JPH09165113A - 電磁フィーダ用板バネ及びその製造方法 - Google Patents

電磁フィーダ用板バネ及びその製造方法

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JPH09165113A
JPH09165113A JP34792095A JP34792095A JPH09165113A JP H09165113 A JPH09165113 A JP H09165113A JP 34792095 A JP34792095 A JP 34792095A JP 34792095 A JP34792095 A JP 34792095A JP H09165113 A JPH09165113 A JP H09165113A
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leaf spring
rigid body
trough
portions
electromagnetic feeder
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JP34792095A
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Yasuaki Morinaka
泰章 森中
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁石を周期的に通電させることによりトラ
フ上の物品を搬送する電磁フィーダにおいて、上記トラ
フを支持する板バネに改良を加えることにより、電磁石
への入力エネルギの大きさに拘わらず、常にトラフの共
振現象が有効に利用されるようにする。 【解決手段】 ベース部材とトラフにそれぞれ結合され
る両端の剛体部15a,15aと、これらの剛体部間に
所定の間隙を設けて配設された複数枚の板バネ部15e
…15eとを有する板バネ15を繊維強化プラスチック
により一体的に形成し、該板バネ15の屈曲時における
両端部での摺動や摩擦が回避されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁石を周期的に
通電させることにより物品を所定位置へ移送、供給する
電磁フィーダに用いられる板バネと、その製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば実開平3−35918号公報に開
示されているように、複数の計量ホッパに被計量物をそ
れぞれ供給し、これらの被計量物の重量値について組合
せ演算を行って、その組合せ加算値が所定の目標重量に
最も近くなる組合せに該当した計量ホッパ内の被計量物
のみを排出、集合させることにより、該被計量物を上記
目標重量に計量するようにした組合せ計量装置において
は、被計量物貯留部から各計量ホッパへ被計量物をそれ
ぞれ供給するために、該ホッパと同数の電磁フィーダが
備えられるのが通例である。
【0003】この電磁フィーダは、図12に示すよう
に、ベース部材1と、その上方に配置されたトラフ2
と、該ベース部材1とトラフ2との間に後傾姿勢で介設
されて、下端部がベース部材1に、上端部がトラフ2の
支持部材3にそれぞれ固着された前後の板バネ4,4
と、ベース部材1に取り付けられた電磁石5とで構成さ
れている。
【0004】そして、上記電磁石5に通電したときに、
トラフ2側に固設された被吸引部材6が電磁石5側に吸
引されることにより、トラフ2が前後の板バネ4,4を
屈曲させながら図示の位置から後方に変位し、また、上
記電磁石5に対する通電を停止したときに、上記板バネ
4,4の弾性復元力によりトラフ2が図示の位置へ向け
て前方へ変位することにより、上記電磁石5に対する周
期的な通電によってトラフ2が矢印x−x方向に振動
し、該トラフ2上の物品が前方へ移送されるようになっ
ている。
【0005】ところで、この種の電磁フィーダにおいて
は、所要の荷重を支えながら、比較的小さな電磁吸引力
によってもトラフ2が十分に変位するようにするため、
上記板バネ4を複数枚の薄い板バネ部材で構成するのが
通例である。
【0006】つまり、図13に示すように、両端部にボ
ルト穴4a′,4a′が設けられた矩形の薄い板バネ部
