
消臭成分であるフィチン酸金属錯化合物の各種製品への
配合量については、その製品の使用目的、種類、使用頻
度等により異なり一概に規定することはできないが、通
常、フィチン酸金属錯化合物として、全量に対し0.1重
量%以上、好ましくは0.5重量%以上の割合で含有する
のが良い(但し、他に消臭成分が併用される場合におい
てはこの限りではない)。
【0022】(1)各種油脂類 アボガド油,アルモンド油,ウイキョウ油,エゴマ油,
オリ−ブ油,オレンジ油,オレンジラファー油,ゴマ
油,カカオ脂,カミツレ油,カロット油,キューカンバ
ー油,牛脂脂肪酸,ククイナッツ油,サフラワー油,大
豆油,ツバキ油,トウモロコシ油,ナタネ油,パーシッ
ク油,ヒマシ油,綿実油,落花生油,タートル油,ミン
ク油,卵黄油,パーム油,パーム核油,モクロウ,ヤシ
油,牛脂,豚脂,乳脂,又はこれら油脂類の水素添加物
(硬化油等)など。
【0023】(2)ロウ類 ミツロウ,カルナバロウ,鯨ロウ,ラノリン,液状ラノ
リン,還元ラノリン,硬質ラノリン,カンデリラロウ,
モンタンロウ,セラックロウなど。
【0024】(3)鉱物油 流動パラフィン,ワセリン,パラフィン,オゾケライ
ド,セレシン,マイクロクリスタンワックス,スクワレ
ン,スクワラン,プリスタンなど。
【0025】(4)脂肪酸類 ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン
酸,ベヘン酸,オレイン酸,12-ヒドロキシステアリ
ン酸,ウンデシレン酸,トール油,ラノリン脂肪酸など
の天然脂肪酸、イソノナン酸,カプロン酸,2−エチル
ブタン酸,イソペンタン酸,2−メチルペンタン酸,2
−エチルヘキサン酸,イソペンタン酸などの合成脂肪
酸。
【0026】(5)アルコール類 エタノール,イソピロパノール,ラウリルアルコール,
セタノール,ステアリルアルコール,オレイルアルコー
ル,ラノリンアルコール,コレステロール,フィトステ
ロールなどの天然アルコール、2−ヘキシルデカノー
ル,イソステアリルアルコール,2−オクチルドデカノ
ールなどの合成アルコール。
【0027】(6)多価アルコール類 酸化エチレン,エチレングリコール,ジエチレングリコ
ール,トリエチレングリコール,エチレングリコールモ
ノエチルエーテル,エチレングリコールモノブチルエー
テル,ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル,ポリエチレング
リコール,酸化プロピレン,プロピレングリコール,ポ
リプロピレングリコール,1,3−ブチレングリコー
ル,グリセリン,ペンタエリトリトール,ソルビトー
ル,マンニトールなど。
【0028】(7)エステル類 ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピ
ル,ステアリン酸ブチル,ラウリン酸ヘキシル,ミリス
チン酸ミリスチル,オレイン酸オレイル,オレイン酸デ
シル,ミリスチン酸オクチルドデシル,ジメチルオクタ
ン酸ヘキシルデシル,乳酸セチル,乳酸ミリスチル,フ
タル酸ジエチル,フタル酸ジブチル,酢酸ラノリン,モ
ノステアリン酸エチレングリコール,モノステアリン酸
プロピレングリコール,ジオレイン酸プロピレングリコ
ールなど。
【0029】(8)金属セッケン類 ステアリン酸アルミニウム,ステアリン酸マグネシウ
ム,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウム,パル
ミチン酸亜鉛,ミリスチン酸マグネシウム,ラウリン酸
亜鉛,ウンデシレン酸亜鉛など。
【0030】(9)ガム質、糖類及び水溶性高分子化合物 アラビアゴム,ベンゾインゴム,ダンマルゴム,グアヤ
ク脂,アイルランド苔,カラヤゴム,トラガントゴム,
キャロブゴム,クインシード,寒天,カゼイン,乳糖,
果糖,ショ糖およびそのエステル,トレハロースおよび
その誘導体,デキストリン,ゼラチン,ペクチン,デン
プン,カラギーナン,カルボキシメチルキチン又はキト
サン,エチレンオキサイド等のアルキレン(C2〜C4)オキ
サイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチン
又はキトサン,低分子キチン又はキトサン,キトサン
塩,硫酸化キチンまたはキトサン,リン酸化キチン又は
キトサン,アルギン酸及びその塩,ヒアルロン酸及びそ
の塩,コンドロイチン硫酸及びその塩,ヘパリン,エチ
ルセルロース,メチルセルロース,カルボキシメチルセ
ルロース,カルボキシエチルセルロース,カルボキシエ
チルセルロースナトリウム,ヒドロキシエチルセルロー
ス,ヒドロキシプロピルセルロース,ニトロセルロー
ス,結晶セルロース,ポリビニルアルコール,ポリビニ
ルメチルエーテル,ポリビニルピロリドン,ポリビニル
メタアクリレート,ポリアクリル酸塩,ポリエチレンオ
キサイドやポリプロピレンオキサイドなどのポリアルキ
レンオキサイド又はその架橋重合物,カルボキシビニル
ポリマー,ポリエチレンイミンなど。
