JPH0919455A - 暖房・保温器 - Google Patents

暖房・保温器

Info

Publication number
JPH0919455A
JPH0919455A JP7168458A JP16845895A JPH0919455A JP H0919455 A JPH0919455 A JP H0919455A JP 7168458 A JP7168458 A JP 7168458A JP 16845895 A JP16845895 A JP 16845895A JP H0919455 A JPH0919455 A JP H0919455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
heat
sheet
circulation path
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7168458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3811969B2 (ja
Inventor
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Haruo Ida
治夫 井田
Tomoaki Kitano
智章 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP16845895A priority Critical patent/JP3811969B2/ja
Publication of JPH0919455A publication Critical patent/JPH0919455A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3811969B2 publication Critical patent/JP3811969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で柔軟性に富む暖房・保温器を提供する
ことを目的としている。 【構成】 熱伝導繊維から成る加熱シート1に熱媒体5
を封入した循環経路3によって、短い循環経路3を実現
し、軽量で柔軟性に富む暖房・保温器としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力・ガスの供給が困
難な高地・洋上・寒冷地で利用できる、自ら熱源を有し
ている携帯式の暖房・保温器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の暖房・保温器としては、石油系
燃料をエネルギ源としたガスストーブや懐炉などが広く
普及している。しかしガスストーブは、裸火で危険であ
るとともに大部分のエネルギが大気中に放出されるもの
であり、非常に暖房効率が悪いものである。また懐炉で
は、局部しかだんぼうができないという問題があった。
【0003】そこで、バッテリーを備え電気抵抗体を内
部に分布させた暖房服やマット等が考えられているが、
バッテリーの重さ当たりのエネルギ密度が低く、十分な
時間、十分な熱を服やマットに供給できないものであ
る。つまり十分な時間、十分な熱量を供給しようとする
と、現在のバッテリーの技術では著しく重い物となり携
帯には適さなくなるものである。
【0004】そこで、バッテリーなどよりはるかに高い
エネルギ密度を持つ石油系燃料を触媒燃焼を利用して発
熱させる方法が考えられている。この方法は、触媒燃焼
熱によって石油系燃料を発熱させ、この発熱によって熱
媒体である液体を衣類等の被加熱物に循環させて、被加
熱物全体を温めるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記触媒燃焼に
よって熱媒体を循環させる構成のものでは、熱媒体を循
環させるための循環経路を構成するチューブを密に配置
する必要があり、循環中の熱媒体の量が多くなり、重く
て柔軟性が少ないものになってしまうという課題を有し
ている。
【0006】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決するもので、軽量で柔軟性に富む暖房・保
温器を提供することを第一の目的としている。また、加
熱シートを中央から左右均一に加熱することにより暖房
マットや暖房服として使用した場合に、左右の温度差を
小さくでき違和感のない使用感が得られる暖房・保温器
を提供することを第二の目的としている。また、加熱シ
ートを下端部から上端部に向かって徐々に低温となるよ