材4aと、同じくボルト穴4b′,4b′が設けられた
を間座部材4bとを複数枚づつ用い、これらの板バネ部
材4a…4aを両端部に間座部材4b…4bを挟みなが
ら重ね合わせると共に、その両端部を上記ボルト穴4
a′…4a′,4b′…4b′に挿通されたボルト7…
7(図12参照)により、押さえ部材8,8を介してベ
ース部材1とトラフ支持部材3とに結合するのである。
【0007】その場合に、隣接する板バネ部材4a,4
aの両端部に間座部材4b,4bを介設するのは、板バ
ネ部材4a,4a間に間隙を設けて、各板バネ部材4
a,4aの対向面が摺動することによる摩擦を除去する
ためである。また、押さえ部材8,8を用いるのは、ボ
ルト7…7の締め付け力を周囲に分散することにより応
力の集中を防止するためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
磁フィーダは、電磁石からの加振力に対するトラフ側の
共振現象を利用して所要の搬送能力を実現させるように
なっているのであるが、その搬送能力はトラフの振幅が
大きくなるほど高くなる。そして、この振幅は、電磁石
に入力されるエネルギ、具体的には間欠的に通電される
電流の電流値に対応するので、この電流値を調整するこ
とにより搬送能力を制御することになるのであるが、上
記のように複数枚の板バネ部材4a…4aを重ね合わせ
てなる板バネ4の場合、次のような問題が発生するので
ある。
【0009】つまり、この板バネ4の全体が屈曲する
と、ボルト7…7によって締結された各板バネ部材4a
…4aと間座部材4b…4bの対接面が微妙に摺動して
摩擦が発生し、これが共振周波数を低くするのである
が、電磁石5への入力エネルギを変化させたときに上記
の摩擦も変化するため、図14に矢印a,b,cで示す
ように、入力エネルギの大きさによって共振周波数が異
なることになる。そのため、入力周波数が一定の状態で
は、入力エネルギを変化させたときに、共振現象が有効
に利用できない場合が生じ、入力エネルギに対応した搬
送能力が得られないことになる。また、常に共振現象を
有効利用しようとすれば、入力エネルギの調整に応じ
て、入力周波数も可変制御しなければならず、制御が著
しく複雑化するのである。
【0010】そこで、本発明は、この種の電磁フィーダ
の板バネとして、電磁石への入力エネルギを変化させて
も、常に一定の周波数で共振現象が得られるものを実現
することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0012】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、ベース部材に前後の板バネを介し
てトラフを取り付け、該トラフを上記ベース部材に設置
した電磁石の周期的通電によって前後に振動させること
により、該トラフ内の物品を前方へ移送するように構成
した電磁フィーダにおいて、上記板バネを、ベース部材
及びトラフにそれぞれ結合される両端の剛体部と、これ
らの剛体部間に所定の間隙を設けて配設された複数枚の
板バネ部とを有し、これらの剛体部及び板バネ部が一体
化された構成としたことを特徴とする。
【0013】そして、請求項2に係る発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明における電磁フィーダ用
板バネにおいて、複数枚の板バネ部材を、その両端部に
間座部材を介して重ねると共に、これらの板バネ部材と
間座部材との対接面を接着することにより、両端の剛体
部と、これらの剛体部間に所定の間隙を設けて配設され
た複数枚の板バネ部とを一体的に形成したことを特徴と
する。
【0014】また、請求項3に係る発明(以下、第3発
明という)は、同じく第1発明における電磁フィーダ用
板バネにおいて、両端の剛体部と、これらの剛体部間に
所定の間隙を設けて配設された複数枚の板バネ部とを、
繊維強化プラスチックにより一体的に形成したことを特
徴とする。
【0015】また、請求項4に係る発明(以下、第4発
明という)も、第1発明における電磁フィーダ用板バネ
において、両端の剛体部と、これらの剛体部間に所定の
間隙を設けて配設された複数枚の板バネ部とを、エンジ
ニアリングプラスチックにより一体的に形成したことを