【0031】(10)界面活性剤 アニオン界面活性剤(アルキルカルボン酸塩,アルキル
スルホン酸塩,アルキル硫酸エステル塩,アルキルリン
酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アルキルアミン
塩,アルキル四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤:
カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型,ベタイン
型),硫酸エステル型両性界面活性剤,スルホン酸型両
性界面活性剤,リン酸エステル型両性界面活性剤、非イ
オン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤,エー
テルエステル型非イオン界面活性剤,エステル型非イオ
ン界面活性剤,ブロックポリマー型非イオン界面活性
剤,含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性
剤(天然界面活性剤,タンパク質加水分解物の誘導体,
高分子界面活性剤,チタン・ケイ素を含む界面活性剤,
フッ化炭素系界面活性剤)など。
【0032】(11)各種ビタミン類 ビタミンA群:レチノール,レチナール(ビタミン
1),デヒドロレチナール(ビタミンA2),カロチ
ン,リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群:チア
ミン塩酸塩,チアミン硫酸塩(ビタミンB1),リボフ
ラビン(ビタミンB2 ),ピリドキシン(ビタミン
6),シアノコバラミン(ビタミンB12),葉酸類,
ニコチン酸類,パントテン酸類,ビオチン類,コリン,
イノシトール類、ビタミンC群:アスコルビン酸及びそ
の誘導体、ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビ
タミンD2),コレカルシフェロール(ビタミンD3),
ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:トコフェロー
ル及びその誘導体,ユビキノン類、ビタミンK群:フィ
トナジオン(ビタミンK1),メナキノン(ビタミン
2),メナジオン(ビタミンK3),メナジオール(ビ
タミンK4)など。
【0033】(12)各種アミノ酸類 バリン,ロイシン,イソロイシン,トレオニン,メチオ
ニン,フェニルアラニン,トリプトファン,リジン,グ
リシン,アラニン,アスパラギン,グルタミン,セリ
ン,システイン,シスチン,チロシン,プロリン,ヒド
ロキシプロリン,アスパラギン酸,グルタミン酸,ヒド
ロキシリジン,アルギニン,オルニチン,ヒスチジンな
どや,それらの硫酸塩,リン酸塩,硝酸塩,クエン酸
塩,或いはピロリドンカルボン酸のごときアミノ酸誘導
体など。
【0034】(13)植物又は動物系原料由来の種々の添加
物 これらは、添加しようとする製品種別、形態に応じて常
法的に行われる加工(例えば、粉砕,製粉,洗浄,加水
分解,醗酵,精製,圧搾,抽出,分画,ろ過,乾燥,粉
末化,造粒,溶解,滅菌,pH調整,脱臭,脱色などを
任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から
任意に選択して供すればよい。尚、抽出に用いる溶媒に
ついては、供する製品の使用目的、種類、あるいは後に
行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、通常
では、水,水溶性有機溶媒(例えば、エタノール,プロ
ピレングリコール,1,3−ブチレングリコールなど)
の中から選ばれる1種もしくは2種以上の混液を用いる
のが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ま
しくない場合においては、水のみを使用したり、あるい
は抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独又は
水との任意の混液で用いたりすれば良い。
【0035】尚、植物又は動物系原料由来の添加物を、
全身用又は局所用の外用剤、化粧品類に供する場合、皮
膚や頭髪の保護をはじめ、保湿,感触・風合いの改善,
柔軟性の付与,刺激の緩和,芳香によるストレスの緩
和,細胞賦活(細胞老化防止),炎症の抑制,肌質・髪
質の改善,肌荒れ防止及びその改善,発毛,育毛,脱毛
防止,光沢の付与,清浄効果,疲労の緩和,血流促進,
温浴効果などの美容的効果のほか,香付け,消臭,増
粘,防腐,緩衝などの効果も期待できる。さらにこの他
にも、これまでに知られている各原料素材の様々な美容
的、薬剤的効果を期待し、これらを組合わせることによ
って目的とする効果の増進を図ったり、あるいは多機能
的な効果を期待した製品とすることも可能である。
【0036】原料とする具体的な植物(生薬)としては、
例えば、アイ(藍葉),アオカズラ(清風藤),アオツヅラ
