JPH09192041A - アクリル浴槽 - Google Patents

アクリル浴槽

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JPH09192041A
JPH09192041A JP8032573A JP3257396A JPH09192041A JP H09192041 A JPH09192041 A JP H09192041A JP 8032573 A JP8032573 A JP 8032573A JP 3257396 A JP3257396 A JP 3257396A JP H09192041 A JPH09192041 A JP H09192041A
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JP
Japan
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layer
acrylic
colored
surface side
bath
Prior art date
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Pending
Application number
JP8032573A
Other languages
English (en)
Inventor
Miyuki Ino
三行 井野
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
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Publication of JPH09192041A publication Critical patent/JPH09192041A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で且つ肉厚が薄くても深みのある透明感を
現出することのできるアクリル浴槽を提供する。 【解決手段】アクリル層の裏面側に、着色した半透明の
FRP層を形成すると共に、このFRP層の表面側又は
裏面側のいずれか一方又は双方に、当該FRP層の色合
いをぼかすための着色した半透明の層を形成する。これ
により、光はアクリル層及び半透明のFRP層を透過し
てその裏面側で反射して認識されるようになり、極めて
肉厚が薄く且つ軽量でありながら、深みのある透明感を
現出することができる。しかも、薄肉であっても、着色
した半透明のFRP層のガラス繊維が製品表面側から見
えることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品全体の厚みが
薄く、軽量であるにもかかわらず深みのある透明感を得
ることのできるアクリル浴槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、在来湿式工法によるFRP製の埋
め込み型浴槽は、長期間使用すると、FRP層中の繊維
と樹脂とが分離し、繊維の模様がゲルコート層の表面に
フクレとなって表れるという欠点があった。このような
フクレは、入浴者の肌に触れて違和感を与えたり、見栄
えを悪くし、存在価値を半減させるものである。
【0003】そのため、新しい浴槽と交換することが行
われるが、交換は古い浴槽の周囲の床や壁面のタイルを
剥離して行う必要があり、全体の作業が大掛かりとなる
という欠点があった。またタイルが既に生産を中止して
いるようなものである場合は、同じタイルを使用して剥
離した部分を修復することができず、結局床や壁面の全
部のタイルを張り替える必要があった。
【0004】このように古い浴槽を取り外して新しい浴
槽を設置し直す場合は、その施工作業の全体が大掛かり
となって経済的負担も大きく、気軽に行えないという欠
点があった。そこで、従来にあっては、図5及び図6に
示す積層構造の軽量且つ薄肉のアクリル浴槽1及び2を
開発し、これを既設の古い浴槽の上に接着剤を介して嵌
合装着することで、浴槽を取り替える場合の前述した問
題点を解決するようにしている。
【0005】すなわち、図5に示すアクリル浴槽1は、
製品表面側に着色した半透明のアクリル層3を形成し、
その裏面側に着色したFRP層4を形成したものであ
る。また図6に示すアクリル浴槽2は、透明なアクリル
層5の裏面側に着色層6を形成し、更にその裏面側にF
RP層7を形成したものである。このようなアクリル浴
槽1及び2は、その肉厚を極めて薄くでき、軽量である
ため、既設の浴槽の上に接着剤を介してそのまま被せて
嵌合させるだけでよく、極めて簡単且つ低コストで新し
いアクリル浴槽1及び2の施工が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらのア
クリル浴槽1及び2にあっては、いずれも第一層(表面
側のアクリル層3又は5)と、第二層(FRP層4又は
着色層6)との間で光が反射し、図5に示す浴槽1では
アクリル層3の色合いが現出するだけであり、図6に示
す浴槽2では着色層6の色合いが現出したりするだけで
あるので、深みのある透明感を出すことができなかっ
た。つまり、極めて肉厚の薄いものであることが容易に
