JPH0916557A - 適応的制御方法 - Google Patents

適応的制御方法

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JPH0916557A
JPH0916557A JP7168529A JP16852995A JPH0916557A JP H0916557 A JPH0916557 A JP H0916557A JP 7168529 A JP7168529 A JP 7168529A JP 16852995 A JP16852995 A JP 16852995A JP H0916557 A JPH0916557 A JP H0916557A
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filter coefficient
signal
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Yutaka Kaneda
豊 金田
Masafumi Tanaka
雅史 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算量の大幅な増加を伴うことなく、 filte
red-x 構成に高速射影法の適用を可能とする。 【解決手段】 入力x(k)に filtered-x の伝達系の
特性をフィルタ18で与えてx′(k)とし、x′
(k)とx(k)相互相関ベクトルp(k)を計算部
33で求める。x′(k)と誤差信号e(k)とによ
り、プレフィルタ係数g(k)を求め、それを平滑化し
てsp (k)を得、このsp (k)とx′(k)で
近似的フィルタ係数z(k+1)を更新することは従来
と同様である。フィルタ実行部34でy(k)=xT
(k)z(k)+pT (k)sp-1(k−1)を演
算して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音場制御や能動
騒音制御、振動制御などに適用され、制御点における誤
差信号のパワーを最小にするように、可変フィルタの特
性を適応的に制御して可変フィルタの出力信号を制御
し、特に可変フィルタの出力端と制御点までの伝達特性
を可変フィルタの入力信号に付与した信号に基づいて制
御を行う適応的制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
適応フィルタと filtered-x 構成 図5Aは適応フィルタを用いた適応制御系のブロック図
を示す。また、適応フィルタ11はFIR形フィルタで
あって、時変係数{h1 (k),h2 (k),... ,h
L (k)}を持つものとする。ただし、Lはフィルタ係
数の数である。また、フィルタ係数はベクトルとして、 (1)h(k) =[h1(k),h2(k),... ,hL (k)]T と表す。ただし、[ ] T はベクトルまたは行列の転置を
表す。またこの明細書では、時間の表現は離散時間とし
て整数kで時間を表すものとする。
【0003】適応フィルタ11は、誤差信号e(k)と
入力信号x(k)に基づいて、フィルタ係数h(k)
を調整して、誤差信号e(k)のパワーを最小にする。
この時の係数修正の手順は適応アルゴリズムとして知ら
れている。図5Bに図5Aの適応制御系を騒音制御に直
接適用した図を示す。適応フィルタ11の出力は位相反
転器12を通じてスピーカ13へ供給され、スピーカ1
3よりの音響信号y’(k)は制御点14に到達させ、
制御点14における騒音n(k)を抑圧するようにす
る。制御点14にはマイクロホン15が設置され、誤差
信号e(k)をモニタする。この適応制御系の目的は、
スピーカ13から出た音y’(k)で騒音n(k)を消
去することである。
【0004】図5Cに図5Bの等価ブロック図を示し、
図5Bと共通要素は同一の記号を付けてある。スピーカ
13の入力端から制御点14までの伝達関数C(スピー
カ13の電気音響変換特性とスピーカ13から制御点1
4までの音響特性)を持った伝達系16が適応フィルタ
11と制御点14との間に介在されていると表せる。ま
た、図5B中の騒音n(k)は所望信号d(k)と表
し、位相反転器12による演算は制御点14における差
演算として表した。図5Cを図5Aと比較した場合、図
5Aにおいてはフィルタ出力y(k)が直接、所望信号
d(k)と差演算されているのに対して、図5Cではフ
ィルタ出力y(k)は伝達系16を経た後、d(k)と
差演算されている点が相違点である。通常の適応アルゴ
リズムでは、フィルタ出力y(k)を直接演算して誤差
信号e(k)を計算することが仮定されているので、図
5Cの系では適応アルゴリズムは良好に動作しない。
【0005】そこで、図6Aに示す系を考える。この系
においては図5C中の適応フィルタ11と伝達系16と
の順序が入れ替わっている。適応フィルタ11の特性の
