JPH09192591A - 塗布量測定方法及び塗布膜厚測定方法 - Google Patents

塗布量測定方法及び塗布膜厚測定方法

Info

Publication number
JPH09192591A
JPH09192591A JP484796A JP484796A JPH09192591A JP H09192591 A JPH09192591 A JP H09192591A JP 484796 A JP484796 A JP 484796A JP 484796 A JP484796 A JP 484796A JP H09192591 A JPH09192591 A JP H09192591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
paint
film thickness
amount
coating amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP484796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takahashi
弘之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP484796A priority Critical patent/JPH09192591A/ja
Publication of JPH09192591A publication Critical patent/JPH09192591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の測定精度を確保しつつ塗布量の測定時間
間隔を短くすると共に、膜厚制御の精度を向上可能な塗
布膜厚を測定することを課題としている。 【解決手段】連続的に送られてくる鋼帯に対し塗料槽内
の塗料を連続的に塗布する際に、塗料槽に連通する塗料
タンク内の塗料重量を所定サンプリング時間毎にサンプ
リングし、そのサンプリングした塗料重量から上記鋼帯
への塗布量を求める塗布量測定方法であって、上記サン
プリング時間Δt毎に所定サンプリング個数n(=8)
単位の平均値Diを求めつつ、その平均値Diと当該平
均値測定時よりも所定時間間隔(Δt・m)だけずれた
ときに求めた平均値Di+4との差に基づき塗布量を求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯等のシート状
連続体に対し連続的に塗料を塗布する際の塗布量及び塗
布膜厚を測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、連続的に送られてくる鋼帯に対し
連続的に塗料を塗布しながら当該塗布する量を制御する
装置として、ロールコータを利用した装置が知られてい
る。このロールコータを利用した塗布装置は、塗料槽内
の塗料を回転するピックアップロールで巻き上げ鋼帯表
面に転写することで、連続的に送られてくる上記鋼帯表
面に対し連続的に塗料を塗布するものである。
【0003】このとき、鋼帯に塗布された塗料の膜厚は
均一な目標膜厚となることが望ましい。このため、塗布
膜厚が目的膜厚となるように、従来、鋼帯へ塗布された
塗布量を測定し、その塗布量を制御したり、塗布された
塗布膜厚を測定し、その塗布膜厚に基づき鋼帯への塗布
量を制御したりしている。上記塗布膜厚を制御するため
に塗布量を測定する従来の方法としては、例えば特開昭
61−230767号公報等に記載されているものがあ
る。
【0004】この塗布量の測定方法は、図4に示すよう
に、上記塗料槽50に連通する塗料タンク51を設け当
該塗料タンク51と塗料槽50との間で塗料を循環させ
ると共に上記塗料槽50内の塗料量を一定量にする装置
構成において、塗料タンク51の重量をロードセル52
で測定することで、所定サンプリング時間Δt毎に塗料
タンク51内の塗料重量をサンプリングし、図5の
(a)に示すように、このサンプリングデータの所定サ
ンプリング個数分nの平均値Aiを求める演算を、その
サンプリング個数n以下の所定サンプリング個数分mず
つずらして繰り返す。図5では、上記平均値Aiを求め
るためのサンプリング個数nは8個であり、上記ずらす
所定サンプリング個数mは4個の場合について例示して
ある。また、X=m・Δtである。
【0005】そして、連続して求めた二つの平均値A
i,Ai-1の差から順次、塗量の消費量を求め、その塗
料の消費量と、そのときの鋼帯55の送り速度及び板幅
とから鋼帯55に塗布された塗布量を算出する。これ
は、塗料槽50内の塗料量を一定量に調整しているた
め、塗料タンク51内の塗料の減少量が鋼帯55への塗
布量となることに基づくものであるが、その重量変化
