JPH09195438A - プレキャストコンクリート板および建物の補強構造 - Google Patents
プレキャストコンクリート板および建物の補強構造Info
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- JPH09195438A JPH09195438A JP8005144A JP514496A JPH09195438A JP H09195438 A JPH09195438 A JP H09195438A JP 8005144 A JP8005144 A JP 8005144A JP 514496 A JP514496 A JP 514496A JP H09195438 A JPH09195438 A JP H09195438A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存建物の耐震補強用の壁部材として好適な
プレキャストコンクリート板を提供する。 【解決手段】 中空板状の鋼板製外殻２の内部にコンク
リート３を充填することで、表面が鋼板で覆われたプレ
キャストコンクリート板１を製作し、耐震補強用の壁部
材として有効な性能を与えた。
プレキャストコンクリート板を提供する。 【解決手段】 中空板状の鋼板製外殻２の内部にコンク
リート３を充填することで、表面が鋼板で覆われたプレ
キャストコンクリート板１を製作し、耐震補強用の壁部
材として有効な性能を与えた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存建物の骨組構
造に耐震補強用の壁部材として建て込むのに好適なプレ
キャストコンクリート板（以下、略して「ＰＣ板」とも
いう）、およびそれを用いた建物の補強構造に関する。
造に耐震補強用の壁部材として建て込むのに好適なプレ
キャストコンクリート板（以下、略して「ＰＣ板」とも
いう）、およびそれを用いた建物の補強構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】既存建物の柱梁の骨組構造に、ＰＣ板を
壁部材として組み込むと、耐震補強として効果があるこ
とが知られている。
壁部材として組み込むと、耐震補強として効果があるこ
とが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のＰＣ板
はコンクリートがむき出しのものであるから、地震時に
強大な荷重が作用した場合、表面から剥落が生じ、強度
低下を起こす可能性があり、耐震補強部材として用いる
には更に強度向上を図る必要があった。
はコンクリートがむき出しのものであるから、地震時に
強大な荷重が作用した場合、表面から剥落が生じ、強度
低下を起こす可能性があり、耐震補強部材として用いる
には更に強度向上を図る必要があった。
【０００４】本発明は、上記事情を考慮し、強度が高く
耐震補強用の壁部材として使用するのに好適なプレキャ
ストコンクリート板、およびそれを用いた建物の補強構
造を提供することを目的とする。
耐震補強用の壁部材として使用するのに好適なプレキャ
ストコンクリート板、およびそれを用いた建物の補強構
造を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明によるプ
レキャストコンクリート板は、中空板状の鋼板製外殻の
内部にコンクリートを充填してなることを特徴とする。
レキャストコンクリート板は、中空板状の鋼板製外殻の
内部にコンクリートを充填してなることを特徴とする。
【０００６】請求項２の発明によるプレキャストコンク
リート板は、請求項１において、前記外殻が板状の鋼管
よりなることを特徴とする。
リート板は、請求項１において、前記外殻が板状の鋼管
よりなることを特徴とする。
【０００７】請求項３の発明によるプレキャストコンク
リート板は、請求項１または２において、外周端壁に、
隣接する部材との係合力増強のための凹凸が形成されて
いることを特徴とする。
リート板は、請求項１または２において、外周端壁に、
隣接する部材との係合力増強のための凹凸が形成されて
