JPH09190690A - 入出力装置 - Google Patents

入出力装置

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JPH09190690A
JPH09190690A JP8000822A JP82296A JPH09190690A JP H09190690 A JPH09190690 A JP H09190690A JP 8000822 A JP8000822 A JP 8000822A JP 82296 A JP82296 A JP 82296A JP H09190690 A JPH09190690 A JP H09190690A
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line
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Daizaburo Takashima
大三郎 高島
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力装置で消費される電流ピークを減らし、
電源線の寄生インダクタンス起因の電源ノイズを減ら
し、データ転送レートを高め、多ビットI/O構成を可
能にする。 【解決手段】 データ線DATA0〜4からの信号を入
力し、4本の制御線Enable0〜4の制御信号に基
づいて出力線I/O0〜4を駆動する出力回路0〜4を
備えた出力装置において、制御線は4種類の動作タイミ
ング持つように分類され、第1の制御線の出力を許可す
る時間を第1の時間t0、その出力を止めて次のデータ
の出力を許可するまでの期間をt1とすると、期間t1
は第1〜第4の制御線で同一で、かつ第k(1≦k<
m)の制御線の第1の時間より第k+1の制御線の第1
の時間は遅れ、第4の制御線の第1の時間は第1の制御
線の第1の時間に期間を加えた第2の時間(t0+t
1)より早い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置間のデ
ータをやり取りする入出力装置に係わり、特に複数の出
力回路におけるデータの出力タイミングをずらした出力
装置と、複数の入力回路におけるデータの入力タイミン
グをずらした入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、半導体の微細加工技術の発展によ
り、大規模、高速32ビット,64ビットMPU等の数
100万トランジスタを含むチップや、大容量の16M
ビット,64MビットDRAMが生産されるようになっ
ている。MPU等の動作周波数は200MHzまで高速
化し、さらにMPU−メモリ間のバス(BUS)幅は3
2ビット,64ビットと広がりつつある。
【0003】MPUの動作周波数に合わせて、データバ
スの動作周波数も、1ピン当たりデータレート60Mb
/s,100Mb/sと上がり、バス全体では64×1
00Mb/s=64Gb/sの時代もまじかである。こ
のような状況において、出力回路全体に流れる電流は膨
大になり、電源線に寄生のインダクタンスによる電源線
の揺れは非常に大きなものとなり、何らかの対策をしな
いと誤動作の原因となる。
【0004】図15は、従来のシンクロナスDRAM
(同期動作するDRAM)における動作タイミングチャ
ートである。全ての入出力信号は、基本クロックに同期
して動作し、図のように/RAS,/CAS信号はクロ
ックの立ち上がりエッジで取り込まれ、出力信号I/O
(0〜3)もまた、受け取り側がクロックの立ち上がり
エッジでデータを受け取れるタイミングで発生される。
当然出力は、全て同じタイミングで発生される。このI
/O数が大きくなり同時スイッチングするI/Oの数が
大きくなると、電源線の寄生インダクタンスによる電源
線(Vcc,Vss)の揺れは深刻化する。
【0005】出力バッファの場合、例えば出力がHig
hからLowに変わると、電源Vcc,Vssは一旦大
きく下がり、インダクタンスの影響で次に逆側に大きく
振れ、これが繰り返されて減衰していく。特に、全ての
I/Oのスイッチングの方向が同じ、即ち例えば全ての
I/OがHighからLowに変わるとき、電源の揺れ
