JPH09164971A - 車両の自動、手動切替式操舵装置 - Google Patents

車両の自動、手動切替式操舵装置

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Publication number
JPH09164971A
JPH09164971A JP34811495A JP34811495A JPH09164971A JP H09164971 A JPH09164971 A JP H09164971A JP 34811495 A JP34811495 A JP 34811495A JP 34811495 A JP34811495 A JP 34811495A JP H09164971 A JPH09164971 A JP H09164971A
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JP
Japan
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clutch
steering
control device
drive means
lock
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Application number
JP34811495A
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English (en)
Inventor
Reiichi Kachi
令一 加地
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の自動走行と手動走行のうち、いずれか
一方の走行状態から他方の走行状態への切り替え操作が
容易にできる車両の自動、手動切替式操舵装置を提供す
る。上記制御装置を「自動走行モード」もしくは「手動
走行モード」に切り替えた状態で、操舵装置に何らかの
異常が生じたとき、この異常状態のままで走行させられ
ないようにする。 【解決手段】 クラッチ64の断接動作を検出するクラ
ッチセンサー99と、ロック手段69のロック動作、ロ
ック解除動作を検出するロックセンサー104のうち、
少なくともいずれか一方のセンサーを設ける。制御装置
109の「自動走行モード」で、上記クラッチ64の切
断動作と、ロック手段69のロック動作のうちの少なく
ともいずれか一方が達成されていないとの上記センサー
の検出信号を上記制御装置109が入力したとき、この
制御装置109が、警告の表示および/もしくは車両の
発進不能を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフカー等の車
両の操舵を、自動式と手動式のいずれか一方に選択的に
切り替え可能とする車両の自動、手動切替式操舵装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記車両の自動、手動切替式操舵装置に
は、従来、次のように構成されたものがある。
【0003】これによれば、車両には、車両の静止側で
ある車体に支持されて操舵用車輪に連動連結される操舵
機構と、同上車体に支持されて上記操舵機構を駆動可能
とさせる操舵駆動手段および操舵ハンドルと、上記操舵
機構と操舵ハンドルとの間の動力伝達を断接させるクラ
ッチと、このクラッチを断接動作させるクラッチ駆動手
段と、上記操舵ハンドルを車体にロック可能とさせるロ
ック手段と、車両の走行を制御する制御装置とが備えら
れている。
【0004】上記制御装置を「自動走行モード」にした
ときには、この制御装置の制御により上記操舵駆動手段
が上記操舵機構を駆動させると共に、上記クラッチ駆動
手段が上記クラッチを切断動作させるようになってい
る。一方、同上制御装置を「手動走行モード」にしたと
きには、この制御装置の制御により上記操舵駆動手段に
よる操舵機構の駆動が停止させられると共に、上記クラ
ッチ駆動手段が上記クラッチを接続動作させることとさ
れている。
【0005】上記車両を自動走行させようとするときに
は、上記制御装置を「自動走行モード」にする。する
と、上記したように、制御装置に制御された操舵駆動手
段が上記操舵機構を駆動させ、これに連動させられる操
舵用車輪が操舵されて、車両が地面上を所定の走行路に
沿って自動走行させられる。
【0006】上記の場合、上記クラッチは切断動作させ
られているため、上記操舵駆動手段の駆動に連動して操
舵ハンドルが無駄に作動させられることが防止される。
また、この際、上記ロック手段を操作して上記操舵ハン
ドルを車体にロックさせれば、上記した自動走行時に、
上記操舵ハンドルが自由な状態で無用に作動することが
防止される。
【0007】一方、上記車両を手動走行させようとする
ときには、上記制御装置を「手動走行モード」にする。
すると、上記したように、クラッチが接続動作させられ
て、このクラッチを介し上記操舵ハンドルに上記操舵機
構が連動可能となる。また、この際、上記ロック手段を
操作して、上記車体に対する操舵ハンドルのロックをロ
ック解除させる。
【0008】上記の状態で、車両に乗った運転者が操舵
ハンドルの操舵操作をすると、この操作が上記のように
接続動作させられたクラッチを介して上記操舵機構を駆
動させ、これに連動させられる同上操舵用車輪が操舵さ
れて、地面上を車両が運転者の所望の走行路に沿って手
動走行させられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、上記したように、制御装置を「自動走行モー
ド」と「手動走行モード」のうち、いずれか一方のモー
ドから他方のモードに切り替える場合には、その都度、
手動によって、ロック手段をロック動作、もしくはロッ
ク解除させる必要があり、このため、車両の自動走行と
手動走行の切り替え操作は煩雑になっている。
【0010】また、上記制御装置を「自動走行モード」
もしくは「手動走行モード」にしたとしても、操舵装置
に何らかの異常が生じて、この操舵装置がその切り替え
後のモードに適した状態にならないときには、切り替え
後のモードに即した走行ができないこととなる。
【0011】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車両の自動走行と手動走行のうち、いず
れか一方の走行状態から他方の走行状態への切り替え操
作が容易にできる車両の自動、手動切替式操舵装置の提
供を課題とする。
【0012】また、上記制御装置を「自動走行モード」