わかり、製品価値を低下させるものであった。
【0007】またこれらのアクリル浴槽1及び2では、
真空成形によって、アクリル層3又は5を浴槽の形状に
成形しておき、これを成形型の上に被せて更に裏面側を
積層形成するようにしているが、真空成形時にR面部の
アクリル材料が延びて薄くなり、局部的な色の変化が発
生するという欠点があった。この色合いの変化は、製品
全体の肉厚が薄いために、表面に表れ、透明感のバラツ
キとなるという製品性能に悪影響を与える欠点があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、軽量で且つ
肉厚が薄くても深みのある透明感を現出することのでき
るアクリル浴槽を提供せんとするものである。
【0009】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項1の手段は、透明なアクリル層と、着
色した半透明の樹脂層と、着色した半透明のガラス繊維
強化プラスチック層と、不透明な着色層とを製品表面側
から順に積層してなるアクリル浴槽である。
【0010】また本発明が採用した請求項2の手段は、
透明なアクリル層と、着色した半透明のガラス繊維強化
プラスチック層と、着色した半透明の樹脂層と、不透明
な着色層とを製品表面側から順に積層してなるアクリル
浴槽である。
【0011】更に、本発明が採用した請求項3の手段
は、透明なアクリル層と、着色した半透明の樹脂層と、
着色した半透明のガラス繊維強化プラスチック層と、着
色した半透明の樹脂層と、不透明な着色層とを製品表面
側から順に積層してなるアクリル浴槽である。
【0012】更にまた、本発明が採用した請求項4の手
段は、着色した半透明のアクリル層と、着色した半透明
のガラス繊維強化プラスチック層と、不透明な着色層と
を製品表面側から順に積層してなるアクリル浴槽であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。図1は、本発明の第一の実施の形態に係るアクリル
浴槽8の積層構造を示す縦断面図である。同図に示す如
く、このアクリル浴槽8は、表面側に透明なアクリル層
9を1mm〜5mmの厚みで形成し、その裏面側に着色
した半透明の樹脂層10を0.5mm〜1.0mmの厚
みで形成している。そして、該樹脂層10の裏面側に着
色した半透明のFRP層11を2mm〜5mmの厚みで
形成し、最後に不透明な着色層12を5mm〜8mmの
厚みで形成している。
【0014】このようにして形成されたアクリル浴槽8
の製品全体の厚みは、5mm〜8mmの範囲が好まし
い。通常の人造大理石浴槽等の樹脂製浴槽の平均した厚
みは8mm〜15mmであり、これに比較して極めて薄
いものであることがわかる。またその重さを比較する
と、間口が1400サイズの浴槽の場合、従来の樹脂製
の浴槽は、30Kgであるのに対し、本実施の形態のア
クリル浴槽8は、16Kgであり、極めて軽量である。
【0015】ここにおいて、前記着色した半透明の樹脂
層10の材料は、その裏面側に形成される着色した半透
明のFRP層11に用いる樹脂材料と同じものである。
これは、同系色を用いることにより、その色合いの違和
感を無くし、任意の色合いを意図的に制作し易くするよ
うにするためである。
【0016】この実施の形態のアクリル浴槽8では、表
面の透明なアクリル層9側から入射した光は、着色した
半透明の樹脂層10及び着色した半透明のFRP層11
を透過し、その裏面側の不透明な着色層12で反射する
ようになり、従来の図5及び図6に示すアクリル層のみ
で反射するものに比較して数倍の深みのある透明感を現
出することが可能である。要するに、このアクリル浴槽
8では、薄肉且つ軽量でありながら深みのある透明感を
現出することが可能である。
【0017】このアクリル浴槽8の積層構造において重
要なことは、製品全体の肉厚を薄くしなければならない
という課題の下で、深みのある透明感を現出させたとい
うことである。そのためには、アクリル層9の裏面側で
光を反射させるだけでは従来技術と同じであり、更にそ
の裏面側の着色した半透明のFRP層11に光を透過さ
せてその裏面側で反射させれば薄肉でも深みのある透明
感を現出することが可能であることがわかった。
【0018】ところが、単純に、アクリル層9の裏面側
に直接に、着色した半透明のFRP層11を形成し、そ
の裏面側に不透明な着色層12を形成して着色層12で
光を反射させただけでは、半透明のFRP層11を透過
した光によって当該FRP層11のガラス繊維が表面か
ら見えるようになり、製品として実用に供することがで
きなくなる。
【0019】そこで、本発明者らが、鋭意研究を重ねた
ところ、着色した半透明のFRP層11の表面側又は裏
面側のいずれか一方又は双方に、FRP層11の色合い
をぼかすための着色した半透明等の層が形成されておれ
ば、当該FRP層11を透過してその裏面側で反射した
光によってはFRP層11のガラス繊維は見えなくなる
ということを知見した。ここに、本発明の重要な意義が
ある。前述した図1に示すアクリル浴槽8は、着色した
半透明のFRP層11の表面側に、その色合いをぼかす
ための樹脂層10を積層した実施の形態である。
【0020】また図2は、着色した半透明のFRP層1
