JPH09201963A - インクジェットヘッドの駆動装置 - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動装置

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JPH09201963A
JPH09201963A JP1211496A JP1211496A JPH09201963A JP H09201963 A JPH09201963 A JP H09201963A JP 1211496 A JP1211496 A JP 1211496A JP 1211496 A JP1211496 A JP 1211496A JP H09201963 A JPH09201963 A JP H09201963A
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voltage
time
constant
control signal
output voltage
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JP1211496A
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Inventor
Masahiko Yoshida
昌彦 吉田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電振動子を用いたインクジェットヘッドの
駆動装置において、駆動電圧波形の立ち上がり時間、待
機時間立ち下がり時間が、駆動電圧波形の電圧振幅の変
化によらず一定となるようにする。 【解決手段】 駆動電圧の電圧設定値毎に電力増幅器の
前後での駆動電圧波形の差を考慮した充電制御信号と放
電制御信号の動作時間を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電振動子を用いた
インクジェットヘッドの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットヘッドの駆動装置
には、例えば特開平7−148920号公報に示された
ものがある。図9は、特開平7−148920号公報に
示された駆動装置の回路構成を示すものであって、図1
0(a)、(b)に示す信号S1、S2を入力すること
で、立ち上がり時間t1、待機時間t2、立ち下がり時
間t3を一定に維持したまま波高値(最大電圧値)だけ
を可変できる駆動電圧信号Vs(図10(d))を生成
し、該駆動電圧信号Vsをインクジェットヘッドの圧電
素子に供給することで環境温度等に影響されない安定し
たインク吐出特性が得られるようにしている。尚、10
(c)は、一つの圧電素子に流れる電流波形を示してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電力増幅器3
0は、図12(a)、(b)に示す構成であり、詳細に
みると電力増幅器30を構成するトランジスタのベース
・エミッタ間電圧の影響で、電力増幅器30の入力電圧
波形Vcと、出力電圧波形Vsでは図11(a)に示す
ようにVsの方が電圧振幅がVBE1とVBE2の分だ
け減少する。ここで、VBE1は、図12に示されるト
ランジスタTR20、または、ダーリンン接続されたト
ランジスタTR20、22でのベース・エミッタ間降下
電圧であり、VBE2は、トランジスタTR21、また
は、ダーリンン接続されたトランジスタTR21、23
でのベース・エミッタ間降下電圧である。また、図13
(a)〜(d)に示す電力増幅器30の構成では、VB
E1がトランジスタTR20のベース・エミッタ間降下
電圧であり、VBE2がトランジスタTR21のベース
・エミッタ間降下である。
【0004】つまり、出力電圧波形Vsの立ち上がり開
始、及び、立ち下がり開始は入力電圧波形Vcに対して
遅れることになる。環境温度によって入力電圧波形Vc
の立ち上がり時間t1、待機時間t2、立ち下がり時間
t3が一定に維持されたまま電圧振幅が変わると、電圧
上昇、下降勾配が変化するので、上記出力電圧波形Vs
の立ち上がり開始、及び、立ち下がり開始の遅れは一様
ではない。入力電圧波形Vcの電圧振幅を小さくする
と、出力電圧波形は、図11(b)に示すようにVsか
らVs’になり、立ち上がり時間t1はt1’に、待機
時間t2はt2’に立ち下がり時間t3はt3’に変動
