JPH0919973A - 糸入りホース並びにその製造法 - Google Patents

糸入りホース並びにその製造法

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JPH0919973A
JPH0919973A JP19612095A JP19612095A JPH0919973A JP H0919973 A JPH0919973 A JP H0919973A JP 19612095 A JP19612095 A JP 19612095A JP 19612095 A JP19612095 A JP 19612095A JP H0919973 A JPH0919973 A JP H0919973A
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JP
Japan
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reinforcing
hose
thread
adhesive
layer tube
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JP19612095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Saito
武 斉藤
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Hakko Corp
Hakko Co Ltd
Original Assignee
Hakko Corp
Hakko Co Ltd
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Publication date
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の個所に両端部をカプラーで連結して使
用している間に、該カプラーで締付けられている該端部
から補強糸が抜け出ることがない軽量で且つ安価な糸入
りホースを提供する。 【構成】 内層チューブ1aと外層チューブ1bとこれ
らチューブ1a,1b間に介在させた補強糸2aから成
る補強層2とから成る糸入りホース1の両端部3,3の
夫々において、該補強糸2aと内層チューブ1a及び外
層チューブ1bの夫々とを接着剤4により結着し、補強
端部3′,3′を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体又はガスのい
ずれの流体にも適用し得る産業用、業務用、家庭用の糸
入りホース並びにその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、補強糸入りホースは公知である。
その構成は、一般に、内層チューブと外層チューブとの
間に補強糸から成る補強層を介在させて成り、代表的な
例は、合成樹脂製の補強糸を編組した補強層を介在せし
めたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、此種補強
糸入りホースは、該ホースAの両端部aの夫々を図4示
のように、カプラー、即ち継ぎ手により、例えばカプラ
ニップルBに装着し、カプラナットCにより締付けた状
態に連結し、使用した場合、その使用中に該ホースAに
加わる内圧や引張力などにより該ホースAの内外層チュ
ーブa1 ,a2 は伸び、これにより補強層Rの補強糸r
は位置ズレを生じ、遂には該ホースAの継ぎ手により締
付けられている端部aに存在しなくなり、その結果、該
補強糸rのなくなった該端部aの耐圧力などの強度が急
激に低下し、しばしば破裂したり、継ぎ手から離脱して
しまうなどの事故がしばしば発生した。Dは、糸の抜け
跡を示す。かゝる現象が起こる原因を検討した結果、内
外層チューブa1 ,a2 と抗張力などが相異する該補強
糸rは、該外層チューブa1 と該内層チューブa2 との
間に単に介在しているにすぎないので、使用中、該ホー
スAの内外層チューブa1,a2 が伸張するので、これ
に介在する該補強糸rは、これに位置ズレを生ずると考
えられる。そこで、これを防止するため、糸入りホース
として、その押出成形において、内外層チューブに補強
糸を介在せしめる際にその全長に亘り接着剤を施して三
者を全長に亘り一体に結着して製造することが考えられ
るが、かゝる糸入りホースを製造するに当たり、全長に
亘り接着剤を施す作業が極めて面倒であるばかりでな
く、高価な設備を要し、更には接着剤の消費量が増大
し、製造コストの著しい増大、重量の増大をもたらす欠
点を伴う。従って、該ホースAの継ぎ手で締付けられる
端部aにおける補強糸rが位置ズレしないで、長期に亘
り大きい耐圧力を維持し、安定良好な信頼性のある糸入
