JPH09182007A - 編集システム - Google Patents

編集システム

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Publication number
JPH09182007A
JPH09182007A JP8285633A JP28563396A JPH09182007A JP H09182007 A JPH09182007 A JP H09182007A JP 8285633 A JP8285633 A JP 8285633A JP 28563396 A JP28563396 A JP 28563396A JP H09182007 A JPH09182007 A JP H09182007A
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JP
Japan
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user
editing
cut
video
vtr
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Withdrawn
Application number
JP8285633A
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English (en)
Inventor
Koji Tao Douglas
コウジ タオ ダグラス
Frederic Morgan Oliver
フレデリック モーガン オリバー
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Sony Corp
Sony Electronics Inc
Original Assignee
Sony Corp
Sony Electronics Inc
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソースとなる映像の場面を迅速に編集できる
映像編集システムを提供する。 【解決手段】 本発明に係る映像編集システムは、例え
ばビデオテープレコーダ等の再生装置から得られる入力
映像を、磁気ディスク等のランダムアクセスが可能な記
憶媒体に格納し、さらにその格納と同時に記録される映
像を表示し、ユーザは、その表示を確認しながら編集作
業を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号と映像信
号からなる動画の映像信号を編集する編集システムに関
する。特に、本発明は、編集システムにおいて、メモリ
に映像信号を格納しながら動画像を再生する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】動画像の編集は、テレビジョン放送局等
における本格的な編集から、一般家庭における編集まで
様々な環境において行われる。従来より高性能なものか
ら、いわゆる普及型のものまで、種々の編集システムが
提供されている。この動画像の編集において、編集者
が、例えば音声信号と映像信号からなる素材が記録され
たビデオテープから必要な場面を選択し、これらの場面
を並べ替えて完成した映像を短時間で作成できる編集シ
ステムが望まれていることはいうまでもない。
【0003】このような迅速性が望まれる例として、ニ
ュース番組の制作が挙げられる。ニュース番組におい
て、未編集の素材は、通常、実際の放送の直前には、ビ
デオテープに記録されている。編集者は、場面を急いで
選択し、選択した場面を並べ替えて放送用の完成された
番組を作成しなければならない。
【0004】一般的には、素材は、ビデオテープに記録
された素材あるいはビデオカメラからリアルタイムに送
られる生の素材である。ここで、ビデオテープに記録さ
れた素材を、例えば磁気ディスクやRAM等のランダム
アクセスが可能な記憶媒体にデジタル信号として記憶さ
せることにより、編集の効率を大幅に高めることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばビデ
オテープにアナログ信号として記録されていた映像信号
を上述のようなランダムアクセスが可能な記憶媒体に、
デジタル信号として格納する作業には、時間がかかる。
したがって、例えば先に述べたニュース番組の制作等、
迅速な編集が要求される編集の現場において貴重な時間
を費やすこととなる。
【0006】そこで、本発明は、ビデオテープ等の記録
媒体から磁気ディスクやRAMなどの記憶媒体に映像信
号を格納している最中に、ユーザがその映像に対して編
集などの他の処理を行うことを可能にする編集システム
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る編集システ
ムは、映像信号からなる素材を出力する少なくとも1つ
の信号源と、映像信号を格納する格納手段と、映像信号
に基づいた画像を表示する表示手段と、信号源、格納手
段及び表示手段に接続され、信号源から供給される映像
信号を格納手段に格納させるのと略同時に、映像信号に
基づいた画像を表示手段に表示させる制御手段とを備え
る。
【0008】これにより、このシステムでは、信号源か
ら供給される映像信号を格納しながら、同時にその映像
信号に基づいた画像を表示し、様々な編集を行わせる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る編集システム
の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0010】本発明を適用した編集システムは、例えば
図1に示すように、ビデオテープに記録された映像信号
を再生する再生用ビデオテープレコーダ(以下、P−V
TRと呼ぶ。)20と、編集後の映像信号ををビデオテ
ープに記録する記録用ビデオテープレコーダ(以下、R
−VTRと呼ぶ。)25と、システム全体を制御するコ
ントローラ10と、リアルタイムの映像信号をシステム
コントローラ10に供給するビデオカメラ30と、映像
信号をデジタル信号として記憶する記憶装置35と、編
集中の映像や編集画面を表示するモニタ受像器40、4
5と、この編集システムに対しユーザが所望の操作を行
うためのマウス50とを備える。
【0011】コントローラ10は、マウス50からの信
号を受信し、例えば、P−VTR20、R−VTR2
5、記憶装置35等を制御して、それらに格納されてい
る映像信号を再生させ、その映像信号に基づいた画像を
モニタ受像器40、45に表示させる。また、コントロ
ーラ10は、リアルタイムの映像を出力するビデオカメ
ラ30等の他の信号源からの映像信号を編集するための
制御を行う。
【0012】上述のように、この編集システムは、P−
VTR20、R−VTR25、記憶装置35等の映像信
号を再生する信号源を有しているが、他の種類の信号源
からの映像信号を編集する場合には、これらの信号源を
コントローラ10を介してマウス50により制御するこ
ともできる。
【0013】この編集システムにおいて、再生用VTR
であるP−VTR20は、ビデオテープに記録されてい
た映像信号をシーケンシャルにコントローラ10に供給
