JPH09185080A - 液晶電気光学装置 - Google Patents

液晶電気光学装置

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JPH09185080A
JPH09185080A JP35333095A JP35333095A JPH09185080A JP H09185080 A JPH09185080 A JP H09185080A JP 35333095 A JP35333095 A JP 35333095A JP 35333095 A JP35333095 A JP 35333095A JP H09185080 A JPH09185080 A JP H09185080A
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liquid crystal
electrodes
electric field
substrates
pair
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JP35333095A
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English (en)
Inventor
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Yoshiharu Hirakata
吉晴 平形
Takeshi Nishi
毅 西
Satoshi Teramoto
聡 寺本
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板に平行な電界を印加して液晶材料を駆動
する液晶電気光学装置において、セル厚方向の電気力線
の不均一性を改善し、良好な表示特性を得る。 【構成】 透光性を有する一対の基板101、102に
液晶材料が挟持された液晶電気光学装置において、一方
の基板101上にはスイッチング素子111、液晶材料
駆動用のドレイン電極115、コモン電極107、ゲー
ト電極105が形成されており、ドレイン電極−コモン
電極間で基板に平行な電界を印加する。また、他方の基
板102にもドレイン電極116、コモン電極108等
前記素子及び各電極が形成されており、一対の基板上の
電極で基板に平行な電界を形成することで、液晶材料を
駆動する。また、ドレイン電極115及びコモン電極1
07間の電界は、ドレイン電極116及びコモン電極1
08間に形成された電界により平滑化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、良好な電気特性と視野角
特性を持ち、画面全体に均一な表示が得られる液晶電気
光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶電気光学装置の視野角を広くする方
法として、液晶に印加する電界の方向を、基板面にほぼ
平行にする方式(以下、スーパーTFT方式と呼ぶ)
が、例えば特開平6−160878により開示されてい
る。この場合、1枚の基板上に形成されたソース電極、
コモン電極間に電界を誘起させ、その電界方向に液晶分
子を配向させている。また、特開平6−214244で
は、電極をセル厚の高さとすることで、液晶に印加する
電界を均一にしている。
【0003】このような電気光学装置では、液晶分子長
軸を基板に平行な状態を維持したままスイッチングする
ため、視野角による液晶の光学特性の変化が少ない。こ
のため、視野角による光漏れ、コントラストの低下等
が、従来のTN、STN方式に比べ小さい。
【0004】
【従来技術の問題点】しかしながら、従来用いられてい
るスーパーTFT方式の電極配置は、一対の基板のいず
れか一方の基板にのみ形成されており、電極に近い領域
には電界が印加されやすいが、電極直上の領域には電界
強度が低下し、このため液晶材料のスイッチングがセル
内でばらつくという問題があった。
【0005】これは、横方向電界を利用して液晶駆動を
行う、スーパーTFT方式において、特に顕著に現れる
欠点である。
【0006】上記電界のばらつきを図3もって説明す
る。ここでは簡単のため、絶縁性を示す一対の基板(3
01)及び(303)が一定の間隔をもって重ね合わせ
られるように配置され、一方の基板(301)上に形成
された、台形断面かつ電極間隔がそれぞれ一定な複数の
平行電極(302)、(305)間に、正、負、正、
負、・・・と交互に極性の異なる電圧を印加した場合
の、電極周囲の電気力線(304)の態様について述べ
る。(電荷の形成する電気力線については、電磁気学の
著書、例えば永田一清著『電磁気学』、朝倉書店、及び
後藤・山崎共編『詳解電磁気学演習』、共立出版などを
参照。)
【0007】基板(301)上の一方の電極(302)
から発せられた電気力線(304)は、基板(303)
に近づいたところで向きを変え、他方の電極(305)
へと向かうが、図3からも分かるように、電極が形成さ
れている基板表面近傍と、他方の基板表面近傍とで電束
密度(電気力線の単位面積当たりの本数に比例)が異な
る。
【0008】ここでは、一例として断面が台形の電極間
の電界を示したが、断面が矩形等他の形状の電極間でも
同様である。なぜならば、電界は電極面に垂直に形成さ
れるものであり、電極近傍とそれ以外の部分とで電気力
線の分布が不均一になる。
【0009】電気力線は各場所での電場の方向を表した
ものである。液晶材料は電場との相互作用で配向状態を
変え、液晶材料の誘電異方性が正のときは、液晶分子長
軸が電場に対して平行に、また負の場合には電場に対し
て垂直に配向するようになる。
【0010】図3の場合を例に取ると、一対の基板間で
電気力線が上に凸になるように湾曲している領域が存在
しており、このことは電場が基板に対して平行な成分以
外も有していることを示すものである。従って、上記の
ような電極配置で電界印加時には、前記事項によれば基
板内で液晶分子が基板に平行以外の方向にも配向し得る
ことになる。このような場合、液晶材料の配向不良が発
生する。
【0011】このような電気力線のばらつきは、画素微
細化の際に無視できない欠点となる。これは微細化によ
り電極数が増加し、電極間距離が小さくなると非連続的
な電界が高密度に分布してしまうからである。
【0012】上記問題の別の解決法としては、液晶にセ
ル厚方向に一様に電界を印加するために電極をセル厚の