変化がゆるやかであると仮定すれば、このような順序の
変更を行っても、図5Cおよび図6A中の信号x(k)
とy’(k)の関係は維持される。従って、図5C中の
y’(k)と図6A中のy’(k)は同じ信号となる。
図5Cと図6Aとで異なっている点は、適応フィルタ1
1に対する入力が図5Cではx(k)であるのに対し、
図6Aでは、x(k)をCの特性を持った伝達系16に
通した信号x’(k)となっている点である。また、図
6Aでは、誤差信号e(k)を得るのに適応フィルタ1
1の出力y’(k)を直接利用しており、このようにす
ることで従来の適応アルゴリズムを利用することが可能
となる。
【0006】しかし、図5Bに示した騒音制御系などに
おいて、スピーカ13と適応フィルタ11との順序を入
れ替えることは物理的に不可能である。そこで、図6B
の系を考える。騒音制御系におけるスピーカ13の入力
端から制御点14までの伝達系16の特性Cはあらかじ
め測定または推定しておき、これをフィルタ係数計算部
17に含まれるフィルタ18の特性として与える。この
系ではまず、フィルタ実行部19において、入力信号x
(k)を可変フィルタ11に通すことで出力y(k)を
合成し、その合成出力を伝達系16を経て制御点14に
発生させた音と雑音d(k)とから誤差信号e(k)を
得る。以上の動作は図5Cの系と同様である。
【0007】一方、フィルタ係数計算部17では、入力
信号x(k)を特性Cを持ったフィルタ18を通した
x’(k)と誤差信号e(k)を用いて適応部21にお
いてフィルタ係数を計算する。この動作は図6Aに示し
たものと同様である。図5Cと図6Aとの比較として先
に説明したのと同様に、図6Bにおける伝達系16の出
力y’(k)と、適応部21の出力y’(k)は同じと
なる。従って、誤差信号e(k)は適応部21の出力を
使って計算したものとみなすことができ、図6Aの系と
の等価性が説明される。従って、適応部21では従来の
適応アルゴリズムが使用可能である。適応部21で計算
されたフィルタ係数h(k)は、毎時刻、可変フィル
タ11に転送される。
【0008】この図6Bに示したように、入力信号をフ
ィルタリングした後、適応アルゴリズムを使用する方法
は、 filtered-x 構成と呼ばれる。 filtered-x 構成
は、騒音制御や振動制御などのように、適応フィルタ1
1の出力点と制御点14との間に伝達系16を含む制御
系においては代表的な系構成である。 適応アルゴリズム 次に、適応アルゴリズムについて説明する。
【0009】適応アルゴリズムとは、例えば図5Aのよ
うに結線された適応フィルタ11の内部の演算手順であ
って、時刻kにおいて、フィルタ係数h(k)を修正
して、誤差信号e(k)がなるべく小さくなるような係
数h(k+1)を得る方法である。その修正は、次式
で表される。 (2.1) h(k+1) =h(k) +μ・Δh(k) ここで、Δh(k) は修正ベクトル、μは修正の大きさ
を制御する量でステップサイズと呼ばれる。
【0010】現在、最も多く利用されている適応アルゴ
リズムとしては、LMS法や学習同定法などが知られて
いる。LMS法においては、修正ベルトルは誤差信号e
(k)と入力ベクトルx(k)との積として、 (2.2) Δh(k) =e(k) x(k) と表され、修正式は、 (2.3) h(k+1) =h(k) +μ・e(k) x(k) となる。ただし、 (3.1) x(k) =[x(k),x(k-1), ... ,x(k-L+1)]T で、これを入力ベクトルまたは単に入力と呼ぶ。また、
次の時刻k+1のフィルタ出力y(k+1)は、次式に
よる内積演算により合成される。
【0011】 (3.2) y(k+1)=xT (k+1) h(k+1) 式(2.3)に基づいてフィルタ係数を修正して、式
(3.2)に基づいて次の時刻の出力を合成するという
適応フィルタ11の動作に必要な積和演算量は2L(L
はフィルタ係数の数)である。この2Lという演算量は
現在知られている適応アルゴリズムのなかでは最小の演
算量となっている。
【0012】このように、LMS法や学習同定法は演算
量が少ないという長所を持っている。しかし、その反
面、有色信号や周期性雑音などに対しては、収束速度が
遅い(適切なフィルタ係数を得るまでの時間がかかる)
という欠点を持っている。LMS法や学習同定法の欠点
を克服する方法として、1984年に射影法が提案され
たが、射影法では演算量が多くなるという欠点を持って
いた。しかし近年、この射影法の欠点を改善して、低演
算量で実行する高速射影法が提案された。その詳細は特
開平7−92980号公報に記されているが、ここでは
その概要を以下に説明する。ただし、以下では、説明の
簡単のためにμ=1を仮定する。
【0013】射影法において、誤差を小さくするために