は最大となる。このノイズはVcc,Vssが同じ方向
に振れる同相ノイズとなる。
【0006】図16は、従来の出力装置とその出力線を
示す図である。この例は、4本の出力線I/O(0〜
3)とそれに対する出力バッファ回路、更にその電源配
線を示す。出力線は通常本数が多い場合、入力線と共用
のI/O線(入出力線)場合が多い。この例で入力バッ
ファは省略し、出力バッファのみを示している。
【0007】また、この例では4つのI/O線に対し
て、1本の電源線(Vcc)と1本の接地線(Vss)
の割合で、チップからパッケージ外のプリント基板:P
CB(Print Circuit Borad )に、パッケージのボンデ
ィングワイヤとリードフレームを介して接続された場合
を示す。言わば、4本のI/O線の充放電電流が2本の
Vcc,Vss線を介してPCBに流れるわけであり、
このボンディングワイヤとリードフレームの寄生インダ
クタンスLの影響により電源線が揺れるわけである。L
は通常1ピン当たり数nH〜十数nHの値を持つ。
【0008】出力線にも寄生インダクタンスは存在し、
パッケージ内のボンディングワイヤとリードフレーム、
更にPCB配線上にある。但しこの問題は、特性インピ
ーダンス:Z0(=root(L/C))と終端抵抗Rtの
値を一致させ、インピーダンス整合させると、I/O線
の揺れ(リンギング)や反射を抑えられる。従来のLV
TTL対応のインターフェースに対して、終端をターミ
ネイトするターミネイテッドLVTTL,CTT,GT
L,SSTL,Rambus等の新たなインターフェー
ス技術の基本は、このターミネイションとインピーダン
ス整合及び小振幅技術を組み合わせたものである。
【0009】しかし、これらの技術はI/O線のインダ
クタンスの影響を抑えるだけで、電源線のインダクタン
スの影響は抑えられない。電源線の揺れが大きくなる
と、第1に出力信号が揺れ、入力側で正しい“0”,
“1”の判断ができなくなる。第2に、電源が揺れるこ
とによりチップ内部回路の誤動作が発生する。第3に、
チップの電源が揺れることにより、このチップに入力さ
れる信号の“0”,“1”の判断が難しくなり、正しい
受信ができなくなる深刻な問題が発生する。
【0010】従来この電源線の揺れを抑える方法は、出
力装置の最終段のドライバの駆動能力を低下させる、或
いはONするタイミングを緩めてピーク電流を減らすし
かない。この電源線の揺れが大きくなると、図17
(a)に示すように、出力装置の電源とチップの他の部
分の電源が共通の場合、パッケージのインダクタンスの
影響がもろに内部回路や入力装置に伝わり、第1の問題
は勿論、第2,第3の問題が深刻となる。
【0011】図17(b)はこの第2,第3の問題を解
決すべく、出力装置専用の電源線(VddQ,Vss
Q)とその他の電源(Vcc”、Vss”)をチップ内
部で分け、それぞれ別のピンでパッケージ配線し、PC
B上の電源線(Vcc’,Vss’)に接続している。
この場合、出力装置のパッケージのボンディングワイヤ
とリードフレームの寄生インダクタンス(L1)の影響
は低減できる。
【0012】しかしこの場合でも、I/Oの数が少ない
場合は良いが、I/O数が32,64,128,256
と増加していくと、出力装置の電源ピンの数をたとえ増
やしたとしても電流が多く流れるために、PCB上の寄
生インダクタンス(L4)の影響によりPCB上の電源
(Vcc’,Vss’)の揺れが大きくなり、その結
果、その他用の電源ピンと通じて、チップ内部回路と入
力回路の電源線(Vcc”,Vss“)が揺れることと
なり、上記第2,第3の問題が発生する結果となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の出
力装置においては、出力線が同時にスイッチングされる
ため、出力周波数が上がり出力の数が大きくなると、ピ
ーク電流の増加に伴い電源線の揺れが大きくなり、第1
に出力信号が揺れ入力側で正しい“0”,“1”の判断
ができなくなる。第2に、電源が揺れることにより、チ
ップ内部回路の誤動作が発生する。第3に、チップの電
源が揺れることにより、このチップに入力される信号の
“0”,“1”の判断が難しくなり、正しい受信ができ
なくなる深刻な問題が発生する。