高さにする発明が、特開平6−214244で提案され
ている。しかし極端に高さの高い電極を作製するには、
以下の技術的困難が生じる。
【0013】第一に、電極の高さをセル厚程度とする
と、電極の頂点と底部で、横方向の電極厚の差が大きく
なりやすい。横方向電界で液晶を駆動するスーパーTF
T方式では電極厚の差は、即ち電極間距離の差となる。
従って、セル厚方向の電界強度が同一画素内で異なるた
め液晶駆動が難しくなる。
【0014】第二に、電極高さが極端に高いと、その上
に形成される層のカバレッジが悪く、上に形成される層
が電極である場合、断線を起こしやすい。
【0015】第三に、画素の微細化にあたっても、極端
に高さの高い電極で、横方向の膜厚を薄くし大きなテー
パー角を得るのは、技術的に困難である。
【0016】画素の微細化にあたり、上述の問題を解決
するため、簡便な方法で作成でき、なおかつ非連続的な
電界を発生しない電極構造が求められている。
【0017】さらに別の問題として、液晶駆動用電極及
び、共通電極をAl等からなる金属電極を使用していた
ため、開口率が低下する問題があった。
【0018】従来の液晶電気光学装置は、共通電極を対
向基板に形成しており、しかも前記共通電極は透光性を
有する材料、例えばITO等を使用するのが一般的であ
った。しかし、横方向電界駆動方式の液晶電気光学装置
はいずれか一方の基板に液晶駆動用電極及び共通電極を
形成し、しかもいずれの電極もAl等からなる遮光性の
電極を使用しており、有効表示領域が従来の液晶電気光
学装置に比べ減少してしまう欠点、即ち開口率の低下が
あった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の液晶電気光学
装置は、一対の基板上に形成された複数の電極により、
基板に平行な方向の電界(横方向電界)強度を制御し、
液晶材料を動作させる方式のものである。但し、従来の
横方向電界駆動方式にあるような、いずれか一方の基板
にのみ液晶駆動用及び共通電極を形成するものではな
く、他方の基板にも電極を形成し、液晶駆動時にこの電
極からも電界を印加し、これまで問題となっていた、電
界強度の不均一性等の問題を解決するものである。
【0020】さらに、遮光性電極を利用していたことに
よる、開口率の低下を改善を行い、視覚特性の良好な液
晶電気光学装置を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、少なくとも一方が透明な一対の基板と、
該基板の両方に形成された電極と、前記基板間に狭持さ
れた液晶層とを有し、前記電極は、基板面に平行な方向
を含む電界を形成しうる液晶駆動用の一対の電極を含
み、前記一対の電極は互いに略平行に配置された部分を
有し、前記電極を介して液晶層に電界を印加する電界印
加手段を備えた液晶電気光学装置であって、前記いずれ
か一方の基板上の一対の電極間に形成される電界は、他
方の基板上の一対の電極間に形成された電界強度により
電界分布が制御されることを特徴とする液晶電気光学装
置である。
【0022】本発明の他の構成は、少なくとも一方が透
明な一対の基板と、該基板の両方に形成された電極と、
前記基板間に狭持された液晶層とを有し、前記電極は、
基板面に平行な方向を含む電界を形成しうる液晶駆動用
の一対の電極を含み、前記一対の電極は互いに略平行に
配置された部分を有し、前記電極を介して液晶層に電界
を印加する電界印加手段を備えた液晶電気光学装置であ
って、前記いずれか一方の基板上の一対の電極間に形成
される電界は、他方の基板上の一対の電極間に形成され
た電界との相互作用により、セル厚方向において電界分
布が均一化されていることを特徴とする液晶電気光学装
置である。
【0023】本発明の他の構成は、少なくとも一方が透
明な一対の基板と、該基板の両方に形成された電極と、
前記基板間に狭持された液晶層とを有し、前記電極は、
基板面に平行な方向を含む電界を形成しうる液晶駆動用
の一対の電極を含み、前記一対の電極は互いに略平行に
配置された部分を有し、前記電極を介して液晶層に電界
を印加する電界印加手段を備えた液晶電気光学装置であ
って、前記一対の基板間の電極により、前記液晶層に対
してに同時に同方向の電界を印加することで、一対の基
板間の電界分布を制御することを特徴とする液晶電気光
学装置である。
【0024】本発明の他の構成は、少なくとも一方が透
明な一対の基板と、該基板の両方に形成された電極と、
前記基板間に狭持された液晶層とを有し、前記電極は、
基板面に平行な方向を含む電界を形成しうる液晶駆動用
の一対の電極を含み、前記一対の電極は互いに略平行に
配置された部分を有し、前記電極を介して液晶層に電界
を印加する電界印加手段を備え、前記一対の電極は、両
方の基板において互いに対向する位置に配置されている
ことを特徴とする液晶電気光学装置である。
【0025】本明細書に開示する発明を利用した構成の
一例を図1及び図2に示す。図1に示すのは、ネマチッ
ク液晶を用い、横方向電界で前記液晶材料を駆動し、前
記駆動素子としてpoly−SiTFTを用いたアクテ
ィブマトリクス型の液晶電気光学装置の画素部の概略で
あり、前記装置を上から(基板面に対して垂直な方向か
ら)見た場合であり一部の配線は重なりあって配設され
ているため、上基板の配線しか見えない。また、図2は
図1においてA−A′方向の断面を示したものである。
【0026】図1及び図2に示す構成において、第一の
基板(101)上には、下地SiO2 膜(103)、ゲ
ート電極(105)、コモン電極(107)、ゲート絶
縁膜より延長される層(109)、スイッチング素子
(111)、ソース電極(113)、液晶駆動用電極
(115)、保護膜(117)、配向膜(119)が形
成されている。
【0027】一方、第二の基板(102)には下地Si
2 膜(104)、ゲート電極(106)、コモン電極
(108)、ゲート絶縁膜より延長される層(11
0)、スイッチング素子(112)、ソース電極(11
4)、液晶駆動用電極(116)、保護膜(118)、
配向膜(120)が形成されている。また、(121)
は液晶層である。
【0028】液晶駆動用電極(115)とコモン電極
(107)、あるいは液晶駆動用電極(116)とコモ
ン電極(108)は 互いに略平行に配置されている。
【0029】ここで、上記ゲート電極(105)、(1
06)はゲート配線(走査線)を、また、ソース電極
(113)、(114)はソース配線(信号線)をそれ
