JPH09171936A - アモルファス巻鉄心の積層端面整列方法 - Google Patents

アモルファス巻鉄心の積層端面整列方法

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JPH09171936A
JPH09171936A JP34906995A JP34906995A JPH09171936A JP H09171936 A JPH09171936 A JP H09171936A JP 34906995 A JP34906995 A JP 34906995A JP 34906995 A JP34906995 A JP 34906995A JP H09171936 A JPH09171936 A JP H09171936A
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wound
winding
core
laminated end
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Masumi Shiraishi
真澄 白石
Hiroyuki Yamada
洋征 山田
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Aichi Electric Co Ltd
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Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非晶質磁性合金薄帯を1ターンカット方式で
巻回した巻鉄心の積層端面から突出している不揃部分を
円滑・良好に整列させることにある。 【構成】 非晶質磁性合金薄帯2を複数枚重ね合せて所
定の長さ寸法毎に切断し、これを所定段数づつ積層して
円形に順次巻回して環状の巻鉄心11を形成する。前記
巻鉄心11を巻回したとき、その積層端面11aから不
揃いな突出部分11bが存在していた場合、この突出部
分11bの上から当板13を乗載し、この当板13を一
定の押圧力で押圧することによって、前記不揃いな突出
部分11bを巻鉄心11の巻回層間に挿入して整列させ
ることにより、巻鉄心11の積層端面を平坦化するよう
にしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非晶質磁性合金薄帯から
なる1ターンカット方式の巻鉄心を巻回したときに生ず
る、前記巻鉄心の積層端面の不揃いを迅速・確実に整列
させるようにしたアモルファス巻鉄心の積層端面整列方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、配電用変圧器には、鉄心
材料として従来から使用しているけい素鋼帯に代えて、
アモルファス(非晶質)磁性合金薄帯(以下、単に磁性
薄帯という)を使用した変圧器鉄心が、種々開発され実
用に供せられている。前記変圧器鉄心として用いる磁性
薄帯は磁性合金の溶融体を超急冷して製造するもので、
鉄損が非常に小さく優れた磁気特性を備えている。そし
て、前記磁性薄帯を用いて変圧器の鉄心を製造する場合
は、一般に一対の継鉄部のうち、一方の継鉄部にバット
ジョイントやラップジョイント等の接合部を備えた所
謂、1ターンカット方式の巻鉄心が今日では多く製造さ
れている。
【0003】そして、前記1ターンカット方式の巻鉄心
を巻回する場合は、例えば、図1で示す切断・巻回装置
を用いて行っている。即ち、図1において、前記切断・
巻回装置1は、磁性薄帯2を巻回した複数(本発明では
5個)のドラム3と、前記複数のドラム3から巻き戻さ
れた磁性薄帯2を複数枚重ね合わせた状態で切断装置4
まで給送する送りローラ5と、前記送りローラ5より給
送された磁性薄帯2を前記切断装置4により切断してこ
れを巻取軸6に巻取り用のベルト7を介して順次円形状
に巻回する鉄心巻取機8と、更に、前記切断装置4,送
りローラ5,鉄心巻取機8等を自動制御するコントロー
ラ1aを備えて構成されている。
【0004】前記切断・巻回装置1を用いて1ターンカ
ット方式の巻鉄心を巻回する場合は、最初に、複数のド
ラム3から巻き戻した磁性薄帯2を複数枚重ね合わせて
積層し、これを送りローラ5により所定の長さ寸法づつ
順次切断装置4の位置まで給送して切断し、つづいて、
前記所定の長さ寸法で切断された各鉄心素板9を階段状
に複数層積層して鉄心素板群10を形成し、この鉄心素