は、色々な誤差因子により変動しながら減少して行く。
このため、この細かな変動を平均化し塗料槽50内の塗
料量を所定以上の測定精度で求めるために、上記のよう
な平均化演算が行われる。
【0006】ここで、従来の平均化演算としては、他
に、図5中の(c)に示すように、所定サンプリング個
数n単位ごとに平均値Ciを求め、連続した二つの平均
値Ci,Ci-1から上記塗量の消費量を求める方法もあ
る。この平均化演算方法では、一つの平均値Ciを求め
るためのサンプリング個数nを増やせば上記平均値Ci
の値の精度は向上するが、平均値Ciを求める時間間
隔、さらには上記塗量の消費量を求める時間間隔が延び
て制御動作の速応性が低下する。
【0007】これに鑑みて、上述の平均化演算方法で
は、平均値Aiを求める演算を、そのサンプリング個数
n以下の所定サンプリング個数分mずつずらして行うこ
とで、平均値Aiを求める時間間隔、さらには上記塗量
の消費量を求める時間間隔を、上記ずらしたサンプリン
グ個数分mに対応する時間単位X(=Δt・m)で求め
るようにしている。この結果、所定の測定精度を確保し
つつも制御動作の速応性が向上する。
【0008】また、上記塗布膜厚を測定して塗布膜厚の
制御する従来の方法としては、例えば、特公昭63−4
5863号公報などに記載されているものがある。この
従来の方法は、ロールコータで塗布された鋼帯55上の
実際の塗布膜を塗膜厚み計(図4中、54)で測定し、
その厚み計54で測定した塗布膜厚の測定値と目標塗布
膜厚との偏差に基づき、ロールコータ56のロールの押
圧力や回転力を制御して、塗料槽50から上記鋼帯55
に塗布される塗布量を制御して塗布膜が目標値となるよ
うに調整するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の塗布量を測定する方法では、上記平均値A
iを求めるためにずらしたサンプリング個数分mに対応
する時間間隔Δt・mでしか、上記塗量の消費量つまり
塗布量が測定することができず、また、所定の測定精度
を確保しつつ測定時間間隔Δt・mを短くすることが出
来ない。この結果、制御動作の速応性向上に限界がある
という問題がある。
【0010】即ち、塗布量の測定時間を短くするため
に、上記上記平均値Aiを求めるためにずらすサンプリ
ング個数mを1サンプリングに設定すると、図5中
(b)で示すように、サンプリング時間Δt単位で塗布
量は測定可能となるが、連続する二つの平均値の間の差
は、例えば図5中でB1とB2との平均値の差を考える
と、サンプリング時刻t1とt2とにおけるサンプリン
グデータの差でしかなく、各時刻t1,t2のデータは
共に平均化させていない生のサンプリングデータである
から、その差の変動というのはサンプリングデータその
ものの変動と同程度となり、サンプリング個数nを増や
しても平均値Biの精度が安定しない。このように、従
来の塗布量測定方法では、上記塗布量の測定時間間隔Δ
t・mを短くすると平均値Aiの精度が悪くなる。
【0011】なお、鋼板に塗布された塗料膜厚は、塗料
の固形分濃度の変動によってばらつく。このため、上記
測定した塗布量だけで塗料膜厚を制御した場合には、固
定分濃度の変動分だけ乾燥後の塗布膜厚がばらつくおそ
れがある。次に、上記特公昭63−45863号公報な
どに記載されている従来の塗布膜厚の測定方法では、実
施に塗布された鋼帯55上の塗布膜厚を測定しているた
めに、この塗布膜厚を使用して塗布膜厚の制御を行う
と、コータロール56による塗布と、その塗布から上記
厚み計54による膜厚の検出までの無駄時間が大きく、
対象とする鋼帯55への塗装開始時から所定の時間分だ
け膜厚制御が安定しないおそれがある。
【0012】また、乾燥炉57で乾燥される前の未乾燥
状態の塗布膜厚であるので、固定分濃度の変動分だけ塗
布膜厚がばらつくおそれもある。本発明は、上記のよう
な問題点に着目してなされたもので、所定の測定精度を
確保しつつ塗布量の測定時間間隔を短くすると共に、膜
厚制御の精度を向上可能な塗布膜厚を測定することを課
題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の塗布量測定方法は、連続的に送られてくる
シート状連続体に対し塗料槽内の塗料を連続的に塗布す
る際に、塗料槽又は該塗料槽に連通する塗料容器内の塗
料重量を所定サンプリング時間毎にサンプリングし、そ
のサンプリングした塗料重量から上記シート状連続体へ
の塗布量を測定する塗布量測定方法であって、上記サン
プリング時間毎に所定サンプリング個数単位の平均値を
求めつつ、その平均値と、当該平均値測定時よりも上記
サンプリング時間と異なる所定時間間隔だけずれたとき
に求めた平均値との差に基づき塗布量を測定することを
