JPH09161753A - 密閉型電池 - Google Patents
密閉型電池Info
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- JPH09161753A JPH09161753A JP7321989A JP32198995A JPH09161753A JP H09161753 A JPH09161753 A JP H09161753A JP 7321989 A JP7321989 A JP 7321989A JP 32198995 A JP32198995 A JP 32198995A JP H09161753 A JPH09161753 A JP H09161753A
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- safety valve
- sealing plate
- battery
- plate
- sealed battery
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発電要素に異常が発生した場合に、所定の圧
力で確実に安全弁を作動させるようにすること。 【解決手段】 発電要素を収納した外装缶１の開口端部
に、それぞれガス抜き孔７ａ，８ａを有する電池蓋８と
封口板７との間に開裂性の安全弁８を介在させた封口体
２を取り付けた密閉型電池において、封口板７の少なく
とも中央部分を弾性材料で構成し、この中央部分を安全
弁８側に湾曲変形させ、その湾曲変形面７ｃを安全弁８
の表面に弾性力により接圧する。
力で確実に安全弁を作動させるようにすること。 【解決手段】 発電要素を収納した外装缶１の開口端部
に、それぞれガス抜き孔７ａ，８ａを有する電池蓋８と
封口板７との間に開裂性の安全弁８を介在させた封口体
２を取り付けた密閉型電池において、封口板７の少なく
とも中央部分を弾性材料で構成し、この中央部分を安全
弁８側に湾曲変形させ、その湾曲変形面７ｃを安全弁８
の表面に弾性力により接圧する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子に防爆機能を
有する封口体を備えた密閉型電池に関する。
有する封口体を備えた密閉型電池に関する。
【０００２】
【従来の技術】リチウム電池やリチウムイオン電池等の
非水電解液を使用した二次電池では、外装缶内に収納さ
れた発電要素が過充電状態にされたり、或いは誤使用に
より大電流が流されたりすると、上記非水電解液が分解
してガスを発生して、密閉された外装缶内の内圧を上昇
させて電池を破裂させることがある。
非水電解液を使用した二次電池では、外装缶内に収納さ
れた発電要素が過充電状態にされたり、或いは誤使用に
より大電流が流されたりすると、上記非水電解液が分解
してガスを発生して、密閉された外装缶内の内圧を上昇
させて電池を破裂させることがある。
【０００３】このため従来の密閉型電池には、上記のよ
うな異常が生じた場合の防爆対策として、例えば図８に
示すような機構にすることが提案されている。図８は従
来の密閉型電池の封口体部分の縦断面図であり、６１は
外装缶、６２は外装缶６１の開口端部に取り付けられた
封口体である。外装缶６１の内部に発電要素６３が収納
され、その発電要素６３は、正極６４、セパレータ６
５、負極６６の積層物がスパイラルに巻回されると共
に、非水電解液が充填されて構成されている。他方、封
口体６２は、ガス抜き孔６７ａを設けた封口板６７と同
じくガス抜き孔６８ａを設けた電池蓋６８との間に安全
弁６９を介在させ、かつ封口板６７と安全弁６９との間
に絶縁性のディスクホルダー７４を介在させて構成され
ている。また、安全弁６９の中央部には下向きの突部６
９ａが形成され、この突部６９ａが封口板６７の中央に
設けた貫通孔を介して、下面側に溶接された金属薄板７
０の面に溶接されている。
うな異常が生じた場合の防爆対策として、例えば図８に
示すような機構にすることが提案されている。図８は従
来の密閉型電池の封口体部分の縦断面図であり、６１は
外装缶、６２は外装缶６１の開口端部に取り付けられた
封口体である。外装缶６１の内部に発電要素６３が収納