板群10を鉄心巻取機8の巻取軸6に、巻取り用のベル
ト7を介して順次円形状に巻回して図5で示す環状の巻
鉄心11を形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記巻取軸6に磁性薄
帯2からなる鉄心素板群10を順次巻回して環状の巻鉄
心11を形成したとき、例えば、図10で示すように、
巻鉄心11の積層端面11aを平坦状に整列して巻回す
ることができない場合があった。
【0006】前記環状の巻鉄心11の積層端面11aに
不揃いな突出部分11bが形成されるのは、次に示すよ
うな理由が考えられる。 (1)磁性薄帯2の幅方向の両端部の板厚に偏差が生じ
ていることにより、鉄心素板群10を巻回したとき、そ
の巻始め端と巻終り端とが巻鉄心11の軸方向にずれて
巻回された場合、(2)巻取軸6の軸方向の両端部にお
いて歪が生じ、その外径寸法に寸法差が生じて、鉄心素
板群10が巻取軸6の一方の端部に片寄って巻回された
場合、(3)鉄心巻取機8の図1に示す巻込み用ローラ
8aと、巻取軸6との平行がずれている状態で鉄心素板
群10を巻回した場合、等において、巻鉄心11の積層
端面11aに前記突出部分11bが生成されやすい。
【0007】前記のように、環状の巻鉄心11は、その
積層端面11aに不揃いな突出部分11bを残したまま
これを矩形状に成形加工し、更に、磁場焼鈍を行った後
巻線に組込んで巻鉄心を形成した場合、該巻鉄心の1タ
ーンを形成するために設けた継鉄部の接合部(突合せ部
分)aが、図10で示すように、ずれたままで接合され
ることが多いため、接合部が重合したり逆に空隙が生じ
たりする結果、鉄心中を流れる磁束が不規則となって巻
鉄心11自体の鉄心特性を低下させるという問題があっ
た。
【0008】又、焼鈍を行った巻鉄心11を図示しない
巻線に組込むとき、前記のように、巻鉄心11の積層端
面11aから図10で示すように、巻鉄心11を構成す
る磁性薄帯2からなる各鉄心の素板9の一部が不揃いの
ままの状態で突出していると、この突出部分11bは、
巻鉄心11自体が焼鈍によって脆くなっているので、巻
鉄心11の巻線への組込み時に生ずる衝撃力によって破
損し、この破損時に生じた金属破片が飛散して巻線の軸
方向の端面から巻線内に進入したり、あるいは、巻鉄心
11の積層端面上に残留し、これが巻鉄心変圧器の製造
後絶縁油中に浮遊して巻線内に侵入したりすると、巻線
の絶縁を劣化損傷させるという問題があった。
【0009】更に、環状の巻鉄心11の積層端面11a
から突出している磁性薄帯の不揃いな突出部分11b
を、例えば、木ハンマーにより叩打して元の場所に戻す
(挿入)ことも考えられるが、この場合、突出部分11
bのみを叩打すると、前記突出部分11bは焼鈍により
脆くなっているのでその大部分が折損してしまい、巻鉄
心11の内部に戻すことが非常に困難であった。これ
は、磁性薄帯2が非常に薄くて、かつ、腰が弱く、その
上、磁性薄帯2が複数枚積層(鉄心素板群10毎に)さ
れた状態で突出していたとしても、突出している部位を
集中的に叩打するためであろうと思われる。
【0010】このため、前記の問題を解決するには、例
えば、図11で示すように、巻取軸6の軸方向両端に巻
取軸6と共同回転する一対のガイド板12,12を取付
け、磁性薄帯2からなる鉄心素板群10を前記ガイド板
12,12に沿わせて巻回することも考られているが、
この巻回方法では、前記のように、磁性薄帯2の軸方向
両端の板厚に偏差が生じていたり、巻取軸6に歪が生じ
ていると、結局鉄心素板群10はガイド板12,12に
規制されて、その一部が例えば、捻られた状態で巻取軸
6に巻回されることになるため、巻回部分の一部が波打
状態で巻回されたり、磁性薄帯2が湾曲,折損したりし
て巻回されることになる結果、巻鉄心11の鉄心特性に
重大な支障をきたすとともに、巻鉄心11の巻回中に鉄
心巻取機8の巻込み用ローラ8aに大きな機械的な力が
加えられ、巻取軸6との平行度を狂わせて巻鉄心11の
円滑な巻回を妨げる大きな要因となっていた。
【0011】本発明は、前記の種々な問題点に鑑み、磁
性薄帯を用いて巻鉄心を巻回したとき、この巻鉄心の積
層端面から突出する不揃いな突出部分を、簡易な挿入手
段を用いて円滑・良好に鉄心内に挿入させることによ
り、環状の巻鉄心を常にその積層端面を整列させた状態
で形成可能とした、アモルファス巻鉄心の積層端面整列
方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決する手段として、磁性薄帯を複数枚重ね合せて所定
