JPH09188117A - 車軸式懸架装置 - Google Patents

車軸式懸架装置

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JPH09188117A
JPH09188117A JP397996A JP397996A JPH09188117A JP H09188117 A JPH09188117 A JP H09188117A JP 397996 A JP397996 A JP 397996A JP 397996 A JP397996 A JP 397996A JP H09188117 A JPH09188117 A JP H09188117A
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axle
spring
springs
suspension device
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Hideo Tachibana
秀夫 立花
Kenichi Ebisawa
賢一 海老澤
Okiaki Hayashida
興明 林田
Sotoku Sugawa
聰徳 須川
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Mitsubishi Motors Corp
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HENDORIKUSON ASIA KK
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化や耐久性の向上等を図った車軸式懸架
装置を提供する。 【解決手段】 懸架装置は、シャシフレーム1に前後端
を支持されたリーフスプリング20と、リーフスプリン
グ20の中央上面に取り付けられたロワブラケット21
と、シャシフレーム1とロワブラケット21との間に介
装された前後一対のラバースプリング22,23とを主
要構成部材としている。車軸4は、リーフスプリング2
0とロワブラケット21とに対して、前後一対のUボル
ト5により固定される。前後のラバースプリング22,
23は同一品であり、シャシフレーム1に取り付けられ
た前後一対のアッパラバースプリングブラケット30,
31に各々の上端が固着されている。ラバースプリング
22,23は、複数個のゴム弾性体の間にそれぞれ拘束
板を介装させ、これらを加硫接着により一体化させたい
わゆる積層ゴムとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に用いら
れる車軸式懸架装置に係り、詳しくはその軽量化や耐久
性の向上等を図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】中大型トラック等の後輪懸架には、比較
的簡便な構成を採りながら、空車時と積車時との荷重変
化に対応できる、ヘルパ付平行リーフ型の車軸式懸架装
置が多く用いられている。ヘルパ付平行リーフ型の車軸
式懸架装置は、図13に示したように、シャシフレーム
1に前後端を支持されたメインスプリング2と、メイン
スプリング2の上に重ねられたヘルパスプリング3とを
主要構成部材としており、両スプリング2,3に対して
車軸4がUボルト5を用いて固定される。両スプリング
2,3は共に複数枚(図示例では、5枚ずつ)の長さの
異なるばね鋼製のリーフを重ねたもので、クリップバン
ド6,7により横ずれの防止が図られている。また、メ
インスプリング2は、その前端がフロントブラケット8
に直に支持される一方、後端はシャックルリンク9を介
してリヤブラケット10に支持され、車軸4の上下動に
よるメインスプリング2の変位(前後長の変化)が吸収
される。更に、ヘルパスプリング3の直上部には前後に
ヘルパストッパ11,12が配置されており、車軸4の
上昇時(積車時)にこれらヘルパストッパ11,12の
下面にヘルパスプリング3の前後端が当接する。図中、
13,14はシャシフレーム1の内側に配設されたガセ
ットであり、シャシフレーム1と同様に鋼板から形成さ
れている。
【0003】この懸架装置によれば、空車時において
は、図13に示したように、比較的ばね常数の低いメイ
ンスプリング2のみが作動するため、路面の凹凸による
シャシフレーム1への衝撃が軽減されると共に乗り心地
も良好となる。また、積車時においては、図14に示し
たように、メインスプリング2と共に比較的ばね常数の