特徴としている。
【0014】ここで、上記サンプリング時間と異なる所
定時間間隔とは、サンプリング時間よりも大きな時間間
隔であって、塗布量の測定精度が許容以内となるだけの
十分な時間間隔をいう。この発明においては、サンプリ
ング時間単位に所定サンプリング個数の平均値を求める
と共に、所定時間間隔だけずれた平均値との間の差に基
づいて塗布量を算出するので、塗布量を算出する時間間
隔をサンプリング時間等に短縮しても、従来と同様な測
定精度が確保される。
【0015】ここで、上記平均化演算による測定精度に
ついて補足する。下記説明では、サンプリングした塗料
重量をWiとし、サンプリング時間をΔtとし、サンプ
リング個数をnとする。例えば、比較のために、平均化
を行わない場合の塗料の消費量T′は、次の式で表され
る。
【0016】
【数1】
【0017】一方、本発明で使用される平均化演算を使
用した場合の塗料の消費量Tは、下式で表される。な
お、上記ずらす時間間隔を、Δt×mとする。
【0018】
【数2】
【0019】上記二つの式のT′及びTを比較すると、
本発明を使用することで、平均化を行わない場合に比べ
て測定誤差が(1/m)となっていることが分かる。次
に、請求項2に記載した塗布膜厚測定方法では、請求項
1に記載の塗布量測定方法により求めた塗布量と、塗料
の粘度及び温度から求めた塗料の固形分濃度とから塗布
膜厚を測定することを特徴としている。
【0020】この発明においては、上記請求項1の作用
に加え、塗布された未乾燥時の塗布量と、乾燥後に残存
する塗料の固形分濃度によって乾燥後の塗布膜厚が求め
られる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。まず構成を説明すると、図
1に示すように、コータロール1のうちピックアップロ
ール1aの一部が塗料槽2内の塗料に浸漬した状態とな
っている。このピックアップロール1aが回転すること
で、該ピックアップロール1aによって巻き上げられた
塗料が順次送られてくるシート状連続体である鋼帯7に
連続的に転写され塗布されるようになっている。1b
は、バックアップロールである。
【0022】上記塗料槽2内には堰3が設けられてい
て、その堰3の高さ以上の量の塗料は、堰3から溢れて
塗料容器である塗料タンク4内に戻るようになってい
る。また、上記塗料槽2と塗料タンク4とは供給配管5
によって連通していて、塗料タンク4内の塗料は、ポン
プ6により上記塗料槽2に供給されるようになってい
る。この塗料槽2への供給は、上記塗料槽2から鋼帯7
へ塗布される量よりも多い量に設定されることで、常に
上記塗料槽2内の塗料の一部が溢れて該溢れた塗料が塗
料タンク4に戻ることで、上記塗料槽2内の塗料の量は
一定量となるように調整されている。
【0023】また、上記塗料タンク4には塗料補給管8
の一端部が接続し、その塗料補給管8の途中に介挿され
た遮断弁9を操作することで、上記塗料タンク4内へ新
たな塗料が補給可能となっている。その遮断弁9の開閉
は、塗布量演算器10からの開閉指令により行われる。
また、上記塗料タンク4にはロードセル等の荷重計11
が設けられ、その荷重計11によって塗料タンク4の重
量が測定可能となっている。荷重計11は、測定した荷
重信号を、塗布量演算器10へ供給可能となっている。
【0024】また、上記塗料タンク4と塗料槽2とを連
通する供給配管5の途中には、温度計12及び粘度計1
3が介挿され、その供給配管5中を流れる塗料の温度及
び粘度が測定される。そして、上記温度計12及び粘度
計13により測定された温度及び粘度に応じた信号がそ
れぞれ膜厚演算器14に供給可能となっている。また、
上記送られる鋼帯7には長さ計15が接触し、その長さ
計15により、その鋼帯7の送り量が測定され、その送
り量に応じた信号Lが塗布量演算器10に供給可能とな
っている。
【0025】その塗布量演算器10は、荷重計11から
供給された荷重信号に基づき、塗料タンク4内の塗料の
重量を求め、求めた塗料の量が設定下限値以下になった
ら、上記遮断弁9に開指令を供給し、塗料タンク4内の
塗料が設定上限値以上まで補給されたら上記遮断弁9に
閉指令を供給可能となっている。また、塗布量T演算器
10には、板幅計16等から鋼帯7の板幅bが供給され
る。そして、当該塗布量T演算器10は、その板幅b
や、上記所定サンプリング時間Δt単位に供給される荷
重信号、及び長さ計15から供給される鋼帯7の送り量
Lに基づき当該鋼帯7への単位当たりの塗布量Tを求
め、求めた塗布量Tを膜厚演算器14に供給可能となっ
ている。
【0026】次に、その塗布量Tの算出を、図2に基づ
き説明する。サンプリング時間Δt単位に荷重計11か
ら供給される荷重信号に基づき現在のサンプリング時刻