もしくは「手動走行モード」に切り替えた状態で、操舵
装置に何らかの異常が生じたとき、この異常状態のまま
で、車両が走行させられないようにすることを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の車両の自動、手動切替式操舵装置は、次の如
くである。
【0014】なお、この「課題を解決するための手段」
の項において、下記した( )内の用語は、特許請求の
範囲の用語に対応するものである。
【0015】請求項1の発明は、車体3に支持されて操
舵用車輪11に連動連結される操舵機構30と、同上車
体3に支持されて上記操舵機構30を駆動可能とさせる
操舵駆動手段37および操舵ハンドル56と、上記操舵
機構30と操舵ハンドル56との間の動力伝達を断接さ
せるクラッチ64と、このクラッチ64を断接動作させ
るクラッチ駆動手段72と、上記操舵ハンドル56を車
体3にロック可能とさせるロック手段69と、ゴルフカ
ー(車両)1の走行を制御する制御装置109とを備
え、この制御装置109を「自動走行モード」にしたと
き、この制御装置109の制御により上記操舵駆動手段
37が上記操舵機構30を駆動させると共に、上記クラ
ッチ駆動手段72が上記クラッチ64を切断動作(B)
させ、一方、同上制御装置109を「手動走行モード」
にしたとき、この制御装置109の制御により上記操舵
駆動手段37による操舵機構30の駆動が停止させられ
ると共に、上記クラッチ駆動手段72が上記クラッチ6
4を接続動作(A)させるようにした場合において、上
記ロック手段69をロック動作、ロック解除動作(B,
A)させるロック駆動手段86を設け、上記制御装置1
09の制御により、上記クラッチ駆動手段72がクラッ
チ64を切断動作(B)させたとき、上記ロック駆動手
段86がロック手段69をロック動作(B)させる一
方、同上クラッチ駆動手段72がクラッチ64を接続動
作(A)させたとき、同上ロック駆動手段86がロック
手段69をロック解除動作(A)させるようにし、上記
クラッチ64の断接動作を検出するクラッチセンサー
(異常検出センサー)99と、ロック手段69のロック
動作、ロック解除動作を検出するロックセンサー(異常
検出センサー)104のうち、少なくともいずれか一方
のセンサーを設け、制御装置109の「自動走行モー
ド」で、上記クラッチ64の切断動作と、ロック手段6
9のロック動作のうちの少なくともいずれか一方が達成
されていないとの上記センサーの検出信号を上記制御装
置109が入力したとき、この制御装置109が、警告
の表示および/もしくは車両の発進不能を実行するよう
にしたものである。
【0016】請求項2の発明は、車体3に支持されて操
舵用車輪11に連動連結される操舵機構30と、同上車
体3に支持されて上記操舵機構30を駆動可能とさせる
操舵駆動手段37および操舵ハンドル56と、上記操舵
機構30と操舵ハンドル56との間の動力伝達を断接さ
せるクラッチ64と、このクラッチ64を断接動作させ
るクラッチ駆動手段72と、上記操舵ハンドル56を車
体3にロック可能とさせるロック手段69と、ゴルフカ
ー(車両)1の走行を制御する制御装置109とを備
え、この制御装置109を「自動走行モード」にしたと
き、この制御装置109の制御により上記操舵駆動手段
37が上記操舵機構30を駆動させると共に、上記クラ
ッチ駆動手段72が上記クラッチ64を切断動作(B)
させ、一方、同上制御装置109を「手動走行モード」
にしたとき、この制御装置109の制御により上記操舵
駆動手段37による操舵機構30の駆動が停止させられ
ると共に、上記クラッチ駆動手段72が上記クラッチ6
4を接続動作(A)させるようにした場合において、上
記ロック手段69をロック動作、ロック解除動作(B,
A)させるロック駆動手段86を設け、上記制御装置1
09の制御により、上記クラッチ駆動手段72がクラッ
チ64を切断動作(B)させたとき、上記ロック駆動手
段86がロック手段69をロック動作(B)させる一
方、同上クラッチ駆動手段72がクラッチ64を接続動
作(A)させたとき、同上ロック駆動手段86がロック
手段69をロック解除動作(A)させるようにし、上記
クラッチ64の断接動作を検出するクラッチセンサー
(異常検出センサー)99と、ロック手段69のロック
動作、ロック解除動作を検出するロックセンサー(異常
検出センサー)104のうち、少なくともいずれか一方
のセンサーを設け、制御装置109の「手動走行モー
ド」で、上記クラッチ64の接続動作と、ロック手段6
9のロック解除動作のうちの少なくともいずれか一方が
達成されていないとの上記センサーの検出信号を上記制
御装置109が入力したとき、この制御装置109が、
警告の表示および/もしくは車両の発進不能を実行する
ようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0018】図2、3において、図中符号1は車両たる
ゴルフカーで、このゴルフカー1はゴルフ場における地
面2上を走行可能とされている。また、矢印Frは上記
ゴルフカー1の進行方向の前方を示し、下記する左右と
は、上記前方に向っての車幅方向をいうものとする。
【0019】上記ゴルフカー1の車体3は車体フレーム
4を有し、この車体フレーム4の前部には左右一対のロ
アアーム5,5が枢支軸6,6により上下に回動自在に
枢支されている。上記各ロアアーム5の回動端と、車体
3の前部の各側部との間にそれぞれ緩衝器8が伸縮自在
に架設されている。これら各緩衝器8の軸心を通る中心
軸9にステアリングナックル10が回動自在に枢支さ
れ、これら各ステアリングナックル10に前車輪である
操舵用車輪11がそれぞれ支承されている。上記車体フ
レーム4の後部には左右一対の後車輪13,13がそれ
ぞれ支承され、上記各車輪11と各後車輪13とによっ
て、車体3が地面2上に支持されている。
【0020】上記車体フレーム4の後部に内燃機関14
が支持され、この内燃機関14の動力を上記後車輪13
に伝達する歯車式の動力伝達装置15が設けられてい
る。より具体的には、上記内燃機関14の出力軸である
クランク軸16に上記動力伝達装置15の入力軸17が
不図示のVベルト巻掛手段によって連動連結され、同上
動力伝達装置15の出力軸18が上記後車輪13の車軸
と一体化されている。
【0021】そして、上記内燃機関14の動力はそのク
ランク軸16、Vベルト巻掛手段、動力伝達装置15の
入力軸17、同上動力伝達装置15の出力軸18を介し
て上記後車輪13に伝達され、これによる各後車輪13
の駆動により、上記ゴルフカー1が地面2上を走行可能