うに加熱することによって、暖房服として使用した場合
に腰の部分は暖かく頭部に近付くほど低温になるように
して、心地よい使用感の得られる暖房・保温器を提供す
ることを第三の目的としている。次に、循環経路を糸で
加熱シートに固定することによってずれにくくし、安定
した温度分布の得られる暖房・保温器を提供することを
第四の目的としている。また、循環経路を熱伝導繊維で
加熱シート内に編み込むことにより循環経路から加熱シ
ートへの熱の伝達を良好にし、エネルギ効率の良い暖房
・保温器を提供することを第五の目的としている。次
に、循環経路の外部に設けた繊維状突起部から熱伝導繊
維に熱を伝えることにより一層エネルギ効率を向上させ
た暖房・保温器を提供することを第六の目的としてい
る。更に、組立性の良い簡単な構成の暖房・保温器を提
供することを第七の目的としている。また、循環経路に
かかる圧力を緩衝し熱媒体の流れを良好にすることによ
って、安定した温度状態を保つ暖房・保温器を提供する
ことを第八の目的としている。更に、加熱面が直接人体
に接触しないようにして、温和なぬくもりが得られる暖
房・保温器を提供することを第九の目的としている。ま
た、耐久性を向上した暖房・保温器を提供することを第
十の目的・第十一の目的としている。また、循環経路を
加熱シート自体で構成し、エネルギー効率が高くかつ構
成が簡単な暖房・保温器を提供することを第十二の目的
としている。さらに、使用環境に応じて熱媒体を使い分
けることができる暖房・保温器を提供することを第十三
の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、熱伝導繊維から成る加熱シ
ートに断熱繊維を接合し、加熱シートの一部に、熱媒体
を封入した循環経路と前記熱媒体を加熱するための発熱
部とこの熱媒体を循環させるためのポンプ装置とを備え
た暖房・保温器とするものである。
【0008】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、特に、環経路を加熱シートの中心近傍から左
右両端部に広がるように配置した暖房・保温器とするも
のである。
【0009】第三の目的を達成するための本発明の第三
の手段は、加熱シートの一端に発熱部とポンプ装置とを
配置し、循環経路を前記発熱部とポンプ装置とを配置し
た側から加熱シートの他端に向かうように配置した暖房
・保温器とするものである。
【0010】第四の目的を達成するための本発明の第四
の手段は、循環経路を加熱シートに糸で縫い付けたチュ
ーブで構成した暖房・保温器とするものである。
【0011】第五の目的を達成するための本発明の第五
の手段は、循環経路をチューブで構成し、このチューブ
を熱伝導繊維によって加熱シート内に編み込んだ暖房・
保温器とするものである。
【0012】本発明の第六の手段は、循環経路を外部に
複数の繊維状突起部を有するチューブで構成し、この繊
維状突起部に熱伝導繊維を絡めるように編み込んだ暖房
・保温器とするものである。
【0013】第七の目的を達成するための本発明の第七
の手段は、循環経路をチューブで構成し、このチューブ
を加熱シートと断熱シートとで挟み込んだ暖房・保温器
とするものである。
【0014】第八の目的を達成するための本発明の第八
の手段は、特に断熱シートは、チューブに加わる圧力を
緩衝するクッション材とした暖房・保温器とするもので
ある。
【0015】第九の目的を達成するための本発明の第九
の手段は、加熱シートの断熱シートとは反対側の面に断
熱層を接合した暖房・保温器とするものである。
【0016】第十の目的を達成するための本発明の第十
の手段は、循環経路は、外壁にアルミニウム蒸着膜を設
けた樹脂またはゴム製のチューブで構成した暖房・保温
器とするものである。
【0017】第十一の目的を達成するための本発明の第
十一の手段は、特にアルミニウム蒸着膜の外側に樹脂膜
を設けた暖房・保温器とするものである。
【0018】第十二の目的を達成するための本発明の第
十二の手段は、加熱シートが循環経路を構成する暖房・
保温器とするものである。
【0019】第十三の目的を達成するための本発明の第
十三の手段は、熱媒体は、水または水とアルコールとの
混合液とした暖房・保温器とするものである。
【0020】
【作用】本発明の第一の手段は、熱伝導繊維から成る加
熱シートに熱媒体を封入した循環経路によって、短い循
環経路を実現し、軽量で柔軟性に富む暖房・保温器とし
ている。
【0021】本発明の第二の手段は、加熱シートの中心
線近傍から左右両端部に広がる配置とした循環経路が、