は、フィルタ係数の修正は、次のp個の式 (4) d(k)=xT (k) h(k+1) d(k-1)=xT (k-1) h(k+1) ・・・ d(k-p+1)=xT (k-p+1) h(k+1) を満たすように行われる。ただし、p(<L)は射影の
次数と呼ばれる。この式(4)の意味は、修正を行った
後の係数h(k+l)を過去の入力xT (k−i+
1)と畳み込んだ結果xT (k−i+1)h(k+
l)が、過去の所望信号d(k−i+1)一致する、と
いう関係が過去p個の入力に対して成立するように、
h(k+l)を決定するというものである。このよう
に、過去の入力に対して所望信号と同一の値を出力する
ようにフィルタ係数を定めれば、未来の時刻の入力x
(k+l)に対する出力y(k+l)も所望信号d(k
+l)に近い値が出力できるものと考えられる。その結
果、未来の誤差信号e(k+l)=d(k+l)−y
(k+l)も小さな値となるものと考えられる。
【0014】さて、式(2.1)を式(4)に代入して
解けば、 (5) Δh(k) =X(k)(XT (k) X(k))-1p (k) と表される。ただし、 (6)X(k) =[ x(k),x(k-1), ... ,x(k-p+1)] (7.1)ep (k) =[d(k), d(k-1), ... ,d(k-p+1)] T −XT (k)h(k) である。
【0015】式(5)の右辺中の行列(XT (k) X
(k) )はX(k) を構成する列ベクトルの自己相関行列
と呼ばれる。また、このep (k) は、次式のように、
再帰的にも表すことができる。 ただし、 (7.3)ep-1(k-1)=[e(k-1),(1−μ)e(k-2),...,(1−μ)p-2 e(k-p+1)] T である。
【0016】式(5),(2.1)より、入力x(k)
と誤差信号e(k)を用いてフィルタ係数を修正して、
係数h(k+1)を求め、これを用いて時刻k+1の
出力y(k+1)を合成する手順は、次式のように表す
ことができる。 (8)g(k) =(XT (k) X(k))-1p (k) (9)h(k+1) =h(k) +μ・X(k) g(k) (10)y(k+1) =xT (k+1) h(k+1) ただし、g(k)は式(5)の後半を表し、プレフィ
ルタ係数と呼ばれる。この式(8)(9)(10)が従
来の射影法の原理的手順を表す式であり、これを機能ブ
ロック図で表したものを図7Aに示す。即ち、プレフィ
ルタ係数計算部24で入力ベクトルX(k)の自己相
関行列の逆行列と、誤差信号ベクトル(k)との積、つ
まり式(8)を演算し、得られたプレフィルタ係数g
(k)と入力ベクトルX(k)の積にステップサイズ
μを乗算し、これによりそれまでのフィルタ係数h
(k)を修正し、つまり式(9)を演算し、このフィル
タ係数を適応フィルタ11の係数に設定して、その適応
フィルタ11に入力x(k)を通し、つまり式(10)
を演算して、出力y(k+1)を得る。
【0017】ここで、この系の計算量を考えてみる。ま
ず、プレフィルタ係数計算部24で行う式(8)の演算
は、p行p列の行列XT (k)X(k)の逆行列の
計算を含んでいるので、pの3乗に比例する積和演算量
(以降、O(p3)と表す)が必要となる。これは、pが
大きくなると、たいへん大きな演算量となる。次に、フ
ィルタ係数更新部25で行う式(9)の演算はX
(k)がL行p列の行列、g(k)がp次のベクトル
であることより、pL回の積和演算が必要である。ま
た、フィルタ実行部11で行う式(10)の演算はL次
のベクトルの内積であるので、L回の積和演算が必要で
ある。従って、合計(p+1)L+O(p3)の積和演算
量が必要となる。例えば、p=20,L=1000の場
合には、21,000回以上もの積和演算が必要となる。
【0018】これに対して近年提案された高速射影法で
は、積和演算量を2L+20pにまで低減することが可
能である。以下、特開平7−92980号公報に従っ
て、高速射影法を簡単に説明する。まず、高速射影法で
は、式(8)の逆行列演算を直接行わずに線形予測法を
利用してプレフィルタ係数g(k)を計算すること
で、O(p3)の積和演算量を16pの積和演算量に低減
している。この演算量の低減に関してはこの発明とは直
接関連しないので詳細は省略する。更に高速射影法で
は、平滑化係数si (k)と近似的フィルタ係数z
(k)を利用することで、図7Aのフィルタ係数更新部
25およびフィルタ実行部11で行っている(p+1)
Lの積和演算を2L+4pの積和演算量にまで低減して
いる。この方法について図7Bに基づいて説明を行う。
即ち、プレフィルタ係数計算部24よりのプレフィルタ
係数g(k) はプレフィルタ係数平滑部26で平滑化
され、その平滑化されたプレフィルタ係数を加重係数と
して、入力ベクトルX(k)の方向に近似的フィルタ
係数ベクトルを修正することが近似的フィルタ係数更新
部27で行われる。入力x(k)の自己相関が相関計算
部28で計算され、その出力はフィルタ演算部29で入