ぞれ兼ねる機能を有する。また、前記コモン電極(10
7)、(108)は上記共通電極に相当する。さらに、
液晶層(121)について、配向状態について述べる場
合には、液晶分子も示す。
【0030】上記液晶電気光学装置の場合、まず第一の
基板(101)上に形成された液晶材料駆動用の液晶駆
動用電極(115)及びコモン電極(107)間に電界
が印加され、この電界により液晶層(121)中の液晶
分子が基板に対して平行な面内でスイッチングする(配
向状態が変化する)。
【0031】しかし、第一の基板(101)上の電極間
にのみ電界が印加されると、第二の基板(102)に近
いほど電界強度が小さくなるので、液晶材料(121)
の配向方向の制御が不十分となる。
【0032】そこで、第二の基板(102)上にも液晶
駆動用電極(116)及びコモン電極を(107)を設
ける。そのとき、第一の基板と第二の基板とにおいて、
電極が互いに対向する位置に配置する。
【0033】すなわち、第一の基板(101)上の液晶
駆動用電極(115)上に第二の基板(102)の液晶
駆動用電極(116)が、また、第一の基板(101)
のコモン電極(107)の上に、第二の基板(102)
のコモン電極(108)がそれぞれ配置されるようにし
て、第二の基板(102)の液晶駆動用電極(116)
−コモン電極間(108)にも電界を印加する。
【0034】すると、第一の基板(101)上の電極
(115)、(107)間の電界分布は、第二の基板
(102)上の電極(116)、(108)間の電界に
より電気力線が変形され、種々の状態を示すように制御
することができる。特に、第一の基板(101)上の前
記2つの電極(115)、(107)間の電界強度と、
第二の基板(102)上の前記2つの電極(116)、
(108)間の電界強度を同一にすると、上下の基板
(101)、(102)間のどの場所でも電界強度の分
布が一定になる。
【0035】また、上記第一、第二の基板(101)、
(102)には、透光性を有し、かつ外力に対しある程
度の強度を有する材料、例えばガラス、石英などの無機
材料などが用いられる。TFT等を形成する基板(以下
TFT基板とする)には、無アルカリガラスや石英ガラ
スを用いる。また、液晶電気光学装置の軽量化を目的と
する場合、複屈折性の少ないフィルム、例えばPES
(ポリエチレンサルフェート)などを用いることもでき
る。
【0036】また、液晶材料(121)の駆動方法とし
てはマルチプレックス方式でもアクティブマトリクス方
式でも良い。
【0037】マルチプレックス方式では第一の基板(1
01)上に形成するのは液晶駆動用電極(115)、共
通電極(107)の2種だけでよいが、アクティブマト
リクス方式の場合、このほかにスイッチング素子(11
1)、(112)として非線形素子、例えば薄膜トラン
ジスタ(TFT)やダイオードを各画素毎に形成する。
薄膜トランジスタの場合、ドレイン電極を液晶駆動用電
極(115)、(116)に接続し、共通電極はコモン
電極(107)、(108)として別に設ける。
【0038】TFTとしては活性層にアモルファスシリ
コン又はポリ(多結晶)シリコンを用いたトランジスタ
を用いることが出来る。アクティブマトリクス方式の場
合上記駆動素子の構成は、スタガー型、逆スタガー型と
いった公知の構成を利用することが出来る。また、ポリ
シリコンを用いたトランジスタを用いた場合、液晶材料
を駆動する周辺駆動回路をTFTを作製した基板に形成
することが可能である。周辺駆動回路はTFTを作製す
るのと同じプロセスで作製することが可能となる。この
周辺駆動回路は、n−ch及びp−chトランジスタを
組み合わせた相補型素子から形成される。
【0039】なお、スイッチング素子(111)、(1
12))はpoly−Si型TFTを用いることが望ま
しい。特にpoly−SiをTFT活性層に用いた場合
は、a−SiをTFT活性層に用いた場合に比べ活性層
の移動度が大きく、a−Siと同等の特性をより小さい
素子領域で得られるため、各素子の微細化、ひいては高
開口率化が可能となる。また、横方向電界印加にあたっ
ても、キャリヤ移動度の大きいpoly−SiをTFT
活性層に用いた場合の方が、高速応答が実現できる。さ
らに、poly−Siを用いた場合、基板上に液晶材料
を駆動するための周辺駆動回路をも形成することが可能
となり、装置作製プロセスの低減、歩留りの向上、装置
価格の低下に寄与する。
【0040】前記素子電極としては、ゲート電極(10
5)、ソース電極(113)はAl、Ti、Ta等から
なる金属、金属を含有する材料、金属酸化物、またはS
i、Siに燐、ホウ素などが含有された材料、カーボ
ン、カーボンを含有する材料等を利用することが出来
る。画素高密度化の際にはゲート、ソース両電極(10
5)、(113)での信号遅延が無視できなくなるの
で、体積抵抗率の低い材料を利用することが望ましい。
また、液晶駆動用電極(115)及びコモン電極(10
7)は前記各種材料の他、ITO等を使用することも出
来る。特にITOのような透光性を有する材料を用いる
と、画素開口率を向上させることができる。
【0041】電極断面形状は、矩形、台形、または曲断
面をとるようにする。矩形、台形の断面の時には公知の
パターニング・エッチング法によればよく、また曲断面
形成の方法として、異方性プラズマエッチング、等方性
プラズマエッチング等を組み合わせ、電極断面をなだら
かな断面もしくは曲断面を有するようにしても良い。本
明細書に示す、なだらかな面もしくは曲面を持つ断面を
作製する方法としては、ドライプロセス、ウエットプロ
セスのいずれの方法でも可能である。なお、前記方法
は、なだらかな曲断面を持つ電極の作製方法の一例であ
り、なだらかな曲断面を持つ電極の作製方法は、これら
の方法に限定されるわけではない。
【0042】また、各層間絶縁膜(109)、TFT保
護膜(117)としては酸化珪素(SiO2 )または窒
化珪素(SiN)を用いることが可能である。さらにア
クリル系樹脂、またはポリイミド等からなる有機樹脂を
使用することも可能である。
【0043】図8には有機樹脂をTFT保護膜として使
用し、その他の構成は上記に示したのと同じである液晶
電気光学装置の断面概略図を示す。特にTFT保護膜と
して有機樹脂を使用すると、基板表面を平滑化する平坦
化膜(801)とすることもできる。本発明の液晶電気
光学装置は液晶材料の複屈折を利用しているため、前記
一対の基板間隔がばらつくと色むらの発生を引き起こ