中央から左右に均一な加熱を実行し、暖房マットや暖房
服として使用した場合に左右の温度差が小さく違和感の
ない使用感を与える暖房・保温器としている。
【0022】本発明の第三の手段は、循環経路を加熱シ
ートの下部から上部に向かうように配置して、温度分布
が下部から上部に向かって徐々に低温となるようにし、
頭部に近付くほど低温になり心地よい使用感が得られる
暖房・保温器としている。
【0023】本発明の第四の手段は、循環経路を構成す
るチューブを加熱シートに糸で縫い付け、循環経路がず
れにくく、安定した温度分布が得られる暖房・保温器と
している。
【0024】本発明の第五の手段は、循環経路を構成す
るチューブを熱伝導繊維によって加熱シート内に編み込
んで、循環経路から加熱シートへの熱の伝達が良好でエ
ネルギ効率の良い暖房・保温器としている。
【0025】本発明の第六の手段は、外部に複数の繊維
状突起部を有するチューブによって循環経路を構成し、
この繊維状突起部に熱伝導繊維を絡めるように編み込ん
で、循環経路から加熱シートへの熱伝達が一層良好なエ
ネルギ効率の良い暖房・保温器としている。
【0026】本発明の第七の手段は、チューブで構成し
た循環経路を加熱シートと断熱シートとで挟み込んで、
簡単な構成で組立性の良い暖房・保温器としている。
【0027】本発明の第八の手段は、クッション材で構
成した断熱シートがチューブに加わる圧力を緩衝し、熱
媒体の流れが良好で安定した温度状態を保つ暖房・保温
器としている。
【0028】本発明の第九の手段は、加熱シートの断熱
シートとは反対側の面に断熱層を接合し、加熱面が直接
人体に接触しないようにして、温和なぬくもりが得られ
る暖房・保温器としている。
【0029】本発明の第十の手段は、外壁にアルミニウ
ム蒸着膜を設けた樹脂またはゴム製のチューブで構成し
た循環経路として、熱媒体の漏れを防止でき、耐久性の
よい暖房・保温器としている。
【0030】本発明の第十一の手段は、アルミニウム蒸
着膜の外側に更に樹脂膜を設けた循環経路として、アル
ミニウム蒸着膜が保護され傷が生じにくく、一層耐久性
の高い暖房・保温器としている。
【0031】本発明の第十二の手段は、加熱シートが循
環経路を構成し熱媒体の熱が直接加熱シートに伝達され
て、エネルギ効率が高く、かつ構成が簡単な暖房・保温
器としている。
【0032】本発明の第十三の手段は、熱媒体として水
または水とアルコールとの混合液として、使用環境に応
じて熱媒体を使い分けることができる暖房・保温器とし
ている。
【0033】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の暖房・保温器の第一の実施例
について説明する。図1は、本実施例の構成を示す断面
図である。熱伝導繊維で構成した加熱シート1の裏面に
は、断熱繊維で構成した断熱シート2を接合している。
加熱シート1を構成する熱伝導繊維としては、天然繊維
または合成繊維からなる糸条の周囲に可撓性の合成樹脂
バインダーに分散した金属粒子層を形成したもの、ある
いは熱拡散の良いアルミメッキしたガラス糸を編んだ構
成としたもの、または金属繊維等が使用できるものであ
る。また断熱シート2を構成する断熱繊維としては、例
えばガラス繊維、木綿・羊毛等の繊維が使用できるもの
である。この加熱シート1の表面には、チューブ状もし
くは袋状とした循環経路3を取り付けている。この加熱
シート1・断熱シート2の一端には、発熱部4およびポ
ンプ装置6を保持するケーシング7を取り付けている。
発熱部4は循環経路3に連通しており、循環経路3内に
封入している熱媒体5を加熱している。発熱部4として
は、ベンジンやブタンガス等を燃料とした触媒燃焼装置
が考えられる。ポンプ装置6は、発熱部4が加熱した熱
媒体5を循環経路3内に循環させている。ポンプ装置6
としては、熱媒体5の蒸発・凝縮を応用した熱駆動ポン
プやローリングポンプ等が考えられる。また本実施例で
は熱媒体5として、水または水に35%のアルコールを
混合した液体を使用するようにしている。
【0034】以下本実施例の動作について説明する。発
熱部4を発熱させると、熱媒体5がポンプ装置6のポン
プ作用によって循環経路3内を循環する。この循環によ
って、熱媒体5が有している熱は循環経路3の壁面から
加熱シート1に伝達される。加熱シート1は熱伝導繊維
で構成されているため、熱媒体5の熱は加熱シート1の
全面に効率よく伝達される。加熱シート1の裏面には断
熱シート2が貼られているので、加熱シート1に伝達さ
れた熱は熱放散が防止されて、保温されるものである。
つまり発熱部4の発熱は効率よく暖房・保温に利用され