りホースを安価に且つ高能率に製造できる開発が望まれ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の課
題を解消し、上記の要望を満たすと共に端部の機械的強
度を向上した糸入りホースを提供するもので、内層チュ
ーブと外層チューブとの間に補強糸から成る補強層を介
在させて成る補強糸入りホースの両端部を、該補強層を
構成する補強糸と該内層チューブ及び該外層チューブの
夫々とを接着剤により結着して補強端部に構成して成
る。
【0005】更に、本発明は、本発明の上記糸入りホー
スを簡単且つ安価に製造し得る糸入りホースの製造法を
提供するもので、内層チューブと外層チューブとの間に
補強糸から成る補強層を介在させて成る補強糸入りホー
スの両端部の夫々を接着剤液に浸漬し、該補強糸とその
内外チューブ層との間の間隙内に接着剤液を含浸させた
後、乾燥固化せしめることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を添付図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施の1例の糸入
りホースの斜面図、図2は、その補強端部の一部を裁除
した拡大断面図を示す。図面で1は、所定の長さに切断
した糸入りホースを示す。該糸入りホース1は、合成樹
脂製の内層チューブ1aと合成樹脂製の外層チューブ1
bとこれらの間に介在させた合成樹脂製の補強糸2aか
ら成る補強層2から成る。上記構成の該糸入りホース1
は、従来の糸入りホース1と変わりがなく、従来の公知
の製造法に従って製造される。該補強層2は、図示の例
では補強糸2aの多数本を公知の編組手段で編組したい
わゆるブレード筒体に構成したものであるが、補強糸2
aを該内層チューブ1aにコイル状に巻き付けて補強層
2としても良く、補強糸2aで補強層2を構成する形態
手段は任意である。また、内、外層チューブ1a,1b
の成形材料である合成樹脂は、ポリウレタン樹脂、軟質
ポリ塩化ビニル樹脂の熱可塑性樹脂、スチレン系エラス
トマー、オレフィン系エラストマーなどの熱可塑性エラ
ストマーが好ましいが、これに限定されない。補強糸2
aとしては、ポリエステル糸、ナイロン糸など強靭な合
成繊維糸が好ましいが、これに限定されない。
【0007】本発明は、かゝる構成の糸入りホース1の
両端部3,3においてのみ、該補強糸2aとその内層チ
ューブ1a及び外層チューブ1bの夫々とを接着剤4に
より互いに結着せしめて補強端部3′,3′を構成する
ことを特徴とする。尚、図2には、本発明の糸入りホー
ス1の要部である接着剤4を含有する両補強端部3′,
3′の一方の補強端部3′の一部を裁除した拡大面図を
示したが、他方の補強端部3′も同じ特徴構成を有す
る。
【0008】このように糸入りホースの両端部3,3
に、該内外チューブ1a,1bとこれらの間に介在させ
た該補強糸2aとを接着剤4により互いに一体に結着せ
しめて成る補強端部3,3を具備した糸入りホースは、
全長に亘り接着剤を含有する糸入りホースに比し、軽量
であり、而も上記の製造法によって簡単、経済的且つ高
能率に得られる。
【0009】
【実施例】次に、その製造法の実施例につき説明する。
ポリウレタン樹脂を材料として内層チューブ(JIS
K 7331に基づく硬度 HSA75)を成形し、そ
の周面に630デニールのナイロン製補強糸を編組機に
より筒状網体に形成し、その上からポリウレタン樹脂を
材料として外層チューブ(硬度HSA75)を成形して
糸入りホースSを連続的に押出成形により製造した。そ
の寸法は、内径6.5mm、外径10.5mmであっ
た。これを使用に適する例えば30mに切断したホース
Sを多数用意した。これらの各ホースSにつき、図3に
示すように水又は有機溶剤を適度に溶解して調製した接
着剤液にその一方の端部3の所定長さ浸漬した。例え
ば、処理槽5内に接着剤液4aとして、例えばMEK溶
液にポリウレタン系接着剤(固形分10%)溶解して調
製した接着剤液を用意し、これに上記の各該糸入りホー
スSにつき、その一端部3を浸漬時間を5分、10分、
30分と変えて浸漬した。この浸漬中に、接着剤液は、
その各ホースSの下端面から該補強糸2aと該内外層チ
ューブ1a,1bとの間隙内に毛細管現象により滲み上
らせて含浸させた。かくして、その浸漬時間に応じて、
接着剤液がその端面から5mm、10mm、50mmの
長さ含浸した夫々のホースが得られた。該浸漬処理後の
各ホースを引き上げて放置することにより、該ホースS
内に含浸した接着剤液は自然乾燥せしめ、あるいは適当
に加熱乾燥により固化して、該補強糸2aと該内外層チ
ューブ1a,1bとは一体に結着した補強端部3′が得
られた。その各ホースの端部3に、端面から長さ5m
m、20mm、50mmの接着剤含有の補強端部3′を
夫々得た。同様にして各該ホースSの他方の端部3につ