す。従って前記基板間隔は装置全体にわたって一定であ
ることが重要であり、前記平坦化処理は装置作製の歩留
りを向上させるのに重要なプロセスとなる。
【0044】次に、第二の基板(102)については第
一の基板(101)と同種の材料を用いることが可能で
ある。また、第二の基板(102)にも液晶材料(12
1)を駆動するための電極を形成する。この時の電極材
料としては第一の基板(101)上の素子(111)、
各電極(105)、(107)、(113)、(11
5)を形成するのに使用した材料を使用することが出来
る。
【0045】また、電極の配設パターンは、第一の基板
(101)の駆動用電極(115)、及びコモン電極
(107)が交互に等間隔に配列するようにする。
【0046】また、両方の基板(101)、(102)
に前記素子(111)、(112)及び前記各電極(1
05)、(106)、(107)、(108)、(11
3)、(114)、(115)、(116)を形成する
ため、有効表示領域即ち開口率をできるだけ大きくする
ために、例えば図1のように前記一対の基板(10
1)、(102)上のゲート(105)、(106)及
びソース(113)、(114)及び液晶駆動用電極
(115)、(116)及びコモン電極(107)、
(108)の各配線は重なりあうような位置に成るよう
に配設すればよい。このようにすることで、従来の液晶
電気光学装置のようないずれか一方の基板にゲート、ソ
ース各配線が形成された場合と同様な開口率を得ること
ができる。
【0047】また、第一の基板(101)上もしくは第
二の基板(102)上、あるいは両方の基板上にコント
ラスト向上のため表示に関わらない部分を遮光するた
め、Cr等の金属もしくは黒色の顔料が分散された樹脂
材料などにより、ブラックマトリクスを形成する(図示
せず)。さらに、カラー表示の場合には各画素に対応す
る位置にR(赤)、G(緑)、B(青)もしくはC(シ
アン)、M(マジェンダ)、Y(黄)のカラーフィルタ
ーを形成する。カラーフィルターの各色の配置はストラ
イプ配置又はデルタ配置などが利用できる。
【0048】その後第一の基板(101)上、及び第二
の基板(102)上に、配向処理を施した。前記配向処
理は液晶分子が基板に対して平行かつ一軸に配向するよ
うに行う。前記配向処理としては基板面を直接、もしく
はナイロン、ポリイミド等の有機樹脂よりなる膜(配向
膜)(119)、(120)を塗布後前記樹脂面上を、
一方向に擦るラビング処理が有効である。なお、前述の
有機樹脂によるTFT保護膜(平坦化膜(801))の
表面をそのままラビング処理等の配向処理をすることで
前記の配向膜を形成するプロセスをなくすことも可能で
ある。
【0049】図5及び図6にはラビング方向(50
2)、(503)を示した。ラビング方向については使
用する液晶材料(121)により異なり、第一の基板
(101)側は、誘電率異方性が正の材料の場合、電界
に非平行、望ましくは電界と45゜をなす方向とする。
さらにまた、誘電率異方性が負の材料の場合、電界に垂
直でない方向、望ましくは電界と45゜をなす方向とす
る。また第二の基板(102)側のラビング処理は、第
一の基板(101)のラビング方向に平行、もしくは反
平行をなすようになされる。
【0050】このようにして作製された前記一対の基板
(101)、(102)は、一定の間隔をもって重ね合
わせ、これを液晶セルとする。前記一対の基板(10
1)、(102)のいずれか一方に、接着剤としてシー
ル剤(図示せず)を所望のパターンに形成する。シール
剤としては熱硬化型、紫外線硬化型等の樹脂材料を使用
する。前記樹脂材料としてはエポキシ系、ウレタンアク
リレート系などの材料を使用することが可能である。ま
た、他方の基板には前記一対の基板の間隔をセル全体に
一定に保持するためスペーサー(図示せず)を散布す
る。
【0051】シール剤硬化後、液晶材料(121)を液
晶セルに真空注入法等により注入する。なお、シール剤
を形成する前に予め一方の基板に液晶層(121)を形
成し、その後シール剤を形成して他方の基板を重ね合わ
せてもよい。
【0052】本発明で利用できる液晶材料としては、ネ
マチック、コレステリック、スメクチック性を示す材料
が挙げられるが、特にネマチック材料を用いることが望
ましい。さらに、ネマチック液晶の中でも、駆動方法に
よって誘電異方性が正もしくは負を示すものを適宜選択
して使用する。さらに、屈折率異方性が小さいものを用
いると、より広い視野角が得られる。
【0053】また、本発明の液晶電気光学装置の液晶材
料の配向状態について、図5及び図6に概略を示す。こ
こでは一例として、誘電異方性が負の材料を使用した場
合を示した。図5は無電界時、図6は電界印加時の配向
状態である。なお、この図では概略図として前記一対の
基板上の構成物として電極(107)、(115)、
(108)、(116)、及び配向膜(119)、(1
20)のみを示し、その他の素子、配線等は省略した。
【0054】前記液晶電気光学装置は、液晶材料の複屈
折性を利用して表示を行うため、一対の偏光板(50
1)、(502)をその光軸(505)、(506)が
直交するように配置し、前記一対の偏光板の間に液晶セ
ルを挟む。この時液晶材料(121)の配向方向は、検
光子即ち光源に近い方の偏光板の光軸に平行である。
【0055】このようにして作製された液晶電気光学装
置について、液晶材料(121)の配向は、無電界時に
は図5に示すように、液晶分子(121)は長軸を基板
に平行かつラビング方向(503)、(504)に平行
に一軸配向している。
【0056】次に、電極(107)、(115)、(1
08)、(116)に電界印加時は、図6に示すよう
に、配向規制力が強い配向膜界面近傍の液晶分子(12
2)は、ラビング方向(503)、(504)に平行な
向きを維持し、配向規制力が弱い液晶層中央近傍の液晶
分子(123)は電界により光軸が変化する。誘電異方
性が正の液晶材料を用いた場合には液晶分子(123)
の長軸が電界方向に対して平行になるような向きとな
り、誘電異方性が負の場合には図6のように、液晶分子
の長軸(123)が電界方向に対して垂直になるような
向きとなる。
【0057】このため、液晶電気光学装置を透過する光
について、無電界時に液晶材料(121)の配向はセル
内で検光子(501)の光軸(505)に平行となるた
め、入射光は偏光子(502)を透過できず、この時の