【0014】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、出力の動作スピードを
低下させず、即ちデーターレイトを低下させることな
く、多ビットのI/Oをスイッチングしたとしても電源
線に流れる消費電流のピーク値を大幅に低減し、電源線
の寄生インダクタンスによる電源線の揺れを抑えること
ができる出力装置、及びそれに対応する入力装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち、本発明(請求項1)はn
本(n≧2)の出力線と、これらの出力線をそれぞれ駆
動するn個の出力回路と、これらの出力回路にそれぞれ
入力されるn本のデータ線と、前記出力回路に入力され
該出力回路の出力線への出力時間を決めるn本の制御線
とを備えた出力装置において、前記n本の制御線はm種
類(第1〜第m)の動作タイミング持つ制御線に分類さ
れ、第1の制御線の出力を許可する時間を第1の時間t
0、その出力を止めて次のデータの出力を許可するまで
の期間をt1とすると、期間t1は第1〜第mの制御線
で同一であり、かつ第k(1≦k<m)の制御線の第1
の時間より第k+1の制御線の第1の時間は遅れ、第m
の制御線の第1の時間は、第1の制御線の第1の時間t
0に期間t1を加えた第2の時間(t0+t1)より早
いことを特徴とする。
【0016】また、本発明(請求項7)は、n本(n≧
2)の入力線と、これらの入力線からそれぞれデータを
取り込むn個の入力回路と、これらの入力回路の入力結
果をそれぞれ出力するn本のデータ線と、前記入力回路
に入力され該入力回路の入力取り込み時間を決めるn本
の制御線とを備えた入力装置において、前記n本の制御
線はm種類(第1〜第m)の動作タイミング持つ制御線
に分類され、第1の制御線の入力を許可する時間を第1
の時間t0、その入力を止めて次のデータの入力を許可
するまでの期間をt1とすると、期間t1は第1〜第m
の制御線で同一であり、かつ第k(1≦k<m)の制御
線の第1の時間より第k+1の制御線の第1の時間は遅
れ、第mの制御線の第1の時間は、第1の制御線の第1
の時間t0に期間t1を加えた第2の時間(t0+t
1)より早いことを特徴とする。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) n本の制御線は、n/m(m>1)のm種類(第1
〜第m)の動作タイミングを持つ制御線に分類されてい
ること。 (2) 第k(1≦k<m)の制御線の第1の時間からその
出力(又は入力)を止めるまでの時間と、第k+1の制
御線の第1の時間からその出力(又は入力)を止めるま
での時間とは、一部が重複していること。 (3) 第k(1<k≦m)の制御線の第1の時間は、(第
1の制御線の第1の時間t0)+(期間t1)×(k−
1)/mであること。 (4) m種類の制御線は、第1のクロックを入力とするP
LL(Phase Locked Loop )回路を用いて発生されるこ
と。 (5) データ線,出力回路(又は入力回路),及び制御線
は同一半導体基板上に形成され、出力線は他の半導体基
板との接続線であること。 (作用)n本の入出力線(或いは出力線)があった場
合、従来はn本同じタイミングでデータが出力され、同
じタイミングでデータの出力を止め、また同じタイミン
グでデータが出力されていたが、本発明においては、n
本の出力回路及び出力線が動作するタイミングをずらし
ている。即ち、n本をm種類のタイミングが異なる例え
ばn/m本毎のグループに分け、n本の出力が出る周期
は同じではあるが、1つのデータが出る出力線タイミン
グを基準として、このタイミングと、この出力線が次の
データを出すタイミングの間に、他のm−1種類の出力
が出るタイミングを分散してずらしている。
【0018】これにより、従来1つのタイミングで発生
していた電流のピークをm種類のタイミング位置に分散
させ、1つのタイミングでは1/mの出力線数による電
流ピークに抑えることができる。その結果として、電源
線に寄生のインダクタンスの影響を抑えることができ
る。mの数を増やせば増やすほど、電流ピークの値が低
減される。また、このような出力回路からデータを受け
取る他のチップの入力回路においては、m種類のデータ