力と近似的フィルタ係数との内積演算と、自己相関と平
滑プレフィルタ係数との内積演算と、これら内積演算の
加算演算とが行われる。即ち、プレフィルタ係数平滑部
26では式(11)の演算、近似的フィルタ係数更新部
27では式(12)の演算、相関計算部28では式(1
3)の演算、フィルタ演算部29では式(14)の演算
がそれぞれ行われる。なお、フィルタ演算部29内には
タイミングを合わせるためのバッファを備えている。
【0019】 (12) z(k+1) =z(k) +x(k-p+1) sp (k) (13) rp-1(k+1)=rp-1(k)+x(k+1) xp-1(k) −x(k-L+1) xp-1(k-L) (14) y(k+1) =xT (k+1) z(k+1) +rp-1 T (k+1) sp-1(k) ただし、sp (k) およびsp-1(k−1)は、それぞ
れp次およびp−1次の平滑化係数ベクトルであって、 (15) sp (k) =[ s1(k),s2(k), ... , sp (k)] (16) sp-1(k)=[ s1(k),s2(k), ... , sp-1(k)] と表される。式(11)からわかるように、sp (k)
はプレフィルタベクトルg(k) を用いて再帰的に計算
される。また、z(k) は、近似的フィルタ係数ベクト
ルであり、x(k−p+1)とsp (k) を用いて再帰
的に計算される。また、rp-1(k+1)は、次式で表
される相関ベクトルである。
【0020】 (17) rp-1(k+1)=[ xT (k+1) x(k),xT (k+1) x(k-1), ... , x(k+1) T x(k-p-2)]T このとき、数学的な証明は特開平7−92980号公報
に記述されているので省略するが、図7Bの構成、また
は式(11)−(14)の演算により、入力信号x
(k)および誤差信号e(k)を用いて出力信号y(k
+1)を合成することができる。なお、式(13)(1
4)の時間パラメータがk+1となっているのに図7B
ではkとなっている。これは時刻kにおいて式(13)
(14)(11)(12)の順に計算することを表した
ものである。
【0021】さてここで、以下の2点が指摘できる。ま
ず第1は、以上の方法の演算量に関して、式(11)で
はp,式(12)ではL,式(13)では2p,式(1
4)ではL+p,合計2L+4pの積和演算量で実行で
きる。このことは、図7Aに示した従来の射影法のフィ
ルタ係数更新部25およびフィルタ実行部11で行う式
(9)(10)の演算が(p+1)Lの積和演算を必要
とするのに比べて大幅な低減となっている。例えばp=
20,L=1000の場合、従来法が21000である
のに対して、高速射影法では2080と約1/10の演
算量となっている。
【0022】第2の点は、図7Bに示した高速射影法で
は、フィルタ係数h(k+1)を陽に求めることなく
出力信号y(k)を合成している点が、図7Aに示した
従来の射影法との大きな相違点である。より具体的に
は、フィルタ係数h(k+1)の代わりに、近似的フ
ィルタ係数z(k+1)を利用し、またh(k+
1)とz(k+1)との差を補正するために、相関ベ
クトルrp-1(k+1)を利用している。そして、この
ことが演算量削減に効果をなしている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】さてここで、この高速
射影法を図6Bに示した filtered-x 構成に適用するこ
とを考える。filtered-x 構成では、図6Bに示したよ
うに、適応部21で計算したフィルタ係数h(k)を
可変フィルタ11に転送して使用する必要がある。しか
し、高速射影法では、フィルタ係数h(k)を陽に計
算することなく出力信号を計算することが特徴であっ
た。ただし、図7B中のx(k),y(k)は、それぞ
れ図6B中のx’(k),y’(k)に対応しており、
図7Bに示した系のみでは、図6B中のy(k)は合成
できない点に留意が必要である。
【0024】従って、高速射影法を図6Bに示した fil
tered-x 構成に適用するためには、フィルタ係数を陽に
計算する手順を追加する必要がある。具体的には、フィ
ルタ係数h(k+1)は近似的フィルタ係数z(k
+1)を修正することで次式に基づいて導出することが
できる。 (18) h(k+1) =z(k+1) +[ x(k),x(k-1), ... , x(k-p+2)]sp-1(k) 以上の手順を組み込んだ filtered-x 構成の高速射影法
の計算手順を図8に示す。図8において手順(a)〜
(d)までは初期化の手順である。(f)〜(l)の手
順は毎時刻に繰り返し演算される。各手順での実行する
式の先頭にかっこで囲んだ数字は対応する式番号を表
す。手順(g)は図7A中のフィルタ実行部11での式
(10)の演算であり、次の手順(g)は、通常、例え