とされている。なお、19は上記内燃機関14の点火装
置19である。
【0022】上記動力伝達装置15の入力軸17にはワ
ンウェイクラッチ22が設けられ、このワンウェイクラ
ッチ22を介し、上記内燃機関14から後車輪13への
み動力が伝達されるようになっている。そして、ゴルフ
カー1が上り坂で停止したとき、このゴルフカー1が自
由に後進しようとすることは、上記ワンウェイクラッチ
22によって各後車輪13の逆転が阻止されることによ
り、防止される。
【0023】上記ゴルフカー1はその前部に操舵装置2
3を備えている。また、この操舵装置23の後方で、上
記車体3のフロアパネル24上にはシート25が設けら
れ、このシート25に着座した運転者により上記操舵装
置23の操作が可能とされている。また、上記車体フレ
ーム4の後部にはゴルフバッグである荷物26の置き台
27が設けられている。
【0024】図3において、上記操舵装置23は前記各
車輪11に連動連結される操舵機構30を備えている。
この操舵機構30は前記各ステアリングナックル10に
設けられる一対のナックルアーム31,31を互いに連
結させるタイロッド32と、ラックギヤ機構33とを有
している。このラックギヤ機構33は左右に長く延びる
ラックギヤと、このラックギヤの右端部と右側の上記ス
テアリングナックル10とを互いに連動連結させる連動
軸35と、上記ラックギヤに噛合するピニオンと、この
ピニオンに連結される入力軸36とで構成されている。
【0025】図1、3〜7において、上記車体3の車体
フレーム4に支持されて上記操舵機構30を駆動可能と
させる操舵駆動手段37が設けられている。この操舵駆
動手段37は車載のバッテリ38からの電力を入力し
て、正逆転可能に駆動する電動機39と、この電動機3
9の動力を上記操舵機構30の入力軸36に伝達する動
力伝達装置40と、上記電動機39と動力伝達装置40
との間に介設される電磁クラッチ41とを備えている。
【0026】上記動力伝達装置40は、上記車体フレー
ム4にブラケット43を介して支持されるケーシング4
4を有し、このケーシング44に内有されてこのケーシ
ング44にそれぞれその軸心回りに支承される入力軸4
5、中間軸46、および出力軸47が設けられている。
上記入力軸45は、上記電動機39の動力を上記電磁ク
ラッチ41を介し入力するもので、この入力軸45には
駆動歯車49が取り付けられ、上記中間軸46には、上
記駆動歯車49に噛合する中間大歯車50、およびこの
中間大歯車50に並設されるように中間小歯車51が取
り付けられている。また、上記出力軸47には上記中間
小歯車51に噛合する従動歯車52が取り付けられ、同
上出力軸47は自在継手53を介して前記操舵機構30
の入力軸36に連動連結されている。
【0027】そして、上記電動機39の動力は電磁クラ
ッチ41、動力伝達装置40、および操舵機構30を介
して各車輪11,11に伝達され、ゴルフカー1が操舵
される。
【0028】図1〜3において、運転者の操作力により
上記操舵機構30を駆動可能とさせる操舵ハンドル56
が設けられている。この操舵ハンドル56は上記車体フ
レーム4にその軸心回りに回動自在に支承されたステア
リングシャフト57に支持され、つまり、上記操舵ハン
ドル56は上記ステアリングシャフト57を介して上記
車体3の車体フレーム4に支持されている。
【0029】上記ステアリングシャフト57は、上記車
体フレーム4に支承されてその一端(上端)に上記操舵
ハンドル56を支持するシャフト本体58と、上記操舵
駆動手段37の動力伝達装置40の出力軸47と同じ軸
心59上で、上記ケーシング44にその軸心59回りに
回動自在に支承される回動軸60と、この回動軸60を
上記シャフト本体58の他端(下端)に連結させる自在
継手61とで構成されている。
【0030】上記操舵機構30と操舵ハンドル56との
間の動力伝達を断接させるドッグ式のクラッチ64が設
けられている。このクラッチ64は、上記操舵機構30
の入力軸36に動力伝達装置40の出力軸47と自在継
手53とを介し連動連結される従動側部材である前記従
動歯車52と、上記ステアリングシャフト57の回動軸
60にその軸方向にのみ往復摺動自在にスプライン嵌合
された駆動側部材65とで構成されている。
【0031】図1中実線で示すように、上記駆動側部材
65を上記従動歯車52に向って下方へ「往摺動」Aさ
せると、上記駆動側部材65の係合凸部である係合部6
6が上記従動歯車52の係合凹部である被係合部67に
係脱自在に係合して、上記クラッチ64が接続動作す
る。これにより、運転者による上記操舵ハンドル56へ
の操作力は、上記ステアリングシャフト57、クラッチ
64、および操舵機構30を介して各車輪11,11に
伝達され、運転者の判断に基づき、ゴルフカー1に所望
の操舵が得られる。
【0032】一方、上記駆動側部材65を上記従動歯車
52から離れる方向である上方に向って「復摺動」Bさ
せると、上記係合部66が上記被係合部67から離脱し
て、上記クラッチ64が切断動作する。これにより、上
記操舵ハンドル56、ステアリングシャフト57、およ
び駆動側部材65は上記操舵駆動手段37の動力伝達装
置40から分離させられる。
【0033】同上図1において、上記操舵ハンドル56
とステアリングシャフト57を車体3の車体フレーム4
にロック可能とさせるロック手段69が設けられてい
る。このロック手段69の一部は上記クラッチ64によ
って兼用されている。上記ロック手段69は上記クラッ
チ64に形成された係合凸部である係合部70と、上記
操舵駆動手段37のケーシング44の内面に形成される
係合凹部である係合部70を有している。
【0034】そして、上記駆動側部材65の「復摺動」
Bで、上記クラッチ64が切断動作したとき、上記係合
部70が上記被係合部71に係脱自在に係合して、上記
ロック手段69がロック動作する。これにより、上記操
舵ハンドル56とステアリングシャフト57とは上記車
体フレーム4に対しロックされる。このため、上記操舵
ハンドル56に運転者が操作力を与えるか否かにかかわ
らず、上記操舵ハンドル56の自由な回動が阻止され
る。
【0035】一方、図1中実線で示すように、上記駆動
側部材65の「往摺動」Aで、上記クラッチ64が接続
動作したとき、上記ロック手段69の係合部70は上記
被係合部71から離脱して、上記ロック手段69がロッ
ク解除動作する。これにより、上記操舵ハンドル56と
ステアリングシャフト57は自由に回動可能とされる。
【0036】図1、4〜6において、上記クラッチ64