るものである。
【0035】このとき本実施例では、熱媒体5として水
あるいは水に35%アルコールを混合した混合液を用い
ている。混合液には極寒地においても凍らないという特
性がある。特に水に35%アルコールを混合した混合液
の場合には、−20℃の極寒地においても凍ることはな
いものである。またアルコール濃度を35%よりも大き
くしていくと潜熱が低くなり、加熱シート1を温める熱
効率が低下するものである。従ってアルコール濃度を3
5%とすることは、このような極寒地での使用には最適
となっているものである。なお水とアルコールの混合液
は、水とアルコールとが共沸するため分離することは無
いものである。
【0036】また前記極寒地での使用以外には、熱媒体
5として水を使用することが適切である。水は潜熱が大
きく、熱効率の高いものである。
【0037】以上のように本実施例によれば、熱伝導繊
維から成る加熱シートに熱媒体を封入した循環経路を使
用する構成として、循環経路を短く構成でき、軽量で柔
軟性に富む暖房・保温器としている。
【0038】また熱媒体として水または水とアルコール
との混合液を使用するようにして、使用環境に応じて熱
媒体を使い分けることができる暖房・保温器としてい
る。
【0039】(実施例2)続いて本発明の第二の実施例
について図2に基づいて説明する。本実施例の全体構成
については、前記図1で説明した物と同様である。本実
施例では循環経路3を、加熱シートの中心近傍から左右
両端部に広がるように配置しているものである。
【0040】以下本実施例の動作について説明する。発
熱部4を発熱させると熱媒体5が、ポンプ装置6のポン
プ作用によって循環経路3内を循環する。熱媒体5の温
度は、発熱部4の出口側が最も高温で、加熱シート1を
循環するに従って加熱シート1に熱を奪われ、発熱部4
の入口側に戻ってきた時には最も低温になっている。従
って本実施例のように、循環経路3を加熱シート1の中
央から左右方向に均等に広がるように配置しておけば、
加熱シート1全体の温度分布は左右均一になるものであ
る。従って、暖房マットや暖房服として使用した場合に
左右の温度差が小さく違和感のない使用感が得られるこ
ととなる。
【0041】(実施例3)次に本発明の第三の実施例に
ついて図3に基づいて説明する。本実施例では、加熱シ
ート1の下端に発熱部4とポンプ装置6とを配置し、循
環経路3を発熱部4とポンプ装置6とを配置した側から
加熱シート1の上端に向かうように配置しているもので
ある。
【0042】以上の構成として、頭寒足熱を実現する暖
房保温器として作用するものである。加熱シート1の温
度分布は、発熱部4とポンプ装置6とを配置した下端部
が最も高く、上部に向かうに従って徐々に低温となるも
のである。つまり、暖房服として着用した場合には、腰
の部分は暖かく頭部に近付くほど低温となるようにして
いるものである。このため、頭寒足熱を実現する構成と
なっており、心地よい使用感が得られる暖房・保温器を
実現しているものである。
【0043】(実施例4)続いて本発明の第四の実施例
について説明する。本実施例では図4に示しているよう
に、循環経路を構成するチューブ8をミシン縫製等の工
法によって加熱シート1に糸9で縫い付けられている。
チューブ8は、樹脂やゴムで構成しているものである。
【0044】以上の構成として、循環経路がずれにく
く、安定した温度分布が得られる暖房・保温器として作
用するものである。すなわち、チューブ8を加熱シート
1に糸で縫い付けた構成にしているため、しっかり固定
されているものである。このため暖房マットや暖房服と
して使用しても、位置ずれが生じにくく、安定した温度
分布が得られるものである。また、ミシン縫製の工法を
用いることにより、暖房服のように多品種のものを生産
する場合に、縫製のパターンを変更するだけで対応でき
るねのである。このため設備投資を軽減することがで
き、安価な暖房服を提供することができる。
【0045】(実施例5)次に本発明の第五の実施例に
ついて説明する。本実施例では、図5に示しているよう
に、循環経路8を構成する樹脂やゴムでできたチューブ
を加熱シート1内に編み込んでいるものである。
【0046】この構成とすることによって、循環経路8
から加熱シート1への熱の伝達が良好でエネルギ効率の
良い暖房・保温器として作用するものである。つまり、
循環経路が加熱シート1内に編み込まれた構成となって
いるため、循環経路8の壁面と加熱シート1との接触面
積を大きくとることができるものである。このため、循
環経路8から加熱シート1への熱の伝達が良好となっ