する。通常、P−VTR20により再生された映像信号
は映像信号O2としてモニタ受像器45に供給される
が、モニタ受像器40に供給されてもよい。また、先に
述べたようにP−VTR20、R−VTR25、記憶装
置35以外に、ビデオカメラ30からの生の映像信号I
2もコントローラ10に供給される。
【0014】記憶装置35は、例えば磁気ディスク、光
ディスク、不揮発性メモリ等種々の記記憶装置によって
構成され、コントローラ10の制御の下に、映像信号を
デジタル信号として記憶し、また記憶しているデジタル
信号をランダム的に読み出して出力する。
【0015】映像信号が編集されると、編集済みの映像
信号は、主に記録用のVTRであるR−VTR25によ
り記録される。R−VTR25により記録された編集済
みの映像信号に基づいた画像は、通常モニタ受像器40
に表示されるが、モニタ受像器45に切り換えて表示す
ることもできる。
【0016】この編集システムにおいて、モニタ受像器
45は、ユーザがコントローラ10を操作し、種々の編
集作業を行うためのグラフィカルユーザインターフェー
ス(以下、GUIと呼ぶ。)を表示する。このGUI及
びそれに関連するこの編集システムの機能については後
に詳細に説明する。また、図1に示す編集システムで
は、モニタ受像器45に表示されるGUI及びそれに関
連する機能は、コントローラ10により制御される。具
体的には、このコントローラ10は、汎用コンピュータ
からなり、GUIを生成し、種々の機能を実現するコー
ドを実行する。ここでは、実際の実行コードについての
詳細を省略し、そのコードによって実行される機能を説
明するが、この機能の説明によってコードの詳細は、当
業者にとって明らかである。
【0017】なお、本発明は、通常の映像信号のみなら
ず、例えばコンピュータで作成されたアニメーションや
コンピュータグラフィックス等の編集にも用いることが
できる。また、この編集システムに示すマウス50に替
えて、例えばキーボード等他の入力装置を用いることも
できる。さらに、この編集システムの映像に関する説明
において、その再生、記憶、編集は、その映像と共に対
応する音声に対しても行われているものとする。
【0018】図1に示す編集システムは、本発明の一実
施例に過ぎず、他の種類の編集システムにも本発明を適
用できることは明らかである。例えば、本発明をデジタ
ル映像信号が入力される編集システムに適用することも
できる。また、図1に示す編集システムを変形した編集
システムは、本発明の範囲内である。
【0019】例えば、図2に示す編集システムでは、パ
ーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータ210
は、図1に示すコントローラ10と同等の機能を有して
いる。デバイスコントローラ220は、コンピュータ2
10から制御信号を受信し、P−VTR230及びR−
VTR240の再生及び記録動作を制御する。また、コ
ンピュータ210は、ランダムアクセス制御回路250
に制御信号を送り、ディスクアレイ260へのアクセス
を制御する。
【0020】図2に示したように、本発明を適用した編
集システムの変形は種々可能であるが、以下では図1に
示した編集システムを用いて本発明を説明する。
【0021】図3に、コントローラ10により生成さ
れ、モニタ受像器40に表示されたGUI300を示
す。図3に示すGUI300は、Microsoft Windows(M
icrosoftWindows は、マイクロソフト社の登録商標であ
る。)に準拠しているが、他のGUIオペレーションシ
ステムに準拠するものであってもよい。
【0022】図3に示すように、GUI300は、ビュ
ーアエリア305、ログイベントエリア310及びタイ
ムラインエリア315を有している。これらのエリアを
1つのウィンドウとして扱うか、それぞれ別個のウィン
ドウとして扱うかは、準拠するGUIオペレーションシ
ステムにより異なる。
【0023】ビューアエリア305は、サブエリアとし
て、例えば図1に示すP−VTR20が再生し、コント
ローラ10に供給した映像信号I1を表示する再生エリ
ア320を有している。ユーザは、この再生エリア32
0によってビデオテープに記録されている映像のプレビ
ューを行い、編集に用いる最適な映像を探す。また、後
述するように、ビューアエリア305の再生エリア32
0は、ログイベントエリア310のログカード映像及び
タイムライン305上に発生するイベントに対応した映
像信号に基づく画像を表示するのに用いられる。すなわ
ち、ユーザは、編集作業中に必要な映像をビューアエリ
ア305に表示させて確認することができる。
【0024】再生エリア320に表示される映像の再生
速度及び再生の制御は、ビューアエリア305内の巻き
戻しボタン322、再生ボタン324、早送りボタン3
26、一時停止ボタン328を用いて行われる。さらに
ユーザは、スクロールバー329を用いて、フレーム順
送り/フレーム逆送り等を行うことができる。このよう
な制御は、例えばP−VTR20に備えられたボタンを
ユーザが操作することにより行うことも可能であるが、
この編集システムでは、ビューアエリア305内の先に
述べたボタンを、ユーザがマウスを用いてクリック又は
ドラッグすることにより、コントローラ10がP−VT
R20に制御信号を送り、P−VTR20を制御できる
ようにしている。具体的には、このGUI300におい
て、ポインタ303は、ウィンドウ上に重ねて表示さ
れ、ユーザは、マウス50を用いてポインタ303をス
クロールバー329上でドラッグすることにより、ポイ
ンタ303の移動した距離に対応する速度で順方向又は
逆方向にビデオテープに記録された映像信号の再生を行
うことができる。
【0025】また、ビューアエリア305において、ユ
ーザは、全体の映像のある時点からある時点までを切り
取った映像信号であるカットを作成することができる。
カットは場面の開始点のフレームであるイン点と終了点
のフレームであるアウト点によって特定される。ユーザ
は、イン点ボタン330、アウト点ボタン332及びマ
ウス50を用いてイン点及びアウト点を指定する。勿
論、この他に、例えばP−VTR20上にイン点やアウ
ト点を指定するための機構を設けてもよい。
【0026】この編集システムにおいては、カットの選
択中、イン点がユーザによって指定されると、イン点に
対応するフレームの画像がイン点エリア334内に表示
される。また、アウト点が指定されると、そのアウト点
に対応するフレームの画像が、アウト点エリア336内
に表示される。これによりユーザは、カットに関する情
報を容易に知ることができる。このイン点及びアウト点
が指定されると、カットの継続時間が時間表示エリア3
37内に表示される。
【0027】ログボタン338、タイムラインボタン3
40は、表示された現カットを後述するログカードとし
てログイベントエリア310に表示する機能、カットを
直接タイムラインエリア315に移動する機能をそれぞ
れ行うためのものである。
【0028】ボタン342、344、346、348
は、ユーザが映像信号の入力装置及び出力装置を選択す
るために設けられたものである。また、タイムコードエ