を断接動作させるクラッチ駆動手段72が設けられてい
る。このクラッチ駆動手段72は、電動機であるクラッ
チモータ73を有している。このクラッチモータ73は
上記動力伝達装置40のケーシング44に支持され、前
記バッテリ38から電力を入力して駆動する。上記クラ
ッチ駆動手段72は上記クラッチモータ73の出力軸に
連動するウォームギヤ組74を有し、このウォームギヤ
組74のウォームホイール75と共に回転する軸が同上
クラッチ駆動手段72の出力軸76とされ、この出力軸
76を介し上記クラッチモータ73の動力が上記ウォー
ムギヤ組74により十分に減速されて出力される。
【0037】上記クラッチ駆動手段72は、上記出力軸
76に前記従動歯車52を連動させる連動機構78を備
えている。この連動機構78は上記出力軸76に連動す
るクランク79と、上記駆動側部材65に係合して上記
ケーシング44に枢支軸80を介し回動自在に枢支され
るクラッチフォーク81と、上記枢支軸80に取り付け
られる回動アーム82と、一端が上記クランク79に連
結され他端側が上記回動アーム82の回動端に連結され
る連動バー83と、上記回動アーム82と連動バー83
との間に介設される一対のコイルスプリングからなる弾
性体84とで構成されている。
【0038】上記ロック手段69をロック動作、ロック
解除動作させるロック駆動手段86が設けられ、このロ
ック駆動手段86は上記クラッチ駆動手段72によって
兼用されている。
【0039】上記クラッチ駆動手段72のクラッチモー
タ73は一方向にのみ回転駆動することとされ、これに
伴い出力軸76も一方向(図5、6中矢印C)にのみ回
転することとされている。
【0040】図6において、上記出力軸76と同軸でこ
の出力軸76と共に回転する環状の第1〜3導電板88
〜90が設けられ、これらに摺接する第1〜3ブラシ9
1〜93が設けられている。上記第1〜3導電板88〜
90は互いに絶縁されており、第1〜3ブラシ91〜9
3はクラッチモータ73のケース側に固定されている。
上記第1導電板88の周方向の一部に絶縁体である第1
切り欠き94が設けられ、上記第2導電板89の周方向
の一部に絶縁体である第2切り欠き95が設けられ、第
3導電板90はアースされ、もしくは、バッテリ38に
接続されている。
【0041】上記第1導電板88、第3導電板90、第
1ブラシ91、第3ブラシ93、および第1切り欠き9
4が第1位置SW96(SW=スイッチ、以下同じ)を
構成し、上記第2導電板89、第3導電板90、第2ブ
ラシ92、第3ブラシ93、および第2切り欠き95が
第2位置SW97を構成している。
【0042】図1、4〜6中実線において、上記クラッ
チ駆動手段72(ロック駆動手段86)がクラッチ64
(ロック手段69)を接続動作(ロック解除動作)させ
たとき、第2ブラシ92に第2導電板89の第2切り欠
き95が達して、第2位置SW97がある短期間だけO
N(オン)することとされている。
【0043】特に、図5中二点鎖線で示すように、出力
軸76が上記実線図示の状態から約180°回転する
と、上記クラッチ駆動手段72(ロック駆動手段86)
がクラッチ64(ロック手段69)を切断動作(ロック
動作)させ、第1ブラシ91に第1導電板88の第1切
り欠き94が達して、第1位置SW96がある短期間だ
けONすることとされている。
【0044】上記状態から、再び出力軸76が約180
°回転すると、上記図1、4〜6中実線で示した元の状
態に戻る。
【0045】特に図5において、上記クラッチ64の断
接動作を検出し、かつ、異常検出センサーを兼ねるクラ
ッチセンサー99が設けられている。このクラッチセン
サー99は上記連動機構78の枢支軸80に取り付けら
れるカム100と、図5中二点鎖線で示すように作動し
たクラッチ駆動手段72に連動してクラッチ64が切断
動作したときにONするクラッチ切断SW101と、同
上クラッチ64が切断動作したときにOFF(オフ)す
るクラッチ接続SW102とで構成されている。一方、
図5中実線で示したように作動したクラッチ駆動手段7
2に連動して上記クラッチ64が接続動作したときに
は、上記クラッチ切断SW101はOFFし、クラッチ
接続SW102はONすることとされている。
【0046】上記クラッチセンサー99は、ロック手段
69のロック動作、ロック解除動作を検出するロックセ
ンサー104を兼用している。即ち、このロックセンサ
ー104は、上記カム100と、図5中二点鎖線で示す
ように作動したクラッチ駆動手段72に連動してロック
手段69がロック動作したときにONするクラッチ切断
SW101と、同上ロック手段69がロック動作したと
きにOFFするクラッチ接続SW102とで構成されて
いる。一方、図5中実線で示したように作動したクラッ
チ駆動手段72に連動して、つまり、ロック駆動手段8
6に連動して上記ロック手段69がロック解除動作した
ときには、上記クラッチ切断SW101はOFFし、ク
ラッチ接続SW102はONすることとされている。
【0047】図2、3において、前記地面2の地表面近
傍には、ゴルフカー1の所望の走行路に沿って予め誘導
線106が埋設され、この誘導線106には交流電流が
流されている。一方、上記ゴルフカー1の車体フレーム
4の前端には、上記誘導線106に対応して誘導線セン
サー107が設けられている。
【0048】図7において、上記ゴルフカー1の走行を
電子的に制御するための制御装置109が設けられてい
る。上記制御装置109には前記した電気部品が全て電
気的に接続されている。また、この制御装置109に接
続されて、この制御装置109を操作するための発進S
W110、手動切替SW111、およびリモコンSW1
12が設けられている。上記発進SW110は車体3に
取り付けられ、この発進SW110をONすれば、上記
制御装置109は「自動走行モード」とされる。また、
上記手動切替SW111は同上車体3に取り付けられ、
この手動切替SW111をONすれば、上記制御装置1
09は「手動走行モード」とされる。また、上記リモコ
ンSW112は車体3とは別体に設けられて持ち運び可
能とされるものである。そして、上記車体3から離れた
ところから、上記リモコンSW112をONすれば、上
記制御装置109は上記と同じく「自動走行モード」と
される。
【0049】なお、上記各SW110〜112をOFF
すれば、制御装置109の制御が停止して、ゴルフカー
1は停止させられる。
【0050】また、上記制御装置109には、警告表示
手段である警告ランプ114と警告ブザー115とが接
続され、更に、同上制御装置109には前記点火装置1
