JPH09193U - 容 器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器の内容物がなくなり廃棄する際に該容器
を縮小することにより、廃棄物としての容積を小さくす
ることができる容器を提供すること。 【構成】 本考案の容器１０，５０は、密封された容器
１０，５０と、該容器に設けた開口１２ａと、該開口を
密封するための蓋１２とを備え、前記蓋１２を取ること
により密封状態を解除した状態で容器１０，５０を使用
者がつぶすため容器の少なくとも一部に容器縮少手段１
１ａ，１１ｂを設けることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は容器に関し、詳細には縮小手段を設けた飲料用缶、ペットボトル等の 容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

飲料用缶、ペットボトル等の容器は、容易に変形しない程度の胴体強度を有す るため、内容物がなくなった容器はそのままの形状で捨てられているのが現状で ある。そのため、廃棄物となる該容器の容量が嵩張り種々の弊害を引き起こして いる。例えば、不燃物の廃棄可能日は週に一日である場合が多く、該不燃物の大 半を占める上記容器の容量により不燃廃棄物が家庭内で邪魔になる。また空き缶 を例に挙げれば、該空き缶用籠等がすぐにあふれ周りに空き缶がちらばったり、 籠中の空き缶をすぐに廃棄交換しなければならない。さらに、ハイキング等で外 出した際空き缶等が荷物となるためそのまま放置される等である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、内容物がなくなり空になった容器を容易に縮小できる容器を 提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、密封された容器と、該容器に設けた開口と、該開口を密封す るための蓋とを備える容器において、前記蓋を取ることにより密封状態を解除し た状態で前記容器を使用者がつぶすため前記容器の少なくとも一部に容器縮少手 段を設けることを特徴とする容器が提供される。

【０００５】 なお、容器縮小手段としては、容器胴部に波形の凹凸部や切目を設けることが できる。

【０００６】

【作用】

本考案の容器では、空になった容器をつぶすことにより、廃棄物としての容器 の容積を縮小することができる。なお、空になった容器の圧縮方向の強度に対し 、該容器をつぶすことができる該容器の圧縮方向に加える力としては、５Ｋｇ重 〜６０Ｋｇ重の範囲が望ましい。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の容器を添付図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１乃至図４は、容器として飲料用の缶を用いた例を示す。

【０００９】 図１は内容物が充填密封されている飲料用の缶１０を示し、缶１０の周側壁で ある胴体部１１が波形の凹部１１ａ及び凸部１１ｂからなる断面三角形状に形成 されている。この場合、缶蓋１２は閉じているので内容物の内圧により缶１０が つぶれることはない。また、缶１０は缶蓋１２を開け普通に飲料する際の握力で は容易に変形しない程度の強度を有する。

【００１０】 図２では缶蓋１２を取り去り飲用に供した後、空き缶１０’をつぶした状態を 示す。空き缶１０’は内圧が開口１２ａにより開放されているので図１に示す波 形の凹凸部１１ａ，１１ｂにより容易につぶすことができる。

【００１１】 図３に示す実施例では缶１０の胴体部１１の数個所に非加工部１３を設けてい る。非加工部１３を縦方向に数個所いれることにより、縦方向の強度増大を図る ことができる。なお、非加工部１３の寸度及び幅並びに設置個所及び設置数は空 になった缶をつぶすことが容易なように材質、壁厚、缶の寸法等を考慮して設計 する。

【００１２】 図４の実施例では缶１０の胴体部１１が凹凸部１１ａ，１１ｂにより螺旋状波 形１１ｃに形成されている。

【００１３】 図５の実施例では、飲料用の缶以外の容器の例として醤油やサラダ油等が入っ ている合成樹脂製ペットボトル５０の胴体部５１が図１と同様の凹部５１ａ及び 凸部５１ｂからなる波形に成形される。

【００１４】 図６乃至図９は容器の胴体部１１に施す波形の他の例を示す部分拡大図である 。

【００１５】 図６では胴体部１１の波形の凹部１１ａは線状に、また凸部１１ｂ’が断面台 形に形成され、一方図７では凹部１１ａ’が所定平坦幅に形成され内方に湾曲し て凸部平坦部１１ｂ’に連接する形状に構成される。また、図８では胴体部１１ の波形の凹部１１ａは線状に、凸部１１ｄが丸みを帯び外方に湾曲して形成され 、一方図９では図８の凹部１１ａが丸みを帯びた凹部１１ｅに形成される。容器 の材質や強度等に応じ容器胴体に施す波形の凹凸部は図６乃至図９に示す例以外 でも任意に選択でき、また胴体の一部のみ加工してもよい。

【００１６】 また本実施例の容器１０，５０は、容器表面積が大きくなるため内容物を温め たり冷したりする時間が短くてすみ、さらに内容物が熱い場合でも手のひらに接 する胴体部が通状の容器より少く、かつ滑りにくいため、持ち易い等の緒効果を 有する。

【００１７】 さらに空き缶１０’の廃棄時に、該缶の縮小を確実ならしめるため、缶１０の 内底に当りくじの、当り、はずれ等の文字を印刷し、缶１０をつぶして初めて該 くじの結果が分かるようにする等の工夫が考えられる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の容器では、該容器の容量を小さくし廃棄できるため、例えばハイキン グ等でゴミとなった空き缶等を容易に持ち帰ることができ、ひいては現在社会問 題となっている空き缶等による観光地あるいは街中の汚染を軽減することができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の容器の一実施例としての飲料用缶を示
す斜視図である。

【図２】図１の飲料用缶をつぶした状態を示す斜視図で
ある。

【図３】図１の飲料用缶の胴体部の数個所に非加工部を
設けたところを示す斜視図である。

【図４】図１の胴体部の波形を螺旋状に設けた飲料用缶
を示す斜視図である。

【図５】本考案の容器の他の実施例としてのペットボト
ルを示す正面図である。

【図６】胴体部の波形凹凸の一例を示す部分拡大図であ
る。

【図７】胴体部の波形凹凸の一例を示す部分拡大図であ
る。

【図８】胴体部の波形凹凸の一例を示す部分拡大図であ
る。

【図９】胴体部の波形凹凸の一例を示す部分拡大図であ
る。

【符号の説明】

１０ 飲料用缶 １０’ 空き缶 １１ 胴体部 １１ａ 凹部 １１ｂ 凸部 １２ 缶蓋 １２ａ 開口 １３ 非加工部 ５０ ペットボトル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 密封された容器と、該容器に設けた開口
   と、該開口を密封するための蓋とを備える容器におい
   て、前記蓋を取ることにより密封状態を解除した状態で
   前記容器を使用者がつぶすため前記容器の少なくとも一
   部に容器縮少手段を設けることを特徴とする容器。