の長さ寸法毎に切断し、この切断した鉄心素板を複数段
にわたり階段状に積層して鉄心素板群を形成し、この鉄
心素板群を順次鉄心巻取機の巻取軸に巻回して環状の巻
鉄心を形成する。つづいて、前記巻回した巻鉄心を鉄心
巻取機から取り外す。
【0013】鉄心巻取機から取り外した環状の巻鉄心
は、その軸方向両端の積層端面から巻鉄心の巻回中に突
出した磁性薄帯の突出部分を上側として作業台又はロー
ラコンベア等の上に座板を介して載置する。この状態
で、前記磁性薄帯の突出部分のところに当板を当接し、
この当板の上側を押圧プレスとか木ハンマーを用いて押
圧すると、前記突出部分は当板に加えられる押圧力によ
って鉄心の中に良好に挿入され、これにより、巻鉄心1
1の積層端面全域を均一な平坦状に整列する。
【0014】
【作用】本発明は、環状の巻鉄心を巻回したとき、この
巻鉄心の軸方向の積層端面から突出する磁性薄帯の突出
部分に板状の当板をあてがい、この当板を押圧すること
によって、前記突出部分は巻鉄心内に容易に挿入するこ
とができ、これにより、巻鉄心の積層端面を迅速・確実
に整列させることができる。
【0015】又、前記巻鉄心の積層端面を整列する場合
は、前記積層端面の全域あるいは突出部分に、これを全
体に被うことのできる当板を乗載し、しかも、前記当板
を押圧プレス等の押圧手段にて押圧するだけでよいた
め、磁性薄帯を巻回した巻鉄心の積層端面の整列作業
は、簡易に、かつ、迅速に行うことができる。
【0016】更に、前記当板を巻鉄心の積層端面に当接
してこれを押圧する場合、環状の巻鉄心は所要の長さに
切断した極薄の磁性薄帯を用いて巻回している関係上、
巻鉄心の巻回層間は極薄の磁性薄帯を積層して巻回する
ことになるため、大きな巻締力を加えて巻くことが難し
く、この結果、全体的には比較的緩やかな巻締力で巻回
される。従って、巻鉄心の積層端面から突出している磁
性薄帯の突出部分は、当板を押し当ててこれを押圧する
ことにより、比較的大きな力を要することなく巻回層間
に挿入することが可能となる。しかも、この際、磁性薄
帯は複数枚を1組として所要の長さ毎に順次切断してこ
れを複数段に積層した鉄心素板群を巻回して巻鉄心が構
成されているので、突出する破片はある程度の肉厚寸法
を具備しているため、湾曲したり折損することなく、円
滑・良好に挿入することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図2ないし9によっ
て説明する。なお、図2〜9において、図1,10に示
す部品と同一部品を使用している場合は、同一符号を用
いて説明する。又、非晶質磁性合金薄帯(以下、単に磁
性薄帯という)を用いて環状の巻鉄心を巻回する場合の
説明は、従来と同様であるため、詳細な説明は省略す
る。
【0018】図1において、ドラム3から巻戻した複数
枚の磁性薄帯を重ね合せて切断装置4により所定の長さ
寸法で切断した鉄心素板9は、これを所定段数階段状に
積層して複数の鉄心素板群10を形成し、これら鉄心素
板群10を順次鉄心巻取機8の巻取軸6に巻回して環状
の巻鉄心11を設ける。そして、前記環状の巻鉄心11
を巻回しているとき、磁性材料2の幅方向の板厚の偏差
とか、巻取軸6自体がその軸方向の両端部が歪等によっ
て外径寸法に差異が生じていたりすると、巻取軸6に巻
回した前記巻鉄心11は、図10で示すように、鉄心素
板9の各接合部a付近において、巻鉄心11の積層端面
11aから各鉄心素板9の一部が、上方に突出した状態
で巻回されることがある。
【0019】前記鉄心素板9の突出部分11bは、巻鉄
心11自体がある程度の巻締力を有して円形に巻回され
ているので、自重で降下することはほとんどない(な
お、鉄心素板9が単に帯状の状態で積層されている場合
ならば、積層端面に加わる力を緩めれば、前記突出部分
11bが存在していても、容易に自重降下させて、積層
端面を備えることができる)。
【0020】従って、前記のように、巻回された巻鉄心
11の積層端面11aから鉄心素板9の一部が突出して
不揃いとなっているときは、前記巻鉄心11を鉄心巻取
機8にて巻回した後、その外周を巻回が解けないように
図示しないテープ等を用いて仮止めしてから、巻取軸6
より取外して図示しない作業台等の上に、図10で示す
ように、突出部分11bが上向きとなるようにして乗載
する。
【0021】つづいて、図2で示すように、巻鉄心11
の上方から積層端面11a上に突出している鉄心素板