高いヘルパスプリング3も作動するため、大荷重にも十
分に耐えられるようになる。更に、ヘルパ付に限らず、
平行リーフ型の車軸式懸架装置では、旋回時や加減速時
において車軸4に作用する前後力、横力やワインドアッ
プがメインスプリング2により負担されるため、独立懸
架装置では必須のコントロールリンク類(トレーリング
アームやラテラルロッド等)が不要となる。尚、図15
には車軸4のストローク量Sと負担荷重Fとの関係を示
しており、この図からヘルパスプリング3が作動し始め
た時点でばね常数が急変することが判る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したヘ
ルパ付平行リーフ型の車軸式懸架装置にも、以下に述べ
るように種々の問題点があった。一つには、メインスプ
リング2とヘルパスプリング3との弾性変形領域により
全荷重を負担するため、これらを構成する個々のリーフ
スプリングが大型かつ厚肉のものとなり、装置全体の重
量が非常に大きくなることが挙げられる。これにより、
シャシフレーム側の取付部を強化(ガセット13,14
の板厚増大等)する必要も相俟って車重が増加すると共
に、ばね下重量も大きくなって操縦安定性が悪化する。
また、車軸4の上下動に伴い両スプリング2,3を構成
するリーフが互いに擦れ合うため、長期間に亘る使用に
より各リーフの接触面(特に、相手側の板端が接触する
部位)が徐々に磨耗し、耐久性を低下させる要因となっ
ていた。更に、両スプリング2,3を構成するリーフの
枚数が多いため、各リーフ間の摩擦(板間摩擦)によっ
て動的ばね常数が上昇し、乗り心地やシャシフレーム1
の耐久性等を低下させていた。
【0005】このような不具合を解消するべく、リーフ
スプリングに代えてエアスプリング等を用いた懸架装置
も出現している。ところが、エアスプリング型の車軸式
懸架装置では、エアコンプレッサをはじめ、多数の制御
バルブや配管類等が必要となるため、部品点数の増大や
製造コストの上昇が避けられなかった。また、エアスプ
リング自体には位置決め機能が無いため、車軸式懸架装
置でありながら、独立懸架装置と同様にトレーリングア
ームやラテラルロッド等が必要となる。
【0006】本発明は上記状況に鑑みなされたもので、
軽量化や耐久性の向上等を図った車軸式懸架装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1では、車両の車軸を車体に対して上下動自在に支持す
る車軸式懸架装置であって、前記車体にその前後端を支
持されたリーフスプリングと、前記車体と前記リーフス
プリングとの間に傾斜した状態で介装され、当該車体側
から印加される荷重を圧縮および剪断変形により負担す
るラバースプリングとを備えたものを提案する。
【0008】また、本発明の請求項2では、請求項1の
車軸式懸架装置において、前記ラバースプリングが前後
一対設けられると共に、前方のラバースプリングが前傾
した状態に配置され、後方のラバースプリングが後傾し
た状態に配置されているものを提案する。また、本発明
の請求項3では、請求項1の車軸式懸架装置において、
前記ラバースプリングが前後一対設けられると共に、前
方のラバースプリングが後傾した状態に配置され、後方
のラバースプリングが前傾した状態に配置されているも
のを提案する。
【0009】また、本発明の請求項4では、請求項1ま
たは2の車軸式懸架装置において、前記前後一対のラバ
ースプリングが連結部材により互いに連結されているも
のを提案する。また、本発明の請求項5では、請求項1
〜4の車軸式懸架装置において、前記ラバースプリング
が積層ゴムであるものを提案する。
【0010】また、本発明の請求項6では、請求項5の
車軸式懸架装置において、前記積層ゴムが複数のゴム弾
性体とこれらゴム弾性体の間に介装された拘束板とから
なり、当該拘束板には圧縮応力の一部を左右方向の剪断
偶力に変換する傾斜面または曲面が形成されているもの
を提案する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を詳細に説明する。尚、実施形態の説明にあた
っては、前述した従来装置と同一の部材に同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。図1には本発明に係る
車軸式懸架装置を後車軸の懸架に適用した第1実施形態
を側面視により示し、図2には図1中のII−II断面視を
示してある。これらの図に示したように、第1実施形態
の懸架装置は、シャシフレーム1に前後端を支持された