され、その発電要素６３は、正極６４、セパレータ６
５、負極６６の積層物がスパイラルに巻回されると共
に、非水電解液が充填されて構成されている。他方、封
口体６２は、ガス抜き孔６７ａを設けた封口板６７と同
じくガス抜き孔６８ａを設けた電池蓋６８との間に安全
弁６９を介在させ、かつ封口板６７と安全弁６９との間
に絶縁性のディスクホルダー７４を介在させて構成され
ている。また、安全弁６９の中央部には下向きの突部６
９ａが形成され、この突部６９ａが封口板６７の中央に
設けた貫通孔を介して、下面側に溶接された金属薄板７
０の面に溶接されている。
【０００４】これら封口板６７、電池蓋６８、安全弁６
９、金属薄板７０はいずれも導電性材料からなるので、
外装缶６１の開口端部に絶縁性のガスケット７１を介し
て固定され、また金属薄板７０と発電要素６３の正極６
４との間にリード７２が接続され、このリード７２を介
して電流が金属薄板７０から安全弁６９を経て電池蓋６
８へ流れるようになっている。
９、金属薄板７０はいずれも導電性材料からなるので、
外装缶６１の開口端部に絶縁性のガスケット７１を介し
て固定され、また金属薄板７０と発電要素６３の正極６
４との間にリード７２が接続され、このリード７２を介
して電流が金属薄板７０から安全弁６９を経て電池蓋６
８へ流れるようになっている。
【０００５】上記構成において、発電要素６３の異常に
よって発生したガスによって外装缶６１内の内圧が急激
に上昇すると、封口板６７のガス抜き孔６７ａから進入
したガスが安全弁６９を押し上げるため、突部６９ａと
金属薄板７０との溶接を剥離させ、安全弁６９側への電
流を遮断する。しかし、上記の従来構造では、安全弁６
９の突部６９ａを金属薄板７０に溶接により固定してい
るため、その溶接状態の如何によって剥離可能になる圧
力にバラツキを生じ、異常発生時の作動圧力が安定しな
いという欠点があった。
よって発生したガスによって外装缶６１内の内圧が急激
に上昇すると、封口板６７のガス抜き孔６７ａから進入
したガスが安全弁６９を押し上げるため、突部６９ａと
金属薄板７０との溶接を剥離させ、安全弁６９側への電
流を遮断する。しかし、上記の従来構造では、安全弁６
９の突部６９ａを金属薄板７０に溶接により固定してい
るため、その溶接状態の如何によって剥離可能になる圧
力にバラツキを生じ、異常発生時の作動圧力が安定しな
いという欠点があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発電
要素に異常が発生した場合に、所定の圧力で確実に安全
弁を作動させることができる密閉型電池を提供すること
にある。
要素に異常が発生した場合に、所定の圧力で確実に安全
弁を作動させることができる密閉型電池を提供すること
にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、発電要素を収納した外装缶の開口端部に、それぞ
れガス抜き孔を有する電池蓋と封口板との間に開裂性の
安全弁を介在させた封口体を取り付けた密閉型電池にお
いて、前記封口板の少なくとも中央部分を弾性材料で構
成し、この中央部分を前記安全弁側に湾曲変形させ、そ
の湾曲変形面を前記安全弁の表面に弾性力により接圧す
るか、或いは前記封口板の中央部分に弾性材料からなる
湾曲板を取り付け、該湾曲板の湾曲面を前記安全弁の表
面に弾性力により接圧するようにしたことを特徴とする
ものである。
明は、発電要素を収納した外装缶の開口端部に、それぞ
れガス抜き孔を有する電池蓋と封口板との間に開裂性の
安全弁を介在させた封口体を取り付けた密閉型電池にお
いて、前記封口板の少なくとも中央部分を弾性材料で構
成し、この中央部分を前記安全弁側に湾曲変形させ、そ
の湾曲変形面を前記安全弁の表面に弾性力により接圧す
るか、或いは前記封口板の中央部分に弾性材料からなる
湾曲板を取り付け、該湾曲板の湾曲面を前記安全弁の表
面に弾性力により接圧するようにしたことを特徴とする
ものである。
【０００８】このように弾性材料からなる封口板の中央
部分を湾曲変形させるか、或いは弾性材料からなる湾曲
板を取り付け、それを弾性力だけで安全弁に接圧するよ
うにしたため、定常時には支障のない通電を可能にしな