透過光量はゼロとなる。一方、電界印加時は液晶材料
(121)の光軸の向きが変化することで入射光は楕円
偏光となり、偏光子(502)を透過する。
【0058】表示を行う場合、まず第一の基板のゲート
電極(105)に、任意の期間で選択信号(走査信号)
が印加され、ソース電極(113)に印加された映像デ
ータは選択期間中にスイッチング素子(111)が導通
状態となるため液晶駆動用電極(115)に印加され
る。一方コモン電極(107)は接地しておくか、ある
いは任意の波形を印加しておく。
【0059】すると、液晶駆動用電極(115)−コモ
ン電極間(107)に基板に平行かつ液晶駆動用電極
(115)、コモン電極(107)の長手方向に対して
垂直な方向の成分を有する電界が形成され、この電界に
より液晶分子(121)が基板(101)、(102)
に対して平行な面内でスイッチングし(配向状態が変化
し)、画素に映像データが書き込まれた状態となる。
【0060】選択期間終了後、スイッチング素子(11
1)は非導通状態となる。液晶駆動用電極(115)−
コモン電極間(107)には先程印加された電界が保持
され、書き込まれた映像データが保存される。
【0061】以下、第一の基板(101)上のゲート電
極(105)に次々に走査信号を印加させ、基板(10
1)全体に映像データを書き込む。
【0062】しかしながら、第一の基板(101)にの
み電界を印加すると第一の基板(101)の電極近傍は
電界強度が強くなるが、第二の基板(102)に近づく
につれ電界強度が低下してしまう。また、基板に平行以
外の成分の電界も多く存在してしまう。そこで、第二の
基板(102)に設けられた液晶駆動用電極(11
6)、コモン電極(108)に対して、第一の基板(1
01)の液晶駆動用電極(115)−コモン電極(10
7)間に形成された電界の分布状態を制御するため電界
を印加する。
【0063】また電界の印加方法について、第一の基板
(101)及び第二の基板(102)には同時に電界が
印加する。さらに電界の向きは上下の基板(101)、
(102)で同方向となるようにする。
【0064】従って、第二の基板(102)上の電極間
には、第一の基板(101)上の電極間に映像データの
書込みと同じタイミングで同一映像データを書き込む。
このことで、基板に平行な成分を有する電界が一対の基
板(101)、(102)間の各部分で形成され、電気
力線が画素内で平行になる。
【0065】なお、上記には偏光板(501)を2枚使
用した構成としたが、前記一対の基板(101)、(1
02)のうちいずれか一方に金属等からなる反射板を形
成すれば、偏光板を1枚しか用いずに液晶電気光学装置
を作製することが可能となり、明るいディスプレイを実
現できる。また上記金属性の反射板は画素等の電極を兼
ねることも可能である。
【0066】
【作用】本明細書に示す液晶電気光学装置の構成とする
と、従来の横方向電界駆動方式の液晶電気光学装置に比
べ、セル内のセル厚方向の電束密度は均一になる。これ
により、セル厚方向のほとんどの液晶分子は電界の印加
により同様に配向ベクトルを変化させる。その結果、表
示の立ち上がり、応答特性が向上する。
【0067】この電界の連続性は、電極に電圧を印加し
た場合の、電極周囲の電気力線の態様を見れば明らかで
ある。以下、図4をもって電極周囲の電気力線の態様を
説明する。
【0068】上記の駆動方法によりセル内に電界を印加
した場合、図4に示すように、一方の基板(101)上
の電極(107)、(115)間にのみ電界を印加した
ときに形成された電気力線(306)(図4中の点線で
表した曲線)は、他方の基板上の電極(116)、(1
08)間に形成された電界により図中矢印(307)の
方向に変形され、実効的に図中の実線で表したような電
気力線(306)となる。従って、本発明の液晶電気光
学装置の電気力線の分布は、いずれが一方の基板にのみ
電極を形成する場合より、均一となる。
【0069】上記では一例として電極断面が台形のもの
について説明したが、これに限定されることはなく、電
極断面が円、楕円の曲率を利用したものでも同様の効果
が得られる。また、断面形状が正半円なだけでなく、円
弧をなすようにしても同様の効果が得られる。さらに電
極のエッジ断面が円弧等の曲面を有するようにしても良
い。もちろん、境界変化の緩やかな多角形形状を有する
断面を持つ電極でも良い。
【0070】さらに、なだらかな曲断面を持つ電極等薄
膜の上に成膜される膜は、薄膜の丸みのため、カバレッ
ジも良好である。そのため、カバレッジの悪さに起因す
る、不純物の混入、断線等を防ぐ効果もある。
【0071】なお、本発明では、液晶材料に横方向電界
を印加する方式の液晶電気光学装置について述べたが、
これに限ることなく、例えば従来のTN方式等の縦電界
を印加する方式の液晶電気光学装置に用いることでも、
セル内の電界の乱れを低減することが出来、また、カバ
レッジの良い電気光学装置を作製することが出来る。以
下に、本発明の実施例を図をもって説明する。
【0072】
【実施例】
〔実施例1〕本実施例では、周辺駆動回路をも基板上に
形成するモノリシック型アクティブマトリクス回路とし
た。この制作工程について、図7を用いて説明する。図
7は周辺駆動回路付近の概略図であり、左側に駆動回路
のTFTの作製工程を、右側にアクティブマトリクス回
路のTFTの作製工程をそれぞれ示した。なお、この工
程は低温ポリシリコンプロセスのものである。
【0073】まず、第一の絶縁基板(101)としてコ
ーニング#1737の上に、下地酸化膜(103)を形
成した。この酸化珪素膜の形成方法は、酸素雰囲気中で
のスパッタ法やプラズマCVD法を用いればよい。
【0074】その後、プラズマCVD法やLPCVD法
によってアモルファスのシリコン膜を300〜1500
Å、好ましくは500〜1000Åに形成した。そし
て、500℃以上、好ましくは、500〜600℃の温
度で熱アニールを行い、シリコン膜を結晶化させた、も
しくは、結晶性を高めた。熱アニールによって結晶化の
のち、光(レーザーなど)アニールをおこなって、さら
に結晶化を高めてもよい。また、熱アニールによる結晶
化の際に特開平6−244103、同6−244104
に記述されているように、ニッケル等のシリコンの結晶
化を促進させる元素(触媒元素)を添加してもよい。
【0075】次にシリコン膜をエッチングして島状に形
成し、駆動回路のTFT の活性層(701)(Pチャ
ネル型TFT用)、(702)(Nチャネル型TFT