9を構成する点火リレー116とスタータリレー117
とが接続されている。
【0051】図8〜10において、上記制御装置109
によるゴルフカー1の走行制御につき、説明する。
【0052】図8、9は制御装置109についてのフロ
ーチャートを示し、図中(P‐1)〜(P‐26)はプ
ログラムの各ステップを示している。また、図8、9
中、A、B、Cの符号は、同じ符号同士が互いに接続さ
れることを意味している。
【0053】図8〜10において、上記制御装置109
のメインSWがONされた状態で(P‐1)、発進SW
110とリモコンSW112とがいずれもOFFされて
おり(P‐2)、かつ、手動切替SW111がOFFさ
れておれば(P‐3)、上記(P‐1)の実行後の元の
状態に戻る(P‐4)。この状態は、図10の「0」に
相当する。
【0054】上記(P‐2)で発進SW110もしくは
リモコンSW112がONされれば、制御装置109が
「自動走行モード」とされる(P‐5)。上記発進SW
110もしくはリモコンSW112がONされる以前で
は、内燃機関14は運転を停止しており、ゴルフカー1
は停止状態にある。この(P‐5)では、現在のフラグ
である現走行フラグは「自動」とされ、操舵駆動手段3
7の電動機39が駆動され、かつ、電磁クラッチ41は
接続動作させられる。この状態は、図10の「a」に相
当する。
【0055】次に、(P‐6)で、従前の前走行フラグ
が「手動」で、かつ、現走行フラグが「自動」であるか
否かが判断される。この場合、上記(P‐5)で、現走
行フラグは「自動」とされたが、前走行フラグが「手
動」でないと判断されれば、(P‐7)が実行される。
【0056】上記(P‐7)で、前記第1位置SW96
がONしていると判断されれば、クラッチモータ73が
OFFされて(P‐8)、(P‐9)が実行される。ま
た、同上(P‐7)で、同上第1位置SW96がOFF
されていても、同上(P‐9)が実行される。
【0057】前記クラッチ切断SW101がON、およ
び/もしくはクラッチ接続SW102がOFFで、この
ため、上記(P‐9)で、クラッチ64が接続動作(お
よび/もしくはロック手段69がロック解除動作)して
いないと判断されれば、(P‐10)で、警告フラグが
「クラッチ切断側」であるか否かが判断され、否であれ
ば、元の状態に戻る(P‐4)。
【0058】前記(P‐6)で、現走行フラグが「自
動」とされたことに加えて、前走行フラグが「手動」で
あると判断されれば、クラッチモータ73がONして駆
動させられ(P‐11)、次いで、上記(P‐9)が実
行される。この状態は、図10の「a〜b」の中途部に
相当する。
【0059】上記クラッチ切断SW101がOFF、お
よび/もしくはクラッチ接続SW102がONで、この
ため、上記(P‐9)で、クラッチ64が接続動作(お
よび/もしくはロック手段69がロック解除動作)して
いると判断されれば、警告フラグが「クラッチ切断側」
とされ(P‐12)、(P‐13)が実行される。
【0060】上記(P‐13)が実行される段階では、
前記(P‐2)によって制御装置109は「自動走行モ
ード」とされている。しかし、上記(P‐9)で、クラ
ッチ64が接続動作(および/もしくはロック手段69
がロック解除動作)していて、操舵ハンドル56と操舵
機構30とが接続されたまま(および/もしくは操舵ハ
ンドル56がロック解除されたまま)の状態であり、つ
まり、手動走行可能な状態であると判断されているた
め、操舵装置23に故障等の何らかの異常が生じている
と判断される。
【0061】上記のような異常が生じるのは、例えば、
次のような場合である。つまり、上記制御装置109が
「自動走行モード」にされると、本来、クラッチ駆動手
段72に連動機構78を介しクラッチ64が連動してこ
れは切断状態となるはずであるが、上記連動機構78の
弾性体84の弾性力に対抗してクラッチ64の係合部6
6と被係合部67とが大きい摩擦力等で係合したままに
なっているような場合である。
【0062】そして、上記のように異常が生じていると
判断されれば、上記(P‐13)では、点火リレー11
6とスタータリレー117とは共にOFFされて、内燃
機関14の始動等の運転が停止され、つまり、ゴルフカ
ー1の発進が不能とされる。また、この場合、警告ラン
プ114が点灯して警告表示がなされ、警告ブザー11
5は警告音を発して警告表示がなされる。これにより、
操舵装置23が異常状態にあることが、運転者に直ちに
知らされる。
【0063】次に、上記(P‐4)、(P‐6)、(P
‐7)が順次実行される。この(P‐7)において、前
記(P‐11)でクラッチモータ73がONしてから、
クラッチ駆動手段72の出力軸76が約180°回転
し、上記クラッチ駆動手段72における第1切り欠き9
4が第1ブラシ91に達して、第1位置SW96がON
したときには、上記クラッチモータ73がOFFされる
(P‐8)。この状態は、図10の「b」に相当する。
【0064】次に、再び、(P‐9)が実行され、未だ
にクラッチ64が接続状態のまま(および/もしくはロ
ック手段69がロック解除状態のまま)であると判断さ
れれば、再び、前記(P‐12)と(P‐13)とが実
行されて、元の状態に戻る(P‐4)。
【0065】上記(P‐8)で、クラッチモータ73が
OFFされてからある期間(図10中τ1 )の経過後
に、上記クラッチ64の被係合部67から係合部66が
上記弾性体84の弾性力で離脱してクラッチ切断SW1
01がONすると共に、同上クラッチモータ73がOF
Fされてからある期間(図10中τ2 )の経過後に、上
記クラッチ接続SW102がOFFしたとする。する
と、(P‐9)で、クラッチ64が接続動作(および/
もしくはロック手段69がロック解除動作)していない
と判断される。また、このときの警告フラグが「クラッ
チ切断側」であることが確認され(P‐10)、次に、
この警告フラグが「クリア」される(P‐14)。
【0066】この状態では、クラッチ64が切断動作し
て、「自動走行モード」に適した状態になっているた
め、点火リレー116とスタータリレー117が共にO
Nされて内燃機関14が駆動させられ、これによりゴル
フカー1が発進可能となる。この状態は、図10の
「c」に相当する。
【0067】上記の場合、クラッチ64の被係合部67
から係合部66が離脱した直後には、ロック手段69の
被係合部71に係合部70が係合してこのロック手段6
9がロック動作し、操舵ハンドル56とステアリングシ
ャフト57が車体フレーム4にロックされる。
【0068】そして、上記状態で、ゴルフカー1が地面
