JPH09192368A - カーテン用の吊りフックおよびその縫い付け装置 - Google Patents

カーテン用の吊りフックおよびその縫い付け装置

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JPH09192368A
JPH09192368A JP883896A JP883896A JPH09192368A JP H09192368 A JPH09192368 A JP H09192368A JP 883896 A JP883896 A JP 883896A JP 883896 A JP883896 A JP 883896A JP H09192368 A JPH09192368 A JP H09192368A
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hook
holder
curtain
hanging
engaging
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Eijiro Namekawa
英二郎 滑川
Mitsuru Takahashi
充 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊りフックを所定の位置に正確に位置決めし
得るようにし、カーテン用の吊りフックの縫い付け装置
の耐久性を向上する。 【解決手段】 吊りフック1はフックホルダー11とこ
れに対して摺動自在に装着されるスライドフック12と
を有している。フックホルダー11は、長方形の板状の
ホルダー本体13と、このホルダー本体の側辺に沿って
長手方向に延びる案内フランジ14と、この案内フラン
ジ14に沿って平行に延びる係合フランジ15と、係合
孔17とを有している。吊りフック1は積層状態となっ
てマガジンに収容されており、ここから縫い付け部31
に搬送される。このとき、吊りフック1のフックホルダ
ー11の先端部は、十字形の係合溝を形成する4つの挟
持爪を有する係合フィンガー38により挟持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック製のカ
ーテン用の吊りフックをカーテンの天部にミシンにより
縫い付ける縫い付け技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カーテンをカーテンレールに吊り下げる
ために、カーテンの天部にプラスチック製の吊りフック
を予め縫い付けるようにすることがある。この縫い付け
作業をミシンを用いて行う場合には、垂直方向の吊りフ
ックマガジン内に多数の吊りフックを積層した状態で収
容しておき、マガジンの最下段から自動的にミシンに対
して吊りフックを供給するようにしている。
【0003】特開平6-221032号公報はカーテンの天部に
吊りフックを供給してこれを縫い付けるカーテンフック
自動供給装置を示し、特開平7-213769号公報は同様に吊
りフックをカーテンの天部に縫い付ける吊りフックの縫
い付け装置を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】吊りフックは、ポリア
セタールなどのプラスチックにより成形されており、カ
ーテンに縫い付けられ支持板や細条とも言われる長方形
のフックホルダーと、これに対して摺動自在に装着され
るスライドフックとを有しており、スイラドフックの部
分でカーテンレールに引っ掛けられて、カーテンは吊り
下げられることになる。
【0005】前記それぞれの公報に記載された従来のフ
ックホルダーは、その一方の側端にスライドフックの摺
動を案内する案内フランジがフックホルダーの両面に突
出してフックホルダーの全長に延びて設けられ、さら
に、ラック歯が形成されたラック用フランジが案内フラ
ンジに対して所定の間隔を隔ててこれに平行になって設
けられている。このように、案内フランジに向けて突出
したラック歯をラックフランジに形成すると、ラック歯
としての強度をラックフランジに持たせるためにラック
フランジの厚みを大きくしなければならない。また、案
内フランジに案内されてこれに沿って摺動するフックホ
ルダのスライド部を両方のフランジの間に位置させると
ともに、スライド部に設けられてラック歯と噛み合う係
合爪が両方のフランジ間で変位することになるので、ラ
ックフランジと案内フランジとの間の寸法を大きくしな