いることを特徴とする。
【０００８】請求項４の発明によるプレキャストコンク
リート板は、請求項３において、外周端壁に凸ブロック
を間隔をおいて取付けることで、前記凹凸が設けられて
いることを特徴とする。
リート板は、請求項３において、外周端壁に凸ブロック
を間隔をおいて取付けることで、前記凹凸が設けられて
いることを特徴とする。
【０００９】請求項５の発明による建物の補強構造は、
柱梁よりなる建物の骨組構造の上下梁間に、壁部材とし
て、請求項１〜４のいずれかに記載のプレキャストコン
クリート板を建て込んでなるものである。
柱梁よりなる建物の骨組構造の上下梁間に、壁部材とし
て、請求項１〜４のいずれかに記載のプレキャストコン
クリート板を建て込んでなるものである。
【００１０】請求項６の発明による建物の補強構造は、
請求項５において、前記プレキャストコンクリート板の
外周端壁と隣接部材間に無収縮モルタルを充填したこと
を特徴とする。
請求項５において、前記プレキャストコンクリート板の
外周端壁と隣接部材間に無収縮モルタルを充填したこと
を特徴とする。
【００１１】請求項７の発明による建物の補強構造は、
請求項６において、複数のプレキャストコンクリート板
を横に並べて隣接するもの同士を相互に連結して、建物
の骨組構造の柱梁間に建て込んだことを特徴とする。
請求項６において、複数のプレキャストコンクリート板
を横に並べて隣接するもの同士を相互に連結して、建物
の骨組構造の柱梁間に建て込んだことを特徴とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は第１実施形態としてのＰＣ板
を示す。このＰＣ板１は、長方形の中空板状の鋼板製外
殻２の内部に、コンクリート３を充填したものである。
コンクリート３内には、鉄筋としてメッシュまたは先組
鉄筋を入れておく。外殻２は、上下端に開口を有した鋼
管（同符号２）からなり、鋼管２は、例えば図２に示す
ように、断面Ｕ字形に形成した２つの鋼板２Ａ、２Ａの
先端４を突き合わせ溶接したり、あるいは図３に示すよ
うに、断面Ｌ字形に形成した２つの鋼板２Ｂ、２Ｂの先
端５、６同士を突き合わせ溶接したりすることで製作さ
れている。鋼管２を外殻として用いた場合は、上下端の
開口からコンクリート３を充填するだけで、簡単にＰＣ
板１を製作することができる。なお、中に詰めるコンク
リート３を軽量コンクリートにすることで、重量増大を
抑ることができ、建物の基礎や躯体への負担を少なくで
き、かつ運搬、建て込みが楽になる。
基づいて説明する。図１は第１実施形態としてのＰＣ板
を示す。このＰＣ板１は、長方形の中空板状の鋼板製外
殻２の内部に、コンクリート３を充填したものである。
コンクリート３内には、鉄筋としてメッシュまたは先組
鉄筋を入れておく。外殻２は、上下端に開口を有した鋼
管（同符号２）からなり、鋼管２は、例えば図２に示す
ように、断面Ｕ字形に形成した２つの鋼板２Ａ、２Ａの
先端４を突き合わせ溶接したり、あるいは図３に示すよ
うに、断面Ｌ字形に形成した２つの鋼板２Ｂ、２Ｂの先
端５、６同士を突き合わせ溶接したりすることで製作さ
れている。鋼管２を外殻として用いた場合は、上下端の
開口からコンクリート３を充填するだけで、簡単にＰＣ
板１を製作することができる。なお、中に詰めるコンク
リート３を軽量コンクリートにすることで、重量増大を
抑ることができ、建物の基礎や躯体への負担を少なくで
き、かつ運搬、建て込みが楽になる。
【００１３】このＰＣ板１は、そのまま耐震補強用の壁
部材として、柱梁からなる骨組構造の柱梁間に建て込む
ことができるが、周囲の隣接部材との係合強度をアップ
するために、外周端壁に凹凸、例えばコッタを設けるの
が好ましい。
部材として、柱梁からなる骨組構造の柱梁間に建て込む
ことができるが、周囲の隣接部材との係合強度をアップ
するために、外周端壁に凹凸、例えばコッタを設けるの
が好ましい。
【００１４】図４に示す第２実施形態としてのＰＣ板１
１は、上端の端壁に凹部１２を設けることでコッタ（凸
部）１３を形成している。この場合、上梁１５の下端に
ＰＣコッタ１６を接着剤で取付けておき、上梁１５側の
