JPH09175905A - 害虫防除用エアゾール - Google Patents

害虫防除用エアゾール

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JPH09175905A
JPH09175905A JP7341121A JP34112195A JPH09175905A JP H09175905 A JPH09175905 A JP H09175905A JP 7341121 A JP7341121 A JP 7341121A JP 34112195 A JP34112195 A JP 34112195A JP H09175905 A JPH09175905 A JP H09175905A
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pest
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propellant
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真弓 松下
Tsutomu Negishi
務 根岸
Shoichi Kawamoto
尚一 河本
Hiromoto Sugano
浩基 菅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた害虫防除効果を得ることができ、かつ
大量噴射タイプでありながら処理面の濡れが少なく、更
に火炎長の増大を抑制できる害虫防除用エアゾールを得
ること。 【解決手段】 少なくとも害虫防除成分を含む原液と噴
射剤とを含み、害虫に向かって噴射させ害虫を防除する
エアゾールにおいて、噴射後の害虫防除成分の気中濃度
が噴射空間において少なくとも5分間減少しないような
噴射物を与えるものであることを特徴とする害虫防除用
エアゾール

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、害虫防除用エアゾ
ールに関し、特に害虫防除効果に優れ、大量噴射であり
ながら処理面の濡れが少なく、更に火炎長の増大を抑制
した害虫防除用エアゾールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から害虫防除手段の一つとして害虫
防除成分を空間に散布、揮散そして蒸散させることが知
られており、燻蒸剤、燻煙剤、エアゾール、蒸散剤など
の製剤にして広く実施されている。中でも防除成分を一
度に大量に処理することによって防除効果が十分に得ら
れる大量噴射タイプの製剤は効率的であり、その実施形
態がいろいろと検討されている。
【0003】例えば、特公昭46−20837号公報に
は沸点100℃以下、融点0℃以下の溶剤で殺虫成分を
溶解し、これを10%v/v以下、噴出剤90v/v%
以上の混合比率にして内圧力3〜7kg/cm2 /20℃で
1秒間に15ml以上を噴射する特殊バルブを付すことに
より短時間(300ml容では約20秒)で広範囲に殺虫
成分を噴出する殺虫噴出剤が開示されている。しかしこ
の技術では、特殊なバルブを使用するため、製造コスト
が高くなったり、また、内容物が一気に全量噴出するた
め繰り返し使用することができず汎用性に欠けるもので
あった。
【0004】また、特開平2−173084号公報には
灯油ベースの原液と、フッ素化塩素化炭化水素、可燃性
液化ガス及び炭酸ガスからなる噴射剤とを配合した大量
噴射用エアゾール組成物が開示されている。しかしこの
技術は噴射剤に使用するフッ素化塩素化炭化水素(フロ
ン)の低減を主要な目的としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような種々の従
来の技術では、害虫防除効果を高めるために、過剰に内
容物が噴射されるなどにより、処理面に濡れが生じ、そ
の結果として床や壁などが汚れたりべとついたり、ある
いは火炎長が増大するなどの安全面における欠点を有し
ていた。そこで、処理面の濡れ、火炎長の増大を抑える
ために噴射量を減らすと、害虫防除効果が不十分となっ
てしまう。従って、従来の技術では、害虫防除効果を高
めることと処理面の濡れ及び火炎長の増大の抑制とを両
立することは困難であった。本発明の目的は、上記のよ
うな問題点を解決し、優れた害虫防除効果を得ることが
でき、かつ大量噴射タイプでありながら処理面の濡れが
少なく、更に火炎長の増大を抑制できる害虫防除用エア
ゾールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、噴射後の時間と、その噴射空間において害虫防
除成分の気中濃度が、害虫防除効果、更に処理面での濡
れ及び火炎長の抑制においても重要な役割を果たすこと
を見出し、上記の課題を解決し、本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明の構成を下記に示す。 (1) 少なくとも害虫防除成分を含む原液と噴射剤と