ければならなかった。
【0006】それぞれのフランジはカーテンに縫い付け
られた状態では、襞(ひだ)つまりカーテンの襠(ま
ち)の部分から突出することになるので、カーテンの見
栄えを良くするには、この突出部の寸法が小さければ小
さい程好ましく、この寸法をいかに小さくし得るように
するかが、この技術分野における重要な解決課題であっ
た。
【0007】また、前記公報に記載された従来の装置に
あっては、マガジンに積層して収容された吊りフックを
その収納位置からミシン針下方の縫い付け位置まで移動
する押し出しロッドの先端には、フィンガーとも言われ
る挟持爪が設けられており、従来の挟持爪は吊りフック
のフックホルダーをその端部で両面から挟み込む形状と
なっている。この挟持爪はフックホルダーのうち前記両
フランジ部の間の部分に入り込むようになっているの
で、挟持爪の側面はラック歯に対向することになる。し
たがって、その接触面が少ないこともあって、収納位置
から縫い付け位置まで吊りフックを移動する過程で吊り
フックが傾いたり振れたして所定の位置に正確に吊りフ
ックを位置決めすることができないことがあった。
【0008】特に、吊りフックの位置決め精度の劣化傾
向は長期間使用すると大きくなることが判明した。つま
り、従来の挟持爪はその耐久性が良好ではなかった。
【0009】本発明の目的は、吊りフックを所定の位置
に正確に位置決めし得るようにすることにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、カーテン用の
吊りフックの縫い付け装置の耐久性を向上することにあ
る。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0013】すなわち、カーテン用の吊りフックは、フ
ックホルダーとこれに対して摺動自在に装着されるスラ
イドフックとを有し、フックホルダーは、長方形の板状
のホルダー本体と、このホルダー本体の側辺に沿って長
手方向に延びるとともにホルダー本体の両面に突出する
案内フランジと、この案内フランジに沿って平行に延び
る係合フランジと、案内フランジと係合フランジとの間
の前記ホルダー本体に長手方向に沿って所定の間隔毎に
形成された係合孔とを有している。スライドフックは、
カーテンレールに引っ掛けられる引っ掛け部と、案内フ
ランジを囲むようにして設けられる複数のガイド部と、
ホルダー本体の表面に対して垂直方向に変形自在となり
ホルダー本体の先端部に向けて傾斜して設けられた係合
爪とを有する。スライドフックがホルダー本体の先端部
から後端部に向けて摺動自在に装着されるとともに、ス
ライドフックの逆方向に向かう摺動は規制されるように
なっている。
【0014】縫い付け装置は、吊りフックを積層状態で
収容するマガジンと、マガジン内に収容された吊りフッ
クをミシンに向けて搬出する搬出ロッドと、搬出ロッド
の先端部に設けられ、それぞれホルダー本体と係合フラ
ンジとに接触するとともにフックホルダーの先端部が入
り込む十字形の係合溝を形成する4つの挟持爪とを有す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1は吊りフック1が縫い付けられたカー
テン2の天部の一部を示す斜視図である。カーテン2の
天部はカーテン2の上端部を折り返すことにより、折り
返し部3とカーテン本体とにより形成される。カーテン
2には所定の間隔毎にひだ、つまりまち4が形成され、
このまち4の部分に吊りフック1が縫い付けられること
になる。
【0017】図2は吊りフック1の拡大図であり、吊り
フック1はフックホルダー11とこれに対して装着され
るスライドフック12とにより構成されており、それぞ
れプラスチックにより成形されている。フックホルダー
11は長方形のホルダー本体13と、これの側辺に設け
られ図3(a)に示すようにホルダー本体13の両面に
突出しかつ長手方向全体に延びる案内フランジ14と、
この案内フランジ14に沿って平行に設けられ、ホルダ
ー本体13の両面に突出しかつ長手方向全体に延びる係
合フランジ15とを有している。これにより、ホルダー
本体13の両面には案内フランジ14と係合フランジ1
5の間に凹部16が、図3(a)に示されるように形成
される。この凹部16は幅寸法Aとなっている。
【0018】ホルダー本体13には凹部16に対応する
部分に一定間隔毎に複数の係合孔17が形成されてお
り、図3(b)に示すように、それぞれの係合孔17の
