JPH09173143A - ミラー付きあぶらとり紙 - Google Patents

ミラー付きあぶらとり紙

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Publication number
JPH09173143A
JPH09173143A JP7354078A JP35407895A JPH09173143A JP H09173143 A JPH09173143 A JP H09173143A JP 7354078 A JP7354078 A JP 7354078A JP 35407895 A JP35407895 A JP 35407895A JP H09173143 A JPH09173143 A JP H09173143A
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JP
Japan
Prior art keywords
mirror
blotting paper
cover
paper
oil
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7354078A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ichihara
敏生 市原
Seizo Ichihara
誠三 市原
Takuya Nakagawa
拓也 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAGAWA SOUBUNDOU KK
SAIKIYOUSHIYA KK
Japan Pulp and Paper Co Ltd
Original Assignee
NAKAGAWA SOUBUNDOU KK
SAIKIYOUSHIYA KK
Japan Pulp and Paper Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NAKAGAWA SOUBUNDOU KK, SAIKIYOUSHIYA KK, Japan Pulp and Paper Co Ltd filed Critical NAKAGAWA SOUBUNDOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あぶらとり紙本体にミラー部を一体に設け
て、使用に際しての利便性を向上し、しかも重さもほと
んどアップさせず、更にコストの上昇も抑えること。 【構成】 あぶらとり紙本体1の表紙3のオモテ表紙4
の表面に矩形状のミラー部11を一体に形成する。この
ミラー部11はアルミ蒸着にて形成されている。ミラー
部11の表面であるミラー面12により光を反射させて
顔を写し出す。あぶらとり紙片2にて顔のあぶら分を吸
収する場合には、バッグなどからあぶらとり紙本体1を
取り出して、その中からあぶらとり紙片2を1枚抜き取
る。あぶらとり紙片2を顔に当てながら表紙3のミラー
部11を見ることで、このミラー部11がコンパクトや
別体のガラス製のミラーとなってあぶら分の取り具合が
容易に分かる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に女性の化粧時
に顔のあぶら分(皮脂)を吸収させるのに用いられるあ
ぶらとり紙であって、詳しくはあぶらとり紙を使用する
際に便利なミラー付きあぶらとり紙に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、主に女性の化粧時に顔のあぶ
ら分(皮脂)を吸収させるのに「あぶらとり紙」あるい
は「フェイスペーパー」と呼ばれる化粧紙が用いられて
いる。これらのあぶらとり紙は、多数枚のあぶらとり紙
片を表紙の内側に保持して1冊のあぶらとり紙本体とし
て一般に市販されている。そして、顔のあぶら分を取る
場合には上記あぶらとり紙本体から1枚のあぶらとり紙
片を抜き取って使用するのであるが、あぶらとり紙片を
顔に当ててあぶら分を取る場合にはバッグなどから取り
出したコンパクトのミラーを見ながら使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、あぶらと