コッタ１６を、ＰＣ板１１側の凹部１２に嵌まるように
することで、上梁１５とＰＣ板１１の係合力を増すよう
にしている。
１は、上端の端壁に凹部１２を設けることでコッタ（凸
部）１３を形成している。この場合、上梁１５の下端に
ＰＣコッタ１６を接着剤で取付けておき、上梁１５側の
コッタ１６を、ＰＣ板１１側の凹部１２に嵌まるように
することで、上梁１５とＰＣ板１１の係合力を増すよう
にしている。
【００１５】図５に示す第３実施形態としてのＰＣ板２
１は、前記凹部１２にガゼットプレート２３の先端を突
出させている。ガゼットプレート２３は、図６に示すよ
うにＰＣ板２１のコンクリート３内に埋設した鉄筋２２
に基端が溶接されている。このＰＣ板２１を建て込む場
合は、予め上梁１５に埋め込みボルト２４を取付け、こ
の埋め込みボルト２４により上梁１５の下面にＴ形鋼２
５を固定しておく。そして、このＴ形鋼２５にボルト２
６で、ＰＣ板２１のガゼットプレート２３を固定し、Ｐ
Ｃ板２１の上端と上梁１５との間の隙間にモルタル２８
を充填することで、建て込みを完了する。
１は、前記凹部１２にガゼットプレート２３の先端を突
出させている。ガゼットプレート２３は、図６に示すよ
うにＰＣ板２１のコンクリート３内に埋設した鉄筋２２
に基端が溶接されている。このＰＣ板２１を建て込む場
合は、予め上梁１５に埋め込みボルト２４を取付け、こ
の埋め込みボルト２４により上梁１５の下面にＴ形鋼２
５を固定しておく。そして、このＴ形鋼２５にボルト２
６で、ＰＣ板２１のガゼットプレート２３を固定し、Ｐ
Ｃ板２１の上端と上梁１５との間の隙間にモルタル２８
を充填することで、建て込みを完了する。
【００１６】上記において幾つかの形態のＰＣ板１、１
１、２１を説明したが、これらのＰＣ板１、１１、２１
は、図７に示す構造のように、上梁１５と下梁１７間に
壁部材として用いることにより、建物の骨組を補強する
ことができ、特に建物の靱性を高めることができる。そ
の場合、上下の梁１５、１７との隙間を無収縮モルタル
２８で埋めることにより、強度アップを図ることができ
る。
１、２１を説明したが、これらのＰＣ板１、１１、２１
は、図７に示す構造のように、上梁１５と下梁１７間に
壁部材として用いることにより、建物の骨組を補強する
ことができ、特に建物の靱性を高めることができる。そ
の場合、上下の梁１５、１７との隙間を無収縮モルタル
２８で埋めることにより、強度アップを図ることができ
る。
【００１７】また、図８に示す構造のように、上下梁１
５、１７と柱１８、１８で囲まれた開口を塞ぐようにＰ
Ｃ板１、１１、２１を建て込み、ＰＣ板１、１１、２１
の４周辺の隙間にモルタル２８を埋め込んだ場合は、更
に骨組の強度アップを図ることができる。
５、１７と柱１８、１８で囲まれた開口を塞ぐようにＰ
Ｃ板１、１１、２１を建て込み、ＰＣ板１、１１、２１
の４周辺の隙間にモルタル２８を埋め込んだ場合は、更
に骨組の強度アップを図ることができる。
【００１８】また、複数枚のＰＣ板に相当する大きさの
開口を間仕切り壁のように塞ぐ場合は、図９に示すよう
に、ＰＣ板１、１１、２１を複数枚横に並べて、相互の
隙間や柱１８、梁１５、１７との隙間をモルタル２８で
埋めると共に、隣接するＰＣ板１、１１、２１を相互に
連結することにより、一体打ち壁と同等の機能を持たせ
る。この場合、適当箇所に開口を残してもよい。
開口を間仕切り壁のように塞ぐ場合は、図９に示すよう
に、ＰＣ板１、１１、２１を複数枚横に並べて、相互の
隙間や柱１８、梁１５、１７との隙間をモルタル２８で
埋めると共に、隣接するＰＣ板１、１１、２１を相互に
連結することにより、一体打ち壁と同等の機能を持たせ
る。この場合、適当箇所に開口を残してもよい。
【００１９】ＰＣ板１、１１、２１同士の連結の仕方と
しては、図１０に示すように、ＰＣ板１、１１、２１の
側端壁からそれぞれガゼットプレート３１、３１を突出
させて、ガゼットプレート３１、３１同士をボルト３２
で連結する構造をとることができる。ガゼットプレート
３１は、ＰＣ板１、１１、２１の鋼板製外殻２に溶接し
て取付けることもできるが、強度確保のために、内部の
