JPH09168547A - 電気手術用処置器具 - Google Patents

電気手術用処置器具

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JPH09168547A
JPH09168547A JP7349144A JP34914495A JPH09168547A JP H09168547 A JPH09168547 A JP H09168547A JP 7349144 A JP7349144 A JP 7349144A JP 34914495 A JP34914495 A JP 34914495A JP H09168547 A JPH09168547 A JP H09168547A
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JP
Japan
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conductive
tube
conductive filament
distal end
electrode
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JP7349144A
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English (en)
Inventor
Ken Nishikawa
研 西川
Takashi Kawabata
隆司 川端
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施術時に電極への肉片などの生体組織のこびり
つきがなく、切断効率の低下や生体組織からの出血を生
じるおそれのない、耐久性に優れた電気手術用処置器具
を提供する。 【解決手段】チューブ、電極、導線及び把持部を有し、
電極がチューブ遠位端部に設けられ、その表面が混在す
る導電性部分と絶縁性部分とからなる電気手術用処置器
具、並びに、チューブ、第一導電性線条体、第二導電性
線条体、導電性線条体操作部及びスペーサーを有し、第
一導電性線条体及び第二導電性線条体の少なくとも先端
部表面が混在する導電性部分と絶縁性部分とからなる双
極子電気手術用処置器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気手術用処置器
具に関する。さらに詳しくは、本発明は、生態組織の切
断の際に、生態組織が電極にこびりつき、切断効率が低
下することのない電気手術用処置器具に関する。
【0002】
【従来の技術】電気手術用処置器具は、高周波の電気的
エネルギーを利用した電気手術器であり、生体に電撃を
与えずに生体組織を電気的に切断し、手術時の出血を少
なくすることができるので、近年広く用いられるように
なっている。電気手術用処置器具は、器具先端の電極と
生体組織間における高周波の電気的エネルギーによる作
用を利用するもので、例えば、頻脈性不整脈の治療に電
極カテーテルを経皮的に心腔内に挿入し、電極から高周
波通電して不整脈の原因となっている組織を焼灼するカ
テーテルアブレーションや、カテーテルの先端に2本の
導電性線状体により形成したループでポリープを緊縛
し、導電性線条体から高周波通電してポリープを切断す
るポリープ切除術などが行われている。これらの手術に
用いられる電気手術用処置器具は、いずれも導電性の電
極を有するものであるが、高周波通電の際に発生する熱
などのために、肉片などの生体組織が電極にこびりつ
き、電気手術用処置器具の切断効率が低下したり、生体
組織から出血を生じたりする場合がある。また、双極子
電気手術用処置器具においては、導電性線条体にこげつ
いた組織片が付着すると、カテーテル先端部への導電性
線条体の引き込みが困難となるため、組織の切除が難し
くなる。このような生体組織の電極へのこびりつきを防
止するために、生体組織に対して低付着性を有する材料
としてテトラフルオロエチレンなどをコーティングする
と、電極自体が絶縁され対極板又はもう一本の導電性線
条体との間で電気が流れなくなり、切断が困難になる。
また、電極をセラミックでコーティングした電気手術用
処置器具(特開昭62−211060号公報)や、導電
性テフロンをコーティングした電気手術用処置器具(特
開平4−307055号公報)が提案されている。しか
し、これらのコーティングは電極への密着性が十分でな
く、電気手術用処置器具を繰り返し使用するうちに剥
離、脱落を生じ、また、電極のコーティングにより高周
波通電量が低下するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、施術時に電