用)とマトリクス回路のTFT(画素TFT) の活性層
(703)を形成した。さらに、酸素雰囲気中でのスパ
ッタ法によって厚さ500〜2000Åの酸化珪素のゲ
ート絶縁膜(704)を形成した。ゲート絶縁膜の形成
方法としては、プラズマCVD法を用いてもよい。プラ
ズマCVD法によって酸化珪素膜を形成する場合には、
原料ガスとして、一酸化二窒素(N2 O)もしくは酸素
(O2 )とモノシラン(SiH4 )を用いることが好ま
しかった。
【0076】その後、厚さ2000〜6000Åのアル
ミニウムをスパッタ法によって基板全面に形成した。こ
こでアルミニウムはその後の熱プロセスによってヒロッ
クが発生するのを防止するため、シリコンまたはスカン
ジウム、パラジウムなどを含有するものを用いてもよ
い。そして、等方性プラズマエッチングを行いゲート電
極(705)、(706)、(707)と、コモン電極
(708)(共通電極)を形成した(図7(A))。こ
の時、放電ガス電圧を適切に設定し、電極に曲面を持た
せた。その後、イオンドーピング法によって、全ての島
状活性層に、ゲート電極をマスクとして自己整合的に、
フォスフィン(PH3 )をドーピングガスとして、燐が
注入される。ドーズ量は1×1012〜5×1013原子/
cm2 する。 この結果、弱いN型領域(709)、
(710)、(711) が形成された。(図7(B
))
【0077】次にPチャネル型の活性層を覆うフォトレ
ジストのマスク(712)及び画素TFTの活性層(7
13)のうち、ゲート電極に平行にゲート電極(70
8)の端から3μm離れた部分まで覆うフォトレジスト
のマスク(713) が形成される。そして、再びイオン
ドーピング法によってフォスフィンをドーピングガスと
して燐を注入する。ドーズ量は1×1014〜5×1015
原子/cm2 とする。この結果として、強いN型領域
(ソース、ドレイン)(714)、(715)が形成さ
れる。画素TFT上のフォトレジスト(713)に覆わ
れていた領域(716)は、今回のドーピングでは燐が
注入されないので、弱いN型のままとなる。(図7(C
))
【0078】次に、Nチャネル型TFTの活性層(70
2)、(703)をフォトレジストのマスク(717)
で覆い、ジボラン(B26 )をドーピングガスとし
て、イオンドーピング法により、島状領域(701)に
硼素が注入される。ドーズ量は5×1014〜8×1015
原子/cm2 とする。このドーピングでは、硼素のドー
ズ量が図7(C)における燐のドーズ量が上回るため、
先に形成されていた弱いN型領域(708)は強いP型
領域(718)に反転する。以上のドーピングにより、
強いN型領域(ソース/ドレイン)(714)、(71
5)、強いP型領域(ソース/ドレイン)(718)、
弱いN型領域(低濃度不純物領域)(716)が形成さ
れる。(図7(D))
【0079】その後、450〜850℃で0. 5〜3時
間の熱アニールを施すことにより、ドーピングによるダ
メージを回復せしめ、ドーピング不純物を活性化、シリ
コンの結晶性を回復させた。その後、全面に層間絶縁物
(719)として、プラズマCVD法によって酸化珪素
膜を厚さ3000〜6000Å形成した。これは、窒化
珪素膜あるいは酸化珪素膜と窒化珪素膜の多層膜であっ
てもよい。そして、層間絶縁膜(719)をウエットエ
ッチング法またはドライエッチング法によって、エッチ
ングして、ソース/ドレインにコンタクトホールを形成
した。
【0080】そして、スパッタ法によって厚さ2000
〜6000Åのアルミニウム膜、もしくはチタンとアル
ミニウムの多層膜を形成する。これをレジストをマスク
として用い等方性プラズマエッチングした。この時、放
電ガス電圧を適切に設定し、電極に曲面を持たせ、周辺
回路の電極・配線(720)、(721)、(722)
および画素TFTの電極・配線(723)、(724)
を形成した。電極(724)は液晶駆動用電極(11
5)を兼ねるような配線パターンとした。さらに、プラ
ズマCVD法によって、厚さ1000〜3000Åの窒
化珪素膜(725)が層間膜として形成された。(図7
(E))
【0081】また、第二の基板(102)上にも第一の
基板(101)と同様にTFT及び共通電極を形成し
た。第一の基板(101)と第二の基板(102)上の
各素子、配線電極のパターンは図2に示すように、まず
液晶駆動用電極(115)、(116)とコモン電極
(107)、(108)の間隔が一定になるようなパタ
ーンを基本とし、ゲート電極(105)、(106)、
ソース電極(113)、(114)及びTFT(11
1)、(112)については、画素の開口率が最も大き
くなるように適切な位置に配設した。また第一の基板
(101)と第二の基板(102)の配線パターンはち
ょうど左右が反転したような関係となる。
【0082】また、第一の基板(101)上もしくは第
二の基板(102)あるいは両方の基板上には、コント
ラスト向上のため表示に関わらない部分を遮光するた
め、Cr等の金属もしくは黒色の顔料が分散された樹脂
材料などにより、ブラックマトリクスを形成した。
【0083】その後、第一の基板(101)及び第二の
基板(102)に、ポリイミドよりなる配向膜(11
9)、(120)を形成した。配向膜としてはポリイミ
ドを公知のスピンコート法もしくはDIP法などにより
形成した。次に配向膜表面をラビングした。
【0084】ラビング方向(503)、(504)につ
いては使用する液晶材料(121)により異なり、第一
の基板(101)側の方向(503)は、誘電率異方性
が正の材料の場合、電界方向に非平行であって、電界方
向に45゜またはそれより電界方向に近い角度をなす方
向とする。さらにまた、誘電率異方性が負の材料の場
合、電界に非垂直であって、電界に垂直な方向に45°
またはそれより電界に垂直な方向に近い角度をなす方向
とする。また第二の基板(102)側のラビング処理
(504)は、第一の基板(101)のラビング方向に
平行、もしくは反平行をなすようになされる。
【0085】このようにして形成された第一の基板(1
01)と第二の基板(102)を重ね合わせて液晶パネ
ルを形成した。前記一対の基板(101)、(102)
は、基板間に直径3μmの球状スペーサーを挟むことで
パネル面内全体で均一な基板間隔となるようにした。ま
た、前記一対の基板(101)、(102)を接着固定
するためにエポキシ系の接着剤でシールした。シールの