り紙片により顔のあぶら分を取る場合には、あぶらとり
紙本体とコンパクトの2つをバッグなどから取り出す必
要があり、実使用に際して不便であるという問題があっ
た。
【0004】そこで、ミラーを備えたあぶらとり紙が既
に市販されているが、このミラーはガラス製のミラーで
あり、布製の入れ物に多数枚のあぶらとり紙片と別体と
してのガラス製のミラーとを共に納装したものである。
しかしながら、あぶらとり紙に備えたミラーは上述のよ
うにガラス製であるので、落としたりした場合には割れ
たりするために怪我などの点で安全性に問題がある。し
かも、ガラス製で別体のミラーを付加しているので、コ
ストもその分だけ高くなる。また、ガラス製のミラーな
ので重量も重くなり、あぶらとり紙本体自体と比べて非
常に重くなる。そのため、ミラーを備えているコンパク
ト以外に余分のミラーがバッグ内に入ることになり、ガ
ラス製のミラーの分だけバッグが重くなる。したがっ
て、ガラス製のミラーを備えたあぶらとり紙は却って不
便になるという問題が新たに発生している。
【0005】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、あぶらとり紙本体にミラー部を一体に設けて、
使用に際しての利便性を向上し、しかも重さもほとんど
アップさせず、更にコストの上昇も抑えたミラー付きあ
ぶらとり紙を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のミラー付きあぶらとり紙では、所定の大きさに
断裁された複数枚のあぶらとり紙片2と、これらのあぶ
らとり紙片2を内側で保持する表紙3とであぶらとり紙
本体1を構成し、上記表紙3の表側4あるいは裏側5の
いずれかの面にミラー部11を形成していることを特徴
としている。
【0007】また、請求項2記載のミラー付きあぶらと
り紙では、上記ミラー部11を、ハート状、スペード
状、花模様などの意匠的なデザインを施していることを
特徴としている。
【0008】請求項3記載のミラー付きあぶらとり紙で
は、上記表紙3に開口窓21を形成し、表紙3の内面側
にミラー部11を形成すると共に、上記開口窓21にミ
ラー部11のミラー面12を露出し、このミラー面12
を表紙3の表面より内方に位置させていることを特徴と
している。
【0009】さらに、請求項4記載のミラー付きあぶら
とり紙では、上記ミラー部11を凸面状に形成している
ことを特徴としている。
【0010】請求項5記載のミラー付きあぶらとり紙で
は、上記ミラー部11はアルミ蒸着の鏡面仕上げとして
いることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のミラー付きあぶら
とり紙の斜視図を示し、図2は断面図を示している。図
1及び図2において、あぶらとり紙本体1は、多数枚の
あぶらとり紙片2と、これらのあぶらとり紙片2を内側
に保持している紙製の表紙3とで構成されている。あぶ
らとり紙片2は、所定の大きさで図示例では正方形の形
状に断裁されて、一定枚数を一冊分として表紙3を二つ
折りした内側中央部分に糊付けなどで該表紙3に保持さ
れている。また、表紙3の大きさもあぶらとり紙片2の
大きさと略同じ大きさである。なお、表紙3の表側をオ
モテ表紙4とし、裏側をウラ表紙5と称する。
【0012】ここで、図1に示すようにあぶらとり紙本
体1の表紙3のオモテ表紙4の表面に矩形状のミラー部
11が一体に形成されている。このミラー部11はアル
ミ蒸着にて形成されているものであり、ミラー部11の
表面であるミラー面12により光を反射させて顔を写し
出すようになっている。図2は上記あぶらとり紙本体1
の断面図を示しており、表紙3及びミラー部11の厚み
は便宜上実際の物よりも厚く記載している。
【0013】図3は上記ミラー部11の要部拡大断面図
であり、支持体13、アルミ蒸着部14、保護部15の
3層構造としてある。ミラー部11の支持体13は塩化
ビニールで構成され、その厚みは50〜100μmであ
り、アルミ蒸着部14はアルミの粉を上記支持体13の
表面に蒸着にて形成し、その表面は鏡面仕上げとしてい
る。さらに、アルミ蒸着部14の表面には保護部15と
して透明なポリエステルを付着させて、アルミ蒸着部1