極への肉片などの生体組織のこびりつきがなく、切断効
率の低下や生体組織からの出血を生じるおそれのない、
耐久性に優れた電気手術用処置器具を提供することを目
的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、電極の表面に絶
縁性部分を混在せしめることにより、高周波通電量を低
下させることなく、生体組織の電極へのこびりつきを防
止し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。すなわち、本発明は、 [1]チューブ、電極、導線及び把持部を有し、(1)チ
ューブは、近位端から遠位端に連通するルーメンを有す
るものであり、(2)把持部は、ルーメンと連通する中空
部分を有するもので、チューブ近位端に設置され、(3)
電極は、チューブ遠位端部に1個又は複数個設けられ、
その表面が混在する導電性部分と絶縁性部分とからな
り、(4)導線は、一端が電極と電気的に接続され、他端
は把持部に接続され、把持部からさらに外方へ導線を電
気的に延長可能になっている電気手術用処置器具、及
び、 [2]チューブ、第一導電性線条体、第二導電性線条
体、導電性線条体操作部及びスペーサーを有し、(1)チ
ューブは、近位端から遠位端に連通するルーメンを有す
るものであり、(2)第一導電性線条体及び第二導電性線
条体は、チューブのルーメン内で長軸方向に滑動可能に
チューブ近位端から遠位端に挿通され、チューブの遠位
端から該線条体の先端部が露出し得るものであり、且
つ、第一導電性線条体及び第二導電性線条体の少なくと
も先端部表面が混在する導電性部分と絶縁性部分とから
なり、(3)第一導電性線条体と第二導電性線条体とは電
気的に絶縁されており、(4)導電性線条体操作部は、チ
ューブ近位端に設置され、第一導電性線条体の後端及び
第二導電性線条体の後端と接続され、第一導電性線条体
及び第二導電性線条体をチューブ長軸方向に滑動させる
機構を有し、(5)スペーサーは、電気絶縁体からなるも
のであり、(6)第一導電性線条体の先端及び第二導電性
線条体の先端がスペーサーにより電気的に絶縁されて繋
がっている電気手術用処置器具、を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を詳細に
説明する。図1(a)は、本発明の電気手術用処置器具の
一態様の平面図であり、図1(b)は、A−A線断面図で
ある。本図の電気手術用処置器具は、チューブ1の遠位
端部2に1個の電極3を有し、チューブ近位端4に把持
部5が設置されている。把持部は、ルーメンと連通する
中空部分6を有する。図2(a)は、本発明の電気手術用
処置器具の一態様の遠位端近傍の側面図であり、図2
(b)は、軸方向の断面図であり、図2(c)は、B−B線
断面図である。本態様においては、チューブの遠位端に
電極3が設けられているほかに、遠位端部に2個の環状
電極7が設けられている。電極の表面には、絶縁性部分
8が点在して設けられている。チューブは、近位端から
遠位端に連通するルーメン9を有し、ルーメン内に電極
に一端が電気的に接続され、他端が把持部に接続される
導線10が設けられている。導線は、把持部からさらに
外方へ電気的に延長可能となっている。図3は、本発明
の電気手術用処置器具の他の態様の部分断面図である。
本図に示す電気手術用処置器具は、双極子電気手術用処
置器具であり、チューブ1、第一導電性線条体11、第
二導電性線条体12、導電性線条体操作部13及びスペ
ーサー14より形成される。チューブは近位端4から遠
位端15に連通するルーメン9を有し、ルーメン内に導
電性線条体などが挿通される。第一導電性線条体及び第
二導電性線条体はその長さがチューブより長いものであ
り、チューブのルーメン内で長軸方向に滑動可能にチュ
ーブの近位端から遠位端に挿通され、且つ、チューブの
遠位端から先端を露出するものである。第一導電性線条
体及び第二導電性線条体は、少なくとも先端部表面が混
在する導電性部分と絶縁性部分8とからなる。また、第
一導電性線条体と第二導電性線条体は、互いに電気的に
絶縁される。本態様の双極子電気手術用処置器具には、
チューブの近位端側に設置され、第一導電性線条体の後
端及び第二導電性線条体の後端と接続され、第一導電性
線条体及び第二導電性線条体をチューブ長軸方向に滑動
させる機構を有する導電性線条体操作部13が設けられ
る。チューブの遠位端から露出する第一導電性線条体の
先端及び第二導電性線条体の先端は、電気絶縁体からな
るスペーサー14を介して電気的に絶縁された状態で結
合され、スペーサーとチューブの遠位端の間にループ1
6を形成する。
【0006】図4は、本発明の電気手術用処置器具の他
の態様の遠位端近傍の側面図である。チューブ1より露