フジ(木防巳),アカシア,アカスグリ果実,アカブド
ウ,アカメガシワ(赤芽柏),アカネ(茜草根),アカヤジ
オウ(地黄),アギ(阿魏),アキニレ(榔楡皮),アケビ
(木通),アサ(麻子仁),アサガオ(牽牛子),アシタバ
(明日葉),アズキ(赤小豆),アセンヤク(阿仙薬),アセ
ロラ,アニス果実,アベマキ果実,アボカド,アマ,ア
マチャ(甘茶),アマドコロ(玉竹),アミガサユリ(貝
母),アーモンド,アルテア,アルニカ,アロエ(蘆
薈),アロエベラ,アンズ(杏仁),アンソッコウ(安息
香),イガコウゾリナ(地胆頭),イタドリ(虎杖根),イ
チゴ,イチジク(無花果)又はその葉,イチビ(冬葵子),
イトヒメハギ(遠志),イナゴマメ,イネ種子又は種皮,
イノンド種子,イラクサ,イランイラン,イチョウ(銀
杏葉,銀杏),イブキジャコウソウ,ウイキョウ(茴
香),ウキヤガラ(三稜),ウグイスカグラ果実,ウコン
(鬱金),ウスベニアオイ,ウスベニタチアオイ,ウスバ
サイシン(細辛),ウツボグサ(夏枯草),ウド又はシシウ
ド(羌活,独活,唐独活),ウメ(烏梅)又はその果肉,ウ
ラジロガシ,ウワウルシ,ウンシュウミカン(陳皮),エ
ストラゴン,エゾウコギ(蝦夷五加),エノキ,エビスグ
サ(決明子),エルダーベリー果実,エレミ,エンジュ
(槐花,槐花米),オウギ(黄耆),オウレン(黄連),オオ
カラスウリ(カロニン),オオツヅラフジ(防己),オオバ
コ(車前子,車前草),オオハシバミ(榛子),オオバナオ
ケラ(白朮),オオバヤシャブシ果実,オオミサンザシ
(山査子),オオムギ(大麦),オグルマ(旋覆),オクラ果
実,オケラ(白朮),オタネニンジン(人参),オトギリソ
ウ(弟切草),オドリコソウ(続断),オナモミ(蒼耳子),
オニグルミ,オニノヤガラ(天麻),オニユリ(百合),オ
ニノス,オヒョウ(裂葉楡),オミナエシ(敗醤),オラン
ダイチゴ,オランダガラシ,オランダパセリ,オランダ
ミツバ,オリーブ,オレガノ,オレンジ果実又は果皮,
カイケイジオウ(熟地黄),海藻[緑藻,褐藻,紅藻],
カカオ種子,カキ又はその葉(柿蒂),カギカズラ(釣藤
鈎),カシア,カジノキ果実(楮実),ガジュツ(莪朮),
カシワ(槲樹,槲葉),カスカリラ,カニクサ(金沙藤),
カノコソウ(吉草根),カボチャ,カポックノキ種子,カ
ホクサンショウ(蜀椒),ガマ(蒲黄),カミツレ,カミヤ
ツデ(通草),カラスウリ(王瓜),カラスムギ,カラスビ
シャク(半夏),ガラナ種実,カラヤ,カリン(木瓜),カ
ワヤナギ,カワラタケ,カワラヨモギ(茵チン蒿),カン
スイ(甘遂),カンゾウ(甘草),カンデリラ,カントウ,
カンナ,キイチゴ,キウイ果実,キカラスウリ(瓜呂
根),キキョウ(桔梗,桔梗根),キク(菊花),キササゲ
(梓実),ギシギシ(羊蹄根),キズタ,キダチアロエ,キ
ダチハッカ,キナノキ,キハダ(黄柏),キバナオウギ
(黄耆),ギムネマ・シルベスタ,キラジャ・サポナリ
ア,キラヤ,キャベツ,キャベブ未熟果,キュウリ,キ
ンカン果実,キンマ,キンミズヒキ(仙鶴草),グアユー
レ,クェルクス・インフェクトリア(没食子),ククイナ
ッツ,クコ(枸杞,枸杞子,枸杞葉,地骨皮),クサスギ
カズラ(天門冬),クズ(葛根),クスノキ,グースベリー
果実,クチナシ(山梔子),クヌギ(樸ソウ),クマザサ,
クマツヅラ(馬鞭草),クララ(苦参),クランベリー果
実,クリ又はその渋皮,クルクリゴ・ラチフォリア果
実,グレープフルーツ果実,クロウメモドキ,クロガネ
モチ(救必応),クロバナヒキオコシ(延命草),クロレ
ラ,クワ(桑葉,桑白皮),グワバ果実,ケイガイ(荊
芥,荊芥穂),ケイトウ(鶏冠花,鶏冠子),ケイリンサ
イシン(細辛),月桂樹,ゲンチアナ,ゲンノショウコ
(老鸛草),コエンドロ果実,コウシンバラ(月季花),コ
ウスイハッカ,コウゾ果実,紅茶,コウホネ(川骨),コ
ウホン(藁本,唐藁本),コウリャン,コケモモ(越橘),
コガネバナ(黄ゴン),コゴメバオトギリソウ,ココヤシ
果実,ゴシュユ(呉茱萸),ゴショイチゴ(覆盆子),コシ
ョウ(胡椒),コパイババルサム,コーヒー豆,コブシ
(辛夷),ゴボウ(牛蒡,牛蒡子),コボタンヅル,ゴマ
(胡麻),ゴマノハグサ(玄参),コムギ(小麦),米又は米
ぬか(赤糠,白糠),コーラ・アクミナタ種子,コーラ
・ベラ種子,コロハ果実,コロンボ,コンズランゴ,コ
ンブ,コンフリー(鰭張草),コンニャク,サキシマボタ
ンズル(威霊仙),サクラの花・葉・果実・樹皮(桜皮),
ザクロ,ササ,ササユリ(百合),サザンカ,サジオモダ
カ(沢瀉),サツマイモ,サトウキビ,サトウダイコン,
サネブトナツメ(酸棗仁),サフラン(番紅花,西紅花),
ザボン果実,サボンソウ,サーモンベリー果実,サラシ
ナショウマ(升麻),サルビア,サワギキョウ(山梗菜),
サワグルミ葉,サンキライ(山帰来),サンザシ(山査
子),サンシチニンジン(三七人参),サンシュユ(山茱
萸),サンショウ(山椒),サンズコン(山豆根),シアノ
キ果実,シイタケ,ジオウ(地黄),シオン(紫苑),ジギ
