JPH09188061A - グリコール溶性含水インキの印刷方法 - Google Patents

グリコール溶性含水インキの印刷方法

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JPH09188061A
JPH09188061A JP1836396A JP1836396A JPH09188061A JP H09188061 A JPH09188061 A JP H09188061A JP 1836396 A JP1836396 A JP 1836396A JP 1836396 A JP1836396 A JP 1836396A JP H09188061 A JPH09188061 A JP H09188061A
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JP
Japan
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printing
water
temperature
space
ink
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Pending
Application number
JP1836396A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tamura
健 田村
Morio Nobori
守男 昇
Yutaka Tomizawa
豊 冨澤
Seiji Yamaguchi
誠次 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Printing Ink Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Osaka Printing Ink Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリコール溶性含水インキの使用の印刷に於
いて、従来では、常温水の噴霧による加湿であったた
め、同じ湿度であっても、低温時と高温時(冬場と夏
場)の絶対水分量には大きな開きがあり、結果としてイ
ンキ粘度の安定が得られず、一年中安定した印刷が出来
なかった。 【解決手段】 グリコール類、水が使用されているイン
キで紙器、ダンボール等を印刷する印刷機を用いたグリ
コール溶性含水インキの印刷方法。 印刷用ロールを遮
蔽された空間内に設置し、該空間内に温度調節された水
蒸気、或いは空気を噴霧し、温度と湿度を調整しながら
印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、グリコール溶性含水イ
ンキの印刷方法に関し、紙器、ダンボール等を印刷にお
いて、特にインキの循環を行わない印刷におけるグリコ
ール溶性含水インキの印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙器、ダンボール印刷には、フレ
キソ印刷とプリスロ印刷と呼ばれるものが存在した。フ
レキソ印刷は、主に、水を使用したインキを循環して印
刷し、プリスロ印刷は、主に、グリコール類を使用した
インキを循環させずに印刷する。両印刷技術は、乾燥
性、インキ処理等において、各々欠点を有する。
【0003】近年、両者の欠点を補う中間的な方式とし
て、グリコール溶性含水インキを使用した非循環式で印
刷する方式が開発されている。この場合、印刷機上で水
分等が蒸発、又は吸水し、インキの粘度が変化する。そ
こで、インキの粘度変化を防ぐために、遮蔽された印刷
機内を加湿、又は除湿し、印刷機の雰囲気湿度を一定と
する方法が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、常温水の噴霧による加湿であったため、同じ湿度で
あっても、低温時と高温時(冬場と夏場)の絶対水分量
には大きな開きがあった。その為、低温時と高温時(冬
場と夏場)に同じ印刷条件にすることが困難で、一年間
を通じて安定した印刷になり難いという欠点がある。本
発明は、かかる従来技術の欠点を解消し、グリコール溶
性含水インキの使用において問題となる湿度の調整を行
い、以て、一年中安定した印刷条件を提供し、安定した
印刷物を得ることができるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる第1のグ
リコール溶性含水インキの印刷方法は、上記目的を達成
するために、グリコール類、水が使用されているインキ
で紙器、ダンボール等を印刷する印刷機を用いた印刷方
法であって、印刷用ロールを遮蔽された空間内に設置
し、該空間内に温度調節された水蒸気を噴霧し、温度と
湿度を調整しながら印刷する、という手段を講じたので
ある。
【0006】本発明にかかる第2のグリコール溶性含水
インキの印刷方法は、上記目的を達成するために、グリ
コール類、水が使用されているインキで紙器、ダンボー
ル等を印刷する印刷機を用いた印刷方法であって、印刷
用ロールを遮蔽された空間内に設置し、該空間内に設け
た水槽又は水槽から毛管現象によって湿った布等を加熱
し、発生した水蒸気によって、前記空間内の温度と湿度
を調節しながら印刷する、という手段を講じたものであ
る。
【0007】本発明の第1及び第2のグリコール溶性含
水インキの印刷方法に於いて、上記遮蔽された空間を構
成する遮蔽板の内側に、吸水性を有する布、スポンジ等
を貼合することによって、遮蔽板内側の結露や水滴を除
去しながら印刷する、のが好ましい。
【0008】本発明にかかる第3のグリコール溶性含水
インキの印刷方法は、上記目的を達成するために、グリ
コール類、水が使用されているインキで紙器、ダンボー
ル等を印刷する印刷機を用いた印刷方法であって、印刷
用ロールを遮蔽された空間内に設置し、該空間内に温度
調節された空気を噴出し、温度と湿度を調整しながら印
刷する、という手段を講じたのである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるインキは、グ