ば図6B中の制御点において物理的に演算がなされる。
手順(i)における式(8)中の行列X(k)は式
(6)における入力ベクトルx(k),x(k−
1),... の代わりに、伝達特性Cのフィルタを通した
信号ベクトルx’(k),x’(k−1),... を構
成要素とするものであり、手順(k)の式(12)中の
入力ベクトルx(k),x(k−1),... もx’
(k),x(k−1),... が用いられる。式(8)を
演算する手順(i)は、この式を直接計算する以外に
も、逆行列の補助定理を用いたり、また特開平7−92
980号公報に示されるように線形予測係数を利用する
ことにより低演算量で計算ができる。つまり、式(8)
に相当する演算をしてもよい。
【0025】図9に図8に示した処理手順を機能ブロッ
クとして示す。即ち、フィルタ処理部11で入力x
(k)とフィルタ係数計算部31よりのフィルタ係数と
に手順(f),つまり式(10)が演算され、この演算
結果出力y(k)が制御点14に与えられ、手順(g)
が自動的になされ、その誤差e(k)がプレフィルタ係
数計算部24に入力される。一方、入力x(k)はフィ
ルタ実行部11の出力から制御点14までの伝達特性C
がフィルタ18で付与されてx’(k)としてプレフィ
ルタ計数計算部24に供給され、プレフィルタ計数計算
部24で手順(i),(j)の式(7.2)と式(8)と
の計算がなされ、これにより得られたプレフィルタ係数
ベクトルg(k)がプレフィルタ係数平滑部26で手
順(j)の平滑化処理を式(11)により行い、近似的
フィルタ係数更新部27で、その平滑化プレフィルタ係
数と、伝達特性Cが付与された入力x’(k)とにより
手順(k)の式(12)を実行して近似的フィルタ係数
を順次更新し、得られた近似的フィルタ係数と、x’
(k)と、平滑化プレフィルタ係数とを用いてフィルタ
係数計算部31で手順(l)の式(18)を演算してフ
ィルタ係数を求める。
【0026】しかし、この手順では、従来の高速射影法
に加えて手順(1)式(18)の演算が必要となるた
め、新たに(p−1)L回の積和演算が必要となり、高
速射影法の特徴である低演算量の利点は失われる。この
ように、従来技術において演算量の大幅な増加を伴うこ
となく高速射影法を filtered-x 構成に適用することは
できない、という問題点があった。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明では、上記の問
題点に対して相互相関ベクトルを導入することで解決を
図り、演算量の増加を伴うことなく、高速射影法を fil
tered-x 構成に適用することを可能とするものである。
即ち、この発明によれば、入力信号ベクトルと、これに
伝達特性Cを付与した信号ベクトルとの相互相関ベクト
ルを求め、この相互相関ベクトルと平滑化されたプレフ
ィルタ係数ベクトルとの内積演算と、入力信号ベクトル
と近似的フィルタ係数ベクトルとの内積演算とを行い、
これら内積演算結果を合成して出力信号とする。
【0028】まず最初にこの発明の原理を説明する。図
6Bに示した filtered-x 構成の系における適応部21
に、図7Bで示した高速射影法を適用したと考える。こ
のとき、信号の表示としては、図7Bにおけるx(k)
は図6Bにおいては、x’(k)となり、また、y
(k)はy’(k)となる。図6Bにおける可変フィル
タ11の出力y(k)は、 (19) y(k) =xT (k) h(k) と表される。一方、フィルタ係数h(k)は、式(1
8)の時刻kをk−1として、xをx’とおいて、 (20) h(k) =z(k) +[ x'(k−1), x'(k−2), ... , x'(k−p+1)]sp-1(k−1) と表される。式(20)を式(19)に代入すれば、 (21) y(k) =xT (k) z(k) +xT (k)[x'(k−1), x'(k−2), ... , x'(k−p+1)]sp-1(k−1) と表される。ここで、相互相関ベクトルp(k)を次
式で定義する。
【0029】 (22)p(k) =(xT (k)[x'(k−1), x'(k−2), ... , x'(k−p+1)]) T すると、式(21)は、次式のように表される。 (23) y(k) =xT (k) z(k) +pT (k) sp-1(k−1) ここで、p(k)はp(k−1)より再帰的に計算
できることを示す。まず、式(3.1)に示した定義よ
り、 (24)x'(k-1)=[ x'(k-1), x'(k-2), ... , x'(k-L)] T x'(k-2)=[ x'(k-2), x'(k-3), ... , x'(k-L-1)] T ・・・ x'(k-p+1)=[ x'(k-p+1),x'(k-p), ... , x'(k-p-L+2)] T である。次に、p−1個の入力信号を要素とした入力信
号ベクトルx’p-1(k−1)を次式で定義する。