tiでの塗料重量Wiを求め、その塗料重量Wiを順次
記憶しながら、サンプリング時間Δt毎に、下式に基づ
き現在のサンプリング時刻より所定サンプリング個数分
の塗料重量Wiから平均値を求め順次記憶する。ここ
で、図2においては、上記所定サンプリング個数分nを
8個とした場合について例示している。
【0027】
【数3】
【0028】さらに、下式のように、現在のサンプリン
グ時刻で求めた平均値Diと、当該時刻よりも所定時間
前(Δt×m)に求めた平均値Diとの差を求め、その
差を上記所定時間(Δt×m)で割ることによって、単
位時間当たりの塗料の減少量Eを算出する。ここで、図
2においては、上記mが4の場合について例示してい
る。
【0029】
【数4】
【0030】また、下式のように、上記長さ計15及び
板幅計16からの信号に基づき塗布された送り量L及び
板幅bから塗布された鋼板7の面積S(=L×b)を求
め、その面積Sで上記算出した減少量Eを割ることで塗
布量Tが求められる。 T=E/S また、膜厚演算器14には、予め求められた粘度及び温
度と固形分濃度ρとの関係が、テーブルや関数式等の形
式で使用する塗料毎に設定されている共に、塗料種類設
定器17から現在の塗料の種類が供給される。
【0031】そして、上記膜厚演算器14では、塗料種
類設定器17から供給された塗料の種類と、温度計12
及び粘度計13から供給される温度及び粘度とに基づ
き、鋼帯7に塗布する現在の塗料の固形分濃度ρを求め
ると共に、上記塗布量演算器10から供給された塗布量
Tに下記式のように演算することで乾燥後の塗布膜厚T
Dを算出して膜厚コントローラ19に供給される。
【0032】TD=ρ・T ここで、上記固形分濃度ρは、消費量の演算ロジックと
同一タイミングでサンプリングして平均化して求めた
り、上記平均値を求めるタイミングでサンプリングし、
消費量を計算するタイミングで2点を平均化して求めた
り、消費量計算時にサンプリングして求める等により決
定することができる。もっとも、消費量の算出時間(平
均値と平均値との所定時間間隔)はせいぜい2分程度で
あり、その間の固形分濃度の変化は微小であると想定さ
れるため、固形分濃度ρについては上記のような平均化
は必ずしも必要でない。
【0033】膜厚コントローラ19には、目標膜厚設定
器18から目標膜厚TMが供給され、その目標膜厚TM
と膜厚演算器14から供給された塗布膜厚TDとの偏差
に基づき、上記ピックアップロール1aの回転数を駆動
する駆動装置20に対し回転数変更指令を供給可能とな
っている。次に、上記構成の装置の動作や効果等につい
て説明する。
【0034】ポンプ6によって塗料タンク4内の塗料が
塗料槽2に供給され、また、塗料槽2内の堰3を越えた
塗料が塗料タンク4内に戻り当該塗料タンク4と塗料槽
2間で塗料が循環する。この状態で、塗料槽2内の塗料
が、コータロール1によって順次送られてくる鋼帯7に
連続的に塗布される。そして、塗料タンク4内の塗料が
設定下限値以下となったことが荷重計11により検出さ
れたら塗布量演算器10によって遮断弁9に開指令が供
給され塗料タンク4内に塗料が補給される。
【0035】その後、塗料タンク4と塗料槽2との間の
塗料の循環系が安定するのを待って、上記塗布量演算器
10では上述の平均化演算によって塗布量Tをサンプリ
ング時間Δt単位で算出し、その塗布量Tを膜厚演算器
14に供給する。膜厚演算器14では、上記塗布量演算
器10から供給される塗布量Tに基づき鋼帯7上の塗布
膜厚TDを演算して、演算した塗布膜厚TDを膜厚コン
トローラ19に供給する。
【0036】膜厚コントローラ19では、上記塗布量演
算器10から供給される塗布膜厚TDに基づき、塗布膜
厚TDが目標膜厚TMよりも薄ければコータロール1の
ピックアップロール1aの回転数を上げ、塗布膜厚TD
が目標膜厚TMよりも厚ければコータロール1のピック
アップロール1aの回転数を下げる等の従来の膜厚制御
を実施する。
【0037】上記のように、本実施の形態の塗布量演算
器10による塗布量Tの演算は、所定時間Δt・mだけ
ずれて求めた塗料重量Wiの平均値Diをサンプリング
時間Δt単位に求めるので、所定の測定精度を確保しな
がらサンプリング時間Δt間隔で塗布量Tを求めること
が可能となり、板厚制御の速応性が向上する。また、膜
厚演算器14で塗料の固形分濃度ρに基づいて鋼帯7に
塗布される塗布膜厚TDが求められるので、固形分濃度
ρの変動によるばらつきが吸収されて塗布膜厚TDの測
定精度が向上する。
【0038】また、この塗布膜厚TDの測定は、実際に
鋼帯7に塗料が塗布される前後で検出することも可能と
なるために、鋼帯7への塗料の塗布と膜厚検出との間の
むだ時間を短くすることが可能となり、この点からも膜
厚制御の精度が向上する。なお、上記実施の形態では、