がら、異常発生時に接圧力以上の異常内圧が負荷する
と、安全弁を封口板から確実に離間させて電流を遮断す
ることができる。
部分を湾曲変形させるか、或いは弾性材料からなる湾曲
板を取り付け、それを弾性力だけで安全弁に接圧するよ
うにしたため、定常時には支障のない通電を可能にしな
がら、異常発生時に接圧力以上の異常内圧が負荷する
と、安全弁を封口板から確実に離間させて電流を遮断す
ることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
を参照して具体的に説明する。図１に示す密閉型電池に
おいて、外装缶１はステンレス鋼、ニッケルメッキを施
した炭素鋼等の導電性材料から構成され、その内部に発
電要素３が収容されている。発電要素３は、シート状の
正極４、セパレータ５、負極６が積層物となって、例え
ばスパイラル状に巻回され、その中に非水電解液を充填
して構成されている。外装缶１の開口端部には、発電要
素３の上面との間を仕切る絶縁シート１３が設けられ、
その絶縁シート１３にはガス抜き孔１３ａが設けられて
いる。
を参照して具体的に説明する。図１に示す密閉型電池に
おいて、外装缶１はステンレス鋼、ニッケルメッキを施
した炭素鋼等の導電性材料から構成され、その内部に発
電要素３が収容されている。発電要素３は、シート状の
正極４、セパレータ５、負極６が積層物となって、例え
ばスパイラル状に巻回され、その中に非水電解液を充填
して構成されている。外装缶１の開口端部には、発電要
素３の上面との間を仕切る絶縁シート１３が設けられ、
その絶縁シート１３にはガス抜き孔１３ａが設けられて
いる。
【００１０】封口体２は、１乃至複数個のガス抜き孔７
ａを設けた封口板７と、同じく１乃至複数個のガス抜き
孔８ａを設けた電池蓋８との間に安全弁９を介在させて
構成されている。これら封口板７、電池蓋８、安全弁９
はいずれもステンレス鋼、ニッケルメッキを施した炭素
鋼或いはアルミニウム等の導電性材料から構成され、外
装缶１の開口端部に対してゴムやプラスチック等の絶縁
性材料のガスケット１０を介してカシメ固定されてい
る。
ａを設けた封口板７と、同じく１乃至複数個のガス抜き
孔８ａを設けた電池蓋８との間に安全弁９を介在させて
構成されている。これら封口板７、電池蓋８、安全弁９
はいずれもステンレス鋼、ニッケルメッキを施した炭素
鋼或いはアルミニウム等の導電性材料から構成され、外
装缶１の開口端部に対してゴムやプラスチック等の絶縁
性材料のガスケット１０を介してカシメ固定されてい
る。
【００１１】安全弁９は化学的に安定なステンレス鋼の
ほか、アルミニウム、バネ鋼などの弾性導電体或いは弾
性導電体膜とアルミニウム等の導電性の高い金属膜との
積層体などを使用することができる。この安全弁９に
は、封口板７と電池蓋８とにそれぞれ設けられているよ
うなガス抜き孔は設けられておらず、表面に円形、多角
形、Ｈ形等の任意の形状をした溝９ａが刻設された薄肉
部が形成されている。この安全弁９の薄肉部は、発電要
素３の異常によりガスが発生して急激に内圧が上昇した
とき容易に開裂するようになっている。
ほか、アルミニウム、バネ鋼などの弾性導電体或いは弾
性導電体膜とアルミニウム等の導電性の高い金属膜との
積層体などを使用することができる。この安全弁９に
は、封口板７と電池蓋８とにそれぞれ設けられているよ
うなガス抜き孔は設けられておらず、表面に円形、多角
形、Ｈ形等の任意の形状をした溝９ａが刻設された薄肉
部が形成されている。この安全弁９の薄肉部は、発電要
素３の異常によりガスが発生して急激に内圧が上昇した
とき容易に開裂するようになっている。
【００１２】また、電池蓋８と安全弁９との間には、遮
蔽体１１とＰＴＣ１５とが介挿されている。ＰＴＣとは
正温度係数抵抗体（Positive Temperature Coefficien
t) 、すなわち温度が上昇するほど電気抵抗を増大する
材料のことであり、この材料自体は公知である。このよ
うに電池蓋８と遮蔽体１１との間にＰＴＣ１４を介挿す
ることにより、発電要素３が異常によって温度上昇する
とＰＴＣ１４の電気抵抗が増大し、電池蓋８に対する電
流を遮断するようになっている。
蔽体１１とＰＴＣ１５とが介挿されている。ＰＴＣとは