リーフスプリング20と、リーフスプリング20の中央
上面に取り付けられたロワラバースプリングブラケット
(以下、ロワブラケットと略称する)21と、シャシフ
レーム1とロワブラケット21との間に傾斜した状態で
介装された前後一対のラバースプリング22,23とを
主要構成部材としている。車軸4は、リーフスプリング
20とロワブラケット21とに対して、前後一対のUボ
ルト5により固定される。図中、24はシャシフレーム
1の内側に略直立した状態で配置された油圧式のショッ
クアブソーバであり、シャシフレーム1側のアッパショ
ックアブソーバブラケット25と車軸4側のロワショッ
クアブソーバブラケット26とにより支持されている。
【0012】第1実施形態の場合、リーフスプリング2
0は、2枚のリーフ27,28を上下に重ねたもので、
前後一対のクリップバンド6により横ずれの防止が図ら
れている。また、リーフスプリング20は、その前端が
フロントブラケット8に直に支持される一方、後端はシ
ャックルリンク9を介してリヤブラケット10に支持さ
れている。そして、上方のリーフ27には前後端に目玉
部27a,27bが形成される一方、下方のリーフ28
はその前端が上方のリーフ27の目玉部27aを覆う形
に形成されると共に後端が目玉部27bの中心と略等し
い位置まで延設されている。
【0013】一方、前後のラバースプリング22,23
は同一品であり、シャシフレーム1に取り付けられた前
後一対のアッパラバースプリングブラケット(以下、ア
ッパブラケットと略称する)30,31に各々の上端が
固着されている。アッパブラケット30,31はロワブ
ラケット21に対して前後に略等距離で離間しているた
め、前方のラバースプリング22が前傾し、後方のラバ
ースプリング23が後傾している。尚、第1実施形態で
も、シャシフレーム1の内側にはガセット13,14が
配設されており、その車軸4寄りの端部がアッパブラケ
ット30,31の取付位置まで延設されているが、懸架
装置全体の軽量化に応じて素材はアルミ合金となってい
る。
【0014】ラバースプリング22,23は、図3に示
したように、複数個(第1実施形態では、6個)のゴム
弾性体32の間にそれぞれ拘束板33を介装させ、これ
らを加硫接着により一体化させたいわゆる積層ゴムとな
っている。また、ラバースプリング22,23の上下端
面には取付プレート34,35が加硫接着されており、
これら取付プレート34,35には各4本のウエルドボ
ルト36が植設されている。ゴム弾性体32は、耐候性
に優れた合成ゴムを素材としており、一対の平行面が菱
形となった偏平な平行六面体に形成されている。また、
拘束板33や取付プレート34,35は、鋼板を素材と
しており、プレス機による打ち抜き等により矩形に形成
されている。尚、ゴム弾性体32は、圧縮変形しやすい
ように、その露出面が減肉されている。
【0015】以下、第1実施形態の作用を述べる。第1
実施形態の懸架装置によれば、車軸4が上下動した場
合、ラバースプリング22,23は圧縮および剪断方向
に弾性変形し、リーフスプリング20と伴に荷重を負担
する。この際、車軸4の上下動に伴ってリーフスプリン
グ20を構成する上下のリーフ27,28は互いに擦れ
合うが、摩擦に関与するリーフの枚数が2枚であるた
め、その摩擦面積は前述した従来装置の数分の1とな
る。したがって、板間摩擦もごく小さくなって動的ばね
常数が低下し、乗り心地やシャシフレーム1の耐久性等
の向上を図ることができた。
【0016】また、上下のリーフ27,28は、その長
さが略等しく設定されているため、一方の板端が他方の
接触面に当接することがなく、摩擦による磨耗もごく少
なく抑えることができた。そして、旋回時や加減速時に
車軸4に作用する横力やワインドアップについては、従
来装置ではメインスプリングの2枚のリーフのみで負担
していたため、第1実施形態でもトレーリングアームや
ラテラルロッド等を用いる必要はなかった。尚、第1実
施形態では、板間摩擦の減少によってリーフスプリング
20自体の振動減衰力が低下した分をラバースプリング
22,23の粘弾性減衰力により補うが、車両の走行条
件によっては第1実施形態のように、ショックアブソー
バ24を設けることにより、従来装置と同等以上に振動
減衰力を確保することもできる。更に、大重量のリーフ
スプリングの大部分を比較的軽量なラバースプリングリ
ンクに置き換えたため、装置の重量を大幅に軽減するこ
とができ、これにより、車重の軽減が図られることはも
とより、ばね下重量も小さくなって操縦安定性も向上さ
