JPH09164201A - 液状態検出装置及びそれを用いた検出方法並びに集中管理システム - Google Patents

液状態検出装置及びそれを用いた検出方法並びに集中管理システム

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JPH09164201A
JPH09164201A JP7347124A JP34712495A JPH09164201A JP H09164201 A JPH09164201 A JP H09164201A JP 7347124 A JP7347124 A JP 7347124A JP 34712495 A JP34712495 A JP 34712495A JP H09164201 A JPH09164201 A JP H09164201A
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liquid
pressure
infusion
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drip
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JP7347124A
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Sumio Horiike
純夫 堀池
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器内に存在する液体の液位や流出速度を検出
し、流出状態の異常の有無を検出することができる液状
態検出装置を提供すること 【解決手段】 点滴輸液瓶10の底部の排出口10aに
分岐管15を介して導圧管26を接続し、その導圧管の
他端を検出装置20内の圧力センサ25に接続する。導
圧管内は空気が充満されている。バルブ18の開度を調
整することにより、輸液12の流出速度が変化し、流出
することにより液位が減少する。液位の減少に伴い排出
口での水圧は減少するので、その圧力変化を圧力センサ
で検出し、検出装置内に内蔵する演算部にて液位を求
め、また単位時間当たりの前記液位の減少量に基づいて
流出速度を算出し、算出結果を出力する。算出した値が
所定の範囲内か否かを判断し、異常の有無を監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状態検出装置及
びそれを用いた検出方法並びに集中管理システムに関す
るもので、例えば病院などで使われる点滴の輸液残量や
点滴速度・流量並びに点滴異常の監視等の容器内に充填
された液体情報を得るのに適した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】点滴を行う場合には、人体に注入する薬
や栄養剤などの液体(輸液)が充填された筒状或いは袋
状の容器を支柱に吊り下げ保持し、その状態でその容器
の底部に導管を取り付け、導管の先端に接続された針を
被点滴者に装着する。そしてその導管の途中には容器内
に充填された液体を所定の流速(流量)で被点滴者に供
給するためのポンプ等の送り装置が実装されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した点
滴は、その供給する輸液の総量や、流速(点滴速度)等
が被点滴者の状態に応じて決定される。そして、1個の
容器で注入すべき総量に満たない場合には、その途中で
容器を交換し複数本注入することになる。そこで、容器
内の輸液残量(液位)を監視し、所定位置に達したなら
ば点滴を終了したり、新しい容器に交換したりする。
【0004】この時、1人の看護婦が確認すべき被点滴
者が複数いたり、また、仮に被点滴者が1人であったと
しても、看護婦は他にも仕事がある。よって、被点滴者
の側に付きっきりでいることは不可能である。そこで,
定期/不定期的な巡回により輸液の残量を確認すること
になるので、リアルタイムに状況が把握しにくく、ま
た、巡回する際には当然のことながら院内を移動するこ
とになるので、かかる労力が多大な負荷になるおそれも
ある。
【0005】また、何らかの事故で点滴が正常に行なわ
れない場合には、巡回の時点まで発見できない場合があ
り、迅速な対応ができないおそれがある。さらに、また
点滴速度の設定・調整も、熟練者の勘に頼っている場合
が多く、所望の速度で点滴を行うことができないおそれ
がある。
【0006】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、容器内に存在する液体の液位・残量を検出したり、