タリス,シクンシ(使君子),シシウド(独活,唐独活),
シソ・アオジソ・チリメンジソ・カタメンジソ(紫蘇
葉,紫蘇子),シダレカンバ(白樺皮),シタン,シナノ
キ,シナレンギョウ(連翹),シマカンギク(菊花),シモ
ツケソウ,ジャガイモ,シャクヤク(芍薬),シャジン
(沙参),ジャノヒゲ(麦門冬),シラカシ種子,シロゴチ
ョウの種子,シロバナイリス,シロバナツタの花,シロ
ミナンテン(南天実),ジュズダマ,シュロ果実,ショウ
ガ(生姜),ショウブ(菖蒲,菖蒲根),ショズク果実,シ
ラカバ,シンコナサクシルブラ,シンナモン,スイカ
(西瓜),スイカズラ(金銀花,忍冬),スイバ(酸模),ス
イムベリー果実,ストロベリー果実,スギナ(問荊),ス
テビア,スモモ果実,セイヨウアカマツの球果,セイヨ
ウカラマツ,セイヨウキヅタ,セイヨウグルミ,セイヨ
ウナシ果実,セイヨウナツユキソウ,セイヨウネズ,セ
イヨウノコギリソウ,セイヨウニワトコ,セイヨウネ
ズ,セイヨウハッカ,セイヨウフウチョウボク,セイヨ
ウヤドリギ,セイヨウヤマハッカ,セイヨウワサビ,セ
キショウ(石菖根),ゼニアオイ,セネガ,セリ,セロ
リ,センキュウ(川キュウ),センナ果実又は葉,センニ
ンソウ(大蓼),センブリ(当薬),ソウカ(草果),ソバ種
実,ソメモノイモ,ダイオウ(大黄),大根,大豆,ダイ
ダイ(橙皮,枳実),タイム,タカトウダイ(大戟),タカ
ワラビ(狗脊),ダークスィートチェリー果実,タチジャ
コウソウ(百里香),タチバナ(橘皮),タチヤナギ,タマ
リンド種子,タマネギ,タムシバ(辛夷),タラノキ又は
その根皮,タンジン(丹参),ダンマル,チェリー果実,
チガヤ又はその根(茅根),チコリ,チョウジ(丁子,丁
香),チョウセンゴミシ(五味子),チョウセンダイオウ
(大黄),チョウセンニレ(蕪夷),チョウセンニンジン
(人参),チョウセンヨモギ(艾葉),チョレイマイタケ
(猪苓),ツキミソウ,ツバキ,ツボクサ,ツメクサ(漆
姑草),ツユクサ(鴨跖草),ツルアズキ(赤小豆),ツル
ドクダミ(何首烏),ツルナ(蕃杏),ツルニンジン(四葉
参),ツワブキ,デイコ,テウチグルミ,デュベリー果
実,テングサ,テンダイウヤク(烏薬),トウガ(冬瓜
子),トウガラシ(番椒),トウキ(当帰),トウキンセン
カ,トウモロコシ又はトウモロコシ毛(南蛮毛),トウネ
ズミモチ(女貞子),トウリンドウ(竜胆),ドクダミ(十
薬),トコン(吐根),トチバニンジン(竹節人参),トチ
ュウ(杜仲,杜仲葉),トマト,トラガント,トリアカン
ソス種子,トルメンチラ,ドロノキ,トロロアオイ,ナ
イゼリアベリー果実,ナガイモ(山薬),ナギイカダ,ナ
ギナタコウジュ,ナズナ,ナツミカン,ナツメ(大棗),
ナニワイバラ(金桜子),ナルコユリ(黄精),ナンキンマ
メ(落花生),ナンテン(南天実),ニガキ(苦木),ニガヨ
モギ(苦艾),ニクズク,ニッケイ(桂皮),ニラ(韮子),
ニワトコ(接骨木),ニンジン,ニンニク(大蒜),ヌルデ
(五倍子),ネギ,ノアザミ(大薊),ノイバラ(営実),ノ
コギリソウ,ノダケ(前胡),ノバラ,ノモモ,パーム,
ハイビスカス(ブッソウゲ,フウリンブッソウゲ,ロー
ゼル),パイナップル果実,ハカタユリ(百合),ハカマ
ウラボシ(骨砕補),ハクセン(白蘚皮),ハクルベリー果
実,ハコベ(繁縷),ハシバミ(榛子),ハシリドコロ(ロ
ート根),バジル,ハス(蓮肉,蓮子),パセリ,バタ
タ,ハチク(竹茹),パチョリー,ハッカ(薄荷,薄荷
葉),ハトムギ(ヨクイニン),ハナスゲ(知母),バナ
ナ,ハナハッカ,バニラビンズ,パパイヤ,ハハコグサ
(鼠麹草),ハブ草,パプリカ,ハマゴウ(蔓荊子),ハマ
スゲ(香附子),ハマビシ(シツ莉子),ハマナス(マイ瑰
花),ハマボウフウ(浜防風),ハマメリス,バラ(薔
薇),パリエタリア,ハルニレ(楡皮,楡白皮,楡葉),
パンノキ,ヒオウギ(射干),ヒカゲツルニンジン(党
参),ピーカンナッツ,ヒガンバナ(石蒜,蔓珠沙華),
ヒキオコシ(延命草),ヒシ(菱実),ピスタチオ,ビー
ト,ヒトツバ(石葦),ヒナタイノコズチ(牛膝),ヒバ,
ヒマシ,ヒマワリ,ピーマン,ヒメガマ(香蒲),ヒメマ
ツタケ,ピメンタ果実,ヒユ果実,ビロウドアオイ,ヒ
ロハオキナグサ(白頭翁),ヒロハセネガ(セネガ),ビワ
(枇杷,枇杷葉),ビンロウ(大腹皮,檳榔子),フウトウ
カズラ(南藤),フキ(款冬花),フキタンポポ(款冬花,
款冬葉),フジバカマ(蘭草),フジマメ(扁豆),ブッチ
ャーブルーム,ブドウ果皮又は果実,ブナ,フユムシナ
ツクサタケ(冬虫夏草),ブラジルカンゾウ,ブラックカ
ーラント果実,ブラックベリー果実,プラム果実,フル
セラリア,ブルーベリー果実,プルーン,ブロンドサイ
リウム,ブンドウ(緑豆),ヘチマ,ベニバナ(紅花),ベ
ラドンナ,ベリー果実,ボイセンベリー果実,ボウフウ
(防風),ホウレンソウ,ホオズキ(登呂根),ホオノキ
(厚朴,和厚朴),ボケ(木瓜),ホソバオケラ(蒼朮),ホ
ソババレンギク,ボダイジュ,ボタン(牡丹皮),ホッ
