JPH09193977A - 低圧スプレーガン加圧容器の加圧エア供給機構 - Google Patents

低圧スプレーガン加圧容器の加圧エア供給機構

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JPH09193977A
JPH09193977A JP8025760A JP2576096A JPH09193977A JP H09193977 A JPH09193977 A JP H09193977A JP 8025760 A JP8025760 A JP 8025760A JP 2576096 A JP2576096 A JP 2576096A JP H09193977 A JPH09193977 A JP H09193977A
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container
spray gun
air
pressurized
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JP8025760A
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Hiroshi Takahara
宏 高原
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Anest Iwata Corp
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Anest Iwata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部混合式低圧スプレーガンに付設する加圧
容器において、スプレーガンの引金操作に迅速に応答し
て塗料供給できる圧送機構と、塗料等の有機溶剤によっ
て逆止弁が浸食されることがなく、機構簡単で取扱性容
易な加圧エア供給機構を得ることを目的とする。 【構成】 加圧容器の容器蓋上に逆止弁と、抜気弁を共
有して一体化した加圧エアジョイントセットを付設し、
前記逆止弁が低圧エアで作動する、たわみ弾性をもつ薄
いフィム状の、弁板をもち、一体化した加圧エアジョイ
ントセットの逆止弁本体を回すことによって、抜気弁の
開閉を行うようにした加圧エア供給機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吹付圧力100kPa
以下の低圧空気で、塗料等を微粒化噴霧する低圧スプレ
ーガンにおいて、低圧スプレーガンに直接取付ける塗料
容器に係るもので、詳しくは、吹付エアを分岐して加圧
用エアとして加圧容器に低圧の圧縮空気を供給する場合
の加圧エア供給機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハンドタイプのエアスプレーガンの塗料
ジョイントに、1リットル前後の容量の塗料容器を直接
取付けて、塗料等をスプレーガンに供給して、スプレー
ガン先端で噴霧化してスプレー塗装を行う塗装方法にお
いて、近年、圧縮空気の拡散による霧の飛散を減少さ
せ、塗着効率を向上させるために、吹付空気圧力を10
0kPa以下の低圧エアでスプレー塗装を行う、低圧ス
プレーガンが広く世界的に使用されるようになってい
る。
【0003】この低圧エアスプレーガンには、低圧大風
量を使用する外部混合式と比較的低風量の内部混合式と
がある。外部混合式の場合、先端部の構造には各種ある
が、背圧をかける場合は、スプレーガン先端に発生する
真空力を利用する吸上式の塗料供給方式は使用できな
い。塗料の自重を利用する重力式か、または加圧容器等
を用いる圧送式が使用される。一方内部混合式では、塗
料ノズル口先端に圧力が加わるために、加圧容器等を用
いた圧送式が唯一の塗料供給方法である。
【0004】吹付圧力300−350kPaの一般の高
圧エアスプレーガンで、ペイントタンクまたは、ペイン
トポンプ等を用いて、塗料ホースを介して、塗料等を供
給する圧送式とは別に、本発明に係る、スプレーガンの
