JPH09201182A - 保存装置 - Google Patents

保存装置

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JPH09201182A
JPH09201182A JP8009751A JP975196A JPH09201182A JP H09201182 A JPH09201182 A JP H09201182A JP 8009751 A JP8009751 A JP 8009751A JP 975196 A JP975196 A JP 975196A JP H09201182 A JPH09201182 A JP H09201182A
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JP
Japan
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water
fuel
oxygen concentration
electrode
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Application number
JP8009751A
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English (en)
Inventor
Tomomichi Asou
智倫 麻生
Ryuta Kondo
龍太 近藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation
    • Y02A40/924Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation using renewable energies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池を用いた低酸素雰囲気中での食品等
の保存に関するもので、生成水による食品等の変質を抑
制する。 【解決手段】 空気供給手段である送風ファン9、酸化
剤極6、水分除去手段10、排気出口11が順次連通さ
れ、排気出口11の付近には食器皿14が設けられてい
る。酸化剤極6に供給された空気は電気化学反応により
酸素が消費され、水分除去手段10において電気化学反
応によって生成された水が除去された後、排気出口11
から対象物である食器皿14に直接吹き出される。これ
によって、生成水が飛散することによる食品の変質を防
止でき、保存用の容器などを用いない簡素な構成で不活
性ガスを連続的に対象物の雰囲気に供給でき、食品の酸
化を防止し保存することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料電池での電気化
学反応によって、酸素が消費され低酸素濃度となって排
気される気体を用いて、食品その他の物品を保存する保
存装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気化学反応を用いた食
品その他の物品の保存装置は、特公昭57−4229号
公報に示すものがあった。以下、その構成について図7
を参照しながら説明する。図7に示すように、注水型亜
鉛−空気電池1が、貯蔵庫2の内部に収納されており、
3は酸素が消費されるために起こる減圧状態を避けるた
めのベローズである。注水型亜鉛−空気電池1に水が注
入されると、正極活物質として酸素を用いた放電が開始
され、貯蔵庫2内の酸素が消費され脱酸素状態となり、
食品等の酸化を防止し保存することができる。貯蔵庫2
が比較的大きい場合には、脱酸素すべき量も大きくな
り、このような場合には負極活物質を電池1の内部に内
蔵せず外部から供給する燃料電池を用いることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、例えば燃料電池の負極活物質として水素を
用い、正極活物質として酸素を用いた場合には、全電池
反応によって結果的に燃料電池の酸化剤極に水が生成さ
れ、貯蔵庫2の酸素が消費されると同時に、貯蔵庫2内
に生成水が飛散し、食品等の表面に水滴が付着形成さ
れ、さらに貯蔵庫2を開閉して継続使用する場合には貯
蔵庫2内の酸素消費量の積算量が増大し、生成水も貯水
され貯蔵庫2に水溜りが生じることとなり、食品の風味
が損なわれ、食品の質そのものが変質してしまうという