リア350は、再生エリア320に表示された映像に対
応するタイムコードを表示するものである。
【0029】自動記憶ボタン352、自動ログボタン3
54、ビューアアラインメントボタン356は、それぞ
れ自動記憶機能、自動ログ機能、ビューアアラインメン
ト機能をそれぞれ行う。
【0030】アイコン363は、現在表示されている映
像の信号源が、例えばP−VTR20であるか、あるい
は記憶装置35であるかをシンボルによって示してい
る。
【0031】また、以下にさらに詳しく説明するが、編
集ボタン358、360、362は、ユーザが、再生エ
リア320に表示されるカットを直接タイムラインに上
書又は挿入して配置するために設けられたものである。
【0032】ログイベントエリア310は、ユーザが作
成したカットに対応したログカードを表示する。具体的
には、図3に示すように、ログイベントエリア310
は、ユーザにより作成された複数のログカード370で
構成される。これらのログカード370は、例えばP−
VTR20で再生された映像信号を記憶装置35に格納
中にユーザが作成したカットに対応している。これらの
ログカード370により、ユーザは、自ら作成したカッ
トを視覚的に確認することができる。また、各ログカー
ド370は、カットの映像信号が再生された信号源の装
置を識別するためのデータを有しており、コントローラ
10は、そのデータに基づき、必要に応じて例えば記憶
装置35からログカードに対応する映像信号を検索して
コントローラ10内に読み込む。
【0033】このログカードのフォーマットは種々考え
られるが、図3に示す実施例においては、ログカード3
70はカット内の1フレームの画像を表示している。あ
るいは、例えば、カットのイン点に対応するフレームの
画像とアウト点に対応するフレームの画像を示す2つの
フレーム画像をログカード内に表示するようにしてもよ
い。このログカード370を用いてユーザは、カットの
内容を視覚的に確認し、それに対応する入力装置を制御
し、カットを編集して出力することができる。
【0034】ログカード370は、図3に示すように、
フレーム表示エリア372と、ログ番号374と、ソー
スデバイスアイコン376と、タイムコードエリア37
8とを有している。フレーム表示エリア372は、ログ
カード370に対応するカット内の1フレームに対応す
る画像を表示する。通常、フレーム表示エリア372
は、イン点又はアウト点に対応するフレームの画像のい
ずれか一方を表示するが、その他のフレームの画像を表
示してもよい。
【0035】ログ番号374は、ログカード370に付
されたログカード番号である。ログカード番号は、後述
するタイムライン上に表示され、タイムライン400上
に配置された各カットを識別するために用いられる。
【0036】ソースデバイスアイコン376は、ログカ
ードに対応する映像信号の信号源の装置を識別するため
のものである。例えば、記録媒体がVTRであればVT
Rの形状を表すシンボルが表示される。
【0037】タイムコードエリア378は、カットに関
するタイムコード情報を提供するものである。このGU
I300においては、タイムコードエリア378はカッ
トの継続時間を表示しているが、ここにスタートポイン
トのタイムコードやエンドポイントのタイムコードを表
示するようにしてもよい。
【0038】ログイベントツールバー380には、ユー
ザがマウス50を用いて操作可能なボタンが設けられて
いる。例えば、編集ボタン382、384、386は、
ビューアエリア305のツールバー359に設けられた
編集ボタン358、360、362に対応するものであ
り、編集ボタン382をクリックすると、選択されたロ
グカードがタイムラインエリア315に挿入される。編
集ボタン386、384は、選択されたログカードのタ
イムラインエリア315への上書及びデータが重複する
部分では古いものを優先する重ね書きをそれぞれ行う。
【0039】挿入機能では、選択されたログカードのカ
ットを、タイムライン上に既に配置されてあるカットの
間に挿入し、挿入されたカットに合うように他のカット
を移動する。上書編集機能では、タイムライン上に既に
配置されてあいるカットの重なる部分又は全体に、カッ
トを重ねる。その下にある先のカットの重ねられた部分
は削除され、対応するログカードを更新する。
【0040】削除ボタン388は、選択されたログカー
ドをログイベントエリア310から削除するものであ
り、記憶ボタン390は、選択されたログカードに対応
する映像信号が、例えばビデオテープなどにアナログ信
号として記録されているときに、それをデジタルの信号
に変換して記憶装置35に格納させるものである。ビュ
ー選択ボタン392は、ユーザがログカードのフォーマ
ットを選択するためのものであり、ユーザは、選択され
たログカードのフレーム表示エリア372に表示される
画像を、イン点に対応するフレームの画像とするかアウ
ト点に対応するフレームの画像とするかを選択すること
ができる。
【0041】タイムラインエリア315はユーザがカッ
トを所望の順序に繋ぎ合わせて番組を完成させるエリア
であり、ユーザが後述する種々の編集機能を実行するた
めのタイムラインツールバー395及び時間軸上にカッ
トを配置するための、少なくとも1つのトラックを有す
るタイムライン400からなる。ユーザは、種々の入力
装置、例えばP−VTR20、ビデオカメラ30、記憶
装置35等を直接操作することなく、この画面上でそれ
らを制御しながら視覚的に編集を行うことができる。具
体的には、以下に説明するように、ユーザは、選択した
ログカードをタイムラインエリア315にドラッグある
いは移動するだけでカットを繋ぎ合わせた番組を作成す
ることができる。
【0042】ログカードがタイムラインエリア315に
移動されると、タイムライン400内の、時間に対応し
た長さを有するトラック上に、そのログカードに対応
し、カットの継続時間に対応した長さを有する矩形のボ
ックスが表示される。このように時間軸であるトラック
上に配置されたカットを、以下イベントと呼ぶ。
【0043】タイムラインツールバー395は、ユーザ
が編集に通常必要とされる高速アクセス等の機能を指示
するための複数のアイコンを備えている。このタイムラ
インエリア315には、主要な機能を動作させるアイコ
ンがデフォルトで登録されており、ユーザはそれらをタ
イムラインツールバー395から削除したり、他の機能
を動作させるアイコンを追加したりすることができる。
これらの編集に必要な機能は、ユーザがマウスを用いて
アイコンをクリックすることにより容易に実行される。
あるいは、このような機能に対応する機能キーやその他
の選択手段を用いて、機能を実行することもできる。
【0044】上述のように、この編集システムでは、ユ
ーザは、ツールバーに設けられた編集機能をカスタマイ
ズすることができる。さらに、この編集システムでは、
遠隔の編集装置で実行される実際の映像信号の編集に必
要なデータベース情報を記録した編集データ記録リスト
(以下、EDL:Edit Decision List と呼ぶ。)を作
成し、このEDL又は他の方法で得られたEDLを用い
て、遠隔の編集装置で同じ手順を繰り返すようにしても
よい。
【0045】ここで、図3に示すGUI300に設けら