鉄筋２２に溶接して外殻２を貫通させて引き出すように
する。また、ボルト孔はルーズ孔として位置調節可能と
しておくのがよい。そして、ガゼットプレート３１、３
１の連結後に、隙間に梯子鉄筋３３を割れ止めのため配
置して、ＰＣ板１、１１、２１の隙間をモルタルで埋め
ることにより連結を完了する。
しては、図１０に示すように、ＰＣ板１、１１、２１の
側端壁からそれぞれガゼットプレート３１、３１を突出
させて、ガゼットプレート３１、３１同士をボルト３２
で連結する構造をとることができる。ガゼットプレート
３１は、ＰＣ板１、１１、２１の鋼板製外殻２に溶接し
て取付けることもできるが、強度確保のために、内部の
鉄筋２２に溶接して外殻２を貫通させて引き出すように
する。また、ボルト孔はルーズ孔として位置調節可能と
しておくのがよい。そして、ガゼットプレート３１、３
１の連結後に、隙間に梯子鉄筋３３を割れ止めのため配
置して、ＰＣ板１、１１、２１の隙間をモルタルで埋め
ることにより連結を完了する。
【００２０】また、図１１に示すように、各ＰＣ板１、
１１、２１のガゼットプレート３１を上下方向に千鳥に
配設すると共に、ＰＣ板１、１１、２１の側端壁間の隙
間に上下に通しプレート３５を配設し、この通しプレー
ト３５に各ガゼットプレートをボルトで接合するように
してもよい。
１１、２１のガゼットプレート３１を上下方向に千鳥に
配設すると共に、ＰＣ板１、１１、２１の側端壁間の隙
間に上下に通しプレート３５を配設し、この通しプレー
ト３５に各ガゼットプレートをボルトで接合するように
してもよい。
【００２１】また、ガゼットプレートを用いて連結する
以外に、図１２に示すように、ＰＣ板１、１１、２１の
側端壁に、凸ブロックとして、別製作（鋳物または鉄板
を溶接）のコッタ４０をボルト４６により所定ピッチで
固定し、それにより端壁を凹凸形状に形成して、隣接す
るＰＣ板１、１１、２１の凹凸が相互に係合するように
してもよい。この場合も、コッタ４０の係合部の隙間に
モルタルを充填して、ＰＣ板１、１１、２１同士を連結
する。コッタ４０は、図１３に示すように、台形の本体
４１と、ボルト通し孔４３を有したフランジ４２とを持
つ構造のもので、強度的に必要箇所以外は、軽量化のた
め空洞になっている。なお、ボルト４６によるコッタ４
０の固定に際し、ＰＣ板１、１１、２１の側端壁の鋼板
には予めインサート部材を固定しておく。
以外に、図１２に示すように、ＰＣ板１、１１、２１の
側端壁に、凸ブロックとして、別製作（鋳物または鉄板
を溶接）のコッタ４０をボルト４６により所定ピッチで
固定し、それにより端壁を凹凸形状に形成して、隣接す
るＰＣ板１、１１、２１の凹凸が相互に係合するように
してもよい。この場合も、コッタ４０の係合部の隙間に
モルタルを充填して、ＰＣ板１、１１、２１同士を連結
する。コッタ４０は、図１３に示すように、台形の本体
４１と、ボルト通し孔４３を有したフランジ４２とを持
つ構造のもので、強度的に必要箇所以外は、軽量化のた
め空洞になっている。なお、ボルト４６によるコッタ４
０の固定に際し、ＰＣ板１、１１、２１の側端壁の鋼板
には予めインサート部材を固定しておく。
【００２２】なお、上記では、別製作のコッタ４０を取
付けることで、ＰＣ板の側端壁を凹凸形状に形成した
が、図１４の実施形態に示すように、最初から側端壁に
凹凸部５５を有するＰＣ板５１を製作してもよい。この
ＰＣ板５１の場合は、外殻５２が、図１５に示すよう
に、表裏のフラットプレート２Ｃ、２Ｃと、側端壁を構
成する所定幅の波型プレート２Ｄとからなる。フラット
プレート２Ｃの側縁には、波型プレート２Ｄの凸部５４
に対応する凸部５３を形成しておき、表裏のフラットプ
レート２Ｃ、２Ｃを平行に対向配置した状態で、その側
方の開口を波型プレート２Ｄで塞ぐ。そして、その状態
でプレート２Ｃ、２Ｃ、２Ｄの突き合わせ部を溶接する
ことにより、中空板状の外殻５２を構成し、その内部に
コンクリート３を充填することで、図１３に示すＰＣ板
５１を得ている。
付けることで、ＰＣ板の側端壁を凹凸形状に形成した
が、図１４の実施形態に示すように、最初から側端壁に