せることができた。
【0017】一方、積車時においては、リーフスプリン
グ20が荷重を負担する割合は少なくなり、図4,図5
(図4中、V部拡大図)に示したように、ラバースプリ
ング22,23が大きく変形して荷重の多くを負担す
る。このとき、車軸4がストロークした量をSとし、拘
束板33に直交する軸線Lfと鉛直線Lgとのなす角度
をθとすると、ラバースプリング22,23の個々のゴ
ム弾性体32は、拘束板33と直交する方向に1/6・
S・cosθだけ圧縮変形し、拘束板33と平行な方向に
1/6・S・sinθだけ剪断変形する。すなわち、第1
実施形態では、積層ゴムである両ラバースプリング2
2,23は、従来装置のヘルパスプリングに較べて小型
でありながら、シャシフレーム1側から印加された大荷
重を圧縮および剪断の両変形により負担する。尚、第1
実施形態では剪断側の変形が圧縮側の変形より大きくな
るようにしたが、トラックの用途等に合わせて角度θを
変えれば、その変形比率を適宜設定できる。
【0018】さて、周知のように、ゴム弾性体は変形初
期にはそのばね常数が小さく(すなわち、撓みやす
く)、変形が進むとばね常数が二次曲線的に増大する。
したがって、車軸4のストローク量Sに対する負担荷重
Fは、図6に実線で示したように、非線形的に増大す
る。そして、この図から判るように、空車時と積車時と
における荷重を破線で示した従来装置のものと同等のス
トロークで負担できる一方で、従来装置のようなばね常
数の急変を防止することができた。また、車軸4の前後
にラバースプリング22,23を取り付けるようにした
ため、ストローク時において車軸4に前後方向の偶力が
作用し、車軸4を安定させることができた。尚、図6に
は、リーフスプリング20の負担荷重を二点鎖線により
示してある。
【0019】図7には本発明に係る車軸式懸架装置を後
車軸の懸架に適用した第2実施形態を側面視により示し
てある。第2実施形態においても、懸架装置の主要構成
部材は、リーフスプリング20と、ロワブラケット21
と、前後ラバースプリング22,23とからなってい
る。ところが、第2実施形態の場合、前後ラバースプリ
ング22,23の取り付け状態が第1実施形態と異なっ
ている。すなわち、第2実施形態では、ロワブラケット
21の端部が前後にオーバハングしてスプリング取付部
21a,21bを形成する一方、アッパブラケット30
が逆三角形状の一体型となっている。そして、これらの
ブラケット21,30間に上下端を固着されることによ
り、第1実施形態とは逆に、前方のラバースプリング2
2が後傾し、後方のラバースプリング23が前傾してい
る。第2実施形態では、アッパブラケット30が車軸4
の直上部に位置しているため、ガセット13,14は従
来装置のものよりも短尺に形成される一方、フレーム1
にはアッパブラケット30の取付部に補強用のスティフ
ナ37が配置されている。
【0020】以下、第2実施形態の作用を述べる。第2
実施形態においても、その懸架装置としての作用は、第
1実施形態と略同様である。すなわち、車軸4が上下動
した場合、ラバースプリング22,23は圧縮および剪
断方向に弾性変形し、リーフスプリング20と伴に荷重
を負担する。また、リーフスプリング20を構成するリ
ーフの枚数が2枚であるため、板間摩擦がごく小さくな
って動的ばね常数が低下し、乗り心地やシャシフレーム
1の耐久性等が向上した。更に、リーフスプリングの大
部分をラバースプリングリンクに置き換えたため、車重
の軽減が図られることはもとより、ばね下重量も小さく
なって操縦安定性も向上させることができた。そして、
第2実施形態ではアッパブラケット30が一つであるた
め、第1実施形態に比べて装置の構成部品点数が減少す
ると共に、組付作業に要する工数を減少させることがで
きた。また、フレーム1側のスペースが第1実施形態に
比べて拡がるため、各種補器類等を取り付ける際等に
は、そのレイアウトが容易になった。
【0021】一方、図8には、第1実施形態の一部を変
形した、本発明の第3実施形態を示してある。この実施
形態では、前後ラバースプリング22,23が、連結部
材である鋼板製のコネクティングプレート38を介し
て、互いに連結されている。コネクティングプレート3
8は、両ラバースプリング22,23の中間部に加硫接
着されており、図9に示したように、積車時には車軸4
の上昇に伴って上昇する。本実施形態では、このように
前後ラバースプリング22,23を連結したことによ
り、両ラバースプリング22,23の座屈強度が向上
し、車軸4に横力等が作用しても安定した作動を得られ