2上を自動走行させられると、予め交流電流が流されて
いる誘導線106の磁力を誘導線センサー107が検出
し、この検出に応じて上記制御装置109を介し操舵駆
動手段37の電動機39が正逆回転駆動させられ、これ
に操舵機構30を介して連動する車輪11が操舵され、
ゴルフカー1は上記誘導線106に沿って無人で自動走
行させられる。この状態は、図10の「c〜d」に相当
する。
【0069】前記(P‐2)で、発進SW110とリモ
コンSW112とがいずれもOFFされており、かつ、
(P‐3)で手動切替SW111がONされれば、制御
装置109が「手動走行モード」とされる(P‐1
6)。上記手動切替SW111がONされる以前では、
内燃機関14は運転を停止しており、ゴルフカー1は停
止状態にある。この(P‐16)では、現走行フラグが
「手動」とされ、操舵駆動手段37の電動機39が停止
させられ、かつ、電磁クラッチ41は自動的に切断動作
させられる。このように電磁クラッチ41が切断動作す
ると、操舵ハンドル56への操作力がステアリングシャ
フト57と動力伝達装置40を介して操舵駆動手段37
の電動機39に伝達することが防止され、よって、上記
電磁クラッチ41の切断動作により、操舵ハンドル56
の操作が軽快にできることとなる。この状態は、図10
の「d」に相当する。
【0070】次に、(P‐17)で、前走行フラグが
「自動」で、かつ、現走行フラグが「手動」であるか否
かが判断される。この場合、上記(P‐16)で、現走
行フラグは「手動」とされたが、前走行フラグが「自
動」でないと判断されれば、(P‐21)が実行され
る。
【0071】上記(P‐21)で、前記第2位置SW9
7がONしていると判断されれば、クラッチモータ73
がOFFされて(P‐22)、(P‐19)が実行され
る。また、同上(P‐21)で、同上第2位置SW97
がOFFされていても、同上(P‐19)が実行され
る。
【0072】前記クラッチ切断SW101がOFF、お
よび/もしくはクラッチ接続SW102がONで、この
ため、上記(P‐19)で、クラッチ64が切断動作
(および/もしくはロック手段69がロック動作)して
いないと判断されれば、(P‐20)で、警告フラグが
「クラッチ接続側」であるか否かが判断され、否であれ
ば、元の状態に戻る(P‐4)。
【0073】前記(P‐17)で、現走行フラグが「手
動」とされたことに加えて、前走行フラグが「自動」で
あると判断されれば、クラッチモータ73が駆動させら
れ(P‐18)、次いで、上記(P‐19)が実行され
る。この状態では、図10の「d〜e」の中途部に相当
する。
【0074】上記クラッチ切断SW101がON、およ
び/もしくはクラッチ接続SW102がOFFで、この
ため、上記(P‐19)で、クラッチ64が切断動作
(および/もしくはロック手段69がロック動作)して
いると判断されれば、警告フラグが「クラッチ接続側」
とされ(P‐23)、(P‐24)が実行される。
【0075】上記(P‐24)が実行される段階では、
前記(P‐3)によって、制御装置109は「手動走行
モード」とされている。しかし、上記(P‐19)で、
クラッチ64が切断動作(および/もしくはロック手段
69がロック動作)していて、操舵ハンドル56と操舵
機構30とは切断されたまま(および/もしくは操舵ハ
ンドル56がロックされたまま)の状態であり、つま
り、自動走行可能な状態であると判断されているため、
操舵装置23に故障等の何らかの異常が生じていると判
断される。
【0076】上記のような異常が生じるのは、例えば、
次のような場合である。つまり、上記制御装置109が
「手動走行モード」にされると、本来、クラッチ駆動手
段72に連動機構78を介しクラッチ64が連動してこ
れは接続状態となるはずであるが、上記クラッチ64の
被係合部67に係合部66が対向しておらず、つまり、
上記連動機構78の弾性体84の弾性力にかかわらず、
被係合部67に対する係合部66の係合ができない場合
である。
【0077】そして、上記のような異常が生じていると
判断されれば、上記(P‐24)では、点火リレー11
6とスタータリレー117とは共にOFFされて、内燃
機関14の始動等の運転が停止され、つまり、ゴルフカ
ー1の発進が不能とされる。また、この場合、警告ラン
プ114が点灯して警告表示がなされ、警告ブザー11
5は警告音を発して警告表示がなされる。これにより、
操舵装置23が異常状態にあることが、運転者に直ちに
知らされる。
【0078】次に、上記(P‐4)、(P‐17)、
(P‐21)が順次実行される。この(P‐21)にお
いて、前記(P‐18)で、クラッチモータ73がON
してから、クラッチ駆動手段72の出力軸76が約18
0°回転し、上記クラッチ駆動手段72における第2切
り欠き95が第2ブラシ92に達して(図6図示)、第
2位置SW97がONしたときには、上記クラッチモー
タ73がOFFされる(P‐22)。この状態は、図1
0の「e」に相当する。
【0079】次に、再び、(P‐19)が実行され、未
だにクラッチ64が切断状態のまま(および/もしくは
ロック手段69がロック状態のまま)であると判断され
れば、再び、前記(P‐23)と(P‐24)とが実行
されて元の状態に戻る(P‐4)。
【0080】上記(P‐22)で、クラッチモータ73
がOFFされてからある期間(図10中τ3 )の経過後
に、上記クラッチ64の被係合部67に係合部66が上
記弾性体84の弾性力により係合してクラッチ切断SW
101がOFFすると共に、同上クラッチモータ73が
OFFされてからある期間(図10中τ4 )の経過後
に、上記クラッチ接続SW102がONしたとする。す
ると、(P‐19)で、クラッチ64が切断動作(およ
び/もしくはロック手段69がロック動作)していない
と判断される。また、このときの警告フラグが「クラッ
チ接続側」であることが確認され(P‐20)、次に、
この警告フラグが「クリア」される(P‐25)。
【0081】この状態では、クラッチ64が接続動作し
て、「手動走行モード」に適した状態になっているた
め、点火リレー116とスタータリレー117が共にO
Nされて内燃機関14が駆動させられ、これによりゴル
フカー1が発進可能となる。この状態は、図10の
「g」に相当する。
【0082】上記の場合、クラッチ64の被係合部67
に係合部66が係合したときには、ロック手段69の被
係合部71から係合部70が離脱してこのロック手段6
9がロック解除動作し、操舵ハンドル56とステアリン
グシャフト57が自由回転状態となる。