正温度係数抵抗体（Positive Temperature Coefficien
t) 、すなわち温度が上昇するほど電気抵抗を増大する
材料のことであり、この材料自体は公知である。このよ
うに電池蓋８と遮蔽体１１との間にＰＴＣ１４を介挿す
ることにより、発電要素３が異常によって温度上昇する
とＰＴＣ１４の電気抵抗が増大し、電池蓋８に対する電
流を遮断するようになっている。
【００１３】遮蔽体１１は、筒形の遮蔽板１１ａと、こ
の遮蔽板１１ａの外周から半径方向に張り出したフラン
ジ１１ｂとから構成されている。筒形の遮蔽板１１ａ
は、電池蓋８の中央に形成された筒状突起部８ｔの天井
内面に対し、狭隘に絞られた小隙間ｇを介在させるよう
に挿入され、かつ電池蓋８のガス抜き孔８ａに対して対
面するようになっている。また、フランジ１１ｂは、縁
部が電池蓋８と安全弁９の外周縁部の間に挟持固定され
るが、この場合、特に安全弁９とフランジ１１ｂとの間
は溶接または接着により一体化することが望ましい。
の遮蔽板１１ａの外周から半径方向に張り出したフラン
ジ１１ｂとから構成されている。筒形の遮蔽板１１ａ
は、電池蓋８の中央に形成された筒状突起部８ｔの天井
内面に対し、狭隘に絞られた小隙間ｇを介在させるよう
に挿入され、かつ電池蓋８のガス抜き孔８ａに対して対
面するようになっている。また、フランジ１１ｂは、縁
部が電池蓋８と安全弁９の外周縁部の間に挟持固定され
るが、この場合、特に安全弁９とフランジ１１ｂとの間
は溶接または接着により一体化することが望ましい。
【００１４】封口板７はバネ鋼等の弾性材料から構成さ
れ、中央部分が安全弁９側に向けて湾曲変形面７ｃを形
成するように成形されている。湾曲変形面７ｃは弾性力
によって回復可能に変形し、安全弁９の内面に対して溶
接されることなく、弾性力だけで接圧している。その接
圧力としては、好ましくは安全弁９の開裂圧力（開裂す
るときの内圧の大きさ）の０．１〜０．５倍の大きさに
設定される。
れ、中央部分が安全弁９側に向けて湾曲変形面７ｃを形
成するように成形されている。湾曲変形面７ｃは弾性力
によって回復可能に変形し、安全弁９の内面に対して溶
接されることなく、弾性力だけで接圧している。その接
圧力としては、好ましくは安全弁９の開裂圧力（開裂す
るときの内圧の大きさ）の０．１〜０．５倍の大きさに
設定される。
【００１５】また、封口板７の内面にはリード１２が溶
接され、その他端が仕切り板１３のガス抜き孔１３ａを
介して発電要素３の正極４に接続されている。発電要素
３で発電された電流は、上記リード２を介して封口板
７、安全弁９を経て端子となる電池蓋８へ流れるように
なっている。上述した構成からなる密閉型電池におい
て、発電要素３の異常によりガスが発生して内圧が急激
に上昇すると、その内圧は封口板７のガス抜き孔７ａを
介して安全弁９を押し上げ、封口板７の湾曲変形面７ｃ
から離間させるため、封口板７から安全弁９への異常電
流の流れが遮断される。このときの離間作動は、封口板
７の湾曲変形面７ｃが安全弁９に弾性力だけで接圧する
だけであるので、内圧が一定値を越えれば確実にかつ正
確に起こるようにすることができる。特に、接圧力を安
全弁９の開裂圧力の０．１〜０．５倍に設定すれば、上
記効果は一層良好である。
接され、その他端が仕切り板１３のガス抜き孔１３ａを
介して発電要素３の正極４に接続されている。発電要素
３で発電された電流は、上記リード２を介して封口板
７、安全弁９を経て端子となる電池蓋８へ流れるように
なっている。上述した構成からなる密閉型電池におい
て、発電要素３の異常によりガスが発生して内圧が急激
に上昇すると、その内圧は封口板７のガス抜き孔７ａを
介して安全弁９を押し上げ、封口板７の湾曲変形面７ｃ
から離間させるため、封口板７から安全弁９への異常電
流の流れが遮断される。このときの離間作動は、封口板
７の湾曲変形面７ｃが安全弁９に弾性力だけで接圧する
だけであるので、内圧が一定値を越えれば確実にかつ正
確に起こるようにすることができる。特に、接圧力を安
全弁９の開裂圧力の０．１〜０．５倍に設定すれば、上
記効果は一層良好である。
【００１６】また、内圧がさらに上昇すると、安全弁９
が溝９ａの薄肉部から開裂し、内部のガスを電池蓋８の