【0030】 (25)x' p-1(k-1)=[ x'(k-1), x'(k-2), ... , x'(k-p+1)] T これを用いれば、次式の関係が成立する。 (26) [ x'(k-1), x'(k-2), ... , x'(k-p+1)] =[ x' p-1(k-1),x' p-1(k-2), ... , x' p-1(k-L)] T これを式(22)に代入すれば (27)p(k) =(xT (k)[x' p-1(k-1),x' p-1(k-2), ... ,x' p-1(k-L)] T T =x(k) x' p-1(k-1)+x(k-1) x' p-1(k-2) ...,+x(k-L+2)x' p-1(k-L+1)+x(k-L+1)x' p-1(k-L) の関係が得られる。式(27)のkにk−1を代入すれ
ば、 (28)p(k-1) =x(k-1) x' p-1(k-2)+x(k-2)x' p-1(k-3) ...,+x(k-L+1)x' p-1(k-L)+x(k-L) x' p-1(k-L-1) 式(28)と式(27)とを比較すれば、次の再帰式が
得られる。
【0031】 (29)p(k) =p(k-1)+x(k)x' p-1(k-1)−x(k-L) x' p-1(k-L-1) この再帰式(29)に基づいて相互相関ベクトルp
(k)を計算し、式(23)を実行すれば、陽にフィル
タ係数h(k)を計算することなくfiltered-x構成の
出力信号y(k)を算出することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】課題を解決するための手段項に示
したこの発明の原理から、この発明の filtered-x 構成
の高速射影法の手順は図1に示すようになる。図1にお
いて、初期化手順(a)〜(d)において、相互相関ベ
クトルp(o)=(XT (0)[X’(−1),
X’(−2),... ,X’(−p+1)])T
し、平滑化フィルタ係数ベクトルsp-1 (0),誤差
ベクトルep-1(0)をそれぞれ[0,0,... ,0]
T ,近似的フィルタ係数ベクトルz1(1)を[0,
0,... ,0]とする。
【0033】次に時刻をk=1とし、手順(e)に移
る。この手順(e)から手順(k)は毎時刻に繰り返し
演算され、つまり手順(e)〜(k)の演算が終了する
と、時刻kを+1して手順(e)〜(k)の演算を再び
実行することを繰り返す。この繰り返し演算において、
手順(e)では式(29)により入力x(k)のベクト
ルと、伝達特性Cが付与された入力x’(k)のベクト
ルとの相互相関ベクトルp(k)を計算し、手順
(f′)で式(23),つまり、入力ベクトルx
T (k)と近似的フィルタ係数ベクトルz(k)との
内積演算と、相互相関ベクトルp(k)T と、平滑化
プレフィルタベクトルsp-1(k−1)との内積とを加
算して出力y(k)を得る。
【0034】手順(g)は図8の場合と同様に、出力y
(k)が制御点14に与えられて、所望信号との誤差を
得、手順(h)乃至(k)は図8中のそれと同様であ
る。ただし、手順(i)における行列X(k)は式
(6)における入力ベクトルx(k),x(k−
1),... の代わりに特性Cのフィルタを通した信号ベ
クトルx’(k),x’(k−1),... を構成要素と
したものであり、また手順(k)においてもx(k)の
代わりにx’(k)を用いる。つまり、この図1では図
8中のフィルタ係数h(k+1)を陽に計算する手順
(l)と、そのフィルタ係数h(k)を用いて出力
y’(k)を計算する手順(f)の代わりに、相互相関
ベクトルp(k)を計算する手順(e),およびその
相互相関ベクトルを用いて出力y(k)を計算する手順
(f′)が用いられている。なお、手順(i)は図8の
場合と同様に、逆行列の補助定理を用いたり、線形予測
係数を利用することにより、低演算量で計算してもよ
い。
【0035】従来技術である図8における手順(f)
(1)を実行するのに必要な演算量は約pLである。こ
れに対して図1における手順(e)(f′)を実行する
のに必要な演算量は約L+3pと大幅な低減となってい
る。例えばp=20,L=1000の場合、図8におけ
る手順(f)(1)を実行するのに必要な演算量は約2
0000,これに対して図1における手順(e)
(f′)を実行するのに必要な演算量は約1060と、
約1/20に低減している。
【0036】一方、以上のこの発明を従来の高速射影法
と比べた場合、高速射影法における式(13)(14)
の演算を式(23)(29)の演算(手順(e)
(f′))に入れ替えたものとなっている。これらの式
の演算量は等しいので、この発明は演算量を増加させる
ことなく、従来の高速射影法を filtered-x 構成に適用
可能とする方法と言うこともできる。
【0037】図1の処理手順を機能的に示すと図2に示
すようになる。図2に図9と対応する部分に同一符号を
