JPH09167551A - 加速度スイッチ - Google Patents

加速度スイッチ

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Publication number
JPH09167551A
JPH09167551A JP7328817A JP32881795A JPH09167551A JP H09167551 A JPH09167551 A JP H09167551A JP 7328817 A JP7328817 A JP 7328817A JP 32881795 A JP32881795 A JP 32881795A JP H09167551 A JPH09167551 A JP H09167551A
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JP
Japan
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contact opening
closing member
ball
spring
acceleration switch
Prior art date
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Pending
Application number
JP7328817A
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English (en)
Inventor
Keiichi Komiya
啓一 小宮
Yoshifumi Imai
嘉文 今井
Hiroshi Iiyama
博 飯山
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Jeco Corp
Original Assignee
Jeco Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to DE19652837A priority patent/DE19652837A1/de
Publication of JPH09167551A publication Critical patent/JPH09167551A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H35/00Switches operated by change of a physical condition
    • H01H35/14Switches operated by change of acceleration, e.g. by shock or vibration, inertia switch
    • H01H35/141Details
    • H01H35/143Resetting means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/171Detecting parameters used in the regulation; Measuring values used in the regulation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度スイッチの部品点数を削減してコスト
ダウンを図るとともに、非作動時にチャタリングが起こ
ることがないようにする。 【解決手段】 接点開閉部材20を永久磁石23で吸着
するとともに、一対のばね板15,16によって挟持す
る。接点開閉部材20が水平状態に保持されているとき
にばね板15が弾性変形して電極板17に圧接すること
により回路が閉成される構造にする。接点開閉部材20
がボール18により付勢されて保持位置から外れたとき
にばね板15が電極板17から離間して回路が開放され
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールがボール保
持部材の斜面上を慣性により転がり上がることによって
接点開閉部材を駆動する加速度スイッチに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の加速度スイッチとして
は、例えば特表昭56−500868号公報に開示され
たものがある。この公報に示された加速度スイッチを図
7によって説明する。図7は従来の加速度スイッチの縦
断面図で、同図において、符号1はボール、2はボール
保持部材を示す。この加速度スイッチは、前記ボール保
持部材2の上方に配設した接点開閉用レバー3をボール
1が押し上げることによって、可動切片4が第1の電極
5から離間して接点が開くように構成している。
【0003】前記接点開閉用レバー3は、ボール保持部
材2の上方で略水平に延びる受圧部3aと、この受圧部
3aにおけるボール1が慣性によって移動する方向の前