を含み、害虫に向かって噴射させ害虫を防除するエアゾ
ールにおいて、噴射後の害虫防除成分の気中濃度が噴射
空間において少なくとも5分間減少しないような噴射物
を与えるものであることを特徴とする害虫防除用エアゾ
ール。 (2) 噴射後の害虫防除成分の気中濃度が最大値に達
した後の少なくとも5分間は、該気中濃度の減少率が1
0%以下であることを特徴とする前記(1)に記載の害
虫防除用エアゾール。 (3) 少なくとも害虫防除成分を含む原液に対して噴
射剤を容積比で2倍以上配合してなり、かつスプレーに
よる噴射量が5秒間当たり5グラム以上であることを特
徴とする前記(1)又は(2)に記載の害虫防除用エア
ゾール。 (4) 少なくとも害虫防除成分を含む原液に対して噴
射剤を容積比で2〜7倍配合してなる前記(1)〜
(3)のいずれか1つに記載の害虫防除用エアゾール。
【0008】本発明により、害虫防除用エアゾールの噴
射後において、噴射空間の害虫防除成分の気中濃度が、
少なくとも5分間は減少しないような噴射物を与えるエ
アゾールを用いることにより、害虫防除成分の気中濃度
が従来のエアゾールによる気中濃度よりも高いレベルで
長時間維持され、それにより優れた害虫防除効果が得ら
れるようになった。一方、従来の大量噴射タイプのエア
ゾールでは、噴射直後は気中濃度が高いものの、噴射し
てから短い時間のうちに噴射空間において該成分の気中
濃度が降下してしまい、害虫防除成分が害虫に作用する
効果が小さくなり、不十分となる。
【0009】本発明をモデル例を挙げてより判りやすく
説明する。エアゾールを噴射した後、その噴射空間にお
ける害虫防除成分の気中濃度は、エアゾールから放出さ
れる害虫防除成分の量によって決定される。しかし、エ
アゾールからの噴射後形成される液滴が極めて微小であ
ると、液滴が噴射直後に拡散してしまって目標の害虫に
到達しなかったり、あるいはエアゾール噴射物から害虫
防除成分が速やかに気化するが、噴射後直ちにその気中
濃度が最大に達し、その拡散によりその気中濃度はその
後逐次低下していく。逆に液滴の大きさが大きすぎる
と、噴射された液滴は、液滴からその成分が十分に放出
される前に噴射空間から落下していき、噴射空間でのそ
の気中濃度はあまり上昇せずに低下してしまう。従っ
て、その液滴の大きさがある範囲にあると液滴が噴射空
間に存在する時間が十分長くなり、液滴からのその成分
の放出が十分になり、噴射空間での気中濃度は増大して
いき、ある時間後に低下に転ずる。このように気中濃度
は上昇していく時間が長いと、噴射空間での防除成分の
気中濃度が有効濃度に長く保たれ、害虫に有効に作用で
きる。本発明は、このような噴射物の状態が形成される
ことを目的としている。但し、その気中濃度は、液滴か
らの防除成分の放出速度、揮発速度などの他、噴射空間
からの拡散速度などによっても影響されるので、一概に
上記のような液滴の大きさのみによっても決まるもので
はない。本発明が目的として形成しようとするのは、上
記のような例で説明した噴射物の状態であり、また該噴
射物の状態が得られるエアゾールを提供するという概念
が、本発明の基本的思想である。従って、このような概
念を本発明の構成で表すのがより明確に内容を表すと考
える。
【0010】即ち、本発明においては、エアゾールから
噴射されたものと定義される噴射物において、害虫防除
成分の気中濃度がエアゾールから噴射後5分間は減少し
ないという新しい概念に基づくエアゾールにより、上記
本発明の目的を達成するものである。
【0011】更には、従来の大量噴射タイプのエアゾー
ルでは、噴射された処理面の濡れが多かったり、火炎長
が増大する傾向にあった。しかし、本発明において、上
記噴射後の気中濃度が5分間は減少しないような噴射物
を与えるエアゾールを用いることにより、見事に処理面
の濡れ性、火炎長の増大を抑制することができた。害虫
防除用エアゾールの噴射後において、噴射空間の害虫防
除成分の気中濃度が、少なくとも5分間、好ましくは7
分間は減少しないようなエアゾールが好ましい。
【0012】本発明において、噴射空間における害虫防
除成分の気中濃度が少なくとも5分間は減少しないと
は、噴射直後から該気中濃度が増加して最大に達したの
ち、その最大濃度が実質的に維持される場合、及び噴射
直後から該気中濃度が少なくとも5分間増加する場合を
含む。好ましくは該気中濃度が5分間増加する場合であ
る。本発明において、噴射空間とは、エアゾールを噴射
し、噴射された害虫防除成分を含む粒子が描く軌道で囲
まれた空間を表す。本発明において、噴射後とは、エア
ゾールを噴射し終えた時点から以降のことをいう。噴射
物とは、エアゾールから噴射されたものをいう。
【0013】本発明のエアゾールの害虫防除成分の噴射
後の気中濃度を、少なくとも5分後まで減少させないた
めの手段としては、これを達成できれば限定されるもの
ではないが、好ましくはエアゾールの噴射量を5秒間当
たり5g以上に設定するとともに、エアゾール組成物中