容器内から液体が流出している際のその液体の流速・流
量を検出したり、その流出状態の異常の有無を検出した
りするなど、液体の状態を監視できる液状態検出装置及
びそれを用いた検出方法並びに集中管理システムを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る液状態検出装置では、排出機構を
備えた容器内に貯留された液体が前記容器外に流出する
際の前記液体の状態を検出する液状体検出装置であっ
て、筐体内に圧力センサと、その圧力センサの出力に基
づいて前記液体の状態である液位を算出する演算部とを
実装し、かつ、前記筐体の外部に開口し、前記圧力セン
サに測定圧力を供給するための導圧部を備えるようにし
た(請求項1)。
【0008】また、演算部の機能として、上記した請求
項1のものに替えて前記圧力センサの出力の変化量に基
づいて前記液体の状態である流出速度を算出するように
してもよい(請求項2)。そして、請求項1,2の演算
部を同時に実装してもよいのはもちろんである。
【0009】排出機構は、単純に容器の所定位置に開口
部が形成されているようなものでもよく、或いは、所定
の排出管等が接続されていたり、さらには、ポンプなど
の強制的な排出用駆動源を有するものでもよい。
【0010】係る構成にすると、容器内に存在する液体
の液位が高いと、その容器内に存在する液体の量が大き
いことを意味し、その容器の底面或いはその近傍部位で
の水圧が高くなる。そして、液位が減少するにつれて、
当該部分に係る水圧は小さくなる。そして、その底面部
位での圧力は、上記水圧に外気圧を加算した値となる。
よって、当該部分での外気圧との圧力差を求めると、水
圧となり、その水圧から液位が求められる。そして係る
演算を行うのが、請求項1の発明である。
【0011】また、液体が排出されるとそれに伴い液位
も減少する。そして、単位時間当たりの液位の変化を求
める(圧力センサの出力(圧力)の変化量から求められ
る)と、容器の断面積から液体の流出速度が求められ
る。そして係る演算を行うのが、請求項2の発明であ
る。
【0012】前記筐体の上部に吊り下げ機構を設けても
よい(請求項3)。係る場合、例えば実施の形態でも説
明したように、点滴装置に取り付けて、点滴速度や点滴
残量を監視する場合に、検出装置自体も一緒に吊り下げ
保持できる。
【0013】本発明に係る液状態検出方法では、請求項
1〜3のいずれか1項に記載した液状態検出装置を用
い、前記排出機構からの前記液体の流出経路に対し導圧
管の一端を接続するとともに、前記導圧管の他端を前記
導圧部に接続し、前記導圧管の少なくとも前記導圧部側
部分を空気で満たすようにし、その状態で、圧力センサ
にて接続部分の圧力を測定し、その測定結果に基づいて
前記液位,流出速度の少なくとも一つを算出し、その算
出結果に基づいて所定の出力を行うようにする(請求項
4)。
【0014】さらに本発明に係る集中管理システムで
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載した液状態検出
装置を複数個用意し、各液状態検出装置に検出した状態
を遠隔地に出力する通信手段と、前記通信手段を介して
伝送されてくる前記液体の情報を取得するための少なく
とも1つのホストコンピュータと、そのホストコンピュ
ータに接続された出力手段とを備えて構成することであ
る(請求項5)。
【0015】ここで通信手段は、無線通信でもよくある
いは有線通信でもよい。また、遠隔地とは、検出装置が
設置された箇所から離れている場所のことをいい、監視
者が検出装置を直接見ることができないような場所であ
れば、その離反距離の多少は問わない。すなわち、例え
ば壁などの仕切が存在している場合には、検出装置の設
置場所が比較的近い場合でも本発明における遠隔地の概
念に含まれる。そして、点滴装置に適用する場合には、
遠隔地の一例を挙げるとナースセンターなどがある。
【0016】これにより、通信手段を介してリアルタイ
ムで遠隔地に液情報を伝達できるので、常時その検出装
置の設置個所の付近にいなくても、状態を正確に把握で
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一形態である点
滴装置に実装した例を示している。輸液12が充填され
たボトル状の容器からなる点滴輸液瓶10は、円筒状の
胴部を有し、その底面側は徐々に径の小さくなる円錐状
に形成されている。さらに、その下端には、排出機構と
しての排出口10aが形成され、輸液が点滴輸液瓶10
から排出可能となっている。
【0018】また、点滴輸液瓶10の上面には、つり下