4の表面が傷付かないように保護膜としての機能を持た
せている。なお、この保護部15の厚みは略25μmと
している。
【0014】また、上記ミラー部11の厚みは表紙3の
厚みより薄くあるいは同じぐらいの厚さで形成されてお
り、重さも非常に軽いものである。そのため、ミラー部
11を形成したあぶらとり紙本体1をバッグなどに入れ
ておいても重くなることはない。さらにあぶらとり紙本
体1の表紙3と共に充分に撓み可能となっており、表紙
3の撓みによってミラー部11にヒビが入ったり、表紙
3から剥がれたりすることはない。さらに、あぶらとり
紙片2にて顔のあぶら分を吸収する場合には、バッグな
どからあぶらとり紙本体1を取り出して、その中からあ
ぶらとり紙片2を1枚抜き取り、あぶらとり紙片2を顔
に当てながら表紙3のミラー部11を見ることで、この
ミラー部11がコンパクトや別体のガラス製のミラーと
なってあぶら分の取り具合が容易に分かる。したがっ
て、従来とは異なりあぶらとり紙とは別個にコンパクト
を取り出す必要がなく、本発明のミラー付きあぶらとり
紙により、あぶらとり紙の利便性が飛躍的に向上するも
のである。
【0015】また、薄いミラー部11をアルミ蒸着によ
って表紙3の表面に形成するだけなので、コストも安価
にでき、あぶらとり紙本体1の全体のコストの上昇を低
く抑えることができる。さらに、ミラー部11をあぶら
とり紙本体1の表紙3の表面に形成しているので、多く
の種類のあぶらとり紙が店先に並べられている場合で
も、ユーザーの目に付きやすく、販売促進機能としての
効果もある。また、従来とは異なり、別体のガラス製の
ミラーではなく、あぶらとり紙本体1にアルミ蒸着によ
り付着させたミラー部11なので、ガラス製のミラーの
ように割れたりすることがなく、危険性が全くない。し
たがって、別体のガラス製のミラーを入れていた従来と
比べて、比較にならないほど安全性の点で有利となるも
のである。
【0016】(第2の実施の形態)図4は第2の実施の
形態を示し、先の実施の形態ではミラー部11をあぶら
とり紙本体1の表紙3のオモテ表紙4の外側面に形成し
ていたが、この実施の形態では図4に示すようにオモテ
表紙4の内側面に形成しているものである。あぶらとり
紙本体1は通常はポリエステルやセロハン等の袋に入れ
て販売されており、あぶらとり紙本体1の輸送、保管
時、販売時等において上記袋の内面とミラー部11の表
面(ミラー面12)とが摺動し合ってミラー面12が傷
付くおそれがある。そこで、ミラー部11を表紙3のオ
モテ表紙4の内側面に形成することで、ミラー面12が
袋と摩擦し合うことにより傷が付くのを防止することが
できる。
【0017】また、上記ミラー部11をあぶらとり紙本
体1の表紙3のウラ表紙5の外側面(あぶらとり紙本体
1の裏面)や、ウラ表紙5の内側面に形成するようにし
ても良い。また、オモテ表紙4やウラ表紙5の各面にそ
れぞれミラー部11を形成するようにしても良い。さら
に、図1及び図4では、ミラー部11の大きさをあぶら
とり紙本体1の約半分ほどの大きさとしているが、ミラ
ー部11を表紙3の全面に形成しても良く、反対に図示
例より小さく形成しても良く、またミラー部11の位置
は例えば、角部の位置に形成しても良い。すなわち、ミ
ラー部11の表紙3のいずれの箇所や、ミラー部11の
大きさ、ミラー部11の位置は特に限定されるものでは
ない。また、ミラー部11の形状も四角に限らず、円形
や三角形、五角形等の多角形でも良いものである。
【0018】(第3の実施の形態)図5に第3の実施の
形態を示す。この実施の形態では、あぶらとり紙本体1
がユーザーの目に付き易さや、女性が好むような形状と
して、またデザインを凝ることで意匠効果を発揮させる
ような形状にミラー部11を形成したものである。図5
ではミラー部11をハートの形状に形成したものであ
り、図6はスペードの形状に、図7はクラブの形状に、
図8ではダイヤの形状にそれぞれミラー部11を形成し
ているものである。
【0019】ミラー部11を上記のようにトランプに用
いられているようなハートなどの形状に構成すること
で、あぶらとり紙本体1が店先で並べられている場合
に、ユーザーの目に付き易く、手に取って見たい気持ち
が生じ、それが販売促進の機能として発揮することにな