を取り込むタイミングを変えた入力回路を備えれば良
い。本発明は、電源ノイズの大きい多ビットI/Oに対
して、大きな効果がある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照として、本発明
の実施形態を説明する。 (第1の実施形態)図1〜図4は、本発明の第1の実施
形態に係わる出力装置を説明するための図である。図1
は、シンクロナスDRAMで本発明を実現した場合の動
作タイミングの一例を示す。基本クロックにの立ち上が
りエッジで/RAS,/CASが取り込まれ、2サイク
ルのCAS待ち時間をおいて、出力バッファからI/O
線(I/O0,I/O1,I/O2,I/O3)にデー
タが出力される。N0 〜N3は1サイクル目の出力デー
タ、N0 +i〜N3 +iはiサイクル目の出力データで
ある。
【0020】I/O0の出力は、他のデータを転送され
る側のチップが基本クロックの立ち上がりエッジでデー
タを受け取れるタイミングで出力される。これに対し
て、残りのI/O(1〜3)は、基本クロックの立ち上
がりエッジを0度として、次の周期の立ち上がりを36
0度と定義すると、90度,180度,270度位相が
ずれたタイミングでデータを出力し、入力側も同様に、
90度,180度,270度位相がずれたタイミングで
データを取り込む。
【0021】これにより、データ出力が全部同時に行わ
れる従来方式に対して、出力バッファに接続される電源
線に流れる消費電流のピークの山は4分割され、そのピ
ーク値はおおよそ1/4に低減される。この効果によ
り、出力データの転送レート(データレート)を一定に
保ちつつ、電源線(パッケージ,PCB上或いはチップ
配線上)の寄生インダクタンス起因の大幅な電源の揺れ
は低減される。そして、出力バッファの揺れ,内部回路
の誤動作,電源の揺れによる、入力バッファの誤動作及
び入力応答の遅れ等の従来の問題点は解決される。
【0022】本実施形態では、データ転送が完了するの
が従来に比べ1周期分だけ遅れるのが欠点ではあるが、
これは、連続転送が例えば64回繰り返された場合は、
この欠点は従来比1/64で無視できる値となる。逆に
本実施形態を用いると、電源の揺れが低減される分、出
力回路の出力線駆動能力を上げたり、ONするスピード
を速めたりでき、結果として転送レート自身を上げるこ
とができる。さらに、より多くのI/O数を備えること
ができるため、結果として、チップ全体で見たデータレ
ートを高めことが可能となる。
【0023】なお、図1中の位相のずれは、(360度
/4)×k(kは自然数)=90度,180度,270
度ときちんとずれる必要はなく、0〜360度の間で、
任意の値でも良い。
【0024】図2は、本実施形態における出力装置の構
成を示すブロック図である。この例では、出力装置専用
の電源VddQ,VssQに対して4種類の出力回路が
接続され、各々の出力線I/O(0〜3)に信号を出力
する出力回路には、4種類の異なる位相のずれたデータ
出力許可信号Enableφ(0〜3)と各々出力する
データData(0〜3)が入力される。この出力回路
にデータラッチ機能を持たせておけば、Data(0〜
3)にデータが入力されても、容易に出力の位相をずら
すことができる。
【0025】図3は図2の各出力回路の詳細構成の一例
を示し、図4は2サイクル出力した場合の動作タイミン
グチャートを示す。図3のブロック図のiは、0,1,
2,3の何れかを示す。各出力回路は、2つのD型ラッ
チ回路(D−FF1i,D−FF2i)と出力バッファ
で構成され、前段のD−FF1iは、内部データRDi
からのデータをラッチクロックlatchの立ち上がり
で取り込みラッチする。後段のD−FF2iは、D−F
F1iの出力を位相のずれたEnable信号φiの立
ち上がりで取りこみラッチし、そのまま出力バッファで
I/Oi線に出力する。
【0026】図4はその動作タイミングを示す。lat
ch信号が立ち上がり、再度立ち上がるまでは、D−F
F1iにはその取り込んだデータが保持され、その間に
そのデータを位相がずれたEnable信号φ(0〜
3)で再度取り込み、そのまま出力される。D−FF2
iで再度ラッチするのは、例えばEnable信号φ3
がHighで出力中にlatch信号は再度立ち上が
