JPH0917237A - 銅又は銅合金被覆アルミニウム合金線 - Google Patents

銅又は銅合金被覆アルミニウム合金線

Info

Publication number
JPH0917237A
JPH0917237A JP16120795A JP16120795A JPH0917237A JP H0917237 A JPH0917237 A JP H0917237A JP 16120795 A JP16120795 A JP 16120795A JP 16120795 A JP16120795 A JP 16120795A JP H0917237 A JPH0917237 A JP H0917237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
wire
aluminum alloy
strength
conductivity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16120795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Ohata
要介 大畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP16120795A priority Critical patent/JPH0917237A/ja
Publication of JPH0917237A publication Critical patent/JPH0917237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Processing (AREA)
  • Metal Extraction Processes (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量及び高導電性であり、また、銅被覆アル
ミニウム線よりも伸線加工性が優れた銅又は銅合金被覆
アルミニウム合金線を提供する。 【構成】 引張強さが24kgf/mm2以上、導電率
が58%IACS以上である高力アルミニウム合金線か
らなる芯材と、前記芯材を占積率10乃至20%で覆う
銅又は銅合金層とを有する銅又は銅合金被覆アルミニウ
ム合金線である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスク用ピッ
クアップコイル、CATV用中心導体又はヘッドホン用
巻線等に使用される銅又は銅合金被覆アルミニウム合金
線に関し、特に軽量であり、高導電性を有する銅又は銅
合金被覆アルミニウム合金線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銅線よりも軽量であると共に、高
い導電性が要求されるハードディスク用ピックアップコ
イル、CATV用中心導体又はヘッドホン用巻線に、ア
ルミニウム線に銅を被覆した銅被覆アルミニウム線が使
用されている。
【0003】この銅被覆アルミニウム線は、通常、洗浄
及び研磨といった前処理を施した銅テープに、同様な前
処理を施したアルミニウム線を縦添えし、このアルミニ
ウム線を覆うように、この銅テープをロールフォーミン
グにより連続的に管状に成形し、銅テープの突合わせ部
を連続的に溶接した後に、所定径まで伸線加工して製造
される。一般に、ロールフォーミングにより銅テープを
アルミニウム線に被覆した時点では、表面銅層とアルミ
ニウム線との間には、密着性がなく、次工程の伸線加工
により、両者は密着し、接合される。また、銅被覆アル
ミニウム線は、数10乃至数100μmの極細線にま
で、伸線加工され、各用途に供されている。
【0004】一般に、銅被覆アルミニウム線の製造に使
用される銅テープは、溶接性が優れた酸素量10ppm
以下の無酸素銅からなり、また、アルミニウム線は、導
電率が、62%IACS以上と最も高い導電用純アルミ
ニウム線である。表1に示すように、軽量化と導電率と
の兼ね合いから、銅とアルミニウムとの断面積比が、通
常、10乃至20%となるように純アルミニウム線と銅
テープとを複合して、銅被覆アルミニウム線を製造す
る。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
銅被覆アルミニウム線には、以下のような問題がある。
従来、銅被覆アルミニウム線の直径は、伸線加工して細
径化されたものであっても、50μm程度が最小であ
り、直径が10乃至30μm程度である銅極細線に比べ
て直径が大きく、また、銅被覆アルミニウム線の製出量
(断線することなく1条長当たりに取れる量)も極めて
少なかった。これらの問題は、軽量化するために芯材を
純アルミニウム線により形成したので、銅被覆アルミニ
ウム線としての強度が低く、伸線加工中の取り扱いが、
銅極細線に比べ、極めてデリケートであること、また、
表面銅層と純アルミニウム線との密着性(接合性)が低
いために、伸線加工中に、純アルミニウム線から表面銅
層が剥離し、純アルミニウム線が露出して断線すること
等から生じるものである。
【0007】従来は、これらの問題を解決するために、
伸線条件の最適化及び取扱い作業の管理等が実施された
り、また、銅テープと純アルミニウム線との密着性改善
のために、ロールフォーミング前に、両材料に対して洗
浄及び前処理の強化等が実施されたりしたものの、伸線
加工性の向上及び製出量の増加は未だに不十分であり、
製品のコストアップになっている。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、軽量及び高導電性であり、また、銅被覆ア
ルミニウム線よりも伸線加工性が優れた銅又は銅合金被