特徴とする。
【0016】一方、請求項5に係る発明(以下、第5発
明という)は、上記第3発明に係る繊維強化プラスチッ
クでなる板バネを製造する方法に関するもので、まず、
布状の芯材に液状プラスッチクを塗布してなるプリプレ
グシートを切断して長寸のシート素材と短寸のシート素
材とを作製すると共に、長寸のシート素材を適宜枚数重
ねてなる板バネ層と、中央部に板状の中子部材を配置
し、その両側に短寸のシート素材を適宜枚数重ねて間座
層を形成してなる中間層とを交互に積層することによ
り、各シート素材と中子部材とでなる積層体を形成し、
この状態で各シート素材のプラスチックを硬化させてこ
れらのシート素材を結合一体化させ、その後、上記中子
部材を除去することにより、両端の剛体部と、これらの
剛体部間に所定の間隙を設けて配設された複数枚の板バ
ネ部とを一体的に形成することを特徴とする。
【0017】また、請求項6に係る発明(以下、第6発
明という)は、上記第5発明の方法において、中間層の
中央部に配置される板状の中子部材として、両側の間座
部寄りにそれぞれ位置する2つの端部中子と、これらの
端部中子間に位置する中央部中子とに3分割されたもの
を用い、各シート素材のプラスチックが硬化された積層
体からこの中子部材を除去するときに、まず、中央部中
子を抜き取った後、両側の端部中子を抜き取ることを特
徴とする。
【0018】さらに、請求項7に係る発明(以下、第7
発明という)は、同じく第5発明の方法において、中間
層の中央部に配置される板状の中子部材として、水溶性
材料で形成したものを用い、積層体を構成する各シート
部材のプラスチックが硬化した後、この水溶性中子部材
を溶解させることにより、該中子部材を除去することを
特徴とする。
【0019】上記の構成により、本発明によればそれぞ
れ次のような作用が得られる。
【0020】まず、第1発明によれば、電磁フィーダに
おけるベース部材とトラフとの間に介設される板バネ
を、上記ベース部材及びトラフにそれぞれ結合される両
端の剛体部と、これらの剛体部間に所定の間隙を設けて
配設された複数枚の板バネ部とが一体化された構造とし
たから、該板バネの屈曲時に、両端の剛体部において摺
動や摩擦が発生することがなくなる。したがって、この
摩擦に起因して、入力エネルギの大きさによって共振周
波数が変化するといった問題が解消され、入力エネルギ
の大きさに拘わらず、常に一定の周波数で共振現象が得
られることになる。
【0021】そして、第2発明に係る板バネによれば、
複数枚の板バネ部材と、その両端部に介設される間座部
材との対接面が接着されることにより、両端の剛体部と
複数枚の板バネ部とが一体化されており、また、第3発
明に係る板バネによれば、同じく両端の剛体部と複数枚
の板バネ部とが繊維強化プラスチックにより一体的に形
成され、さらに、第4発明に係る板バネによれば、両端
の剛体部と複数枚の板バネ部とがエンジニアリングプラ
スチックにより一体的に形成されているから、いずれの
場合にも上記第1発明の作用が得られる。
【0022】一方、第5発明によれば、上記第3発明に
係る繊維強化プラスッチクでなる板バネを製造するに際
し、中子部材を用いることにより、両端の剛体部と、こ
れらの剛体部間に所定の間隙を設けて配設された複数の
板バネ部とを一体的に形成することが可能となる。
【0023】そして、第6発明によれば、上記第5発明
の方法によって板バネを製造する際に、中子部材を両側
にそれぞれ位置する2つの端部中子と、これらの端部中
子間に位置する中央部中子とに3分割されたものを用
い、積層体を構成する各シート素材のプラスッチクが硬
化した後、この中子部材を除去するときに、まず、上下
両面のみでプラスチックに接するので比較的抜き取り易
い中央部中子を抜き取ると共に、これによりプラスッチ
ックによる拘束が解除された状態で両側の端部中子を抜
き取るようにしたので、中子部材の除去作業が小さな力
で容易に行われることになる。
【0024】また、第7発明によれば、同じく上記第5
発明の方法によって板バネを製造する際に、中子部材と
して水溶性材料で形成したものを用いるので、積層体を
構成する各シート部材のプラスチックが硬化した後、こ
の水溶性中子部材を溶解させるだけで、該中子部材が容