する。この変動は、電圧波形の立ち上がり及び立ち下が
り勾配が緩やかなほど、電圧振幅が小さいほど顕著に現
れる。
【0005】また、図14(a)、(b)に示す信号S
1、S2を図9の駆動装置に入力して、図14(c)に
示す出力電圧波形Vsを生成し圧電素子を駆動する場
合、期間Iはヘッドの圧力室を十分拡張しインクを充填
する期間、期間IIは圧力室の容積を保持し期間Iで引き
込まれたノズルのメニスカスの戻りを待つ期間、期間II
Iは圧力室を収縮させインクを吐出させる期間、期間IV
および期間Vはインク吐出後のメニスカスの振動による
サテライトの発生を抑える為にメニスカスの振動周期に
合わせて圧力室を拡張する期間になる。この時、図14
(d)に示すようにVsからVs’にヘッド駆動電圧を
変動させると、インク吐出に直接寄与する電圧振幅の比
はV1’/V1になるが、S1信号のパルス長p1で制
限される期間Vでの最終維持電圧(中間電圧)の比V
2’/V2は、V1’/V1より小さくなり、V2:V
1とV2’:V1’は等しくならない。また、t6’は
t6より短くなり、その分t5’はt5より長くなる。
さらに、V2’/V1’がV2/V1より小さくなるの
で、V2’からV1’まで立ち上がる時間が長くなり、
その結果t4’はt4より短くなる。
【0006】図10及び図14に示す駆動方法は、特に
メニスカスの挙動に合わせてインク吐出特性を安定にさ
せるものであるが、上述の様な変動は安定したインク吐
出特性の妨げとなってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明のインクジェットヘッドの駆動装置においては、
出力電圧が変更可能な定電圧源と、前記定電圧源を介し
て前記出力電圧に比例した一種類以上の定電流を発生さ
せる充電用定電流源と、前記充電用定電流源の動作、非
動作を制御する充電制御信号と、前記充電用定電流源か
らの定電流で充電されるコンデンサと、前記コンデンサ
を前記出力電圧に比例した一種類以上の定電流で放電さ
せる放電用定電流源と、前記放電用定電流源の動作、非
動作を制御する放電制御信号とで構成される駆動電圧発
生器と、前記駆動電圧発生器が発生する駆動電圧を圧電
振動子を駆動する為に必要な電力に増幅する電力増幅器
とを具備し、前記充電制御信号と前記放電制御信号の一
方あるいは両方を用いて、前記充電用定電流源と前記放
電用定電流源の一方あるいは両方の動作時間を前記定電
圧源の前記出力電圧に応じて設定することを特徴とす
る。
【0008】また、前記充電制御信号の動作時間pc
を、駆動電圧の立ち上がり時間をtc、ある前記定電圧
源の前記出力電圧における前記駆動電圧の充電時定数を
dV/dtc、前記電力増幅器での電圧振幅減少分をV
BEとするとき、 pc=tc+VBE/(dV/dtc) に等しく又はそれ以上の時間に設定することを特徴とす
る。
【0009】また、前記放電制御信号の動作時間pd
を、駆動電圧の立ち下がり時間をtd、ある前記定電圧
源の前記出力電圧における前記駆動電圧の放電時定数を
dV/dtd、前記電力増幅器での電圧振幅減少分をV
BEとするとき、 pd=td+VBE/|dV/dtd| に等しく又はそれ以上の時間に設定することを特徴とす
る。
【0010】また、前記充電制御信号の動作開始時期と
前記放電制御信号の動作開始時期との間の時間pchd
を、駆動電圧の立ち上がり時間をtc、駆動電圧の立ち
上がりと立ち下がりの間の待機時間をtchd、ある前
記定電圧源の前記出力電圧における前記駆動電圧の充電
時定数をdV/dtc、放電時定数をdV/dtd、前
記電力増幅器での電圧振幅減少分をVBEとするとき、 pchd=tc+tchd+VBE/(dV/dtc)
−VBE/|dV/dtd| に設定することを特徴とする。
【0011】また、前記放電制御信号の動作開始時期と
前記充電制御信号の動作開始時期との間の時間pdhc
を、駆動電圧の立ち下がり時間をtd、駆動電圧の立ち
下がりと立ち上がりの間の待機時間をtdhc、ある前
記定電圧源の前記出力電圧における前記駆動電圧の充電
時定数をdV/dtc、放電時定数をdV/dtd、前
記電力増幅器での電圧振幅減少分をVBEとするとき、 pdhc=td+tdhc+VBE/|dV/dtd|
−VBE/(dV/dtc) に設定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。
【0013】図1は、本発明の構成を示すブロック図で
ある。