覆アルミニウム合金線を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る銅又は銅合
金被覆アルミニウム合金線は、引張強さが24kgf/
mm2以上、導電率が58%IACS以上である高力ア
ルミニウム合金線からなる芯材と、前記芯材を占積率1
0乃至20%で覆う銅又は銅合金層とを有することを特
徴とする。
【0010】
【作用】以下、銅及び銅合金を総称して銅材という。本
発明に係る銅材被覆アルミニウム合金線は、伸線加工性
を向上させるために、架空送電線及び配電線等に使用さ
れる高力アルミニウム合金線(引張強さが24kgf/
mm2以上であり、導電率が58%IACS以上である
アルミニウム合金線)により、芯材を形成したものであ
る。
【0011】芯材が高力アルミニウム合金線により形成
される場合、通常の導電用純アルミニウム線により芯材
が形成されたものに比べ、強度が高く、伸線加工性が優
れている。このため、線のもつれ等のトラブルの発生が
少なくなる。また、伸線加工中の異常張力等に対して耐
えることができるので、断線回数が減少する。
【0012】更に、高力アルミニウム合金線は、通常の
導電用純アルミニウム線に比べ、硬いため、銅材線を被
覆した後に伸線加工する際、芯材であるアルミニウム合
金線と表面銅材層との界面において、接合の駆動力とな
る圧力が高くなり、伸線加工の早い段階(低加工度)
で、両者の間に接合が生じる。このため、その後の銅材
被覆アルミニウム合金線を極細線に伸線加工する工程に
おいて、表面銅材層に対する伸線応力の負担を低減する
ことができ、特に曲げ変形時に、表面銅材層が剥離し、
アルミニウム合金線が露出する等といったトラブルを少
なくすることができる。
【0013】なお、芯材が高力アルミニウム合金線によ
り形成されているので、表面銅材層が薄くなるにつれ、
本発明に係る銅材被覆アルミニウム合金線の導電率及び
引張強さは、低下し、高力アルミニウム合金のそれらの
値に近づく。従って、導電率及び引張強さの下限値は、
夫々、58%IACS、24kgf/mm2である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、その比較例
と比較して説明する。表2に実施例1及び比較例1〜2
の製造に使用した芯材の種類、引張強さ及び導電率を示
す。本発明に係る銅材被覆アルミニウム合金線(実施例
1)は、表2中の引張強さ及び導電率により規定される
高力アルミニウム合金線に、無酸素銅からなる被覆材
を、ロールフォーミング法により、銅占積率が15%と
なるように被覆して製造したものである。一方、比較例
1〜2は、表2に示す特性を持った導電用純アルミニウ
ム線又はイ号アルミニウム合金線に、実施例1と同様、
無酸素銅からなる被覆材を、ロールフォーミング法によ
り、銅占積率が15%となるように被覆して製造したも
のである。
【0015】得られた各複合線を、減面率99.9%ま
で伸線加工した後に、引張強さ及び導電率を測定した。
また、伸線加工途中の各複合線に引張試験を実施し、破
面を観察することにより、被覆材と芯材とが一体となっ
ているか、即ち両者が剥離していないかを調べ、剥離が
起きない減面率の範囲を各複合線について求めた。更
に、重さが100kgの各複合線を、直径が50μmと
なるまで伸線加工し、製出量を調べた。得られた結果を
下記表3に示す。
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】実施例1は、比較例1に比べ、導電率は5
%程度減少しているものの、引張強さが23%程度高く
なっている。また、表面銅材層と高力アルミニウム合金
線との接合が、伸線加工が低加工度の段階であっても生
じるため、実施例1の製出量は、比較例1の5倍と飛躍
的に伸びている。また、比較例2は、芯材のイ号アルミ
ニウム線が高強度であるために、表面銅材層とイ号アル
ミニウム合金線との接合強度が高く、製出量が多くなる
が、導電率が低すぎるために、巻線としての使用にたえ
ない。
【0019】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、芯材を高力アルミニウム合金線により形成したので
軽量であり、高導電性を有する銅又は銅合金被覆アル
ミニウム合金線を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張強さが24kgf/mm2以上、導
    電率が58%IACS以上である高力アルミニウム合金
    線からなる芯材と、前記芯材を占積率10乃至20%で
    覆う銅又は銅合金層とを有することを特徴とする銅又は
    銅合金被覆アルミニウム合金線。
JP16120795A 1995-06-27 1995-06-27 銅又は銅合金被覆アルミニウム合金線 Pending JPH0917237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16120795A JPH0917237A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 銅又は銅合金被覆アルミニウム合金線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16120795A JPH0917237A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 銅又は銅合金被覆アルミニウム合金線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0917237A true JPH0917237A (ja) 1997-01-17