下側に対応する部分には鋭角部18が形成されている。
また、ホルダー本体13には吊りフック1をマガジン内
で収容する際に吊りフック1の位置決めを行うために位
置決め孔19が、図2に示すように形成されている。
【0019】一方、スライドフック12は、図2に示さ
れるように、フック本体21の一方面の上端部には2つ
のガイド部22,23が設けられ、下端部にはガイド部
22に対応させてガイド部24が設けられている。これ
らのガイド部22〜24は、スライドフック12をフッ
クホルダー11に装着した際に、案内フランジ14を囲
むようになり、それぞれのガイド部22〜24の先端が
凹部16内に入り込むことになる。これにより、スライ
ドフック12はフックホルダー11に沿って摺動し得る
ことになる。
【0020】スライドフック12の一方面には、図2に
示されるように、2つの係合爪25,26が上向き、つ
まり、フックホルダー11の先端部に向けて傾斜して設
けられ、これらは相互に上下方向にずれるとともに左右
方向にずれている。そして、それぞれの係合爪25,2
6はホルダー本体13の両方の表面に垂直な方向に弾性
変形自在となっている。したがって、スライドフック1
2をフックホルダー11に装着した状態にあっては、そ
れぞれの係合爪25,26が係合孔17に係合すること
になる。
【0021】これにより、スライドフック12を図2に
おいて矢印で示す方向にホルダー本体13の先端部から
後端部に向けて押し付けるとスライドフック12はフッ
クホルダー11に沿って摺動し、逆方向には係合爪2
5,26に入り込んで摺動しなくなる。つまり、スライ
ドフック12がフックホルダー11に対して上方に向か
う力を受けた場合、つまりフックホルダー11がスイラ
ドフック12に対して下方に向かう力を受けた場合に
は、それぞれの係合爪25,26が係合孔17に食い込
まれて、スライドフック12はフックホルダー11に締
結されることになる。
【0022】一方、前述とは逆の方向に力を作用させた
場合、つまりスライドフック12をフックホルダー11
に対して下方に向けて力を加えると、係合爪25,26
がホルダー本体13の表面に垂直な方向に弾性変形する
ので、スライドフック12を摺動させることができる。
これにより、スライドフック12をフックホルダー11
対して長手方向の任意の位置に固定させることができ
る。
【0023】スライドフック12の係合爪25,26は
ホルダー本体13に形成された係合孔17に食い込まれ
るようになっているので、前記従来の吊りフックの場合
のように、フランジにラック歯を設けた場合に比して吊
りフック1の幅方向の寸法を小さく設定することができ
る。
【0024】スライドフック12の他方面には引っ掛け
部27が設けられており、この引っ掛け部27の部分で
カーテン1はカーテンレールに引っ掛けられるようにな
っている。
【0025】図4はカーテン用の吊りフックの縫い付け
装置の概略を示す図であり、この装置はカーテン2に吊
りフック1を縫い付ける縫い付け部31と、これに隣接
して設けられ縫い付け部31に向けて吊りフック1を1
つずつ搬送する供給部32とを有している。
【0026】供給部32に設けられた基台33には、多
数の吊りフック1を積層させた状態で収容するマガジン
34が設けられており、このマガジン34の下端部には
最下段の吊りフック1が取り出されるフック取り出し口
35が形成されており、このフック取り出し口35に対
向させてマガジン34の下端部にはロッド挿入口36が
形成されている。
【0027】基台33には直線方向に往復動自在に搬出
ロッド37が設けられており、この搬出ロッド37は図
示省略した空気圧シリンダによって駆動されるようにな
っている。これにより、搬出ロッド37が前進移動する
ことにより、このロッド37の先端部に設けられた係合
フィンガー38に最下段の吊りフック1の先端部が係合
して搬出ロッド37の前進移動に伴って、最下段の吊り
フック1はマガジン34のフック取り出し口35から送
り出されて、図4において二点鎖線で示すように、縫い
付け部31の縫い付け位置まで搬送される。
【0028】この縫い付け部31にはミシン41が設け
られており、このミシン41は公知の構造と同様であ
り、吊りフック1をカーテンに縫い付けるミシン針42
と、カーテンを吊りフック1とともに押さえ付ける押さ
え脚43とを有している。
【0029】図5(a),(b)はそれぞれ搬出ロッド
