JPH091974A - 選挙用投票用紙 - Google Patents

選挙用投票用紙

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JPH091974A
JPH091974A JP7153440A JP15344095A JPH091974A JP H091974 A JPH091974 A JP H091974A JP 7153440 A JP7153440 A JP 7153440A JP 15344095 A JP15344095 A JP 15344095A JP H091974 A JPH091974 A JP H091974A
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JP7153440A
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Shinichi Koga
慎一 古賀
Shiyouji Hamu
昇次 羽牟
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 選挙終了後の投票用紙の***作業を容易に
し、かつ再生処理が可能な選挙用投票用紙を提供する。 【構成】 多層構造をとり、その中の少なくとも一層が
発泡微粒子を含有した緊度が0.1〜0.4の発泡層であり、
特にこの発泡微粒子は、樹脂塗工層が設けられた筆記面
側に多く含有され、さらにこの筆記面が内側となるよう
に折り目表示を記す。折り曲げ復元性に優れ、かつ筆記
性が良好で環境に優しい再生処理可能な選挙用投票用
紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、国会議員や県知事、市
町村長などの選挙の際に用いられる選挙用投票用紙に関
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は非
常にすぐれた折り曲げ復元性を有しているため***時の
作業時間が短縮され、さらに基紙がパルプ主体の構成で
あるため使用済投票用紙の再生処理、または焼却処理が
可能である選挙用投票用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より選挙用の投票用紙としては、パ
ルプを素材とした上質紙に候補者氏名の記入欄や投票上
の注意事項などを印刷した用紙が用いられている。この
投票用紙は、選挙民が必要事項を記入した後に通常二つ
折りにされて投票箱中に投入される。このため選挙終了
後は選挙管理委員の立ち合いのもと、人手によって折り
曲げられた投票用紙の***作業が行われるため、***結
果が整うまでにはかなりの時間が必要とされる。
【0003】この問題を解決する方法として、最近では
熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材とした投票用紙
(特開平2−269099号)などが用いられつつある
が、いわゆるこれら合成紙を基材とした投票用紙では、
使用後の再生処理が困難であるばかりでなく、焼却時に
は有毒ガスが発生したり、また焼却炉の損傷といった問
題が生じてくる。
【0004】また、再生・焼却処理が可能な基材を用い
た方法としては、脱リグニン率の低いパルプ繊維を主体
としたパルプにガラス短繊維やビニロン、レ−ヨン短繊
維を混合抄紙して得られるシ−トを基材とした投票用紙
(実開平5−53981)や、基紙上に形状記憶樹脂な
どの樹脂層をコ−ティング、含浸または貼付したものを
基材とした投票用紙(実開平2−41978、実開平4
−135379)などが開示されているが、いずれも再
生・焼却処理は可能なものの、依然として満足のいく折
り曲げ復元性は得られていないのが現状である。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明ではこのよう
な視点に基づいて、用紙を二つ折りにした際の折り曲げ
復元性に優れ、かつ筆記性が良好で、使用後の再生処理
が可能な投票用紙について検討を重ねた結果、緊度が0.
1〜0.4の発泡層を含む多層抄きから成り、かつシ−トの
少なくとも一表面上に顔料塗工層を設け、この顔料塗工
層側(筆記面側)に発泡性微粒子が多く含有されている
か、さらに好ましくは厚さ方向の中心で切った筆記面に
平行な断面と、前記筆記面との間に存在する発泡微粒子
が、シ−ト全体に存在する発泡微粒子の70%以上である
ような発泡シ−トを基紙とし、必要で有ればス−パ−カ
レンダ−処理を行うことによって、前述のような特性を
兼ね備えた投票用紙を得ることが可能となった。