易に除去されることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0026】図1及び図2は、本発明に係る板バネを用
いた電磁フィーダを示すもので、この電磁フィーダ10
は、所定の設置面Aに固定される取り付け板11と、該
取り付け板11に複数の弾性支持部材12…12を介し
て支持された略L字状のベース部材13とを有し、該ベ
ース部材13上に電磁石14が設置されていると共に、
該ベース部材13の前端部及び左右両側部には板バネ取
り付け部13a,13b,13bが設けられ、これらの
取り付け部13a,13b,13bに幅の広い板バネ1
5と、幅の狭い左右一対の板バネ16,16の下端部が
ボルト17…17によりそれぞれ固定されている。
【0027】また、これらの板バネ15,16,16の
上端部は、振動部材18の前端部及び左右両側部に設け
られた板バネ取り付け部18a,18b,18bにボル
ト19…19により結合されており、これにより該振動
部材18がこれらの板バネ15,16,16を介して支
持され、その下面が上記電磁石14の上面に所定の間隙
Bを隔てて対向するように配置されている。ここで、上
記各板バネ15,16,16は、上部が後方に傾斜した
姿勢となるように、ベース部材13と振動部材18との
間に配設されている。また、板バネ15,16,16の
上下両端部は上記ボルト17…17,19…19により
押さえ板20,20を介して締め付けられている。
【0028】そして、上記振動部材18の上面には、ト
ラフ21を支持する支持台22が取り付けられていると
共に、該支持台22の上面には係合部材22a,22b
とロック部材22cとが設けられており、これらの係合
部材22a,22bとトラフ21の下面に設けられた係
合部材21a,21bとを係合させた状態で、上記ロッ
ク部材22cをトラフ21の下面に設けられたフック部
材21cに係合させてロックすることにより、トラフ2
1が支持台22上に固定されるようになっている。
【0029】次に、上記板バネ15,16,16の構成
を幅の広い方の板バネ15を例にとって説明する。
【0030】図3に示すように、この板バネ15は、例
えば繊維強化プラスチック等で矩形の厚板状に形成され
たもので、上下両端の剛体部15a,15aと中間部の
可撓部15bとでなり、剛体部15a,15aには上記
ボルト17,17,19,19の挿通穴15c…15c
が設けられている。また、可撓部15bは、幅方向に貫
通する中空部15d…15dにより、一定の間隙を隔て
て平行に並ぶ複数枚の薄い板バネ部15e…15eによ
って構成されている。
【0031】この電磁フィーダ10によれば、電磁石1
4に通電すると、その上面に間隙Bを介して下面が対向
する振動部材18が電磁力によって吸引されることによ
り、板バネ15,16,16を後方へ屈曲させながら該
振動部材18及びトラフ21が後方やや斜め下方に移動
し、また、上記電磁石14に対する通電を停止したとき
に、板バネ15,16,16の弾性復元力により振動部
材18及びトラフ21が前方やや斜め上方へ勢いよく移
動する。したがって、短い周期で上記電磁石14に断続
的に通電し、もしくは該電磁石14に交流電流を供給す
ることによりトラフ21が振動し、これにより、該トラ
フ21上の物品が前方へ移送されることになる。
【0032】その場合に、上記板バネ15(板バネ16
についても同様)は、間隙を隔てて並ぶ複数枚の板バネ
部15e…15eでなる可撓部15dと両端の剛体部1
5a,15aとを含む全体が一体化されて、該板バネ1
5自体には摺動する部分が存在せず、したがって、可撓
部15dが屈曲しても剛体部15a,15a等で摩擦が
発生することがないのである。したがって、電磁石14
に対する入力エネルギを変化させても、これらの板バネ
15,16,16に支持されたトラフ21側の共振周波
数が一定に保持されるのである。
【0033】つまり、図4に示すように、入力エネルギ
が一定の状態で入力周波数を変化させたときに振幅が最
大となるときの周波数、即ち共振周波数が入力エネルギ
の大きさに拘わらず一定となるである。したがって、電
磁石14に周期的に供給される電流もしくは該電磁石1
4に供給される交流電流の周波数を上記の共振周波数に
一致させておけば、その入力電圧を異ならせることによ