37の先端に設けられた係合フィンガー38を示す斜視
図であり、係合フィンガー38は上側の2つの挟持爪4
5,46と、下側の2つの挟持爪47,48とを有して
いる。
【0030】上側の挟持爪45と下側の挟持爪47は、
それぞれ吊りフック1の案内フランジ14と係合フラン
ジ15相互間の寸法つまり凹部16の幅寸法Aよりも狭
く設定されており、挟持爪45と47の間および挟持爪
46と挟持爪48の間にはホルダー本体13の厚みにほ
ぼ対応した水平の係合溝51が形成されている。
【0031】上側の挟持爪45と挟持爪46の間、およ
び下側の挟持爪47と挟持爪48の間には、係合フラン
ジ15の幅に対応した垂直の係合溝52が形成されてい
る。このように、これらの係合溝51,52は、図8
(b)に示すように、十字形状となって交差しており、
係合フィンガー38を吊りフック1に差し込むと、係合
フィンガー38により係合フランジ15は両側から合計
4つの挟持爪45〜48によって挟まれた状態となり、
同様にホルダー本体13もそれぞれの挟持爪45〜48
によって上下両側から挟み付けられた状態となる。
【0032】したがって、係合フィンガー38が係合し
た状態にあっては、吊りフック1のフックホルダー11
は、水平面内において傾斜したり揺れたりすることな
く、しかも上下方向に傾斜したり揺れたりすることな
く、所定の縫い付け位置まで高い精度で搬送される。
【0033】係合フランジ15には従来のようにスライ
ドフックを固定するためのラック歯が設けられておら
ず、フックホルダー11の補強とその先端部における係
合フィンガー38による挟持のために係合フランジ15
は利用されており、挟持爪45〜48の挟持面はその全
体がホルダー本体13と係合フランジ15とに接触した
状態となって吊りフック1は係合フィンガー38に挟持
される。
【0034】係合フィンガー38のうち2つの上側の挟
持爪45,46は、図6に示すように、金属製の板材5
3に垂直溝52を設けることによって形成されている。
他の2つの下側挟持爪47,48は、金属製のブロック
54を削り出して形成されており、水平溝51に対応し
た段差部51aを有し、板材53とブロック54をねじ
部材55により搬出ロッド37の先端部に形成された切
り欠き部56に取り付けることによって係合フィンガー
38が形成されている。図示する場合には、搬出ロッド
37とブロック54は青銅により形成され、板材53は
鋼材により形成されている。ただし、搬出ロッド37の
先端部を加工することにより、4つの挟持爪45〜48
を搬出ロッド37と一体に形成するようにしても良い。
【0035】次に上述した吊りフックの縫い付け装置に
よりカーテン2に吊りフック1を縫い付ける手順につい
て説明する。
【0036】吊りフック1は予めスライドフック12を
フックホルダー11に対してその先端部から押し込んだ
状態としてマガジン34内に収容されている。マガジン
34内には位置決め棒材が設けられており、この棒材は
フックホルダー11に形成された位置決め孔19を貫通
している。マガジン34内に所定の数の吊りフック1を
収容させる際には、吊りフック1は棒材によって束ねら
れた状態となる。
【0037】マガジン34内の最下段の吊りフック1の
位置決め孔19内には棒材は入り込んでおらず、基台3
3の表面に沿って水平方向に摺動自在となっている。こ
の状態のもとで、カーテン2が縫い付け部31の上にセ
ットされる。このようにして吊りフック1をカーテン2
の天部に縫い付ける準備が完了する。この状態のもと
で、搬出ロッド37を前進駆動すると、まず、搬出ロッ
ド37の先端部がロッド挿入口36からマガジン34内
に入り込む。
【0038】これにより、4つの挟持爪45〜47によ
って十字形状となる水平溝51と垂直溝52にフックホ
ルダー11の先端部が挟持された状態となり、フックホ
ルダー11の上下方向のずれ移動は挟持爪45〜48の
それぞれの水平面によって規制され、上下方向のずれ移
動は垂直面によって規制されることになり、搬出ロッド
37の先端部に吊りフック1は確実に挟持されることに
なる。それぞれの挟持爪45〜47の先端にはテーパー
ないし円弧面が形成されているので、搬出ロッド37を
前進移動させると、その先端部がフックホルダー11の
先端部に確実に入り込むことになる。
【0039】引き続き、搬出ロッド37が前進移動する
ことによって、搬出ロッド37が前進限位置まで移動す
ると、図7に示すように、搬出ロッド37によってマガ