げ用の紐13が取り付けられている。その紐13を、吊
り下げ用支柱14に設けたフック14aに引っかけるこ
とにより、点滴用輸液瓶10を正常な使用状態(排出口
10aが下方に位置する状態)にすることができる。
【0019】本例では、上記排出口10aに下流側が二
股に分岐された分岐管15を取付ける。この分岐管15
は、T字状に形成され、排出口10aに装着した管部分
15aと同一直線上に延びる管部分15bに、導管16
を装着し、直交方向に延びる管部分15cに導圧管17
を装着する。
【0020】また、分岐点Xよりも下流側の管部分15
bには、輸液調整用バルブ18が取り付けられ、その輸
液調整用バルブ18の開度を調整することにより、輸液
12の流出を停止したり、開放して点滴可能状態にした
りし、さらに点滴可能な際の流量(点滴量)を調整でき
るようになっている。そして、導管16の下流側には、
ポンプ類の輸液供給装置を介して被点滴者へ接続可能と
している。
【0021】また、導圧管17は、圧力測定装置(点滴
液位モニタ)20に接続されている。そして、導圧管1
7の先端側は、圧力測定装置20に装着されて閉塞され
るため、導圧管17の内部は空気が充満する。これによ
り、輸液12が侵入するのを阻止し、輸液が導管16側
に流出するようにしている。
【0022】圧力測定装置20は、点滴輸液瓶10の底
部の圧力(外気との差圧)を検出し、それに基づいて点
滴用輸液瓶10内の輸液12の輸液残量(液位)を求め
たり、その輸液残量(液位)の減少の程度を求めそこか
ら流量・点滴量を求めたりする機能を有する。さらに、
その算出結果に基づいて所定の表示・出力を行うように
なっている。
【0023】次に、圧力測定装置(点滴液位モニタ)2
0について詳述する。点滴液位モニタ20は、矩形状の
筺体21の上面に吊り下げ部22を備え、筺体21の底
面に導圧管接続部23を形成する。吊り下げ部22は、
点滴輸液瓶10と同様に、図1に示すように紐から構成
してもよく、また、図2に示すように、フック状として
もよく、その他種々の方式をとることができる。そし
て、その吊り下げ部22を吊り下げ用支柱14のフック
14bに引っかけることにより、点滴輸液瓶10と一緒
に本発明の圧力測定装置20を吊り下げ保持できるよう
になっている。
【0024】導圧管接続部23は、導圧管17の内径と
ほぼ同一か若干大きな外径を有する上下開口した筒体か
らなり、導圧管17を弾性変形(拡大させる)させなが
ら装着するようにしている。そして、導圧管接続部23
は、筺体21内に内蔵された圧力センサ25の圧力室
(感圧室)に接続される(図3参照)。
【0025】圧力センサ25は、例えば静電容量型や歪
み抵抗型の半導体圧力センサを用いることができる。そ
して、係る圧力センサ25の圧力室は、ほぼ密閉状態に
あるので、その圧力室に導圧管接続部23を介して導圧
管17が接続されることにより、上記したように導圧管
17の先端側(モニタ側)が閉塞され、導圧管17内に
空気を充満させることができるようになる。
【0026】さらに筺体21内には、圧力センサ25か
らの検出結果に基づいて、現在の液位などの輸液12の
状態を求め、その算出結果に基づいて所定の出力を行う
演算部(CPU)26を備えている。
【0027】また筺体21の前面のパネルには、図2に
示すように、輸液の残量(液位)並びに点滴速度を設定
する設定部28や、液の状態を表示する表示部などの出
力部29や、設定モードと監視モードを切り替えるため
の切り替えスイッチ30及びリセットスイッチ31が適
宜位置に配置されている。そして、上記設定部28と出
力部29は、切り替えスイッチ30を介して演算部26
に選択的に接続される。そして切り替えスイッチ30
は、図2に示すようにスライドスイッチを用いて構成さ
れる。また、リセットスイッチは押しボタン式のスイッ
チで、スイッチの押下によりセンサ25の出力と演算部
26との接続が解除されるようになっている。
【0028】本例では輸液12の残量(液位)と、点滴
速度の2つの情報を監視するため、設定部28として
は、輸液残量設定ボタン28aと、点滴速度設定ボタン
28bを備えている。そして各ボタン28a,28b
は、それぞれ上昇命令と下降命令を入力するための2つ
のボタン群から構成され、対応するボタンを1回押す
と、現在の設定値よりも1ずつ昇降するようになってい
る。また、本例における輸液残量は、点滴輸液瓶10の
排出口10aから液面までの距離としている。
【0029】出力部29は、監視項目である輸液残量を
表示するための輸液残量表示部29aと、輸液12の点
滴速度を表示する点滴速度表示部29bを備え、さら
に、輸液残量が設定値に来たのを知らせるための輸液残
