JPH0918712A - 画像処理装置およびこれに用いる画像読み取りセンサ - Google Patents

画像処理装置およびこれに用いる画像読み取りセンサ

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JPH0918712A
JPH0918712A JP7160931A JP16093195A JPH0918712A JP H0918712 A JPH0918712 A JP H0918712A JP 7160931 A JP7160931 A JP 7160931A JP 16093195 A JP16093195 A JP 16093195A JP H0918712 A JPH0918712 A JP H0918712A
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image signal
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JP7160931A
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Masayuki Hirose
正幸 広瀬
Toshihiko Otsubo
俊彦 大坪
Toshio Hayashi
俊男 林
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シェーディング補正を行う画像処理装置にお
いて、印字画像の画質を向上させることができるように
する。 【構成】 シェーディング補正手段の前段のA/D変
換手段を10ビットの分解能を持つように構成し、シ
ェーディング補正手段の入力信号のビット幅が出力信
号のビット幅である8ビットよりも大きくなるようにす
ることにより、シェーディング補正手段の出力端の画
像信号がとり得る値の数より格段に多い数の値を入力端
の画像信号で表現できるようにして、シェーディング補
正後の画像信号が真の256諧調を得ることができるよ
うにする。また、光電変換手段とアナログ調整手段
とを同一ウエハー上に構成することにより、アナログ素
子の使用数を少なくすることができるようにし、各素子
間で混入されるノイズや各素子における温度変化による
影響を小さくできるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、読み取った原稿の情報
をもとにして用紙に印字画像を形成(記録)する処理を
行う画像処理装置に関し、特に、アナログの画像信号を
デジタルの画像信号に変換し、各画素のレベルのばらつ
きを補正する処理を行う画像処理装置に用いて好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読み取りセンサにより生成さ
れたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換
し、センサの各画素のレベルのばらつきを補正する処理
を行う複写機等の画像処理装置が提案されている。
【0003】この種の画像処理装置においては、まず、
画像読み取りセンサにより得られるRGB信号につい
て、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各
画像信号のレベルの全体のばらつきをアナログ信号処理
回路により調整する(ゲイン調整およびオフセット調
整)。
【0004】そして、全体のばらつきが調整されたアナ
ログの画像信号をA/D変換器を用いて8ビットのデジ
タル信号に変換し、いわゆるシェーディング補正を実施
することにより、各画素のばらつきが補正された8ビッ
ト(上記A/D変換器の出力ビット数と同じ)の画像信
号を得るようになされていた。
【0005】前記のような従来装置にあっては、8ビッ
トで表現できる画像は256諧調であるため、それをオ
ーバーしないように、まず最初に、A/D変換器の出力
の最大値が200程度になるようにアナログ系で調整す
る。そして、デジタル変換後のシェーディング補正にお
いて、例えば200階調を256階調に正規化すること
により、256諧調の8ビット信号を得るようになされ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シェー
ディング補正された信号は、数値の上では8ビット信号
であり、あたかも256諧調を得ることができるように
なっているが、現実には正規化する前の200程度の諧
調数しか得ることができなく、真の256諧調を表現す
ることができていなかった。このため、良好な画質が十
分に得られないという問題があった。
【0007】また、画像読み取りセンサで使用する半導
体の製造プロセスとアナログ信号処理回路で使用する半
導体の製造プロセスとが異なっているため、画像読み取
りセンサとアナログ信号処理回路とを単純に同一のシリ
コンウエハー上に構成することができなかった。このた
め、画像を読み取ってからシェーディング補正を行うま
での構成を、少なくとも画像読み取りセンサ、アナログ
信号処理回路、A/D変換器、シェーディング補正回路
の構成より少なくすることができなかった。
【0008】また、アナログ関係の素子を数多く使用し
ているため、素子と素子との間においてアナログ画像信
号にノイズが乗ったり、素子の段数が多いために素子に
温度変化が生じたりすることが多かった。このため、画
像信号の品位、ひいては印字画像の品位を低下させるこ
とがあるという問題があった。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、8ビットで表現できる真の階調
数を得ることができるようにするとともに、アナログ素
子の使用数を減らしてノイズの混入や温度変化による影
響を小さくすることができるようにすることにより、印
字画像の画質を向上させることができるようにすること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、入力されるデジタル画像信号をシェーディング補正
するシェーディング補正手段を有する画像処理装置にお
いて、上記シェーディング補正手段の入力信号のビット
幅が上記シェーディング補正手段の出力信号のビット幅
より大きくなるようにしたことを特徴とする。
【0011】本発明の他の特徴とするところは、画像を
読み取りアナログ画像信号を生成する画像読み取り手段
と、上記画像読み取り手段より出力されるアナログ画像
信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換手段と、
上記A/D変換手段より出力されるデジタル画像信号を
シェーディング補正するシェーディング補正手段とを有
する画像処理装置であって、上記A/D変換手段は、上
記アナログ画像信号を、上記シェーディング補正手段の
出力信号のビット幅よりも大きいビット幅を有するデジ
タル画像信号に変換することを特徴とする。
【0012】本発明のその他の特徴とするところは、上
記シェーディング補正手段の入力端におけるデジタル画
像信号の値が、上記画像読み取り手段で白基準の画像を
読み取ったときの値から黒基準の画像を読み取ったとき
の値を減算した値が上記シェーディング補正手段の出力
信号のビット幅で表現できる最大値以上となるように調
整する調整手段を具備することを特徴とする。
【0013】本発明のその他の特徴とするところは、上
記画像読み取り手段は、画像の読み取りの際に得られる
光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、上記光電
変換手段により光電変換された電気信号を増幅する増幅
手段と、上記増幅手段により増幅された電気信号に対し
てクランプ処理を施すクランプ手段と、上記クランプ手
段によりクランプ処理が施された電気信号を上記A/D
変換手段の信号レベルに適合するようにレベルシフトす
るレベルシフト手段とにより構成されることを特徴とす
る。
【0014】本発明のその他の特徴とするところは、少
なくとも画像の読み取りの際に得られる光信号を電気信
号に変換する光電変換手段、上記光電変換手段により光
電変換された電気信号を増幅する増幅手段、上記増幅手
段により増幅された電気信号に対してクランプ処理を施
すクランプ手段、および上記クランプ手段によりクラン
プ処理が施された電気信号をA/D変換手段の信号レベ
ルに適合するようにレベルシフトするレベルシフト手段
により構成される画像読み取り手段と、上記画像読み取
り手段により生成されたアナログ画像信号をデジタル画
像信号に変換する上記A/D変換手段とを有する画像処
理装置であって、上記光電変換手段、上記増幅手段、上
記クランプ手段および上記レベルシフト手段を一つのパ
ッケイジに入れたことを特徴とする。
【0015】本発明のその他の特徴とするところは、上
記光電変換手段、上記増幅手段、上記クランプ手段およ
び上記レベルシフト手段を同一ウエハー上に構成したこ
とを特徴とする。
【0016】本発明のその他の特徴とするところは、画
像の読み取りの際に得られる光信号を電気信号に変換す
る光電変換手段、上記光電変換手段により光電変換され
た電気信号を増幅する増幅手段、上記増幅手段により増
幅された電気信号に対してクランプ処理を施すクランプ
手段、および上記クランプ手段によりクランプ処理が施
された電気信号をA/D変換手段の信号レベルに適合す
るようにレベルシフトするレベルシフト手段が同一ウエ
ハー上に構成された画像読み取り手段と、上記画像読み
取り手段により生成されたアナログ画像信号をデジタル
画像信号に変換する上記A/D変換手段との2素子から
構成されるアナログ処理手段を具備し、上記アナログ処
理手段により、画像の光信号をデジタル電気信号に変換
するようにしたことを特徴とする。
【0017】本発明のその他の特徴とするところは、上
記光電変換手段、上記増幅手段、上記クランプ手段およ
び上記レベルシフト手段を同一ウエハー上に構成した上
記画像読み取り手段と、上記A/D変換手段とを同一基
板上に実装したことを特徴とする。
【0018】本発明のその他の特徴とするところは、入
力されるデジタル画像信号を処理する画像信号処理手段