れた編集機能の例を以下に簡単に説明する。
【0046】ズームアウトアイコン402及びズームイ
ンアイコン404は、表示されるタイムライン400の
時間スケールを変更するものであり、ズームアウトアイ
コン402は、スケールを縮小し、ズームインアイコン
404は、スケールを拡大する。この縮尺は所定の限界
に達するまでほぼ連続的に変更可能である。
【0047】また、スケール設定アイコン406は、ユ
ーザが所望するスケールをより迅速に設定するために設
けられたものであり、例えば、ポインタ303をスケー
ル設定アイコン406上に移動し、マウス50を左クリ
ックすることで、その直前に使用したスケールを復元し
たり、また右クリックによりメニューボックスが開か
れ、幾つかのスケールから所望のスケールを選択して設
定することを可能にする。
【0048】ミニオーディオアイコン408がクリック
されると、タイムラインの右側にオーディオ編集用のウ
ィンドウ(図示せず。)が開く。これにより、ユーザ
は、例えば映像に合わせて音声を録音する等のオーディ
オに関する種々の編集を行うことができる。
【0049】リプルオン/オフアイコン410は、例え
ばトリミング、削除、移動といったタイムライン400
上で行われる操作のモードを選択するものである。例え
ば、リプルオンのモードにおいては、カットは、編集機
能を示すのに必要な状態に自動的に移動される。
【0050】トリムアイコン412がクリックされる
と、タイムライン400におけるスライドモードとトリ
ムモードの切換が行われる。このスライドモード及びト
リムモードについては後述する。
【0051】マッチカットアイコン414は、1つのイ
ベントを分割して別々のイベントを作成するためのもの
である。また、現ライン434は、再生エリア320に
現在表示されている画像のフレームを示すものであり、
再生が進むにつれて右方向へ移動する。削除アイコン4
16は、選択されたイベントを削除するものである。プ
レビューアイコン418は、タイムライン400上に配
置されたイベントに対応する画像を再生エリア320に
表示させるものである。このプレビューアイコン418
をクリックすると現ライン434の位置から再生が開始
される。記録アイコン420は、トラックに並べられた
イベントに対応する映像信号を再生し、例えばR−VT
R25等の記録装置に記録させるものである。またオー
ルストップアイコン422は、例えばP−VTR20、
R−VTR25、記憶装置35等の編集に関わる装置の
動作をすべて停止させる機能を有している。
【0052】OKアイコン424は、ユーザが自ら行っ
た操作を確定するためのものである。これは、例えば記
録と編集を同時に行っている場合に、ユーザが、編集の
結果を記録に反映させることを承認するとき等に用いら
れる。
【0053】また、ツールバー395は、ユーザが現ラ
イン434をスクロールするためのスクロールバー42
8を有している。具体的には、スクロールバー428に
設けられた左スクロールボタン430を押している間、
現ライン434は、左方向に連続的に移動する。現ライ
ン434が先頭のイベントのイン点に達すると、現ライ
ン434はそこで停止する。同様に、右スクロールボタ
ン432を押している間現ライン434は、右方向に連
続して移動し、最後尾のイベントのアウト点から1フレ
ーム分経過した位置で停止する。また、スクロールバー
428のつまみを直接ドラッグして右、あるいは左へ移
動させても同様の効果を得ることができる。このスクロ
ールバー428によりユーザは、トラック上の所望の位
置を指定して対応するフレームの画像を、例えば再生エ
リア320に表示させることができる。
【0054】タイムライン400は、同期して再生され
る映像信号と2つの音声信号に対応したビデオトラック
440、第1のオーディオトラック442及び第2のオ
ーディオトラック444を有している。あるカットがト
ラックに複写されると、そのカットのビデオトラック、
第1のオーディオトラック、第2のオーディオトラック
が選択的に配置される。ここで、カットが必ずビデオト
ラック440、第1のオーディオトラック442、第2
のオーディオトラック444のすべてに対応する信号を
有している必要はなく、例えばバックグラウンドのナレ
ーションの音声信号のみが第1のオーディオトラック4
42に対応するようにしてもよい。
【0055】タイムライン400の左側に配置されたト
ラック選択ボタン446は、カットがビューアエリア3
05又はログイベントエリア310からタイムラインエ
リア315に配置されたとき、どのトラックを書き込み
可能にするかを決定するものである。デフォルトでは、
ビデオトラック440、第1のオーディオトラック44
2、第2のオーディオトラック444の全てが書き込み
可能になっており、この状態でカットがトラック上に移
動された場合、全トラックにおいて同じ長さのボック
ス、すなわち選択されたカットの継続時間に対応する長
さのボックスが表示される。実際の編集作業では、後述
するトリム、スライド、スリップの各機能を用いて、そ
れぞれのカットについて各トラック上の実際の編集点を
分離することが多い。
【0056】上述のように、このGUI300では、オ
ーディオトラックとして2つのトラックを使用している
が、このオーディオトラックをさらに追加してもよい。
例えば、第3及び第4のオーディオトラックを追加する
ことにより、2つのステレオオーディオ信号を同一時間
上に割り当てることも可能である。
【0057】図3に示すGUI300においては、イベ
ントE4、E6、E5の映像信号に対応するビデオトラ
ック440及びイベントE4、E6、E5の音声に対応
する第1のオーディオトラック442、第2のオーディ
オトラック444が示されている。タイムラインのトラ
ック上にあるイベントの位置及び長さは、各イベントの
発生順序及び継続時間を表している。ここでは、イベン
トE4が最初に発生し、次いでイベントE6、イベント
E5が発生する。イベントE5は最も時間の長いカット
であり、イベントE6は最も時間の短いカットである。
【0058】図1に示す編集システム及び図3に示すG
UIを用いて行われる編集の手順について、図4に示す
フローチャートを用いて以下に説明する。
【0059】ステップS450において、ユーザは、マ
ウス50を用いてカットの内容となる場面を選択し、そ
れに従ってコントローラ10が、例えばP−VTR20
等の再生装置を制御する。ステップS455において、
ユーザの選択に応じたログカードがログイベントエリア
310に作成される。ステップS460において、ユー
ザは、作成されたログカードを編集用のタイムライン4
00に移動する。あるいは、ビューアエリア305内で
指定されたカットをタイムライン400に直接移動する
こともできる。この場合、ログカードは自動的に作成さ
れる。
【0060】ステップS465において、ユーザは、表
示されたタイムラインエリア315の各種の編集用アイ
コンを用いて、タイムライン400に配置されたイベン
トを編集することができ、必要に応じて、イベントに対
応するカットの再生及び編集済みトラックの映像をビュ
ーアエリア305内の再生エリア320に表示させてプ
レビューを行うことができる。