吹付エアを分岐して加圧容器に圧縮空気を供給して塗料
等を加圧供給するエアスプレーガンにおいては、加圧エ
アを供給する流路には、逆止弁は付設せず、スプレーガ
ンの引金に連動する空気弁の開きに同期して加圧容器に
加圧エアが供給されるようになっている。したがって、
引金を戻して、空気弁が閉じられたときは、加圧容器内
の加圧エアもスプレーガン先端から排気され加圧されな
いようになっている。そして、加圧容器の蓋には加圧流
路とは別途の箇所に、抜気弁または安全弁が設けられて
いる。
【0005】上記高圧スプレーガンで行われている加圧
エア供給機構を、低圧スプレーガンに採用した場合に、
吹付エアから分岐されて供給される加圧エアの圧力が低
いために、加圧エアが加圧容器に充満するのに時間を要
し、塗料ノズルのニードル弁が開かれても、塗料が直ち
に噴出しないタイミングのずれが生じる。特に容器内の
塗料が少ないときは塗料の噴出遅れがさらに大きくなる
問題がある。
【0006】図3は、本出願人が市場に出荷している内
部混合式低圧スプレーガンの要部断面図である。図3に
よって、従来例を説明する。尚、本発明と同一構成部品
については同一符号を付して説明する。スプレーガン本
体10に穿孔される吹付エア流路10aから分岐されて
穿孔される加圧エア流路10bが、塗料ジョイント10
1の塗料流路に平行して穿孔される加圧流路101aを
介して塗料吸上管22の外周と、きのこ状に形成される
容器蓋102の茎部分の中心貫通孔内周隙間から加圧容
器21内に供給される。容器蓋102の内側凹部102
aに、ナイロン等の樹脂プレートからなる逆止弁板10
5が吸上管22に気密に嵌合され、逆止弁板105の外
周端が内側凹部102aの底面に加圧容器21の内圧に
よって、密着シールして逆止弁の役目を果たしている。
そして、逆止弁板105は、吸上管22に気密に嵌合さ
せるために、比較的厚い弾性をもつ発泡材樹脂等が使用
されている。
【0007】上記逆止弁板105を使用した逆止弁機構
において、幾つかの問題点がある。一つは、逆止弁板1
05が加圧容器21内にあるため、塗料等の付着によっ
て弁が開かなくなる問題があること。今一つは、逆止弁
板105の固定のため弁板を比較的厚くまた、内径は、
相対側に小さくしたこと等により、シートの不安定性が
あり、加圧エア圧力にバラツキが発生すること。さらに
今一つは、塗料を加温してスプレーするホットスプレー
の場合に昇温した有機溶剤または、有機溶剤ガスによっ
て、逆止弁板105が変形して逆止弁の効果が無くなる
問題が発生することが判明した。
【0008】加圧エア流路に逆止弁機構を付設したこと
により、材料補給時または、作業終了時には、加圧容器
内の加圧エアを抜気してから容器蓋102の取外しを行
う。この抜気のために、抜気弁セット106が容器蓋1
02上に螺設される。抜気弁セット106は抜気弁本体
106aに取付ねじと、弁シートが穿設され、つまみ1
06bと一体の弁106dが、前記弁シートにねじで押
圧シートされている。そして、抜気の際は、つまみ10
6bを緩めることによって、弁106dが上方に移動し
て弁が開かれて、抜気孔106cから抜気される構造と
なっている。この抜気弁セット106は逆止弁機構を付
設しない加圧容器では必要としないものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】低圧エアスプレーガン
に小形の塗料容器を直接接続し、容器内の塗付材料を圧
送供給するための加圧容器に、加圧エアを供給する機構
において、吹付エアの低圧下で噴出量安定性、敏速な応
答性を持たせるため、逆止弁機構を付設する必要が生じ
たこと、また、従来の加圧容器内に付設した逆止弁構造
が、塗料付着等による弁作動に不安定性があること、有
機溶剤または、有機溶剤ガスによる逆止弁板の変形によ
る逆止弁効果が無くなる欠陥があること、また、従来不
必要であった抜気弁機構を新たに設けなければならない
構造の複雑性があることより、逆止弁機構と、抜気弁機
構を一体化し、逆止弁機構を加圧容器蓋上に付設するこ
とによって、上記課題を解決する低圧スプレーガンの加