て、エネルギ効率が良く、燃料の消費量を節約でき、長
時間使用可能な暖房・保温器を実現するものである。
【0047】(実施例6)続いて本発明の第六の実施例
について説明する。図6は本実施例の構成を説明する断
面図である。循環経路8は、樹脂あるいはゴム製のチュ
ーブで構成しており、表面に複数の繊維状突起部10を
有している。この繊維状突起部10は熱伝導繊維で構成
しているものである。こうしてこの繊維状突起部を、加
熱シート1を構成する熱伝導繊維を絡めるようにして加
熱シート1内に編み込んでいるものである。
【0048】以上の構成として、循環経路8から加熱シ
ート1への熱伝達が一層良好なエネルギ効率の良い暖房
・保温器として作用しているものである。つまり、加熱
シート1の熱伝導繊維を繊維状突起部10に絡めるよう
にしているため、循環経路8と加熱シート1との接触面
積はより一層増大するものである。したがって循環経路
8の熱は繊維状突起部10から加熱シート1に良好に伝
わり、エネルギ効率は一層向上することとなる。したが
って、燃料の消費量はさらに減少し、より長時間使用可
能な暖房・保温器を実現するものである。
【0049】(実施例7)続いて本発明の第七の実施例
について説明する。図7は、本実施例の構成を説明する
断面図である。本実施例では、循環経路8は樹脂やゴム
でできたチューブで構成しており、加熱シート1と断熱
シート11とで挟み込んでいるものである。このサンド
イッチ構成は、加熱シート1と断熱シート11との間に
樹脂のホットメルト接着剤やウレタン系接着剤わ使用す
ることによって、あるいは両面テープ等を設けたプレス
加工による方法が考えられる。
【0050】以下本実施例の動作について説明する。発
熱部4を発熱させると、熱媒体5はポンプ装置6のポン
プ作用によって循環経路8内を循環する。循環経路8は
加熱シート1と断熱シート11とで挟み込んだ構成にし
ているため、加熱シート1への熱伝達は良好に行われる
ものである。またこのとき、本実施例では循環経路8は
加熱シート1と断熱シート11とで挟み込んだ構成にし
ているため、構成が簡単であり、プレス加工が使用でき
るため加工時間も短くすることができる。したがって加
工費用が軽減され、安価な暖房・保温器を実現できるも
のである。
【0051】(実施例8)次に本発明の第八の実施例に
ついて説明する。図8は、本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では断熱シート12は、循環経路8を
構成しているチューブに加わる圧力を緩衝するクッショ
ン材によって構成しているものである。また循環経路8
を加熱シート1と断熱シート12との間に挟み込む工法
は、前記実施例7と同様、樹脂のホットメルト接着剤や
ウレタン系接着剤、両面テープ等を設けたプレス加工等
が使用できるものである。
【0052】以下本実施例の動作について説明する。本
実施例では断熱シート12として、クッション材を使用
している。クッション材には断熱効果があるため、本実
施例によれば特に保温効果の良い暖房・保温器を実現で
きるものである。またクッション材は例えば暖房マット
として使用した場合に、人間の体重による循環経路8を
構成するチューブに加わる圧力を緩衝し、循環経路8の
変形を防止できるものである。したがって、熱媒体の流
れは良好で、安定した温度状態を保つ暖房・保温器を実
現するものである。
【0053】(実施例9)続いて本発明の第九の実施例
について説明する。図9は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では加熱シート1の断熱シート11と
は反対側の面に断熱層13を接合しているものである。
断熱層13は実施例1で説明した断熱繊維を使用してお
り、加熱シート1に貼り付けた構成や加熱シート1の表
面に断熱繊維を編み込んだ構成が考えられる。
【0054】以下本実施例の動作について説明する。本
実施例では加熱シート1の断熱シート11とは反対側の
面すなわち人体に接触する側の面に断熱層13を接合し
ているものである。このため加熱面が直接人体に接触せ
ず、断熱層13によって熱が和らげられるため温和な暖
房感が得られる暖房・保温器を実現するものである。
【0055】(実施例10)次に本発明の第十の実施例
について説明する。図10は、本実施例の循環経路3の
構成を示す断面図である。本実施例では循環経路3は、
外壁にアルミニウム蒸着膜15を設けた樹脂またはゴム
製のチューブ14で構成しているものである。またこの
循環経路3の内部には熱媒体5が封入されている。
【0056】以下本実施例の動作について説明する。本