【0006】即ち本発明の目的は、前記シ−トの筆記面
側に発泡微粒子を多く含む層を有した多層構造をとる発
泡シ−トを基紙とし、その筆記面、または表裏両面上に
顔料塗工層を設けることによって折り曲げ復元性に優
れ、かつ筆記性、印刷性が良好でさらには再生処理可能
な選挙用投票用紙を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、木材パルプを
主体とした多層抄き合わせシ−トの少なくとも一層が、
発泡微粒子を含有した緊度が0.1〜0.4の発泡層であり、
該シ−トが表面に顔料塗工層を有し、顔料塗工層に近接
した部分に発泡性微粒子が多く含有されていることを特
徴とした筆記性を有する選挙用投票用紙に関するもので
ある。以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】本発明において基紙となるシ−トは、緊度
が0.1〜0.4の発泡層を含む多層抄きから成り、かつシ−
トの厚さ方向の中心で切った筆記面に平行な断面と、前
記筆記面との間の層が、シ−ト中に存在する発泡性微粒
子の70%以上を含有している発泡シ−トである。この様
なシ−トを、筆記面を内側にして二つ折りにした場合、
筆記面側の発泡微粒子を含有した層では、その内部に存
在する多くの空隙が強制的に圧縮されるため、その内部
には圧縮応力が発生してシ−トを元の状態へ押し戻そう
とする力が働く。
【0009】このような多層構造をとる発泡シ−トを得
るには、特に筆記面側に存在する発泡層はパルプ繊維を
主体としたパルプスラリ−に液体を芯物質とする発泡性
微粒子を1〜40%添加し、この他にも湿潤紙力増強剤、乾
燥紙力増強剤、サイズ剤、填料、顔料などを必要に応じ
て添加してこれを抄紙原料とし、一般に使用されている
多層抄きが可能な抄紙機、例えば円網式の抄紙機などに
てまずシ−ト化する。その後、二層、三層と配合する発
泡性微粒子の量を調整、または全く含まない前述の様な
パルプ主体で構成されるシ−トを順次積層させていく。
この場合、必ずしも1層目に発泡微粒子を配合する必要
はなく、本発明においてはシ−ト中の密度分布を見た場
合に、明らかに筆記面側のシ−ト密度が低ければ、均一
に発泡させたシ−トよりもより効果的・経済的に折り曲
げ復元性を改善することが可能であり、好ましくはシ−
ト全体の70%以上の発泡微粒子が、シ−トの厚さ方向に
おける中心面から筆記面にかかる層中に存在していれば
良い。また発泡層を含めたシ−ト全体の緊度としては、
0.1〜0.5の範囲にあることが好ましく、特に緊度が0.5
以上では期待するほどの効果は得られ難い。
【0010】このようにして抄紙工程のワイヤ−パ−ト
を経た多層構造をとるシ−トは、次いでプレスパ−トに
より脱水を行い、シ−トの水分量を所定量(65%〜72%)
に調整した後、ドライヤ−パ−トにより乾燥・発泡処理
を行う。ただしこの時に使用するドライヤ−マシ−ン、
例えば多筒式、あるいはヤンキ−ドライヤ−等の表面温
度は110〜140゜Cに保持し、そのままドライヤ−マシ−ン
上で乾燥と同時に発泡を行うか、または一度発泡性微粒
子の発泡温度以下の温度で乾燥を行い、その後再び含水
させてからシ−トの水分量を所定量に調整し、乾燥・発
泡処理を行うことによって、目的の多層構造をとる発泡
シ−トを得ることができる。いずれにしても乾燥・発泡
させる際の温度としては、発泡性微粒子の最高発泡温度
±30゜Cの範囲にあることが好ましい。
【0011】本発明に使用されるパルプとしては、例え
ば針葉樹や広葉樹の化学パルプや機械パルプなどの木材
パルプ、古紙パルプ、麻や綿などの非木材パルプ等を挙
げることができ、これらを適宜組み合わせて使用する。
さらに上記パルプの他にも、ポリエチレンやポリプロピ
レン等を原料とした合成パルプ、アクリルやレ−ヨン等
の有機繊維、またガラス、アルミナ等の無機繊維等、各
種の繊維を適宜混抄することも可能であり、特に発泡層
以外の層、即ち二つ折りにする際、圧縮力よりもむしろ
引張り力の影響を大きく受ける層においては、前述の様
な繊維類を配合してやることにより、さらに折り曲げ復
元性を改善することが可能である。しかし、いずれにせ
よシ−ト全体に対してパルプ繊維を70重量%以上配合し
た方がシ−トの地合、および強度、さらには再生処理の
際のシ−トの離解性において有利である。
【0012】本発明に使用する発泡性微粒子は、マイク
ロカプセル内に低沸点溶剤を封入した熱膨張性マイクロ
カプセルである。このカプセルは、80〜200゜Cの比較的
低温度で短時間の加熱により、直径が約4〜5倍、体積が
50〜100倍に膨張する平均粒径10〜30μmの微粒子であ