の原液/噴射剤の容積比を2以上に設定する。これによ
り、前記気中濃度を設定でき、更に処理面の濡れ及び火
炎長の増大が抑えられ、且つ害虫防除効果が優れるよう
になる。本発明において、原液に対しての噴射剤の量及
び噴射量を特定化することにより、噴射された害虫防除
成分を含む粒子は、適度な粒径を呈し、且つより遠方ま
で到達し、更に噴射物の拡散体積も従来品と比べて格段
に大きくなり(例えば、噴射後2.4秒で従来品の約6
倍)、それにより、有効量の気中濃度が長時間維持でき
るばかりでなく、害虫防除効果が一層優れ、更に遠くの
害虫に対しても作用し有効に防除できる。
【0014】本発明において、エアゾール中の噴射剤/
原液の容積比は、好ましくは2〜7である。本発明にお
いて、エアゾールの噴射量は、好ましくは5〜15g/
5秒である。これにより、本発明の効果が一層顕著にな
る。本発明のエアゾールは、内容物を一気に全量噴出さ
せるものではなく、目標とする害虫に向かって、適宜繰
り返し噴射して害虫を防除することのできるエアゾール
である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のエアゾールは、少なくと
も害虫防除成分を含んだ原液および噴射剤から主として
成るものであり、必要に応じて界面活性剤、防錆剤、効
力増強剤、芳香剤、消臭剤、保留剤などを配合すること
ができる。
【0016】本発明において使用される害虫防除成分
(有効成分)としては、殺虫剤、防虫剤、忌避剤、吸血
阻害剤、昆虫成長調整剤(IGR)、抗幼虫ホルモン剤
さらには殺ダニ剤、殺蟻剤、殺穿孔虫剤、共力剤などの
いわゆる害虫に対して殺虫、防除さらには忌避効果を有
するものであれば目的や必要に応じて1種もしくは2種
以上を混合して用いることができる。
【0017】本発明において用いる害虫防除成分の1つ
としてはピレスロイド系化合物が挙げられる。そのよう
なピレスロイド系化合物としては、例えば、フェノトリ
ン(3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−ク
リサンテマート)、ペルメトリン(3−フェノキシベン
ジル dl−シス/トランス−2,2−ジメチル−3−
(2’,2’−ジクロロビニル)−シクロプロパンカル
ボキシレート)、レスメトリン((5−ベンジル−3−
フリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト) 、アレスリン(dl−3−アリル−2−メチル−4
−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トラン
ス−クリサンテマート)、フタルスリン(1,3,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−ジオキソ−2−インドリル
dl−シス/トランス−クリサンテマート)、エムペ
ントリン(1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
dl−シス/トランス−クリサンテマート)、1−エ
チニル−2−エチル−2−ペンテニル−2,2,3,3
−テトラメチル−シクロプロパンカルボキシレート、1
−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジ
メチル−3−(2’,2’−ジクロロビニル)−シクロ
プロパンカルボキシレート、プラレトリン((+)−2
−メチル−4−オキソ−3−プロパルギルシクロペント
−2−エニル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト)、テフルスリン(2,3,5,6−テトラフルオロ
−4−メチルベンジル−3−(2’−クロロ−3’,
3’,3’−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)、ベンフ
ルスリン(2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−
3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシレート)およびこれらの化合物
の異性体、誘導体および類縁体などが用いられ、これら
ピレスロイド系化合物より選択した1種以上の化合物
を、害虫防除用エアゾールに配合できる。
【0018】さらに、他の害虫防除成分として有機りん
系殺虫剤あるいはカーバメイト系殺虫剤が挙げられ
る。、例えば、有機りん系殺虫剤としては、フェニトロ
チオン、クロルピリホス、マラソン、ジクロルボス、ピ
リダフェンチオンおよびトリクロルホンなど、カーバメ
イト系殺虫剤としては、カルバリル、ベンフラカブル、
プロポキスルなどが例示できる。そして、害虫防除成分
の1種としてピレスロイド系化合物の殺虫効力を増強す
る化合物(一般の共力剤)としては、例えばピペロニル
ブトキサイド、オクタクロロジプロピルエーテル、N−