凹凸部５５を有するＰＣ板５１を製作してもよい。この
ＰＣ板５１の場合は、外殻５２が、図１５に示すよう
に、表裏のフラットプレート２Ｃ、２Ｃと、側端壁を構
成する所定幅の波型プレート２Ｄとからなる。フラット
プレート２Ｃの側縁には、波型プレート２Ｄの凸部５４
に対応する凸部５３を形成しておき、表裏のフラットプ
レート２Ｃ、２Ｃを平行に対向配置した状態で、その側
方の開口を波型プレート２Ｄで塞ぐ。そして、その状態
でプレート２Ｃ、２Ｃ、２Ｄの突き合わせ部を溶接する
ことにより、中空板状の外殻５２を構成し、その内部に
コンクリート３を充填することで、図１３に示すＰＣ板
５１を得ている。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、コンクリートの外側を鋼板製の外殻で覆ったの
で、外殻自体による強度アップと、コンクリート表面の
剥落防止による強度アップとを図ることができ、耐震補
強用の壁部材としての性能の向上が図れる。また、コン
クリートがむき出しでないから、コンクリートのはつり
工事が不要で、壁建て込み後に直ちに仕上げ工事に移
れ、建物を使用しながらの補強工事が可能となる。
よれば、コンクリートの外側を鋼板製の外殻で覆ったの
で、外殻自体による強度アップと、コンクリート表面の
剥落防止による強度アップとを図ることができ、耐震補
強用の壁部材としての性能の向上が図れる。また、コン
クリートがむき出しでないから、コンクリートのはつり
工事が不要で、壁建て込み後に直ちに仕上げ工事に移
れ、建物を使用しながらの補強工事が可能となる。
【００２４】また、請求項２の発明のように外殻を鋼管
で構成した場合は、両端開口からコンクリートを充填す
ることで簡単に製作でき、請求項３の発明のように外周
端壁に凹凸を形成した場合は、壁部材として骨組に建て
込んだ状態での梁や柱との接合強度を高めることができ
る。特に、請求項４の発明のように外周端壁に凸ブロッ
クを取付けることで凹凸を形成する場合は、凹凸部分の
製造が容易になる上、必要箇所に必要個数の凹凸を設け
ることができ、無駄なく所望の強度を実現できる。
で構成した場合は、両端開口からコンクリートを充填す
ることで簡単に製作でき、請求項３の発明のように外周
端壁に凹凸を形成した場合は、壁部材として骨組に建て
込んだ状態での梁や柱との接合強度を高めることができ
る。特に、請求項４の発明のように外周端壁に凸ブロッ
クを取付けることで凹凸を形成する場合は、凹凸部分の
製造が容易になる上、必要箇所に必要個数の凹凸を設け
ることができ、無駄なく所望の強度を実現できる。
【００２５】また、請求項５の発明によれば、建物の骨
組の上下梁間に、壁部材として、前記プレキャストコン
クリート板を建て込んだので、骨組構造の靱性を高めて
建物全体の耐震強度を向上させることができる。その場
合、請求項６の発明のようにプレキャストコンクリート
板の外周端壁と隣接部材間に無収縮モルタルを充填する
と、より強度アップが図れる。また、請求項７の発明の
ように複数のプレキャストコンクリート板を横に連結し
て柱梁間に建て込む場合は、間仕切り壁としての機能も
果たすことができる。
組の上下梁間に、壁部材として、前記プレキャストコン
クリート板を建て込んだので、骨組構造の靱性を高めて
建物全体の耐震強度を向上させることができる。その場
合、請求項６の発明のようにプレキャストコンクリート
板の外周端壁と隣接部材間に無収縮モルタルを充填する
と、より強度アップが図れる。また、請求項７の発明の
ように複数のプレキャストコンクリート板を横に連結し
て柱梁間に建て込む場合は、間仕切り壁としての機能も
果たすことができる。
【図１】本発明の第１実施形態としてのプレキャストコ
ンクリート板の外観を示す斜視図である。
ンクリート板の外観を示す斜視図である。
【図２】同プレキャストコンクリート板の構成部材であ
る鋼板製外殻の製作例を示す図で、（ａ）は平面図、
（ｂ）は斜視図である。
る鋼板製外殻の製作例を示す図で、（ａ）は平面図、
（ｂ）は斜視図である。
【図３】前記鋼板製外殻の他の製作例を示す図で、
（ａ）は平面図、（ｂ）は斜視図である。