を有する画像処理装置において、上記画像信号処理手段
の入力信号のビット幅が出力信号のビット幅よりも大き
くなるようにしたことを特徴とする。
【0019】本発明の画像読み取りセンサは、画像の読
み取りの際に得られる光信号を電気信号に変換する光電
変換手段と、上記光電変換手段における光電変換により
得られるアナログ画像信号のレベルを調整するアナログ
調整手段とを同一ウエハ上に具備することを特徴とす
る。
【0020】
【作用】上記のように構成した本発明によれば、シェー
ディング補正手段の入力端におけるデジタル画像信号
は、出力端のデジタル画像信号がとり得る値の数より格
段に多い数の値を表現することができるので、シェーデ
ィング補正手段の出力端のビット幅で表現される値が実
際に全て得られるようになり、シェーディング補正を行
った場合において上記出力端におけるデジタル画像信号
は、そのビット幅で表現できる真の階調数が得られるよ
うになる。
【0021】また、本発明の他の特徴によれば、デジタ
ル画像信号の値を調整する調整手段を設けたので、シェ
ーディング補正の正規化に用いられるデジタル画像信号
のとり得る値の数を、補正後のデジタル画像信号のビッ
ト幅で表現される値の数よりも常に多くすることが可能
となり、シェーディング補正によって正規化されたデジ
タル画像信号について真の階調数を得ることができない
という従来の不都合が確実に防止される。
【0022】また、本発明のその他の特徴によれば、画
像読み取り手段を、光電変換手段と、増幅手段、クラン
プ手段およびレベルシフト手段からなるアナログ調整系
とにより構成したので、光電変換手段のみで画像を読み
取る手段が構成されるとともに、アナログ調整系にゲイ
ン調整やオフセット調整を行うための回路が含まれてい
た従来の画像処理装置に比べてアナログ素子の使用数が
削減され、素子間で混入されるノイズや各素子における
温度変化による影響を小さくすることが可能となる。
【0023】また、本発明のその他の特徴によれば、光
電変換手段、増幅手段、クランプ手段およびレベルシフ
ト手段を同一ウエハー上に構成し、また、このように構
成した画像読み取り手段とA/D変換手段とを同一基板
上に実装してアナログ処理手段を構成したので、アナロ
グ回路の実装面積が小さくなり、従来に比べてアナログ
素子の使用数が著しく削減され、素子間で混入されるノ
イズや各素子における温度変化による影響を更に小さく
することが可能となる。
【0024】また、本発明のその他の特徴によれば、画
像信号処理手段の入力信号のビット幅が、上記画像信号
処理手段のビット幅よりも大きくなるようにしたので、
画像処理の精度が向上し、出力される画質を向上させる
ことが可能になる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の画像処理装置の実施例を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例である
画像処理装置の要部構成を示すブロック図である。図1
において、は画像読み取り手段であり、画像の読み取
りの際に得られる光信号を電気信号に変換する光電変換
手段と、上記光電変換手段における光電変換により
得られるアナログ画像信号を増幅(数段の増幅率のみを
選択できるようになっている)してレベルを調整するア
ナログ調整手段とにより構成されている。
【0026】上記光電変換手段は、例えば直線状に配
された複数の画素に対応する数だけ光電変換素子を有し
ている。上記アナログ調整手段は、光電変換手段に
おける各画素信号レベルのばらつきを数段の増幅率の選
択によって大まかに調整し、画像読み取り手段より出
力する。
【0027】図示はしていないが、上記アナログ調整手
段は、例えば、光電変換手段により光電変換された
電気信号を増幅する増幅手段と、上記増幅手段により増
幅された電気信号に対してクランプ処理を施すクランプ
手段と、上記クランプ手段によりクランプ処理が施され
た電気信号をレベルシフトするレベルシフト手段とによ
り構成される。
【0028】はA/D変換手段であり、上記画像読み
取り手段より出力されたアナログ画像信号をデジタル
画像信号に変換する。このA/D変換手段は、例えば
10ビットあるいは12ビットの分解能を有しており、
入力したアナログ画像信号を10ビットあるいは12ビ
ットのデジタル画像信号に変換する。
【0029】図1から明らかなように、画像読み取り手
段を構成する光電変換手段およびアナログ調整手段
は、1つのウエハー上に構成されている。また、画像
を読み取ってそれをアナログの電気信号に変換し、その
アナログ画像信号のレベルを調整してA/D変換を行う
までの回路、すなわち、1つのウエハー上に構成された
画像読み取り手段とA/D変換手段とからなるアナ
ログ処理手段が1つの基板上に実装されている。
【0030】このように、光電変換手段と上記の構成
からなるアナログ調整手段とを同一ウエハー上に設け
て画像読み取り手段を構成したので、これらの回路が
別個のウエハーに設けられ、しかも、ゲイン調整やオフ
セット調整を行うための回路がアナログ調整系に含まれ
ていた従来の画像処理装置に比べてアナログ素子の使用
数を削減することができ、各素子間のノイズや各素子に
おける温度変化による影響を小さくすることができる。
このため、アナログ画像信号の品位の劣化を抑制するこ
とができるようになる。
【0031】また、同一ウエハー上に構成した画像読み
取り手段とA/D変換手段とを同一基板上に実装し
てアナログ処理手段を構成したので、アナログ回路の
実装面積を更に小さくすることができ、従来に比べてア
ナログ素子の使用数を著しく削減することができるの
で、素子間で混入されるノイズや各素子における温度変
化による影響を一層小さくすることができる。
【0032】はシェーディング補正手段であり、入力
される10ビットあるいは12ビットのデジタル画像信
号を8ビットのデジタル画像信号に正規化する。ここ
で、シェーディング補正とは、画像読み取り手段の画
素ごとの感度ばらつきや照明光源の照明むらを補正す
るためのものである。
【0033】補正の方法は、まず最初に、照明光源を
点灯しないで黒基準の画像を読み取る。次に、照明光源
を点灯して白基準の画像を読み取り、その白基準の画
像を読み取ったときの値から上記黒基準の画像を読み取
ったときの値を減算することにより、いわゆる白補正値
を得る。
【0034】そして、画像読み取り手段により原稿を
読み取るときに、その読み取った原稿のデジタル画像信
号に対して上記白補正値を掛けて正規化を実施すること
により、シェーディング補正されたデジタル画像信号を
得るというものである。
【0035】上述のように、本実施例では、シェーディ
ング補正手段の入力端におけるデジタル画像信号のビ
ット幅(例えば10ビット)は、出力端におけるデジタ
ル画像信号のビット幅(8ビット)よりも大きいので、
シェーディング補正手段の出力端のデジタル画像信号
のビット幅で表現される値の数(256個)より格段に
多い数(1024個)の値が入力端において得られる。
【0036】したがって、シェーディング補正手段の
入力端において、補正後のデジタル画像信号のビット幅
で表現される値が実際に全て得られるようになり、シェ
ーディング補正手段の出力端のデジタル画像信号は、
そのビット幅で表現できる真の階調数が得られるように
なる。このため、真の階調数を得ることができなかった
従来装置に比べて、十分に良好な画質を得ることができ
るようになる。
【0037】は調整手段であり、上記シェーディング
補正手段の入力端におけるデジタル画像信号値が、画
像読み取り手段で白基準の画像を読み取ったときの値
から黒基準の画像を読み取ったときの値を減算した値が
上記シェーディング補正手段の出力信号のビット幅で
表現できる最大値以上となるように調整する。
【0038】すなわち、本例の場合、調整手段は、上
記白基準の画像を読み取ったときのデジタル信号値から
上記黒基準の画像を読み取ったときのデジタル信号値を
減算した値が、8ビットで表現できる最大値の255以
上となるように調整する。
【0039】調整の方法は、例えば、画像読み取り手段
で画像を読み取る際に用いる照明光源の光量を調整
することにより上記デジタル画像信号の値を調整するよ
うにしても良いし、画像読み取り手段より出力された
アナログ画像信号の増幅率をアナログ調整手段で調整
することにより上記デジタル画像信号の値を調整するよ
うにしても良い。
【0040】このように、デジタル画像信号値を調整す
る調整手段を設けたので、シェーディング補正の正規
化に用いられるデジタル画像信号のとり得る値の数を、
補正後のデジタル画像信号のビット幅(8ビット)で表
現される値の数である255個よりも常に多くすること
が可能となり、8ビットで表現できる真の階調数を確実
に得ることができるようになる。
【0041】次に、本発明の画像処理装置の一実施例で
ある複写機について、図面を参照しながら説明する。ま
ず初めに、図2および図3を用いて、従来一般的に用い
られてきた複写機における画像処理の内容を説明する。
【0042】図2に示す画像読み取り装置の構成におい
て、原稿台ガラス52上には、原稿をセットするための
原稿読み取り領域と、シェーディング補正に用いる標準
白色板53を有する領域との2つの領域がある。原稿台
ガラス52上におかれた原稿や標準白色板53の情報
は、次のようにして読み取る。
【0043】すなわち、図2の点線で示したように、原
稿照明ランプ54を点灯し、原稿照明ランプ54からの
光を原稿台ガラス52上におかれた原稿や標準白色板5
3に照射して、上記原稿や標準白色板53で反射された
光をセルホックレンズ55を介してCCD(画像読み取
りセンサ)1に導く。そして、CCD1に導いた光をC
CD1により光信号から電気信号に変換する。
【0044】上述のCCD1、セルホックレンズ55お
よび原稿照明ランプ54は、主走査キャリッジ51内に
配置され、主走査キャリッジ51が原稿読み取り領域内
で画像を読み取る位置に移動することにより、原稿の画
像を読み取るような構成になっている。
【0045】図3に示す画像処理ブロックの構成におい