り、D−FF1iのデータが次のデータに変わるためで
ある。
【0027】このように本実施形態によれば、4つの出
力回路からI/Oに出力される信号のタイミングを分散
してずらすことにより、1つのタイミングでは1/4の
出力線数による電流ピークに抑えることができる。その
結果、電源線に寄生のインダクタンスの影響を抑えるこ
とができる。このため、出力の動作スピードを低下させ
ることなく、多ビットのI/Oをスイッチングしたとし
ても電源線に流れる消費電流のピーク値を大幅に低減す
ることができ、電源線の寄生インダクタンスによる電源
線の揺れを抑えることが可能となる。 (第2の実施形態)図5〜図7は、本発明の第2の実施
形態に係わる入力装置を説明するための図である。図5
は、本実施形態における入力装置を示すブロック図であ
り、第1の実施形態で得られたタイミングのずれた信号
を入力するためのものである。
【0028】この実施形態では、入力装置専用の電源V
ddQ’,VssQ’に対して4種類の入力回路が接続
され、各々の入力結果をデータ線Data(0〜3)に
出力する入力回路には、4種類の異なる位相のずれたデ
ータ入力許可信号Enableφ(0〜3)’と入力線
I/O(0〜3)からのデータが入力される。この入力
回路にデータラッチ機能を持たせておけば、I/O(0
〜3)にデータが入力されても、容易に入力を取り込む
ことができる。
【0029】図6は前記図4の出力に対して、データ転
送を受け取る側のチップの入力回路の構成の一例を示
し、図7は2サイクル入力した場合の動作タイミングを
示す。図6のブロック図のiは0,1,2,3の何れか
を示す。各入力回路は、2つのラッチ回路(D−FF3
i,D−FF4i)で構成され、前段のD−FF3i
は、I/Oi線からのデータを位相のずれたEnabl
e信号φiの立ち上がりで取り込みラッチする。後段の
D−FF2iは、D−FF1iの出力をラッチクロック
latchの立ち上がりで取り込みラッチし、そのまま
内部入力信号Iiとして取り込む。
【0030】図7はその動作タイミングを示す。位相が
ずれて転送されるデータ線I/Oiのデータをそのまま
位相のずれたEnable信号φ(0〜3)の立ち上が
りエッジでD−FF3iにデータを取り込む。そのD−
FF3iのデータを、D−FF4iは共通のlatch
信号の立ち上がりで取り込む。latch信号の立ち上
がりを、Enable信号φ3の立ち上がりより遅れ
て、Enable信号φ0の立ち上がりより早く行え
ば、D−FF4iには位相の揃ったデータが入ることに
なる。
【0031】本実施形態においては、データI/Oi線
には位相のずれたデータが転送されるが、入力回路もこ
れに合わせて、位相をずらしてデータをラッチすること
により、取り込み時のタイミングマージンは従来と同様
に1サイクル分取れる。 (第3の実施形態)図8は、本発明の第3の実施形態を
説明するためのもので、多ビットI/Oを駆動する出力
装置の一例である。この例では、16ビットI/O(0
〜15)を構成し、この内、I/O(0〜3)に信号を
出力する出力ブロックは4種類に位相がずれた出力En
able信号φ(0〜3)で制御され、I/O(0〜
3)は位相がずれる。同様に、I/O(4〜7),I/
O(8〜11),I/O(12〜15)は各々内で位相
がずれ、逆に言うと、I/O(0,4,8,12)は位
相が同じで、同様にI/O(1,5,9,13)は同
じ、I/O(2,6,10,14)は同じ、I/O
(3,7,11,15)は同じとなる。
【0032】このように、nビットI/Oの場合、m種
類の位相のずれで構成すると、同じ位相のものは、n/
m本あり、nとmの値は自由に選択できる。 (第4の実施形態)図9は、本発明の第4の実施形態に
係わる入出力装置を示す図であり、PLL(Phase Lock
ed Loop )を用いて、チップ間のクロックタイミングを
合わせ、さらにPLL内で内部周波数をm倍した信号を
発生し、これからm種類の異なる位相クロックを発生し
ている。この例では4種類の位相クロックφ(0〜3)
を発生して、4種類の位相でチップA,B間をデータ転
送している。
【0033】このようにPLLを用いれば、容易に基本
クロックをm分割し、均等に位相がずれたクロックを発
生できる(ケース1)。PLLを用いなくても本実施形