【0014】本発明の駆動装置は、入力される駆動電圧
設定信号に基づいた所定の定電圧Vkを出力する定電圧
源11と、定電圧源11の出力電圧Vkに応じた一定電
流でコンデンサ14を充電する充電定電流源12と、定
電圧源11の出力電圧Vkに応じた一定電流でコンデン
サ14を放電する放電定電流源13と、コンデンサ14
の端子に接続され電流増幅をする電力増幅器2よりな
り、該電力増幅器2の出力電圧Vsをインクジェットヘ
ッド4の各圧電素子に供給する構成になっている。イン
クジェットヘッド4には温度検出部41があり、検出さ
れた温度情報は制御部3に入力され、制御部3では入力
された温度情報に応じた駆動電圧設定信号を出力する。
また、制御部3は、充電定電流源12と、放電定電流源
13を動作させる充電制御信号S1、S2を出力する。
【0015】図2は、定電圧源11の一例を示す回路図
で、IC201はシリアル−パラレル変換のICで図3
に示すタイミングで8ビットの転送データS3−1が転
送クロックS3−2に同期して入力され、ストローブ信
号S3−3により書き込まれ、それに応じてポートP1
〜P7の論理レベルが設定される。尚、S3−4は設定
されたデータをクリアするクリア信号である。
【0016】抵抗R206〜R221はラダー抵抗であ
り、ポートP1〜P7に接続された抵抗R213〜R2
20及び抵抗R221は、抵抗R206〜R212の抵
抗値の2倍に設定されている。
【0017】抵抗R212の一端にはトランジスタQ2
02のベース端子が接続しており、制御部3からポート
P1〜P7の論理レベルが設定されると、トランジスタ
Q202に所定のベース電流が流れ導通し、それと伴
に、トランジスタQ202と相補性のトランジスタQ2
03が導通し、トランジスタQ203とGND間に接続
された抵抗R201には、上記抵抗R212の一端と同
電圧が生じる。この抵抗R201の電圧は、差動増幅回
路を構成するトランジスタQ204のベース端子に入力
する。差動増幅回路を構成する他方のトランジスタQ2
05のベース端子には、出力Vkを抵抗R204と抵抗
205で分圧した電圧が入力されるようになっており、
従って、抵抗R204の抵抗値をr1、抵抗R205の
抵抗値をr2とすると、 Vk=VR201・(r1+r2)/r2 なる出力電圧Vkが出力される。尚、VR201は抵抗R2
01の電圧、つまり、抵抗R212の一端の電圧であ
る。
【0018】図4は、コンデンサ14を充放電させる充
電定電流源12と、放電定電流源13の一例を示した回
路図である。この例では、充電制御信号としてS1−1
及びS1−2の2種類を、また、放電制御信号としてS
2−1及びS2−2の2種類を選択できる構成としてお
り、充放電を各々異なる2種類の定電流値で出来るよう
になっている。尚、同様の構成で、3種類以上の定電流
値を選択できるようにすることも容易である。
【0019】充電定電流源12は、例えば充電制御信号
S1−1をハイレベルにすると、定電圧源の出力Vkか
らトランジスタQ403、抵抗R404、トランジスタ
Q402を介してコンデンサC401を充電する。この
時、トランジスタQ402のエミッタ端子電圧は、定電
圧源11の出力電圧Vkを抵抗R402と抵抗R401
で分圧した電圧値に維持される。従って、コンデンサC
401を充電する充電定電流の電流値Ichgは、R4
01の抵抗値をr3、R402の抵抗値をr4、R40
4の抵抗値をr5とすると、 Ichg=Vk×r3/(r3+r4)/r5 となり、出力電圧Vkに比例した定電流となるので、コ
ンデンサC401の両端に現れる電圧Vcは時定数dV
/dtcの傾きで上昇する。dV/dtcは、電流値I
chgとコンデンサC401の静電容量c1とにより、 dV/dtc=Ichg/c1=Vk×r3/(r3+
r4)/r5/c1 となる。同様に充電制御信号S1−2を使用した場合は
抵抗R405の抵抗値をr6とすると、 Ichg=Vk×r3/(r3+r4)/r6 の定電流となり、充電傾き時定数dV/dtcは、 dV/dt=Ichg/c1=Vk×r3/(r3+r
4)/r6/c1 となる。
【0020】放電定電流源13も充電定電流源12と同
様の動作原理で、例えば放電制御信号S2−1をハイレ
ベルにすると、トランジスタQ408、抵抗R417、
トランジスタQ409を介してコンデンサC401の電
荷を放電する。この時、前述と同様に、トランジスタQ
408のエミッタ端子電圧は、定電圧源11の出力電圧