ガス抜き孔８ａから外部へ放出させて外装缶１の破裂を
防止することができる。また、上記実施形態では安全弁
９と電池蓋８との間に遮蔽体１１を挿入していて、安全
弁９側から電池蓋８側への通路を小間隙ｇで狭隘にして
いるため、安全弁９が開裂して複数の小破片に***した
場合でも、その破片が電池蓋８側へ通り抜けて電池蓋８
のガス抜き孔８ａを閉塞するのを防止し、確実なガス抜
きを保証する。このような破片の通り抜け防止のため、
小間隙ｇの大きさとしては１ｍｍ以下、さらに好ましく
は０．５ｍｍ以下に設定することが望ましい。
が溝９ａの薄肉部から開裂し、内部のガスを電池蓋８の
ガス抜き孔８ａから外部へ放出させて外装缶１の破裂を
防止することができる。また、上記実施形態では安全弁
９と電池蓋８との間に遮蔽体１１を挿入していて、安全
弁９側から電池蓋８側への通路を小間隙ｇで狭隘にして
いるため、安全弁９が開裂して複数の小破片に***した
場合でも、その破片が電池蓋８側へ通り抜けて電池蓋８
のガス抜き孔８ａを閉塞するのを防止し、確実なガス抜
きを保証する。このような破片の通り抜け防止のため、
小間隙ｇの大きさとしては１ｍｍ以下、さらに好ましく
は０．５ｍｍ以下に設定することが望ましい。
【００１７】本発明による封口板７は、上記のように弾
性材料からなる湾曲変形面７ｃを弾性変形させ、その弾
性力により安全弁９に対し接圧するようにするが、その
構造としては、図２（Ａ），（Ｂ）〜図６（Ａ），
（Ｂ）に示すような形態を例示することができる。図２
（Ａ），（Ｂ）に示す封口板７は、左右両側にスリット
２１，２１を打ち抜いて円筒状に湾曲変形面７ｃを成形
するものである。この構造によれば加工精度が向上し、
かつ湾曲変形面７ｃが安全弁９の表面に対し線状に接す
るため安定した接触圧を得ることができ、湾曲変形面７
ｃから安全弁９への通電を安定化することができる。
性材料からなる湾曲変形面７ｃを弾性変形させ、その弾
性力により安全弁９に対し接圧するようにするが、その
構造としては、図２（Ａ），（Ｂ）〜図６（Ａ），
（Ｂ）に示すような形態を例示することができる。図２
（Ａ），（Ｂ）に示す封口板７は、左右両側にスリット
２１，２１を打ち抜いて円筒状に湾曲変形面７ｃを成形
するものである。この構造によれば加工精度が向上し、
かつ湾曲変形面７ｃが安全弁９の表面に対し線状に接す
るため安定した接触圧を得ることができ、湾曲変形面７
ｃから安全弁９への通電を安定化することができる。
【００１８】図３（Ａ），（Ｂ）に示す封口板７は、
「コ」の字状にスリット２２を打ち抜いて円筒状に湾曲
変形面７ｃを成形するものである。この構造も、図２の
形態と同様に加工精度が向上し、かつ湾曲変形面７ｃが
安全弁９の表面に線状または面状に接するため安定した
接触圧を得ることができ、湾曲変形面７ｃから安全弁９
への通電を安定化する。
「コ」の字状にスリット２２を打ち抜いて円筒状に湾曲
変形面７ｃを成形するものである。この構造も、図２の
形態と同様に加工精度が向上し、かつ湾曲変形面７ｃが
安全弁９の表面に線状または面状に接するため安定した
接触圧を得ることができ、湾曲変形面７ｃから安全弁９
への通電を安定化する。
【００１９】図４（Ａ），（Ｂ）に示す封口板７は、４
個の柿の種状の開口２３を円形に配置するように打ち抜
くことにより半球状の湾曲変形面７ｃを成形したもので
ある。この構造では、開口２３が湾曲変形面成形だけで
なくガス抜き孔を兼用するようになっているため、更め
てガス抜き孔を加工する必要がなくなり、加工コストの
低減を図ることができる。
個の柿の種状の開口２３を円形に配置するように打ち抜
くことにより半球状の湾曲変形面７ｃを成形したもので
ある。この構造では、開口２３が湾曲変形面成形だけで
なくガス抜き孔を兼用するようになっているため、更め
てガス抜き孔を加工する必要がなくなり、加工コストの
低減を図ることができる。
【００２０】図５（Ａ），（Ｂ）に示す封口板７は、ガ
ス抜き孔を兼ねた「コ」の状の開口２４を打ち抜くこと
により円筒状に湾曲変形面７ｃを成形したものであり、
また図６（Ａ），（Ｂ）に示す封口板７は、同じくガス
抜き孔を兼ねた左右２個の開口２５，２５を打ち抜いて