る。
【0020】図5〜図8に示すミラー部11の箇所は、
図示例ではあぶらとり紙本体1の表紙3のオモテ表紙4
の外側面に形成しているが、第1,第2の実施の形態の
場合と同様に表紙3のどの位置(オモテ表紙4、ウラ表
紙5の外側面や内側面)でも良い。また、ミラー部11
の大きさや位置も特に限定されるものではなく、ミラー
部11を任意の大きさに形成し、任意の場所に形成する
ようにしても良い。また、ミラー部11の形状をトラン
プに用いられている形状に限られるものではなく、バ
ラ、チューリップなどの花のデザインを施したり、ある
いは宝石のダイヤ等の形状にミラー部11を形成するよ
うにしても良い。このような形状にミラー部11をデザ
インすることで、意匠効果を発揮して、ユーザーに購買
意欲を喚起させることができるようになる。さらに、あ
ぶらとり紙本体1のミラー部11の形状は上述した矩形
状、ハート形状、花模様等以外に以下に示すような形状
でも良い。すなわち、あぶらとり紙本体1を製造、販売
する会社のロゴでミラー部11を形成するようにしても
良い。ここで、上記ロゴは、会社名のハウスマークや、
会社名自体の文字や略称のアルファベット、漢字、カタ
カナ、平かなも含む概念である。
【0021】(第4の実施の形態)第4の実施の形態を
図9に示す。上記の各実施の形態でのあぶらとり紙本体
1のミラー部11の表面つまりミラー面12をフラット
にしていたが、図9に示すようにミラー面12を凸面状
に形成したものである。ミラー部11のミラー面12を
凸面状に形成することで、拡大鏡の機能や反射範囲を拡
大する機能を発揮させることができる。つまり、ミラー
部11のミラー面12を凸面状とすることで、顔の見る
箇所を拡大して見ることができ、あぶらとり紙片2によ
るあぶら分の取れ具合をハッキリと視認することができ
る。また、反射範囲を拡大することで、ミラー部11自
体の大きさを小さくすることができ、ミラー部11のコ
ストも安価にできる。また、ミラー部11が同じ大きさ
であれば、あぶらとり紙片2を当てる部分だけでなく、
顔の大部分も写すことができ、使い勝手が非常に向上す
るものである。
【0022】(第5の実施の形態)図10及び図11は
第5の実施の形態を示すものであり、ミラー部11を表
紙3の内側面に形成すると同時に、ミラー面12は表紙
3の外側に露出させるようにしたものである。なお、図
11では、理解し易いようにあぶらとり紙本体1の表紙
3の厚さを実際以上に厚く描いている。すなわち、あぶ
らとり紙本体1は上述したようにポリエステル等の袋2
0に納装されて販売されるものであり、そのため、袋2
0の内面とミラー部11のミラー面12とが接触してミ
ラー面12を傷付ける虞が多分にある。
【0023】そこで、図11に示すようにあぶらとり紙
本体1の表紙3(図示例ではオモテ表紙4)に開口窓2
1を穿設し、表紙3の内面にミラー部11を配設してミ
ラー面12を上記開口窓21より外側面に露出させるし
ている。つまり、表紙3の内面の開口窓21の周辺にミ
ラー部11の周辺を付着させて、ミラー部11を表紙3
の内面に配設しているものである。これにより、ミラー
部11のミラー面12は開口窓21より突出せず、あぶ
らとり紙本体1を袋20に納装しても、袋20の内面と
ミラー面12とは接触することがなく、ミラー面12は
傷つくことはない。また、開口窓21を介してミラー部
11を臨ませている構成なので、意匠的効果も発揮し
て、購買意欲を喚起させることにもなる。
【0024】(第6の実施の形態)図12は第6の実施
の形態を示し、開口窓21の内側にミラー部11を形成
した場合に、上記の図9の場合と同様にミラー面12を
凸面状に形成した場合である。この場合にも、ミラー面
12の最も突出する部分は、表紙3の表面より突出しな
い構造としている。したがって、この実施の形態では、
図9及び図11との場合の合わせた効果を発揮すること
が可能となる。もちろん、あぶらとり紙本体1の重さも
軽く、また、ガラス製のミラーを用いていないので、頗
る安全である。
【0025】上記第5,第6の実施の形態では、ミラー
部11を表紙3のオモテ表紙4の内面側に設けていた
が、表紙3のウラ表紙5の内面側に設けても良い。ただ
し、表紙3の外側には構造上形成することはない。