Vkを抵抗R414と抵抗R415で分圧した電圧値に
維持される。従って、抵抗R417を介してコンデンサ
C401を放電する放電定電流の電流値Idisは、R
415の抵抗値をr7、R414の抵抗値をr8、R4
17の抵抗値をr9とすると、 Idis=Vk×r7/(r7+r8)/r9 となり、出力電圧Vkに比例した定電流となるので、コ
ンデンサC401の両端に現れる電圧Vcは時定数dV
/dtdの傾きで下降する。dV/dtdは、電流値I
disとコンデンサC401の静電容量c1とにより、
dV/dtd=Idis/c1=Vk×r7/(r
7+r8)/r9/c1となる。同様に放電制御信号S
2−2を使用した場合は抵抗R420の抵抗値をr10
とすると、 Idis=Vk×r7/(r7+r8)/r10 の定電流となり、放電傾き時定数dV/dtdは、 dV/dtd=Idis/c1=Vk×r7/(r7+
r8)/r10/c1 となる。
【0021】電力増幅器2は、特開平7−148920
号公報に示された図12、または、図13の構成のいず
れも使用可能であるが、以後の説明では一番単純な図1
2(a)の回路を用いた場合について説明する。
【0022】次に、上記構成のインクジェットヘッドの
記録装置に充電制御信号S1、放電制御信号S2を出力
した時の圧電素子の駆動電圧Vsについて説明する。
【0023】第1の例として制御部3より、図5に示す
充電制御信号S1−1と、放電制御信号S2−1を出力
(充電制御信号S1−2、放電制御信号S2−2は使用
しない)した場合について示す。充電制御信号S1−1
と、放電制御信号S2−1は、コンデンサC401の充
放電が飽和するまで十分な時間出力するものである。
【0024】この時の定電圧源11の出力電圧VkがV
k1に設定されていると、電力増幅器2の入出力電圧波
形の関係は図5(e)に示すようになる。太実線が出力
電圧Vs、細実線が入力電圧Vcである。
【0025】出力電圧(駆動電圧)Vsは、t1時間で
電圧V1だけ上昇し、t2時間電圧を保持した後、t3
時間で電圧V1だけ下降する。この時の充電制御信号S
1−1の動作時間p1は、充電傾き時定数dV/tcに
より、 p1>t1+(VBE1+VBE2)/(dV/dt
c) であり、出力電圧Vsの立ち上がりは、充電制御信号S
1−1の立ち上がりより、(VBE1+VBE2)/
(dV/dtc)時間だけ遅れる。
【0026】また、放電制御信号S2−1の動作時間p
2は、同様に放電傾き時定数dV/dtdにより、 p2>t3+(VBE1+VBE2)/(dV/dt
d) であり、出力電圧Vsの立ち下がりは、放電制御信号S
2−1の立ち下がりより、(VBE1+VBE2)/
(dV/dtd)時間だけ遅れる。
【0027】電圧振幅V1を保持する待機時間をt2と
すれば、充電制御信号S1−1信号の立ち上がりから放
電制御信号S2−1信号の立ち上がりまでの時間p3
は、 p3=t1+t2+(VBE1+VBE2)/(dV/
dtc)−(VBE1+VBE2)/(dV/dtd) になる。
【0028】充電傾き時定数dV/dtcと放電傾き時
定数dV/dtdは、定電圧源11の出力電圧Vkの変
更によりVkに比例して増減するので、出力電圧Vkが
変わると、充放電信号S1−1、S2−1のパルス時間
が一定であれば、t1、t2、t3が変わってきてしま
う。しかし、パルス時間p3を充電傾き時定数dV/t
cと放電傾き時定数dV/tdの関数とすれば、待機時
間t2は一定に保つことができる。
【0029】具体的には、定電圧源11に設定する駆動
電圧設定信号の電圧設定値に対応するp3時間を制御部
3にテーブルとして持たせ、出力電圧Vsを変化させる
時に同時に、充電制御信号S1−1信号の出力開始から
放電制御信号S2−1信号の出力開始までの時間p3を
テーブルを参照して変更することで実現出来る。実際に
テーブルを作成する場合は、トランジスタのスイッチン
グ時間等を考慮してパルス時間p3を設定すれば、更に
精度の良い出力電圧Vsが得られる。
【0030】次に、第2の例として制御部3より、図6
に示す充電制御信号S1−1と、放電制御信号S2−1
を出力(充電制御信号S1−2、放電制御信号S2−2
は使用しない)した場合について示す。放電制御信号S
2−1は、コンデンサC401の放電が飽和するまで十
分な時間出力するものであるが、充電制御信号S1−1
は、コンデンサC401の充電が飽和に到らない時間幅
である点で第1の例と相違するものである。
【0031】この時の定電圧源11の出力電圧VkがV