付けてあり、図9と異なる点は、図9中からフィルタ実
行部11,フィルタ係数計算部31が除去され、代わっ
て相関計算部33が設けられ、入力ベクトルx(k)
と、フィルタ18からの伝達特性が付与された信号ベク
トルx’(k)とから手順(e)の式(29)により
相互相関ベクトルp(k)が計算され、かつフィルタ
実行部34でその相互相関ベクトルp(k)と、平滑
化プレフィルタ係数sp-1(k−1)との内積演算と、
入力ベクトルx(k)と近似的フィルタ係数z(k)
との内積演算と、これら内積演算の結果を合成して出力
信号y(k)を得ること、つまり手順(f′)の式(2
3)の計算がなされる。
【0038】この図2における動作は次のように行われ
る。まず、入力信号x(k)をフィルタ18を通して信
号x’(k)を合成する。次にプレフィルタ係数計算部
24において、信号x’(k)と誤差e(k)を用い
て、式(7.2)(8)に基づいてプレフィルタ係数
g(k)を計算する。なお、g(k)は、式(8)
を直接計算する以外にも、逆行列の補助定理を用いた
り、また特開平7−92980号公報に示されるように
線形予測係数を利用することにより低演算量で計算がで
きる。
【0039】次にプレフィルタ係数g(k)はプレフ
ィルタ係数平滑部26に転送され、式(11)に基づい
て平滑化係数ベクトルsp (k)を合成する。次に
p(k)の第p番目の要素であるsp (k)を近似
的フィルタ係数更新部27に転送して、同時に入力され
るx’(k)と共に式(12)を用いて近似的フィルタ
係数z(k+1)を計算する。
【0040】ここで時間パラメータを一つ更新する。即
ち、kをk+1とする。そして、時間k+1における入
力x(k+1)とフィルタ出力x’(k+1)を用い
て、相互相関計算部33において、式(29)に基づい
て、相互相関ベクトルp(k+1)を計算する。p
(k+1)は、時刻kにおいて計算された近似的フィル
タ係数z(k+1)および平滑化係数ベクトルsp
(k),および入力x(k+1)と共にフィルタ実行
部34に入力される。フィルタ実行部34においては式
(23)に基づいて出力y(k+1)を合成する。な
お、図1の各手順における時刻kと、図2における時刻
kとを合わせるために、例えばフィルタ実行部34中に
近似的フィルタ係数ベクトルz(k),平滑化プレフ
ィルタ係数ベクトルsp (k)を一時保持するバッフ
ァが設けられることになる。ただ図2はあくまでも機能
構成を示すものであり、これらの各部は通常はそれぞれ
ハードウェアとして独立に設けられるのではなく、例え
ば一つ乃至、複数のDSP(ディジタルシグナルプロセ
ッサ)により全体の処理がなされる。
【0041】図2に示したこの発明はx(k),e
(k)を入力としてy(k)を出力する。一方、図5B
に示した騒音制御系における適応フィルタ11も同様に
x(k),e(k)を入力としてy(k)を出力するもの
である。従って、図5Bにおける適応フィルタ11を直
接、図2に示した構成で置き換えることで、この発明を
騒音制御系に適用することが実現できる。
【0042】図3にこの発明を振動制御系に適用した場
合を示す。この制御系は以下のように動作する。壁面4
1に固定された板42は第1の加震機43によって加震
される。この加震は望ましいものではないものとする。
例えば、この加震機43は発電機であって、発電の際に
発生する振動が板42に伝わって板42を振動させるも
のとする。この制御系の目的は第2の加震機44を用い
て、板42の振動を減衰させることである。そのために
は、板42に第1の振動検出器45を取り付けて、この
出力を誤差信号(パワーを最小にすべき信号)e(k)
として取り出し、これを適応フィルタ46に入力する。
また、第1の加震機43には第2の振動検出器47を取
り付けて振動の原信号x(k)を取り出し、適応フィル
タ46に入力する。適応フィルタ46は誤差信号e
(k),即ち板42の振動が最小となるような出力信号
y(k)を合成して第2の加震機44に供給する。
【0043】この制御系は第1の振動検出器45の設置
された点が制御点である。そして、フィルタ46の出力
端から制御点までの間には伝達系(第2の加震機44の
電気−振動変換特性など)が含まれている。従って、適
応フィルタ46は filtered-x 構成を持つ必要がある。
そこで、この制御系にはこの発明が適用できる。図2に
示したように、この発明は入力信号x(k)および誤差
信号e(k)を用いて出力信号y(k)を合成する fil
tered-x 構成の適応フィルタである。従って、図2の系
を図3の適応フィルタ46としてそのまま利用すること
で、この発明を振動制御系に適用することができる。
【0044】
【発明の効果】図4はこの発明の効果を示すために行っ
た騒音制御シミュレーションの結果を示す図である。実
験は残響時間が約400msの室内データを用いて行っ