て、CCD1により電気信号に変換された画像信号は、
次のアナログ信号処理回路2に入力される。アナログ信
号処理回路2では、入力された画像信号が次段のA/D
変換器3の入力ダイミナックレンジに適合するように増
幅される。
【0046】なお、従来、アナログ信号処理回路2とし
ては、複数のオペアンプ等を使用した回路や専用のIC
を使用した回路が用いられ、任意の増幅率を選択できる
ように構成されていた。これに対して本実施例において
は、後述するように、ある決まった値の増幅率だけを選
択できるように構成している。
【0047】上記アナログ信号処理回路2により増幅さ
れた画像信号は、次にA/D変換器3に入力される。A
/D変換器3では、入力されたアナログの画像信号がデ
ジタルの画像信号に変換される。デジタル信号に変換さ
れた画像信号は、シェーディング補正回路4に入力さ
れ、ここで原稿照明ランプ54の光量分布むらや、CC
D1の各読み取り画素の感度差による画像信号のばらつ
きが補正される。
【0048】次に、シェーディング補正された画像信号
は、入力マスキング回路5に入力され、ここでCCD1
のカラーフィルター(R、G、B)の色空間に基づく画
像信号からカラーの標準色空間に基づく画像信号に変換
される。そして、カラーの標準色空間に変換された画像
信号は、変倍回路6により目的とする画像サイズに変倍
される。
【0049】上記変倍回路6により変倍された画像信号
は、log変換回路(濃度変換回路)7により、R、
G、Bの輝度信号からC(シアン)、M(マゼンタ)、
Y(イエロー)の濃度信号に変換される。C、M、Yの
濃度信号に変換された画像信号は、次に出力マスキング
/UCR(Under Color Removal )回路8に入力され、
ここでカラーの標準色空間に基づく画像信号からプリン
タの印字特性を考慮した色空間に基づく画像信号に変換
される。すなわち、C、M、Yの3色でなる濃度信号が
C、M、Y、K(黒版)の4色でなる濃度信号に変換さ
れる。
【0050】上記C、M、Y、Kの4色でなる濃度信号
に変換された画像信号は、γ変換回路9により目的とす
る濃度に変換される。このγ変換回路9により目的の濃
度に変換された画像信号は、2値化処理回路10により
8ビットの多値信号からプリンタ用の2値信号に変換さ
れる。そして、以上のようにして2値信号に変換された
画像信号は、プリンタ11により用紙に印字される。
【0051】次に、上記のように構成された一般的な複
写機に対して、本実施例において改良した種々の点につ
いて順に説明する。まず、上記プリンタ11で使用して
いる本実施例による印字手段と、この印字手段に応じた
画像読み取り手段の動作について説明する。
【0052】本実施例において使用するプリンタ11
は、複数の印字ノズルを直線状に配列し、印字する画像
に応じて上記複数の印字ノズルからインクを吐出するこ
とによって画像を形成する、いわゆるオンデマンド方式
のインクジェットプリンタである。
【0053】すなわち、本実施例のインクジェットプリ
ンタは、図4に示すように、例えば第1ノズルから第5
12ノズルの直線状に配された512個の印字ノズルに
よってライン状に印字を行なう印字ヘッド202を搭載
した印字ヘッド部12を有している。そして、不図示の
ヘッド駆動制御手段により、上記印字ヘッド部12を図
4の矢印Aの方向に移動させ、ライン状に印字を順次行
なうことにより、バンド状の画像を形成するようになさ
れている。
【0054】インクジェットプリンタの印字解像度は、
印字ヘッド202を構成する各ノズルの配列ピッチおよ
び、図4の矢印Aの方向への移動精度によって決定す
る。例えば、印字ヘッド202の各ノズルの配列ピッチ
が0.0635mmであれば、400dpiの解像度を
有するプリンタを構成できる。もちろん、この場合、矢
印Aの方向には0.0635mmピッチの移動精度が要
求される。
【0055】このインクジェットプリンタの印字ヘッド
202のノズル数が前述の如く512個であるとする
と、1バンドの印字幅は、0.0635×512=3
2.512mmとなる。したがって、1バンドの印字が
終了したら、矢印Aと垂直な角度をなす矢印Bの方向
に、不図示の紙送り機構によってプリント用紙を32.
512mmだけ紙送りし、次のバンドの印字を行なう。
インクジェットプリンタは、以上のような印字制御を繰
り返すことによって所望の印字範囲の印字を行なうもの
である。
【0056】このようなインクジェットプリンタに対す
る画像読み取り装置(図2参照。以下、この画像読み取
り装置をスキャナと記す)で使用する最適な画像読み取
り手段の方式は、言うまでもなくプリンタのバンド印字
に対応するバンド読み取り方式である。
【0057】すなわち、このバンド読み取り方式では、
図5に示すように、第1画素から第512画素までの直
線状に配された512個の画素でなるCCD(画像読み
取りセンサ)1を搭載した読み取り部212を具備する
スキャナにより、所望の画像の読み取りを行なう。
【0058】このスキャナは、図4に示した印字ヘッド
202と同様に、画素の配列ピッチを0.0635m
m、読み取り部212の矢印Aの方向への移動ピッチを
0.0635mmとすることにより、400dpiの解
像度を有するスキャナが構成されている。
【0059】次に、本実施例で使用する画像読み取りセ
ンサの構成について説明する。この画像読み取りセンサ
は、一般的に言われているCCD画像センサ(図3に示
したCCD1)とは構成が異なっている。すなわち、本
実施例の画像読み取りセンサは、自社にて開発している
ものであり、以下では、これをカラー画像読み取りセン
サ201として従来のCCD1と区別する。
【0060】上記カラー画像読み取りセンサ201は、
図6に示すように構成されており、図2に示した原稿照
明系で照明された原稿画像をR、G、Bの3色のアナロ
グ画像信号に色分解し、色分解したアナログ画像信号を
増幅して出力する。
【0061】図6において、太線で囲まれた部分が1枚
のベース(例えば半導体のシリコン)上に構成されてい
るカラー画像読み取りセンサ201である。このカラ画
像読み取りセンサ201は、画像読み取り基板252上
に実装されている。カラー画像読み取りセンサ201の
出力信号は、同じく画像読み取り基板252上に実装さ
れているA/D変換器203に供給され、例えば10ビ
ットのデジタル画像信号に変換される。
【0062】ここで、上記カラー画像読み取りセンサ2
01の詳細について説明する。201−1は、フォトセ
ンサがアレー状に512画素並んだものである。このフ
ォトセンサ201−1は、光信号を電気信号に変換する
光電変換素子であり、フォトダイオードやフォトトラン
ジスタにより構成されている。
【0063】253および254は、フォトセンサ20
1−1で発生した電気信号を1画素毎に順次取り出すた
めのスイッチ群であり、それぞれ上記フォトセンサ20
1−1に対応する数だけ設けられている。
【0064】上記スイッチ群253,254の各スイッ
チの開閉タイミングはクロック制御部255により制御
されている。すなわち、クロック制御部255は、外部
からの周期信号によりスイッチ群253の各スイッチを
同時にオンにし、そして、規定時間後にスイッチ群25
3の各スイッチを同時にオフにする。その後、外部クロ
ックに応じてスイッチ群254の各スイッチを順次オン
/オフするように制御する。
【0065】上記スイッチ群253は、フォトセンサ2
01−1で一定時間に発生した電荷を、例えば複数のコ
ンデンサなどで構成された電荷保持部256に転送する
機能を有している。電荷保持部256を構成するコンデ
ンサは、フォトセンサ201−1の各画素に対して1対
1に設けられている。
【0066】このスイッチ群253は、図7に示すよう
に、1ラインの読み取り周期に応じた一定時間の周期を
持つパルスφSHで一定時間オンになる(図7のパルス
φSHが“Hi”のときにオンになる)。スイッチ群2
53の各スイッチがオンになることにより、フォトセン
サ201−1の各画素に蓄積された電荷が電荷保持部2
56に転送され、次の電荷が転送されてくるまでその電
荷が保持される。
【0067】そして、この電荷保持部256に保持され
た電荷は、図7に示したパルスφCLK1〜φCLK5
12に同期してスイッチ群254の各スイッチが順次オ
ン/オフされることにより、アンプ257に順次に出力
される。電荷保持部256に蓄積された全ての電荷がス
イッチ群254の開閉によってアンプ257に転送され
ると、上記電荷保持部256は、スイッチ群253が再
びオンになる前に不図示のリセット機構により規定電圧
にセットされる。
【0068】以上、フォトセンサ201−1からスイッ
チ群254までの回路は、光画像信号を電気画像信号に
変換するための構成を示したものであり、これを光電変
換部201−3とする。
【0069】上述のアンプ257は、増幅回路制御部2
59から出力される制御信号によって増幅率をコントロ
ールすることが可能である。ただし、一枚のウエハー内
に構成することができるようにするために、設定できる
増幅率は、任期に選択できるものではなく、例えば、標
準、標準+10%、標準−10%のように制限してあ
る。
【0070】上記アンプ257で増幅された画像信号
は、クランプ回路258により信号レベルが規定レベル
にシフトされる。そして、そのクランプ処理された画像
信号がカラー画像読み取りセンサ201から出力され
る。以上、アンプ257からクランプ回路258までの
回路は、アナログ画像信号を調整するための構成を示し
たものであり、これをアナログ調整部201−2とす
る。
【0071】カラー画像読み取りセンサ201の出力信
号は、A/D変換器203によりデジタル画像信号に変
換される。なお、図6から明らかなように、本実施例の
場合は、カラー画像読み取りセンサ201の出力がA/
D変換器203の入力に直接接続されている。
【0072】次に、400dpiを持つ512画素のラ
インセンサ(上述のカラー画像読み取りセンサ201)
のウエハー段階における構成について述べる。最も簡潔
な光学系の構成である等倍結像系(図2)におけるライ
ンセンサの各受光画素の全長は、上述したように32.