出し、電気絶縁体からなるスペーサー14を介して電気
的に絶縁された状態で結合され、ループを形成する第一
線条体11及び第二線条体12の表面には絶縁性部分8
が点在している。本発明において、絶縁性部分を構成す
る材料は、電気絶縁性があり、電極又は導電性線条体に
密着するものであれば、特に制限なく使用することがで
きる。このような絶縁性材料としは、例えば、金属酸化
物、金属窒化物、金属炭化物などよりなる絶縁性セラミ
ック、テフロン、シリコーンなどの合成樹脂などを挙げ
ることができる。絶縁性部分を存在させる方法には特に
制限はなく、例えば、真空蒸着、イオンプレーティン
グ、スパッタリング、分子線エピタキシーなどの物理蒸
着、熱CVD、プラズマCVD、光CVD、プラズマ重
合などの化学蒸着、さらにイオン注入、イオンピームミ
キシング、コーティング、塗装、メッキなどの方法によ
り点在する絶縁性部分を設けることができる。本発明に
おいて、絶縁性部分は、絶縁性部分が島状に分布して点
在する場合のほか、絶縁性部分が線状に連続して電極又
は導電性線条体表面に存在する場合、及び、絶縁性部分
が面状に連続し、電極又は導電性線条体の導電性部分が
島状に分布して存在する場合などがある。例えば、電極
又は導電性線条体にテフロンなどの低付着性ポリマーを
焼き付け、均一なコーティングを行い、電極又は導電性
線条体のうち、導電性を維持したい部分に絞って、YA
G、二酸化炭素などのレーザーをパルスして不要な部分
のポリマーを蒸発させ、電極又は導電性線条体表面に届
く、多数の細孔を開けることにより導電性部分と絶縁性
部分を混在せしめることができる。また、電極又は導電
性線条体に必要な前処理を施し、テフロンなどの低付着
性ポリマーの粉末との間に異なる電圧を印加し、いわゆ
る粉体塗装を部分的に薄く行うことにより、絶縁性部分
を点在せしめることができる。あるいは、電極又は導電
性線条体にテフロンなどの低付着性ポリマーを焼き付
け、均一なコーティングを行い、電極又は導電性線条体
のうち、導電性を維持したい部分のコーティング層を研
磨により除去することにより絶縁性部分を点在せしめる
ことができる。導電性線条体が、素線が撚られたもので
ある場合は、この方法を好適に使用することができる。
さらに、電極又は導電性線条体の表面に、CVD、PV
D、イオン注入などにより、低付着性物質をディポジッ
トさせることにより、絶縁性部分を点在せしめることが
できる。導電性線条体の場合には、導電性の素線と絶縁
性の線条体を撚り合わせることによって、導電性部分と
絶縁性部分を混在せしめることができる。
【0007】図5は、本発明の電気手術用処置器具の他
の態様の遠位端近傍の側面図である。チューブ1より露
出し、電気絶縁体からなるスペーサー14を介して電気
的に絶縁された状態で結合され、ループを形成する第一
導電性線条体11及び第二導電性線条体12は、ステン
レス鋼線17及びテフロン線18が撚り合わされた線条
体で構成されている。導電性線条体に撚り線を用いる
と、施術時に撚り線の隙間に生体組織が付着し、電気手
術用処置器具の切断能力が低下しやすいが、本発明の電
気手術用処置器具のように、導電性材料と絶縁性材料を
撚り合わせた撚り線では、撚り線の隙間への生体組織の
付着を防止することができる。また、2本の導電性線条
体が接触したとき、表面に絶縁性部分が存在するので、
短絡を防止することができる。本発明の電気手術用処置
器具において、チューブの材質には特に制限はなく、ス
テンレスのような金属類、あるいは、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル
スルホンなどのプラスチック類を使用することができ、
目的に応じて適切な弾性率を有するものを選択すること
ができる。チューブは、近位端から遠位端に連通するル
ーメンを有し、電極と電気的に接続される導線又は長軸
方向に滑動可能な導電性線条体が挿通されている。本発
明の電気手術用処置器具において、電極の材質には特に
制限はないが、例えば、白金−イリジウム合金、ステン
レス鋼などを好適に使用することができる。電極は1個
をルーメンの遠位端に設けることができ、あるいは、遠
位端部にさらに環状電極を設けて電極を複数個とするこ
とができる。本発明の電気手術用処置器具においては、
チューブ近位端に把持部を設置することができる。把持
部は、ルーメンと連通する中空部分を有するもので、電
極と電気的に接続された導線が接続され、導線はさらに
把持部から外方へ延長され、高周波電流発生装置に電気
的に接続される。
【0008】本発明の電気手術用処置器具を双極子電気
手術用処置器具として用いる場合は、図3に示すよう
に、チューブに第一導電性線条体及び第二導電性線条体
を挿通する。第一導電性線条体及び第二導電性線条体は