る。イソブタン、ペンタン、石油エ−テル、ヘキサン、
低沸点ハロゲン化炭化水素、メチルシラン等の揮発性有
機溶剤(膨張剤)を塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の共
重合体から成る熱可塑性樹脂で包み込んだものであり、
マイクロカプセルが膜ポリマ−の軟化点以上に加熱され
ると膜ポリマ−が軟化しはじめ、同時に内包されている
膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカプセル
が膨張する。
【0013】この熱膨張性のマイクロカプセルは比較的
低温、短時間で膨張して独立気泡を形成するため、低密
度で折り曲げ復元性の良好な基材を提供することがで
き、また再生処理する際にも離解工程に悪影響を及ぼす
心配がないので、本用途には最適である。これらの発泡
性微粒子として、マツモトマイクロスフェア−F−30
D、同F−30GS、F−20D、F−50D、F−8
0D(松本油脂製薬(株)製)、エクスパンセルWU、
同DU(スウェーデン製、販売元日本フィライト
(株))などが知られているが、もちろんこれらに限定
されるわけではない。
【0014】この発泡性微粒子の配合量は、各層で使用
されるパルプ繊維100部に対して1〜40部、好ましくは3
〜20部、またシ−ト全体としては1〜40部であり、1部以
下では十分な発泡が得られず、また40部以上では経済性
の面からあまり適当であるとは言えない。前記のパルプ
スラリ−にはその他に、前述のような各種のアニオン
性、ノニオン性、カチオン性、あるいは両性の歩留り向
上剤、紙力増強剤、サイズ剤等が適宜選択して使用され
る。
【0015】具体的には、紙力増強剤、歩留まり向上剤
として、ポリアクリルアミド系のカチオン性、ノニオン
性、アニオン性および両性の樹脂、ポリエチレンイミン
およびその誘導体、ポリエチレンオキサイド、ポリアミ
ン、ポリアミド、ポリアミドポリアミンおよびその誘導
体、カチオン性および両性澱粉、酸化澱粉、カルボキシ
メチル化澱粉、植物ガム、ポリビニルアルコール、尿素
ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、親水性のポ
リマー粒子等の有機系化合物、および硫酸バンド、アル
ミナゾル、塩基性硫酸アルミニウム、塩基性塩化アルミ
ニウム等のアルミ化合物、さらに硫酸第一鉄、塩化第一
鉄あるいはコロイダルシリカ、ベントナイト等の無機系
化合物等を組み合わせて使用する。
【0016】サイズ剤としては、酸性抄紙用にロジン系
サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、中性抄紙用にアルキル
ケテンダイマー系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸系
サイズ剤等の各種サイズ剤を挙げることができる。これ
ら以外には、一般に公知である填料や染料、PH調整
剤、スライムコントロール剤、消泡剤、粘剤等の抄紙用
添加助剤も用途に応じて使用できる。
【0017】本発明においては、使用する基紙の表面強
度を改善し、筆記性や印刷性を良くするために前記基紙
の筆記面上に塗工層を設けることができる。この塗工層
は、主に鉱物質顔料と接着剤及び助剤からなる。顔料は
天然物ではカオリン、クレ−、重質炭酸カルシウム等が
あり、合成物では軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、水
酸化アルミニウム、プラスチックピグメント等がある。
接着剤は主に水溶性高分子である各種の変性デンプン、
カゼイン、カルボキシメチルセルロ−ス(CMC)、各
種たんぱく、ポリビニルアルコ−ル等と、スチレン・ブ
タジエン共重合ラテックス(SBR)、メタルメタクリ
レ−ト・ブタジエン共重合ラテックス等の共重合体ラテ
ックスがある。その他として、分散剤、耐水化剤、保水
剤、染料等が挙げられ、これらを混合分散して塗料とす
る。この塗料の固形分濃度は10〜85%の範囲が好まし
く、カウレスディゾルバ−、kadyミル、サンドミル
等で適宜分散、混合される。
【0018】前記の塗料は一般的に行われている塗工方
法、例えばサイズプレスやゲ−トロ−ル、またはバ−コ
−ト法、ブレ−ドコ−ト法、エア−ナイフコ−ト法、グ
ラビアコ−ト法等によって発泡性シ−トの筆記面、また
は表裏両面上に塗工される。この時の塗工量としては1
〜30g/m2が適当である。必要に応じてはこの後にス−パ
−カレンダ−処理を行い、表面の平滑性を向上させたほ
うが好ましい。またこの時、基紙の密度としては特に0.