512mmである。
【0073】しかし、このラインセンサをシリコンウエ
ハー上で構成し、1チップ分を1回の切り出し工程で取
り出し、かつ1回のフォトマスク露光工程で製造するこ
とは現在の技術では極めて困難である。また、技術的に
可能になったとしても、製造設備に莫大な資金を投入す
ることが必要であるため、ラインセンサの価格が高価に
なってしまう。
【0074】したがって、32.512mmのチップ長
を有するラインセンサを実現するためには、図8(a)
に示すように、5インチのマスタシリコンウエハ231
に約20mm×20mmの切り出し領域232を複数個
設け、それぞれの切り出し領域232に対して、図8
(b)に示すように約17mm長さの切り出し領域23
3,234を設けるという手法を採らざるを得ない。
【0075】そこで、図6の構成に示した光電変換部2
01−3を2つに分割する。すなわち、図8(b)の切
り出し領域233は、第1画素から第256画素をシリ
コン上に構成したシリコンチップであり、また、切り出
し領域234は、第257画素から第512画素をシリ
コン上に構成したシリコンチップである。また、クロッ
ク制御部255、アンプ257およびクランプ回路25
8は、2つの切り出し領域233,234に分割してど
ちらかの切り出し領域に構成する。
【0076】実際に、ラインセンサを作成する工程で
は、切り出し領域233のシリコンチップの第256画
素の直後に、切り出し領域234のシリコンチップの第
257画素がつながるように、各シリコンチップを不図
示のパッケージ内部に配置し、必要な部分をワイヤボン
ディング配線する方法が用いられる。
【0077】他の手法としては、1個のシリコンチップ
上に2回のフォトマスク露光工程を行うことによって1
ラインを構成する方法が可能である。すなわち、1回目
のフォトマスク露光工程において第1画素から第256
画素に対応する部分をシリコン上に構成し、2回目のフ
ォトマスク露光工程において第257画素から第512
画素に対応する部分をシリコン上に構成する。そして、
1つのシリコンウエハー上に構成された画像読み取りセ
ンサをパッケイジに配置する方法である。
【0078】次に、従来のシェーディング補正方法と本
実施例のシェーディング補正方法との違いについて詳細
に説明する。始めに、従来のシェーディング補正につい
て、図9〜図13を用いて説明する。
【0079】図9は、画像読み取りセンサ(CCD)1
からA/D変換器3までのアナログ処理ブロックの構成
を示した図である。原稿からの光信号は、CCD1によ
りR、G、Bの画像信号に変換されて出力される。CC
D1より出力されたR、G、Bの画像信号は、それぞれ
各色のアナログ処理回路101〜103により所定のア
ナログ処理が施され、セレクタ104に供給される。
【0080】そして、セレクタ104によってR、G、
Bの各信号が順次選択されることにより、入力された
R、G、Bパラレルの画像信号が、R、G、Bシリアル
の画像信号に変換され、それがA/D変換器3に供給さ
れる。A/D変換器3では、R、G、Bのアナログ画像
信号が、8ビットのデジタル画像信号に変換される。
【0081】上記アナログ処理回路101〜103の処
理内容は、図10に示すとおりである。すなわち、CC
D1の出力信号は、まず、S/H(サンプル・ホール
ド)回路106に供給される。S/H回路106は、ア
ナログ画像信号を一定期間サンプリングするとともに、
そのサンプリングした画像信号を一定期間ホールドする
ことにより画像信号を標本化する。
【0082】上記S/H回路106により標本化された
画像信号は、増幅器107によって3.8倍に増幅され
る。増幅された信号は、次のゲイン調整回路108によ
り信号の大きさ(増幅率)が調整される。ゲイン調整回
路108は、0〜1倍の任意の増幅率を設定できる機能
を有しており、0.5倍が標準値となっている。
【0083】ここで、このゲイン調整回路108での調
整値について説明する。図11(A)は、図2の原稿照
明ランプ54を点灯して標準白色板53を読み取ったと
きのCCD1の出力信号の例を示したものである。本
来、理想的な白の被写体を読み取った場合、R、G、B
の各信号レベルは同じになるはずである。ところが、標
準白色板53や原稿照明ランプ54の分光特性の理想形
からのずれや、CCD1に使用されているR、G、Bの
光学フィルターの分光特性の影響等により、R、G、B
の各信号レベルが一致しないことがある。
【0084】そこで、CCD1の出力においてR、G、
Bの各信号レベルがずれている分をアナログ処理回路1
01〜103における各色のゲイン調整回路108でゲ
イン調整することにより、A/D変換器3の入力におい
てR、G、Bの各信号レベルが一致するようにする。図
11(B)は、原稿照明ランプ54を点灯して標準白色
板53を読み取ったときのA/D変換器3の入力信号を
示す。この図から明らかなように、A/D変換器3の入
力段においては、R、G、Bの各信号レベルが一致して
いることが分かる。
【0085】このようにしてゲイン調整された信号は、
次のクランプ回路109によりクランプ処理が施され
る。クランプ処理は、画像信号の中に含まれているオプ
チカルブラックの信号レベルを一定に保つように動作す
る。クランプ処理されたアナログ画像信号は、次に増幅
器110によって2倍に増幅され、オフセット調整回路
111に供給される。オフセット調整回路111では、
上記アナログ画像信号が所定量だけレベルシフトされて
出力される。
【0086】ここで、オフセット調整回路111での調
整値について説明する。図12(A)は、原稿照明ラン
プ54を消灯してCCD1に光が入らない状態にした場
合におけるCCD1の出力信号の例を示したものであ
る。この場合、理想的には、R、G、Bの各信号レベル
は同じになるはずである。ところが、実際の回路におい
ては、CCD1内で使用している素子のばらつきにより
R、G、Bの各信号レベルが一致しないことがある。ま
た、アナログ処理回路101〜103で使用されている
素子のばらつきの影響も加わる。
【0087】そこで、CCD1の出力においてR、G、
Bの各信号レベルがずれている分をアナログ処理回路1
01〜103における各色のオフセット調整回路111
でオフセット値を調整することにより、A/D変換器3
の入力においてR、G、Bの各信号レベルが一致するよ
うにする。図12(B)は、原稿照明ランプ54を消灯
してCCD1に光が入らない状態にした場合におけるA
/D変換器3の入力信号を示す。この図から明らかなよ
うに、A/D変換器3の入力段においては、R、G、B
の各信号レベルが一致していることが分かる。
【0088】また、オフセット調整回路111は、A/
D変換器3の入力範囲(ダイナミックレンジ)に画像信
号のレベルを合わせる機能も兼用している。すなわち、
A/D変換器3は、入力電圧の範囲が2〜4Vで使用す
るものである。このため、オフセット調整回路111
は、原稿照明ランプ54を消灯してCCD1に光が入ら
ない状態においてR、G、Bの各信号レベルのばらつき
をなくすとともに、A/D変換器3の入力範囲である2
V以上にすることも考慮してオフセット値を決める。
【0089】これと同様に、ゲイン調整回路108は、
A/D変換器3の入力範囲に画像信号のレベルを合わせ
る機能も兼用している。すなわち、原稿照明ランプ54
を点灯して標準白色板53を読み取った状態において、
R、G、Bの各信号レベルのばらつきをなくすととも
に、A/D変換器3の入力範囲である4V以内にR、
G、B信号の最大値が入ることも考慮してゲインを決め
る。すなわち、図11(B)および図12(B)は、ゲ
イン調整とオフセット調整とが実施されたときの信号レ
ベルをそれぞれ示している。
【0090】以上説明したように、CCD1の出力信号
は、図10に示した構成のアナログ処理回路101〜1
03において複数段のアナログ処理が施された後、次段
のセレクタ104に出力される。
【0091】図13は、従来のシェーディング補正の例
を示したものである。図13(A)は、上記シェーディ
ング補正を行うシェーディング補正回路4の構成を示す
ブロック図であり、図13(B)は、各段における信号
レベルの例を示す図であり、図13(C)は、白補正を
行う際に用いる補正係数を示す図である。なお、図13
(A)において、画像処理回路114は、図3に示した
入力マスキング回路5以降の回路を含むものとする。
【0092】図13(A)において、R、G、Bのアナ
ログ画像信号は、A/D変換器3により8ビット(0〜
255レベル)のデジタル画像信号に量子化される。以
下の黒補正回路112、白補正回路113、画像処理回
路114における処理は、図13(B)に示す信号レベ
ルをもとに説明する。
【0093】なお、ここでは、A/D変換器3の出力に
おいて、原稿照明ランプ54を点灯して標準白色板53
を読み取ったときの信号値(以後、白信号レベルとい
う)を210、原稿照明ランプ54を消灯して読み取っ
たときの信号値(以後、黒信号レベルという)を10と
して説明する。
【0094】まず、黒補正回路112において、デジタ
ル画像信号より黒補正の補正値10を減算する。これに
より、黒補正回路112の出力において、白信号レベル
は200、黒信号レベルは0になる。次に、白補正回路
113において、黒補正されたデジタル画像信号に対し
て、図13(C)に示す補正係数(係数の傾きは255
/200)を掛ける。これにより、白信号レベルは25
5、黒信号レベルは0になる。
【0095】このように、CCD1の各画素毎にシェー
ディング補正を実施(黒補正と白補正の係数は画素毎に
決める)することにより、原稿照明ランプ54を点灯し
て標準白色板53を読み取ったときの信号値は255、
原稿照明ランプ54を消灯して読み取ったときの信号値
は0に正規化される。正規化された画像信号は、画像処
理回路114において所定の画像処理が施される。
【0096】以上説明したように、デジタル画像信号を
シェーディング補正することにより8ビット信号の正規
化が実施され、あたかも256諧調(8ビット)を有す
る信号が得られるようになる。
【0097】しかし、シェーディング補正前の信号幅1
0〜210の200諧調の信号を、シェーディング補正