って当該フィーダ14の搬送能力を変化させたときに、
常にトラフ21側の共振現象が得られることになり、物
品の移送を常に効率よく行わせることができるようにな
るのである。
【0034】なお、以上の実施形態においては、板バネ
15,16,16の上下両端部をボルト19…19,1
7…17によって締め付けるに当たって、押さえ板2
0,20を介在させたので、これらの板バネ15,1
6,16の上下両端部における応力の集中が緩和される
ことになるが、この押さえ板20,20を廃止し、図5
に幅の広い板バネ15′について示すように、上下両端
の剛体部15a′,15a′の一方の面に押さえ板に相
当する部分15f′,15f′を一体的に設けるように
してもよい。これによれば、上記のようなボルトの締め
付けによる応力の集中が緩和されると共に、板バネと押
さえ板の対接部における摺動も防止されて、共振周波数
が一層高い精度で一定に保持されることになる。
【0035】次に、上記板バネ15,16,15′等の
製造方法を、板バネ15を例にとって説明する。
【0036】まず、素材として、ガラス繊維やカーボン
繊維等でなる布状の芯材に液状の合成樹脂を塗布してな
るプリプレグシートを用意し、これを切断して、図6に
示すように、当該板バネ15の幅に対応する幅Wと該板
バネ15の長さに対応する長さL1とを有する長寸の第
1シート31と、当該板バネ15の幅に対応する幅W
と、該板バネ15における剛体部15aの長さに対応す
る長さL2とを有する短寸の第2シート32とをそれぞ
れ複数枚づつ作成する。
【0037】また、これらのシート31,32を用いて
板バネ15を成形する際に用いられる中子部材として、
図7に示すように、当該板バネ15の可撓部15bに設
けられる中空部15dの厚さと長さに相当する厚さTと
長さL3とを有する金属でなる板状の中子部材41を用
意する。なお、この中子部材41の幅W′は当該板バネ
15の幅よりも大きい寸法とされる。
【0038】そして、図8に示すように、適宜台C上に
まず長寸の第1シート31を複数枚重ねて載置して板バ
ネ層X1を形成すると共に、その上の中央部に上記中子
部材41を載置し、かつ、その両側に板バネ層X1の両
端部上方に位置するように、短寸の第2シート32を複
数枚重ねてなる間座層X2,X2をそれぞれ形成する。
さらに、これらの中子部材41及び間座層X2,X2の
上に再び第1シート31を複数枚重ねてなる板バネ層X
1を形成すると共に、その上に上記の場合と同様に、第
2シート32でなる間座層X2,X2と中子部材41と
を載置し、さらに、その上に第1シート31でなる板バ
ネ層X1を再度形成する。なお、これらの層X1,X2
及び中子部材41を積層する回数は製造しようとする板
バネの構造に応じて設定される。
【0039】次に、上記のようにして形成した複数の積
層体Y…Yを図9に示すように、熱盤51…51の間に
挟んでプレス装置52にセットし、各積層体Yを上下の
熱盤51,51で加熱しながら圧力を加えることによ
り、各積層体Yを構成するシート31…31,32…3
2における液状のプラスチックを硬化させ、これらの積
層体Y…Yを一体化させる。ここで、図示のように、複
数の積層体Y…Yをそれぞれ熱盤51…51に挟まれた
状態で積み重ねて、これらを同時に硬化させるようにし
てもよいが、積層体Yを1つづつ硬化させてもよい。
【0040】その後、プレス装置52から硬化した積層
体Yを取り出せば、図10に示すような中間製品Zが得
られる。そして、この中間製品Zに含まれている中子部
材41を抜き取ると共に、その外面を仕上げ、さらに上
下両端部の所定位置にボルト穴を穿設すれば、図3に示
す最終製品としての板バネ15が得られることになる。
【0041】なお、図11に示すように、板状の中子部
材41′として、両側の端部中子41a′,41a′と
中央部中子41b′とに三分割されたものを用いれば、
図10に示す中間製品Zの状態から中子部材41′を抜
き取る際に、まず、上下両面のみでプラスチックに接す
るので比較的抜き取り易い中央部中子41b′を抜き取
り、次いでこの中央部中子41b′の抜き取りによりプ
ラスッチックによる拘束が解除された端部中子41
a′,41a′を抜き取ることにより、当該中子部材の