【0061】そして、ステップS470において、ユー
ザは、タイムライン400に配置されたイベントを、例
えばビデオテープ等の記録媒体に記録し、作品が完成す
る。あるいは、このタイムライン400に配置されたイ
ベントを、直接放送用の出力機器等に出力してもよい。
この記録作業は編集完了後に行うのが好ましいが、編集
中に行ってもよい。この場合、コントローラ10は一旦
記録されたデータを必要に応じ、編集に従って随時更新
してゆく。
【0062】ここで、ログカードの作成について説明す
る。ユーザは、ログカードの作成について図5に示すよ
うに、通常モードと自動ログモードを選択することがで
きる。
【0063】デフォルトのモードは、ステップS510
に示す通常モードとなっている。ユーザは、ステップS
520において、GUI300によりコントローラ10
を介して、例えばP−VTR20といった再生装置を再
生、早送りあるいは巻き戻し等をさせて、カットにすべ
き場面を見つける。具体的には、ユーザは上述のよう
に、モニタ受像器45に表示されるGUI300内のビ
ューアエリア305の再生エリア320に表示される画
像を確認しながら、マウス50を用いてコントローラ1
0を制御する。
【0064】ユーザは、カットの開始場面を見つける
と、ステップS530において、イン点を設定する。具
体的には、ユーザは、ビューアエリア305内の、イン
点ボタン330をクリックして、イン点を設定する。こ
のとき、イン点エリア334には、イン点のフレームの
画像及びタイムコードが表示される。
【0065】ステップS540において、ユーザは、カ
ットのアウト点を設定する。具体的には、ユーザは、ビ
ューアエリア305内のアウトボタン332をクリック
して、アウト点を設定する。アウト点が設定されると、
アウト点のフレーム及びタイムコードがアウト点エリア
336に表示される。
【0066】イン点及びアウト点が設定されると、ステ
ップS550で、ユーザは、ログカードを作成する。具
体的には、ユーザがログボタン338をクリックするこ
とによりログイベントエリア310内に、ユーザがイン
点とアウト点を設定することによって指定したカットに
対応するログカード370が作成される。
【0067】あるいは、ユーザは、カットをタイムライ
ン400に直接移動してもよい。具体的には、ユーザ
は、タイムラインボタン340をクリックしてカットを
タイムライン400に移動する。あるいは、再生エリア
320をタイムライン400までドラッグしてもよい。
何れの方法を用いても、カットがタイムライン400に
移動されるのと同時にログイベントエリア310にログ
カード370が作成される。このようにカットをタイム
ライン400に直接移動することにより、ユーザは移動
したカットを即座に編集することができる。
【0068】ステップS555において、ユーザは、入
力装置又は信号源装置から映像信号を再生してさらにロ
グカードを作成するか、あるいは編集モードに移るかを
選択する。通常、ユーザは編集モードに移る前に、複数
の必要なログカードを作成する。ここで、ユーザは、ロ
グカードを再生エリア320にドラッグするだけで、ロ
グカードに対応する映像のプレビューを行うことができ
る。すなわち、コントローラ10はこのドラッグに対応
して、例えばP−VTR20等を制御してカットに対応
する映像を再生させ、それを再生エリア320に表示さ
せる。
【0069】一方、ユーザは、ステップS560におい
て、自動ログモードを選択することもできる。自動ログ
モードとは、ユーザがビデオカットのイン点を指定する
だけで自動的にログカードを作成するモードである。こ
の自動ログモードは、ユーザが自動ログボタン354を
クリックすることにより選択される。自動ログモードが
選択されるとイン点ボタン330の色調が変化し、アウ
ト点ボタン332が灰色になり使用不可能となる。ユー
ザは、これにより現在のモードが自動ログモードである
ことを確認できる。自動ログモードでは、ステップS5
70において、イン点ボタン330をクリックするとロ
グカードが自動的に作成される。ユーザは、ステップS
580において、さらにログカードを作成するか編集モ
ードに移るかを決定する。
【0070】上述のように、ニュース番組などのイベン
トの組み合わせを完成するためのカットの編集作業は、
タイムラインエリア315にて行われる。この編集作業
の例を、図6を用いて以下に説明する。図6のフローチ
ャートは、編集作業の1例に過ぎず、様々な変形が可能
である。
【0071】編集作業を開始するためには、少なくとも
1のログカード又は1のカットをタイムライン400に
イベントとして配置しなければならない。例えば、ユー
ザは、ステップS605において、マウス50を用いて
対象のログカードを選択し、タイムライン400にドラ
ッグする。ここでユーザは、他の方法を用いることもで
きる。例えば、上述のように、ステップS610におい
て自動編集機能を選択することにより、ステップS61
5で、再生エリア320に表示されたカットをマウス5
0を用いて、編集用のタイムライン400に直接ドラッ
グすることもできる。あるいは、ログイベントエリア3
10及びビューアエリア305に配置された編集ボタン
358、360、362、あるいはログイベントエリア
310に配置された編集ボタン382、384、386
を用いて、挿入、上書、古いものを優先する重ね書きの
各編集を行うことができる。
【0072】カットがタイムライン400上に配置され
ると、コントローラ10はこれに対応し、ユーザが特定
したタイムライン400に長方形のボックス、例えば、
図3に示すボックス393を形成する。ボックスの長さ
は、カットの継続時間に対応している。各ボックス内の
番号はイベント番号であり、このイベント番号はログイ
ベントエリア310内のログカードのログ番号374に
対応している。したがって、ユーザは、現在タイムライ
ン400上に並べられているカットの順序及びカットの
それぞれの長さを容易に確認することができる。
【0073】図3に示した例では、タイムライン400
上に示すように、イベントE4、イベントE6、イベン
トE5の順序で再生が行われることとなる。以下に説明
するように、ユーザは、カットの順序、タイミング、ス
タート/エンドポイント、継続時間を変更して、所望の
番組を完成する。ステップS620において、ユーザは
タイムライン400へのカットの追加を継続するか、あ
るいは編集機能を開始するかを選択する。通常、必要な
カットを一旦タイムライン400上にイベントとして配
置した後で編集機能を開始することが望ましい。図6に
は、示していないが編集機能使用中にいつでもカットを
追加することが可能である。
【0074】基本的な編集機能の1つとして、タイムラ
イン400上のイベントの順序の変更がある。これは、
例えば、マウス50を用いて、カットを表すボックスを
選択し、タイムライン400上の別の位置へドラッグす
ることにより行われる。あるいは、挿入、上書、置換の
各編集機能を用いることもできる。
【0075】特定のイベントを編集するため、ステップ
S625において、マウス50を用いて所望のイベント
を選択する。例えば、編集すべきイベントに対応する、
図3に示すボックス393を1回クリックすることによ