側となる一端からボール保持部材2の側方において下方
へ延びる可動切片駆動部3bとから断面L字状に形成し
ている。この可動切片駆動部3bの下端は、前記第1の
電極5とボール保持部材2との間に配設した第2の電極
6に回動自在に支持させるとともに、ヒンジ機構を介し
て可動切片4を連結している。
【0004】前記可動切片4は、前記可動切片駆動部3
bとの連結部から下方へ延びるように形成し、可動切片
駆動部3bともに側面視において略く字状となるように
傾斜した状態で引張りコイルばね7の下端部を係止して
いる。この引張りコイルばね7の上端部は、前記可動切
片駆動部3bの上端に係止している。すなわち、前記可
動切片4は、図7に示した非作動時には上端を支点とし
て同図において反時計方向へ引張りコイルばね7によっ
て付勢され、下端部が第1の電極5に圧接する。この状
態で、第1の電極5から可動切片4および可動切片駆動
部3bを介して第2の電極6に至る回路が閉成される。
【0005】ボール1が図7に図示した位置から慣性に
よって左方へ移動し、ボール保持部材2の傾斜面2a上
を転動すると、接点開閉用レバー3がボール1によって
押圧されて上方に移動する。このとき、接点開閉用レバ
ー3が第2の電極6との連結部を中心として図7におい
て反時計方向へ回り、引張りコイルばね7の上端が中立
点を越えて反対側へ移動することから、可動切片4は図
7において時計方向に付勢されるようになって下端部が
第1の電極5から離間する。すなわち、前記回路が開放
される。
【0006】この開放状態から復帰するには、復帰ボタ
ン8を下方へ押し下げることによって行う。この復帰ボ
タン8は、この加速度スイッチのハウジングに上下方向
に移動自在に支持させた作動子8aが取り付けてあり、
この作動子8aを介してリンク機構9に連結している。
リンク機構9は、前記作動子8aが当接するアーム9a
と、引張りコイルばね7に当接するアーム9bとを備
え、ハウジングに回動自在に取り付けている。
【0007】すなわち、復帰ボタン8を下方へ押し下げ
ることによって、リンク機構9のアーム9bが引張りコ
イルばね7を押圧し、この引張りコイルばね7が中立点
を越えて非作動時の位置に戻るように構成している。引
張りコイルばね7が中立点を越えることにより、可動切
片4の下端部が再び第1の電極5に圧接し、前記回路が
閉成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに接点開閉用レバー3によって可動切片4を間接的に
駆動する構成を採ると、信頼性の高い加速度スイッチを
得るためには接点開閉用レバー3の可動切片駆動部3
b、可動切片4、引張りコイルばね7および接点開閉用
レバー3を回動自在に支承する第2の電極6などをそれ
ぞれ高い精度をもって製作しなければならない。
【0009】このため、この従来の加速度スイッチは、
多くの部品をそれぞれ高精度に製作しなければならない
ことから、製造コストが高くなってしまうという問題が
あった。
【0010】また、上述した加速度スイッチは、通電系
にヒンジ機構が介在していることから、振動が加えられ
るとボール1が接点開閉用レバー3を駆動しない非作動
時であっても回路が瞬間的に開放状態になることがあっ
た。すなわち、チャタリングが生じ易いという問題もあ
った。
【0011】さらに、この加速度スイッチは、開放状態
になった回路を閉成状態へ手動で復帰させる復帰系に二
つのアーム9a,9bを有するリンク機構9を介装して
いるので、アーム9a,9bが回動する空間をハウジン
グ内に形成しなければならず、ハウジングが大型化して
しまうという問題があった。
【0012】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、部品点数を削減してコストダウンを
図るとともに、非作動時にチャタリングが起こることが
ない加速度スイッチを得ることを目的とする。また、小
型な加速度センサを得ることをも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る加速度
スイッチは、接点開閉部材を磁性材によって形成して永
久磁石で吸着するとともに、一対のばね板によって挟持
することにより、ボール保持部材の上方に保持し、前記
ばね板に対してボール保持部材とは反対側に電極板を配
設し、前記接点開閉部材が水平状態となるように保持さ
れている状態においてばね板が弾性変形して電極板に圧
接することにより回路が閉成され、接点開閉部材がボー
ルにより付勢されて保持位置から外れた状態においてば
ね板が電極板から離間して回路が開放される構成とし
た。
【0014】したがって、回路を開閉するに当たり接点
開閉部材によって直接行うことができる。また、接点開
閉部材を一対のばね板および永久磁石によって保持して
いる状態では、接点開閉部材がばね板を強制的に電極板
に圧接させることによって回路が閉成される。
【0015】第2の発明に係る加速度スイッチは、第1