k1に設定されていると、電力増幅器2の入出力電圧波
形の関係は図6(e)に示すようになる。太実線が出力
電圧Vs、細実線が入力電圧Vcである。
【0032】この場合、第1の例に比べてp1時間が短
いので、出力電圧Vsはt1時間でVk付近まで上がり
きらず、電圧V2だけ上昇し、t2時間電圧を保持した
後、t3時間で電圧V2だけ下降する。この時の充電制
御信号S1−1の動作時間p1は、充電傾き時定数dV
/tcにより、 p1=t1+(VBE1+VBE2)/(dV/dt
c) である。
【0033】また、放電制御信号S2−1の動作時間p
2は、同様に放電傾き時定数dV/dtdにより、 p2>t3+(VBE1+VBE2)/(dV/dt
d) である。
【0034】電圧振幅V2を保持する待機時間をt2と
すれば、充電制御信号S1−1信号の立ち上がりから放
電制御信号S2−1信号の立ち上がりまでの時間p3
は、 p3=t1+t2+(VBE1+VBE2)/(dV/
dtc)−(VBE1+VBE2)/(dV/dtd) になる。
【0035】従って、パルス時間p1を充電傾き時定数
dV/tcの関数、パルス時間p3を充電傾き時定数d
V/tcと放電傾き時定数dV/tdの関数とすれば、
t1、t2は一定に保つことができる。また、パルス時
間p1の調整により、電圧V2が自動的に調整されるの
で、t3も一定値に保たれる。パルス時間p1,p3の
変更は、前述と同様に制御部3に持たせたテーブルによ
り行うことができる。
【0036】次に第3の例として制御部3より、図7に
示す充電制御信号S1−1、S1−2と、放電制御信号
S2−1、S2−2を出力した場合について示す。これ
は、図14に示した従来の駆動方法に対応するものであ
る。
【0037】この時の定電圧源11の出力電圧VkがV
k1に設定されていると、電力増幅器2の入出力電圧波
形の関係は図7(e)に示すようになる。太実線が出力
電圧Vs、細実線が入力電圧Vcである。出力電圧Vs
は、電圧V2だけ上昇した後、第2の充電制御信号S1
−2を出力して、別の定電流充電で電圧V1まで上昇さ
せている。
【0038】ここで、パルス時間p1を、 p1=t1+(VBE1+VBE2)/(dV/dt
c) なる充電傾き時定数dV/tcの関数とすることでt1
時間はVkの変動に対して一定にすることができ、V2
の変動もVkに比例するので、V2とV1の比も一定に
近づく。さらにV2とV1の比が一定に近づくので待機
時間t5の変動も抑えられる。また、放電制御信号S2
−1信号の立ち上がりから充電制御信号S1−1信号の
立ち上がりまでのp4時間を、 p4=t3+t4−(VBE1+VBE2)/(dV/
dtc)+(VBE1+VBE2)/(dV/dtd) に設定することで、待機時間t4もVkの変動に対して
一定となる。
【0039】以上3例については、何れも、出力電圧V
sが0[V]付近から立ち上がる場合であったが、第4
の例として、出力電圧VsがVk付近を基準として立ち
下がる図8(a)〜(c)に示す電圧波形であっても、
同様の方策で立ち下がり時間、待機時間、立ち上がり時
間が一定となる補正を行うことが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットヘッドの駆動装置は、駆動電圧の電圧振幅の変動
に対して駆動電圧波形の立ち上がり時間、待機時間、立
ち下がり時間が一定に保たれるので、どの様な駆動電圧
においても適正な電圧波形を出力でき、インク滴の吐出
が安定し、印刷品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の定電圧源の一例を示す回路図。
【図3】本発明の定電圧源の電圧設定動作示す図。
【図4】本発明の充電定電流回路と放電定電流回路の一
例を示す回路図。
【図5】本発明の第1の動作例を示すタイミングチャー
ト。
【図6】本発明の第2の動作例を示すタイミングチャー
ト。
【図7】本発明の第3の動作例を示すタイミングチャー
ト。
【図8】本発明の第4の動作例を示すタイミングチャー
ト。
【図9】従来技術の構成を示すブロック図。
【図10】従来技術の動作を示す入出力波形の図。
【図11】従来技術の課題を示す入出力波形の図。
【図12】電力増幅器の回路図。
【図13】電力増幅器の回路図。
【図14】従来技術の課題を示す入出力波形の図。
【符号の説明】