その長さがチューブより長いものであり、チューブのル
ーメン内で長軸方向に滑動可能にチューブの近位端から
遠位端に挿通され、且つ、チューブの遠位端から先端を
露出し得るものである。また、第一導電性線条体と第二
導電性線条体は、互いに電気的に絶縁される。2本の導
電性線条体を互いに電気的に絶縁する方法には特に制限
はなく、例えば、チューブが電気絶縁体である場合に
は、図3に示すように、チューブルーメン内に樹脂チュ
ーブ19を挿通固定し、この樹脂チューブに一方の導電
性線条体を挿通し、他方の導電性線条体をチューブルー
メン内に挿通することにより、第一導電性線条体と第二
導電性線条体を絶縁することができる。チューブが金属
などの導電性材料からなる場合には、チューブ内面を絶
縁性材料でコーティングすることにより、電気絶縁体の
チューブと同様に扱うことができる。あるいは、チュー
ブが導電性材料からなる場合には、第一導電性線条体及
び第二導電性線条体をそれぞれ樹脂チューブに挿通する
ことにより、若しくは、2個のルーメンを有する樹脂チ
ューブを用いてそれぞれのルーメンに導電性線条体を挿
通することにより、又は、導電性線条体の表面に絶縁皮
膜層を設けることにより、2本の導電性線条体を互いに
電気的に絶縁することができる。本発明の電気手術用処
置器具において、第一導電性線条体及び第二導電性線条
体の材質は、導電性材料であれば特に制限なく使用する
ことができ、このような導電性材料としては、例えば、
金、銀、白金、ニッケル、鉄、アルミニウム、錫、亜鉛
などの金属単体や、ステンレス鋼、ニクロムなどの合金
などを挙げることができる。これらの導電性材料からな
る導電性線条体の少なくとも先端部表面に絶縁性部分を
混在せしめる。導電性線条体の構造は、単線、撚り線の
いずれであってもよく、撚り線としては、単線からなる
芯線とこれを囲むコイルとからなるものが含まれる。撚
り線を用いる場合、導電性の素線と、絶縁性の素線を撚
り合わせることにより、絶縁性部分を混在せしめること
ができる。あるいは、撚り線を構成する単線と単線との
隙間に、絶縁性材料を充填し、絶縁性部分を設けるとと
もに、撚り線表面の凹凸を低減することができる。導電
性線条体の外径は、手術部位により任意に選択すること
ができるが、通常は0.1〜1mm、好ましくは0.2〜
0.6mmの線条体が使用される。導電性線条体を挿通す
る樹脂チューブの内径を、導電性線条体の外径より大き
くすることにより、導電性線条体をルーメン内において
長軸方向に滑動可能とすることができる。導電性線条体
を挿通する樹脂チューブの材質には特に制限はなく、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ四フッ化エ
チレンなどを挙げることができる。
【0009】本発明の電気手術用処置器具には、チュー
ブの近位端側に設置され、第一導電性線条体の後端及び
第二導電性線条体の後端と接続され、第一導電性線条体
及び第二導電性線条体をチューブ長軸方向に滑動させる
機構を有する導電性線条体操作部13が設けられる。導
電性線条体操作部の操作により、導電性線条体をチュー
ブルーメン内で滑動させ、遠位端に露出している導電性
線条体をルーメンから露出させ、又はルーメン内に収納
することができる。導電性線条体操作部の構造は、2本
の導電性線条体をチューブルーメン内で長軸方向に滑動
させることができるものであれば特に制限なく使用する
ことができ、例えば、長軸方向に移動可能なハンドル
と、これと連動して長軸方向に移動する移動部材を具備
するものであってもよく、あるいは、回動部材とこの回
動部材の回動に連動して長軸方向に移動する移動部材と
を具備するものであってもよい。第一導電性線条体の後
端及び第二導電性線条体の後端は、さらに、端子及びコ
ードを通じて高周波電流発生装置と接続される。本発明
の電気手術用処置器具においては、チューブの遠位端か
ら露出する第一導電性線条体の先端及び第二導電性線条
体の先端は、スペーサー14を介して電気的に絶縁され
た状態で結合され、スペーサーとチューブの遠位端15
の間にループ16を形成する。本発明の電気手術用処置
器具に用いるスペーサーの材質には特に制限はなく、適
当な強度、耐熱性及び加工性を有する電気絶縁材料を使
用することができる。このような電気絶縁材料として
は、例えば、アルミナ、ジルコニアなどのセラミック
ス、ポリベンズイミダゾール、ポリエーテルスルホンな
どの耐熱性プラスチックスなどを挙げることができる。
本発明の双極子電気手術用処置器具に用いるスペーサー
の形状及び大きさに特に制限はなく、導電性線条体の外
径などに応じて断面が円形又は楕円形などのスペーサー
選択することができるが、円の直径又は楕円の長径は通