プ,ホホバ,ホワートルベリー果実,ホンアンズ(杏
仁),ホンシメジ,マイズルテンナンショウ(天南星),
マオウ(麻黄),マカデミアナッツ,マクリ(海人草),マ
グワ(桑葉,桑白皮),マダケ(竹茹),マタタビ(木天
蓼),マツカサ,マツホド(茯苓),マリーゴールド,マ
ルバノジャジン(杏参),マルベリー果実,マルメロ,マ
ロニエ,マンゴー,マンゴスチン,マンシュウグルミ,
マンダリン果実,マンネンタケ(霊芝),マンネンロウ,
ミカン属植物果実(枳実),ミシマサイコ(柴胡),ミゾカ
クシ(半辺蓮),ミソハギ(千屈菜),ミツガシワ,ミツ
バ,ミツバハマゴウ(蔓荊子),ミドリハッカ,ミモザ,
ミョウガ,ミラクルフルーツ果実,ミルラ,ミロバラ
ン,ムクゲ(木槿),ムクノキ,ムクロジ,ムラサキ(紫
根),ムラサキトウモロコシ,メハジキ(益母草),メボ
ウキ,メラロイカ,メリッサ,メリロート,メロン果
実,モウコヨモギ,モウソウチク,モクレン(辛夷),モ
ッコウ(木香),モミジバダイオウ,モモの果実,種(桃
仁)又は葉(桃葉),モヤシ,モレロチェリー果実,モロ
ヘイヤ,ヤカワムラサキイモ,ヤクチ(益智),ヤグルマ
ギク,ヤグルマソウ,ヤグルマハッカ,ヤシャブシ(矢
車),ヤチヤナギ,ヤツデ(八角金盤),ヤドリギ(柳寄
生),ヤナギタデの葉,ヤブガラシ,ヤブコウジ(紫金
牛),ヤマゴボウ(商陸),ヤマノイモ(山薬),ヤマハン
ノキ(山榛),ヤマモモ(楊梅皮),ユーカリ,ユッカ・ブ
レビフォリア,ユキノシタ(虎耳草),ユズ果実,ユリ,
ヨモギ(艾葉),ヨロイグサ,ライム果実,落花生,ラカ
ンカ果実,ラズベリー果実,ラベンダー,リュウガン
(竜眼肉),緑茶,リンゴ果実,ルバス・スアビシムス
(甜涼),レタス,レッドカーラント果実,レモン果実,
レモングラス,レンギョウ(連翹),レンゲソウ,ロウヤ
シ,ローガンベリー果実,ローズヒップ,ローズマリ
ー,ローマカミツレ,ワカメ,ワサビ,ワレモコウ(地
楡)などがある。
【0037】また動物系原料由来の素材としては、鶏冠
抽出物,牛・人の胎盤抽出物,豚・牛の胃や十二指腸あ
るいは腸の抽出物若しくはその分解物,豚・牛の脾臓の
抽出物若しくはその分解物,豚・牛の脳組織の抽出物,
水溶性コラーゲン,アシル化コラーゲン等のコラーゲン
誘導体,コラーゲン加水分解物,エラスチン,エラスチ
ン加水分解物,水溶性エラスチン誘導体,ケラチン及び
その分解物又はそれらの誘導体,シルク蛋白およびその
分解物又はそれらの誘導体,豚・牛血球蛋白分解物(グ
ロビンペプチド),豚・牛ヘモグロビン分解物(ヘミ
ン,ヘマチン,ヘム,プロトヘム,ヘム鉄等),牛乳,
カゼインおよびその分解物又はそれらの誘導体,脱脂粉
乳およびその分解物又はそれらの誘導体,ラクトフェリ
ン又はその分解物,鶏卵成分,魚肉分解物など。
【0038】(14)微生物培養代謝物 酵母代謝物,酵母菌抽出エキス,米発酵エキス,米糠発
酵エキス,ユーグレナ抽出物,脱脂粉乳の乳酸発酵物な
ど。
【0039】(15)α−ヒドロキシカルボン酸 グリコール酸,クエン酸,リンゴ酸,酒石酸,乳酸など
をはじめとする炭素数2以上のα−ヒドロキシカルボン
酸。
【0040】(16)無機顔料 無水ケイ酸,ケイ酸マグネシウム,タルク,カオリン,
ベントナイト,マイカ,雲母チタン,オキシ塩化ビスマ
ス,酸化ジルコニウム,酸化マグネシウム,酸化亜鉛,
酸化チタン,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,黄酸
化鉄,ベンガラ,黒酸化鉄,グンジョウ,酸化クロム,
水酸化クロム,カーボンブラック,カラミンなど。
【0041】(17)紫外線吸収剤 p−アミノ安息香酸誘導体,サルチル酸誘導体,アント
ラニル酸誘導体,クマリン誘導体,アミノ酸系化合物,
ベンゾトリアゾール誘導体,テトラゾール誘導体,イミ
ダゾリン誘導体,ピリミジン誘導体,ジオキサン誘導
体,カンファー誘導体,フラン誘導体,ピロン誘導体,
核酸誘導体,アラントイン誘導体,ニコチン酸誘導体,
ビタミンB6誘導体,オキシベンゾン,ベンゾフェノ
ン,グアイアズレン,シコニン,バイカリン,バイカレ
イン,ベルベリンなど。
【0042】(18)収斂剤 乳酸,酒石酸,コハク酸,クエン酸,アラントイン,塩
化亜鉛,硫酸亜鉛,酸化亜鉛,カラミン,p−フェノー
ルスルホン酸亜鉛,硫酸アルミニウムカリウム,レゾル
シン,塩化第二鉄,タンニン酸(カテキン化合物を含
む)など。
【0043】(19)抗酸化剤 アスコルビン酸及びその塩,ステアリン酸エステル,ト
コフェロール及びそのエステル誘導体,ノルジヒドログ
アセレテン酸,ブチルヒドロキシトルエン(BHT),
ブチルヒドロキシアニソール(BHA),ヒドロキシチ
ロソール、パラヒドロキシアニソール,没食子酸プロピ
ル,セサモール,セサモリン,ゴシポールなど。
【0044】(20)抗炎症剤 イクタモール,インドメタシン,カオリン,サリチル
酸,サリチル酸ナトリウム,サリチル酸メチル,アセチ
ルサリチル酸,塩酸ジフェンヒドラミン,d又はdl−
