JPH09161830A - 燃料電池の解体・組立治具 - Google Patents

燃料電池の解体・組立治具

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JPH09161830A
JPH09161830A JP7315494A JP31549495A JPH09161830A JP H09161830 A JPH09161830 A JP H09161830A JP 7315494 A JP7315494 A JP 7315494A JP 31549495 A JP31549495 A JP 31549495A JP H09161830 A JPH09161830 A JP H09161830A
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JP
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fuel cell
cell
jig
cooling
side plates
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JP7315494A
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Tadashi Okujima
正 奥島
Takamasa Mitsuzuka
隆正 三塚
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルを損傷させずに安全で迅速な解体・組立
作業が可能な燃料電池の解体・組立治具を提供する。 【解決手段】 両端が斜めに屈曲した長方形状の側板1
2を4枚組み合わせることにより、単位セル3の形状に
対応させた四角形状の枠を構成する。各側板12の内面
に、電池スタック11における冷却板4のピッチと同一
ピッチのクッション24を配設する。各側板12の上部
の重心に対応する位置に、ワイヤー18が締結可能なア
イボルト14を複数取り付ける。側板12により電池ス
タック11を囲み、それぞれの傾斜した端部を締付ボル
ト13によって締結する。電池スタック11の冷却パイ
プ15と側板12とが非接触となるように、間隙部16
を設ける。締付ボルト13の挿入位置を、冷却パイプ1
5と高さ方向に交互に、互いに非接触となるように設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池を構成す
る電池スタックを、冷却板によって区切られる電池ブロ
ックごとに把持し、吊り上げを行うための燃料電池の解
体・組立治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、燃料の持つ化学エネルギー
を電気化学プロセスで酸化させることにより、酸化反応
に伴って放出されるエネルギーを、直接電気エネルギー
に変換する装置である。この燃料電池によって構成され
る発電システムは、従来の発電システムのように熱エネ
ルギーや運動エネルギーの過程を経ない直接発電なの
で、比較的小さな規模でも発電の熱効率が、40〜50
%にも達し、新鋭火力発電をはるかにしのぐと期待され
ている。
【0003】また、燃料電池は発電装置内に燃焼サイク
ルを含まないので、大量の冷却水を必要とせず、公害要
因となるSOx、NOxの排出が極めて少なくなる上
に、振動が少ないので騒音を小さく抑えることができ
る。従って、環境特性の点でも優れているという特徴を
もっている。
【0004】さらに、燃料電池は負荷変動に対して応答
性が良く、原理的に高い変換効率が期待できると共に、
発電に伴って発生する熱が給湯や暖冷房として利用しや
すく、総合エネルギー効率を高めることができる。
【0005】燃料電池は、以上のような利点を有してい
ることから、その研究開発に期待と関心が寄せられ、実
用化は目前に迫っている。
【0006】特に、近年の電力需要の大都市への集中と
都市周辺の用地取得難から、発電所の建設地と電力消費
地との距離が拡大する傾向にあり、発電所の大規模化、
送電系統の高電圧化を招いている。このような発電所、
送電設備の建設には多大な費用と時間がかかるととも
に、環境に対して及ぼす影響も大きい。しかし、燃料電
池は、上記のように環境特性に優れ、小規模でも高効率
の電力供給を行うことができるため、都市部などの電力
消費地に近接して設置できる地域分散型電源として、多
大な期待と関心が寄せられている。
【0007】このような燃料電池は、単電池であるセル
を積層した電池本体と、電池本体に酸化剤及び燃料を供
給・排気するマニホールドとを備え、電池本体とマニホ