常は0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmであり、長さは
通常は0.5〜5mm、好ましくは1〜3mmである。本発
明の電気手術用処置器具は、チューブ遠位端部に電極を
有する高周波通電用カテーテルとして使用する場合は、
患者の体内の患部近傍に電極を導き、患者の体外に対極
板を置き、電極と対極板の間に高周波電流を通電し、患
部を焼灼して凝固壊死せしめる。また、本発明の電気手
術用処置器具を双極子電気手術用処置器具として使用す
る場合は、患部近傍にチューブ先端を導き、先ず、導電
性線条体操作部の操作により、導電性線条体の先端のチ
ューブの遠位端からの露出部を大きくし、大きいループ
を形成する。次いで、ループをポリープなどの切除すべ
き患部の周辺に配置し、導電性線条体をチューブルーメ
ンに収納する方向に滑動し、ループを小さくすることに
より患部の回りに緊縛し、高周波電流発生装置を起動す
ることにより、電気的エネルギーで患部を切除する。
【0010】
【発明の効果】本発明の電気手術用処置器具は、電極又
は導電性線条体の表面に導電性部分と絶縁性部分とが混
在するので、施術時に高周波電流による発熱で生体組織
が電極又は導電性線条体にこびりつくことが少なく、良
好な切断能力を維持することができる。また、双極子電
気手術用処置器具として使用する場合には、導電性線条
体間の短絡を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電気手術用処置器具の一態様
の平面図及び断面図である。
【図2】図2は、本発明の電気手術用処置器具の一態様
の遠位端近傍の側面図及び断面図である。
【図3】図3は、本発明の電気手術用処置器具の他の態
様の部分断面図である。
【図4】図4は、本発明の電気手術用処置器具の他の態
様の遠位端近傍の側面図である。
【図5】図5は、本発明の電気手術用処置器具の他の態
様の遠位端近傍の側面図である。
【符号の説明】
1 チューブ 2 遠位端部 3 電極 4 近位端 5 把持部 6 中空部分 7 環状電極 8 絶縁性部分 9 ルーメン 10 導線 11 第一導電性線条体 12 第二導電性線条体 13 導電性線条体操作部 14 スペーサー 15 遠位端 16 ループ 17 ステンレス鋼線 18 テフロン線 19 樹脂チューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブ、電極、導線及び把持部を有し、
    (1)チューブは、近位端から遠位端に連通するルーメン
    を有するものであり、(2)把持部は、ルーメンと連通す
    る中空部分を有するもので、チューブ近位端に設置さ
    れ、(3)電極は、チューブ遠位端部に1個又は複数個設
    けられ、その表面が混在する導電性部分と絶縁性部分と
    からなり、(4)導線は、一端が電極と電気的に接続さ
    れ、他端は把持部に接続され、把持部からさらに外方へ
    導線を電気的に延長可能になっている電気手術用処置器
    具。
  2. 【請求項2】チューブ、第一導電性線条体、第二導電性
    線条体、導電性線条体操作部及びスペーサーを有し、
    (1)チューブは、近位端から遠位端に連通するルーメン
    を有するものであり、(2)第一導電性線条体及び第二導
    電性線条体は、チューブのルーメン内で長軸方向に滑動
    可能にチューブ近位端から遠位端に挿通され、チューブ
    の遠位端から該線条体の先端部が露出し得るものであ
    り、且つ、第一導電性線条体及び第二導電性線条体の少
    なくとも先端部表面が混在する導電性部分と絶縁性部分
    とからなり、(3)第一導電性線条体と第二導電性線条体
    とは電気的に絶縁されており、(4)導電性線条体操作部
    は、チューブ近位端に設置され、第一導電性線条体の後
    端及び第二導電性線条体の後端と接続され、第一導電性
    線条体及び第二導電性線条体をチューブ長軸方向に滑動
    させる機構を有し、(5)スペーサーは、電気絶縁体から
    なるものであり、(6)第一導電性線条体の先端及び第二
    導電性線条体の先端がスペーサーにより電気的に絶縁さ
    れて繋がっている電気手術用処置器具。
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JP2010012145A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Nippon Zeon Co Ltd 電極カテーテル
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