パターンは画素領域、周辺駆動回路領域を囲むようにし
た。この後所定の形状に前記一対の基板(101)、
(102)を切断した後、基板間に液晶材料(121)
を注入した。
【0086】次に偏光板(501)、(502)を基板
の外側に二枚貼り合わせた。偏光板の配置ついて、一対
の偏光板をその光軸(505)、(506)が直交する
ように配置し、いずれか一方の偏光板の光軸、例えば偏
光板(501)の光軸(505)を、ラビング方向(5
03)に平行にした。
【0087】この液晶電気光学装置の光学特性を測定し
たところ、従来の電極形状からなる液晶ディスプレイよ
り、立ち上がり特性のバラツキの少ない良好な表示が得
られた。
【0088】本実施例における構成とすれば、駆動回路
を画素部TFTと同一基板内に作製しているため、作製
コストが少なくてすむという利点がある。
【0089】〔実施例2〕図8に本実施例の液晶電気光
学装置の断面図を示す。本実施例では、第一の基板(1
01)及び第二の基板(102)として、実施例1と同
様に画素TFT及び周辺駆動回路を形成した。但し、T
FT保護膜形成後直接配向膜を形成するのではなく、平
坦化膜(801)を形成し、その後配向膜(119)、
(120)を形成した。
【0090】平坦化膜(801)はアクリル系樹脂もし
くはポリイミド系の樹脂から成る材料、ここではアクリ
ル系樹脂を使用した。アクリル系樹脂は2液性の熱硬化
型のものを使用した。平坦化膜の形成は公知のスピンコ
ート法等により行い、膜厚は1〜2μm、ここでは最大
で1.5μmとなるようにした。その結果、TFT等の
素子を形成することで生じた基板表面の段差は大幅に低
減した。
【0091】その後実施例1と同様に配向膜(11
9)、(120)を形成し、ラビング処理を行った。ラ
ビングの方向は実施例1と同様前記一対の基板(10
1)、(102)間で平行もしくは反平行の関係を成す
ようにした。
【0092】このようにして作製された第一の基板(1
01)及び第二の基板(102)は、実施例1と同様な
方法で液晶セルとしてセル組され液晶材料(121)を
前記一対の基板(101)、(102)で挟んだ。さら
に、偏光板(501)を実施例1と同様に配置した。
【0093】上記の液晶電気光学装置はセル厚のむらに
よる色むらの発生もなく良好な装置を歩留り良く作製す
ることが出来た。
【0094】なお、本実施例ではTFT保護膜形成後平
坦化膜(801)を形成する例を示したが、前記保護膜
(725)の代わりに前記平坦化膜(801)を利用
し、TFT保護膜が同時に基板表面の平坦化を兼ね備え
るような機能を持たせてもよい。また、平坦化膜(80
1)形成後配向膜(119)、(120)を形成しラビ
ング等の配向処理をするのではなく、平坦化膜(80
1)上を直接ラビングしてもよい。このようにすること
でTFT保護膜及び配向膜(119)、(120)を形
成する必要がなくなり、作製工程を大幅に少なくするこ
とが可能となる。
【0095】〔実施例3〕本実施例では実施例1及び実
施例2と同様に周辺駆動回路をも基板上に形成したアク
ティブマトリクス回路とした。図9に本実施例のアクテ
ィブマトリクス基板の作製工程を示す。本実施例では、
第一の基板(101)及び第二の基板(102)として
実施例1と基本的には同様に画素TFT及び周辺駆動回
路を形成した。但し、画素電極として、液晶駆動用電極
(901)及びコモン電極(902)に、ITOを使用
した。
【0096】基板上の各素子、各電極の作製工程として
は、ゲート電極用のアルミニウム等から成る層を形成す
るところまでは実施例1と同様の工程で行い、等方性プ
ラズマエッチングでゲート電極(705)、(70
6)、(707)を形成したのち、公知の方法でITO
を1000〜3000Å成膜し、等方性プラズマエッチ
ングでコモン電極(902)を形成した(図9
(A))。
【0097】その後周辺駆動回路等の配線用のアルミニ
ウム等からなる層を形成するところまでは実施例1と同
様の工程で行い、等方性プラズマエッチングで周辺駆動
回路の電極・配線(720)、(721)、(722)
及び画素TFTの電極・配線(723)、(724)を
形成したのち、公知の方法でITOを1000〜300
0Å成膜し、等方性プラズマエッチングで液晶駆動用電
極(901)を形成した。この電極は画素TFTのドレ
イン電極(724)と接続している(図9(E))。
【0098】次に、TFT保護膜として実施例1の窒化
珪素膜(722)を形成した。その後平坦化膜として実
施例2のような有機樹脂膜(801)を形成してもよ
い。
【0099】一方、第二の基板(102)にも上記と同
じ工程で各素子、各電極等が形成された。第一の基板
(101)と第二の基板(102)の配線パターンの関
係は実施例1と同様である。
【0100】このようにして素子・電極等が形成された
一対の基板(101)、(102)は、実施例1に示さ
れる方法で配向処理、シール印刷、基板重ね合わせ・接
着、液晶注入、偏光板設置といった、一連の液晶パネル
作製工程を経て、液晶電気光学装置が作製された。
【0101】前記液晶電気光学装置は画素電極として透
光性を有するITOを使用したため、画素開口率が高
く、光源からの光を有効利用できる明るいディスプレイ
となった。
【0102】〔実施例4〕本実施例では、実施例1、及
び実施例2、及び実施例3で作製した液晶電気光学装置
について、点順次駆動を行い、表示を行った例を示す。
【0103】本実施例の場合、1画面を形成するのに必
要な映像信号を前記一対の基板で同時に印加した。これ
により1つのフレームが形成され以後これを繰り返すよ
うにした。
【0104】1つの区間では、一方の基板のゲート線に
走査信号が順次印加され、1本のゲート線が選択されて
いる期間内にサンプリングパルスによってサンプリング
された映像データがソース線に順次ホールドされその直
後にそれぞれの画素に映像データが書き込まれる。画素
に書き込まれた映像データは、液晶および容量成分によ
り1区間保持される。この間他方の基板にも一方の基板
で形成する表示画像と同一のものを形成するため、同一
画素で同一の映像データが印加される。
【0105】本実施例では、フレーム周波数を60Hz
とした。従って、1つの区間の周波数は120Hzとな
る。このようにすることで、本実施例のように上下の基
板で映像データの出力をスイッチングしても肉眼では認
識することはできず、あたかも1つの画面が形成・表示
されているように見られた。