（ａ）は平面図、（ｂ）は斜視図である。
【図４】本発明の第２実施形態としてのプレキャストコ
ンクリート板の上梁に対する接合部の構造を示す斜視図
である。
ンクリート板の上梁に対する接合部の構造を示す斜視図
である。
【図５】本発明の第３実施形態としてのプレキャストコ
ンクリート板の上端の構成を示す斜視図である。
ンクリート板の上端の構成を示す斜視図である。
【図６】図５のプレキャストコンクリート板を上梁に接
合した接合部分の構造を示す断面図である。
合した接合部分の構造を示す断面図である。
【図７】本発明のプレキャストコンクリート板による建
物の骨組の補強構造の実施形態を示す正面図である。
物の骨組の補強構造の実施形態を示す正面図である。
【図８】本発明のプレキャストコンクリート板による建
物の骨組の補強構造の他の実施形態を示す正面図であ
る。
物の骨組の補強構造の他の実施形態を示す正面図であ
る。
【図９】本発明のプレキャストコンクリート板による建
物の骨組の補強構造の更に他の実施形態を示す正面図で
ある。
物の骨組の補強構造の更に他の実施形態を示す正面図で
ある。
【図１０】図９のＡ部の構造の詳細例を示す図で、
（ａ）は上から見た断面図、（ｂ）は正面図である。
（ａ）は上から見た断面図、（ｂ）は正面図である。
【図１１】図９のＡ部の構造の他の詳細例を示す図で、
（ａ）は上から見た断面図、（ｂ）は正面図である。
（ａ）は上から見た断面図、（ｂ）は正面図である。
【図１２】本発明のプレキャストコンクリート板で建物
の骨組構造を補強する場合の、隣接するプレキャストコ
ンクリート板同士の側縁間の構造の一例を示す正面図で
ある。
の骨組構造を補強する場合の、隣接するプレキャストコ
ンクリート板同士の側縁間の構造の一例を示す正面図で
ある。
【図１３】図１２の構造に用いるコッタの斜視図であ
る。
る。
【図１４】本発明の第３実施形態としてのプレキャスト
コンクリート板の外観を示す斜視図である。
コンクリート板の外観を示す斜視図である。
【図１５】図１４のプレキャストコンクリート板の構成
部材である鋼板製外殻の製作例を示す部分拡大斜視図で
ある。
部材である鋼板製外殻の製作例を示す部分拡大斜視図で
ある。
１，１１，２１，５１ ＰＣ板 ２，５２ 鋼板製外殻（鋼管） ３ コンクリート １２ 凹部 １３ コッタ（凸部） １５，１７ 梁 １８ 柱 ２８ 無収縮モルタル ４０ コッタ（凸ブロック） ５５ 凹凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｂ 2/56 ６０５ Ｅ０４Ｂ 2/56 ６０５Ｍ ６０５Ａ ６１１ ６１１Ｄ ６２１ ６２１Ａ ６２１Ｐ ６２１Ｑ ６２１Ｒ ６２１Ｓ ６２２ ６２２Ｂ ６２２Ｐ ６３２ ６３２Ｂ ６３２Ｃ ６３２Ｒ ６３２Ｐ ６４２ ６４２Ｈ ６４３ ６４３Ａ Ｅ０４Ｃ 2/34 Ｅ０４Ｃ 2/34 Ｘ Ｅ０４Ｂ 2/00 Ｅ０４Ｇ 23/02 Ｅ Ｅ０４Ｇ 23/02 Ｅ０４Ｃ 2/46 Ｚ
Claims (7)
- 【請求項１】 中空板状の鋼板製外殻の内部にコンクリ
ートを充填してなることを特徴とするプレキャストコン
クリート板。 - 【請求項２】 前記外殻が板状の鋼管よりなることを特
徴とする請求項１記載のプレキャストコンクリート板。 - 【請求項３】 外周端壁に、隣接する部材との係合力増
強のための凹凸が形成されていることを特徴とする請求
項１または２記載のプレキャストコンクリート板。 - 【請求項４】 外周端壁に凸ブロックを間隔をおいて取
付けることで、前記凹凸が設けられていることを特徴と
する請求項３記載のプレキャストコンクリート板。 - 【請求項５】 柱梁よりなる建物の骨組構造の上下梁間
に、壁部材として、請求項１〜４のいずれかに記載のプ
レキャストコンクリート板を建て込んでなる建物の補強
構造。 - 【請求項６】 前記プレキャストコンクリート板の外周
端壁と隣接部材間に無収縮モルタルを充填したことを特
徴とする請求項５記載の建物の補強構造。 - 【請求項７】 複数のプレキャストコンクリート板を横
に並べて隣接するもの同士を相互に連結して、建物の骨