態では、チップA,Bで一定の位相のずれを発生する回
路を搭載すれば、別に均等分割する必要はない(ケース
2)。また、チップAとBとで、4種類の位相クロック
φ(0〜3)と位相クロックφ(0〜3)’は一致する
(ケースA)必要は必ずしも無く、I/O線の伝送線路
としての遅延時間分チップB側の位相クロックφ(0〜
3)’を遅らす(ケースB)こともできる。この場合、
入力のラッチのタイミングマージンの向上、データレー
トの向上が可能となる。 (第5の実施形態)図10は、本発明の第5の実施形態
における動作タイミングの一例を示す。この例では第1
に、8種類の位相のずれを用いて構成した場合を示し、
I/O0の出力周期に対して、360/8度ずつ位相を
ずらしてI/O線にデータが転送される。この場合、図
1の例よりも電源に流れる電流ピークを低減でき、寄生
インダクタンス起因の電源ノイズの量を低減できる。
【0034】第2に本例では、基本クロックの周期を図
1の2倍にしている。データ出力,入力のI/O0の入
力側の取り込タイミングを、基本クロックの立ち上がり
と立ち下がりの両方で行っている。これは、データレー
トが高くなり、チップ間を結ぶ基本クロックの周波数を
上げるのが困難になった場合に有効である。この場合で
も、容易に本実施形態を適用できる。
【0035】図11〜図14は、シュミレーションを用
いて、本発明の効果を示したものである。図11は、8
種類の位相に分けた場合の本発明と、従来のシュミレー
ション波形を示す。仮定としては、出力回路専用電源線
及びpin(VddQ,VssQ)と他の内部回路電源
線及びpin(Vcc,Vss)を分け、1pin当た
りの寄生インダクタンスを10nHと仮定し、Vdd
Q,VssQは、4本のI/O線毎に1本ずつ配置して
いる。出力I/O線は、10cmの伝送線路を仮定し、
特性インピーダンズ50Ω、50Ω終端抵抗でターミネ
イションを行い、インピーダンス整合をとり、I/O線
の寄生インダクタンス起因のI/O線の揺れを無くした
場合を示す。各I/O線の波形は、出力駆動トランジス
タ側の電源ノイズの影響が見える点で観測している。
【0036】400MHzの基本クロック(a)に対し
て、(b)は電源線の寄生インダクタンスが0nHの場
合の従来方式のI/O(0〜7)の波形を示している。
I/O線のインピーダンス整合により、I/O線に揺れ
は無い。これに対して、(c)は10nH/電源pin
の寄生インダクタンスを入れた場合を示し。電源Vdd
Q,VssQの激しい揺れ及び、これに伴うI/O線の
激しい揺れが観測できる。I/O線はインピーダンス整
合されているため、この揺れは、電源線のインダクタン
ス起因であることが分る。
【0037】これに対して、(d)(e)は本発明で、
クロック周期の1/8ずつ位相をシフトした場合の波形
を示している。(d)はI/O(0〜7)の出力の値が
“LLLLLLLL”から“HHHHHHHH”と変わ
った場合を示し、(e)は“HLHLHLHL”から
“LHLHLHLH”と変わった場合を示す。どちらに
しても従来方式に比べ、電源の揺れ及びI/O線の揺れ
は大幅に低減されていることが分る。
【0038】図12は20cmの伝送線路で、データレ
ート200Mb/s、400Mb/sでの電源線Vdd
Q,VssQの最大揺れ電圧を示しておいる。図中の三
角印は従来例で、丸,×印は本発明の値を示し、基本ク
ロックにたいする位相のずれを1/2〜1/16と変え
た場合(即ち位相のずれの種類を2〜16と変えた場
合)を示している。位相のずれの種類を増やせば増やす
程、本発明は効果があることが分る。図13は伝送線の
長さを20cmから10cmに変えた以外は図12と同
じである。
【0039】図14は、出力回路専用電源線及びpin
(VddQ,VssQ)と他の内部回路電源線及びpi
n(Vcc,Vss)を分けた場合でも、PCB電源線
上に寄生インダクタンスがある場合、VddQ,Vss
QのノイズがPCBに乗り、それがチップ内部の他の電
源をどれだけ揺らすかを見たものである。ここで、PC
B上の電源線の寄生インダクタンスを0.3nH、PC
B上の安定化キャパシタの容量を1μF、チップ全体の
内部のVcc,Vss間の容量を10nFと仮定してい
る。