【0026】ところで、上記あぶらとり紙本体1のあぶ
らとり紙片2は以下に示すような構成であり、また、以
下に示す方法で製造されるものである。すなわち、図1
3に示すように、あぶらとり紙片2の材料となる原紙3
1は、軸33により回動自在に軸支されている巻き出し
ローラー32により幾層にも連続して巻装されている。
この原紙31は、20g/m2 前後の重さで、柔らかく
比較的吸収性のある巻取和紙やレーヨン混抄紙、あるい
はある程度平滑性があり厚さが均一の巻取洋紙を用いて
いる。なお、原紙31の重さとしては18〜30g/m
2 の範囲のものが適用されるが、上記の20g/m2
原紙31が好適例である。
【0027】巻き出しローラー32からの送り出し側に
は、受けローラー34と加圧ローラー36とで構成され
る無地エンボス加工装置40が設けられている。受けロ
ーラー34は固定された軸35により回動自在に軸支さ
れており、また、加圧ローラー36は軸37により回動
自在に軸支されていると共に上下方向に移動自在となっ
ている。更に加圧ローラー36はエアー等の加圧手段
(図示せず)により白抜きの矢印の方向に付勢されて受
けローラー34側を加圧するようになっている。なお、
加圧ローラー36には該加圧ローラー36を加熱するた
めの加熱手段(図示せず)が設けられている。また、ロ
ーラー45には後述するコーティングフィルム44が巻
装されている。
【0028】無地エンボス加工装置40の送り出し側に
は、加工により形成されたあぶらとり紙素材43を巻き
取る巻き取りローラー41が軸42により回動自在に配
設されている。また、上記コーティングフィルム44の
熱可塑性樹脂47(図14参照)を原紙31に熱転写し
て剥離したフィルム46を巻き取るローラー50が配設
されている。なお、51,52はガイドローラーであ
る。
【0029】なお、無地エンボス加工装置40における
無地ロールエンボス加工と表現しているが、受けローラ
ー34及び加圧ローラー36の表面は滑らかになってお
り、原紙31の表面には、表面に凹凸模様を施す、いわ
ゆる「エンボス加工」はされない。
【0030】上記コーティングフィルム44は、図14
に示すように極く薄いフィルム46の片面に主として水
溶性の熱可塑性樹脂47をウエットコートして形成され
ており、このコーティングフィルム44の樹脂47面を
原紙31の一面に無地ロールエンボス加工により熱転写
するようにしたものである。上記水溶性の熱可塑性樹脂
47としては、塩化ビニル、アクリル等を用い、またフ
ィルム46としては、厚さ12μm〜15μmのポリエ
ステルフィルムやポリプロピレンフィルム等を用いてい
る。また、水溶性の熱可塑性樹脂47をフィルム46に
コーティングする場合には、5〜10g/m2 の範囲で
ウエットコートしている。
【0031】次に、フィルム46、熱可塑性樹脂47、
原紙31、無地ロールエンボス加工における温度、圧
力、速度、加工回数等を具体的に説明する。 コーティングフィルム44を形成するための材質 フィルム46 :東洋紡社製ポリエステルフィルム
厚さ12μm 熱可塑性樹脂47:呉羽化学社製クレハロンDOA(登
録商標) グラビアコーターにより熱可塑性樹脂47のクレハロン
DOA(45%)を、フィルム46のポリエステルフィ
ルム(12μm)の片面にウエット(8g/m2 )コー
トして、巻き取る。このようにして形成されたのがコー
ティングフィルム44であり、コーティングフィルム4
4の拡大断面図を図14に示す。なお、この図14は図
13のA部の拡大断面図である。また、図13において
上述のようにして巻き取ったコーティングフィルム44
をローラー45から無地エンボス加工装置40へ送り出
すようにしている。
【0032】 原紙31としては以下のものが好適例
である。 白川製紙社、大王製紙社製20g/m2 巻取色原紙 三和製紙社製20g/m2 細雪巻取原紙
【0033】 無地エンボス加工装置40での条件 温度:90℃〜150℃ 圧力:略15トン 速度:毎分4M〜6M(Mはメートル) 無地ロールエンボス加工:1回
【0034】次に製造方法について説明する。巻き出し
ローラー32及びローラー45から連続して原紙31及
びコーティングフィルム44を無地エンボス加工装置4