(磁性薄帯2を示す)9の突出部分11bに平板状の当
板13を当接する。この場合、図2で示すように、当板
13は突出部分11bの位置のみに当接させる(突出部
分11bが比較的少なく、かつ、その突出長も余り高く
ない場合である)。前記当板13を巻鉄心11の突出部
分11bが存在する部位に乗載したら、前記当板13を
図示しない押圧プレス又は木ハンマー等を用いて巻鉄心
11側に押圧する。
【0022】前記当板13の押圧力により、巻鉄心11
の積層端面11aから突出している鉄心素板9の突出部
分11b(図10参照)は、巻鉄心11自体が大きな巻
締力を加えて巻回されていないので、前記当板13に加
えられる押圧力によって円滑に所定の巻回層間に挿入す
ることができる。
【0023】即ち、前記突出部分11bの巻回層間への
挿入に際しては、巻鉄心11自体が1ターンを形成する
鉄心素板群10を順次重ね合せて鉄心巻取機8の巻取軸
6に円形に巻回されていることと、磁性薄帯2が非常に
薄く、かつ、これを用いて巻回した鉄心素板群10が弾
力性を具備して巻回されることと、巻鉄心11の積層端
面11aから突出している突出部分11bが各鉄心素板
9の接合部a付近に集中していることと、更に、前記突
出部分11bの大部分が鉄心素板9毎に突出しているた
め、前記当板13を突出部分11bに当接してこれを押
圧することにより、前記突出部分11bは比較的簡単に
巻回層間に押し戻すことができる。
【0024】次に、図3,4で示すように、巻鉄心11
の積層端面11aから前記に比べて突出部分11bが多
く、しかも、その突出長が高くなって巻鉄心11が円形
に巻回されたときは、図3,4のように、巻鉄心11の
突出部分11bが生成されている積層端面11aの全域
を被う広さの当板13aを用意し、この当板13aを図
3,4の如く巻鉄心11の積層端面11aに乗載してこ
れを前記同様、押圧プレス等の押圧手段にて加圧する。
すると、当板13aにはその全面にほぼ均一に押圧力が
加えられるため、積層端面11aから突出している突出
部分11bは、該突出部分11bのみが集中的に押圧さ
れることなく、積層端面全体に、即ち、突出部分11b
が存在していない他の積層部分11aに加えられる押圧
力とほぼ均一の力で押圧されることになる結果、突出部
分11bは湾曲したり折損することなく、巻鉄心11の
巻回層間に円滑に挿入することができ、これにより、図
5で示すように、巻鉄心11の積層端面11aを平滑に
整列することができる。
【0025】なお、図4で示すように、巻鉄心11の突
出部分11bが接合部a(図5,10参照)をはさんで
両側に突出しているような場合は、当板13aを積層端
面11aの全域を被うようにして突出部分11bの頂部
に当接し、このあと、当板13aの両端部を均一な押圧
力で同時に、かつ、徐々に押圧して、積層端面11a上
に突出している突出部分11bを巻鉄心11の巻回層間
に挿入することによって、積層端面11aの整列を行う
ものである。
【0026】これまでは、巻鉄心11を鉄心巻取機8か
ら取外してその積層端面11aの整列方法について説明
したが、次に図6,7で示すように、巻鉄心11を巻取
軸6にセットした状態で整列する場合について説明す
る。巻鉄心11を巻回したら、その外周をテープ等によ
り仮止めした後、図6に示すように、巻鉄心11の鉄心
巻込み用のベルト7を緩める。このあと、図7に示すよ
うに、巻鉄心11の下側部分の手前側(図7の左側)に
当板13を押し当て、木ハンマー等の押圧手段により当
板13を押圧し、巻鉄心11の積層端面11aから突出
している突出部分11bを平坦化する。
【0027】この場合、巻取軸6に取付けられている巻
鉄心11は、ベルト7による巻締力が解除されているた
め、巻鉄心11の巻取軸6の下側に位置する部分は、自
重により多少垂下して巻回層間に微少な隙間が生じやす
くなっているので、前記のように、突出部分11bに当
板13を押し当てこれに押圧力を加えることにより、前
記突出部分11bは容易に巻鉄心11の巻回層間に挿入
することができる。なお、図7において、巻鉄心11の
鉄心巻取機8側に突出部分11bが突出している場合
も、前記と同様にして当板13を用いて平坦化すればよ
い。
【0028】又、図7において、巻鉄心11の下側部分
において突出部分11bの平坦化を終えたら、巻取軸6
を例えば、180°回動させて上側に位置していた部位
を下側に移動させ、前記同様に当板13を用いて巻鉄心
11の積層端面11aから突出している突出部分11b
を押動してその平坦化をはかるようにする(図8参