圧容器の加圧エア供給機構を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、低圧スプレー
ガンの塗料ジョイントに小形の塗料容器を直接接続し、
該塗料容器に圧縮空気を供給して、容器内の塗付材料を
スプレーガンに圧送供給する低圧スプレーガンの加圧容
器において、容器蓋上に付設される加圧エアジョイント
セットに、加圧用の低圧エアで作動する逆止弁を配設す
ると共に、該加圧エアジョイントセットに、抜気弁を併
設した低圧スプレーガン加圧容器の加圧エア供給機構で
ある。
【0011】また、加圧容器の容器蓋に付設され、逆止
弁本体と抜気弁本体を主体として構成される加圧エアジ
ョイントセットに配設される逆止弁は、耐溶剤性、耐熱
性を有し、かつ、たわみ弾性をもつ薄板材料からなる弁
板をもって構成され、加圧用の低圧エアで弁板が落下ま
たは、弁板がたわんで開かれる逆止弁であり、加圧エア
ジョイントセットに併設される抜気弁は、抜気弁本体に
螺設される逆止弁本体の回転によって抜気弁が開かれ、
抜気弁本体に穿孔される抜気孔より抜気される低圧スプ
レーガン加圧容器の加圧エア供給機構である。
【0012】
【作用】図1および、図2を参照してその作用を説明す
る。スプレーガン本体(10)の吹付エア流路(10
a)から分岐して穿孔される加圧エア流路(10b)、
および可撓性チューブ(7)を介して容器蓋(20)に
螺設される、詳細後述する、加圧エアジョイント(1)
に流れ、逆止弁(3)および、抜気弁(4)を介して加
圧容器(21)内の塗付材料を加圧し、吸上管(22)
より塗料ノズル(11)に、塗付材料が圧送供給され
る。
【0013】前記構造の内部混合式低圧スプレーガンで
は、塗付材料を供給する圧送圧力は、塗料ノズル(1
1)の中心キャップ(14)に形成される吹付エアとの
混合室(14b)の圧力と同等か、それ以上の圧力でな
ければならない。したがって、ニードル弁(15)が引
かれたとき、塗料ノズル(11)内の圧送圧力は常に前
記圧送圧力を維持していなければならない。加圧エア流
路からの加圧が遅れると、加圧容器(21)内が加圧さ
れるまで引金を引いても塗料が噴出せず、噴出遅れが生
じてスプレー作業に支障を来すことになる。特に低圧ス
プレーガンでは、塗料容器内を加圧する空気の圧力は、
低圧のため、空気流路の流速が遅く、空気流路の僅かの
抵抗でも塗料容器内の塗料材料を押圧する時間がかか
り、加圧遅れが生じる。そこで、空気流路に逆止弁
(3)を配設して、加圧容器(21)内の加圧圧力を一
定に保持することによって、頻繁に作動するニードル弁
(15)の開閉に関係なく塗料ノズル先端に必要な圧送
圧力が保持されるようにすることである。このことによ
って、吹き始めに塗料を噴出しない空吹きを数秒行うこ
とで、加圧容器(21)内は加圧エアが充満し、一定の
加圧圧力が維持される。
【0014】容器蓋(20)に上に螺設される加圧エア
ジョイントセット(1)を図2(a)(b)の拡大断面
図を参照して作用を説明する。逆止弁本体(2)に穿孔
される流路(2a)からの低圧の流れで開く、凸状の逆
止弁(3)は、薄いフイルムの弁板(3a)と、弁ガイ
ド(3b)で形成され、逆止弁本体(2)の中心ガイド
孔(2b)に摺動可能に嵌挿されている。そして、逆止
弁(3)は、抜気弁(4)によって適当な間隔をもって
支えられている。この構成で加圧エアが流れるとき、逆
止弁(3)は抜気弁(4)側に落下すると同時に、薄い
フィルムの弁板(3a)が、下方にたわんで、たわんだ
隙間から加圧エアが加圧容器(21)側に流入する。そ
して、スプレーガンの空気弁が閉じられると、逆止弁
(3)の上方の圧力が外部に放出されて圧力が非常に小
さくなると、逆止弁板(3a)のたわみ弾性力によって
閉鎖されると同時に、加圧容器(21)内の圧力によっ
て、弁板(3a)が、逆止弁本体のシート面(2c)に
押圧密着して、逆止弁本体の流路(2a)が完全に閉鎖
される。
【0015】抜気弁(4)は、中心を貫通する流路(4
a)と、抜気弁(4)外周に逆止弁本体(2)に螺設す
るねじ(4e)と、テーパー(4c)によってセットさ