【0106】なお、本実施例では点順次駆動を例として
述べたが、線順次駆動を行ってもよい。
【0107】
【発明の効果】上記で述べたように本発明は、従来の横
方向電界駆動方式の液晶電気光学装置と比べ、液晶の立
ち上がり特性がよく、簡便な工程で液晶電気光学装置が
得られる。さらに本発明は、画素部の微細化にも対応で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における液晶電気光学装置の画素領
域の概略を示す図。
【図2】 実施例1における液晶電気光学装置の断面の
概略を示す図
【図3】 従来の液晶電気光学装置において、電極間に
電界が印加された場合の電気力線を示す図。
【図4】 実施例1における液晶電気光学装置におい
て、電極に電界が印加された場合の電気力線を示す図。
【図5】 実施例1における液晶電気光学装置の無電界
時の液晶の配向の概略を示す図。
【図6】 実施例1における液晶電気光学装置の電界印
加時の液晶の配向の概略を示す図。
【図7】 実施例1における液晶電気光学装置の断面の
概略を示す図。
【図8】 実施例2における液晶電気光学装置の断面の
概略を示す図。
【図9】 実施例3における液晶電気光学装置の断面の
概略を示す図。
【符号の説明】
101、102 基板 103、104 下地膜 105、106 ゲート電極 107、108 コモン電極 109、110 ゲート絶縁膜 111、112 スイッチング素子 113、114 ソース電極 115、116 液晶駆動用電極 117、118 保護膜 119、120 配向膜 121 液晶層(液晶分子) 122、123 液晶分子 301、303 基板 302、305 電極 304、306 電気力線 307 電気力線の変形する方向(矢
印) 501 偏光板(検光子) 502 偏光板(偏光子) 503、504 ラビング方向 505、506 偏光板の光軸 701、702、703 活性層 704 ゲート絶縁膜(酸化珪素) 705、706、707 ゲート線 708、902 コモン(共通)電極 709、710、711 弱いN型領域 712、713 フォトレジストのマスク 714、715 強いN型領域(ソース/ドレ
イン) 716 低濃度不純物領域 717 フォトレジストのマスク 718 強いP型領域(ソース/ドレ
イン) 719 層間絶縁膜 720〜724、901 周辺駆動回路、画素TFTの
電極・配線 725 窒化珪素膜 801 平坦化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺本 聡 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が透明な一対の基板と、 該基板の両方に形成された電極と、 前記基板間に狭持された液晶層とを有し、 前記電極は、基板面に平行な方向を含む電界を形成しう
    る液晶駆動用の一対の電極を含み、 前記一対の電極は互いに略平行に配置された部分を有
    し、 前記電極を介して液晶層に電界を印加する電界印加手段
    を備えた液晶電気光学装置であって、 前記いずれか一方の基板上の一対の電極間に形成される
    電界は、他方の基板上の一対の電極間に形成された電界
    強度により電界分布が制御されることを特徴とする液晶
    電気光学装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方が透明な一対の基板と、 該基板の両方に形成された電極と、 前記基板間に狭持された液晶層とを有し、 前記電極は、基板面に平行な方向を含む電界を形成しう
    る液晶駆動用の一対の電極を含み、 前記一対の電極は互いに略平行に配置された部分を有
    し、 前記電極を介して液晶層に電界を印加する電界印加手段
    を備えた液晶電気光学装置であって、 前記いずれか一方の基板上の一対の電極間に形成される
    電界は、他方の基板上の一対の電極間に形成された電界
    との相互作用により、セル厚方向において電界分布が均
    一化されていることを特徴とする液晶電気光学装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方が透明な一対の基板と、 該基板の両方に形成された電極と、 前記基板間に狭持された液晶層とを有し、 前記電極は、基板面に平行な方向を含む電界を形成しう
    る液晶駆動用の一対の電極を含み、 前記一対の電極は互いに略平行に配置された部分を有
    し、 前記電極を介して液晶層に電界を印加する電界印加手段
    を備えた液晶電気光学装置であって、 前記一対の基板間の電極により、前記液晶層に対してに
    同時に同方向の電界を印加することで、一対の基板間の
    電界分布を制御することを特徴とする液晶電気光学装
    置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方が透明な一対の基板と、 該基板の両方に形成された電極と、 前記基板間に狭持された液晶層とを有し、 前記電極は、基板面に平行な方向を含む電界を形成しう
    る液晶駆動用の一対の電極を含み、 前記一対の電極は互いに略平行に配置された部分を有
    し、 前記電極を介して液晶層に電界を印加する電界印加手段
    を備え、 前記一対の電極は、両方の基板において互いに対向する
    位置に配置されていることを特徴とする液晶電気光学装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4において、少なくとも一
    つの電極は透光性を有することを特徴とする液晶電気光
    学装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4において、電極は曲断面
    を有することを特徴とする液晶電気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4において、電極には非線
    型素子が接続されていることを特徴とする液晶電気光学
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至4において、前記いずれか
    一方もしくは両方の基板には、周辺駆動回路が形成され
    ていることを特徴とする液晶電気光学装置。
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