(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチ
ルビシクロ〔2,2,2〕オクト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド、イソボルニルチオシアノアセテー
トおよびN−(2−エチニル)−ビシクロ〔2,2,
1〕−ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド
などより選択された化合物の1種以上を害虫防除用エア
ゾールに添加することもできる。
【0019】本発明において殺ダニ成分としては、前記
のピレスロイド系化合物、有機りん系殺虫剤およびカー
バメイト系殺虫剤以外のものとして次の殺ダニ剤が例示
できる。例えばオクタクロロジプロピルエーテル、N−
(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチ
ルビシクロ〔2,2,2〕オクト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド、イソボルニルチオシアノアセテー
ト、N−(2−エチニル)−ビシクロ〔2,2,1〕−
ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、ベン
ジルベンゾエートと脂肪酸エステルの混合物、N,N−
ジエチル−m−トルアミド、トリハロイミダゾール誘導
体、ヒノキ、スギ及びヒバの精油、メントール、キハダ
類の抽出物、柑橘類の果皮及び種子からの抽出物、芳香
族スルフォンアミド誘導体、水酸化トリシクロヘキシル
錫、4,4’−ジブロムベンジル酸イソプロピル、2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フ
ラニルニ−N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカーバ
メイト、シラン化合物、ケイ皮酸誘導体、酢酸シンナミ
ル、ブフロフェジン、イソプロチオラン、パラオキシ安
息香酸エステル、ヨウ素化ホルマール、フェノール類、
フタル酸エステル、3−ブロモ−2,3−ヨード−2−
プロペニル−エチルカルボナート、モノテルペン系ケト
ン類、モノテルペン系アルデヒド類、モノテルペン系エ
ポキサイド類、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニ
ルなどおよびこれらの化合物の異性体、誘導体、類縁体
などが用いられ、これら殺ダニ成分および/または殺虫
成分より選択した1種以上の化合物を、害虫防除用エア
ゾールに配合できる。
【0020】そして、上記害虫防除成分および殺ダニ成
分以外にも各種の薬剤が添加できる。例えば、害虫およ
びげっ歯類忌避剤、殺菌剤、防黴剤、消臭剤、芳香剤、
着色料などを配合することもでき、害虫およびげっ歯類
忌避剤として2,3,4,5−ビス(δ−ブチレン)−
テトラヒドロフルフラール、N,N−ジエチル−m−ト
ルアミド、ジ−n−プロピルイソシンコロメート、ジ−
n−ブチル酢酸、2−ハイドロキシエチルオクチル硫
酸、2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、シクロヘキシ
ミド、β−ニトロスチレンシアノアクリルニトリル、ト
リブチル錫塩酸塩、トリニトロベンゼン−アニリン複合
体、ナフタリンなど、殺菌剤あるいは防黴剤としては、
2,4,4’−トリクロロ−2’−ハイドロキシジフェ
ニルエーテル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−
(メチルスルホニル)ピリジン、アルキルベンジルメチ
ルアンモニウムクロライド、ベンジルメチル−{2−
〔2−(p−1,1,3,3−テトラメチルブチルフェ
ノキシ)エトキシ〕エチル}アンモニウムクロライド、
4−イソプロピルトロポロン、N,N−ジメチル−N’
−フェニル−N’−(フルオロジクロロメチルチオ)ス
ルフォンアミド、2−(4’−チアゾリル)ベンズイミ
ダゾール、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタ
ルイミド、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m−ジ
オキシン、イソプロピルメチルフェノール、O−フェニ
ルフェノール、p−クロロ−m−キシレノール等が用い
られ、消臭剤としては、ラウリル酸メタアクリレートな
ど、そして、芳香剤としてはイグサの精油成分、シトロ
ネラ、レモン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラ
ベンダーなどが配合できる。本発明において使用される
害虫防除成分の、エアゾール中の添加量としては、溶剤
に対して0.01〜1.0(w/v)%が好ましい。
【0021】上記の害虫防除成分をエアゾール組成物の
原液とするには通常用いられている溶剤に溶解させれば