カンフル,ヒドロコルチゾン,グアイアズレン,カマズ
レン,マレイン酸クロルフェニラミン,グリチルリチン
酸及びその塩,グリチルレチン酸及びその塩など。
【0045】(21)殺菌・消毒薬 アクリノール,イオウ,塩化ベンザルコニウム,塩化ベ
ンゼトニウム,塩化メチルロザニリン,クレゾール,グ
ルコン酸カルシウム,グルコン酸クロルヘキシジン,ス
ルファミン,マーキュロクロム,ラクトフェリン又はそ
の加水分解物など。
【0046】(22)香料 ジャコウ,シベット,カストリウム,アンバーグリスな
どの天然動物性香料、アニス精油,アンゲリカ精油,イ
ランイラン精油,イリス精油,ウイキョウ精油,オレン
ジ精油,カナンガ精油,カラウェー精油,カルダモン精
油,グアヤクウッド精油,クミン精油,黒文字精油,ケ
イ皮精油,シンナモン精油,ゲラニウム精油,コパイバ
バルサム精油,コリアンデル精油,シソ精油,シダーウ
ッド精油,シトロネラ精油,ジャスミン精油,ジンジャ
ーグラス精油,杉精油,スペアミント精油,西洋ハッカ
精油,大茴香精油,チュベローズ精油,丁字精油,橙花
精油,冬緑精油,トルーバルサム精油,バチュリー精
油,バラ精油,パルマローザ精油,檜精油,ヒバ精油,
白檀精油,プチグレン精油,ベイ精油,ベチバ精油,ベ
ルガモット精油,ペルーバルサム精油,ボアドローズ精
油,芳樟精油,マンダリン精油,ユーカリ精油,ライム
精油,ラベンダー精油,リナロエ精油,レモングラス精
油,レモン精油,ローズマリー精油,和種ハッカ精油な
どの植物性香料、その他合成香料など。
【0047】(23)色素・着色剤 赤キャベツ色素,赤米色素,アカネ色素,アナトー色
素,イカスミ色素,ウコン色素,エンジュ色素,オキア
ミ色素,柿色素,カラメル,金,銀,クチナシ色素,コ
ーン色素,タマネギ色素,タマリンド色素,スピルリナ
色素,ソバ全草色素,チェリー色素,海苔色素,ハイビ
スカス色素,ブドウ果汁色素,マリーゴールド色素,紫
イモ色素,紫ヤマイモ色素,ラック色素,ルチンなど。
【0048】(24)その他 保湿剤、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、
キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化
剤、動・植物性蛋白質及びその分解物、動・植物性多糖
類及びその分解物、動・植物性糖蛋白質及びその分解
物、血流促進剤、消炎剤・抗アレルギー剤、細胞賦活
剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、口腔用
剤、消臭・脱臭剤、酵素などが上げられ、これらとの併
用によって、相加的及び相乗的な効果が期待できる。
【0049】[2]サニタリー製品への応用にあたって
は、通常、内部に使用される高分子吸収体(主としてポ
リアクリル酸塩系の高分子が多い)に混合したり、逆戻
り防止用の吸収紙、吸収シートや綿状パルプ材に散布あ
るいは内包したりして用いるのが最も低コストな方法と
考えられるが、その他にも、別途に本発明による消臭剤
を使用した薄いシートを製しておき、それらと重層して
製品化しても良い。尚、使用量としてはフィチン酸金属
錯化合物の重量として0.1g以上、好ましくは0.5g以上の
許容される範囲で用いるのが良い。
【0050】[3]建材、容器、繊維、包装材、フィルタ
ーなど工業製品の原料となる合成又は天然の高分子素材
(プラスチック類やゴム類等)への応用には、それらに
練り込んだり、含浸、吹き付けといった処理を行うこと
ができる。応用量は、0.01重量%以上、好ましくは0.1
重量%以上使用するのが良い。
【0051】[4]トイレの便器に投じる消臭剤、ペット
動物の糞尿吸収用の砂などへの応用には、本発明の消臭
剤をそのまま賦形剤とともに成形して利用したり、ある
いは、通常それら製品に応用されている原材料(トイレ
用消臭剤では、例えば、パラジクロロベンゼン、ナフタ
レン等、またペット用糞尿吸収剤では、ゼオライト、ベ
ントナイト、シリカゲル、パルプ等)とともに混合した
りして製品化することができる。もちろん既存の製品に
含浸させたり、あるいは表面に付着させて利用すること
も可能である。
【0052】[5]その他、塗料、日用雑貨品(例えば、
浴槽又はタイル、流し、排水溝等の洗浄剤など)への利
用にあっても同様に応用することができる。
【0053】
【実施例】フィチン酸金属錯化合物の製造例 フィチン酸(C16H18O24P6=660.04)13.2gを精製水に溶
解し、1N-水酸化ナトリウム溶液にてpHを4前後に調
整後、精製水にて200mLにメスアップして、0.1M-フィチ
ン酸塩溶液を調製する。またこれとは別に、水溶性金属
化合物を精製水にて適当な濃度(通常、金属イオン濃度
として0.5mol/L前後が好ましい)に調製したものを準
備する。尚、準備する量は1Mのフィチン酸に要す各金
属イオンのモル数(表2)の値を目安とすればよい。フ
ィチン酸溶液に金属化合物溶液を沈殿が生成しなくなる