いても接着剤含浸、乾燥、固化処理を行い夫々の補強端
部3′を形成し、かくして、本発明の糸入りホース1を
夫々製造した。
【0010】上記の製造により得られた補強端部3′の
長さを異にする3種類の本発明の糸入りホース実施品
1,2,3と接着剤含浸処理する前の従来の糸入りホー
スを対照品Sとして、JIS K 6330に規定する
破裂試験と継ぎ手引抜き試験を行った。該継ぎ手引抜き
試験は、ホースの両端を日東工器株式会社製ナットカプ
ラ20SN・PNホース継ぎ手に装着し締付けて定速引
張試験機で両端の継ぎ手を一定の速度200mm/分で
引張り、継ぎ手からホースが抜けたときの引張強度を測
定した。その試験結果は、下記表1に示す通りであっ
た。
【0011】
【表1】
【0012】上記表1から明らかなように、本発明の糸
入りホース実施品1,2,3は、対照品S、即ち両端部
に接着剤を施さない従来の糸入りホースに比し、破裂圧
力及び引抜強度共に著しく向上することが認められた。
尚、本発明の製造法によれば、接着剤液浸漬時間は、5
分以上浸漬しても破裂圧力及び引抜強度が殆ど向上せ
ず、また、そのホースの端面からの浸漬深さは、継ぎ手
で締付けられる長さがあれば充分であり、端面から5〜
50mm程度が一般であり、従って、補強端部3″は5
mm〜50mm程度が一般である。
【0013】而して、本発明の上記実施品1,2,3の
各ホースの両補強端部3′,3′を、実際に図4示のよ
うに所望の管端部に取り付けた継ぎ手で締付けた状態で
長期間使用したが、従来の上記対照品Sでは継ぎ手部か
らの糸の位置ズレ、糸抜けが発生したが、本発明の実施
品1,2,3の各ホースの両補強端部3′,3′を検査
したが、補強糸2aの位置ズレは全くなく、而も締付け
により極めて大きな耐圧強度を保持していた。
【0014】本発明の糸入りホースは、上記の合成樹脂
製ホースに限定されず、ゴム製糸入りホースに適用され
ることは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】このように本発明の糸入りホースは、そ
の両端部においてのみ接着剤で補強糸と内外層チューブ
の夫々とを一体に結着した補強端部としたので、その両
補強端部を継ぎ手で締付けて長期に亘り使用した場合、
補強糸の位置ズレのない安定堅牢な信頼性の高い而も安
価で且つ比較的軽量な糸入りホースをもたらす。また、
本発明の糸入りホースは、通常の糸入りホースを製造
後、その両端部を単に接着剤液に短時間浸漬処理するだ
けの簡単な操作で且つ接着剤の消費量も少なく而も高能
率に得られる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸入りホースの一部を裁除した斜面
図。
【図2】図1示の糸入りホースの補強端部の一部を裁除
した拡大図。
【図3】本発明の糸入りホースの製造法の実施の1例を
示す図。
【図4】従来の糸入りホースを継ぎ手で連結して使用し
た状態におけるその端部に発生する補強糸のいちズレ状
態を説明する図。
【符号の説明】
1 本発明の糸入りホース 1a 内層チュ
ーブ 1b 外層チューブ 2 補強層 2
a 補強糸 3 端部 3′ 補強端部 4
接着剤 4a 接着剤液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層チューブと外層チューブとの間に補
    強糸から成る補強層を介在させて成る補強糸入りホース
    の両端部の夫々を、該補強層を構成する補強糸と該内層
    チューブ及び該外層チューブの夫々とを接着剤により結
    着して補強端部に構成して成る糸入りホース。
  2. 【請求項2】 該補強端部の長さは、5mm〜50mm
    である請求項1記載の糸入りホース。
  3. 【請求項3】 内層チューブと外層チューブとの間に補
    強糸から成る補強層を介在させて成る補強糸入りホース
    の両端部の夫々を接着剤液に浸漬し、該補強糸とその内
    外チューブ層との間の間隙内に接着剤液を含浸させた
    後、乾燥固化せしめて補強端部とすることを特徴とする
    糸入りホースの製造法。
JP19612095A 1995-07-07 1995-07-07 糸入りホース並びにその製造法 Pending JPH0919973A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537604A (ja) * 2005-04-04 2008-09-18 ヘクセル コーポレイション 吸音用セプタム・キャップ・ハニカム体
WO2010032996A3 (ko) * 2008-09-19 2010-07-29 Jeong Inseon 수지호스

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