り、イベントを選択する。そして、コントローラ10
は、記憶装置35にアクセスして、同じくイン点から開
始する映像信号を検索し、それを再生する。
【0076】イベントが選択されると、ステップS63
0において、イベントに対応するボックス、例えばボッ
クス393は、グラフィック編集ボックスとして表示さ
れる。グラフィック編集ボックスについては図7を用い
て後に説明する。ステップS635において、このグラ
フィック編集ボックスを用いて編集機能が選択され、そ
こで選択された編集機能に従って、ステップS640に
おいてはトリム機能、ステップS645においてはスリ
ップ機能、ステップS650においてはスライド機能が
それぞれ実行される。これらの機能については、後述す
る。
【0077】ステップS655においてユーザはさらに
編集を継続するか、あるいは編集を終了するかを選択す
る。編集を継続する場合は、再びステップS625に戻
る。編集が終了すると、ステップS670において編集
されたトラックが、例えばテープに記録される。ここで
は、編集終了時にこの記録を行っているが、この記録は
編集作業中いつでも行うことができる。
【0078】図7の(a)は、イベントE4、6、5を
含むトラックの一部を示す。イベントE4が、ボックス
805に、イベントE6がボックス807に、イベント
E5がボックス809にそれぞれ対応している。図7の
(b)は、図7の(a)のボックス805が選択された
ときに表示されるグラフィック編集ボックス810を示
す。ボックス810は、このボックス810の内周に沿
って複数のミニボタン815、820、825、830
を有している。当業者にとって明らかであるが、ミニボ
タンのサイズ及び形状、ボックス内での位置、数は様々
に変更可能である。
【0079】図7に示す例においては、ミニボタン82
0、825、830をクリックすることにより、後述す
るスリップモード、トリムモード、スライドモード等が
選択される。なお、この実施例において、ミニボタン8
15は特定の機能を有していない。このミニボタン81
5に、ユーザは、以下に説明する機能の他、さらに別の
編集機能を割り当てることができる。
【0080】ユーザは、マウス50を用いて、対応する
ミニボタンにポインタを移動し、そのミニボタンをクリ
ックして、特定の編集機能を選択する。例えば、ミニボ
タン825がクリックされた場合、ボックス810に対
応するカットの継続時間を維持したままイン点及びアウ
ト点を同時にシフトさせるスリップモードが選択され
る。なお、このスリップモードでは、カットのイン点及
びアウト点が変更されるが、ボックス810の位置、及
び長さは変更されないので、前後のボックスあるいはそ
れに対応するカットは影響を受けない。
【0081】ミニボタン820及びミニボタン830
は、それぞれアウト点及びイン点についてトリムモード
あるいはスライドモードを選択するものである。このミ
ニボタン820、830クリックされた時、トリムモー
ドが選択されるか、スライドモードが選択されるかは、
図3に示すトリムアイコン412により決定される。す
なわちトリムアイコンを1回クリックする毎にトリムモ
ードとスライドモードが切り換えられる(トグル)。
【0082】このトリムモード及びスライドモードはグ
ラフィック編集ボックス内のミニボタンの形状によって
示される。例えば、アウト点についてトリムモードが選
択されると、図7の(c)に示すように三角形のトリム
アウトアイコン822が表示される。また、アウト点に
ついてスライドモードが選択されると、図7の(d)に
示すように、ダイヤモンド形状のスライドアウトアイコ
ン824が表示される。
【0083】ここで、まずスライドモードについて説明
する。
【0084】図3に示すトリムアイコン412と図7の
(b)に示すミニボタン820をユーザがクリックする
ことによりスライドモードが選択されると、選択された
カットのアウト点が移動可能となる。
【0085】したがって、ボックスの長さ、すなわちカ
ットの継続時間は、アウト点が移動する方向によって増
減する。アウト点は、マウス50を用いて所望の位置ま
でスライドアウトアイコン824をドラッグすることに
より変更される。ここで移動されたアウト点のフレーム
に対応する映像は、例えば再生エリア320に表示さ
れ、ユーザはその映像を確認しながら編集を進めること
ができる。
【0086】このスライドモードについて、図8の
(a)乃至(e)を用いてさらに説明する。図8の
(a)は、選択されたイベントE4のアウト点につい
て、スライドモードが選択されたことを示す。ユーザ
は、図1に示すマウス50によりポインタ905を制御
し、図8の(b)に示すように、スライドアウトモード
を表すダイアモンド状のスライドアウトアイコン910
上にカーソルを移動し、スライドアウトアイコン910
を所望の位置にドラッグする。ユーザがスライドアウト
アイコン910をドラッグすると、変更されたアウト点
の位置に対応するビデオが、図3に示す再生エリア32
0に表示される。
【0087】このとき、同時に、隣接するカット、例え
ば、イベントE6の隣接するイン点の画像が、別の再生
エリア又は表示装置、例えば、別のモニタ受像器あるい
は再生エリア320の一部のエリアに示される。これに
より、ユーザは、スライドアウト操作が編集済みカット
及び隣接するカットにどのような影響を与えるかを、即
座に確認することができる。ユーザがドラッグを完了す
ると、カットのアウト点が変更され、変更の結果得られ
る映像が、例えば再生エリア320に表示される。
【0088】アウト点が左に移動した結果、図8の
(c)に示すように、カット4の長さは短くなる。カッ
ト6のイン点は、カット4のアウト点の移動に影響され
ないので、ビデオが存在しないスペースが形成される。
【0089】また、図8の(d)及び(e)に示すよう
に、アウト点が右に移動すると、カットの長さは長くな
り、隣接するカット6に重なる。
【0090】再生エリア320は、カット4のアウト点
とカット6のイン点の変化を表示する。ドラッグが完了
すると、タイムライン400上のイベントの全継続時間
は同じであるが、カット4は長くなり、カット6は短く
なっている。
【0091】続いてトリムモードについて説明する。ト
リムモードは、スライドモードと同様に、図3に示すト
リムアイコン412及び図7に示すミニボタン820に
よって選択される。このトリムモードは、例えばアウト
点が右または左に移動すると、隣接するカットのイン点
は影響を受けないが、カットの全継続時間は増加又は減
少するという点で、スライドモードとは異なる。
【0092】アウト点に関しトリムモードが選択される
とグラフィック編集ボックス内に、図9の(a)に示す
ような三角形のスライドアウトアイコン1010が表示
される。このスライドアウトアイコン1010を図9の
(b)に示すように左方向にドラッグすると、イベント
E4のアウト点がシフトし、結果として、図7の(c)
に示すようにイベントE4が短くなる。トリムモードで
は、このアウト点のシフト時に、スライド後に存在する
イベントが長さを保ったまま一緒にシフトするので、図
9の(c)に示す例の場合、イベントE4のイン点から
イベントE5のアウト点までの全体の長さも短くなる。