課題を有していた。このような課題は食品以外の金属製
品、古文化材の保存の場合にはさらに重大な課題とな
る。
【0004】本発明は、このような従来の課題を解決す
るもので、燃料電池の電気化学反応によって発電出力を
得るとともに低酸素濃度の酸化剤極からの排出ガスを直
接対象物に吹き出すことで低酸素状態を継続的に実現す
る簡素な構成で簡便に使用できる保存装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の保存装置は燃料
極と酸化剤極とを備えた燃料電池と、前記燃料極に燃料
を供給する燃料供給手段と、前記酸化剤極に空気を供給
する空気供給手段と、前記酸化剤極の下流側に連通して
設けられた水分除去手段と、前記水分除去手段の下流側
に連通して設けられた排気出口とを備えている。本発明
によれば、生成水が飛散することがなく、簡単な構成で
不活性ガスを供給できるという効果が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は上記目的を達成するため
に以下の構成より成る。すなわち、燃料極と酸化剤極と
を備えた燃料電池と、前記燃料極に燃料を供給する燃料
供給手段と、前記酸化剤極に酸化剤である空気を供給す
る空気供給手段と、前記酸化剤極の下流側に連通して設
けられた水分除去手段と、前記水分除去手段の下流側に
連通して設けられた排気出口とを備えた構成としてい
る。
【0007】また第2の構成としては燃料極と酸化剤極
とを備えた燃料電池と、前記燃料極に燃料を供給する燃
料供給手段と、前記酸化剤極に酸化剤である空気を供給
する空気供給手段と、前記酸化剤極の下流側に連通して
設けられた水分除去手段と、前記水分除去手段の下流側
に連通して設けられた保存庫と、前記保存庫に設けられ
た排気出口とを備えた構成としている。
【0008】また第3の構成としては、水分除去手段と
して貯水部を有する気液分離部を備えた構成としてい
る。
【0009】また第4の構成としては、水分除去手段と
して多孔を有する選択透過膜を備えた構成としている。
【0010】また第5の構成としては、水分除去手段と
して吸着層を備えた構成としている。
【0011】また第6の構成としては、保存庫の上流側
に設けられた入口弁と、前記保存庫の排気出口に設けら
れた出口弁とを備えた構成としている。
【0012】また第7の構成としては、保存庫の上流側
に設けられた入口弁と、前記保存庫の排気出口に設けら
れた出口弁と、前記保存庫の酸素濃度を検知し表示する
酸素濃度表示部とを備えた構成としている。
【0013】また第8の構成としては、燃料極から排出
される燃料極排ガスを燃焼させる燃焼部と、前記燃焼部
を酸化剤極の下流側に設けた構成としている。
【0014】上記構成により本発明の食品その他の物品
の保存装置は以下の作用を果たす。燃料電池の酸化剤極
に空気供給手段から空気が供給され、燃料極に燃料供給
手段から水素が供給されると、空気中の酸素及び水素が
電気化学反応によって消費され発電電力が得られる。酸
化剤極から排出される排出ガスは、酸素が消費された低
酸素濃度の窒素を主成分とする不活性ガスであり、下流
側の水分除去手段において電気化学反応によって生成さ
れた水が除去された後、排気出口から対象物に直接吹き
出されるので、生成水が飛散することによる食品等の変
質を防止でき、保存用の容器を用いない簡素な構成で不
活性ガスを連続的に対象物の雰囲気に供給でき、食品等
の酸化を防止し保存することができる。
【0015】また、燃料電池の酸化剤極に空気供給手段
から空気が供給され、燃料極に燃料供給手段から水素が
供給されると、空気中の酸素及び水素が電気化学反応に
よって消費され発電電力が得られる。酸化剤極から排出
される排出ガスは、酸素が消費された低酸素濃度の窒素
を主成分とする不活性ガスであり、下流側の水分除去手
段において電気化学反応によって生成された水が除去さ
れた後、保存庫に供給されるので、保存庫内に生成水が
飛散することによる食品等の変質を防止でき、保存庫を
頻繁に開閉する場合にも保存庫内には不活性ガスが連続
的に供給された状態となり、食品等の酸化を防止し保存
することができる。
【0016】また、酸化剤極から排出される低酸素濃度
の排出ガスは、水分除去手段である気液分離部の貯水部
でバブリングされた後、保存庫に供給される。低酸素濃
度の排出ガスは燃料電池での発電にともなう発熱によっ
て昇温され、かつ電気化学反応によって生成された水分
を含んでいるが、排出ガスは貯水部を通過する際に常温