れている。そして、抜気弁(4)の先端外周に弁テーパ
ー(4b)をもって抜気弁本体(5)のシート面(5
c)に逆止弁本体(2)によって、螺設接合されてい
る。抜気弁本体(5)の側面に抜気孔(5a)が穿孔さ
れている。この構成で、塗付材料供給時は、抜気弁テー
パー(4b)で閉じられているが、材料補給等の容器蓋
(20)取外し時の、加圧容器(21)内の加圧空気を
抜気するとき、抜気弁(4)が逆止弁本体(2)に螺設
固定されているので、逆止弁本体(2)を回すことによ
って抜気弁(4)のシート面(4b)が開き抜気孔(5
a)より抜気される。
【0016】上記構成および、作用によって、逆止弁
(3)が、薄いフィルムで作られているので、加圧エア
の送気に殆ど抵抗がなく送気でき、容器蓋(20)上に
逆止弁を設けたことによって、加圧容器(21)内の有
機溶剤または、有機溶剤ガスが、逆止弁(3)まで侵入
しないので、逆止弁(3)が固着、変形、損傷すること
も無くなる。また、抜気弁(4)を併設したことによっ
て、構造が簡略化されると共に、安定した一定加圧圧力
が維持され、塗付材料の噴出が安定する。また、頻繁に
作動するスプレーガンの引金操作の、塗料噴射停止に対
応する応答性の迅速な塗付材料供給機構が得られる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。図1は内部混合式低圧スプレーガンに塗付材料供
給用加圧容器を接続して、本発明の加圧エアジョイント
セットを付設した断面図である。スプレーガン本体10
に塗料ノズル11が螺設されている。該塗料ノズル11
には、中心空気流路11aとパターン調節用補助空気流
路11bの二本の流路が穿設されている。そして、塗料
ノズル11の外周に角部の側面空気孔12aに連通する
空気キャップ12への流路が穿設されている。空気キャ
ップ12は、キャップカバー13によって、スプレーガ
ン本体10に螺設されている。空気キャップ12の中心
部に、別体の中心キャップ14が、塗料ノズル11を囲
繞するように、テーパーで接合されて、空気キャップ1
2に、Oリングを介して気密に嵌合されている。中心キ
ャップ14に嘴状の噴霧口14aが開口している。塗料
ノズル11の塗料流路11cにニードル弁15が塗料ノ
ズル噴出口11dで、スプレーガン本体後部に配設され
るばねで押圧されて塗料ノズル先端で、テーパー接合さ
れ、ニードル弁を引くことによって、塗料ノズル噴出口
11dが開閉されて塗料の噴出停止を行う。スプレーガ
ン本体10に穿設される空気流路10aは、図示しない
もう一本の空気流路の二本の流路が穿設され、一本の空
気流路10aは、塗料ノズルの空気流路を介して中心キ
ャップ14の中心部へ、他の一本は、側面空気孔12a
へと、二本の流路に気密に分岐されている。そして、側
面空気孔12aへの空気量を、スプレーガン本体11の
後部に付設されるパターン調節弁で調節することによっ
て、パターン形状および、偏平パターンのパターン開き
が調節される。
【0018】上記構成において、塗料ノズル噴出口11
dから噴出した塗付材料は、中心キャップ14の嘴状の
噴霧口の内部で、塗料ノズル外周のスリットから噴射す
る圧縮空気と混合する。いわゆる内部混合式によって、
塗付材料にせん断力が加えられて、嘴状の噴霧口から扇
状に噴霧される。したがって、内部混合式の微粒化方式
では、塗料ノズル11の噴出口11dからは、混合室1
4b内の圧力に抗して塗付材料が噴出されなければなら
ないので、加圧容器21で加圧された塗付材料が供給さ
れる。
【0019】加圧容器21に供給する加圧エアは、スプ
レーガン本体10の空気流路10aからの空気が分岐さ
れて、塗料ジョイント17側の本体に穿設される加圧エ
ア流路10bから、スプレーガン本体10と塗料ジョイ
ント17の間に、挟設されているリング状ジョイント1
8に可撓性チューブ7を取付け、該可撓性チューブ7を
通して、詳細後述する、加圧ジョイントセット1に送気
し、該加圧ジョイントセット1から加圧容器21に供給
される。
【0020】加圧容器21は、容器蓋20に吸上管22