2〜0.5g/cm3の範囲にあることが好ましい。基紙の密度
が0.2g/cm3以下では、用紙に記入する際に筆記箇所がく
ぼんでしまい、仮に平滑性が良好であったとしても筆記
性が劣ってしまう。また基紙の密度が0.5g/cm3より高く
なると、用紙を折り曲げた後の自己復元性が著しく低下
してしまう。
【0019】
【作用】本発明による選挙用投票用紙では使用する基紙
は多層構造をとる発泡性シ−トであり、シ−トの厚さ方
向の中心で切った筆記面に平行な断面と、前記筆記面と
の間に存在する発泡層が、シ−ト中に存在する発泡性微
粒子の70%以上を含有している。この発泡層は、その内
部に球状の独立したセル構造をとる空隙を有しており、
この空隙は投票用紙が筆記面を内側にして二つ折りにさ
れる際、一時的に圧縮され、半ば潰れた状態となる。従
って投票用紙に加わる応力が開放されると同時に、この
空隙の圧縮弾性力によってシ−トはもとの状態に押し戻
されようとする。ここでシ−トを二つ折りにした場合に
最も圧縮される箇所としては、二つ折りにする際の内側
面、即ち筆記面側であり、反対側の裏面では、逆に圧縮
ではなく引張り応力が働くため、前記シ−トにおいて発
泡性微粒子はシ−ト全体に均一に分布するよりも、むし
ろ二つ折りにした際に圧縮応力が働く基紙の筆記面側に
多く分布した方が、経済面から見てもより効果的であ
る。このことより本発明の投票用紙は、より効果的・経
済的に折り曲げ復元性を改善したものとなる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろん本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、以下において%及び部数はすべて
重量%、部数を示す。 実施例1 カナダ標準濾水度(CSF)450mlに叩解した広葉樹晒
パルプ(LBKP)80部とカナダ標準濾水度(CSF)
450mlに叩解した針葉樹晒パルプ(NBKP)20部とか
ら成るパルプ(100部)を分散したパルプスラリーに、
発泡性マイクロカプセル粒子(松本油脂製薬(株)製、
商標マツモトマイクロスフェアーF−30D、粒子径10
〜20μm、最高発泡温度130゜C)10部、乾燥紙力増強剤
(荒川化学工業(株)製、商標ポリストロン117)0.
2部、カチオン化澱粉(王子ナショナル社製、商標CA
TO−15)1.0部、アルキルケテンダイマー系サイズ
剤(荒川化学工業(株)製、商標サイズパインK90
3)0.03部、湿潤紙力増強剤(三井東圧化学(株)製、
商標ユ−ラミンP5600)0.4部をよく攪拌しながら
添加し、パルプ濃度0.03%、pH7.3に調整し、これを1層
目(筆記面側の層)の抄紙原料とした。得られた抄紙原
料を用いて配向性抄紙機(熊谷理機(株)製、ORIENTED
SHEET FORMER)により、ノズル噴射圧1.5Kg/cm2、ノズ
ル往復回数6回、ドラム回転数1200rpmの条件下にてまず
坪量20g/m2の1層目を抄紙し、次いで1層目で用いた抄紙
原料に今度は発泡性マイクロカプセルを添加せずに、ノ
ズル往復回数を15回に変更して坪量50g/m2のシ−トを抄
紙し、これを2層目とした。その後、この2枚のシ−トを
ウェットの状態で重ね合わせて3Kg/cm2の圧力でプレス
機にかけ、シ−トの水分量を所定量(68%前後)に調整
した後にロ−タリ−ドライヤ−((株)エフシ−製作所
製、速度0.36cm/s)にて乾燥・発泡を行い、坪量71g/
m2、厚さ182μm、密度0.39g/cm3の発泡シ−トを得た。
【0021】次いでこの発泡シ−トの筆記面上に塗工層
を設けた。即ち、軽質炭酸カルシウム60部、ポリビニル
アルコ−ル40部を混合し、塗料の固形分濃度が20%にな
るように調整した後、カウレス分散機にて十分に攪拌を
行い、得られた塗料をメタリングバ−方式で発泡シ−ト
の表面に5g/m2塗工して投票用紙を作成した。得られた
用紙を用いて折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行っ
た。ただし用紙を折り曲げる際には、パルプ繊維の流れ
方向と並行になるように折り目をつけた。この結果を表
1、及び表2に示す。 折り曲げ復元性の評価方法 上記投票用紙を幅10mm、長さ60mmの大きさにサンプリン
グする。得られたサンプルは二つ折りにしてステンレス
板で挟み込み、その上から1Kgの荷重を60秒間加かけた
後、荷重を開放して60秒後のサンプルの開き角度を測定
した。 筆記性の評価方法 上記投票用紙に直接HBの鉛筆で文字を書き込み、書き
易さを官能評価にて判定した。○は問題なし、△はやや