の発明に係る加速度スイッチにおいて、接点開閉部材を
円板状に形成するとともに、ばね板を収容するハウジン
グを接点開閉部材の外周面が嵌合する構造とし、前記接
点開閉部材の上方に、下端が水平な平坦面になる接点開
閉部材用復帰部材を上下方向に移動自在に設け、この接
点開閉部材用復帰部材と前記ハウジングとの間に、接点
開閉部材用復帰部材を上方へ付勢するばねを弾装した。
【0016】したがって、接点開閉部材が保持位置から
外れた状態で前記復帰部材を下方へばねの弾発力に抗し
て押し下げることによって、接点開閉部材は復帰部材の
下端の平坦面が上面に当接することで水平状態になると
ともに、ハウジングに嵌合することによって保持位置に
復帰する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る加速度スイッ
チの実施の形態の一例を図1〜図6によって詳細に説明
する。この実施の形態では、本発明に係る加速度スイッ
チを自動車の燃料供給ポンプの給電用回路に介装する例
について説明する。図1は本発明に係る加速度スイッチ
の縦断面図、図2はハウジング本体の平面図、図3はば
ね板および電極板を装着したハウジング本体の一部を拡
大して示す平面図である。図4はボールが接点開閉部材
を押し上げた状態を示す断面図、図5は回路が開放され
ている状態を示す断面図、図6はハウジング本体の分解
斜視図である。なお、図2中には、図1の破断位置をI
−I線によって示してある。
【0018】これらの図において、11はこの実施の形
態による加速度スイッチを示す。この加速度スイッチ1
1のハウジングは、上方に向けて開口する有底筒状のハ
ウジング本体12と、このハウジング本体12の上部の
開口を閉塞するカバー13とから構成している。前記ハ
ウジング本体12の内部に後述するスイッチ機構を内蔵
し、前記カバー13の内部に後述する復帰機構を内蔵し
ている。
【0019】この加速度スイッチ11は、前記ハウジン
グ本体12の内側底面が水平になるように例えば自動車
の車体(図示せず)に固定して使用する。この加速度ス
イッチ11を車体に固定するに当たっては、図中に矢印
Fで示す方向が車体の前方となるように取付ける。すな
わち、ハウジング本体12の取付ブラケット12a(図
2、図6)が車体前側に位置づけられるようにして取付
ける。この構成により、自動車が急停止したときには、
加速度スイッチ11に慣性力が図1において左方へ作用
する。
【0020】前記ハウジング本体12は、合成樹脂によ
って一体に形成し、内側底部にボール保持部材14、ば
ね板15,16および電極板17を装着している。前記
ボール保持部材14は、合成樹脂などのような絶縁材に
よって略円柱状に形成するとともに、上部に磁性材製ボ
ール18を支承するための下向き円錐状の凹部14aを
形成している。また、このボール保持部材14の下部の
軸心部分には、前記凹部14aの最下部にボール18を
磁気吸着させるための永久磁石19を固着している。
【0021】そして、このボール保持部材14は、下面
に突設したピン(図示せず)を図2に示すようにハウジ
ング本体における内側底部に穿設した圧入孔12bに圧
入し、下面とハウジング本体12の内側底面との間に隙
間gが形成される状態でハウジング本体12に固定して
いる。なお、ハウジング本体12の内側底面には、後述
するばね板15,16および電極板17の位置決めを行
うピン12cを立設している。さらに、ボール保持部材
14の外周部は、ハウジング本体12の内周部に上下方
向に延びるように突設した位置決め用突条12dに嵌合
させている。
【0022】前記ばね板15,16および電極板17
は、例えばりん青銅などのような導電性を有するばね材
によって形成し、ハウジング本体12の内側底面に沿う
水平部15a,16a,17aと、この水平部の一端か
ら上方へ延びる上方延在部15b,16b,17bとを
それぞれ形成している。また、ばね板15,16および
電極板17の厚みは、前記隙間gと同じ寸法に設定して
いる。
【0023】前記ばね板15,16は、上方延在部15
b,16bが前記ボール保持部材14に対して車体の前
後方向の一方と他方に位置づけられるように配設してい
る。これらのばね板15,16のうち、上方延在部15
bが車体前側に位置づけられるばね板15は、水平部1
5aの先端に下方へ延びる端子部15cを設け、この端
子部15cをハウジング本体12の貫通穴12e(図
2)に嵌入させてこの貫通部分に固着している。前記電
極板17も、水平部17aの先端に端子部17c(図
6)を設け、この端子部17cをハウジング本体12の
貫通穴12f(図2)に嵌入させてこの貫通部分に固着
している。前記端子部15c,17cに、図示してない
燃料供給ポンプ用リード線を接続する。
【0024】他方のばね板16は、ハウジング本体12
の内側底面に突設した一対の位置決め用突起12g,1
2g(図2,図3)の間に水平部16aを嵌入させるこ
とによってハウジング本体12に固定している。また、