リコール溶性含水インキである。印刷ユニット(印刷機
器)が遮蔽された空間内に設置されている印刷機に効果
を有するが、気密性が高い方がより効果的である。本発
明(第1の発明)では、遮蔽された空間内に、加熱し、
一定温度になった水(温水及び/又は水蒸気)を噴霧す
る。 このとき、雰囲気温度とあまり大きな温度差のあ
る水を噴霧すると結露し易いため、徐々に高温にするこ
とが好ましい。また、遮蔽された空間内に水を入れた容
器、好ましくは蒸発面積を大きく、且つ空間内部の雰囲
気が均一になり易くするために、ロールの長さ方向に、
ロールと同じ位の長さの容器を設置するのがよい。
【0010】本発明(第2の発明)では、容器内の水を
加熱することによって水蒸気を発生させ、空間内の湿
度、温度を調整する。 さらに、毛管現象によって容器
内の水を布状の物に浸み込ませ、加熱による水蒸気の発
生を効果的にすることが有効である。
【0011】そして、空間の内側と外側で温度差がある
場合、蒸発した水分が遮蔽板で結露し易い。 結露した
水滴は印刷物に付着して汚れ、インキの濃淡の原因にな
る。従って、本発明では、遮蔽板の内側に吸水性の布、
スポンジ等を貼合し、断熱融着及び結露水分の除去を行
うようにしている。
【0012】本発明の第3の方法では、高湿度の雰囲気
で最適条件が雰囲気よりも低温に存在する場合に、温度
調節された空気を空間内に噴出することで温度と湿度を
調節するようにしている。
【0013】尚、グリコール溶性含水インキの主たる乾
燥機構は、インキ中の溶剤成分が紙へ浸透することであ
るが、紙に含まれる水分が少ない時の方が、浸透し難い
ことが既に知られている。また、本発明における加熱さ
れた水分は、紙の水分量を高め、浸透を早め、乾燥にも
有効に働く。 特に冬の湿度が低い時に有効である。
【0014】
【実施例】
実施例ー1 グリコール溶性含水インキ(エクシード5赤・・・大阪
インキ製)200gを使用し、Kライナー(本州製紙2
00g)に印刷、指触にて乾燥を測定(指にインキがつ
かなくなる時間)した。温度、湿度を一定に保ち、10
分間インキを空転(印刷を行わず印刷機を回転する)
し、Kライナーに印刷し、インキ粘度変化を測定した。
温度、湿度はそれぞれ5°C、65%とした。
【0015】実施例ー2乃至6 実施例2から6について、上記設定温度、湿度を下記の
ように段階的に変化させて行った。 記 実施例ー2・・・温度20°C、湿度65%、 実施例ー3・・・温度35°C、湿度65%、 実施例ー4・・・温度 5°C、湿度40%、 実施例ー5・・・温度20°C、湿度45%、 及び 実施例ー6・・・温度35°C、湿度40%。
【0016】以上の設定値でもって、実施例ー1と同様
の印刷を行った。 結果を表1に示す。実施例1〜6の
結果より、印刷適性は温度と湿度によって影響を受ける
事が判る。温度と湿度を同時に調整する事が最適な印刷
適性にするための大きな要因であり、本発明は、真にこ
の温度、湿度を調整する印刷方法を提供するものであ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明は、グリコール溶性含水インキの
印刷に際して、温度調節した水(水蒸気を含む)又は空
気を利用し、温度と湿度を年間を通じ、一定又はその時
の最適条件に調整するのである。その事によって、印刷
機上のインキ粘度が安定し、印刷物の濃度変化が少な
く、乾燥時間が安定した最適の印刷が可能になるという
顕著な効果を奏する。
フロントページの続き (72)発明者 山口 誠次 大阪府柏原市本郷5丁目8番12号 大阪印 刷インキ製造株式会社柏原工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリコール類、水が使用されているインキ
    で紙器、ダンボール等を印刷する印刷機を用いた印刷方
    法であって、 印刷用ロールを遮蔽された空間内に設置し、 該空間内に温度調節された水蒸気を噴霧し、 温度と湿度を調整しながら印刷する、グリコール溶性含
    水インキの印刷方法。
  2. 【請求項2】グリコール類、水が使用されているインキ
    で紙器、ダンボール等を印刷する印刷機を用いた印刷方
    法であって、 印刷用ロールを遮蔽された空間内に設置し、 該空間内に設けた水槽又は水槽から毛管現象によって湿
    った布等を加熱し、 発生した水蒸気によって、前記空間内の温度と湿度を調
    節しながら印刷する、グリコール溶性含水インキの印刷
    方法。
  3. 【請求項3】上記遮蔽された空間を構成する遮蔽板の内
    側に、吸水性を有する布、スポンジ等を貼合することに
    よって、遮蔽板内側の結露や水滴を除去しながら印刷す
    る、請求項1又は2に記載のグリコール溶性含水インキ
    の印刷方法。
  4. 【請求項4】グリコール類、水が使用されているインキ
    で紙器、ダンボール等を印刷する印刷機を用いた印刷方
    法であって、 印刷用ロールを遮蔽された空間内に設置し、 該空間内に温度調節された空気を噴出し、 温度と湿度を調整しながら印刷する、グリコール溶性含
    水インキの印刷方法。
JP1836396A 1996-01-08 1996-01-08 グリコール溶性含水インキの印刷方法 Pending JPH09188061A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006505770A (ja) * 2002-10-30 2006-02-16 ライフスキャン・スコットランド・リミテッド 電気化学センサを製造するための連続工程での酵素印刷の加湿

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006505770A (ja) * 2002-10-30 2006-02-16 ライフスキャン・スコットランド・リミテッド 電気化学センサを製造するための連続工程での酵素印刷の加湿

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Effective date: 20040406