ジン34内から搬出された吊りフック1は、縫い付け部
31の上に載置されたカーテン2のひだつまりまち4の
部分に入り込むことになる。
【0040】このように、吊りフック1をカーテン2の
まち4の部分に挿入する際には、図8(a)に示される
ように、4つの挟持爪45〜48がフックホルダー11
のうち係合フランジ15とホルダー本体13とにより形
成される十字部分を囲むようにしてフックホルダー11
を挟持することになるので、吊りフック1はカーテン2
の所定の位置に高精度で位置決めされる。
【0041】なお、マガジン34内に収容されている吊
りフック1におけるスライドフック12のフックホルダ
ー11に対する位置を一定の位置に位置決めするため
に、従来のように、ロッドを所定の位置まで突き出して
そのロッドによってスライドフック12をフックホルダ
ー11の後端部に向けて一定の位置まで摺動させるよう
にしても良い。
【0042】位置決めが完了した状態で、まず、押さえ
脚43を下げてこれによりカーテン2を押さえ付けてミ
シン41を作動させるとミシン針42がカーテン2およ
びホルダー本体13を貫通することになる。これによ
り、カーテン2および吊りフック1は固定されることに
なり、その状態で搬出ロッド37を後退移動させ、ミシ
ン41によって係合フランジ15に沿って、図7におい
て点を付した部分を糸により縫い付ける。ホルダー本体
13の先端部と後端部に相当する部分は二重縫いを行う
ようにしても良い。
【0043】図示した実施の形態にあっては、マガジン
34内に収容された吊りフック1をマガジン34から搬
出するとともに、これを縫い付け部31まで搬送する搬
出ロッド37の先端には、フックホルダー11のホルダ
ー本体13と係合フランジ15とにより形成される十字
形状の部分を挟持する4つの挟持爪45〜48が設けら
れているので、吊りフック1は搬送されながら揺れたり
振れ移動をすることなく、確実に所定の姿勢で所定の縫
い付け部31まで搬送される。しかも、十字形状の溝に
フックホルダー11の先端部分が挟持されるので、係合
フィンガー38の耐久性を向上させることができる。
【0044】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0045】たとえば、図示する場合には、吊りフック
1をそのフックホルダー11に予めスライドフック12
を装着した状態でカーテン2に縫い付けるようにしてい
るが、スライドフック12を外した状態で縫い付けるよ
うにしても良い。
【0046】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0047】(1).搬出ロッドの先端部に設けられた4つ
の挟持爪によって十字形状の溝が形成されており、その
中にフックホルダーのうちホルダー本体と係合フランジ
とにより形成される十字部分を挟持するようにしたの
で、吊りフックを搬送する過程で吊りフックが振れたり
揺れることなく、所定の縫い付け部の位置に高い精度で
位置決めすることができる。
【0048】(2).搬出ロッドの係合フィンガーの耐久性
を大幅に向上させることができる。
【0049】(3).フックホルダーのうちカーテンのまち
から外部に突出される部分の寸法を短くして見栄え良く
フックホルダーをカーテンに縫い付けることができる。
【0050】(4).フックホルダーにはそのホルダー本体
に係合孔を形成し、その係合孔にスライドフックの係合
爪を係合させるようにしたので、ラック歯をフランジに
設けることが不要となり、フランジの厚みを薄くするこ
とができる。
【0051】(5).また、フランジを係合フィンガーが挟
持するための部分として利用することができるので、係
合フィンガーはフランジのフラットな部分に接触するこ
とになり、確実に高い精度で吊りフックを位置決めする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるカーテン用の吊り
フックの縫い付け装置によって吊りフックが縫い付けら
れたカーテンの天部の一部を示す斜視図である。
【図2】フックホルダーとスライドフックとを有する吊
りフックを示す斜視図である。
【図3】(a)は図2における3a−3a線に沿う断面
図であり、(b)は図3(a)における3b−3b線に
沿う断面図であり、(c)はスライドフックの平面図で
あり、(d)は図3(c)の右側面図である。
【図4】カーテン用の吊りフックの縫い付け装置の概略