抜き取り作業が小さな力で容易に行われることになる。
【0042】また、この中子部材としては、上記のよう
な金属製の中子部材41,41′に代えて、水溶性材料
で形成したものを用いれば、図10の中間製品Zの状態
で、この中子部材を水で溶解させることにより、上記の
ような抜き出し作業を要することなく、中子部材を容易
に除去することが可能となる。
【0043】なお、以上の各実施形態に係る板バネ1
5,16,15′は、いずれも繊維強化プラスチックに
より全体を一体的に形成したものであるが、エンジニア
リングプラスチックを用いて一体的に形成しても浴、さ
らに、図13に示す従来の板バネ4のように、板バネ部
材と間座部材とを用いるものにおいて、これらを接着す
ることにより全体を一体化するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電磁石を
周期的に通電させることによりトラフを振動させて、物
品を所定位置へ移送、供給する電磁フィーダに用いられ
る板バネにおいて、上記電磁フィーダのベース部材と上
記トラフとにそれぞれ結合される両端の剛体部と、これ
らの剛体部間に所定の間隙を設けて配設される複数枚の
板バネ部とを一体化したので、該板バネの屈曲時に、両
端の剛体部において摺動や摩擦が発生することがなくな
り、したがって、この摩擦に起因して、入力エネルギの
大きさによって上記トラフ側の共振周波数が変化すると
いった問題が解消されることになる。
【0045】これにより、入力エネルギの大きさを調整
して当該電磁フィーダの搬送能力を制御する場合に、そ
の入力エネルギないし搬送能力の大きさに拘わらず、ま
た、入力周波数を変化させることなく、常にトラフ側の
共振現象を有効に利用して、物品の移送を常に効率よく
行わせることができるようになる。
【0046】また、本発明の製造方法によれば、上記の
ような電磁フィーダ用板バネが繊維強化プラスチックや
エンジニアリングプラスチック等を用いて容易に製造さ
れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電磁フィーダの側面
図である。
【図2】 図1のイ−イ線で切断した電磁フィーダの正
面図である。
【図3】 図1の電磁フィーダにおける板バネの斜視図
である。
【図4】 同電磁フィーダの搬送特性図である。
【図5】 他の実施形態に係る板バネの斜視図である。
【図6】 本発明に係る板バネの製造方法の実施形態で
用いられるシート部材の斜視図である。
【図7】 同実施形態で用いられる中子部材の斜視図で
ある。
【図8】 同実施形態における積層体製造工程の説明図
である。
【図9】 同じく加熱圧縮工程の説明図である。
【図10】 図9の工程で得られた中間製品斜視図であ
る。
【図11】 製造方法の他の実施形態で用いられる中子
部材の斜視図である。
【図12】 従来の電磁フィーダを示す側面図である。
【図13】 図12の電磁フィーダにおける板バネの分
解斜視図である。
【図14】 同電磁フィーダの搬送特性図である。
【符号の説明】
10 電磁フィーダ 13 ベース部材 14 電磁石 15,16,15′ 板バネ 21 トラフ 15a 剛体部 15e 板バネ部 31,32 シート素材(第1、第2シート) 41,41′ 中子部材 41a′ 端部中子 41b′ 中央部中子 X1 板バネ層 X2 間座層 Y 積層体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材に前後の板バネを介してトラ
    フを取り付け、該トラフを上記ベース部材に設置した電
    磁石の周期的通電によって前後に振動させることによ
    り、該トラフ内の物品を前方へ移送するように構成した
    電磁フィーダにおける上記板バネの構造であって、上記
    ベース部材及びトラフにそれぞれ結合される両端の剛体
    部と、これらの剛体部間に所定の間隙を設けて配設され
    た複数枚の板バネ部とを有し、これらの剛体部及び板バ
    ネ部が一体化されていることを特徴とする電磁フィーダ
    用板バネ。
  2. 【請求項2】 複数枚の板バネ部材を、その両端部に間
    座部材を介して重ねると共に、これらの板バネ部材と間
    座部材との対接面を接着することにより、両端の剛体部