【0083】そして、上記状態では、運転者がその操作
力により操舵ハンドル56を操舵操作すれば、これに操
舵機構30を介して連動する車輪11が操舵され、ゴル
フカー1は所望の方向に操舵され目的地に向って手動走
行させられる。この状態は、図10の「g」以降に相当
する。
【0084】以下、上記(P‐1)〜(P‐26)のプ
ログラムが実行される。このため、上記制御装置109
の「自動走行モード」の状態から、同上制御装置109
を「手動走行モード」と「自動走行モード」のうち一方
のモードから他方のモードに切り替えれば、クラッチ6
4が自動的に断接動作すると共に、ロック手段69も自
動的にロック動作、ロック解除動作をするようになって
いる。
【0085】なお、以上は図示の例によるが、自在継手
53と自在継手61は等速ジョイントとしてもよい。ま
た、各期間τ1 〜τ4 は0を含む概念である。また、ク
ラッチセンサー99とロックセンサー104はいずれか
一方だけを設けてもよい。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が生じる。
【0087】請求項1、および請求項2の発明によれ
ば、車体に支持されて操舵用車輪に連動連結される操舵
機構と、同上車体に支持されて上記操舵機構を駆動可能
とさせる操舵駆動手段および操舵ハンドルと、上記操舵
機構と操舵ハンドルとの間の動力伝達を断接させるクラ
ッチと、このクラッチを断接動作させるクラッチ駆動手
段と、上記操舵ハンドルを車体にロック可能とさせるロ
ック手段と、車両の走行を制御する制御装置とを備え、
この制御装置を「自動走行モード」にしたとき、この制
御装置の制御により上記操舵駆動手段が上記操舵機構を
駆動させると共に、上記クラッチ駆動手段が上記クラッ
チを切断動作させ、一方、同上制御装置を「手動走行モ
ード」にしたとき、この制御装置の制御により上記操舵
駆動手段による操舵機構の駆動が停止させられると共
に、上記クラッチ駆動手段が上記クラッチを接続動作さ
せるようにした車両の自動、手動切替式操舵装置におい
て、上記ロック手段をロック動作、ロック解除動作させ
るロック駆動手段を設け、上記制御装置の制御により、
上記クラッチ駆動手段がクラッチを切断動作させたと
き、上記ロック駆動手段がロック手段をロック動作させ
る一方、同上クラッチ駆動手段がクラッチを接続動作さ
せたとき、同上ロック駆動手段がロック手段をロック解
除動作させるようにしてある。
【0088】このため、車両を自動走行させようとし
て、制御装置を「手動走行モード」から「自動走行モー
ド」に切り替えたとき、この切り替えによりクラッチが
切断動作させられて、操舵ハンドルが操舵駆動手段によ
り無駄に作動させられることが回避され、この状態で、
操舵駆動手段によって、操舵機構を介し操舵用車輪が自
動的に操舵させられる。また、これと共に、ロック動作
させられたロック手段により、操舵ハンドルは車体にロ
ックさせられて、この操舵ハンドルが自由に作動しよう
とすることが防止される。
【0089】一方、上記車両を手動走行させようとし
て、同上制御装置を「自動走行モード」から「手動走行
モード」に切り替えれば、上記クラッチが接続動作させ
られ、このクラッチを介し上記操舵ハンドルに上記操舵
機構が連動可能になる。また、これと共に、上記ロック
手段がロック解除される。
【0090】このため、車両に乗った運転者が操舵ハン
ドルの操舵操作をすれば、この操作が接続動作させられ
たクラッチを介して上記操舵機構を駆動させ、これに連
動させられる同上操舵用車輪が操舵されて、地面上を車
両が運転者の所望の方向に操舵され、目的地に向って手
動走行させられる。
【0091】即ち、車両を自動走行と手動走行のうち、
いずれか一方の走行をさせようとする場合に、制御装置
を「自動走行モード」と「手動走行モード」のうちいず
れか一方のモードから他方のモードに切り替えれば、前
記したように、クラッチが自動的に断接動作すると共
に、ロック手段も自動的にロック動作、もしくはロック
解除動作をすることとなる。
【0092】よって、車両の自動走行と手動走行のう
ち、いずれか一方の走行状態から他方の走行状態へ切り
替える毎に、ロック手段を手動によってロック動作、も
しくはロック解除動作させていた従来に比べて、上記切
り替え操作が容易となる。
【0093】また、請求項1の発明によれば、上記クラ
ッチの断接動作を検出する異常検出センサーと、ロック
手段のロック動作、ロック解除動作を検出する異常検出
センサーのうち、少なくともいずれか一方のセンサーを
設け、制御装置の「自動走行モード」で、上記クラッチ
の切断動作と、ロック手段のロック動作のうちの少なく
ともいずれか一方が達成されていないとの上記センサー
の検出信号を上記制御装置が入力したとき、この制御装
置が、警告の表示および/もしくは車両の発進不能を実
行するようにしてある。
【0094】また、請求項2の発明によれば、上記クラ
ッチの断接動作を検出する異常検出センサーと、ロック
手段のロック動作、ロック解除動作を検出する異常検出
センサーのうち、少なくともいずれか一方のセンサーを
設け、制御装置の「手動走行モード」で、上記クラッチ
の接続動作と、ロック手段のロック解除動作のうちの少
なくともいずれか一方が達成されていないとの上記セン
サーの検出信号を上記制御装置が入力したとき、この制
御装置が、警告の表示および/もしくは車両の発進不能
を実行するようにしてある。
【0095】このため、いずれの発明にしても、制御装
置を「自動走行モード」もしくは「手動走行モード」の
いずれかに切り替えたとき、操舵装置がその切り替え後
のモードに適した状態になっていないときには、警告の
表示や車両の発進不能によって、操舵装置が異常状態で
あることを運転者は直ちに知ることができる。
【0096】よって、上記操舵装置の異常状態に対し、
運転者は迅速かつ適切に対処できるなど、操舵装置が異
常状態のままで走行させられるということが防止され
る。
【0097】より具体的には、「自動走行モード」に切
り替えたにもかかわらず、クラッチが接続動作したまま
であって、このクラッチを介し操舵駆動手段に操舵ハン
ドルが連動して、自動走行中の車両の操舵ハンドルが回
転するという目障りな状態の発生が防止される。
【0098】一方、「手動走行モード」に切り替えたに
もかかわらず、ロック手段がロック動作したままであっ
て、操舵ハンドルの操舵操作ができないという状態の発
生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の1‐1線矢視断面図である。