することにより信号幅0〜255の256諧調に正規化
した場合、信号値0と信号値255は得られるが、信号
値1〜254の間では198個の信号値しか現実には存
在せず、信号値が歯抜け状態になってしまう。
【0098】すなわち、シェーディング補正によりデジ
タル画像信号を8ビット(256諧調)に正規化して
も、正規化されたデジタル画像信号の実際のとり得る値
は、実際には200諧調しかないことは明白である。
【0099】次に本実施例に係わるシェーディング補正
について、図14〜図17を用いて説明する。図14
は、本実施例のカラー画像読み取りセンサ201からA
/D変換器203までのアナログ処理ブロックの構成を
示した図である。
【0100】図14において、光電変換部201−3
は、光信号を電気信号に変換するものである。原稿から
の光信号は、光電変換部201−3によりR、G、Bの
画像信号に変換されて出力される。光電変換部201−
3より出力されたR、G、Bの画像信号は、それぞれ各
色のアナログ処理回路118〜120によりアナログ処
理が施され、セレクタ104に供給される。
【0101】そして、セレクタ104によってR、G、
Bの各信号が順次選択されることにより、入力された
R、G、Bパラレルの画像信号が、R、G、Bシリアル
の画像信号に変換され、それがA/D変換器203に供
給される。A/D変換器203では、R、G、Bのアナ
ログ画像信号が、例えば10ビットのデジタル画像信号
に変換される。
【0102】このように、本実施例においては、A/D
変換器203の出力は10ビットになっている。従来の
A/D変換器3と本実施例のA/D変換器203との差
は、A/D変換器3の出力が8ビット、A/D変換器2
03の出力が10ビットというように、出力ビット幅が
異なっていることである。
【0103】上記アナログ処理回路118〜120の処
理内容は、図15に示すとおりである。すなわち、光電
変換部201−3の出力信号は、まず、S/H(サンプ
ル・ホールド)回路106に供給される。S/H回路1
06は、アナログ画像信号を一定期間サンプリングする
とともに、そのサンプリングした画像信号を一定期間ホ
ールドすることにより画像信号の標本化をする。
【0104】上記S/H回路106により標本化された
画像信号は、増幅器(アンプ)257によって3.8倍
に増幅される。増幅された信号は、次のクランプ回路1
09によりクランプ処理が実施される。クランプ処理
は、画像信号の中に含まれているオプチカルブラックの
信号レベルを一定に保つように動作する。なお、このク
ランプ回路109は、図6に示したクランプ回路258
と同じものである。
【0105】上記クランプ回路109によりクランプ処
理されたアナログ画像信号は、次のレベルシフト回路1
17に供給される。レベルシフト117では、入力され
るアナログ画像信号が、A/D変換器203の入力レベ
ルに合うようにレベルシフトされる。そして、このよう
にレベルシフトされた画像信号は、次段のセレクタ10
4に出力される。
【0106】以上説明したように、光電変換部201−
3の出力信号は、図15に示した構成のアナログ処理回
路118〜120において複数段のアナログ処理が施さ
れ、次段のセレクタ104に出力される。
【0107】次に、図14に示したブロック図におい
て、光電変換部201−3で画像を読み取ったときのA
/D変換器203の入力端子における画像信号の例を、
図16を用いて説明する。
【0108】図16(A)は、原稿照明ランプ54を点
灯して標準白色板53を読み取ったときのA/D変換器
203の入力信号レベルを示したものである。すなわ
ち、図14に示した光電変換部201−3の出力信号を
3.8倍に増幅し、それを所定量だけレベルシフトした
ものを示している。
【0109】また、図16(B)は、原稿照明ランプ5
4を消灯して光電変換部201−3に光が入らない状態
にした場合におけるA/D変換器203の入力信号レベ
ルを示したものである。すなわち、図14に示した光電
変換部201−3の出力信号を3.8倍に増幅し、それ
を所定量だけレベルシフトしたものを示している。
【0110】この図16(A)と図11(B)、および
図16(B)と図12(B)とをそれぞれ比較すれば明
らかなように、図9に示した従来のA/D変換器3の入
力端子においては、無彩色(白、黒)の情報を読み取っ
たときにはR、G、Bの信号が同じレベルになる。これ
に対し、図14に示した本実施例のA/D変換器203
の入力端子においては、無彩色(白、黒)の情報を読み
取ったときでもR、G、Bの各信号レベルが異なってい
る。
【0111】ただし、R、G、Bの各信号レベルの差
は、現実の装置において微少であり、本実施例のシェー
ディング補正によれば、そのレベル差を実質的に補正す
ることができるため、特に問題ではない。また、図15
の増幅器257は、上述したように、抵抗値を選択する
ことにより増幅率が標準値、標準値±10%の3種類を
選択できるように構成されており、R、G、Bの各信号
を独立に少し調整することが可能である。
【0112】ここで、図10に示した従来のアナログ処
理ブロックと、図15に示した本実施例のアナログ処理
ブロックとを比較してみる。両図から明らかなように、
S/H回路106およびクランプ回路109は共に同じ
ものを使用している。
【0113】また、図10にて使用している増幅器10
7(増幅率3.8倍)、増幅器110(増幅率2倍)お
よび、図15にて使用している増幅器257(図では増
幅率3.8倍となっているが、増幅器107とは増幅率
が異なる可能性有り)は、すべて同じ構成の増幅器であ
る。よって、図15に示す本実施例のアナログ処理ブロ
ックでは、従来に比べて増幅器が一段少ない分、実装面
積が小さくて済む。
【0114】また、図10にて使用しているオフセット
調整回路111と、図15にて使用しているレベルシフ
ト回路117は、画像信号のレベル(オフセット)を変
更することにより、画像信号のレベルをA/D変換器の
入力レベルに合わせるという点では同じ働きをする。し
かし、これらのオフセット調整回路111とレベルシフ
ト回路117は、以下の点で相違する。
【0115】すなわち、レベルシフト回路117は、
R、G、Bの各信号レベルの差をなくすという処理を行
っていないため、前もって決まっている電圧値だけ画像
信号をシフトすれば良い。よって、シフトする電圧値が
固定で良い。
【0116】これに対し、オフセット調整回路111
は、R、G、Bの各信号レベルの差をなくすようにして
いる。このため、R、G、Bの各信号ごとにシフトする
電圧値を選択する回路や、R、G、Bの各電圧値を各々
設定あるいは記憶する回路が必要である。したがって、
オフセット調整回路111は、レベルシフト回路117
に比べて構成が複雑であり、使用している素子数が格段
に多くなっている。
【0117】また、図10だけで使用しているゲイン調
整回路108は、画像信号のレベルを増幅するための回
路の他に、R、G、Bの各信号レベルの差を無くすため
にR、G、Bごとにゲインを選択するための回路や、
R、G、Bのゲインを各々設定あるいは記憶するための
回路が必要である。
【0118】以上述べたように、図15に示した本実施
例によるアナログ処理ブロックの構成は、図10に示し
た従来のアナログ処理ブロックの構成に比べ、ゲイン調
整回路がなく、増幅器も1段少ない。また、レベルシフ
ト(オフセット調整)回路の構成が簡略化されている。
【0119】この結果、本実施例においては、アナログ
画像信号を処理するためのブロックの段数を従来に比べ
て格段に少なくすることができ、外部からのノイズやア
ナログ素子のばらつきによる影響をアナログの画像信号
が受けにくくなるようにすることができる。これによ
り、アナログ画像信号の品位が向上する。
【0120】また、素子数が少なくなった分、素子のコ
ストが安くなるとともに、素子を実装するプリント基板
の面積を小さくすることが可能となり、プリント基板の
コストも安くなる。さらに、素子数が少なくなったこと
により、アナログ処理回路で消費する電力(電流)が少
なくなり、アナログ処理回路に電力を供給するための電
源回路を簡略化することができるとともに、電源回路で
発生する熱を少なくすることができ、電源回路の小型化
やコストダウンも可能になる。
【0121】よって、図15に示すアナログ処理ブロッ
クの構成をとることにより、アナログ信号処理回路の素
子数の削減と発生する熱の減少とを同時に実現すること
が可能となり、この結果、図6に示した光電変換部20
1−3とアナログ調整部201−2とを同一のシリコン
ウエハー上に形成することが可能になる。
【0122】図17は、本実施例のシェーディング補正
の例を示したものである。図17(A)は、上記シェー
ディング補正を行うシェーディング補正回路の構成を示
すブロック図であり、図17(B)は、各段における信
号レベルの例を示す図であり、図17(C)は、白補正
を行う際に用いる補正係数を示す図である。
【0123】図17(A)のブロック図に示すA/D変
換器203の入力端子には、図16の(A)(B)に示
すようなR、G、Bの信号波形が入力される。A/D変
換器203に入力されたアナログ画像信号は、A/D変
換器203により10ビット(0〜1023レベル)の
デジタル画像信号に量子化される。以下の黒補正回路1
21、白補正回路122および画像処理回路114にお
ける処理は、図17(B)に示す信号レベルをもとに説
明する。
【0124】なお、ここでは、A/D変換器203の出
力において、原稿照明ランプ54を点灯して標準白色板
53を読み取ったときの白信号レベルを840、原稿照
明ランプ54を消灯して読み取ったときの黒信号レベル
を40とする。
【0125】まず、黒補正回路121において、デジタ
ル画像信号より黒補正の補正値40(前もって決定され
ている)を減算する。これにより、黒補正回路121の
出力において、白信号レベルは800、黒信号レベルは
0になる。次に、白補正回路122において、黒補正さ
れたデジタル画像信号に対して、図17(C)に示す補
正係数(前もって決定されており、係数の傾きは255
/800)を掛ける。これにより、白信号レベルは25
5になり、黒信号レベルは0になる。