るようになった。
【0022】また、図10には、ラバースプリング単体
の変形実施形態を斜視により示してある。この変形実施
形態のラバースプリング22,23では、拘束板39,
40が左右方向に傾斜面を有する形状となっている。こ
れにより、ラバースプリング22,23に拘束板39,
40を介して圧縮応力FCが作用した場合、図11(図
10中のXI拡大部分矢視図)に示したように、圧縮応力
FCの一部が左右方向の剪断偶力fsl,fsrに変換さ
れることになる。その結果、第3実施形態と同様に、ラ
バースプリング22,23の座屈強度が向上し、車軸4
に横力等が作用しても安定した作動を得られるようにな
った。尚、この変形実施形態では、拘束板33が傾斜面
を有する形状としたが、図12に示したように曲面を有
する形状にしても、略同様の効果が得られる。
【0023】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様はこの実施形態に限るものではない。例え
ば、上記実施形態は、独立したシャシフレームを備えた
トラックの後輪懸架装置に本発明を適用したものである
が、前車軸の懸架に適用してもよいし、モノコック構造
の乗用車等に本発明を適用してもよい。また、リーフス
プリングを構成するリーフの枚数も2枚に限るものでは
なく、1枚のみであってもよいし、3枚以上であっても
よい。また、ラバースプリングについては、6個以外の
ゴム弾性体から構成された積層ゴムを用いてもよいし、
単一のゴム弾性体からなるものを用いてもよい。その
他、各構成部材の形状をはじめ、その取付方法や取付角
度等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜
変更可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1の車軸式懸架装置によ
れば、車両の車軸を車体に対して上下動自在に支持する
車軸式懸架装置であって、前記車体にその前後端を支持
されたリーフスプリングと、前記車体と前記リーフスプ
リングとの間に傾斜した状態で介装され、当該車体側か
ら印加される荷重を圧縮および剪断変形により負担する
ラバースプリングとを備えるようにしたため、従来装置
と同等の性能を持ちながら、装置重量を大幅に軽減させ
ることが可能となる。
【0025】また、本発明の請求項2によれば、請求項
1の車軸式懸架装置において、前記ラバースプリングが
前後一対設けられると共に、前方のラバースプリングが
前傾した状態に配置され、後方のラバースプリングが後
傾した状態に配置されているものとしたため、個々のラ
バースプリングの小型化を図ることができると共に、ス
トローク時において車軸に前後方向の偶力が作用し、車
軸の姿勢が安定する。
【0026】また、本発明の請求項3によれば、請求項
1の車軸式懸架装置において、前記ラバースプリングが
前後一対設けられると共に、前方のラバースプリングが
後傾した状態に配置され、後方のラバースプリングが前
傾した状態に配置されているものとしたため、個々のラ
バースプリングの小型化を図ることができると共に、ス
トローク時において車軸に前後方向の偶力が作用し、車
軸の姿勢が安定する。
【0027】また、本発明の請求項4によれば、請求項
1または2の車軸式懸架装置において、前記前後一対の
ラバースプリングが連結部材により互いに連結されてい
るものとしたため、両ラバースプリングの座屈強度が向
上し、車軸に横力等が作用しても安定した作動を得られ
るようになる。また、本発明の請求項5によれば、請求
項1〜4の車軸式懸架装置において、前記ラバースプリ
ングが積層ゴムであるものとしたため、体格を小さくし
ても圧縮応力や剪断応力が高まり、負担可能な荷重を増
大させることができる。
【0028】また、本発明の請求項6によれば、請求項
5の車軸式懸架装置において、前記積層ゴムが複数のゴ
ム弾性体とこれらゴム弾性体の間に介装された拘束板と
からなり、当該拘束板には圧縮応力の一部を左右方向の
剪断偶力に変換する傾斜面または曲面が形成されている
ものとしたため、ラバースプリングの座屈強度が向上
し、車軸に横力等が作用しても安定した作動を得られる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示した空車時における
側面図である。
【図2】図1中のII−II断面図である。
【図3】ラバースプリング単品の斜視図である。
【図4】第1実施形態を示した積車時における側面図で
ある。