程度に冷却されるので、排出ガス中の水分は貯水部で凝
縮されて貯水部に捕捉されるので、保存庫内に生成水が
溜ることもなくかつ保存庫内の食品が排出ガスによって
加熱されることもないので、風味の低下を抑制でき、常
温での保存に適した例えば調理済み食品等の保存が良好
な状態で維持できる。
【0017】また、酸化剤極から排出される低酸素濃度
の排出ガスは、水分除去手段である選択透過膜を通過し
た後、保存庫に供給される。低酸素濃度の排出ガスは電
気化学反応によって生成された水分を含んでいるが、選
択透過膜にはガスが選択的に透過される多孔が設けられ
ているので、保存庫に供給される排出ガス中の水分が除
去され、低酸素濃度の排出ガスは水分が除去された状態
で保存庫に供給されるので、簡単な構成で水分除去が確
実にできる。
【0018】また、酸化剤極から排出される低酸素濃度
の排出ガスは、水分除去手段である吸着層を通過した
後、保存庫に供給される。低酸素濃度の排出ガスは電気
化学反応によって生成された水分を含んでいるが、吸着
層は表面に微細な凹部を有する多孔体で構成されている
ので、水分が凹部に捕捉されるとともに保存庫内の食品
から発散される臭気も凹部に吸着捕捉されるので、低酸
素濃度の排出ガスは水分が除去された状態で保存庫に供
給されかつ、保存庫内の臭気も除去されるので、複数の
異なる食品を保存しても臭気が移らず、低酸素濃度の雰
囲気によって食品等の保存が良好な状態で維持できる。
【0019】また、燃料電池が運転中の場合には、酸化
剤極から低酸素濃度の排出ガスが保存庫に連続的に供給
され保存庫内が低酸素状態となるが、その後発電電力が
不用となった場合には燃料電池を停止させた後、保存庫
の入口弁及び出口弁を閉止すれば、保存庫を密閉できる
ので、発電電力が必要な時だけ燃料電池を運転させる場
合でも、常に保存庫を低酸素状態に維持できる。
【0020】また、燃料電池が運転中の場合には、酸化
剤極から低酸素濃度の排出ガスが保存庫に連続的に供給
されるが、保存庫の酸素濃度を検知し表示する酸素濃度
表示部によって使用者が保存庫内の酸素濃度を確認でき
るので、発電電力を全く必要としない場合には、所定の
酸素濃度となるまで燃料電池を一定時間だけ運転させた
後、保存庫の入口弁及び出口弁を閉止すれば、低酸素状
態で密閉できるので、燃料ガスの消費量を低減できる。
【0021】また、燃料極から排出される燃料極排ガス
を燃焼させる燃焼部を酸化剤極の下流側に設けているの
で、燃料極排ガス中に未利用燃料ガスが含まれている場
合には、未利用燃料ガスを酸化剤極からの排出ガスによ
って燃料部で燃焼させることができ、燃料電池での未利
用燃料ガスを安全に処理できるとともに、酸化剤極から
の低酸素濃度の排出ガス中の酸素がさらに消費されるの
で、保存庫内の酸素濃度の低下を促進することができ
る。
【0022】以下本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の実施例の食品その他の物品
の保存装置である。
【0023】図1において、燃料電池である固体高分子
型燃料電池4は燃料極5と酸化剤極6とから構成され、
燃料極5の上流側には源燃料ボンベ7と改質器8とから
構成された燃料供給手段が設けられている。酸化剤極6
の上流側には酸化剤の空気を供給する空気供給手段であ
る送風ファン9が設けられており、酸化剤極6の下流側
には水分除去手段10が連通され、水分除去手段10の
下流側には排気出口11が設けられている。12は起動
用の蓄電池であり、固体高分子型燃料電池4と蓄電池1
2と送風ファン9は順次リード線13を介して電気的に
接続されており、さらにリード線13は外部負荷(図示
せず)にも接続されている。14は食品をのせる食器皿
である。
【0024】上記構成において、蓄電池12からリード
線13を介して送風ファン9に電力が供給されると送風
ファン9が駆動し、固体高分子型燃料電池4の酸化剤極
6に空気が供給される。源燃料は源燃料ボンベ7から改
質器8に供給され、改質器8で水素ガスに改質されて固
体高分子型燃料電池4の燃料極5に供給される。空気中
の酸素及び水素は電気化学反応によって消費され発電電
力が得られ、蓄電池12に蓄えられる以外の発電電力は
外部負荷(図示せず)に供給される。発電中に酸化剤極
6から連続して排出される排出ガスは、酸素が消費され
た低酸素濃度の窒素を主成分とする不活性ガスであり、
下流側の水分除去手段10において電気化学反応によっ