まで添加し、十分(30分間前後)撹拌する。次いで、5,
000rpmで10分間遠心分離を行い、得られた沈渣に精製水
を適量添加し、再度遠心分離する。この操作を数回行う
ことで未反応のフィチン酸及び金属化合物は洗浄除去さ
れる。こうして得られた洗浄物を乾燥し、粉末化してフ
ィチン酸金属錯化合物を得る。
【0054】
【実施例】尿臭防止効果 製造例にしたがって製したフィチン金属錯化合物を水に
分散させ、この分散液にタオル生地を浸した後、よく絞
って、更に乾燥した。また比較対照として、フィチン酸
塩の水溶液を用いて同処理を行ったものを準備する。こ
れに社内ボランティア(成人男子5名)からそれぞれ採
取した尿を50mL吸収させ、当日(10分後)、翌日(30時
間後)の2日間の消臭効果を官能評価した。表3はその
結果である。
【表3】
【0055】
【実施例】ペット糞尿臭防止効果 猫のトイレ用糞尿吸収砂として市販されている再生パル
プ100%で作られた乾燥ペレットを用い、ペレット1kg
に対し、検体Aは50gのフィチン酸金属錯化合物(フィ
チン酸鉄錯化合物,フィチン酸亜鉛錯化合物,フィチン
酸アルミニウム錯化合物の等量混合品)を混ぜ合わせ、
また検体Bは同量のフィチン酸の同金属塩(等量混合
物)の乾燥物を混ぜ合わせ、これらをそれぞれ常用のト
イレパッドに移し、2匹の猫(試験前2日〜試験中は同
じ餌を与えた)にそれぞれ2日間自由に用便させた後、
回収したペレットの糞尿臭を官能評価(検体の内容を知
らされていない男8/女2の計10名)で比較した。その
結果は、表4の通りであった。
【表4】
【0056】
【実施例】繊維に付着するタバコ臭の抑制効果 製造例にしたがって製したフィチン金属錯化合物(フィ
チン酸亜鉛錯化合物,フィチン酸マグネシウム錯化合
物,フィチン酸銅錯化合物の混合)を水に分散させ、こ
の分散液にタオル生地(15×15cm)を浸した後、よく絞
る。比較対照として水を用いて同処理を行ったものを準
備する。次に、これらを5Lのマイエルに入れ、ボラン
ティアに常用のタバコを吸ってもらい吐息をガラス管を
通じてマイエルの底部に吹き込ませ、マイエル内部が全
体に煙りで白くなったことを確認し、速やかに栓をす
る。タオル生地全体に煙が接するように密閉したマイエ
ルを十分に振った後、30分間放置する。その後、タオル
生地を取り出し自然乾燥した後、タバコ臭に対する防臭
効果およびタオル生地の感触についてを官能評価(男6
/女4の計10名)で比較した。結果は、表5の通りであ
った。
【表5】
【0057】
【実施例】足の臭いの防臭効果 靴の中敷シートサイズにカットした不織布(ポリエステ
ル繊維)を左右それぞれ用意し、その内、右足用は5%
フィチン酸金属錯化合物(フィチン酸鉄錯化合物、フィ
チン酸マンガン錯化合物、フィチン酸アルミニウム錯化
合物の等量混合物)分散液に浸し、また左足用は同濃度
のフィチン酸の同金属塩(等量混合物)水溶液に浸し、
乾燥する。ボランティア(男5名)に、1ヶ月間靴の中
敷として使用試験をしてもらい、試験終了後、取り出し
た左右の中敷きシートの臭いをそれぞれ官能評価で比較
してもらった。その結果は、表6の通りであった。
【表6】
【0058】
【実施例】本発明の消臭成分を応用した各種製品の製造 [1]クレンジングクリーム (重量%) 1. ステアリン酸 10 2. パルミチン酸 10 3. ラウリン酸 4 4. ミリスチン酸 12 5. オレイルアルコール 1.5 6. グリセリン 18 7. フィチン酸金属錯化合物 0.5 8. コンフリー抽出液 4 9. 水酸化カリウム 6 10. 精製水 34 精製水にアルカリを加え加熱し、70℃前後に調製しなが
ら更にグリセリンを加える。これに予めフィチン酸金属
錯化合物を除く他の成分と混合し加熱融解してあった油
相を撹拌しながら徐々に加え、暫く70℃前後に保温しケ
ン化させ、次いで撹拌しながら50℃付近まで降温してか
ら、フィチン酸金属錯化合物を加え更に25℃まで冷却す
る。
【0059】 [2]ピールオフパック (重量%) 1. ポリビニルアルコール 15 2. カルボキシメチルセルロースナトリウム 5 3. 4%ヒドロキシエチルキトサン溶液 5 4. プロピレングリコール 3 5. エタノール 10 6. フィチン酸金属錯化合物 0.5 7 アロエ抽出液 3 10. 精製水 58.5 精製水にプロピレングリコールを加え溶解し、これに一
部のアルコールで湿潤したポリビニルアルコール及びカ
ルボキシメチルセルロースを加え70℃前後に加熱し撹拌
しながら完全に溶解する。次いで徐々に降温させ40℃前
後で、残りのアルコール、ヒドロキシエチルキトサン溶
液、フィチン酸金属錯化合物、アロエ抽出液を加え混合
し、更に25℃付近まで冷却する。