実施例では循環経路3は、外壁にアルミニウム蒸着膜1
5を設けた樹脂またはゴム製のチューブ14で構成して
いるものである。このため、循環経路3のチューブ14
自体の分子間の空隙はアルミニウム蒸着膜15によって
塞がれているものである。したがって熱媒体5の蒸気が
循環経路3から漏れることを防止され、循環経路3に封
入されている熱媒体5は長期間使用しても減少すること
はないものである。つまり、耐久性の高い暖房・保温器
を実現しているものである。
【0057】(実施例11)続いて本発明の第十一の実
施例について説明する。図11は、本実施例の循環経路
3を示す断面図である。本実施例では、アルミニウム蒸
着膜15の外側に更に樹脂膜16をコーティングによっ
て設けているものである。
【0058】以下本実施例の動作を説明する。本実施例
の循環経路3は、実施例10とした構成の外側に更に外
側に樹脂膜16をコーティングしているものである。こ
のため、一般的に使用法の荒い暖房マットや暖房服とい
ったものにおいても、アルミニウム蒸着膜15が保護さ
れて傷が生じにくくなり、耐久性を一層向上した暖房・
保温器を実現しているものである。
【0059】(実施例12)次に本発明の第十二の実施
例について説明する。図12は、本実施例の加熱シート
1を示す断面図である。本実施例では加熱シート1自体
で、循環経路3を構成するようにしているものである。
つまり、可撓性材料でできた仕切板18を加熱シート1
内に設けているものである。また熱媒体5が外部に漏れ
ないように、加熱シート1を密封袋17で包んでいる。
【0060】以下本実施例の動作について説明する。本
実施例では循環経路3自体が熱伝導繊維によって構成さ
れているものである。このため、熱媒体からの熱伝達は
直接加熱シート1へのものとなって、エネルギ効率が高
くかつ構成が簡単な暖房・保温器を実現しているもので
ある。
【0061】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、熱伝導繊維から
成る加熱シートに断熱繊維で構成した断熱シートを接合
し、加熱シートの一部に、熱媒体を封入した循環経路と
前記熱媒体を加熱するための発熱部とこの熱媒体を循環
させるためのポンプ装置とを備えた構成として、軽量で
柔軟性に富む暖房・保温器を実現するものである。
【0062】本発明の第二の手段は、特に循環経路を加
熱シートの中心近傍から左右両端部に広がるように配置
した構成として、暖房マットや暖房服として使用した場
合に、左右の温度差を小さくでき違和感のない使用感が
得られる暖房・保温器を実現するものである。
【0063】本発明の第三の手段は、加熱シートの一端
に発熱部とポンプ装置とを配置し、循環経路を前記発熱
部とポンプ装置とを配置した側から加熱シートの他端に
向かうように配置した構成として、暖房服として使用し
た場合に腰の部分は暖かく頭部に近付くほど低温になり
心地よい使用感が得られる暖房・保温器を実現するもの
である。
【0064】本発明の第四の手段は、循環経路を加熱シ
ートに糸で縫い付けたチューブで構成することによっ
て、循環経路がずれにくくなり、安定した温度分布が得
られる暖房・保温器を実現するものである。
【0065】本発明の第五の手段は、循環経路をチュー
ブで構成し、このチューブを熱伝導繊維によって加熱シ
ート内に編み込んだ構成として、循環経路から加熱シー
トへの熱の伝達が良好になりエネルギ効率の良い暖房・
保温器を実現するものである。
【0066】本発明の第六の手段は、循環経路を外部に
複数の繊維状突起部を有するチューブで構成し、この繊
維状突起部に熱伝導繊維を絡めるように編み込んだ構成
として、一層エネルギ効率の高い暖房・保温器を実現す
るものである。
【0067】本発明の第七の手段は、循環経路をチュー
ブで構成し、このチューブを加熱シートと断熱シートと
で挟み込んだ構成として、工法が簡略化され安価な暖房
・保温器を実現するものである。
【0068】本発明の第八の手段は、断熱シートは、チ
ューブに加わる圧力を緩衝するクッション材を使用した
構成として、循環経路にかかる圧力を緩衝し熱媒体の流
れを良好にすることによって、安定した温度状態を保つ
暖房・保温器を実現するものである。
【0069】本発明の第九の手段は、加熱シートの断熱
シートとは反対側の面に断熱層を接合した構成として、
加熱面が直接人体に接触せず、温和なぬくもりが得られ
る暖房・保温器を実現するものである。
【0070】本発明の第十の手段は、循環経路は、外壁
にアルミニウム蒸着膜を設けた樹脂またはゴム製のチュ
ーブで構成して、循環経路からの熱媒体の漏れを防止で