構造を示す一部切り欠き正面図である。
【図5】(a)は係合フィンガーを示す斜視図であり、
(b)は2つの挟持爪を切り欠いた状態における係合フ
ィンガーを示す斜視図である。
【図6】係合フィンガーの部分の分解斜視図である。
【図7】搬出ロッドによって吊りフックが搬送された縫
い付け部を示す平面図である。
【図8】(a)は図7における8a−8a線に沿う断面
図であり、(b)は図8(a)の要部を拡大した断面図
である。
【符号の説明】
1 吊りフック 2 カーテン 3 折り返し部 4 まち 11 フックホルダー 12 スライドフック 13 ホルダー本体 14 案内フランジ 15 係合フランジ 16 凹部 17 係合孔 18 鋭角部 19 位置決め孔 21 フック本体 22〜24 ガイド部 25,26 係合爪 27 引っ掛け部 31 縫い付け部 32 供給部 33 基台 34 マガジン 35 フック取り出し口 36 ロッド挿入口 37 搬出ロッド 38 係合フィンガー 41 ミシン 42 ミシン針 43 押さえ脚 45〜48 挟持爪 51,52 係合溝 53 板材 54 ブロック 55 ねじ部材 56 切り欠き部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フックホルダーとこれに対して摺動自在
    に装着されるスライドフックとを有する吊りフックをミ
    シンに供給して吊りフックをカーテンに縫い付けるカー
    テン用の吊りフックの縫い付け装置であって、 ホルダー本体の両面に突出して長手方向に延びる係合フ
    ランジが形成されたフックホルダーを有する前記吊りフ
    ックを積層状態で収容するマガジンと、 前記マガジン内に収容された吊りフックを前記ミシンに
    向けて搬出する搬出ロッドと、 前記搬出ロッドの先端部に設けられ、それぞれ前記ホル
    ダー本体と前記係合フランジとに接触するとともに前記
    フックホルダーの先端部が入り込む十字形の係合溝を形
    成する4つの挟持爪とを有することを特徴とするカーテ
    ン用の吊りフックの縫い付け装置。
  2. 【請求項2】 フックホルダーとこれに対して摺動自在
    に装着されるスライドフックとを有し、ミシンに供給さ
    れたカーテンに縫い付けられるカーテン用の吊りフック
    であって、 前記フックホルダーは、長方形の板状のホルダー本体
    と、このホルダー本体の側辺に沿って長手方向に延びる
    とともに前記ホルダー本体の両面に突出する案内フラン
    ジと、この案内フランジに沿って平行に延びる係合フラ
    ンジと、前記案内フランジと前記係合フランジとの間の
    前記ホルダー本体に長手方向に沿って所定の間隔毎に形
    成された係合孔とを有し、 前記スライドフックは、カーテンレールに引っ掛けられ
    る引っ掛け部と、前記案内フランジを囲むようにして設
    けらる複数のガイド部と、前記ホルダー本体の表面に対
    して垂直方向に変形自在となり前記ホルダー本体の先端
    部に向けて傾斜して設けられた係合爪とを有することを
    特徴とするカーテン用吊りフック。
JP883896A 1996-01-23 1996-01-23 カーテン用の吊りフックおよびその縫い付け装置 Pending JPH09192368A (ja)

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JPH09192368A true JPH09192368A (ja) 1997-07-29

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JP883896A Pending JPH09192368A (ja) 1996-01-23 1996-01-23 カーテン用の吊りフックおよびその縫い付け装置

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JP (1) JPH09192368A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102605297B1 (ko) * 2022-06-10 2023-11-22 비케이시스템 주식회사 스마트 커튼 재단장치

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