【0060】 [3]ヘアーリンス (重量%) 1. 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5 2. セタノール 2 3. 4%ヒドロキシプロピルキトサン溶液 3 4. 2-オクチルドデカノール 1 5. カチオン化セルロース 0.5 6. ポリオキシエチレンセチルエーテル 1 7. 1,3−ブチレングリコール 5 8 フィチン酸金属錯化合物 0.5 9. クロレラエキス 3 10. 精製水 残余 常法により、上記の処方でヘアーリンス剤を製す。
【0061】 [4]ダスティング・パウダー(浴後などに使用するパウダー) (重量%) 1. タルク 95 2. 軽質炭酸マグネシウム 1 3. フィチン酸金属錯化合物 2 4. 香料 2 5. 殺菌防腐剤 適量 香料を除く顔料成分をブレンダーで撹拌混合した後、香
料を噴霧して均一に混ぜる。
【0062】 [5]制汗・防臭パウダー (重量%) 1. アルミニウムヒドロキシクロライド 2 2. トリクロサン 0.1 3. フィチン酸金属錯化合物 2 4. タルク 89.9 5. 酸化亜鉛 3 常法によりブレンダーで撹拌混合する。
【0063】 [6]歯磨き剤 (重量%) 1. リン酸水素カルシウム 40 2. ヒドロキシアパタシト 5 3. フィチン酸金属錯化合物 2 4. グリセリン 20 5. カラギーナン 1 6. ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 7. サッカリンナトリウム 1 8. 香料・防腐剤 適量 9. 精製水 残余 常法により上記の処方で練り歯磨き剤を製す。
【0064】[7]便器投入用消臭剤 p−ジクロロベンゼン(90g)にフィチン酸金属錯化合
物(10g)を加え、温浴中で加熱融解させた後、冷却し
た適当な型に流して固化させた。
【0065】 [8]エアゾール防臭剤 (重量%) 1. トリクロサン 0.1 2. フィチン酸金属錯化合物 5 3. 1,3−ブチレングリコール 2 4. 無水エタノール 55 5. 噴射剤(ガス) 残余 1〜4を常法により混合し缶に充填し、バルブ装着後噴
射剤を充填する。
【0066】
【実施例】使用試験 前記[5]の制汗・防臭パウダーを、パネラー(男5/女
5の計10名)に使用してもらい、その使用感について評
価してもらった。尚、比較対照として、フィチン酸金属
錯化合物を配合しない同等品を供試した。その結果は、
表7の通りであった。
【表7】
【0067】
【実施例】安全性試験 [1]皮膚一次刺激性試験 製造例にしたがって得られた各種フィチン酸金属錯化合
物を約20重量%となるように精製水にて調製し、背部を
剪毛した日本白色家兎(雌性,1群3匹,体重2.8kg前
後)の皮膚に適用した。判定は、適用後24,48,72時間に
一次刺激性の評点法にて紅斑及び浮腫を指標として行っ
た。その結果は、全ての試料において、何等、紅斑及び
浮腫を認る動物はなく陰性と判定された。
【0068】[2]皮膚累積刺激性試験 製造例にしたがって得られた各種フィチン酸金属錯化合
物を約20重量%となるように精製水にて調製し、側腹部
を剪毛したハートレー系モルモット(雌性,1群3匹,
体重310g前後)の皮膚に1日1回、週5回,0.5ml/匹
を塗布した。塗布は2週に渡って行い、剪毛は各週の最
終塗布日に行った。判定は、各塗布日及び最終塗布日の
翌日に一次刺激性の評点法にて紅斑及び浮腫を指標とし
て行った。その結果は、全ての試料において2週間に渡
って何等、紅斑及び浮腫を認める動物はなく陰性と判定
された。
【0069】[3]急性毒性試験 製造例にしたがって得られた各種フィチン酸金属錯化合
物を試験前、4時間絶食させたddy系マウス(雄性及び
雌性,1群5匹,5週齢)に2,000mg/kg量経口投与
し、毒性症状の発現、程度などを経時的に観察した。そ
の結果、すべてのマウスにおいて14日間何等異状を認め
ず、又、解剖の結果も異状がなかった。よって、LD50
2,000mg/kg以上と判定された。
【0070】
【発明の効果】本発明は、人の体臭、口臭、尿臭、ペッ
ト動物の臭い、糞尿臭、さらにはたばこの臭いといった
不快臭に対しても有効な消臭・防臭剤に関するものであ
る。消臭成分であるフィチン酸金属錯化合物は、標記の
ようなさまざまな不快臭を低減する効力を有しており、
しかも人体に対して安全なものである。したがって、非
常に多くの工業製品などに応用することが可能であり、
また使用者側にとってもごくありふれた日用品を通じ
て、不快臭の予防をすることができ実用的である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィチン酸金属錯化合物を含有する消臭・
    防臭剤。
  2. 【請求項2】フィチン酸金属錯化合物が、フィチン酸
    と、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム、マンガン、カルシウ
    ム、マグネシウム、コバルトの内の1種又は2種以上の
    金属イオンとにより生成したキレート錯体である請求項
    1記載の消臭・防臭剤。
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