た。図4の縦軸は制御点における誤差信号レベルを表
し、横軸は時間をサンプル数で表した。ただしサンプリ
ング周波数は1kHz とした。適応制御法としては、この
発明と同程度の演算量を持つ学習同定法(従来技術)、
および射影次数p=2,4,8としたこの発明を用い
た。室内の伝達特性は時刻k=1000で変化させた。
従来技術である学習同定法を用いた場合には、誤差の収
束が遅く、誤差レベルを−20dBに減衰させるために8
000サンプル程度(k=1000から9000まで)
必要としている。これに対してこの発明でp=8の場合
には、500サンプル程度(k=1500まで)で−2
0dBの誤差レベルに到達している。このように、この発
明では従来技術に比べて約15倍の収束速度の向上が得
られた。
【0045】以上説明したように、この発明では、相互
相関ベクトルp(k+1)を導入し、これを利用する
ことにより、フィルタ係数h(k+1)を陽に計算す
ることなく filtered-x 構成の出力信号y(k)を算出
することができる。そして、その結果、この発明は演算
量を増加させることなく、高速射影法を filtered-x構
成に適用可能とする。その結果、従来技術ではLMS法
などの収束の遅い手法が利用されていた騒音制御装置に
対して、演算量を増加させることなく、即ち、同一のハ
ードウェア規模で収束の速い射影法の利用が可能とな
り、高速な騒音低減効果や振動低減効果の実現が達成さ
れる。
【0046】なお、この発明は filtered-x 構成と類似
の構成、即ち、適応部に対する入力信号とフィルタ部に
対する入力信号が異なるようなあらゆる構成の適応制御
装置にも直接適応が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法の実施例を示す流れ図。
【図2】この発明の方法を機能的に示すブロック図。
【図3】この発明の方法を適応することができる振動制
御系の例を示す図。
【図4】この発明の方法と従来方法とによる誤差の収束
状態を計算機シミュレーションの結果を示すグラフ。
【図5】Aは適応制御系を示すブロック図、Bは適応制
御系と騒音制御系に適用した例を示すブロック図、Cは
その等価構成図である。
【図6】Aは図5Cに示した制御系の順序を入れ替えた
図、Bは図5B中の伝達系の特性を入力信号に付与し、
その信号と誤差信号とでフィルタ係数を制御する構成を
示すブロック図である。
【図7】Aは従来の射影法を適用した制御方法を示す機
能ブロック図、Bは従来の高速射影法を適用した制御方
法を示す機能ブロック図である。
【図8】filtered-x 構成に高速射影法を適用した処理
手順を示す図。
【図9】図8の手順を機能的に示すブロック図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御点における誤差信号のパワーを最小
    とするように、 可変フィルタの特性を適応的に制御して上記可変フィル
    タの出力信号を制御する方法であって、 上記可変フィルタの出力端と、上記制御点までの伝達特
    性を上記可変フィルタの入力信号に付与した信号に基づ
    いて制御を行う方法において、 上記伝達特性を入力信号に付与した信号ベクトルと、上
    記入力信号ベクトルとの相互相関ベクトルを求める第1
    ステップと、 上記伝達特性を入力信号に付与した信号ベクトルの自己
    相関行列の逆行列と、上記誤差信号ベクトルとの積に相
    当する演算を行ってプレフィルタ係数ベクトルを求める
    第2ステップと、 上記プレフィルタ係数ベクトルを平滑化する第3ステッ
    プと、 上記平滑化されたプレフィルタ係数を加重係数として、
    上記伝達特性を入力信号に付与した信号ベクトルの方向
    に近似的フィルタ係数ベクトルを修正する第4ステップ
    と、 上記相互相関ベクトルと上記平滑化されたプレフィルタ
    係数ベクトルとの内積演算を行い、かつ上記入力信号ベ
    クトルと、上記近似的フィルタ係数ベクトルとの内積演
    算を行い、これらを合成して出力信号とする第5ステッ
    プと、 を有することを特徴とする適応的制御方法。
  2. 【請求項2】 上記入力信号をx(k)、上記伝達特性
    を付与した入力信号ベクトルをx’p-1(k−1)とす
    ると、上記第1ステップでの上記相関ベクトルをp
    (k)はp (k) =p(k-1)+x(k) x’p-1(k-1)−x(k-L)
    x' p-1(k-L-1) を演算して求めることを特徴とする請求項1記載の適応
    的制御方法。
  3. 【請求項3】 上記近似的フィルタ係数z(k)は、
    高速射影法に基づいて計算されることを特徴とする請求
    項2記載の適応的制御方法。
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