量警報表示部29c並びに点滴速度の異常を知らせるた
めの点滴異常警報表示部29dを備えている。
【0030】輸液残量表示部29aと、点滴速度表示部
29bは、LEDやLCD等を用いて構成され、算出結
果を数値表示できるようにしている。そして、本例では
設定時には、上記各表示部29a,29bに、各設定ボ
タン28a,28bの押下に伴い、設定すべき値を表示
する機能も兼用している。
【0031】また、各警報表示部29c,29dは、ラ
ンプからなり、所定の条件の時に係るランプが点灯或い
は点滅するようにしている。また、点滴速度異常には、
設定した点滴速度よりも低すぎる場合と高すぎる場合が
あるので、それぞれを検出する場合にはたとえば二色発
光ダイオード等を用いて異なる色を発光するようにする
ことができる。また、速度異常な状態を区別する必要が
ない場合には、単色のランプでももちろんよい。さらに
また、いずれか一方(通常は、「速度が高い」場合)の
みを検出するのであれば、輸液残量警報表示部29cと
同様に単色光を発光するようにすればよく、種々の形態
をとることができる。さらには、発光とともにブザー等
の音声も併せて出力するようにしてもよい。
【0032】演算部26は、内蔵するバッファに設定部
28から送られる停止時の輸液残量と希望点滴速度を格
納する。そして、監視モードに切り替わった後は、圧力
センサ25からの信号(圧力)に基づいて輸液の液面レ
ベル(輸液残量)を算出する。そして、求めた輸液残量
を輸液残量表示部29aに出力するとともに、算出した
輸液残量が予め設定した値に達したかどうかを判断し、
設定値に達した場合には輸液残量警報ランプ29cを点
滅させるようになっている。さらに、内蔵するタイマに
より、単位時間ごとにその時の輸液残量を記憶し、前回
の輸液残量と今回の輸液残量の差から単位時間値の流出
量である点滴速度を求め、出力するようになっている。
また、その求めた点滴速度が予め設定した点滴速度の範
囲に入っているかを判断し、範囲外の場合に点滴速度異
常ランプ29dに対して異常信号を出力する。
【0033】ここで、演算部26において各値を求める
際の基本機能となる、輸液残量の算出原理について説明
する。まず、点滴輸液瓶10を模式的に示すと、図4の
ように水平断面が同一形状の容器となる。そして、その
容器内に所定量の輸液12が存在し、液面からある地点
Aまでの距離がA部の水深Haとなる。そして、液面に
は外気圧が加わるので、底部が閉塞されていて輸液12
の逃げ空間がない場合には、地点A部分では、水深Ha
分の水圧と外気圧がかかることになる。
【0034】そして、一般に図5に示すように、水深H
とその地点での容器内の圧力(外気との差圧)Pは比例
関係にある。したがって、A部の圧力Paを測定する
と、上記比例関係に基づいてA部の水深Haを検知する
ことができる。
【0035】そのように水深Haの容器内の圧力を測定
するには、図6に示すように、容器10の底面にパイプ
36を接続し、パイプ36内の外気との圧力差Pbを測
定すれば、それがその容器10の底面部の圧力となる。
よって、その圧力Pbから上記比例関係を用いて容器1
0の底部から水面までの距離(水深)Hbを求めること
ができる。そして、このパイプ36が、上記した実施の
形態の導圧管17に相当するので、圧力センサ25によ
り導圧管17内の圧力(外気との差圧)を測定すると、
その圧力に基づいて点滴輸液瓶10の水面までの距離、
すなわち輸液残量が求まる。
【0036】なお、図5に示す比例関係の比例係数は、
輸液の比重や点滴用輸液瓶の断面などにより決定される
ので、使用する条件に応じて適宜設定し、演算処理する
ことになる。また、その都度演算処理するのではなく、
圧力と輸液残量との相関をテーブルとして作成してお
き、実際の監視時には係るテーブルを参照することによ
り、輸液残量を求めるようにしてももちろんよい。
【0037】なお、上記した各部は、電源部38から電
力供給に基づいて行われる。この電源部38は、外部の
商用電源でもよく、或いは、内蔵される蓄電池等でもよ
く種々のものを使用できる。
【0038】次に、本点滴液モニタの使用法を順を追っ
て説明する。まず、まず点滴輸液瓶10の下部に分岐管
15,導圧管17を介して点滴液位モニタ20を取り付
ける。このとき輸液量調整用バルブ18は閉じておく。
また導圧管接続部23に導圧管17の先端を接続する。
【0039】この状態で点滴液位モニタ20の切り替え
スイッチ30を操作し、設定モードにする。設定モード
時は、内蔵の圧力センサ25からの信号は演算部26に
入力されず(演算部26側で入力を受け付けないように
している)、輸液残量表示部29aは、輸液残量設定ボ