これらのばね板15,16および電極板17のそれぞれ
の水平延在部15a,16a,17aは、ハウジング本
体12の内側底面に突設した前記ピン12bを貫通させ
ることによって位置決めしている。なお、これらのばね
板15,16および電極板16をハウジング本体12に
固定するに当たっては、それぞれの水平部を接着剤によ
ってハウジング本体12の内側底面に接着してもよい。
【0025】前記ばね板15と電極板17の水平部15
a,17aは、図3に示すように互いに接触しない形状
に形成している。また、電極板17の上方延在部17b
は、上端が自由端となるように構成し、上端部に側方
(図1において紙面の下方)に延びる接点17dを設け
ている。そして、この上方延在部17bは、前記接点1
7dが図1に示すスイッチの非作動状態でばね板15の
上方延在部15bに車体前側から接触するように、復帰
習性を付与している。
【0026】ばね板15,16の上方延在部15b,1
6bは、前記電極板17と同様に上端が自由端となるよ
うに構成するとともに、上端部どうしが互いに接近する
方向へ復帰習性を付与している。また、これらの上方延
在部15b,16bの上部は、前記ボール保持部材14
に磁気吸着したボール18の軸心を平面視において通り
かつ車体の前後方向と平行な仮装線C(図3)の線上に
配設し、接点開閉部材20を挟持している。この接点開
閉部材20は、磁性材によって円板状に形成している。
【0027】そして、これらの上方延在部15b,16
bは、上述したように接点開閉部材20を挟持した状態
(スイッチの非作動時での状態)では、それぞれ鉛直方
向に延びるように構成している。なお、ばね板16の上
方延在部16bは、車体後側の面をハウジング本体12
の鉛直面12hに支承させている。この構成により、両
ばね板15,16が接点開閉部材20を挟持する状態で
は、ばね板15の上方延在部15bが車体前側へ弾性変
形し、電極板17の前記接点17dに接触する。このと
き、接点17dがばね板15によって車体前側へ付勢さ
れるので、電極板17の弾発力もばね板15を介して接
点開閉部材20に作用する。
【0028】ばね板15,16における接点開閉部材2
0を挟持する部位には、接点開閉部材20をスイッチの
非作動時に支承するための一対の支承片21と、スイッ
チの作動時に支承するための受け片22をそれぞれ一体
に設けている。これらの受け片22は、支承片21に支
承させた接点開閉部材20より上側に配設し、上方延在
部15b,16bの他の部位に対して上方へ向かうにし
たがって次第に受け片22どうしの間隔が拡がるように
傾斜するとともに、上方に向かうにしたがって次第に幅
広くなるように形成している。なお、これらの受け片2
2は、円板状の接点開閉部材20の外周縁を支承し易い
ように、水平断面の形状が略円弧状になるように形成し
ている。
【0029】前記スイッチの非作動時において接点開閉
部材20は、前記一対のばね板15,16に挟持させる
とともに、ハウジング本体12にも支持させている。こ
こで、ハウジング本体12の内周部の構造について説明
する。ハウジング本体12の内周部は、図2および図6
に示すように、ボール保持部材14を収容する円形穴1
2iと、この円形穴12iから車体の前後方向に延びる
ばね板収容部12j,12jと、前記円形穴12iの上
部の開口径を部分的に拡げた構造の段部12kと、円形
穴12iの上部から車体の左右方向に延びる凹陥部12
lとを形成している。
【0030】前記ばね板収容部12jに前記ばね板1
5,16および電極板17の上方延在部を臨ませてい
る。また、前記段部12kは、接点開閉部材20が嵌入
できる開口径をもって形成し、その底面は、前記スイッ
チの非作動時に接点開閉部材20の下面が当接するよう
に形成している。前記凹陥部12lは、前記段部12k
の底面より下方へ凹陥しており、永久磁石23を固着し
ている。この永久磁石23は、上面が前記段部12kの
底面と同一平面上に位置づけられるように形成してい
る。
【0031】すなわち、スイッチの非作動時には、接点
開閉部材20を一対のばね部材15,16で挟持すると
ともに、前記永久磁石23に吸着させた状態で段部12
kに載置させるように構成している。
【0032】ハウジング本体12の上部開口を閉塞する
カバー13は、図1に示すように、上方に向けて突出す
る円筒部13aを形成し、この円筒部13a内に復帰部
材24を上下方向に移動自在となるように装着してい
る。前記復帰部材24は、前記円筒部13aの内周面に
嵌合する円板部24aを上部に形成するとともに、下部
に、カバー13の軸心部のボス13bに上下方向に移動
自在に嵌合する筒状押圧子24bを形成している。この
押圧子24bは、下面が水平な平坦面になっている。
【0033】また、この復帰部材24の円板部24aの
下面と、カバー13の上面との間には、復帰部材24を
上方へ付勢する圧縮コイルばね25を弾装している。な
お、カバー13の円筒部13aには、復帰部材24が上