と共に、取付ねじ24によって取付けられる袋ナット1
9で、塗料ジョイント17に螺設される。きのこ状に形
成される容器蓋20の茎部分に蓋締付用アーム25と、
蓋締付用カム26が取付けられている。該カム26には
手動レバー(図示せず)の操作によって、加圧容器21
に固定して取付けられている蓋締付用ピン21aに引っ
掛けられている蓋締付用アーム25と、蓋締付用カム2
6によって、容器蓋20が加圧容器21側に押圧される
ようになっている。すなわち、蓋締付用アーム25は容
器蓋20の茎部分に回転可能に取付けられ、該アーム2
5の蓋締付用ピン21aに引掛ける部分がコの字状溝が
形成され、該アーム25の回転によって、前記ピン21
aに引掛けられてアーム25が固定状態になったとき、
カム26を回すことによって、該蓋締付用カム26の傾
斜面で容器蓋20を下に押圧する構造になっている。
【0021】容器蓋20の上面に、図2で詳述する本発
明の加圧ジョイントセット1が、きのこ形状の傘部分に
取付けられている。容器蓋20の内側凹部に樹脂性のド
リップフリー23が嵌入されている。該ドリップフリー
23は、加圧容器21をスプレー作業中傾斜した場合
や、真横にした場合にも容器内の塗付材料が加圧ジョイ
ントセット1部分に侵入して流路を塞ぐことを回避して
いる。そして、容器蓋20の茎部の吸上管22を挿入す
る貫通孔には、吸上管ガイド27で加圧エアのシール
と、塗付材料の侵入を防いでいる。
【0022】尚、上記説明したスプレーガン先端部構造
および、容器蓋20の締付方法は、本発明を限定するも
のでなく、本発明の加圧エア供給機構の理解を助けるた
めの単なる説明にすぎない。
【0023】図2は本発明の加圧エアジョイントセット
1の拡大断面図で、図2(a)は逆止弁3がセットされ
た状態を示し、図2(b)が加圧エアによって逆止弁3
が開かれた状態を示したものである。図2において、可
撓性の樹脂チューブ7は竹の子ジョイント6に差込まれ
て、竹の子ジョイント6をOリング9を介して逆止弁本
体2の凹部に嵌入し、チューブ押え8で、逆止弁本体2
に螺設固定している。逆止弁本体2に竹の子ジョイント
6の流路6aからのエアを導入する流路2aが、逆止弁
本体2の中心ガイド孔2bの周囲に、複数個穿孔されて
いる。該流路2aからの低圧空気によって逆止弁3のフ
ィルム状の弁板3aが、たわんで弁が開かれる。
【0024】凸状の逆止弁3のガイド部3bが、前記中
心ガイド2bに嵌挿して薄い弁板3aの作動安定性を図
っている。逆止弁3は、抜気弁4の上面に置かれるよう
にセットされ、図2(a)のように弁板3aの外周が逆
止弁本体のシート部2cに接触しているかまたは、シー
ト部2cと弁板3aの間が、僅かの隙間をもってセット
されてもよい。そして、低圧加圧エアは、上記隙間から
流入するかまたは、弁板3aを図2(b)のように弁板
3aをたわませて流入する。逆止弁3の閉鎖は、弁板3
aのたわみ弾性力で閉鎖するかまたは、加圧容器21か
らの逆流圧力によって弁3が押上げられて閉鎖し、加圧
容器内圧によって弁の閉鎖が維持される。塗付材料が使
用されて容器内圧が低下したとき、逆止弁3から加圧エ
アが補給される。この逆止弁のセット位置は、抜気弁4
のテーパー部4cで適正な位置で、逆止弁本体2に、接
合螺設して固定される。
【0025】抜気弁4は、中心に貫通孔4aが穿孔さ
れ、逆止弁3を受ける上面の直下に横孔4dが穿孔され
て加圧エアが流入し、抜気弁本体5のテーパーシート面
5cに接合して気密に螺設押圧されている。そして、塗
付材料補給時等の容器蓋20の取外し時は、加圧空気を
抜気するために、螺設されている逆止弁本体2を回し
て、前記抜気弁4を開き、抜気弁本体5の側面に明けら
れている抜気孔5aより抜気される。抜気弁本体5の下
部ねじ5bによって、容器蓋20に加圧エアジョイント
セットとして、接着剤等によって気密に螺設固定されて
いる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0027】加圧エア供給機構として逆止弁機構と抜気
弁機構を一体化した加圧エアジョイントセットとしたこ