1 駆動電圧発生器 2 電力増幅器 3 制御部 4 インクジェットヘッド 11 定電圧源 12 充電定電流源 13 放電定電流源 14 コンデンサ 41 温度検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子を用いたインクジェットヘッ
    ドの駆動装置において、出力電圧が変更可能な定電圧源
    と、前記定電圧源を介して前記出力電圧に比例した一種
    類以上の定電流を発生させる充電用定電流源と、前記充
    電用定電流源の動作、非動作を制御する充電制御信号
    と、前記充電用定電流源からの定電流で充電されるコン
    デンサと、前記コンデンサを前記出力電圧に比例した一
    種類以上の定電流で放電させる放電用定電流源と、前記
    放電用定電流源の動作、非動作を制御する放電制御信号
    とで構成される駆動電圧発生器と、前記駆動電圧発生器
    が発生する駆動電圧を圧電振動子を駆動する為に必要な
    電力に増幅する電力増幅器とを具備し、前記充電制御信
    号と前記放電制御信号の一方あるいは両方を用いて、前
    記充電用定電流源と前記放電用定電流源の一方あるいは
    両方の動作時間を前記定電圧源の前記出力電圧に応じて
    設定することを特徴とするインクジェットヘッドの駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のインクジェットヘッドの駆動
    装置において、前記充電制御信号の動作時間pcを、駆
    動電圧の立ち上がり時間をtc、ある前記定電圧源の前
    記出力電圧における前記駆動電圧の充電時定数をdV/
    dtc、前記電力増幅器での電圧振幅減少分をVBEと
    するとき、 pc=tc+VBE/(dV/dtc) に等しく又はそれ以上の時間に設定することを特徴とす
    るインクジェットヘッドの駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1のインクジェットヘッドの駆動
    装置において、前記放電制御信号の動作時間pdを、駆
    動電圧の立ち下がり時間をtd、ある前記定電圧源の前
    記出力電圧における前記駆動電圧の放電時定数をdV/
    dtd、前記電力増幅器での電圧振幅減少分をVBEと
    するとき、 pd=td+VBE/|dV/dtd| に等しく又はそれ以上の時間に設定することを特徴とす
    るインクジェットヘッドの駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のインクジェットヘッドの駆動
    装置において、前記充電制御信号の動作開始時期と前記
    放電制御信号の動作開始時期との間の時間pchdを、
    駆動電圧の立ち上がり時間をtc、駆動電圧の立ち上が
    りと立ち下がりの間の待機時間をtchd、ある前記定
    電圧源の前記出力電圧における前記駆動電圧の充電時定
    数をdV/dtc、放電時定数をdV/dtd、前記電
    力増幅器での電圧振幅減少分をVBEとするとき、 pchd=tc+tchd+VBE/(dV/dtc)
    −VBE/|dV/dtd| に設定することを特徴とするインクジェットヘッドの駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のインクジェットヘッドの駆動
    装置において、前記放電制御信号の動作開始時期と前記
    充電制御信号の動作開始時期との間の時間pdhcを、
    駆動電圧の立ち下がり時間をtd、駆動電圧の立ち下が
    りと立ち上がりの間の待機時間をtdhc、ある前記定
    電圧源の前記出力電圧における前記駆動電圧の充電時定
    数をdV/dtc、放電時定数をdV/dtd、前記電
    力増幅器での電圧振幅減少分をVBEとするとき、 pdhc=td+tdhc+VBE/|dV/dtd|
    −VBE/(dV/dtc) に設定することを特徴とするインクジェットヘッドの駆
    動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0899102A3 (en) * 1997-08-18 1999-12-08 Nec Corporation Inkjet head control system and method
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