ールドとの間をシールすることにより構成されている。
単位セルは、電極基体の一方の面に触媒を担持させると
共に、他方の面に反応ガス流通路を形成した一対のガス
拡散電極を、その触媒面を対向して配置し、この触媒面
間にリン酸などの電解質を保持するマトリックスを挟む
ことにより構成されている。
【0008】各単位セルにおいては、一方のガス拡散電
極を燃料極として、その背面に水素などの燃料ガスを接
触させ、他方のガス拡散電極を酸化剤極として、その背
面に酸素などの酸化剤ガスを接触させる。すると、この
ときに起こる電気化学反応により電気エネルギーが発生
する。
【0009】このような燃料電池の一般的な構成を、図
10、図11に従って、より具体的に説明する。なお、
図10は電池ブロックの斜視図であり、図11は、燃料
電池本体の一部透視斜視図である。
【0010】すなわち、図10に示すように、マトリッ
クスに電解質を保持した電解質層6の両面に、燃料極1
と酸化剤極2が設けられることにより単位セル3が構成
されている。燃料極1及び酸化剤極2には、ガスの流路
となる複数条のリブ(溝)が形成されている。この単位
セル3を、冷却板4上に複数枚積層することにより電池
ブロック5が構成されている。各単位セル3の間には、
酸化剤ガス流路と燃料ガス流路とを区分するセパレータ
7が挿入されている。
【0011】そして、図11に示すように、電池ブロッ
ク5が複数個積層されることにより電池スタック11が
形成されている。この電池スタック11の上端および下
端には、それぞれ上部締付板8及び下部締付板10が配
置され、電池スタック11が上下方向から締め付け固定
されている。また、電池スタック11の4側面には、反
応ガスの供給排出用のマニホールド9が配設されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な構成の燃料電池を解体する際には、単位セル3ごとに
1枚づつ解体するか、もしくは図12に示すように、ク
レーン19からワイヤー18を介して吊り下げられたツ
メ17を、セル3の積層体21と冷却板4との間に挿入
し、電池ブロック5単位で吊り上げることによって解体
していた。
【0013】しかし、このようなツメ17によって解体
を行うと、解体作業毎にツメ17が冷却板4の下面のセ
ル3に当たって損傷することがある。これに対処するた
めには、冷却板4にあらかじめツメ17が挿入できるよ
うな溝を形成しておくことが考えられるが、このような
冷却板4の製造には手間がかかる。そして、冷却板4に
溝を形成しても、大きさが異なるツメ17には対応でき
ない場合があり、汎用性に欠け、不便である。また、上
記のようなツメ17による解体は、電池ブロック5を一
段づつ吊り上げることしかできないので、作業に時間が
かかる。
【0014】なお、燃料電池の組立作業も、上記のツメ
17によって電池ブロック5を吊り上げて電池スタック
11として積み上げていくことにより行うことが可能で
ある。しかし、このような組立作業においても、セルの
損傷の可能性や、作業に長時間を要する等の点で、解体
作業と同様の問題が起こり得る。
【0015】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、セルを損傷さ
せずに安全で迅速な解体・組立作業が可能な燃料電池の
解体・組立治具を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1記載の発明は、電解質を含浸した
電解質層を挟んで一対の電極が配置されたセルと、前記
セルが冷却板上に複数個積層された電池ブロックとを有
し、前記電池ブロックを単数又は複数個積層した電池ス
タックにより構成された燃料電池を、前記電池ブロック
単位で把持し、吊り上げ装置にて吊り上げ可能に設けら
れた燃料電池の解体・組立治具において、前記冷却板の
積層方向のピッチとほぼ同一ピッチにクッションを配設
した側板と、前記クッションが前記冷却板の側面に当た
るように、複数の前記側板を前記電池スタックの側面に
配設した際に、前記クッションが前記冷却板を押圧把持
する方向に前記側板が付勢されるように、前記側板を締
め付け可能に設けられた締付部材とを備えたことを特徴
とする。
【0017】以上のような請求項1記載の発明では、複
数の側板を、そのクッションが冷却板側面に当接するよ
うに、電池ブロックの側面に配設する。そして、締付部
材により締め付けると、クッションが冷却板を押圧把持
する。この状態で、側板を吊り上げ装置によって吊り上
げると、クッションが当接した冷却板に対応する電池ブ
ロックが電池スタックから離脱し、電池スタックが解体