0へ送り出す。この時、ローラー45からのコーティン
グフィルム44は熱可塑性樹脂47を下面にして送り出
し、原紙31の上面にコーティングフィルム44を沿わ
せながら無地エンボス加工装置40にて上記の温度、圧
力及び速度の条件下で無地ロールエンボス加工を行な
う。原紙31及びコーティングフィルム44は無地エン
ボス加工装置40の受けローラー34と加圧ローラー3
6により熱加圧されて、原紙31の上面にコーティング
フィルム44の熱可塑性樹脂47が熱転写される。
【0035】この加圧ローラー36によるコーティング
フィルム44の熱可塑性樹脂47の熱転写の際にコーテ
ィングフィルム44のフィルム46が剥離され、この剥
離されたフィルム46はガイドローラー52を介してロ
ーラー50に巻き取られる。なお、フィルム46にコー
ティングする水溶性の熱可塑性樹脂47は、該フィルム
46へはコートが可能で、且つ加圧ローラー36による
熱転写の際には簡単に剥離できる材質を用いている。こ
のように、無地エンボス加工装置40にて原紙31にコ
ーティングフィルム44の熱可塑性樹脂47を熱転写
し、剥離したフィルム46をローラー50にて巻き取っ
ていき、フィルム46を剥離した原紙31はあぶらとり
紙素材43として形成され、巻き取りローラー41にあ
ぶらとり紙素材43が連続して巻き取られていく。
【0036】図15は原紙31に熱可塑性樹脂47を熱
転写した場合のあぶらとり紙素材43(あぶらとり紙片
2)の拡大断面図(図13のB部の拡大断面図)を示し
ており、熱可塑性樹脂47の分子が原紙31の繊維の間
に浸透し、従来の「金箔打ち紙」を用いていたあぶらと
り紙と同様、あるいはそれ以上の平滑性、吸収力を得る
ことができた。なお、上記の「金箔打ち紙」とは、仏像
等に使用する金箔を圧延して形成する際に用いる紙を言
い、柿渋などで特殊加工された極上和紙の間に圧延した
純金を挟み、この純金を挟んだ和紙を幾度も幾度も槌打
ちして金箔を形成する際に用いる上記和紙を言う。
【0037】また、実際の製品としてのあぶらとり紙片
2を形成するために、巻き取りローラー41にて巻き取
ったあぶらとり紙素材43を所定の寸法(例えば、正方
形や長方形などの手のひらと同じくらいの大きさ)に断
裁されることになる。
【0038】なお、上記では、無地エンボス加工装置4
0による無地ロールエンボス加工における圧力値を略1
5トンとしているが、原紙31の種類等によって圧力値
を12トン〜18トンの範囲で無地ロールエンボス加工
を行なうようにしても従来の金箔打ち紙と同等の平滑
性、吸収力を備えたあぶらとり紙素材43を形成するこ
とができる。上記略15トンの圧力値が好適例である。
また、上記において、無地エンボス加工装置40におけ
る無地ロールエンボス加工において、温度条件を90℃
〜150℃にそれぞれ設定してあぶらとり紙を形成した
場合について説明したが、温度条件の範囲を130℃〜
150℃とした場合には、より品質の良いあぶらとり紙
を形成することができる。更に、原紙の一面に熱転写す
る樹脂として上記では熱可塑性樹脂としたが、熱可塑性
樹脂に限定されるものではない。例えば、カゼイン、柿
渋などの天然樹脂を原紙の一面に熱転写してあぶらとり
紙を形成しても良い。
【0039】このように、フィルム46にコーティング
した熱可塑性樹脂47を原紙31に無地ロールエンボス
加工による熱転写してあぶらとり紙素材43を形成した
ものであり、無地ロールエンボス加工による熱加圧効果
により金箔打ち紙と同等の優れた平滑性、吸収力を得る
ことができたものである。また、無地ロールエンボス加
工の回数も1回で済み、特にこの加工回数の大幅な減少
により製造コストを大幅に下げることができる。
【0040】更には、原紙31の一面に熱可塑性樹脂4
7を熱転写しているので、あぶらとり紙素材43、つま
りあぶらとり紙片2の一面は熱可塑性樹脂47面とな
り、この熱可塑性樹脂47の面が光沢を放ち、あぶらと
り紙片2の吸収面と非吸収面とが肉眼的且つ感触的にハ
ッキリ区別でき、使用者には非常に使い勝手が良いもの
である。またこの熱可塑性樹脂47面があぶらとり紙片
2の一面に全体にわたって形成されているので、あぶら
分を吸収した場合には吸収面とは反対側への浸透が熱可