き、耐久性が向上し長期間使用することのできる暖房・
保温器を実現できる。
【0071】本発明の第十一の手段は、アルミニウム蒸
着膜の外側に樹脂膜を設けた構成として、アルミニウム
蒸着膜が保護され傷が生じにくくなり、一層耐久性の高
い暖房・保温器を実現するものである。
【0072】本発明の第十二の手段は、加熱シートが循
環経路を構成するようにして、熱媒体の熱を直接加熱シ
ートに伝えることとなりエネルギ効率が高く、かつ構成
が簡単な暖房・保温器を実現するものである。
【0073】本発明の第十三の手段は、熱媒体は、水ま
たは水とアルコールとの混合液とした構成として、使用
環境に応じて熱媒体を使い分けることができる暖房・保
温器を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である暖房・保温器の断
面図
【図2】本発明の第二の実施例である暖房・保温器の一
部を切り欠いた断面平面図
【図3】本発明の第三の実施例である暖房・保温器の一
部を切り欠いた断面平面図
【図4】本発明の第四の実施例である暖房・保温器の側
面図
【図5】本発明の第五の実施例である暖房・保温器の斜
視図
【図6】本発明の第六の実施例である暖房・保温器の斜
視図
【図7】本発明の第七の実施例である暖房・保温器の斜
視図
【図8】本発明の第八の実施例である暖房・保温器の斜
視図
【図9】本発明の第九の実施例である暖房・保温器の斜
視図
【図10】本発明の第十の実施例である暖房・保温器の
循環経路の斜視図
【図11】本発明の第十一の実施例である暖房・保温器
の循環経路の斜視図
【図12】本発明の第十二の実施例である暖房・保温器
の一部を切り欠いた断面平面図
【符号の説明】
1 加熱シート 2 断熱シート 3 循環経路 4 発熱部 5 熱媒体 6 ポンプ装置 8 循環経路 9 糸 10 繊維状突起部 11 断熱シート 12 断熱シート 13 断熱層 14 チューブ 15 アルミニウム蒸着膜 16 樹脂膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 智章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導繊維から成る加熱シートに断熱繊
    維で構成した断熱シートを接合し、加熱シートの一部
    に、熱媒体を封入した循環経路と前記熱媒体を加熱する
    ための発熱部とこの熱媒体を循環させるためのポンプ装
    置とを備えた暖房・保温器。
  2. 【請求項2】 循環経路を加熱シートの中心近傍から左
    右両端部に広がるように配置した請求項1項記載の暖房
    ・保温器。
  3. 【請求項3】 加熱シートの一端に発熱部とポンプ装置
    とを配置し、循環経路を前記発熱部とポンプ装置とを配
    置した側から加熱シートの他端に向かうように配置した
    請求項1記載の暖房・保温器。
  4. 【請求項4】 循環経路を加熱シートに糸で縫い付けた
    チューブで構成した請求項1記載の暖房・保温器。
  5. 【請求項5】 循環経路をチューブで構成し、このチュ
    ーブを熱伝導繊維によって加熱シート内に編み込んだ請
    求項1記載の暖房・保温器。
  6. 【請求項6】 循環経路を外部に複数の繊維状突起部を
    有するチューブで構成し、この繊維状突起部に熱伝導繊
    維を絡めるように編み込んだ請求項1記載の暖房・保温
    器。
  7. 【請求項7】 循環経路をチューブで構成し、このチュ
    ーブを加熱シートと断熱シートとで挟み込んだ請求項1
    記載の暖房・保温器。
  8. 【請求項8】 断熱シートは、チューブに加わる圧力を
    緩衝するクッション材とした請求項7記載の暖房・保温
    器。
  9. 【請求項9】 加熱シートの断熱シートとは反対側の面
    に断熱層を接合した請求項7記載の暖房・保温器。
  10. 【請求項10】 循環経路は、外壁にアルミニウム蒸着
    膜を設けた樹脂またはゴム製のチューブで構成した請求
    項1記載の暖房・保温器。
  11. 【請求項11】 アルミニウム蒸着膜の外側に樹脂膜を
    設けた請求項10記載の暖房・保温器。
  12. 【請求項12】 加熱シートが循環経路を構成する請求
    項1記載の暖房・保温器。
  13. 【請求項13】 熱媒体は、水または水とアルコールと
    の混合液とした請求項1記載の暖房・保温器。