される。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の燃
料電池の解体・組立治具において、。前記電池スタック
の側面に配設された前記複数の側板の上部には、その重
心に対応する位置に鉛直方向の締結部材が複数設けら
れ、前記側板は、前記締結部材を介して前記吊り上げ装
置により吊り上げ可能に設けられていることを特徴とす
る。
【0019】以上のような請求項2記載の発明では、吊
り上げ装置による側板の吊り上げが、重心対応位置に設
けられた締結部材を介してなされるので、電池ブロック
を把持して吊り上げられた側板が安定する。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の燃料電池の解体・組立治具において、前記燃
料電池には、前記冷却板に接続され前記電池スタックの
コーナー部から突出した冷却水供給・排出用のパイプが
設けられ、前記電池スタックの側面に配設され、前記締
付部材により締め付けられた前記複数の側板の隣接する
端部同士の間には、前記パイプが非接触で介在可能な間
隙部が設けられていることを特徴とする。
【0021】以上のような請求項3記載の発明では、締
め付けられた複数の側板によって電池ブロックを把持し
た場合であっても、冷却用のパイプが側板間の間隙部に
非接触で介在できるので、パイプを傷めることがない。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の燃料電池の解体・組立治具におい
て、前記燃料電池には、前記冷却板に接続され前記電池
スタックのコーナー部から突出した冷却水供給・排出用
のパイプが設けられ、前記締付部材は、前記電池スタッ
クの側面に配設された前記複数の側板の隣接する端部に
よって形成されるコーナー部に設けられ、前記締付部材
と前記冷却パイプとは、前記セルの積層方向に交互に非
接触で配置されていることを特徴とする。
【0023】以上のような請求項4記載の発明では、締
付部材を、複数の側板により構成されるコーナー部に設
けても、締付部材と冷却用のパイプとがセルの積層方向
に交互に非接触で配置されているので、パイプを傷める
ことがない。
【0024】請求項5記載の発明では、請求項2〜4の
いずれか1項に記載の燃料電池の解体・組立治具におい
て、前記吊り上げ装置により吊り上げ可能に設けられた
吊り治具を有し、前記電池スタックの側面に配設された
前記複数の側板が前記締付部材により締め付けられてい
ない状態において、前記電池スタックの側面と前記クッ
ションとの間に0〜10mmの隙間が生じる位置に、前
記複数の側板が前記締結部材を介して前記吊り治具によ
り吊り下げられていることを特徴とする。
【0025】以上のような請求項5記載の発明では、締
め付け前の状態において電池スタック側面とクッション
との間に隙間が設けられている。従って、電池スタック
の側面に配設され締め付けられていた複数の側板を、電
池スタックから外す際に締付部材を緩めると、側板が自
然に電池スタックから離れるので、側板と電池スタック
とが衝突してセル等が傷つけられることがない。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の燃料電池の解体・組立治具におい
て、前記電池スタックの側面に配設された前記複数の側
板が、前記締結部材を介して、前記セルの積層方向に複
数段連ねて接続されていることを特徴とする。
【0027】以上のような請求項6記載の発明では、側
板がセルの積層方向に複数段連ねて接続されているの
で、一度に多数の電池ブロックを把持し、吊り上げるこ
とができる。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の燃料電池の解体・組立治具におい
て、前記締付部材は、前記電池スタックの側面に配設さ
れた前記複数の側板の隣接する端部によって形成される
コーナー部に設けられ、前記締付部材の締付方向が、前
記電池スタックの水平方向の一辺の延長方向に対して4
5°の角度となっていることを特徴とする。
【0029】以上のような請求項7記載の発明では、複
数の側板により構成されるコーナー部に設けられた締付
部材の締付方向が適正な角度となっているので、締付力
が側板による電池ブロックに対する押圧力に効率よく変
換される。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の燃料電池の解体・組立治具におい
て、前記締付部材は、締付力を加えるバネを有すること
を特徴とする。
【0031】以上のような請求項8記載の発明では、締