塑性樹脂47により阻止されてあぶらが滲み出ることも
ない。そのため、手が汚れることもなく非常に使い勝手
が良いものである。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のミラー付きあぶ
らとり紙によれば、表紙のいずれかの面にミラー部を形
成しているので、あぶらとり紙片にて顔のあぶら分を吸
収する場合には、バッグなどからあぶらとり紙本体を取
り出して、その中からあぶらとり紙片を1枚抜き取り、
あぶらとり紙片を顔に当てながら表紙のミラー部を見る
ことで、このミラー部がコンパクトや別体のガラス製の
ミラーとなってあぶら分の取り具合が容易に分かる。し
たがって、従来とは異なりあぶらとり紙とは別個にコン
パクトを取り出す必要がなく、本発明のミラー付きあぶ
らとり紙により、あぶらとり紙の利便性が飛躍的に向上
する。
【0042】また、請求項2記載のミラー付きあぶらと
り紙によれば、ミラー部を、ハート状、スペード状、花
模様などの意匠的なデザインを施しているため、単に着
色されているデザインと比べてミラー部により光を反射
するので、多種類のあぶらとり紙が店先に並べられてい
ても、遠くから見つけ易いと共に、他社製品との差別化
ができる。また、ミラー部のデザイン形状が意匠的効果
を発揮して、購買意欲を喚起させることもできる。
【0043】さらに、請求項3記載のミラー付きあぶら
とり紙によれば、表紙に穿設した開口窓にミラー部のミ
ラー面を露出し、このミラー面を表紙の表面より内方に
位置させているので、あぶらとり紙本体を袋に納装した
場合でも、袋の内面とミラー部のミラー面とが接触せ
ず、そのため、ミラー面に傷が付くのを防止でき、商品
性を劣化させることもない。
【0044】また、請求項4記載のミラー付きあぶらと
り紙によれば、ミラー部を凸面状に形成していること
で、ミラー部に拡大鏡の機能や反射範囲を拡大する機能
を発揮させることができる。つまり、ミラー部を凸面状
とすることで、顔の見る箇所を拡大して見ることがで
き、あぶらとり紙片によるあぶら分の取れ具合をハッキ
リと視認することができる。また、反射範囲を拡大する
ことで、ミラー部自体の大きさを小さくすることがで
き、ミラー部のコストも安価にできる。また、ミラー部
が同じ大きさであれば、あぶらとり紙片を当てる部分だ
けでなく、顔の大部分も写すことができ、使い勝手が非
常に向上するものである。
【0045】請求項5記載のミラー付きあぶらとり紙に
よれば、ミラー部はアルミ蒸着の鏡面仕上げとしている
ことにより、ミラー部の重さも軽く、あぶらとり紙本体
をバッグなどに入れておいても重くなることはない。さ
らに、あぶらとり紙本体の表紙が撓んでも、ミラー部に
ヒビが入ったり、表紙から剥がれたりすることはない。
また、従来とは異なり、別体のガラス製のミラーではな
く、あぶらとり紙本体にアルミ蒸着により付着させたミ
ラー部なので、ガラス製のミラーのように割れたりする
ことがなく、危険性が全くない。したがって、別体のガ
ラス製のミラーを入れていた従来と比べて、比較になら
ないほど安全性の点で有利となるものである。さらに、
ミラー部をアルミ蒸着によって表紙の表面に形成するだ
けなので、コストも安価にでき、あぶらとり紙本体の全
体のコストの上昇を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のあぶらとり紙本体の斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態のあぶらとり紙本体の拡大
断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のミラー部の拡大断面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態のあぶらとり紙本体
の表紙を開けた場合の斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のミラー部をハート
形にした場合のあぶらとり紙本体の平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態のミラー部をスペー