【0126】このように、光電変換部201−3の各画
素毎にシェーディング補正を実施(黒補正と白補正の係
数は画素毎に前もって決める)することにより、原稿照
明ランプ54を点灯して標準白色板53を読み取ったと
きの信号値は255、原稿照明ランプ54を消灯して読
み取ったときの信号値は0に正規化され、白補正回路1
22の出力において8ビットのデジタル画像信号とされ
る。正規化されたデジタル画像信号は、画像処理回路1
14において所定の画像処理が施される。
【0127】以上説明したように、デジタル画像信号を
シェーディング補正することにより8ビット信号の正規
化が実施され、256諧調(8ビット)を有する信号が
得られるようになる。すなわち、本実施例では、図17
の例に示すシェーディング補正において、シェーディン
グ補正前の信号幅40〜840の800諧調の信号が、
シェーディング補正の実施により信号幅0〜255の2
56諧調の信号に正規化される。この結果、信号幅0〜
255の値において、上記図13に示した従来のシェー
ディング補正のように信号の途中で歯抜け状態が生ずる
ことがない真の256諧調を有するデジタル画像信号を
得ることができる。
【0128】なお、本実施例においては、10ビット分
解能のA/D変換器203を用いて説明したが、A/D
変換器のビット数は、シェーディング補正回路の出力ビ
ット数よりも多いものであれば同様の効果を得ることが
できる。
【0129】本実施例で述べているリーダーの画像読み
取り用に利用できるA/D変換器には、現在、CXD2
310R(ソニー製10ビット出力)、AD875(ア
ナログデバイス製10ビット出力)、MP8791(マ
イクロ・パワー・システム製12ビット出力)等があ
る。
【0130】また、今後、10ビット出力あるいは12
ビット出力のA/D変換器を生産するメーカーが更に増
えてくると予想される。また、現時点では、リーダーの
画像読み取り用に使用できる12ビット出力以上のA/
D変換器の製品は販売されていないようであるが、いず
れ商品化されると思われる。これらのA/D変換器も本
実施例で述べる手法にて使用することができることは言
うまでもない。
【0131】次に、図18に示すシェーディング補正値
入力の説明図、および図19に示すシェーディング補正
値入力のフロー図を用いて、シェーディング補正係数
(黒補正係数、白補正係数)を決めるのに必要な処理に
ついて説明する。
【0132】図19において、まずステップS1におい
て、図18(A)のブロック図で示す各部の初期設定を
行う。すなわち、カウンタ123の値を0に設定する。
また、カウンタ123の出力を2つのメモリ125−
1、125−2のアドレスバスに接続するように第1の
セレクタ124の選択を切り換えるとともに、A/D変
換器203の出力を上記2つのメモリ125−1、12
5−2のデータバスに接続するように第2のセレクタ1
26の選択を切り換える。
【0133】次のステップS2においては、黒データを
入力する。黒データを入力するときは、原稿照明ランプ
54を消灯して画像を読み取る。この読み取りにより得
られたアナログ画像信号は、A/D変換器203により
10ビットのデジタル画像信号に変換され、第2のセレ
クタ126を介して、2つのメモリ125−1、125
−2に記憶される。
【0134】上記メモリ125−1、125−2は、デ
ータバスが8ビット幅の2個のSRAMにより構成され
ており、10ビットのデジタル画像信号の上位2ビット
がメモリ125−2に、下位8ビットがメモリ125−
1にそれぞれ記憶されるように構成されている。
【0135】また、上述したように、各メモリ125−
1、125−2のアドレスバスは、セレクタ124を介
してカウンタ123の出力端子に接続されている。上述
のデジタル画像信号(黒データ)は、カウンタ123の
出力値に対応する各メモリ125−1、125−2のア
ドレスに記憶される。
【0136】カウンタ123は、図18(B)のタイミ
ング図に示すように動作する。すなわち、A/D変換器
203の出力がR1(レッドの1番目の画素)のときの
カウンタ123の出力は0、G1(グリーンの1番目の
画素)のときのカウンタ123の出力は1、B1(ブル
ーの1番目の画素)のときのカウンタ123の出力は
2、X1(不定データの1番目の画素)のときのカウン
タ123の出力は3、R2(レッドの2番目の画素)の
ときのカウンタ123の出力は4、…というように、画
像の読み取り位置が変化するのに合わせてカウンタ12
3の出力が1ずつ増加するように動作する。
【0137】また、カウンタ123は、カラー画像読み
取りセンサ201の1ラインに相当する値2223まで
カウントアップすると、カウントアップの動作を終了す
る。これにより、各メモリ125−1、125−2への
画像信号の書き込みが終了する。この結果、1ライン分
の黒データが各メモリ125−1、125−2に記憶さ
れる。
【0138】次のステップS3においては、黒補正値の
演算を実施する。すなわち、第1のセレクタ124と第
2のセレクタ126の選択を切り換えることにより、各
メモリ125−1、125−2のアドレスバスとデータ
バスとをCPU127に接続する。これにより、各メモ
リ125−1、125−2に記憶された黒データをCP
U127で読み出す。
【0139】そして、CPU127により読み出した黒
データを、CPU127が管理するメモリ(図示せず)
に黒補正値として記憶し、次のステップS4に進む。こ
のように、本実施例においては、読み込んだ黒データを
そのまま黒補正値として使用しているが、例えば、黒デ
ータのノイズ成分を除くために、黒データを複数回読み
取り、その平均をとる等の演算処理を実施することもあ
る。
【0140】ステップS4においては、白補正係数を求
めるために必要な設定を行う。すなわち、カウンタ12
3の値を0に設定する。また、カウンタ123の出力を
各メモリ125−1、125−2のアドレスバスに接続
するように第1のセレクタ124の選択を切り換えると
ともに、A/D変換器203の出力を各メモリ125−
1、125−2のデータバスに接続するように第2のセ
レクタ126の選択を切り換える。
【0141】次のステップS5においては、白データを
入力する。白データを入力するときは、標準白色板53
を読み取る位置にカラー画像読み取りセンサ201を移
動させ、原稿照明ランプ54を点灯して画像を読み取
る。この読み取りにより得られた白データは、上記ステ
ップS2の処理と同様に、各メモリ125−1、125
−2に記憶される。そして、次のステップS6に進む。
【0142】ステップS6においては、白補正値の演算
を以下のようにして行う。まず第1番目として、第1の
セレクタ124と第2のセレクタ126の選択を切り換
えることにより、各メモリ125−1、125−2のア
ドレスバスとデーターバスとをCPU127に接続す
る。これにより、各メモリ125−1、125−2に記
憶された白データをCPU127で読み出す。
【0143】そして、CPU127により読み出した白
データを、CPU127が管理するメモリ(図示せず)
に記憶する。このメモリに記憶された白データは、上記
ステップS3にて得られた黒補正値が減算され、以後、
黒補正処理済みの白データとして処理される。
【0144】第2番目として、上記黒補正処理済みの白
データをもとにして白補正データ(白補正係数)を作成
する。一例として、黒補正処理済みの白データの値が8
00の場合について説明する。上述したように、本実施
例においては、白補正後のデータの最大値が255とな
るようにしている。すなわち、黒補正処理済みの白デー
タ値800に係数を掛けた結果が255になれば良いの
であるから、白補正係数は、0.31875(255/
800)となる。
【0145】すなわち、黒補正処理済みの白データ値が
800となる画素を用いて読み取ったデジタル画像信号
に、白補正係数0.31875を掛けることにより、そ
のデジタル画像信号を正規化することができる。
【0146】同様にして、他の画素についても白補正係
数を求める処理を実施することにより、白補正値(係
数)を求め、それをCPU127が管理するメモリ(図
示せず)に記憶する。そして、次のステップS7へ進
み、シェーディング補正値の入力処理を終了する。
【0147】次に、上述のように決定したシェーディン
グ補正値(黒補正値および白補正値)の使い方につい
て、図20に示すシェーディング補正回路のブロック図
を用いて説明する。
【0148】図20において、RAM128は、黒補正
値を記憶しているRAMである。RAM128のアドレ
ス0には画素R1の黒補正値、アドレス1には画素G1
の黒補正値、アドレス2には画素B1の黒補正値、アド
レス4には画素R2の黒補正値、アドレス5には画素G
2の黒補正値、アドレス6には画素B2の黒補正値、ア
ドレス8には画素R3の黒補正値、…というように、黒
補正値がセンサの画素の出力タイミングに合わせて順番
に書き込まれている。
【0149】また、RAM129は、白補正値を記憶し
ているRAMである。RAM129のアドレス0には画
素R1の白補正値、アドレス1には画素G1の白補正
値、アドレス2には画素B1の白補正値、アドレス4に
は画素R2の白補正値、アドレス5には画素G2の白補
正値、アドレス6には画素B2の白補正値、アドレス8
には画素R3の白補正値、…というように、白補正値が
センサの画素の出力タイミングに合わせて順番に書き込
まれている。
【0150】なお、ここでは、黒補正値を記憶するRA
Mと白補正値を記憶するRAMとを説明の便宜上別個に
記載しているが、これらは図18のメモリ125−1、
125−2に対応するものである。
【0151】例えば、A/D変換器203の出力とし
て、カラー画像読み取りセンサ201の画素R1のデー
タ(10ビット)が出力されているときは、カウント値
0がカウンタ123から出力されている。この結果、画
素R1に対する黒補正値がRAM128から出力される
とともに、画素R1に対する白補正値がRAM129か
ら出力される。
【0152】これにより、減算器134により画素R1
のデータ値から画素R1に対する黒補正値が引かれると
ともに、乗算器135により、画素R1の黒補正済みの
データ値に画素R1に対する白補正値が掛けられること