て生成された水が除去された後、排気出口11から対象
物である食器皿14に直接吹き出されるので、生成水が
飛散することによる食品の変質を防止でき、保存用の容
器などを用いない簡素な構成で不活性ガスを連続的に対
象物の雰囲気に供給でき、食品の酸化を防止し保存する
ことができる。
【0025】図2は本発明の第2の実施例の食品その他
の物品の保存装置の構成図であり、図1と同符号のもの
は相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。図
2において、水分除去手段10の下流側には開閉ドアを
備えた保存庫15が連通されており、保存庫15には排
気出口11が設けられている。
【0026】上記構成において、発電中に酸化剤極6か
ら連続して排出される排出ガスは、酸素が消費された低
酸素濃度の窒素を主成分とする不活性ガスであり、下流
側の水分除去手段10において電気化学反応によって生
成された水が除去された後、保存庫15に供給されるの
で、保存庫15内に生成水が飛散することによる食品等
の変質を防止でき、保存庫15を頻繁に開閉する場合に
も保存庫15内には不活性ガスが連続的に供給され排気
出口11から排気されるので、常に低酸素濃度の排出ガ
スが充満した状態となり、食品等の酸化を防止し保存す
ることができる。
【0027】図3は本発明の第3の実施例の食品その他
の物品の保存装置の要部断面図であり、図1及び図2と
同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は
省略する。図3において、16は気液分離部であり内部
に貯水部17が設けられており、貯水部17に水没した
排出ガス入口18及び気液分離部16の上面部の排出ガ
ス出口19が設けられており、20は排水弁である。
【0028】上記構成において、酸化剤極6から排出さ
れる低酸素濃度の排出ガスは、排出ガス入口18から貯
水部17に流入し、気泡状態で貯水部17の水と接触熱
伝達し冷却された後、排出ガス出口19から保存庫15
に供給される。低酸素濃度の排出ガスは固体高分子型燃
料電池4での発電にともなう発熱によって昇温され、か
つ電気化学反応によって生成された水分を含んでいる
が、排出ガスは貯水部17を通過する際に貯水部17の
水温程度である常温程度に冷却されるので、排出ガス中
の水分は貯水部17で凝縮されて貯水部17に捕捉され
るので、保存庫15内に生成水が溜ることもなくかつ保
存庫15内の食品が排出ガスによって加熱されることも
ないので、風味の低下を抑制でき、常温での保存に適し
た例えば調理済み食品等の保存が良好な状態で維持でき
る。貯水部17に捕捉された水は排水弁20から適時、
排水される。
【0029】図4は本発明の第4の実施例の食品その他
の物品の保存装置の要部断面図であり、図1及び図2と
同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は
省略する。図4において、保存庫15の上流側の側面に
は開口部21が設けられており、選択透過膜22は開口
部21に密着して配設され、選択透過膜22の上流側は
均一空間部23であり、均一空間部23は酸化剤極6に
連通されている。
【0030】上記構成において、酸化剤極6から排出さ
れる低酸素濃度の排出ガスは、均一空間部23に拡散
し、選択透過膜22を通過した後、保存庫15に供給さ
れる。低酸素濃度の排出ガスは電気化学反応によって生
成された水分を含んでいるが、選択透過膜22にはガス
が選択的に透過される多孔が設けられているので、保存
庫15に供給される排出ガス中の水分が除去され、低酸
素濃度の排出ガスは水分が除去された状態で保存庫15
に供給されるので、簡単な構成で水分除去が確実にでき
る。
【0031】図5は本発明の第5の実施例の食品その他
の物品の保存装置の要部断面図であり、図1及び図2と
同符号のものは相当する構成要素であり、詳細な説明は
省略する。図5において、吸着層24は開口部21の上
流側に配設され、酸化剤極6の下流側に連通されてい
る。
【0032】上記構成において、酸化剤極6から排出さ
れる低酸素濃度の排出ガスは、吸着層24を通過した
後、保存庫15に供給される。低酸素濃度の排出ガスは
電気化学反応によって生成された水分を含んでいるが、
吸着層24は表面に微細な凹部を有する多孔体で構成さ
れているので、水分が凹部に捕捉されるとともに保存庫
15内の食品から発散され保存庫15内に拡散する臭気