ド形にした場合のあぶらとり紙本体の平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のミラー部をクラブ
形にした場合のあぶらとり紙本体の平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のミラー部をダイヤ
形にした場合のあぶらとり紙本体の平面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態のミラー部部分の表
紙の拡大断面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態のあぶらとり紙本
体の拡大断面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態のあぶらとり紙本
体の破断斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態のミラー部部分の
表紙の拡大断面図である。
【図13】本発明の実施の形態のあぶらとり紙片の素材
であるあぶらとり紙素材を製造する場合の製造方法を示
す図である。
【図14】本発明の実施の形態の図13のA部のコーテ
ィングフィルムの要部拡大断面図である。
【図15】本発明の実施の形態の図13のB部のあぶら
とり紙素材(あぶらとり紙片)の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 あぶらとり紙本体 2 あぶらとり紙片 3 表紙 4 オモテ表紙 5 ウラ表紙 11 ミラー部 12 ミラー面 21 開口窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 敏生 京都府京都市伏見区下鳥羽但馬町16番地 有限会社彩響舎内 (72)発明者 市原 誠三 京都府京都市伏見区下鳥羽但馬町16番地 有限会社彩響舎内 (72)発明者 中川 拓也 京都府京都市上京区浄福寺通丸太町上る中 務町486番地の129 株式会社中川蒼文堂内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の大きさに断裁された複数枚のあぶ
    らとり紙片(2)と、これらのあぶらとり紙片(2)を
    内側で保持する表紙(3)とであぶらとり紙本体(1)
    を構成し、上記表紙(3)の表側(4)あるいは裏側
    (5)のいずれかの面にミラー部(11)を形成してい
    ることを特徴とするミラー付きあぶらとり紙。
  2. 【請求項2】 上記ミラー部(11)を、ハート状、ス
    ペード状、花模様などの意匠的なデザインを施している
    ことを特徴とする請求項1記載のミラー付きあぶらとり
    紙。
  3. 【請求項3】 上記表紙(3)に開口窓(21)を形成
    し、表紙(3)の内面側にミラー部(11)を形成する
    と共に、上記開口窓(21)にミラー部(11)のミラ
    ー面(12)を露出し、このミラー面(12)を表紙
    (3)の表面より内方に位置させていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のミラー付きあぶらとり
    紙。
  4. 【請求項4】 上記ミラー部(11)を凸面状に形成し
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれか
    記載のミラー付きあぶらとり紙。
  5. 【請求項5】 上記ミラー部(11)はアルミ蒸着の鏡
    面仕上げとしていることを特徴とする請求項1〜請求項
    4にいずれか記載のミラー付きあぶらとり紙。
JP7354078A 1995-12-27 1995-12-27 ミラー付きあぶらとり紙 Withdrawn JPH09173143A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031946A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Meiko Shoji Kk ウエットシート包装体

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