よく、その溶剤としては化粧料やエアゾールなどに用い
られているものであれば何ら限定されない。例えば水、
油性溶媒が挙げられる。本発明において油性溶媒として
は、従来よりエアゾール剤に用いられている油性溶媒で
あれば何ら限定されない。例えば、ヘキサン、ケロシ
ン、灯油、n−ペンタン、iso−ペンタン、シクロペ
ンタンなどの脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素;ジクロロメタン、四塩
化炭素などのハロゲン化炭化水素類;エタノール、イソ
プロピルアルコール、エチレングルコールなどのアルコ
ール類;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエー
テルなどのエーテル類;酢酸エチル、ミリスチン酸イソ
プロピルなどのエステル類;アセトニトリルなどのニト
リル類;ジメチルホルムアミドなどの酸アミド類;大豆
油、綿実油などの植物油などが挙げられ、これらの油性
溶媒から選択した1種以上の化合物を配合することがで
きる。
【0022】本発明において溶媒としての水は、従来よ
り用いられている精製水あるいは脱イオン水に加えて脱
酸素水なども用いられる。特に脱酸素水を用いた場合
は、エアゾール容器の防錆の観点からも有用である。そ
して精製水あるいは脱イオン水を用いる場合はエアゾー
ル容器を防錆する必要があるので、安息香酸ナトリウ
ム、亜硝酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸
アンモニウムなどの防錆成分を配合したり、あるいは、
pHを調節するための緩衝成分、例えばりん酸1ナトリ
ウム−りん酸2ナトリウム、安息香酸アンモニウム−水
酸化ナトリウム、安息香酸ナトリウム−安息香酸、安息
香酸アンモニウム−アンモニア水、安息香酸アンモニウ
ム−安息香酸、りん酸2カリウム−水酸化ナトリウム、
水酸化ナトリウム−重マレイン酸ナトリウム、トリス・
マレイト−水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム−炭酸水
素ナトリウムなどの組み合わせを添加することが好まし
い。また上記本発明の害虫防除用エアゾール用の組成物
を充填する場合に内壁を種々の合成樹脂にて被覆した容
器を用いた場合は、防錆の観点は考慮する必要はない。
【0023】また水を溶剤とした場合には、上記の害虫
防除成分は多くが難水溶性もしくは非水溶性であること
から、界面活性剤や水及び油に相溶性の溶剤を用いるこ
とにより水中に乳化、分散さらには可溶化させる。界面
活性剤としては、ソルビタンモノオレエート、ソルビタ
ンモノステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソル
ビタントリオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエ
ート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、トリポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、1,3−ブチレングリコール、デ
カグリセリンモノオレート、ジグリセリンモノオレエー
ト、ジオレイン酸プロピレングリコール、ポリオキシエ
チレンステアリル酸アミド、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコール、ソルビタンセスキオレエー
ト、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ジグ
リセリルモノオレエートおよびヘキサグリセリンポリリ
シノレート、ラウロイルグルタミン酸オクチルドデシル
エーテル、ステアリルアルコール、ラノリン脂肪酸、ポ
リビニルピロリドンから選ばれる1種または2種以上の
化合物が例示できる。これらの化合物は、界面活性剤に
属する。一般に界面活性剤は、他の高分子化合物と同様
に異なる重合度の混合物で構成されている。そして当該
混合物その名称は便宜上、該混合物中で最も多い化合物
の名称で示される。このようなことから本発明において
先に分散助剤として名称を挙げたものは、これらの名称
で発売されている界面活性剤だけでなく、その性状ある
いは規格が次に記載の商品と同様の化合物も含まれる。
例えば、ソルビタンセスキオレエートの場合は日光ケミ
カルのNIKKOL SO−15Rとほぼ同様の性状を
示すものであればよい。また水及び油に相溶性の溶剤と
しては、プロピレングリコール、プロパノール、ブチル
ジグリコールなどが挙げられる。この場合の配合量は
0.1〜5.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量
%である。これらを水以外の溶剤においても必要に応じ
て使用することにより、乳化、分散さらには可溶化をよ
り優れたものとすることができる。
【0024】さらに本発明では必要に応じてレモン、オ