JP16845895A 1995-07-04 1995-07-04 暖房用保温器 Expired - Fee Related JP3811969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16845895A JP3811969B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 暖房用保温器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16845895A JP3811969B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 暖房用保温器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0919455A true JPH0919455A (ja) 1997-01-21
JP3811969B2 JP3811969B2 (ja) 2006-08-23

Family

ID=15868493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16845895A Expired - Fee Related JP3811969B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 暖房用保温器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3811969B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045459A (ja) * 2001-08-01 2003-02-14 Casio Comput Co Ltd 加熱装置、改質装置及び燃料電池システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045459A (ja) * 2001-08-01 2003-02-14 Casio Comput Co Ltd 加熱装置、改質装置及び燃料電池システム
JP4682476B2 (ja) * 2001-08-01 2011-05-11 カシオ計算機株式会社 加熱装置、改質装置及び燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3811969B2 (ja) 2006-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030019476A1 (en) Personal cooling or warming system using closed loop fluid flow
JPH0919455A (ja) 暖房・保温器
TW567064B (en) Laminated heating device
KR101546870B1 (ko) 전기, 온수용 매트
CN209047488U (zh) 空调衣
JP3184484B2 (ja) 暖房衣類
CN203951631U (zh) 一种应用柔性厚膜发热体的可发热布料
CN210399096U (zh) 一种热泵模块化节能控制***
US3457908A (en) Body warmer
KR102275053B1 (ko) 복사열을 이용한 가열제품
CN206085846U (zh) 一种保暖面料
JP2001104125A (ja) 暖房寝具
KR20070122433A (ko) 황토소파
CN217209533U (zh) 一种发热围挡
JP3107404U (ja) 冷熱両用パッド装置
JP2017000311A (ja) 暖房マット
CN2927728Y (zh) 一种发热保暖衣
KR200399402Y1 (ko) 침구용 물순환 매트
JP3680360B2 (ja) 携帯用暖房マット
CN2212734Y (zh) 板式换热器保温罩
KR102112612B1 (ko) 복부 온열이 가능한 앞치마
JP2001227759A (ja) 熱搬送装置
KR200436935Y1 (ko) 온수 온돌용 매트
CN2227926Y (zh) 自动调温被褥
CA2208973C (en) Heating garment

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050512

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060522

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees