JPH09166493A - 撮像装置、撮像方法、および受光装置 - Google Patents

撮像装置、撮像方法、および受光装置

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JPH09166493A
JPH09166493A JP32665995A JP32665995A JPH09166493A JP H09166493 A JPH09166493 A JP H09166493A JP 32665995 A JP32665995 A JP 32665995A JP 32665995 A JP32665995 A JP 32665995A JP H09166493 A JPH09166493 A JP H09166493A
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JP
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light
electromagnetic waves
electromagnetic wave
image pickup
light receiving
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JP32665995A
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English (en)
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Tetsuya Tomofuji
哲也 友藤
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの撮像装置で、複数の波長帯域の電磁波
から画像信号をそれぞれ生成する。 【解決手段】 チョッパ10により、赤外線および可視
光線を順次抽出し、撮像素子12により、これらを画像
信号に変換する。センサ14により検出されたチョッパ
10の位置情報をもとに、タイミング信号をタイミング
発生部19により生成し、この信号に同期して、撮像素
子12より出力される信号から、可視光線または赤外線
の画像信号を抽出部13aが抽出し、出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置、撮像方
法、および受光装置に関し、特に、入力された電磁波か
ら異なる波長帯域の画像信号を抽出する撮像装置、撮像
方法、および受光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像装置は、受光部に入射される電磁波
(光)の2次元的な強度分布を、対応する電気信号に変
換する装置である。この撮像装置は、通常、所定の波長
帯域の電磁波に対して特に大きな感度を有するようにな
されており、例えば、ビデオカメラ等の撮像装置では、
可視帯域の波長(0.3乃至0.8μm)の電磁波に対
する感度が大きくなるように設計されている。
【0003】電磁波は、その特性に応じて区分され、波
長が長い順に、赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ線
と呼ばれる。従来は、前述のビデオカメラのように、可
視光線に対してのみ感度を有する撮像装置が一般的であ
ったが、近年では、赤外線、紫外線、またはX線に対し
て感度を有する撮像装置も次第に一般化する傾向にあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
赤外線、可視光線、紫外線、または、X線に感度を有す
る撮像装置は、それぞれの波長帯域に対してのみ感度を
有することが一般的であり、例えば、可視光線と赤外線
の双方に対して感度を有する撮像装置はこれまでなかっ
た。従って、複数の種類の(広い波長帯域にわたる)電
磁波から2次元情報を得ようとする場合、複数の撮像装
置が必要になるという課題があった。
【0005】また、可視帯域以外の波長帯域の撮像装置
では、これにより得られる画像情報が、撮影者が裸眼で
確認できる情報とは異なるため、撮像装置が被写体を適
切にとらえているか否かを撮影者が確認できるようにす
る必要が生ずる。このため、従来においては、不可視帯
域の撮像装置に可視帯域の撮像装置を取り付け、これに
より被写体が適切にとらえられているか否かを確認する
ようにしていた。
【0006】そのため、従来の装置は、形状が大きくな
るという課題があった。また、これら2つの撮像装置は
光学系が異なるため、それぞれの視野にずれを生じ、そ
の結果、正確な位置の調節が困難であるという課題があ
った。
【0007】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、1つの撮像装置により複数の異なる種類
の電磁波(広い波長帯域)の画像情報が得られるように
し、もって、撮像装置を小型化し、更に、可視帯域以外
の電磁波を放射(または反射)する被写体を正確に撮像
できるようにするためのものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の撮像装
置は、入力される電磁波から所定の波長帯域の電磁波を
選択的に抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出さ
れた電磁波を、対応する画像信号に変換する変換手段
と、変換手段により変換された画像信号を出力する出力
手段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項6に記載の撮像方法は、入力される
電磁波から所定の波長帯域の電磁波を選択的に抽出し、
抽出された電磁波を対応する画像信号に変換し、変換さ
れた画像信号を出力することを特徴とする。
【0010】請求項7に記載の受光装置は、複数の異な
る波長帯域の電磁波に対してそれぞれ感度を有する複数
の種類の受光素子を有する受光装置において、複数の種
類の受光素子の少なくとも1種類は、可視領域以外の波
長帯域に対して感度を有することを特徴とする。
【0011】請求項8に記載の撮像装置は、入力される
電磁波を対応する画像信号に変換する変換手段と、変換
手段により変換された画像信号を出力する出力手段とを
備え、変換手段は、複数の異なる波長帯域の電磁波に対
してそれぞれ感度を有する複数の種類の受光素子を有
し、複数の種類の受光素子の少なくとも1種類は、可視
領域以外の波長帯域に対して感度を有することを特徴と
する。
【0012】請求項10に記載の撮像方法は、複数の異
なる波長帯域の電磁波に対してそれぞれ感度を有する複
数の種類の受光素子を有し、複数の種類の受光素子の少
なくとも1種類は、可視領域以外の波長帯域に対して感
度を有する受光装置を設け、入力される電磁波を、受光
装置により対応する画像信号に変換し、変換された画像
信号を出力することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の撮像装置の構成
例を示すブロック図である。この図において、チョッパ
10(抽出手段)は、入力された電磁波のうち、所定の
波長帯域の電磁波のみを透過させるようになされてい
る。なお、このチョッパ10の詳細は後述する。レンズ
11は、チョッパ10を透過した電磁波を、撮像素子1
2(変換手段)上の所定の領域に収束するようになされ
ている。撮像素子12は、レンズ11により収束された
電磁波を、対応する電気信号に変換し、画像信号として
出力するようになされている。
【0014】画像処理部13は、撮像素子12を制御す
ると共に、例えば、出力信号が一定となるように撮像素
子12からの出力信号に対してAGC(Auto Gain cont
rol)処理を施すようになされている。また、抽出部1
3a(出力手段)は、タイミング発生部19から出力さ
れるタイミング信号に同期して、可視光線の画像と、赤
外線の画像を抽出し、これらをテレビジョン受像機等に
入力可能な信号に変換し、出力するようになされてい
る。
【0015】センサ14は、チョッパ10によって周期
的に遮蔽される電磁波を、対応する電気信号に変換する
ようになされている。基準信号発生部15は、チョッパ
10の角速度を制御するための基準となる基準信号を発
生し、比較部16へ供給する。比較部16は、センサ1
4から供給される信号と、基準信号発生部15から供給
される基準信号の位相を比較し、位相差に応じた制御信
号を発生する。駆動部17は、比較部16より供給され
る制御信号に基づき、モータ18を駆動する。モータ1
8は、駆動部17から供給される電力により、チョッパ
10を回転するようになされている。タイミング発生部
19は、可視光線画像または赤外線画像を切り換え、出
力するためのタイミング信号をセンサ14から供給され
る信号に応じて発生する。
【0016】図2は、撮像素子12の断面の一部を示す
図である。受光部30は、PtSi/P−Siショット
キーバリアダイオード(以下、PtSiSBDという)
により構成されており、入射された電磁波を対応する電
荷に変換する。ガードリング31は、受光部30から外
部に漏れるリーク電流を減少させ、受光部30の感度を
向上させる。
【0017】電荷転送路拡散領域32は、空乏層の深さ
を変化させることにより、受光部30で得られた電荷を
転送するようになされている。電荷転送用電極33は、
電荷を転送するための制御信号を伝送するようになされ
ている。表面保護膜35は、素子を衝撃などから保護す
るために形成されている。熱酸化膜36は、P型シリコ
ン(P−Si)基板34上に形成されている各素子が電
気的に相互に干渉するのを防ぐ。
【0018】受光部30を構成するPtSiSBDは、
バンドギャップが約0.22eVと狭いため、赤外帯域
以下の波長帯域に対して感度がある。従って、PtSi
SBDは、一般的には赤外線を検出するために用いられ
ている。また、PtSiSBDは、暗電流を低下させ、
S/N比を向上させるために、液体窒素温度付近まで冷
却される。更に、可視光線等の影響を防ぐため、赤外線
はP型シリコン基板34の裏面(図2における下方)か
ら入射することが一般的である。
【0019】しかしながら、図2に示すように、P型シ
リコン基板34の表面(図2における上方)から入射す
るようにすることで、赤外線のみならず、可視光線およ
び紫外線の検出を行うことが可能となる。本実施例の撮
像素子12では、P型シリコン基板34の表面から入射
する構造をとっているため、赤外線から紫外線帯域の電
磁波の検出を行うことができる。
【0020】図3は、チョッパ10の構成の一例を示す
図である。可視光線透過部50は、入射される電磁波の
うち、可視光線のみを透過させる。遮光部51は、少な
くとも赤外線および可視光線の波長帯域の電磁波を遮光
する。また、赤外線透過部52は、赤外線帯域の電磁波
のみを透過させるようになされている。
【0021】なお、遮光部51は、赤外線または可視光
線の画像信号を正確に読み出すために設けられている。
すなわち、本実施例では、チョッパ10がモータ18に
よって回転駆動されているが、その回転の角速度を正確
に制御することは困難である。従って、遮光部51が設
けられていない場合、例えば、赤外線信号をサンプリン
グしている際に可視光線が入射され、出力信号に可視光
線の画像信号が重畳されることになる。しかしながら、
可視光線透過部50と赤外線透過部52との間に遮光部
51を設けると、この領域により、電磁波の入射が完全
に途絶える期間が生ずるので、多少の回転の誤差は吸収
することができる。
【0022】次に、以上の実施例の動作について説明す
る。
【0023】電磁波は、一定の角速度で回転しているチ
ョッパ10に入射される。チョッパ10は、レンズ11
の前方に位置する領域に応じて、電磁波に含まれる赤外
線または可視光線を透過し、あるいは、電磁波を遮光す
る。レンズ11は、チョッパ10を透過した電磁波(赤
外線または可視光線)を撮像素子12上の所定の領域に
収束させる。撮像素子12は、所定の領域に収束された
電磁波を、対応する画像信号に変換し、画像処理部13
からの制御信号に同期して出力する。
【0024】いま、レンズ11の前方に赤外線透過部5
2が位置しているとする。この場合、入射された電磁波
のうち、赤外線だけがチョッパ10の赤外線透過部52
を透過し、レンズ11によって撮像素子12上の所定の
領域に収束される。撮像素子12を構成する受光部30
は、入射される赤外線の強度に対応する電荷を蓄積す
る。そして、チョッパ10がモータ18により回転さ
れ、レンズ11の前方に遮光部51が移動し、電磁波の
入射が途絶えると、受光部30に蓄積された電荷が、電
荷転送路拡散領域32へ移動される。この電荷は制御信
号に応じて、電荷転送路拡散領域32を次々と移動さ
れ、最終的にMOS−FETなどにより対応する電圧に
変換され、画像処理部13へ出力される。
【0025】次に、モータ18の回転により、レンズ1
1の前方に可視光線透過部50が移動したとすると、入
射される電磁波のうち、可視光線だけが撮像素子12上
の所定の領域に収束される。受光部30は、入射される
可視光線の強度に対応する電荷を蓄積する。そして、チ
ョッパ10が更に回転し、遮光部51がレンズ11の前
方に移動すると、受光部30に蓄積された電荷は、電荷
転送路拡散領域32へ移動され、所定の信号に変換され
た後、画像処理部13へ転送される。
【0026】画像処理部13は、撮像素子12から出力
される画像信号に対してAGC処理などを施す。抽出部
13aは、AGC処理等が施された画像信号から、可視
光線に対応する画像信号と、赤外線に対応する画像信号
を、タイミング発生部19から供給されるタイミング信
号に同期して分離抽出する。そして、これらの信号を、
例えば、NTSC(National Television System Commi
ttee)方式の信号に変換した後、出力する。
【0027】センサ14は、チョッパ10によって遮光
される電磁波を、対応する電気信号(センサ14の前方
に遮光部51が位置する場合は“L”、その他の場合
は、“H”の状態となる信号)に変換し、比較部16お
よびタイミング発生部19へ供給する。比較部16は、
基準信号発生部15から供給される基準信号と、センサ
14から供給される信号との位相を比較し、位相差に応
じた制御信号を発生し、駆動部17へ出力する。駆動部
17は、比較部16より出力される制御信号に基づき、
モータ18に電力を供給し、これを一定の角速度となる
ように駆動する。その結果、チョッパ10は、基準信号
発生部15の発生する基準信号に応じた所定の角速度で
回転されることになる。
【0028】タイミング発生部19は、センサ14から
供給される信号を微分し、遮光部51と、可視光線透過
部50または赤外線透過部52との境界部分を検出し、
これをもとに、レンズ11の前方に現在位置しているチ
ョッパ10の領域を特定するための信号(タイミング信
号)を生成し、画像処理部13へ出力する。
【0029】画像処理部13の抽出部13aは、タイミ
ング発生部19から供給されるタイミング信号に同期し
て、可視光線の画像信号と、赤外線の画像信号とを抽出
し、出力する。
【0030】以上の実施例によれば、入力される電磁波
に含まれる可視光線および赤外線から画像信号を生成
し、それぞれの画像信号を抽出し、これらを別々に出力
することができる。
【0031】なお、以上の実施例では、基準信号発生部
15が予め定められた周期の基準信号を発生するように
したが、これを、マニュアル操作などで所定の値に変化
させるようにしてもよい。その場合、基準信号の周期を
無限大(基準信号を発生しない)とし、チョッパを所定
の位置で静止させることにより、本実施例を可視光線あ
るいは赤外線専用の撮像装置として使用することが可能
となる。また、チョッパ10が1秒間に30回転するよ
うに基準信号を設定すれば、1秒間に30枚の画面(コ
マ)からなるNTSC信号を簡単に生成することが可能
となる。
【0032】更に、以上の実施例では、抽出部13aに
より赤外線の画像信号と、可視光線の画像とを分離し、
これらを別々の画像信号として出力するようにしたが、
これを分離しないで出力し、外部の装置で適宜分離する
ようにしてもよい。
【0033】図4は、本発明の受光装置を応用した撮像
素子の構成例を示す図である。受光部70乃至72は、
入射される電磁波のうち、それぞれ赤(R)、緑
(G)、または、青(B)色の可視光線のみを、その強
度に対応する電荷に変換するようになされている。受光
部73は、赤外線(IR)のみを対応する電荷に変換す
るようになされている。また、電荷転送領域74は、そ
れぞれの受光部70乃至73に蓄積された電荷を、外部
に取り出すようになされている。
【0034】この図において、第1番目(図中最上部)
のラインは、緑色に対する受光部71と青色に対する受
光部72が交互に配置されている。第2番目のライン
は、緑色に対する受光部71と赤色に対する受光部70
とが交互に配置されている。第3番目のラインには、赤
外線に対する受光部73のみが配置されている。第4番
目以降のラインでは、第1乃至第3番目のラインと同様
の配置パターンが繰り返される。
【0035】なお、可視光線に対する受光部70乃至7
2は、pn接合ダイオードと、オンチップカラーフィル
タ(On Chip Color Filter)とより構成されている。す
なわち、pn接合ダイオードの電磁波の入射面に、赤、
緑、または青のオンチップカラーフィルタが配置されて
おり、受光部70乃至72が所定の色の可視光線に対し
て感度を有するようになされている。また、赤外線に対
する受光部73は、焦電体で形成されており、入力され
る赤外線の変化量を検出するようになされている。
【0036】次に、以上の実施例の動作について説明す
る。
【0037】入射された電磁波は、受光部70乃至73
により、所定の波長帯域の電磁波の強度に対応する電荷
に変換される。それぞれの受光部70乃至73に蓄積さ
れた電荷は、図示しない制御部からの制御信号に同期し
て、電荷転送領域74を介して外部へ出力される。
【0038】続いて、図4の実施例を図1に示す実施例
に適用した場合について説明する。
【0039】この場合に使用されるチョッパ10を図5
に示す。この図において、可視光線透過部90は、入射
される電磁波のうち、可視光線のみを透過させ、赤外線
透過部91は、赤外線のみを透過させるようになされて
いる。また、遮光部92は、入射される電磁波を遮光す
るようになされている。
【0040】この実施例において、遮光部92を設ける
理由は、赤外線に対する受光部73が焦電型の素子であ
ることから、素子自体の温度が飽和するのを防ぐのに、
入射される赤外線を一定の周期で遮断する必要があるた
めである。
【0041】なお、その他の構成は前述の場合と同様で
あるので説明を省略する。
【0042】次に、以上の実施例の動作について説明を
行う。
【0043】チョッパ10は、レンズ11の前方に位置
する領域に応じて、電磁波に含まれる赤外線または可視
光線を透過し、あるいは、電磁波を遮光する。レンズ1
1は、チョッパ10を透過した電磁波(赤外線または可
視光線)を撮像素子12上の所定の領域に収束させる。
撮像素子12は、収束された電磁波を、対応する画像信
号に変換し、画像処理部13からの制御信号に同期して
出力する。
【0044】いま、レンズ11の前方に赤外線透過部9
1が位置しているとする。この場合、入射された電磁波
のうち、赤外線だけがチョッパ10の赤外線透過部91
を透過し、レンズ11によって撮像素子12上の所定の
領域に収束される。撮像素子12を構成する受光部70
乃至73のうち、赤外線に感度を有する受光部73は、
入射される赤外光線の強度に対応する電荷を蓄積する。
この蓄積された電荷は、可視光透過部90がレンズ11
の前方に移動する前に、電荷転送領域74を介して出力
される。なお、受光部70乃至72は赤外線に対しては
感度が無いため、出力を生じない。
【0045】続いて、チョッパ10がモータ18により
回転され、レンズ11の前方に可視光線透過部90が移
動すると、レンズ11によって収束された電磁波は、可
視光線の赤、緑、または青にそれぞれ感度を有する受光
部70乃至72により、対応する電荷に変換される。そ
して、チョッパ10が更に回転され、遮光部92がレン
ズ11の前方に移動し、電磁波の入射が途絶えている間
に、受光部70乃至72のそれぞれに蓄積された電荷が
電荷転送領域74を介して出力される。なお、受光部7
3は、赤外線のみならず可視光線に対しても感度を有す
るため、可視光線が入射された場合でも電荷が蓄積され
ることになるが、画像処理部13へ転送される前に、図
示しない分離部によって分離され、破棄される。従っ
て、可視光線に対応する画像信号だけが出力されること
になる。
【0046】撮像素子12から出力された画像信号は、
画像処理部13へ入力され、AGC処理などの所定の処
理が施された後、抽出部13aにより、赤外線の画像信
号と可視光線の画像信号とが分離され、それぞれ、NT
SC信号に変換された後、出力されることになる。
【0047】その他の動作は、前述の場合と同様である
ので、説明を省略する。
【0048】以上の実施例によれば、同一の撮像装置を
用いて赤外線または可視光線の画像を撮像することが可
能となる。この場合、前述の図2に示す撮像素子を適用
した実施例と比較すると、受光部70乃至73に所定の
波長帯域の電磁波に対して特に大きな感度を有する素子
を用いることができるので、撮像装置の感度を向上させ
ることができる。しかしながら、特定の波長帯域に対す
る受光部70乃至73の数が減少するので、解像度がそ
の分低下する。
【0049】なお、この実施例では、赤外線の受光部7
3として、可視光線に対しても感度を有する焦電型の受
光素子を用いたため、チョッパ10により、可視光線と
赤外線とを分離する必要が生じた。しかしながら、各受
光素子が特定の波長帯域に対してのみ感度を有する場合
は、チョッパ10を省略することができる。
【0050】以上2つの実施例では、赤外線と可視光線
の2つの波長帯域に対する撮像装置を例にあげて説明を
行ったが、これ以外の波長帯域に対する撮像装置を構成
できることは言うまでもない。また、組み合わせる波長
帯域の数も、必要に応じて増減することが可能であるこ
とは勿論である。
【0051】更に、以上の実施例において、チョッパ1
0は、各波長帯域の透過部および遮光部は同一の面積に
してあるが、これを例えば、図6に示すように、撮像素
子12の各波長帯域に対する感度に応じてそれぞれの面
積を決定してもよい。
【0052】この図において、透過部100乃至104
は、特定の波長帯域の電磁波を透過する光フィルタが、
透過する波長が短い順になるように並べられている。遮
光部105は、電磁波を遮光するようになされている。
また、透過部100乃至104の面積は、これらが透過
する電磁波に対する撮像素子12の感度に反比例するよ
うに設定してある。
【0053】以上のような構成にすると、各波長帯域の
電磁波に対する撮像素子12の感度が同一となるので、
撮像素子12から出力される信号を、波長帯域に応じて
増幅(減衰)させる必要がなくなり、回路を簡略化する
ことができる。
【0054】また、撮像素子12を構成する受光部30
として、例えば、焦電型の素子(入射された赤外線に起
因する素子自体の温度変化に対応する信号を出力する)
を使用する場合、素子自体の温度が飽和するのを防止す
るために、入射される赤外線を定期的に遮断し、素子の
温度をリセットする必要が生ずる。このリセットを行う
タイミングは、ノイズの発生を少なくするために、素子
から信号を検出する直前または直後に行うことが望まし
い。
【0055】従って、以上の構成によれば、遮光部10
5に隣接する部分に、長い波長帯域(赤外線)の光フィ
ルタが配置されているので、ノイズの発生を抑え、か
つ、素子の温度を適正にリセットすることが可能とな
る。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の撮像装置および請求項
6に記載の撮像方法によれば、入力される電磁波から所
定の波長帯域の電磁波を選択的に抽出し、抽出された電
磁波を対応する画像信号に変換し、変換された画像信号
を出力するようにしたので、1つの撮像装置で、異なる
複数の波長帯域の電磁波の画像信号を生成することが可
能となる。
【0057】請求項7に記載の受光装置によれば、複数
の異なる波長帯域の電磁波に対してそれぞれ感度を有す
る複数の種類の受光素子を有する受光装置において、複
数の種類の受光素子の少なくとも1種類は、可視領域以
外の波長帯域に対して感度を有するようにしたので、同
一の受光装置で複数の異なる波長帯域の電磁波を受光
し、対応する画像信号に変換することが可能となる。ま
た、受光素子の感度を特定の波長帯域に対して大きくな
るようにすれば、受光装置の感度を向上させることも可
能となる。
【0058】請求項8に記載の撮像装置および請求項1
0に記載の撮像方法によれば、複数の異なる波長帯域の
電磁波に対してそれぞれ感度を有する複数の種類の受光
素子を有し、複数の種類の受光素子の少なくとも1種類
は、可視領域以外の波長帯域に対して感度を有する受光
装置を設け、入力される電磁波を、受光装置により対応
する画像信号に変換し、変換された画像信号を出力する
ようにしたので、1つの撮像装置で、異なる複数の波長
帯域の電磁波から画像信号を生成することが可能とな
る。また、各受光素子の感度を特定の波長帯域に対して
大きくなるようにすれば、撮像装置の感度を向上させる
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の撮像素子12の断面を示す図である。
【図3】図1のチョッパ10の構成例を示す図である。
【図4】本発明の受光装置を応用した撮像素子の構成例
を示す図である。
【図5】図1のチョッパ10の他の構成例を示す図であ
る。
【図6】図1のチョッパ10の更に他の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
10 チョッパ(抽出手段) 11 レンズ 12 撮像素子(変換手段) 13 画像処理部 13a 抽出部(出力手段) 14 センサ 15 基準信号発生部 16 比較部 17 駆動部 18 モータ 19 タイミング発生部 30 受光部 70乃至73 受光部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される電磁波から、所定の波長帯域
    の電磁波を選択的に抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出された前記電磁波を、対応す
    る画像信号に変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された前記画像信号を出力する
    出力手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記抽出手段は、異なる透過波長帯域を
    有する複数の光学フィルタから構成されることを特徴と
    する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の光学フィルタは、所定の順序
    に配置されており、所定の波長帯域の電磁波を前記順序
    に応じて抽出することを特徴とする請求項2に記載の撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の光学フィルタは、前記電磁波
    を遮蔽する光学フィルタを少なくとも1つ含むことを特
    徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の光学フィルタは、透過波長の
    最も長い前記光学フィルタの直前、または、直後に、電
    磁波を遮蔽する前記光学フィルタが配置されていること
    を特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 入力される電磁波から、所定の波長帯域
    の電磁波を選択的に抽出し、 抽出された前記電磁波を、対応する画像信号に変換し、 変換された前記画像信号を出力することを特徴とする撮
    像方法。
  7. 【請求項7】 複数の異なる波長帯域の電磁波に対して
    それぞれ感度を有する複数の種類の受光素子を有する受
    光装置において、 前記複数の種類の受光素子の少なくとも1種類は、可視
    領域以外の波長帯域に対して感度を有することを特徴と
    する受光装置。
  8. 【請求項8】 入力される電磁波を、対応する画像信号
    に変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された前記画像信号を出力する
    出力手段とを備え、 前記変換手段は、 複数の異なる波長帯域の電磁波に対してそれぞれ感度を
    有する複数の種類の受光素子を有し、 前記複数の種類の受光素子の少なくとも1種類は、可視
    領域以外の波長帯域に対して感度を有することを特徴と
    する撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記変換手段に入力される前記電磁波
    を、所定の周期で遮蔽する遮蔽手段を更に備えることを
    特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 複数の異なる波長帯域の電磁波に対し
    てそれぞれ感度を有する複数の種類の受光素子を有し、
    前記複数の種類の受光素子の少なくとも1種類は、可視
    領域以外の波長帯域に対して感度を有する受光装置を設
    け、 入力される電磁波を、前記受光装置により対応する画像
    信号に変換し、 変換された前記画像信号を出力することを特徴とする撮
    像方法。
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