【0040】I/O数が16本の時は、従来方式はVs
sQ,VddQ(白丸)の大きな揺れに対して、内部電
源Vcc,Vss(黒丸)の揺れは小さい値でしかない
が、I/O数が32,64,128,256と増えてい
くと、内部電源Vcc,Vss(黒丸)の揺れは大幅に
増大する。これに対して本発明は、出力パターンにもよ
るが、最悪でもVssQ,VddQ(白三角),Vs
s,Vcc(黒三角)共にインダクタンス起因の電源ノ
イズを小さく抑えられることが分る。ここで、三角はI
/Oの出力の値が“HHHH…”から“LLLL…”に
変わった場合、四角は“HLHL…”から“LHLH
…”に変わった場合である。
【0041】そして図14から、内部電源Vss,Vc
cの揺れの上限を0.5Vとすると、従来方式では32
本のI/O数しか認められないのに対し、本発明におい
ては256本のI/O数を設けることができるのが分
る。
【0042】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。実施形態ではDRAMに適用した
例を説明したが、これに限らず各種のメモリに適用する
ことができる。さらに、必ずしもメモリに限られるもの
ではなく、複数の出力回路を持つ半導体装置であれば適
用することが可能である。その他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の出力回路におけるデータ出力のタイミングをずらす
ことにより、読み出しデータレートを下げること無く、
消費電流ピークを抑えることができ、これにより電源線
の寄生インダクタンス起因の電源ノイズを大幅に低減で
きる。この効果は、最大ノイズ一定の場合、逆に1チッ
プでの多数のI/Oの実現、転送レートの向上を可能に
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるシンクロスDRAMの
動作のタイミングを示す図。
【図2】第1の実施形態に係わる出力装置の回路構成を
示すブロック図。
【図3】図2の各出力回路の詳細構成の一例を示す図。
【図4】図2の出力回路における動作タイミングを示す
図。
【図5】第2の実施形態における入力装置の回路構成を
示すブロック図。
【図6】図5の各入力回路の詳細構成の一例を示す図。
【図7】図5の入力回路における動作タイミングを示す
図。
【図8】第3の実施形態に係わる多ビットI/Oの出力
装置を示すブロック図。
【図9】第4の実施形態に係わる入出力装置と転送線を
示すブロック図。
【図10】第5の実施形態における動作タイミングを示
す図。
【図11】本発明と従来における動作シミュレーション
波形を示す図。
【図12】本発明と従来における位相のずれに対する電
源ノイズの変化を示す図。
【図13】本発明と従来における位相のずれに対する電
源ノイズの変化を示す図。
【図14】本発明と従来における出力I/O数に対する
電源ノイズの変化を示す図。
【図15】従来のシンクロナスDRAMの動作タイミン
グを示す図。
【図16】従来の出力装置の例とその出力線を示す図。
【図17】従来の出力装置における寄生インダクタンス
の形成状態を示す図。
【符号の説明】
/RAS,/CAS…DRAMの制御信号 I/O(0〜7)…入出力線(伝送線) Enableφ(0〜3)…出力許可信号 Enableφ(0〜3)’…入力許可信号 latch…ラッチ信号 D−FF(1i〜4i)…D型ラッチ回路 VssQ,VddQ…出力装置専用電源線 VssQ’,VddQ’…入力装置専用電源線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n本(n≧2)の出力線と、これらの出力
    線をそれぞれ駆動するn個の出力回路と、これらの出力
    回路にそれぞれ入力されるn本のデータ線と、前記出力
    回路に入力され該出力回路の出力線への出力時間を決め
    るn本の制御線とを備えた出力装置であって、 前記n本の制御線はm種類(第1〜第m)の動作タイミ
    ング持つ制御線に分類され、第1の制御線の出力を許可
    する時間を第1の時間t0、その出力を止めて次のデー
    タの出力を許可するまでの期間をt1とすると、期間t
    1は第1〜第mの制御線で同一であり、かつ第k(1≦