レンジ、ユーカリ、ラベンダーなどの芳香剤、ラウリル
酸メタクリレートなどの消臭剤などを配合することがで
きる。
【0025】本発明の害虫防除用エアゾール組成物に使
用できる噴射剤としては、一般に知られているものが使
用できる。 本発明において噴射剤としては、例えば、
液化石油ガス(LPG)、プロパン、n−ブタン、is
o−ブタン、n−ペンタン、iso−ペンタン、シクロ
ペンタン、塩素を含まないフロンガス、ジメチルエーテ
ル、窒素ガス、液化炭酸ガス等が挙げられる。塩素を含
まないフロンガスとしは、HFC−125、HFC−1
34a、HFC−143a、HFC−152a、HFC
−32等が挙げられる。これらは単独又は2種以上の混
合物として使用することができ、原液に対して容積比で
2倍以上、好ましくは2〜7倍含有させる。
【0026】また保留剤としては灯油、1,1,1−ト
リクロロエタン、塩化メチレン、トリクロロモノフルオ
ロメタン、四塩化炭素、1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタン、クロロホルム、塩化エチ
レン、1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフル
オロエタンなどを挙げることができる。ここで、下記表
−1に本発明の害虫防除用エアゾールの処方例(300
mlエアゾール)を示すが、本発明の内容がこれらに限定
されるものではない。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】本発明における防除対象としては、屋内外
に生息する害虫および屋内塵性ダニ類など全般に亘る。
屋内外に生息する害虫としては衛生害虫あるいは生活害
虫等が挙げられる。例えば衛生害虫としてはゴキブリ類
(チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ
等)、ハエ類(イエバエ、クロバエ、ニクバエ等)、カ
類(イエカ、ヤブカ、シマカ等)、シラミ類、ノミ類等
が挙げられ、更に生活害虫としてはシロアリ(羽ア
リ)、クロアリ、クモ、ハチ、ケムシ、ムカデ、ゲジゲ
ジ、ヤスデ、シバンムシ、アリガタバチ、ユスリカ、チ
ョウバエ、カメムシ、ヨコバイ、キクイムシ、ダンゴム
シ、ワラジムシ、シミ、イガ、コイガ、カツオブシムシ
およびヌカカ等が例示できる。更に屋内塵性ダニ類とし
ては室内で繁殖増殖するダニ類、あるいは室内に迷入し
てくるダニ類として例えば、コナヒョウヒダニ、ヤケヒ
ョウヒダニ等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ、ムギ
コナダニ等のコナダニ類、チリニクダニ、イエニクダニ
等のニクダニ類、フトツメダニ、ミナミツメダニ等のツ
メダニ類、ホコリダニ類、ササラダニ類、イエダニ、ト
リサシダニ、ワクモ、マダニ類等の動物寄生性ダニ類な
どが挙げられる。
【0030】本発明においてエアゾール組成物をスプレ
ー(噴霧)するための手段として、該組成物を充填する
エアゾール容器とバルブ、ボタン等は、上記本発明の特
性を満足すれば、何ら制限を受けるものではない。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳しく説明
するが、本発明がこれらに限定されるものではない。
【0032】実施例1 上記表−1に示す処方No3のエアゾール、及び下記表
−4に示す従来品aを噴射したときの有効成分(フタル
スリン)の気中濃度を測定するため次の試験を行った。
尚、従来品aは害虫防除成分(フタルスリン450mg及
びレスメトリン60mg)を1号灯油で120mlに調整し
た原液、LPG及びDMEからなる噴射剤180mlから
なる害虫防除用エアゾールであり、噴射量2.3g/5
秒である。本発明品の噴射量は約6g/5秒である。
【0033】1.8m3 のチャンバーにて、床面より1
mの高さにてチャンバーのほぼ中央に当たる位置にサン
プリング管(φ15mm×100mm、シリカゲル約
6.0g)を取り付けた。各エアゾールは、噴射窓(高
さ約1.6m)から5秒間噴射し、噴射直後より一定の
間隔で空気サンプリング管より各3分間毎、約18リッ
トル/分のスピードで空気をサンプリングし、空気中の
粒子をトラップした。サンプリング管は、本発明でいう
噴射空間内に設置した。サンプリングは、噴射直後より
1時間まで行い、サンプリング管にトラップした有効成
分はガスクロマトグラフィーにより分析した。フタルス
リンの気中濃度(μg/m3 )は式:気中濃度(μg/
3 )=1000×分析値(μg)/[サンプリング流
量(リットル/分)×3(分)])/m3 )により求め
た。
【0034】その結果を図1に示す。図1に示すとお
り、本発明品のフタルスリンの気中濃度は従来品aのそ
れに比べて、噴射直後は低いものの、噴射後7分まで上
昇し、それ以後従来品に比べて高くなった。これは、噴
射空間において、気中濃度が高い状態で長時間維持され