も凹部に吸着捕捉されるので、低酸素濃度の排出ガスは
水分が除去された状態で保存庫15に供給されかつ、保
存庫15内の臭気も除去されるので、複数の異なる食品
を保存しても臭気が移らず、低酸素濃度の雰囲気によっ
て食品等の保存が良好な状態で維持できる。
【0033】図6は本発明の第6の実施例の食品その他
の物品の保存装置の構成図であり、図2と同符号のもの
は相当する構成要素であり、詳細な説明は省略する。図
6において、保存庫15には入口側の入口弁25及び排
気出口11の出口弁26及び酸素濃度表示部27が各々
設けられており、燃焼部28は酸化剤極6と連通して下
流側に配設されており、燃焼部28の内部の触媒バーナ
部29は燃料極5と連通している。
【0034】上記構成において、固体高分子型燃料電池
4が運転中の場合には、酸化剤極6から低酸素濃度の排
出ガスが保存庫15に連続的に供給され保存庫15内が
低酸素濃度となり、常に低酸素濃度の排出ガスが通過す
るので保存に好適な状態が維持されるが、その後発電電
力が不用となった場合には固体高分子型燃料電池4を停
止させた後、保存庫15の入口弁25及び出口弁26を
閉止すれば、保存庫15を低酸素濃度の状態で密閉でき
るので、発電電力が必要な時だけ固体高分子型燃料電池
4を運転させる場合でも、常に保存庫15を低酸素状態
に維持できる。
【0035】固体高分子型燃料電池4が運転中の場合に
は、酸化剤極6から低酸素濃度の排出ガスが保存庫15
に連続的に供給され保存庫15内が低酸素濃度となり、
常に低酸素濃度の排出ガスが通過するので保存に好適な
状態が維持されるが、発電電力を全く必要としない場合
には、使用者が保存庫15の酸素濃度を検知し表示する
酸素濃度表示部27によって保存庫15内の酸素濃度を
確認できるので、所定の酸素濃度となるまで固体高分子
型燃料電池4を一定時間だけ運転させた後、保存庫15
の入口弁25及び出口弁26を閉止すれば、低酸素状態
で密閉できるので、必要量以上の燃料ガスを消費するこ
とを防止でき燃料ガスの消費量を低減できる。
【0036】燃料極5から排出される排出ガスは触媒バ
ーナー部29に供給され、酸化剤極6からの排出ガスは
燃焼部28に供給される。燃料極5からの排出ガスに未
利用の残留水素ガスが含まれている場合には、水素ガス
を含む排出ガスが触媒バーナー部29に供給され、燃焼
部28には酸化剤極6から低酸素濃度の排出ガスが供給
されるので、着火源(図示せず)によって点火されると
触媒バーナー部29に燃焼面が形成され、触媒燃焼反応
によって残留水素ガスが酸化され水となるとともに酸素
も消費されるので、固体高分子型燃料電池4での未利用
水素ガスを安全に処理できるとともに、酸化剤極6から
の低酸素濃度の排出ガス中の酸素がさらに消費されるの
で、保存庫15内の酸素濃度の低下を促進することがで
きる。
【0037】なお、燃料供給手段は本実施例では源燃料
ボンベ7と改質器8としたが水素ガスが高圧封入された
水素ボンベや水素吸蔵合金タンクでもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃料電池
は、以下に述べる効果を有するものである。
【0039】すなわち、燃料電池の酸化剤極に空気供給
手段から空気が供給され、燃料極に燃料供給手段から水
素が供給されると、空気中の酸素及び水素が電気化学反
応によって消費され発電電力が得られる。酸化剤極から
排出される低酸素濃度の排出ガスは、下流側の水分除去
手段において生成水が除去された後、排気出口から対象
物に直接吹き出されるので、生成水が飛散することによ
る食品等の変質を防止でき、保存用の容器を用いない簡
素な構成で不活性ガスを連続的に対象物の雰囲気に供給
できるので、装置の小型軽量化を図ることができ使用者
が設置スペースに制約されることなく簡便に食品等の酸
化を防止し保存することができる。
【0040】また、燃料電池の酸化剤極に空気供給手段
から空気が供給され、燃料極に燃料供給手段から水素が
供給されるので、電気化学反応によって発電電力を得る
ことができるとともに、酸化剤極から排出される排出ガ
スは、酸素が消費された低酸素濃度となりかつ生成水が
除去された状態で保存庫に供給されるので、生成水が飛
散することによる食品等の変質を防止でき、保存庫を頻
繁に開閉する場合にも保存庫内に低酸素濃度の排出ガス
が連続的に供給されるので、食品等の酸化を防止し保存
することができる。
【0041】また、酸化剤極から排出される低酸素濃度
の排出ガスは、水分除去手段である気液分離部の貯水部