により、シェーディング補正が行われる。これにより、
画素R1についてシェーディング補正された8ビットの
画像信号が得られる。
【0153】他の画素(G1,B1,R2,G2,B
2,R3,…)についても同様の処理が行われることに
より、それぞれの画素についてシェーディング補正され
た8ビットの画像信号が得られる。
【0154】また、シェーディング補正回路を図21の
ブロック図に示すように構成し、シェーディング補正値
(黒補正値および白補正値)を以下に述べるように使用
するようにしても良い。
【0155】図21において、R用レジスタ131は、
レッドRの黒補正値を記憶している10ビット幅のレジ
スタである。R用レジスタ131に記憶されている値
は、画素R1から画素R556の黒補正値の平均値であ
る。
【0156】また、G用レジスタ132は、グリーンG
の黒補正値を記憶している10ビッド幅のレジスタであ
る。G用レジスタ131に設定されている値は、画素G
1から画素G556の黒補正値の平均値である。
【0157】また、B用レジスタ133は、ブルーBの
黒補正値を記憶している10ビット幅のレジスタであ
る。B用レジスタ133に設定されている値は、画素B
1から画素B556の黒補正値の平均値である。
【0158】セレクタ130は、R用レジスタ131、
G用レジスタ132およびB用レジスタ133にそれぞ
れ記憶されている黒補正値の中から何れかを選択するも
のである。セレクタ130は、A/D変換器203から
出力されるデータの色に対応した黒補正値を選択するよ
うに構成されている。
【0159】すなわち、セレクタ130は、A/D変換
器203からR信号が出力されているときにはR用レジ
スタ131を選択し、G信号が出力されているときには
G用レジスタ132を選択し、B信号が出力されている
ときにはB用レジスタ133を選択する。
【0160】よって、例えば、A/D変換器203から
画素R1(10ビット)の画像信号が出力されていると
きは、セレクタ130によりR用レジスタ131が選択
され、レッドRの黒補正値が出力される。これにより、
減算器134により画素R1のデータ値からレッドRに
対する黒補正値が引かれる。
【0161】次に、黒補正が実施された画像信号は、R
OM136に入力され、ここで白補正の処理が実施され
る。すなわち、この実施例においては、ROMのテーブ
ル変換技術を用いて白補正を行うようにしている。
【0162】ROM136には、想定される画像センサ
の特性のばらつきを補正するための変換データ(図17
(C)に示した補正係数が対応する)が前もって書き込
まれている。また、例えば画素R1のセンサが図17
(C)のような特性を持つとすると、RAM137の画
素R1に対応するアドレスには、図17(C)のような
特性を有する変換テーブルを選択するための選択信号が
書き込まれている。
【0163】そして、A/D変換器203が画素R1の
画像信号を出力しているタイミングで、ROM136内
の図17(C)に相当する変換テーブルを選択するため
の選択信号がRAM137から出力され、それがROM
136の上位アドレスに入力される。一方、上記減算器
134により黒補正が実施された画素R1の画像信号
は、ROM136の下位アドレスに入力される。
【0164】そして、その下位アドレスに入力された画
素R1の画像信号が、図17(C)の変換テーブルに基
づいて変換され、ROM136から出力される。これに
より、画素R1についてシェーディング補正された8ビ
ットのデジタル画像信号が得られる。
【0165】次に、図22に示す画像信号調整のフロー
図を用いて、原稿照明用光源の調整に必要な処理につい
て説明する。まず、ステップS11において、図19の
フローチャートに示したステップS1〜S5の処理を実
施する。これにより、黒補正値を得るとともに、標準白
色板53を読み取った画像信号(白データ)を入力す
る。次に、ステップS12において、上記ステップS1
1にて入力した白データから黒補正値を減算し、次のス
テップS13に進む。
【0166】ステップS13においては、白データから
黒補正値を減算した値が全画素0〜254の範囲に入っ
ているかどうかを判断する。もし、白データから黒補正
値を減算した値が0〜254の範囲に入っているなら
ば、A/D変換器203の入力端において、標準白色板
53を読み取ったときの画像信号値が目標値よりも不足
していると判断し、次のステップS14に進む。
【0167】ステップS14では、A/D変換器203
の入力端において、標準白色板53を読み取ったときの
画像信号値が目標値よりも多くなるように調整する。す
なわち、標準白色板53を照明している原稿照明ランプ
54の光量が増えるように調整する(原稿照明ランプ5
4に加える電圧を高くする)。
【0168】また、図15に示したアナログ処理ブロッ
クの増幅器257の増幅率が上がるように増幅率を選択
することにより、A/D変換器203の入力端におい
て、標準白色板53を読み取ったときの画像信号値が目
標値よりも多くなるようにしても良い。
【0169】以上のように標準白色板53を読み取った
ときの画像信号値が目標値よりも多くなるように調整し
た後は、ステップS12の処理に戻り、以下同様の処理
を繰り返す。
【0170】一方、白データから黒補正値を減算した値
が255以上ならば、シェーディング補正を実施した場
合、真の256諧調が得られると判断し、ステップS1
3からステップS15に進んで光量調整処理を終了す
る。
【0171】なお、本実施例では、シェーディング補正
を例にとって説明したが、本発明はこれに限られず、他
の信号処理において入力ビット幅が出力ビット幅よりも
大きくなるようにしても良い。このように構成すること
で、出力される画質を向上させることができる。
【0172】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、シェーディング補正手段の入力信号のビット幅
(例えば10あるいは12ビット)が、上記シェーディ
ング補正手段の出力信号のビット幅(例えば8ビット)
より大きくなるようにしたので、シェーディング補正手
段の出力において真の諧調数(例えば256諧調)を得
ることができるようになる。この結果、シェーディング
補正手段以降の画像処理回路で使用できる諧調数が増え
ることにより、画像処理の精度が向上し、出力される画
質を向上させることが可能となった。
【0173】また、本発明の他の特徴によれば、デジタ
ル画像信号の値を調整する調整手段を設けたので、シェ
ーディング補正の正規化に用いられるデジタル画像信号
のとり得る値の数を補正後のデジタル画像信号のビット
幅で表現される値の数よりも常に多くすることができ、
シェーディング補正手段の出力において真の階調数を得
ることができないという従来の不都合を確実に防止する
ことができるようになり、出力される画質を確実に向上
させることが可能となった。
【0174】また、本発明のその他の特徴によれば、画
像読み取り手段を、光電変換手段と、増幅手段、クラン
プ手段およびレベルシフト手段からなるアナログ調整手
段とにより構成したので、従来の画像処理装置に比べて
アナログ素子の使用数を大幅に削減することができる。
これにより、アナログ回路の各素子間で混入されるノイ
ズや各素子における温度変化による影響を小さくするこ
とができ、アナログ画像信号の品質を向上させ、出力さ
れる画質を更に向上させることが可能となった。
【0175】また、本発明のその他の特徴によれば、光
電変換手段、増幅手段、クランプ手段およびレベルシフ
ト手段を同一のパッケイジ内や同一のウエハー上に構成
し、また、このように構成した画像読み取り手段とA/
D変換手段とを同一基板上に実装してアナログ処理手段
を構成したので、アナログ回路の使用素子数の削減によ
る素子の価格、および素子を実装する基板面積の縮小に
ともなう基板の価格のコストダウンを同時に実現するこ
とが可能となる。さらに、アナログ回路の実装面積が小
さくなることにより、アナログ回路に対する外部からの
ノイズの混入量を更に減らすことが可能となるととも
に、アナログ素子の段数が少なくなったことによりアナ
ログ回路の発熱が少なくなり、温度ドリフトの影響を小
さくすることが可能になる。この結果、画像に関するア
ナログ信号の品質が向上し、出力される画質を向上させ
ることができる。
【0176】また、本発明のその他の特徴によれば、画
像信号処理手段の入力信号のビット幅が、上記画像信号
処理手段のビット幅よりも大きくなるようにしたので、
画像処理の精度が向上し、出力される画質を向上させる
ことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である画像処理装置の要部構
成を示すブロック図である。
【図2】画像読み取り装置の構成を示す図である。
【図3】複写機において一般的に用いられている画像処
理ブロックの構成を示す図である。
【図4】印字ノズルの構成とその移動方向を示す図であ
る。
【図5】画像読み取りセンサの構成とその移動方向を示
す図である。
【図6】本実施例で採用するアナログ処理部(カラー画
像読み取りセンサおよびA/D変換器)の構成を示す図
である。
【図7】クロック制御部で発生する画像読み取り部を制
御するための各クロックのタイミングを示すタイミング
チャートである。
【図8】シリコンウエハー上におけるラインセンサのチ
ップ構成を説明するための図である。
【図9】従来のアナログ処理ブロックの構成を示す図で
ある。
【図10】図9に示した各アナログ処理回路の構成を示
す図である。
【図11】図10に示したゲイン調整回路におけるゲイ
ン調整の例を説明するための特性図である。
【図12】図10に示したオフセット調整回路における
オフセット調整の例を説明するための特性図である。
【図13】従来のシェーディング補正の例を説明するた
めの図である。
【図14】本実施例のアナログ処理ブロックの構成を示
す図である。
【図15】図14に示した各アナログ処理回路の構成を
示す図である。
【図16】図14に示したA/D変換器に入力される信
号の例を示す特性図である。
【図17】本実施例のシェーディング補正の例を説明す
るための図である。