ていることを示し、殺虫効果を著しく向上させる。ま
た、本発明品では噴射剤の割合が増加したことにより、
噴射された有効成分が適度な粒子径となって、該成分の
気中濃度、更には殺虫効果に著しく影響しているものと
考えられる。
【0035】一方、上記本発明品(処方No3)を用い
て、噴射された粒子の特性を測定したところ、噴射され
た粒子のうち、11μm以下の粒径の粒子が、32.3
±5.8(%)含まれていた。また、上記本発明品(処
方No3)と上記従来品aを用いて、各々のエアゾール
の噴射後の噴射物の拡散体積を測定した。測定方法は、
各々のエアゾールを噴射し、その噴射された液滴の占め
る体積(液滴が描く軌道で囲まれた空間の体積)を測定
し、その結果を図2に示す。図2に示す通り、本発明品
は、従来品aに比べて拡散体積が経時的に著しく大きく
なっており、少なくとも2.4秒後においては従来品a
の約6倍の拡散体積があった。この結果から、害虫防除
成分の有効気中濃度が、広範囲にわたって存在している
ことがわかり、殺虫効果を著しく向上することを示す。
【0036】実施例2 本発明の害虫防除用エアゾールに対して下記の効力試験
を実施した。なお、本発明品の噴射量は約6g/5g
で、比較例として従来品aのエアゾールを用いた。
【0037】(方法及び結果)イエバエ(オス/メス=
1:1)20匹の入ったステンレスゲージ(250mm
×250mm×250mm)を天井から吊り下げ、ゲー
ジの中心から水平距離で1m、1.5m、2.0mの位
置より上記エアゾールを約1秒間噴射し、経時的にイエ
バエのノックダウン数及び24時間後の死亡率(%)を
観察する試験を各2回行い、平均した。この結果を下記
表−2に示す。
【0038】
【表3】
【0039】表−2から明らかなとおり、本発明品は従
来品aと比べて速攻性及び致死において優れた効果を示
している。また、本発明品の害虫防除効果は、遠距離に
なっても維持されている。これは、本発明品の噴射され
た粒子の粒子特性が適正となり、噴射物がより遠方にま
で到達したためと考えられる。
【0040】実施例3 上記従来品a、従来品aの噴射量のみを増やしたもの
(6.0g/5秒)である比較品、及び表−3記載の本
発明品(表−1記載の処方No1〜4)を用いて、処理
面への濡れの程度を比較するため、平面に白紙を置き、
そこに向けて20cmの距離から各エアゾールを2秒間噴
射し、そのときの白紙の濡れの程度を面積(縦cm×横c
m)によって比較した。また、火炎長を測定した。この
結果を表−3に示す。
【0041】
【表4】
【0042】また、上記表−3に記載の各エアゾールを
用いてイエバエに対する防除効果を比較するため、イエ
バエの入ったステンレスゲージ(250mm×250m
m×250mm)を天井から吊り下げ、ゲージの中心か
ら水平距離で75cmの位置より各エアゾールを1.5秒
間噴射し、経時的にイエバエのノックダウン数及び24
時間後の死亡率(%)を観察する試験を各2回行った。
この結果を表−3に示す。表−3に示すように、本発明
品をみると、噴射量が増えても、壁面の濡れは、噴射量
の少ない従来品aと殆ど同程度で、火炎長の増大も抑制
されていた。また、本発明において火炎長の火源からの
もどりの長さも抑制されていた。表−3の結果から、本
発明品においては、単位時間あたりの噴射量を一定とし
た場合、殺虫効力については原液量が少なくなるにつ
れ、わずかに低下する傾向がみられたが、殺虫効力は全
て良好であった。以上のことにより、従来品aは、濡れ
性、火炎長に関しては優れているが、殺虫効果が著しく
悪く、また比較品は、殺虫効果に関しては優れている
が、濡れ性、火炎長に関しては著しく悪い。よって、従
来品a及び比較品では、濡れ性、火炎長と殺虫効果の両
方を良好にすることができないことが判る。
【0043】一方、本発明品は、壁面の濡れ性、火炎長
と殺虫効果のいずれにおいても良好な結果が得られた。
特に、噴射剤/原液比が200/100(2倍)〜26
0/40(6.5倍)であれば、殺虫効力の面でより良
好になることがわかる。
【0044】実施例4 次に、本発明のエアゾールにおいて、実際の使用状態に
おける害虫防除効果を試験した。1.8m3 のチャンバ
ーに雄、雌(1:1)のイエバエ(伝研系)約100匹
を放し、暫く放置後、下記表−4に記載の各エアゾール
をチャンバー内で、散在しているハエに向かって1.7
秒間噴射した。噴射開始時より経過時間ごとにノックダ
ウンしたハエの数及び24時間後の死亡率(%)を測定
した。その結果を下記表−4に示す。
【0045】
【表5】
【0046】表−4に示すように、実際の使用状態にお
いても、従来品a〜cに比べて、本発明品は速攻性及び
致死において優れた効果を示し、且つ優れた害虫防除効
果を示した。これは、本発明のエアゾールの作用、効果
が実際の使用状態においても十分に発揮されることがわ
かる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の害虫防除