    と、これらの剛体部間に所定の間隙を設けて配設された
    複数枚の板バネ部とが一体的に形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の電磁フィーダ用板バネ。
  3. 【請求項3】 両端の剛体部と、これらの剛体部間に所
    定の間隙を設けて配設された複数枚の板バネ部とが、繊
    維強化プラスチックにより一体的に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁フィーダ用板バネ。
  4. 【請求項4】 両端の剛体部と、これらの剛体部間に所
    定の間隙を設けて配設された複数枚の板バネ部とが、エ
    ンジニアリングプラスチックにより一体的に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の電磁フィーダ用
    板バネ。
  5. 【請求項5】 ベース部材及びトラフにそれぞれ結合さ
    れる両端の剛体部と、これらの剛体部間に所定の間隙を
    設けて配設された複数枚の板バネ部とを有し、これらの
    剛体部及び板バネ部が一体化されている電磁フィーダ用
    板バネの製造方法であって、まず、布状の芯材に液状プ
    ラスッチクを塗布してなるプリプレグシートを切断して
    長寸のシート素材と短寸のシート素材とを作製すると共
    に、長寸のシート素材を適宜枚数重ねてなる板バネ層
    と、中央部に板状の中子部材を配置し、その両側に短寸
    のシート素材を適宜枚数重ねて間座層を形成してなる中
    間層とを交互に積層することにより、各シート素材と中
    子部材とでなる積層体を形成し、この状態で各シート素
    材のプラスチックを硬化させてこれらのシート素材を結
    合一体化させ、その後、上記中子部材を除去することに
    より、両端の剛体部と、これらの剛体部間に所定の間隙
    を設けて配設された複数枚の板バネ部とを一体的に形成
    することを特徴とする電磁フィーダ用板バネの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 中間層の中央部に配置される板状の中子
    部材として、両側の間座部寄りにそれぞれ位置する2つ
    の端部中子と、これらの端部中子間に位置する中央部中
    子とに3分割されたものを用い、各シート素材のプラス
    チックが硬化された積層体から中子部材を除去するとき
    に、まず、中央部中子を抜き取った後、両側の端部中子
    を抜き取ることを特徴とする請求項5に記載の電磁フィ
    ーダ用板バネの製造方法。
  7. 【請求項7】 中間層の中央部に配置される板状の中子
    部材として、水溶性材料で形成したものを用い、積層体
    を構成する各シート素材のプラスチックが硬化した後、
    この水溶性中子部材を溶解させることにより、該中子部
    材を除去することを特徴とする請求項5に記載の電磁フ
    ィーダ用板バネの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011256023A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Yamato Scale Co Ltd 直進フィーダ及びそれを用いた組合せ秤
JP2013039558A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Tna Australia Pty Ltd 振動器
JP2015040091A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 東京施設工業株式会社 振動コンベア
KR102235705B1 (ko) * 2020-04-20 2021-04-02 박정준 리니어피더용 진동기의 탄성지지체
JP2021109746A (ja) * 2020-01-10 2021-08-02 シンフォニアテクノロジー株式会社 回転振動機及び振動搬送装置

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