とによって、従来より、構造が簡略化され、比較的安価
な量産型の加圧容器が提供できる。
【0028】加圧エアジョイントセットを容器蓋上に取
付けたことによって、逆止弁の変形や、損傷発生の危険
を回避し、有機溶剤型の塗付材料を加温するホットスプ
レー塗装等にも使用できる加圧容器となる。
【0029】また、逆止弁を付設したことによって、頻
繁に作動するスプレーガン引金操作の塗料噴射停止に対
応する応答性が迅速で、スプレーガン操作が良好な加圧
容器付の低圧スプレーガンが得られる。
【0030】逆止弁を薄いフィルム状の弁板としたこと
によって、低圧の加圧エアで殆ど抵抗なく送気し、吹付
エアから分岐されるエア圧力と、容器内加圧との圧力差
がなく、かつ、加圧容器内圧力が安定して一定となるの
で、塗付材料の噴出量が安定し、かつ、塗料噴出量調節
の容易な低圧スプレーガンとなる。
【0031】また、抜気弁を加圧エアジョイントセット
に一体化して、逆止弁本体を回すことで抜気できる取扱
性容易な加圧エア供給機構となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部混合式低圧スプレーガンに加圧容器を接続
して、本発明の加圧エアジョイントセットを、容器蓋上
に付設した全体構成断面図である。
【図2】(a) 加圧エアジョイントセットで、逆止弁
の初期セット状態を示す拡大断面図である。 (b) 加圧エアジョイントセットで、加圧エアによっ
て逆止弁が開いた状態を示す拡大断面図である。
【図3】従来の内部混合式低圧スプレーガンの逆止弁機
構および、抜気弁機構を示す全体構成要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 加圧エアジョイントセット 2 逆止弁本体 3 逆止弁 3a 弁板 3b 弁ガイド 4 抜気弁 5 抜気弁本体 7 可撓性チューブ 10 スプレーガン本体 11 塗料ノズル 12 空気キャップ 14 中心キャップ 15 ニードル弁 17 塗料ジョイント 20 容器蓋 21 加圧容器 21a 蓋締付用ピン 22 吸上管 25 蓋締付用アーム 26 蓋締付用カム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧スプレーガンの塗料ジョイントに小
    形の塗料容器を直接接続し、該塗料容器に圧縮空気を供
    給して、容器内の塗付材料をスプレーガンに圧送供給す
    る低圧スプレーガンの加圧容器において、容器蓋(2
    0)上に付設される加圧エアジョイントセット(1)に
    加圧用の低圧エアで作動する逆止弁(3)を配設すると
    共に、該加圧エアジョイントセット(1)に抜気弁
    (4)を併設した低圧スプレーガン加圧容器の加圧エア
    供給機構。
  2. 【請求項2】 加圧容器の容器蓋(20)上に付設さ
    れ、逆止弁本体(2)と抜気弁本体(5)を主体として
    構成される加圧エアジョイントセット(1)に配設され
    る逆止弁(3)は、耐溶剤性、耐熱性を有し、かつ、た
    わみ弾性をもつ薄板材料からなる弁板をもって構成さ
    れ、加圧用の低圧エアで弁板が落下または、弁板がたわ
    んで開かれる逆止弁である請求項1記載の低圧スプレー
    ガン加圧容器の加圧エア供給機構。
  3. 【請求項3】 逆止弁本体(2)と抜気弁本体(5)を
    主体として構成される加圧エアジョイントセット(1)
    に併設される抜気弁(4)は、抜気弁本体(5)に螺設
    される逆止弁本体(2)の回転によって抜気弁(4)の
    シート面(4b)が開かれ、抜気弁本体(5)に穿孔さ
    れる抜気孔(5a)より排気される請求項1記載の低圧
    スプレーガン加圧容器の加圧エア供給機構。
JP8025760A 1996-01-19 1996-01-19 低圧スプレーガン加圧容器の加圧エア供給機構 Pending JPH09193977A (ja)

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