説明を分かり易くするために塗布量演算器10と膜厚演
算器14とを、別の装置のように説明しているが、一つ
の装置で構成してもよい。
【0039】また、塗布量演算器10における平均化演
算を行う際に、塗料の減少量Eを演算するための二つの
平均値Di間のずらす時間を、サンプリング個数nを測
定するのに要する時間間隔Δt・nよりも短い時間間隔
Δt・m(m<n)を使用した場合で説明しているが、
当該サンプリング個数分nの時間間隔と等しい時間間隔
Δt・m(m=n)に設定してもよい。これは、本実施
の形態で使用する平均化演算では、上記ずらす時間間隔
Δt・mと塗布量を求める時間間隔とが独立しているた
めである。
【0040】また、上記実施の形態では、サンプリング
時間Δt単位に塗布量を求める場合に限定されるもので
はなく、例えば、サンプリング時間Δtの2倍の時間間
隔で塗布量を求めなどしてもよい。
【0041】
【実施例】図3は、実際に上記実施の形態に基づいて測
定し制御した際の塗布膜厚TDの変化を示したものであ
る。図3中、実線は上記実施の形態に基づいたものであ
る。また、一点鎖線は、比較のため従来の測定及び制御
による塗布膜厚の変化を示したものである。
【0042】この図3から分かるように、上記実施の形
態に基づいて測定し制御すると、塗布膜厚を塗装開始時
からほぼ一定の値にすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の塗布
量測定方法では、サンプリング時間単位に所定サンプリ
ング個数の平均値を求めると共に、所定時間だけずれた
平均値との間の差に基づき塗布量を算出するので、塗布
量を算出する時間間隔をサンプリング時間等の短い時間
間隔に設定しても、従来と同様な測定精度が確保され
る。即ち、この塗布量情報を使用することで、所定の測
定精度を確保しつつ塗布量制御の速応性が向上するとい
う効果がある。
【0044】また、請求項2に記載した塗布膜厚測定方
法では、塗料の固形分濃度による膜厚のばらつき分が吸
収され、その分だけ膜厚の測定精度が向上する。即ち、
この膜厚測定値を使用することで、膜厚制御における精
度が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る装置構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係る塗料重量の平均値化
演算を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例を示す図である。
【図4】従来の装置構成を示す図である。
【図5】従来の塗料重量の平均値化演算を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 コータロール 2 塗料槽 4 塗料タンク(塗料容器) 5 供給配管 7 鋼帯 10 塗布量演算器 11 荷重計 12 温度計 13 粘度計 14 膜厚演算器 19 膜厚コントローラ Δt サンプリング時間 n サンプリング個数 Δt・m ずらす時間間隔 T 塗布量 Wi 塗料重量 ρ 固形分濃度 TD 塗布膜厚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に送られてくるシート状連続体に
    対し塗料槽内の塗料を連続的に塗布する際に、塗料槽又
    は該塗料槽に連通する塗料容器内の塗料重量を所定サン
    プリング時間毎にサンプリングし、そのサンプリングし
    た塗料重量から上記シート状連続体への塗布量を測定す
    る塗布量測定方法であって、上記サンプリング時間毎に
    所定サンプリング個数単位の平均値を求めつつ、その平
    均値と、当該平均値測定時よりも上記サンプリング時間
    と異なる所定時間間隔だけずれたときに求めた平均値と
    の差に基づき塗布量を測定することを特徴とする塗布量
    測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塗布量測定方法により
    求めた塗布量と、塗料の粘度及び温度から求めた塗料の
    固形分濃度と、から塗布膜厚を測定することを特徴とす
    る塗布膜厚測定方法。