【図18】本実施例で用いるシェーディング補正値(黒
補正値および白補正値)の入力動作を説明するための図
である。
【図19】本実施例で用いるシェーディング補正値の入
力動作を示すフローチャートである。
【図20】本実施例によるシェーディング補正回路の構
成例を示すブロック図である。
【図21】本実施例によるシェーディング補正回路の他
の構成例を示すブロック図である。
【図22】標準白色板を読み取ったときの画像信号の調
整処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】 画像読み取り手段 光電変換手段 アナログ調整手段 A/D変換手段 アナログ処理手段 シェーディング補正手段 調整手段 照明光源 106 サンプル/ホールド回路 109 クランプ回路 117 レベルシフト回路 118 R信号のアナログ処理回路 119 G信号のアナログ処理回路 120 B信号のアナログ処理回路 121 黒補正回路 122 白補正回路 123 カウンタ 124 セレクタ 125−1、125−2、128、129、137 R
AM 127 CPU 131 R用レジスタ 132 G用レジスタ 133 B用レジスタ 134 減算器 135 乗算器 136 ROM 201 カラー画像読み取りセンサ 201−1 フォトセンサ 201−2 アナログ調整部 201−3 光電変換部 203 A/D変換器 212 カラー画像読み取りセンサを搭載した読み取り
部 231 マスタシリコンウエハー 232、233、234 切り出し領域 252 読み取り基板 253 スイッチ群 254 スイッチ群 255 クロック制御部 256 電荷保持部 257 アンプ(増幅器) 258 クランプ回路 259 増幅回路制御部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるデジタル画像信号をシェーデ
    ィング補正するシェーディング補正手段を有する画像処
    理装置において、 上記シェーディング補正手段の入力信号のビット幅が上
    記シェーディング補正手段の出力信号のビット幅より大
    きくなるようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像を読み取りアナログ画像信号を生成
    する画像読み取り手段と、上記画像読み取り手段より出
    力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換す
    るA/D変換手段と、上記A/D変換手段より出力され
    るデジタル画像信号をシェーディング補正するシェーデ
    ィング補正手段とを有する画像処理装置であって、 上記A/D変換手段は、上記アナログ画像信号を、上記
    シェーディング補正手段の出力信号のビット幅よりも大
    きいビット幅を有するデジタル画像信号に変換すること
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記シェーディング補正手段の入力信号
    のビット幅を10ビット、上記シェーディング補正手段
    の出力信号のビット幅を8ビットとすることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記シェーディング補正手段の入力信号
    のビット幅を12ビット、上記シェーディング補正手段
    の出力信号のビット幅を8ビットとすることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記シェーディング補正手段の入力端に
    おけるデジタル画像信号の値が、上記画像読み取り手段
    で白基準の画像を読み取ったときの値から黒基準の画像
    を読み取ったときの値を減算した値が上記シェーディン
    グ補正手段の出力信号のビット幅で表現できる最大値以
    上となるように調整する調整手段を具備することを特徴
    とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記調整手段は、上記白基準の画像を読
    み取ったときの値から上記黒基準の画像を読み取ったと
    きの値を減算した値が8ビットで表現できる最大値の2
    55以上となるように調整することを特徴とする請求項
    5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記調整手段は、上記画像読み取り手段
    で画像を読み取る際に用いる照明系の光量を調整するこ
    とにより上記デジタル画像信号の値を調整することを特
    徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記調整手段は、上記画像読み取り手段
    より出力されるアナログ画像信号の増幅率を調整するこ
    とにより上記デジタル画像信号の値を調整することを特
    徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 上記画像読み取り手段は、画像の読み取
    りの際に得られる光信号を電気信号に変換する光電変換
    手段と、 上記光電変換手段により光電変換された電気信号を増幅
    する増幅手段と、 上記増幅手段により増幅された電気信号に対してクラン
    プ処理を施すクランプ手段と、 上記クランプ手段によりクランプ処理が施された電気信
    号を上記A/D変換手段の信号レベルに適合するように
    レベルシフトするレベルシフト手段とにより構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも画像の読み取りの際に得ら
    れる光信号を電気信号に変換する光電変換手段、上記光
    電変換手段により光電変換された電気信号を増幅する増
    幅手段、上記増幅手段により増幅された電気信号に対し
    てクランプ処理を施すクランプ手段、および上記クラン
    プ手段によりクランプ処理が施された電気信号をA/D
    変換手段の信号レベルに適合するようにレベルシフトす
    るレベルシフト手段により構成される画像読み取り手段
    と、 上記画像読み取り手段により生成されたアナログ画像信
    号をデジタル画像信号に変換する上記A/D変換手段と
    を有する画像処理装置であって、 上記光電変換手段、上記増幅手段、上記クランプ手段お
    よび上記レベルシフト手段を一つのパッケイジに入れた
    ことを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 上記光電変換手段、上記増幅手段、上
    記クランプ手段および上記レベルシフト手段を同一ウエ
    ハー上に構成したことを特徴とする請求項10に記載の
    画像処理装置。
  12. 【請求項12】 画像の読み取りの際に得られる光信号
    を電気信号に変換する光電変換手段、上記光電変換手段
    により光電変換された電気信号を増幅する増幅手段、上
    記増幅手段により増幅された電気信号に対してクランプ
    処理を施すクランプ手段、および上記クランプ手段によ
    りクランプ処理が施された電気信号をA/D変換手段の
    信号レベルに適合するようにレベルシフトするレベルシ
    フト手段が同一ウエハー上に構成された画像読み取り手
    段と、 上記画像読み取り手段により生成されたアナログ画像信
    号をデジタル画像信号に変換する上記A/D変換手段と
    の2素子から構成されるアナログ処理手段を具備し、 上記アナログ処理手段により、画像の光信号をデジタル
    電気信号に変換するようにしたことを特徴とする画像処
    理装置。
  13. 【請求項13】 上記光電変換手段、上記増幅手段、上
    記クランプ手段および上記レベルシフト手段を同一ウエ
    ハー上に構成した上記画像読み取り手段と、上記A/D
    変換手段とを同一基板上に実装したことを特徴とする請
    求項12に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 上記増幅手段は、あらかじめ定められ
    た所定の増幅率でのみ増幅処理を行うように構成されて
    いることを特徴とする請求項9〜13の何れか1項に記
    載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 入力されるデジタル画像信号を処理す
    る画像信号処理手段を有する画像処理装置において、 上記画像信号処理手段の入力信号のビット幅が出力信号
    のビット幅よりも大きくなるようにしたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  16. 【請求項16】 画像の読み取りの際に得られる光信号
    を電気信号に変換する光電変換手段と、 上記光電変換手段における光電変換により得られるアナ
    ログ画像信号のレベルを調整するアナログ調整手段とを
    同一ウエハ上に具備し、 上記アナログ調整手段は、上記光電変換手段により光電
    変換された電気信号を増幅する増幅手段と、 上記増幅手段により増幅された電気信号に対してクラン
    プ処理を施すクランプ手段と、 上記クランプ手段によりクランプ処理が施された電気信
    号をA/D変換手段の信号レベルに適合するようにレベ
    ルシフトするレベルシフト手段とにより構成されること
    を特徴とする画像読み取りセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012044445A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Canon Inc 画像読み取り装置
JP2013030971A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置、光量調整方法およびプログラム

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