でバブリングされた後、保存庫に供給されるので、排出
ガスは冷却され生成水は貯水部に捕捉されるので、保存
庫内に生成水が溜ることもなくかつ保存庫内の食品が排
出ガスによって加熱されることもないので、風味の低下
を抑制でき、常温での保存に適した例えば調理済み食品
等の保存が良好な状態で維持できる。
【0042】また、酸化剤極から排出される低酸素濃度
の排出ガスは、ガスが選択的に透過される多孔が設けら
れた選択透過膜を通過する際に、水分が除去されて保存
庫に供給されるので、簡単な構成で水分除去が確実にで
き、装置の簡素化を図ることができる。
【0043】また、吸着層は表面に微細な凹部を有する
多孔体で構成されているので、水分が凹部に捕捉される
とともに保存庫内の食品から発散される臭気も凹部に吸
着捕捉されるので、低酸素濃度の排出ガスは水分が除去
された状態で保存庫に供給されかつ、保存庫内の臭気も
除去されるので、複数の異なる食品を保存しても臭気が
移らず、低酸素濃度の雰囲気によって食品等の保存が良
好な状態で維持できる。
【0044】また、発電電力が不用となった場合には燃
料電池を停止させた後、保存庫の入口弁及び出口弁を閉
止すれば、保存庫を密閉できるので、発電電力が必要な
時だけ燃料電池を運転させる場合でも、常に保存庫を低
酸素状態に維持できる。
【0045】また、保存庫の酸素濃度を検知し表示する
酸素濃度表示部によって、使用者が保存庫内の酸素濃度
を確認できるので、所定の酸素濃度となるまで燃料電池
を一定時間だけ運転させた後、保存庫の入口弁及び出口
弁を閉止すれば、低酸素状態で密閉できるので、燃料ガ
スの消費量を低減できる。
【0046】また、未利用燃料ガスを酸化剤極からの排
出ガスによって燃料部で燃焼させることができるので、
燃料電池での未利用燃料ガスを安全に処理できるととも
に、酸化剤極からの低酸素濃度の排出ガス中の酸素がさ
らに消費でき、保存庫内の酸素濃度の低下を促進するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における保存装置の構成
【図2】本発明の第2の実施例における保存装置の構成
【図3】本発明の第3の実施例における保存装置の要部
断面図
【図4】本発明の第4の実施例における保存装置の要部
断面図
【図5】本発明の第5の実施例における保存装置の要部
断面図
【図6】本発明の第6の実施例における保存装置の構成
【図7】従来の保存装置の断面図
【符号の説明】
4 固体高分子型燃料電池 5 燃料極 6 酸化剤極 7 源燃料ボンベ 8 改質器 9 送風ファン 10 水分除去手段 11 排気出口 15 保存庫 16 気液分離部 22 選択透過膜 24 吸着層 25 入口弁 26 出口弁 27 酸素濃度表示部 28 燃焼部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料極と酸化剤極とを備えた燃料電池と、
    前記燃料極に燃料を供給する燃料供給手段と、前記酸化
    剤極に空気を供給する空気供給手段と、前記酸化剤極の
    下流側に連通して設けられた水分除去手段と、前記水分
    除去手段の下流側に連通して設けられた排気出口とを備
    えた保存装置。
  2. 【請求項2】水分除去手段と排気出口との間に保存庫を
    備えた請求項1記載の保存装置。
  3. 【請求項3】水分除去手段として貯水部を有する気液分
    離部を備えた請求項1または請求項2記載の保存装置。
  4. 【請求項4】水分除去手段として多孔を有する選択透過
    膜を備えた請求項1または請求項2記載の保存装置。
  5. 【請求項5】水分除去手段として吸着層を備えた請求項
    1または請求項2記載の保存装置。
  6. 【請求項6】保存庫の上流側に設けられた入口弁と、前
    記保存庫の排気出口に設けられた出口弁とを備えた請求
    項2記載の保存装置。
  7. 【請求項7】保存庫の上流側に設けられた入口弁と、前
    記保存庫の排気出口に設けられた出口弁と、前記保存庫
    の酸素濃度を検知し表示する酸素濃度表示部とを備えた
    請求項6記載の保存装置。
  8. 【請求項8】燃料極から排出される燃料極排ガスを燃焼
    させる燃焼部と、前記燃焼部を酸化剤の下流側に設けた
    請求項1または請求項2記載の保存装置。
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