JP484796A 1996-01-16 1996-01-16 塗布量測定方法及び塗布膜厚測定方法 Pending JPH09192591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP484796A JPH09192591A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 塗布量測定方法及び塗布膜厚測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP484796A JPH09192591A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 塗布量測定方法及び塗布膜厚測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09192591A true JPH09192591A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11595082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP484796A Pending JPH09192591A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 塗布量測定方法及び塗布膜厚測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09192591A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018529514A (ja) * 2015-09-11 2018-10-11 ヘンケル アイピー アンド ホールディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 遠隔接着剤監視システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018529514A (ja) * 2015-09-11 2018-10-11 ヘンケル アイピー アンド ホールディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 遠隔接着剤監視システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5056047A (en) Method and device for measuring fluidic or calorimetric parameters
US10429827B2 (en) Method of dynamically calculating refractive index to determine the thickness of roofing materials
US4521864A (en) Measurement of build-up of fouling deposits by sensing flow characteristics during brief flow excursions
WO2010103180A1 (en) Determining elastic modulus for continuous material web
JPH09192591A (ja) 塗布量測定方法及び塗布膜厚測定方法
CA2891456C (en) Dynamically calculated refractive index for determining the thickness of roofing materials
JP3259048B2 (ja) ロールコータの制御装置及び制御方法
JPH1073525A (ja) 比重測定装置
JPH08236430A (ja) 膜厚制御方法および装置
JP3011071B2 (ja) ロールコータ型塗装装置の膜厚制御方法
JPH10249262A (ja) 薄膜塗膜厚の測定方法、制御方法、測定装置および制御装置
JPH07115000B2 (ja) 塗膜厚制御方法
JP2012066228A (ja) 塗布装置
JPH03278855A (ja) 塗布量制御装置
JPH06335657A (ja) 両面同時塗装における塗装膜厚制御方法
JPH10277473A (ja) 連続塗工の塗膜厚制御方法
JPH0999271A (ja) ロールコータ型塗装装置における塗膜厚制御方法
WO2001019534A1 (fr) Procede de revêtement
JPH09173955A (ja) 塗布膜厚の制御方法
JPH06102034A (ja) カラー塗装塗膜厚みのオンライン検出方法および制御方法
FI118305B (fi) Menetelmä ja sovitelma päällystemäärän hallitsemiseksi kuiturainan päällystyksessä
JPH0661522B2 (ja) 塗布量制御装置
JPS6022965A (ja) 塗布方法
JPH0471593B2 (ja)
JP2001262460A (ja) 経糸に予備湿潤を施す糊付機の糊液濃度表示及び制御方法