Family

ID=15730642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16120795A Pending JPH0917237A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 銅又は銅合金被覆アルミニウム合金線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0917237A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100411761C (zh) * 2005-10-20 2008-08-20 江苏兴荣高新科技股份有限公司 铜铝双金属线的制造方法
JP2008262808A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Daiden Co Ltd 電線・ケーブル
CN100436041C (zh) * 2005-05-30 2008-11-26 李亚芳 铜包铝镁合金丝
JP2009280917A (ja) * 2004-02-06 2009-12-03 Kansai Engineering:Kk 線材
JP2010036237A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Fujikura Ltd 銅被覆アルミニウム複合線の製造方法
JP2011002289A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Fujikura Ltd 銅被覆アルミニウム線の評価方法および銅被覆アルミニウム線の製造方法
US9293232B2 (en) 2011-12-07 2016-03-22 Dyden Corporation Composite conductor and electric wire using the same

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280917A (ja) * 2004-02-06 2009-12-03 Kansai Engineering:Kk 線材
CN100436041C (zh) * 2005-05-30 2008-11-26 李亚芳 铜包铝镁合金丝
CN100411761C (zh) * 2005-10-20 2008-08-20 江苏兴荣高新科技股份有限公司 铜铝双金属线的制造方法
JP2008262808A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Daiden Co Ltd 電線・ケーブル
JP2010036237A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Fujikura Ltd 銅被覆アルミニウム複合線の製造方法
JP2011002289A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Fujikura Ltd 銅被覆アルミニウム線の評価方法および銅被覆アルミニウム線の製造方法
US9293232B2 (en) 2011-12-07 2016-03-22 Dyden Corporation Composite conductor and electric wire using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001176332A (ja) 複合導体及びその製造方法並びにそれを用いたケーブル
JPH11181593A (ja) 銅被覆アルミニウム線の製造方法
JPH05144322A (ja) 電線・ケーブル製品用の導電心線要素及びその製造方法
JP2005167020A (ja) ボンディングワイヤーおよびそれを使用した集積回路デバイス
JP6279170B1 (ja) 表面処理材およびその製造方法ならびに表面処理材を用いて形成した部品
JPH04230905A (ja) 銅被覆アルミニウム複合線及びその製造方法
JP2006019163A (ja) アルミ導電線
JPH0917237A (ja) 銅又は銅合金被覆アルミニウム合金線
JP3454981B2 (ja) ロボット用電線及びそれを用いたロボット用ケ−ブル
JP4330005B2 (ja) アルミ導電線
US4815309A (en) Method of producing an electrical conductor
JP2000057850A (ja) 銅被覆アルミニウム線および絶縁銅被覆アルミニウム線
JP4626542B2 (ja) はんだめっき導体の製造方法
JP2006019164A (ja) アルミ導電線
US20100170691A1 (en) Coaxial cable
JP3376672B2 (ja) 耐屈曲性に優れた電気電子機器用導体
JP2000040417A (ja) 銅被覆アルミニウム線および絶縁銅被覆アルミニウム線
JP7448428B2 (ja) 電力ケーブル用導体及び中間層を有する電力ケーブル用導体の製造方法
JP2006004760A (ja) アルミ導電線
JP2019114447A (ja) 圧縮撚線導体およびその製造方法
WO2022176121A1 (ja) 差動信号伝送用ケーブル
JP2583317B2 (ja) 酸化被膜を有する超電導体
JPS58181893A (ja) 一括コ−テイング撚線およびその製造法
JP2006004757A (ja) アルミ導電線
JPH03184210A (ja) 自動車用電線導体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040607

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050830

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051227