方へ外れるのを阻止する爪部13bを設けている。
【0034】上述したように構成した加速度スイッチ1
1は、図1に示すスイッチの非作動状態においてばね板
15が電極板17に接触することにより、これらに接続
した燃料供給ポンプの給電用回路が閉成される。すなわ
ち、この加速度スイッチ11を搭載した自動車が運転可
能な状態になる。
【0035】自動車が急停止すると、このときに車体の
前方へ向かうように作用する慣性力が予め定めた値より
大きいときに、加速度スイッチ11のボール18が永久
磁石19の磁気的吸着力に抗してボール保持部材14の
斜面上を慣性により転がり上がる。このボール18は、
図1中に二点鎖線で示す位置まで転動することにより接
点開閉部材20の下面に当接し、さらに転動することに
よって、接点開閉部材20を上方へ付勢する。
【0036】このとき、接点開閉部材20は、ボール1
8から加えられる衝撃力が、ばね板15との間の摩擦抵
抗からなる抗力と、二つの永久磁石23,23の磁気的
吸着力との総和より大きいときに、図4に示すように、
保持位置から外れて車体前側の端部が上方へ押し上げら
れる。このように接点開閉部材20の端部が上方へ移動
すると、この端部は、ばね板15の最上部の傾斜した受
け片22が支承するようになる。
【0037】このようになると、この受け片22はばね
板15の弾発力より図4において右側へ移動しようとす
ることから、前記端部はこの受け片22上を滑るように
して図5に示すように上方へ押し上げられる。なお、接
点開閉部材20の端部を上方へ押し上げるときには、電
極板17の弾発力も作用する。
【0038】図5に示すように接点開閉部材20が保持
位置から外れることによって、ばね板15が電極板17
から車体後側へ離間してこの加速度スイッチ11が作動
状態になり、燃料供給ポンプの給電用回路が開放され
る。これにより燃料供給ポンプへの給電が絶たれてこの
ポンプが停止し、エンジンが停止する。
【0039】この実施の形態を採ると、接点開閉部材2
0が受け片22に支承されるまで移動した後は、ばね板
15および電極板17の弾発力によって接点開閉部材2
0が保持位置へ戻ることがないように上方へ押し上げら
れるから、スイッチの作動状態が保たれる。る。
【0040】上述したように保持位置から外れた接点開
閉部材20を保持位置に復帰させるには、復帰部材24
を圧縮コイルばね25の弾発力に抗して押し下げること
によって行う。このようにすると、復帰部材24の押圧
子24bが接点開閉部材20を下方へ付勢することか
ら、この接点開閉部材20は、ばね部材15の上方延在
部15bを車体前側へ揺動させながらハウジング本体1
2の段部12kに嵌入すし、押圧子24bの下端面の全
域が当接することによって水平状態になる。
【0041】接点開閉部材20が前記段部12kの底面
とばね板15,16の支承片21とに支承されるまで復
帰部材24を押し下げることによって、接点開閉部材2
0は一対のばね板15,16が挟持しかつ永久磁石23
で吸着した前記保持位置に戻る。
【0042】したがって、この加速度スイッチ11は、
回路(燃料供給ポンプの給電用回路)を開閉するに当た
り接点開閉部材20によって直接行うことができる。ま
た、接点開閉部材20を一対のばね板15,16および
永久磁石23によって保持している状態では、接点開閉
部材20がばね板15を強制的に電極板17に圧接させ
ることによって回路が閉成される。
【0043】さらに、接点開閉部材20を保持位置へ復
帰させるに当たっては、復帰部材24の下降動作のみに
よって行うことができる。
【0044】なお、ここでは、加速度スイッチ11のば
ね板15側へボール18が転動する場合について説明し
たが、ボール18がばね板16側へ転動する場合にも同
様に回路が開放される。すなわち、この加速度スイッチ
11は、ばね板15および電極板17の上方延在部15
b,17bが車体後側に位置づけられるように車体に搭
載することもできる。
【0045】また、この加速度スイッチ11を接続する
回路は、燃料供給ポンプの給電用回路の他に、燃料供給
系に介装する燃料遮断弁の制御用回路や、ドアロック制
御用回路など適宜変更できる。
【0046】
【実施例】上述した加速度スイッチ11は、重力加速度
にして12Gだけ加速度が作用したときに、ボール18
がボール保持部材14の傾斜面上を転がり上がるように
設定している。この実施の形態では、ボール18の質量
mを5.62gとし、ボール保持部材14の傾斜面の角
度θを45°とした。
【0047】この条件でボール18がボール保持部材1
4の永久磁石19の磁気的吸着力に抗して傾斜面上を転
動するための力(慣性力)Fは下記の式から求めた。 F=mα/tanθ−mg この式では、加速度αを980cm/sec2として計算して
いる。すなわち、F=60.7×980dyn =60.7
gfとなり、この力によりボール14が転動できるよう
に、永久磁石19としては磁気吸着力が58gfのものを