付部材の締付力をバネによって得るので、締め付け作業
が簡易となる。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の燃料電池の解体・組立治具におい
て、前記締付部材は、前記側板を水平方向から押圧する
油圧又は気圧シリンダーによって構成されていることを
特徴とする。
【0033】以上のような請求項9記載の発明では、側
板に対する締め付けを油圧又は気圧シリンダーによって
行うので、電池ブロックに対する把持力が強くなる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の燃料電池の解体・組立治
具の実施の形態を、図1〜9に従って以下に説明する。
なお、図10〜12に示した従来技術と同一の部材は同
一の符号を付して説明は省略する。
【0035】(1)第1の実施の形態 請求項1〜4記載の発明に対応する一つの実施の形態を
第1の実施の形態として、図1〜3に従って以下に説明
する。なお、請求項に記載の吊り上げ装置はクレーン、
締付部材は締付ボルト、締結部材はアイボルトとする。
【0036】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態は、図1に示すように、
両端が斜めに屈曲した長方形状の側板12を4枚組み合
わせることにより、単位セル3の形状に対応させた四角
形状の枠として構成されている。各側板12の内面に
は、図2に示すように、電池スタック11における冷却
板4のピッチと同一ピッチに、クッション24が配設さ
れている。また、各側板12の上部の重心に対応する位
置には、ワイヤー18が締結可能な鉛直方向のアイボル
ト14が複数取り付けられている。
【0037】このような各側板12は、電池スタック1
1を囲ように配設され、それぞれの傾斜した端部が締付
ボルト13によって締結される。なお、電池スタック1
1のコーナー部からは冷却板4に冷却水を供給するため
の冷却パイプ15が突出しているので、この冷却パイプ
15と側板12とが非接触となるように、側板12の端
部の締結は、傾斜面が互いに密着せずに、間隙部16が
設けられるように構成されている。また、締付ボルト1
3の挿入位置も、冷却パイプ15と高さ方向に交互に、
互いに非接触となるように設けられている。
【0038】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用を、解体作業に従って以下に説明する。す
なわち、まず、図2に示すように、電池スタック11の
周囲を側板12によって囲み、各電池ブロック5の冷却
板4にクッション24が当接するように位置合わせをす
る。そして、冷却パイプ15のための間隙部16を確保
した状態で、各側板12の端部を締付ボルト13により
所定の圧力により締め付ける。このとき、締付ボルト1
3と冷却パイプ12とは、高さ方向に交互に非接触に位
置する。
【0039】このように側板12を締め付けると、クッ
ション24により冷却板4が押さえ付けられ把持される
ので、この状態でアイボルト14にワイヤー18を締結
し、このワイヤー18をクレーン19によって吊り上げ
る。すると、クッション24により押圧把持された冷却
板4上の電池ブロック5のみが他から離脱し、電池スタ
ック11が解体される。
【0040】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、一度に複数の電池ブロ
ック5を電池スタック11から離脱させることができる
ので、解体作業を迅速に行うことができる。そして、電
池ブロック5の冷却板4に当接するのはクッション24
なので、単位セル3等が損傷することはない。
【0041】また、解体治具には間隙部16が設けら
れ、締付ボルト13と冷却パイプ15は高さ方向に交互
に非接触に位置するので、冷却パイプ13と他の部材が
接触しない。従って、冷却パイプを保護することができ
る。
【0042】さらに、側板12をクレーン19によって
吊り上げるために、ワイヤー18を締結するアイボルト
14は、側板12の重心に対応する位置に設けられてい
るので、吊り上げられた側板12は安定する。従って、
側板12によって把持された電池ブロック5の移動作業
の安全性が向上する。
【0043】(2)第2の実施の形態 請求項5記載の発明に対応する一つの実施の形態を第2
の実施の形態として、図4に従って以下に説明する。
【0044】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態は、第1の実施の形態に
おける側板12とともに、図4に示すように、側板12