【図2】車両の全体側面図である。
【図3】車両前部の平面部分破断図である。
【図4】図3の部分拡大実線図示図である。
【図5】図4の5‐5線矢視図である。
【図6】図5の部分拡大部分断面図である。
【図7】電気ブロック図である。
【図8】制御装置のフローチャート図である。
【図9】制御装置のフローチャート図である。
【図10】制御装置のタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 ゴルフカー(車両) 2 地面 3 車体 4 車体フレーム(車体静止側) 11 車輪 14 内燃機関 23 操舵装置 30 操舵機構 37 操舵駆動手段 39 電動機 40 動力伝達装置 41 電磁クラッチ 52 従動歯車(従動側部材) 56 操舵ハンドル 57 ステアリングシャフト 64 クラッチ 65 駆動側部材 69 ロック手段 72 クラッチ駆動手段 73 クラッチモータ 76 出力軸 78 連動機構 86 ロック駆動手段 99 クラッチセンサー(異常検出センサー) 101 クラッチ切断SW 102 クラッチ接続SW 104 ロックセンサー(異常検出センサー) 109 制御装置 110 発進SW 111 手動切替SW 112 リモコンSW

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に支持されて操舵用車輪に連動連結
    される操舵機構と、同上車体に支持されて上記操舵機構
    を駆動可能とさせる操舵駆動手段および操舵ハンドル
    と、上記操舵機構と操舵ハンドルとの間の動力伝達を断
    接させるクラッチと、このクラッチを断接動作させるク
    ラッチ駆動手段と、上記操舵ハンドルを車体にロック可
    能とさせるロック手段と、車両の走行を制御する制御装
    置とを備え、この制御装置を「自動走行モード」にした
    とき、この制御装置の制御により上記操舵駆動手段が上
    記操舵機構を駆動させると共に、上記クラッチ駆動手段
    が上記クラッチを切断動作させ、一方、同上制御装置を
    「手動走行モード」にしたとき、この制御装置の制御に
    より上記操舵駆動手段による操舵機構の駆動が停止させ
    られると共に、上記クラッチ駆動手段が上記クラッチを
    接続動作させるようにした車両の自動、手動切替式操舵
    装置において、 上記ロック手段をロック動作、ロック解除動作させるロ
    ック駆動手段を設け、上記制御装置の制御により、上記
    クラッチ駆動手段がクラッチを切断動作させたとき、上
    記ロック駆動手段がロック手段をロック動作させる一
    方、同上クラッチ駆動手段がクラッチを接続動作させた
    とき、同上ロック駆動手段がロック手段をロック解除動
    作させるようにし、上記クラッチの断接動作を検出する
    異常検出センサーと、ロック手段のロック動作、ロック
    解除動作を検出する異常検出センサーのうち、少なくと
    もいずれか一方のセンサーを設け、制御装置の「自動走
    行モード」で、上記クラッチの切断動作と、ロック手段
    のロック動作のうちの少なくともいずれか一方が達成さ
    れていないとの上記センサーの検出信号を上記制御装置
    が入力したとき、この制御装置が、警告の表示および/
    もしくは車両の発進不能を実行するようにした車両の自
    動、手動切替式操舵装置。
  2. 【請求項2】 車体に支持されて操舵用車輪に連動連結
    される操舵機構と、同上車体に支持されて上記操舵機構
    を駆動可能とさせる操舵駆動手段および操舵ハンドル
    と、上記操舵機構と操舵ハンドルとの間の動力伝達を断
    接させるクラッチと、このクラッチを断接動作させるク
    ラッチ駆動手段と、上記操舵ハンドルを車体にロック可
    能とさせるロック手段と、車両の走行を制御する制御装
    置とを備え、この制御装置を「自動走行モード」にした
    とき、この制御装置の制御により上記操舵駆動手段が上
    記操舵機構を駆動させると共に、上記クラッチ駆動手段
    が上記クラッチを切断動作させ、一方、同上制御装置を
    「手動走行モード」にしたとき、この制御装置の制御に
    より上記操舵駆動手段による操舵機構の駆動が停止させ
    られると共に、上記クラッチ駆動手段が上記クラッチを
    接続動作させるようにした車両の自動、手動切替式操舵
    装置において、 上記ロック手段をロック動作、ロック解除動作させるロ
    ック駆動手段を設け、上記制御装置の制御により、上記
    クラッチ駆動手段がクラッチを切断動作させたとき、上
    記ロック駆動手段がロック手段をロック動作させる一
    方、同上クラッチ駆動手段がクラッチを接続動作させた
    とき、同上ロック駆動手段がロック手段をロック解除動
    作させるようにし、上記クラッチの断接動作を検出する
    異常検出センサーと、ロック手段のロック動作、ロック
    解除動作を検出する異常検出センサーのうち、少なくと
    もいずれか一方のセンサーを設け、制御装置の「手動走
    行モード」で、上記クラッチの接続動作と、ロック手段
    のロック解除動作のうちの少なくともいずれか一方が達
    成されていないとの上記センサーの検出信号を上記制御
    装置が入力したとき、この制御装置が、警告の表示およ
    び/もしくは車両の発進不能を実行するようにした車両
    の自動、手動切替式操舵装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111376970A (zh) * 2020-04-22 2020-07-07 大连理工大学 一种无人方程式赛车转向***的自动和手动切换装置
JP2021046192A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 亞慶股▲フン▼有限公司 自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置
JP2022553082A (ja) * 2019-10-25 2022-12-21 ビーワイディー カンパニー リミテッド ステアリングシステム及び車両
WO2023004931A1 (zh) * 2021-07-29 2023-02-02 松灵机器人(深圳)有限公司 多模态可切换小车

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