用エアゾールは優れた害虫防除効果を得ることができ、
かつ大量噴射タイプでありながら処理面の濡れが少な
く、更に火炎長の増大を抑制できる害虫防除用エアゾー
ルである。また従来のエアゾールと比べて、噴射された
粒子特性が適正であり、有効成分の拡散体積が大きく、
有効成分の到達距離も延び、気中濃度が長時間安定に維
持され、優れた害虫防除効果を得ることができる。その
上、本発明の害虫防除用エアゾールは通常では噴射量が
増大することで生じる処理面の濡れ、更に火炎長の増大
を著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明及び従来品aのエアゾールを噴射した
ときの有効成分(フタルスリン)の気中濃度の変化を示
すグラフである。
【図2】 本発明及び従来品aのエアゾールを噴射した
ときの拡散体積の変化を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明において用いる害虫防除成分の1つ
としてはピレスロイド系化合物が挙げられる。そのよう
なピレスロイド系化合物としては、例えば、フェノトリ
ン(3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−ク
リサンテマート)、ペルメトリン(3−フェノキシベン
ジル dl−シス/トランス−2,2−ジメチル−3−
(2’,2’−ジクロロビニル)−シクロプロパンカル
ボキシレート)、レスメトリン((5−ベンジル−3−
フリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト) 、アレスリン(dl−3−アリル−2−メチル−4
−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トラン
ス−クリサンテマート)、フタルスリン(1,3,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−ジオキソ−2−インドリル
dl−シス/トランス−クリサンテマート)、エムペ
ントリン(1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
dl−シス/トランス−クリサンテマート)、1−エ
チニル−2−エチル−2−ペンテニル−2,2,3,3
−テトラメチル−シクロプロパンカルボキシレート、1
−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジ
メチル−3−(2’,2’−ジクロロビニル)−シクロ
プロパンカルボキシレート、プラレトリン((+)−2
−メチル−4−オキソ−3−プロパルギルシクロペント
−2−エニル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト)、テフルスリン(2,3,5,6−テトラフルオロ
−4−メチルベンジル−3−(2’−クロロ−3’,
3’,3’−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)、ベンフ
ルスリン(2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−
3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシレート)およびこれらの化合物
の異性体、誘導体および類縁体などが用いられ、これら
ピレスロイド系化合物より選択した1種以上の化合物
を、害虫防除用エアゾールに配合できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも害虫防除成分を含む原液と噴
    射剤とを含み、害虫に向かって噴射させ害虫を防除する
    エアゾールにおいて、噴射後の害虫防除成分の気中濃度
    が噴射空間において少なくとも5分間減少しないような
    噴射物を与えるものであることを特徴とする害虫防除用
    エアゾール。
  2. 【請求項2】 噴射後の害虫防除成分の気中濃度が最大
    値に達した後の少なくとも5分間は、該気中濃度の減少
    率が10%以下であることを特徴とする請求項1に記載
    の害虫防除用エアゾール。
  3. 【請求項3】 少なくとも害虫防除成分を含む原液に対
    して噴射剤を容積比で2倍以上配合してなり、かつスプ
    レーによる噴射量が5秒間当たり5グラム以上であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の害虫防除用エア
    ゾール。
  4. 【請求項4】 少なくとも害虫防除成分を含む原液に対
    して噴射剤を容積比で2〜7倍配合してなる請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール。
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