を吊り上げる平板状の吊り治具25を用いたものであ
る。この吊り治具25の上面には、ワイヤー18が締結
され、クレーン19によって吊り上げ可能に構成されて
いる。吊り治具25の下面には、側板12のアイボルト
14に対応したアイボルト14が設けられている。
【0045】このような吊り治具25のアイボルト14
と側板12のアイボルト14とはワイヤー18によって
締結されることにより、吊り治具25下に側板12が吊
り下げられている。なお、吊り治具25のアイボルト1
4は、側板12のクッション24と電池スタック11と
の間の隙間が、0〜10mm程度となる位置に設けられ
ている。
【0046】(作用)以上のような本実施の形態の作用
を、解体作業に従って以下に説明する。すなわち、ま
ず、クレーン19によって吊り治具25を電池スタック
11上に移動させる。そして、電池スタック11の周囲
を側板12によって囲み、各電池ブロック5の冷却板4
にクッション24が対向するように位置合わせをして、
ワイヤー18によって、吊り治具25のアイボルト14
と側板12のアイボルト14とを締結する。このとき、
吊り治具25のアイボルト14の位置により、側板12
のクッション24と電池スタック11との間の隙間が、
0〜10mm程度となる。次に、各側板12の端部を締
付ボルト13により所定の圧力により締め付けると、ク
ッション24により冷却板4が押圧把持される。この状
態で、クレーン19によって吊り治具25を吊り上げる
と、側板12のクッション24により押圧把持された冷
却板4上の電池ブロック5のみが他から離脱し、電池ス
タック11が解体される。
【0047】さらに、側板12を電池ブロック5から取
り外す際には、締付ボルト13を緩めるが、この際、吊
り治具25のアイボルト14の位置により、側板12の
クッション24と電池スタック11とは自然に離れて隙
間が生じる。
【0048】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、締付ボルト13を締め
付ける作業と締付ボルト13を緩める作業とは、側板1
2を吊り治具25によって吊り下げた状態で行うので側
板12の落下等の危険がなく安全である。
【0049】さらに、締付ボルト13を締結していない
状態では、吊り治具25のアイボルト14の位置によ
り、側板12のクッション24と電池スタック11との
間の隙間が、0〜10mm程度となっているので、締付
ボルト13を緩めた際には、側板12が電池ブロック5
から自然に離れ、単位セル3等に当たって傷つけるよう
なことがない。
【0050】(3)第3の実施の形態 請求項9記載の発明に対応する一つの実施の形態を第3
の実施の形態として、図5に従って以下に説明する。
【0051】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態は、第1の実施の形態に
おける側板12とともに、図5に示すように、側板12
を吊り上げる箱状の吊り治具26を用いたものである。
この吊り治具25の上面には、ワイヤー18が締結さ
れ、クレーン19によって吊り上げ可能に構成されてい
る。吊り治具25の内側面には油圧又は気圧のシリンダ
ー27が取り付けられ、このシリンダー27に側板12
が設けられている。
【0052】(作用)以上のような本実施の形態の作用
を、解体作業に従って以下に説明する。すなわち、ま
ず、クレーン19によって吊り治具25を電池スタック
11上に移動して下降させ、電池スタック11の周囲を
側板12によって囲む。そして、各電池ブロック5の冷
却板4にクッション24が対向するように位置合わせを
して、シリンダー27によって側板12を押圧する。す
ると、クッション24により冷却板4が押圧把持され
る。この状態で、クレーン19によって吊り治具25を
吊り上げると、側板12のクッション24により押圧把
持された冷却板4上の電池ブロック5のみが他から離脱
し、電池スタック11が解体される。
【0053】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、側板12の締め付け
を、シリンダー27によって水平方向から押圧すること
により行うので、大型で重量のある電池スタック11で
あっても、確実に押圧把持して吊り上げることができ
る。
【0054】(4)その他の実施の形態 本発明は以上のような実施の形態に限定されるものでは
なく、各部材の大きさ、数量、形状等は適宜変更可能で
ある。例えば、図6に示すように、側板12に設けるク
ッション24の数は自由に増減可能であり、図6に示す
ように、一段だけクッション24を配設してもよい。