【図5】図4中のV部拡大図である。
【図6】第1実施形態での車軸のストローク量と負担荷
重との関係を示したグラフである。
【図7】本発明の第2実施形態を示した空車時における
側面図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示した空車時における
要部側面図である。
【図9】本発明の第3実施形態を示した積車時における
要部側面図である。
【図10】ラバースプリング単体の変形実施形態を示し
た斜視図である。
【図11】図10中のXI拡大部分矢視図である。
【図12】ラバースプリング単体の変形実施形態を示し
た正面図である。
【図13】従来装置を示した空車時における側面図であ
る。
【図14】従来装置を示した積車時における側面図であ
る。
【図15】従来装置での車軸のストローク量と負担荷重
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 シャシフレーム 4 車軸 5 Uボルト 8 フロントブラケット 9 シャックルリンク 10 リヤブラケット 13,14 ガセット 20 リーフスプリング 21 ロワラバースプリングブラケット 22,23 ラバースプリング 24 ショックアブソーバ 27,28 リーフ 30,31 アッパラバースプリングブラケット 32 ゴム弾性体 33 拘束板 38 コネクティングプレート 39,40 拘束板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林田 興明 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 須川 聰徳 東京都千代田区丸の内2丁目2番1号 ヘ ンドリクソン・アジア株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車軸を車体に対して上下動自在に
    支持する車軸式懸架装置であって、 前記車体にその前後端を支持されたリーフスプリング
    と、 前記車体と前記リーフスプリングとの間に傾斜した状態
    で介装され、当該車体側から印加される荷重を圧縮およ
    び剪断変形により負担するラバースプリングとを備えた
    ことを特徴とする車軸式懸架装置。
  2. 【請求項2】 前記ラバースプリングが前後一対設けら
    れると共に、前方のラバースプリングが前傾した状態に
    配置され、後方のラバースプリングが後傾した状態に配
    置されていることを特徴とする、請求項1記載の車軸式
    懸架装置。
  3. 【請求項3】 前記ラバースプリングが前後一対設けら
    れると共に、前方のラバースプリングが後傾した状態に
    配置され、後方のラバースプリングが前傾した状態に配
    置されていることを特徴とする、請求項1記載の車軸式
    懸架装置。
  4. 【請求項4】 前記前後一対のラバースプリングが連結
    部材により互いに連結されていることを特徴とする、請
    求項2または3記載の車軸式懸架装置。
  5. 【請求項5】 前記ラバースプリングが積層ゴムである
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載
    の車軸式懸架装置。
  6. 【請求項6】 前記積層ゴムが複数のゴム弾性体とこれ
    らゴム弾性体の間に介装された拘束板とからなり、当該
    拘束板には圧縮応力の一部を左右方向の剪断偶力に変換
    する傾斜面または曲面が形成されていることを特徴とす
    る、請求項5記載の車軸式懸架装置。
JP397996A 1996-01-12 1996-01-12 車軸式懸架装置 Withdrawn JPH09188117A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1491370A2 (en) * 2003-06-27 2004-12-29 Howard E. Sellers Vehicle suspension system with a leaf spring and a rubber spring
JP2010241300A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Sen Lung Chen 大型トラックの車体と振動防止器との連結装置

Cited By (3)

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