採用した。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る加
速度スイッチは、接点開閉部材を磁性材によって形成し
て永久磁石で吸着するとともに、一対のばね板によって
挟持することにより、ボール保持部材の上方に保持し、
前記ばね板に対してボール保持部材とは反対側に電極板
を配設し、前記接点開閉部材が水平状態となるように保
持されている状態においてばね板が弾性変形して電極板
に圧接することにより回路が閉成され、接点開閉部材が
ボールにより付勢されて保持位置から外れた状態におい
てばね板が電極板から離間して回路が開放される構成と
したため、回路を開閉するに当たり接点開閉部材によっ
て直接行うことができるから、従来の加速度スイッチに
較べて部品点数を削減でき、コストダウンを図ることが
できる。
【0049】また、接点開閉部材を永久磁石および一対
のばね板によって保持している状態では、接点開閉部材
がばね板を強制的に電極板に圧接して回路が閉成される
から、前記保持状態でこの加速度スイッチに振動が加え
られたとしても、チャタリングが起こることはない。
【0050】第2の発明に係る加速度スイッチは、第1
の発明に係る加速度スイッチにおいて、接点開閉部材を
円板状に形成するとともに、ばね板を収容するハウジン
グを接点開閉部材の外周面が嵌合する構造とし、前記接
点開閉部材の上方に、下端が水平な平坦面になる接点開
閉部材用復帰部材を上下方向に移動自在に設け、この接
点開閉部材用復帰部材と前記ハウジングとの間に、接点
開閉部材用復帰部材を上方へ付勢するばねを弾装したた
め、接点開閉部材が保持位置から外れた状態で前記復帰
部材を下方へばねの弾発力に抗して押し下げることによ
って、接点開閉部材は復帰部材の下端の平坦面が上面に
当接することで水平状態になるとともに、ハウジングに
嵌合することによって保持位置に復帰するから、復帰部
材によって接点開閉部材を直接に保持位置へ復帰させる
ことができる。
【0051】したがって、接点開閉部材を保持位置へ復
帰させるに当たって、復帰部材の下降動作のみによって
行うことができるので、アームを回動させる構成の従来
の加速度スイッチに較べてアームが回動する空間が不要
になり、ハウジングを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る加速度スイッチの縦断面図であ
る。
【図2】 ハウジング本体の平面図である。
【図3】 ばね板および電極板を装着したハウジング本
体の一部を拡大して示す平面図である。
【図4】 ボールが接点開閉部材を押し上げた状態を示
す断面図である。
【図5】 回路が開放されている状態を示す断面図であ
る。
【図6】 ハウジング本体の分解斜視図である。
【図7】 従来の加速度スイッチの概略構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
11…加速度スイッチ、14…ボール保持部材、15,
16…ばね板、17…電極板、18…ボール、19…永
久磁石、20…接点開閉部材、23…永久磁石、24…
復帰部材、25…圧縮コイルばね。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールがボール保持部材の斜面上を慣性
    により転がり上がることによって接点開閉部材を駆動す
    る加速度スイッチにおいて、前記接点開閉部材を、磁性
    材によって形成して永久磁石で吸着するとともに、上端
    が自由端となる一対のばね板によって挟持することによ
    り、ボール保持部材の上方であってボールの転動範囲内
    となる部位に保持し、前記ばね板に対してボール保持部
    材とは反対側に、電極板を前記ばね板とは間隔をおいて
    配設してなり、前記接点開閉部材が水平状態となるよう
    に保持されている状態においてばね板が弾性変形して電
    極板に圧接することにより回路が閉成され、前記接点開
    閉部材が前記ボールにより付勢されて保持位置から外れ
    た状態においてばね板が電極板から離間して回路が開放
    される構成としたことを特徴とする加速度スイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加速度スイッチにおい
    て、接点開閉部材を円板状に形成するとともに、ばね板
    を収容するハウジングを前記接点開閉部材の外周面が嵌
    合する構造とし、前記接点開閉部材の上方に、下端に水
    平な平坦面を形成した接点開閉部材用復帰部材を上下方
    向に移動自在に設け、この接点開閉部材用復帰部材と前
    記ハウジングとの間に、接点開閉部材用復帰部材を上方
    へ付勢するばねを弾装したことを特徴とする加速度スイ
    ッチ。
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