筆記箇所がへこみ、繊維の絡み付きがみられるが筆記性
には問題なし、×は筆記箇所が完全に陥没して非常に書
きにくいということを表している。
【0022】また同時に筆記性の目安として、投票用紙
の筆記面側の平滑度をJIS 8119に従って測定した。 実施例2 使用する発泡性マイクロカプセル粒子をF−20D(松
本油脂製薬(株)製、商標マツモトマイクロスフェア−
F−20D、粒径10〜20μm)にしたこと以外は実施例
1と同様の条件で投票用紙を作成し、得られた用紙を用
いて折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この
結果を表1、及び表2に示す。 実施例3 発泡性微粒子を用いず、配向性抄紙機のノズル往復回数
を3回に変更したこと以外は実施例1と同様の原料・方
法にて坪量10g/m2の1層目を抄紙し、次いで今度は発泡
性微粒子を、対パルプ重量で10%添加した坪量20g/m2
シ−トを2層目とし、さらに1層目と同様の原料を用いて
坪量40g/m2の3層目を抄紙したこと以外は実施例1と同
様の条件で投票用紙を作成し、得られた用紙を用いて折
り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この結果を
表1、及び表2に示す。 実施例4 2層目を抄紙する際に使用するパルプを、広葉樹晒パル
プ70部、針葉樹晒パルプ20部にし、これにさらにガラス
繊維を10部加えたこと以外は実施例1と同様の条件で投
票用紙を作成し、得られた用紙を用いて折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1、及び
表2に示す。 実施例5 発泡性シ−トの筆記面上に塗工する塗料の組成を、焼成
クレ−60部、変性デンプン40部としたこと以外は実施例
1と同様の条件で投票用紙を作成し、得られた用紙を用
いて折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この
結果を表1、及び表2に示す。 比較例1 発泡性マイクロカプセル粒子を用いずにシ−トを抄紙し
たこと以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成
し、得られた用紙を用いて折り曲げ復元性、及び筆記性
の評価を行った。この結果を表1、及び表2に示す。た
だしこの時のシ−ト密度は0.87g/cm3であった。 比較例2 1層目で添加する発泡性マイクロカプセル粒子の配合量
を2部(対パルプ重量)にしたこと以外は実施例1と同
様の条件で投票用紙を作成し、得られた用紙を用いて折
り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この結果を
表1、及び表2に示す。ただしこの時のシ−ト密度は0.
52g/cm3であった。 比較例3 1層目を抄紙する際に、配向性抄紙機のノズル往復回数
を変更して得られるシ−トの坪量を5g/m2、また2層目を
65g/m2としたこと以外は実施例1と同様の条件で投票用
紙を作成し、得られた用紙を用いて折り曲げ復元性、及
び筆記性の評価を行った。この結果を表1、及び表2に
示す。ただしこの時のシ−ト密度は0.66g/cm3であっ
た。 比較例4 2層構造の発泡性シ−トを抄造した後、表面に塗工層を
設けなかったこと以外は実施例1と同様の条件で投票用
紙を作成し、得られた用紙を用いて折り曲げ復元性、及
び筆記性の評価を行った。この結果を表1、及び表2に
示す。ただしこの時のシ−ト密度は0.32g/cm3であっ
た。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】以上に述べた構成、方法により製造され
た選挙用投票用紙は、筆記面が内側になるように二つ折
りする際、圧縮応力が発生する筆記面側の層は発泡性微
粒子を混抄した密度の低い発泡層であり、その内部に存
在する多数の独立気泡の弾性力によって、より効果的・
経済的に折り曲げ復元性の改善が可能であり、またパル
プ主体の構成であるゆえ、再生・焼却処理が容易な投票
用紙である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材パルプを主体とした多層抄き合わせ
    シ−トの少なくとも表面の一層が、発泡した微粒子を含
    有した緊度が0.1〜0.4の発泡層からなり、該発泡層の表
    面に顔料塗工層を有することを特徴とした筆記性を有す
    る選挙用投票用紙。
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