1の裏面側に、その色合いをぼかすための樹脂層10を
形成した本発明の第2の実施の形態に係るアクリル浴槽
13の積層構造を示す縦断面図である。
【0021】更に、図3は、着色した半透明のFRP層
11の表面側と裏面側との双方に、FRP層11の色合
いをぼかすための樹脂層10を形成した本発明の第3の
実施の形態に係るアクリル浴槽14の積層構造を示す縦
断面図である。
【0022】更にまた、図4は、表面のアクリル層15
を着色した半透明のものとすることにより、その裏面側
の着色した半透明のFRP層11の色合いをぼかすよう
にし、FRP層11の裏面側に不透明な着色層12を形
成した本発明の第4の実施の形態に係るアクリル浴槽1
6の積層構造を示す縦断面図である。尚、これらの図2
〜図4に示す第2乃至第4の実施の形態のアクリル浴槽
13及び14並びに16において得られる基本的な作用
効果は、前述した第1の実施の形態に係るアクリル浴槽
8の場合と同じである。
【0023】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、各アクリル浴槽8、13及び14、16の裏面側に
形成される不透明な着色層12は、単純に不透明な樹脂
材料を塗装することで形成してもよく、また不透明なF
RP材料で形成してもよい。不透明なFRP材料で形成
した場合は、この層が全体の強度を補強するバックアッ
プ層として機能し、既設の浴槽に重ねて施工する場合だ
けでなく、当該製品を単独の浴槽として使用することも
可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
アクリル層の裏面側に着色した半透明のFRP層を形成
すると共に、このFRP層の表面側又は裏面側のいずれ
か一方又は双方に、当該FRP層の色合いをぼかすため
の着色した半透明の層を形成したから、極めて肉厚が薄
く且つ軽量でありながら、深みのある透明感を現出する
ことのできるアクリル浴槽を製造することが可能であ
る。しかも、薄肉であっても、着色した半透明のFRP
層のガラス繊維が製品表面側から見えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアクリル浴槽
の積層構造の一部を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るアクリル浴槽
の積層構造の一部を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るアクリル浴槽
の積層構造の一部を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るアクリル浴槽
の積層構造の一部を示す縦断面図である。
【図5】従来のアクリル浴槽の積層構造の一部を示す縦
断面図である。
【図6】従来の他のアクリル浴槽の積層構造の一部を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
8…アクリル浴槽 9…透明なアクリ
ル層 10…着色した半透明の樹脂層 11…着色した半
透明のFRP層 12…不透明な着色層 13…アクリル浴
槽 14…アクリル浴槽 15…着色した半
透明のアクリル層 16…アクリル浴槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 B32B 27/30 A // B29K 33:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なアクリル層と、着色した半透明の樹
    脂層と、着色した半透明のガラス繊維強化プラスチック
    層と、不透明な着色層とを製品表面側から順に積層して
    なるアクリル浴槽。
  2. 【請求項2】透明なアクリル層と、着色した半透明のガ
    ラス繊維強化プラスチック層と、着色した半透明の樹脂
    層と、不透明な着色層とを製品表面側から順に積層して
    なるアクリル浴槽。
  3. 【請求項3】透明なアクリル層と、着色した半透明の樹
    脂層と、着色した半透明のガラス繊維強化プラスチック
    層と、着色した半透明の樹脂層と、不透明な着色層とを
    製品表面側から順に積層してなるアクリル浴槽。
  4. 【請求項4】着色した半透明のアクリル層と、着色した
    半透明のガラス繊維強化プラスチック層と、不透明な着
    色層とを製品表面側から順に積層してなるアクリル浴
    槽。
JP8032573A 1996-01-12 1996-01-12 アクリル浴槽 Pending JPH09192041A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038375A (ja) * 2001-07-30 2003-02-12 Hideo Shimizu 光透過型浴槽

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003038375A (ja) * 2001-07-30 2003-02-12 Hideo Shimizu 光透過型浴槽

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