【0055】また、請求項7記載の発明に対応する一つ
の実施の形態として、図7に示すように、締付ボルト1
3の長手方向と電池ブロック5の水平方向の一辺の延長
線との角度が45°となるように設定することも可能で
ある。かかる構成にすれば、側板12を締め付けた際、
その締付力が側板12の電池ブロック5に対する押圧力
に効率よく変換されるので、より確実に電池スタック5
側面を押えることができる。
【0056】そして、請求項8記載の発明に対応する一
つの実施の形態として、図8に示すように、側板12を
締め付ける締付部材を、バネ23とバネ押さえ20によ
って行う構成とすることも可能である。かかる構成にす
れば、締結ボルト13による場合よりも迅速に締め付け
作業を行うことができる。
【0057】さらに、請求項6記載の発明に対応する一
つの実施の形態として、図7に示すように、第2の実施
の形態における側板12を、複数段(図7では2段)連
結して用いてもよい。このように側板12を複数段連結
して用いると、一度により多くの電池ブロック5を解体
でき解体作業の迅速化が図れるとともに、電池スタック
11の支持が安定するので安全である。
【0058】なお、上記の実施の形態は、解体作業を例
に示すことにより、解体治具として説明したが、側板に
より電池ブロックを吊り上げて、電池ブロックを多数積
層することにより、電池スタックを構成するための燃料
電池の組立治具として使用することも可能である。
【0059】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、冷却板の
積層方向のピッチとほぼ同一ピッチにクッションを配設
した側板と、クッションが冷却板の側面に当たるよう
に、複数の側板を電池スタックの側面に配設した際に、
クッションが冷却板を押圧把持する方向に側板が付勢さ
れるように、側板を締め付け可能に設けられた締付部材
とを備えることにより、セルを損傷させずに安全で迅速
な解体・組立作業が可能な燃料電池の解体・組立治具を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料電池の解体・組立治具の第1
の実施の形態の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の実施の形態の縦断面図である。
【図3】図1の実施の形態の平面図である。
【図4】本発明による燃料電池の解体・組立治具の第2
の実施の形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明による燃料電池の解体・組立治具の第3
の実施の形態を示す縦断面図である。
【図6】本発明による燃料電池の解体・組立治具の他の
実施の形態を示す縦断面図である。
【図7】本発明による燃料電池の解体・組立治具の他の
実施の形態における側板の締結部分を示す平面図であ
る。
【図8】本発明による燃料電池の解体・組立治具の他の
実施の形態における側板の締結部分を示す平面図であ
る。
【図9】本発明による燃料電池の解体・組立治具の他の
実施の形態を示す縦断面図である。
【図10】一般的な燃料電池における電池ブロックの一
例を示す斜視図である。
【図11】一般的な燃料電池本体の一例を示す斜視図で
ある。
【図12】従来の燃料電池の解体・組立治具の一例を示
す正面図である。
【符号の説明】
1…燃料極 2…酸化剤極 3…単位セル 4…冷却板 5…電池ブロック 6…電解質層 7…セパレータ 8…上部締付板 9…マニホールド 10…下部締付板 11…電池スタック 12…側板 13…締付ボルト 14…アイボルト 15…冷却パイプ 16…間隙部 17…ツメ 18…ワイヤー 19…クレーン 20…バネ押さえ 21…積層体 23…バネ 24…クッション 25,26…吊り治具 27…シリンダー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質を含浸した電解質層を挟んで一対
    の電極が配置されたセルと、前記セルが冷却板上に複数
    個積層された電池ブロックとを有し、前記電池ブロック
    を単数又は複数個積層した電池スタックにより構成され
    た燃料電池を、前記電池ブロック単位で把持し、吊り上
    げ装置にて吊り上げ可能に設けられた燃料電池の解体・
    組立治具において、 前記冷却板の積層方向のピッチとほぼ同一ピッチにクッ
    ションを配設した側板と、 前記クッションが前記冷却板の側面に当たるように、複
    数の前記側板を前記電池スタックの側面に配設した際
    に、前記クッションが前記冷却板を押圧把持する方向に