【0093】同様に、図9の(d)に示すようにスライ
ドアウトアイコン1010を右方向にドラッグした場
合、イベントE4が長くなり、結果として、図9の
(e)に示すように全体の長さも長くなる。
【0094】なお、図7に示すミニボタン830によっ
て、イン点に関して、スライドモードあるいはトリムモ
ードが選択される。このイン点のスライドモード及びト
リムモードが編集中のイベント及びその前に存在するイ
ベントに与える影響は、アウト点についての説明と同様
なので省略する。
【0095】上述のように、ユーザが様々な編集操作を
行う間に、カット又はカットの一部の映像が、例えば図
3に示す再生エリア320に表示される。このとき、カ
ットに対応する映像信号は、例えば磁気ディスクやRA
M等の記憶装置に、デジタル信号として記憶されている
ので、迅速に映像を表示し編集処理を行うことができ
る。
【0096】例えば、図1に示す編集システムには、カ
ットの映像信号をデジタル信号として記憶する記憶装置
35が、同様に図2に示す編集システムには、ランダム
アクセス制御回路250及びディスクアレイ260が設
けられている。さらに、図3に示すGUI300の記憶
ボタン390をクリックすることにより、ユーザは指定
したカットをデジタル信号に変換し、データとして例え
ば記憶装置35等に格納させることができる。
【0097】なお、上述の説明では、ビデオテープに記
録されたアナログ信号をデジタル信号に変換してディス
ク等へ格納するとしているが、ソースとなる信号又は格
納される信号は、編集システムにより最も好適な形式が
選択され、例えばMPEG等の画像圧縮技術を用いて圧
縮された信号としてもよい。この明細書では、これらの
圧縮技術によって生成された信号を記憶する工程も単に
ディスクへの記憶とする。
【0098】さらに、この編集システムは、自動記憶モ
ードを備えている。これにより、カットとなる映像が、
例えば記憶装置35等のデジタル信号として自動的に記
憶される。この自動記憶モードは、機能キーあるいは表
示装置上の特定のボタン、例えば、図3に示す自動記憶
ボタン352を用いて選択される。
【0099】一般的に、ユーザは、カットとする場面を
見つける工程において、所望の場面の位置が見つかるま
で、早送りや巻き戻しあるいはシャトル再生を行う。自
動記憶モードは、ユーザが場面を探している間記憶装置
35への映像信号の格納を停止し、ユーザが通常の再生
を選択すると自動的に映像信号を記憶装置35に記憶す
るモードである。
【0100】また、ユーザがログカードを作成すると、
タイムコードや、カットのイン点及びアウト点を識別す
る情報を含むログカードの情報が、カットと共に記憶装
置35に記憶される。このとき、記憶装置35に、実際
に指定されたカットのイン点、アウト点をそれぞれ超過
して実際のカットより長めに映像信号を記憶させるよう
にしてもよい。これにより、後述する編集作業の過程に
おいてイン点、アウト点が変更されたとき、変更された
部分の映像信号へ迅速にアクセスできる。
【0101】この編集システムは、上述のように、ユー
ザに分かりやすい方法で記録を行い、また、ユーザは、
映像の記録動作の終了を待たずに様々な編集作業を行う
ことができる。これは、図1及び図2を用いて説明した
ような編集システムにおいて可能であるが、さらに図1
0に示す編集システム及び図11のフローチャートを用
いて、この映像を記録しながら編集を行う過程について
詳細に説明する。
【0102】この編集システムは、図10に示すよう
に、リアルタイムの映像信号I2をコントローラ111
5に供給するビデオカメラ1105、ビデオテープに既
に録画された映像信号I1をコントローラ1115に供
給するP−VTR1110を備えている。ライブソース
1105及びP−VTR1110からの映像信号は、そ
れぞれ入力端子を介してコントローラ1115に供給さ
れる。
【0103】コントローラ1115は、例えば図1に示
すコントローラ10等の制御回路に制御される。又は、
コントローラ1115は、図2のランダムアクセス制御
回路250に含まれ、コンピュータ210から制御され
るものである。このコントローラ1115に供給された
映像信号は、記憶処理回路1120でデジタル信号に変
換され、記憶用バッファメモリ1125に記憶される。
ディスクコントローラ1130は、ディスクアレイ11
35を制御し、書き込み領域にアクセスし、記憶用バッ
ファメモリ1125に記憶された信号をディスクアレイ
1135に供給し、格納する。
【0104】ディスクコントローラ1130は、書き込
み及び読み出しを並列処理するものであり、これによ
り、書き込み及び読み出しが同時に且つ高速に実行され
る。
【0105】また、ディスクコントローラ1130は、
必要に応じてディスクアレイ1135の信号が格納され
た領域にアクセスし、その信号を再生用バッファメモリ
1140に供給し、記憶させる。再生処理回路1145
は、再生バッファメモリ1140に記憶された信号から
再生させる映像に対応する信号を検索し、その信号11
50を映像信号O2として出力する。
【0106】また、このコントローラ1115は、図1
0に示すように、ビデオ入力I1、I2から入力された信
号1150を映像信号O1としてそのまま出力してい
る。この映像信号O1、O2を、それぞれ別のモニタ受像
器に供給して別個に表示してもよく、1つのモニタ受像
器で切り換えて表示できるようにしてもよい。
【0107】この編集システムの編集動作を、図11に
示すフローチャートを用いて説明する。この図11に示
すフローチャートは、実際動作の1例であり、様々な変
形が可能である。
【0108】まず、図11のステップS1205におい
て、ユーザは、P−VTR1110のビデオテープを所
望の位置まで送り、ステップS1210において、通常
の再生を行い、ステップS1215において、再生され
た映像信号をデジタル信号としてをディスクアレイ11
35に記録する。このとき、このディスクアレイ113
5は、指定されたイン点の前と指定されたアウト点の後
の両方において一定時間分長めに映像信号を格納する。
これは、ユーザが後述するトリムモード等において、イ
ン点又はアウト点をシフトさせた場合に、映像信号への
アクセスを迅速に行うためである。
【0109】あるいは、ユーザは、ステップS1220
において、先に説明した自動記憶モードを選択すること
ができる。ユーザは、ステップS1225で、所望の位
置にソースとなる映像信号が記録されたP−VTR11
10のビデオテープを送り、ステップS1230におい
て、通常の再生を行う。自動記憶モードでは前述の通
り、ステップS1235においてディスクアレイ113
5への映像信号の格納が自動的に行われる。また、ソー
スとなる映像がライブソース1105から供給されるラ
イブの映像である場合、ステップS1240において、
その映像信号をディスクアレイ1135に格納する。
【0110】次に、ステップS1245において、ユー
ザは、ソースとなる映像信号をディスクアレイ1135
に記憶させながら、その映像を再生してモニタ受像器等
の表示装置に表示させることができる。これは、例え
ば、ユーザがログカードを作成し、対応する映像のプレ
ビューを行うために巻き戻したいとき等に有効である。