組構造の柱梁間に建て込んだことを特徴とする請求項６
記載の建物の補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8005144A JPH09195438A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | プレキャストコンクリート板および建物の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8005144A JPH09195438A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | プレキャストコンクリート板および建物の補強構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09195438A true JPH09195438A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11603114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8005144A Pending JPH09195438A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | プレキャストコンクリート板および建物の補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09195438A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007197936A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Okumura Corp | 壁ユニット、耐震壁およびその構築方法 |
| CN104389361A (zh) * | 2014-11-04 | 2015-03-04 | 华南理工大学 | 一种用于框架结构的减震填充墙板 |
| CN105155746A (zh) * | 2015-09-30 | 2015-12-16 | 中民筑友有限公司 | 一种预制空心板埋芯成孔管 |
| JP2016166498A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | 鹿島建設株式会社 | 壁体構築方法および壁体 |
| CN106499110A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-03-15 | 南宁学院 | 一种组合钢板墙 |
| JP2020079500A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 株式会社竹中工務店 | 床天井構造及び壁体の支持構造 |
| CN111926955A (zh) * | 2020-08-18 | 2020-11-13 | 李习勇 | 一种环保加气混凝土墙体结构 |
| CN113700302A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-11-26 | 深圳市博大建设集团有限公司 | 一种装配式绿色精致建筑体系的构建方法 |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP8005144A patent/JPH09195438A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN106499110B (zh) * | 2016-11-18 | 2019-08-02 | 南宁学院 | 一种组合钢板墙 |
| JP2020079500A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 株式会社竹中工務店 | 床天井構造及び壁体の支持構造 |
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