タン28aの操作に連動して作動する。点滴液位モニタ
の輸液残量表示部29aを見ながら、輸液残量設定ボタ
ン28aで警報を出力させたいレベル、すなわち、今回
使用する点滴輸液瓶の点滴終了時の輸液残量を設定す
る。
【0040】次に同様に、点滴速度表示部29bを見な
がら、点滴速度設定ボタン28bで所定の点滴速度を設
定する。点滴速度表示部29bも輸液残量表示部29a
と同様に、点滴速度設定ボタン28bの操作に連動して
作動する。
【0041】以上の設定が終了したら、切り替えスイッ
チ30を監視モードに切り替える。すると、演算部26
は、圧力センサ25からの出力信号を取得可能状態にな
るとともに、出力部29に接続される。そして圧力セン
サ25は、点滴輸液瓶10の底部にかかる圧力を、分岐
管15,導圧管17を通して検出し電気信号に変換す
る。そして、演算部26では、与えられた圧力に基づい
て現在の点滴輸液瓶10の輸液残量を算出し、輸液残量
表示部29aに出力表示する。
【0042】このとき、まだ点滴は開始されていない
(輸液量調整用バルブ18は閉じたまま)ので、輸液残
量表示部29aは点滴輸液瓶10に最初に入っている輸
液量のレベルが表示されることなる。そして、求めた輸
液残量は、最初に設定した警報レベルに達していないの
で、輸液残量警報表示ランプ29cは点灯しない。ま
た、点滴速度異常警報表示部29dは、まだ最初に設定
した点滴速度ではないので警報出力すなわち点灯してい
る。
【0043】次に点滴を開始する。すなわち、点滴速度
表示部29bを見ながら輸液量調整用バルブ18を徐々
に開く。すると、輸液量調整用バルブ18の開閉具合に
応じて点滴速度が変化(増加)する。そして演算部26
では、単位時間あたりの輸液残量の変化から点滴速度を
求め、その算出結果を点滴速度表示部29bに出力表示
する。そして、使用者は、点滴速度表示部29bに表示
された数値を見ながら、輸液量調整用バルブ18の開度
を調整し、実際の点滴速度が設定した値或いは範囲内に
なるようにする。また、予め設定した範囲に調整できた
かどうかは、点滴速度異常警報ランプ29dが消灯する
ので簡単にわかる。よって、熟練した技術やそれに基づ
く勘がなくても簡単に所望の点滴速度にすることができ
る。
【0044】一方、点滴が進行するに従って輸液残量は
徐々に減少していく。そして予め設定しておいた警報を
出力させたいレベルまで輸液残量が減少すると、警報信
号が出力され、輸液残量警報ランプ29cが点灯し、点
滴終了を知らせる。なお、その後リセットスイッチ31
を押下すると、演算部26の入力が開放され、それに基
づき警報が停止されるようになっている。
【0045】なお本例では、点滴残量表示部29aと輸
液残量警報ランプ29cの表示をそれぞれ別に設けてい
るが、これらの表示を兼ねてもよい。また、点滴速度の
信号を監視することにより、点滴輸液瓶の転倒や、点滴
液詰まりなどの点滴異常が早期に発見できる。
【0046】図7は、本発明の集中管理システムの実施
の形態の一例を示している。同図に示すように、上記し
た実施の形態で説明した液状態検出装置20を複数個用
意し、各検出装置20の演算部の出力を通信回線を介し
て遠隔地であるナースセンター等の中央管理室40内に
設置されたホストコンピュータ41に接続可能としてい
る。ホストコンピュータ41は、出力手段としてのモニ
タ42を備えており、リアルタイムで送られてくる輸液
の情報を表示するようにしている。
【0047】これにより、点滴速度異常の有無や、点滴
終了になったことを巡回することなく知ることができる
ので、看護婦等は必要に応じて被点滴者のところに移動
すればよく、巡回作業を省略或いは簡略化でき、作業性
が向上する。
【0048】また、図1〜図3に示した実施の形態で
は、各筺体20に設けられた設定部28を用いて目標と
する輸液残量や点滴速度を設定するようにしたが、例え
ばホストコンピュータ41の入力部43から設定値を入
力し、通信回線を介して検出装置20に設定するように
してもよい。
【0049】そして、このように、検出装置20での検
出結果に基づく各信号をアナログ/デジタル変換を行な
った後に、コンピュータに取り込み、コンピュータのモ
ニタ上に表示させるようにすると、容易に監視ができ、
またハードディスクやフロッピーディスクなどの記録媒
体にも容易に記録できるので、記録したデータをコンピ
ュータ上で再現し、日報やカルテ、医療費管理などにも
活用できる。さらに、複数の点滴輸液瓶の残量を監視す
ることも可能である。
【0050】また、本例では、輸液残量や点滴速度を数
値で表示するようにしたが、本発明はこれに限ることは