【0111】ステップS1250において、ユーザは、
カットのイン点及びアウト点を指定し、ステップS12
55において、カットを直接タイムライン400に移動
することができる。あるいは、ステップS1260にお
いてログカードを作成した後、ステップS1265でロ
グカードをタイムライン400上に移動してもよい。
【0112】ユーザは、ステップS1270において、
タイムライン400上に配置されたカットのプレビュー
を行うことができる。これは、ディスクアレイ1135
に記憶された映像信号にアクセスすることにより行われ
る。また、ユーザは、ステップS1275において、タ
イムライン400上で先に説明したような種々の編集を
行うことができる。
【0113】ステップS1280において、編集が完了
すると、ディスクアレイ1135への映像信号の記憶が
停止される。続いてステップS1285において、タイ
ムラインが、テープに記録される。
【0114】なお、ここに示した例では、ディスクアレ
イ1135からビデオテープ等への記録の前に、ディス
クアレイ1135の信号の格納を停止しているが、入力
される映像のディスクアレイ1135への信号を格納し
ながら、タイムラインをディスクからテープへ記録する
ことも可能である。
【0115】また、ディスクアレイ1135への格納
が、例えばP−VTR1110から得られる映像を用い
て行われている最中にユーザが、P−VTR1110の
ビデオテープの異なる部分を再生させる必要のある操作
を行った場合、図10には図示しない、例えば図1に示
すコントローラ10等に相当する制御部が、その操作を
記憶し、P−VTR1110再生装置が使用可能になる
までその機能を延期することができる。あるいは、ディ
スクアレイ1135への映像信号の格納を一旦停止し、
ユーザの操作に対応する部分の再生を再生装置に行わせ
た後で、再びディスクへの格納を再開することもでき
る。
【0116】上述した編集システム及び編集プロセス
は、多数の変更が可能である。例えば、自動記憶モード
を選択する自動記憶ボタン352は、1回のクリックで
オン状態に切り換えられ、このオン状態は、ユーザが別
の入力ソースを選択するまで、維持されるが、入力ソー
スの切り換えに関わらず、ユーザが自動記憶ボタン35
2を再度クリックするまで自動記憶モードオンの状態を
維持するようにしてもよい。さらに、自動記憶モードオ
ンの状態において、入力ソースがライブの映像ソースで
ある場合、ビデオテープに記録された映像を記録する場
合とは異なり、ユーザが自動セーブボタンをオフ状態に
トグルするか、あるいは入力ソースを切り換えるまで、
ライブ映像が記録される。
【0117】また、自動記憶モードに関して、GUI3
00に自動記憶モードをロックするボタンを設けてもよ
い。このボタンがクリックされると、記憶動作がロック
される。したがって、ビデオテープを再生する装置は通
常再生状態に維持され、ビデオテープの映像信号は、ロ
ックが解除されるまで磁気ディスクなどに記憶される。
この状態は、ユーザが入力装置を切り換えても維持さ
れ、これによりユーザはビデオテープから磁気ディスク
への映像信号の格納を行いながら、他の入力装置からの
映像を編集することもできる。
【0118】本発明を、幾つかの実施の形態を用いて説
明したが、上にも述べた通り、種々の代替手段、修正、
変更等は、当該分野の技術者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したビデオ編集システムの1例を
示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した他のビデオ編集システムを示
すブロック図である。
【図3】ユーザが編集機能を行うGUIを示す図であ
る。
【図4】ログカード作成及びタイムライン操作のプロセ
スの1実施例を示すフローチャートである。
【図5】ログカード作成プロセスの1実施例を説明する
フローチャートである。
【図6】タイムライン操作プロセスの1実施例を説明す
るフローチャートである。
【図7】実施例のグラフィカル編集機能を説明する図で
ある。
【図8】実施例のスライドアウト機能を説明する図であ
る。
【図9】実施例のタイムアウト機能を説明する図であ
る。
【図10】映像の同時記録再生を可能にする編集システ
ムの1例を示すブロック図である。
【図11】映像の同時記録再生プロセスの1例を示すフ
ローチャートである。
フロントページの続き (72)発明者 オリバー フレデリック モーガン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95129 サンジョセ ブラックフォード アベニュー 4623

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像を編集する編集システムにおい
    て、 映像信号からなる素材を出力する少なくとも1つの信号
    源と、 映像信号を格納する格納手段と、 映像信号に基づいた画像を表示する表示手段と、 上記信号源、格納手段及び表示手段に接続され、上記信
    号源から供給される映像信号を上記格納手段に格納させ
    るのと略同時に、該映像信号に基づいた画像を上記表示
    手段に表示させる制御手段と、 を備えることを特徴とする編集システム。
JP8285633A 1995-10-26 1996-10-28 編集システム Withdrawn JPH09182007A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US54859295A 1995-10-26 1995-10-26
US08/548592 1995-10-26

Publications (1)

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JPH09182007A true JPH09182007A (ja) 1997-07-11

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ID=24189543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8285633A Withdrawn JPH09182007A (ja) 1995-10-26 1996-10-28 編集システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09182007A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013157017A (ja) * 2004-01-14 2013-08-15 Thomson Licensing オンスクリーン・メニューを発生する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013157017A (ja) * 2004-01-14 2013-08-15 Thomson Licensing オンスクリーン・メニューを発生する方法

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