    k<m)の制御線の第1の時間より第k+1の制御線の
    第1の時間は遅れ、第mの制御線の第1の時間は、第1
    の制御線の第1の時間t0に期間t1を加えた第2の時
    間(t0+t1)より早いことを特徴とする出力装置。
  2. 【請求項2】前記n本の制御線は、n/m(m>1)の
    m種類(第1〜第m)の動作タイミングを持つ制御線に
    分類されていることを特徴とする請求項1記載の出力装
    置。
  3. 【請求項3】第k(1≦k<m)の制御線の第1の時間
    からその出力を止めるまでの時間と、第k+1の制御線
    の第1の時間からその出力を止めるまでの時間とは、一
    部が重複していることを特徴とする請求項1記載の出力
    装置。
  4. 【請求項4】第k(1<k≦m)の制御線の第1の時間
    は、(第1の制御線の第1の時間t0)+(期間t1)
    ×(k−1)/mであることを特徴とする請求項1記載
    の出力装置。
  5. 【請求項5】前記m種類の制御線は、第1のクロックを
    入力とするPLL(Phase Locked Loop )回路を用いて
    発生されることを特徴とする請求項1記載の出力装置。
  6. 【請求項6】前記データ線,出力回路,及び制御線は同
    一半導体基板上に形成され、前記出力線は他の半導体基
    板との接続線であることを特徴とする請求項1記載の出
    力装置。
  7. 【請求項7】n本(n≧2)の入力線と、これらの入力
    線からそれぞれデータを取り込むn個の入力回路と、こ
    れらの入力回路の入力結果をそれぞれ出力するn本のデ
    ータ線と、前記入力回路に入力され該入力回路の入力取
    り込み時間を決めるn本の制御線とを備えた入力装置で
    あって、 前記n本の制御線はm種類(第1〜第m)の動作タイミ
    ング持つ制御線に分類され、第1の制御線の入力を許可
    する時間を第1の時間t0、その入力を止めて次のデー
    タの入力を許可するまでの期間をt1とすると、期間t
    1は第1〜第mの制御線で同一であり、かつ第k(1≦
    k<m)の制御線の第1の時間より第k+1の制御線の
    第1の時間は遅れ、第mの制御線の第1の時間は、第1
    の制御線の第1の時間t0に期間t1を加えた第2の時
    間(t0+t1)より早いことを特徴とする入力装置。
  8. 【請求項8】前記n本の制御線は、n/m(m>1)の
    m種類(第1〜第m)の動作タイミングを持つ制御線に
    分類されていることを特徴とする請求項7記載の入力装
    置。
  9. 【請求項9】第k(1≦k<m)の制御線の第1の時間
    からその入力を止めるまでの時間と、第k+1の制御線
    の第1の時間からその入力を止めるまでの時間とは、一
    部が重複していることを特徴とする請求項7記載の入力
    装置。
  10. 【請求項10】第k(1<k≦m)の制御線の第1の時
    間は、(第1の制御線の第1の時間t0)+(期間t
    1)×(k−1)/mであることを特徴とする請求項7
    記載の入力装置。
  11. 【請求項11】前記m種類の制御線は、第1のクロック
    を入力とするPLL(Phase Locked Loop )回路を用い
    て発生されることを特徴とする請求項7記載の入力装
    置。
  12. 【請求項12】前記データ線,入力回路,及び制御線は
    同一半導体基板上に形成され、前記入力線は他の半導体
    基板との接続線であることを特徴とする請求項7記載の
    出力装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009159602A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Hynix Semiconductor Inc 半導体記憶装置のデータ出力回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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