    前記側板が付勢されるように、前記側板を締め付け可能
    に設けられた締付部材とを備えたことを特徴とする燃料
    電池の解体・組立治具。
  2. 【請求項2】 前記電池スタックの側面に配設された前
    記複数の側板の上部には、その重心に対応する位置に鉛
    直方向の締結部材が複数設けられ、 前記側板は、前記締結部材を介して前記吊り上げ装置に
    より吊り上げ可能に設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の燃料電池の解体・組立治具。
  3. 【請求項3】 前記燃料電池には、前記冷却板に接続さ
    れ前記電池スタックのコーナー部から突出した冷却水供
    給・排出用のパイプが設けられ、 前記電池スタックの側面に配設され、前記締付部材によ
    り締め付けられた前記複数の側板の隣接する端部同士の
    間には、前記パイプが非接触で介在可能な間隙部が設け
    られていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の燃料電池の解体・組立治具。
  4. 【請求項4】 前記燃料電池には、前記冷却板に接続さ
    れ前記電池スタックのコーナー部から突出した冷却水供
    給・排出用のパイプが設けられ、 前記締付部材は、前記電池スタックの側面に配設された
    前記複数の側板の隣接する端部によって形成されるコー
    ナー部に設けられ、 前記締付部材と前記冷却パイプとは、前記セルの積層方
    向に交互に非接触で配置されていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池の解体・組
    立治具。
  5. 【請求項5】 前記吊り上げ装置により吊り上げ可能に
    設けられた吊り治具を有し、 前記電池スタックの側面に配設された前記複数の側板が
    前記締付部材により締め付けられていない状態におい
    て、前記電池スタックの側面と前記クッションとの間に
    0〜10mmの隙間が生じる位置に、前記複数の側板が
    前記締結部材を介して前記吊り治具により吊り下げられ
    ていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に
    記載の燃料電池の解体・組立治具。
  6. 【請求項6】 前記電池スタックの側面に配設された前
    記複数の側板が、前記締結部材を介して、前記セルの積
    層方向に複数段連ねて接続されていることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池の解体・
    組立治具。
  7. 【請求項7】 前記締付部材は、前記電池スタックの側
    面に配設された前記複数の側板の隣接する端部によって
    形成されるコーナー部に設けられ、 前記締付部材の締付方向が、前記電池スタックの水平方
    向の一辺の延長方向に対して45°の角度となっている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    燃料電池の解体・組立治具。
  8. 【請求項8】 前記締付部材は、締付力を加えるバネを
    有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に
    記載の燃料電池の解体・組立治具。
  9. 【請求項9】 前記締付部材は、前記側板を水平方向か
    ら押圧する油圧又は気圧シリンダーによって構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の燃料電池の解体・組立治具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7851101B2 (en) 2005-02-02 2010-12-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell stack, installation structure of fuel cell stack, method of transporting fuel cell stack, and method of mounting fuel cell stack on vehicle
CN104716284A (zh) * 2015-03-19 2015-06-17 中国汽车技术研究中心 一种动力电池模组安全装置

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