なく、LEDレベルメータ等を用いて棒グラフ状にして
もよく、その他種々の出力形態をとることができる。さ
らにまた、上記した例では、出力情報として輸液の残量
と、点滴速度の両者としたが、本発明では必ずしも両者
を兼ね揃える必要はなく、いずれか一方でもよい。
【0051】なお、上記した例では、本発明を点滴装置
に実装した例を示したが、本発明はこれに限ることはな
く、容器内に充填された液体が容器から排出されるよう
な機構がある場合に、その容器内の液体の水位や排出速
度を監視するような各種のものに適用できる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る液状態検出
装置及びそれを用いた検出方法並びに集中管理システム
では、液体の状態をリアルタイムで把握することがで
き、適切なタイミングで迅速に所望の処置をすることが
できる。また、熟練者でなくても、簡単に適切な液体の
流出速度(点滴速度)の設定ができる。
【0053】点滴装置に適用した場合には、複数のベッ
ドの状態を集中してモニタできるので巡回にかかる人件
費を大幅に削減できる。点滴状態をパソコンで簡単に記
録できるので、日報作成や診察の参考データとしても使
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液状態検出装置を点滴装置に適用
した場合の使用状態を示す図である。
【図2】液状態検出装置の一実施の形態を示す外観図で
ある。
【図3】液状態検出装置の一実施の形態を示すブロック
構成図である。
【図4】動作原理を説明する図である。
【図5】動作原理を説明する図である。
【図6】動作原理を説明する図である。
【図7】本発明に係る集中管理システムの一例を示す図
である。
【符号の説明】
10 点滴輸液瓶(容器) 10a 排出口 17 導圧管 20 液状態検出装置 21 筺体 22 吊り下げ部 23 導圧管接続部 25 圧力センサ 26 演算部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出機構を備えた容器内に貯留された液
    体が前記容器外に流出する際の前記液体の状態を検出す
    る液状体検出装置であって、 筐体内に圧力センサと、その圧力センサの出力に基づい
    て前記液体の状態である液位を算出する演算部とを実装
    し、 かつ、前記筐体の外部に開口し、前記圧力センサに測定
    圧力を供給するための導圧部を備えたことを特徴とする
    液状態検出装置。
  2. 【請求項2】 排出機構を備えた容器内に貯留された液
    体が前記容器外に流出する際の前記液体の状態を検出す
    る液状体検出装置であって、 筐体内に圧力センサと、その圧力センサの出力の変化量
    に基づいて前記液体の状態である流出速度を算出する演
    算部とを実装し、 かつ、前記筐体の外部に開口し、前記圧力センサに測定
    圧力を供給するための導圧部を備えたことを特徴とする
    液状態検出装置。
  3. 【請求項3】 前記筐体の上部に吊り下げ機構を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の液状態検出
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載した
    液状態検出装置を用い、 前記排出機構からの前記液体の流出経路に対し導圧管の
    一端を接続するとともに、前記導圧管の他端を前記導圧
    部に接続し、 前記導圧管の少なくとも前記導圧部側部分を空気で満た
    すようにし、 その状態で、圧力センサにて接続部分の圧力を測定し、
    その測定結果に基づいて前記液位,流出速度の少なくと
    も一つを算出し、その算出結果に基づいて所定の出力を
    行うようにした液状態検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載した
    液状態検出装置を複数個用意し、 各液状態検出装置に検出した状態を遠隔地に出力する通
    信手段と、 前記通信手段を介して伝送されてくる前記液体の情報を
    取得するための少なくとも1つのホストコンピュータ
    と、そのホストコンピュータに接続された出力手段とを
    備えた集中管理システム。
JP7347124A 1995-12-15 1995-12-15 液状態検出装置及びそれを用いた検出方法並びに集中管理システム Withdrawn JPH09164201A (ja)

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