照)。前記のようにして、巻鉄心11の積層端面11a
の平坦化作業が終了したら、巻鉄心11を鉄心巻取軸8
から取り外して次工程に送る。
【0029】このように、環状の巻鉄心11の積層端面
11aの平坦化作業が終了したら、前記環状の巻鉄心1
1は次工程において図9に示すように、図示しない成形
治具を用いて、環状の巻鉄心11を矩形状に成形加工し
て図示しない巻線に組立可能な巻鉄心15を設ける。こ
の巻鉄心15は焼鈍処理を行い巻線に組込むことによっ
て巻鉄心変圧器を構成するものである。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、巻鉄心
を巻回した際にその積層端面から鉄心素板の1部が突出
していた場合、その突出部分を当板にて被い、この当板
を各部位において均一な押圧力により押圧して、前記積
層端面上に突出している突出部分を良好に巻鉄心の巻回
層間に挿入するようにしたので、次に示すような効果を
有する。
【0031】(1) 巻鉄心の積層端面から突出してい
る突出部分を当板により均一な押圧力で押圧して巻鉄心
の巻回層間に挿入することができるので、前記突出部分
は巻回層間への挿入にあたり湾曲したり折損することな
く、迅速・容易に巻回層間に挿入できるため、巻鉄心の
積層端面の整列作業を簡易に行うことができる。
【0032】(2) 又、当板は磁性薄帯を複数枚積層
した鉄心素板の突出部分と当接させるとともに、巻鉄心
の積層端面の全域を被覆させて、前記突出部分の巻回層
間への挿入を行うようにしているので、前記当板が巻鉄
心の突出部分のみと接触する機会は少なく、最低限巻鉄
心の積層端面と接触した状態とすることとなる結果、巻
鉄心の突出部分のみが大きな押圧力を受けることによっ
て、前記突出部分が破損するという問題を確実に回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非晶質磁性合金薄帯を切断し、これを巻回する
装置を示す概略構成図である。
【図2】巻鉄心の積層端面から突出している部分を当板
にて集中的に押圧している状態を示す説明図である。
【図3】同じく、積層端面から突出している部分を積層
端面も含めて当板により押圧している状態を示す説明図
である。
【図4】同じく、突出部分を巻鉄心の積層端面を被う広
さの当板により押圧している状態を示す説明図である。
【図5】積層端面の整列を終えた巻鉄心を示す斜視図で
ある。
【図6】巻鉄心を巻回した後、鉄心巻込み用のベルトを
巻鉄心の外周から外した状態を示す説明図である。
【図7】巻回を終えた巻鉄心の積層端面を巻取軸に取付
けた状態平坦化している状況を示す説明図である。
【図8】平坦化を終えた巻鉄心の正面図である。
【図9】矩形成形を終えた巻鉄心の平面図である。
【図10】積層端面から鉄心素板の一部が突出している
状態を示す巻鉄心の斜視図である。
【図11】従来の巻鉄心の巻回方法の1例を示す説明図
である。
【符号の説明】
8 鉄心巻取機 9 鉄心素板 10 鉄心素板群 11 巻鉄心 11a 積層端面 11b 突出部分 13,13a 当板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質磁性合金薄帯を所定枚数重ね合せ
    てこれを所要の長さ寸法毎に切断して鉄心素板を形成
    し、この鉄心素板を所要数積層してブロック状の鉄心素
    板群を複数個設け、これら各鉄心素板群を順次円形に巻
    回して1ターンカット方式のアモルファス巻鉄心を製造
    する方法において、前記の方法により製造された巻鉄心
    の積層端面に、前記巻鉄心を構成する鉄心素板の1部が
    突出していた場合、前記突出部分を当板にて被覆し、こ
    の当板を外部より押圧して前記鉄心素板の突出部分を巻
    鉄心の巻回装置に挿入して、前記巻鉄心の積層端面を平
    坦化するようにしたことを特徴とするアモルファス鉄心
    の積層端面整列方法。
  2. 【請求項2】 前記当板は、巻鉄心の積層端面から突出
    する鉄心素板の突出部分を含む積層端面の全域を被覆
    し、この当板の各部位をほぼ均一な押圧力で巻鉄心の積
    層端面側に押圧するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載のアモルファス巻鉄心の積層端面整列方法。
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