円筒状に湾曲変形面７ｃを成形したものである。いずれ
の場合も、湾曲変形面７ｃが安全弁９の表面に対し線状
または面状に接するため安定した接触圧を得ることがで
き、かつ加工コストを低減することができる。
ス抜き孔を兼ねた「コ」の状の開口２４を打ち抜くこと
により円筒状に湾曲変形面７ｃを成形したものであり、
また図６（Ａ），（Ｂ）に示す封口板７は、同じくガス
抜き孔を兼ねた左右２個の開口２５，２５を打ち抜いて
円筒状に湾曲変形面７ｃを成形したものである。いずれ
の場合も、湾曲変形面７ｃが安全弁９の表面に対し線状
または面状に接するため安定した接触圧を得ることがで
き、かつ加工コストを低減することができる。
【００２１】また、封口板７における湾曲変形面７ｃ
は、必ずしも一体成形物である必要はなく、互いに独立
した部品の組合せから構成するようにしてもよい。図７
に示す実施形態は、封口板７に対し導電性弾性材料から
なる湾曲板１７を組み付け、この湾曲板１７を弾性変形
により生ずる弾性力により安全弁９に接圧するようにし
たものである。他の構成については、図１の密閉型電池
とほぼ同様の構造になっており、同様の作用効果を奏す
ることができる。
は、必ずしも一体成形物である必要はなく、互いに独立
した部品の組合せから構成するようにしてもよい。図７
に示す実施形態は、封口板７に対し導電性弾性材料から
なる湾曲板１７を組み付け、この湾曲板１７を弾性変形
により生ずる弾性力により安全弁９に接圧するようにし
たものである。他の構成については、図１の密閉型電池
とほぼ同様の構造になっており、同様の作用効果を奏す
ることができる。
【００２２】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、弾性
材料からなる封口板の中央部分を湾曲変形させるか、或
いは弾性材料からなる湾曲板を取り付けて、それを弾性
力だけで安全弁に接圧するようにしたため、定常時の通
電は支障なく作用しながら、異常発生時に接圧力以上の
内圧が負荷したときには、安全弁を封口板から確実に離
間させて電流を遮断することができる。
材料からなる封口板の中央部分を湾曲変形させるか、或
いは弾性材料からなる湾曲板を取り付けて、それを弾性
力だけで安全弁に接圧するようにしたため、定常時の通
電は支障なく作用しながら、異常発生時に接圧力以上の
内圧が負荷したときには、安全弁を封口板から確実に離
間させて電流を遮断することができる。
【図１】本発明の実施形態からなる密閉型電池の封口体
部分の縦断面図である。
部分の縦断面図である。
【図２】（Ａ）は本発明の密閉型電池における封口板と
安全弁との組合せを示す縦断面図、（Ｂ）は同組合せに
おける封口板の平面図である。
安全弁との組合せを示す縦断面図、（Ｂ）は同組合せに
おける封口板の平面図である。
【図３】（Ａ）は本発明の密閉型電池の他の実施形態に
おける封口板と安全弁との組合せを示す縦断面図、
（Ｂ）は同組合せにおける封口板の平面図である。
おける封口板と安全弁との組合せを示す縦断面図、
（Ｂ）は同組合せにおける封口板の平面図である。
【図４】（Ａ）は本発明の密閉型電池のさらに他の実施
形態における封口板と安全弁との組合せを示す縦断面
図、（Ｂ）は同組合せにおける封口板の平面図である。
形態における封口板と安全弁との組合せを示す縦断面
図、（Ｂ）は同組合せにおける封口板の平面図である。
【図５】（Ａ）は本発明の密閉型電池のさらに他の実施
形態における封口板と安全弁との組合せを示す縦断面
図、（Ｂ）は同組合せにおける封口板の平面図である。
形態における封口板と安全弁との組合せを示す縦断面
図、（Ｂ）は同組合せにおける封口板の平面図である。
【図６】（Ａ）は本発明の密閉型電池のさらに他の実施
形態における封口板と安全弁との組合せを示す縦断面
図、（Ｂ）は同組合せにおける封口板の平面図である。
形態における封口板と安全弁との組合せを示す縦断面
図、（Ｂ）は同組合せにおける封口板の平面図である。
【図７】本発明の他の実施形態からなる密閉型電池の封
口体部分の縦断面図である。
口体部分の縦断面図である。
【図８】従来の密閉型電池の封口体部分の縦断面図であ
る。
る。
１ 外装缶 ２ 封口体 ３ 発電要素 ７ 封口板 ７ｃ 湾曲変形面 ８ 電池蓋 ７ａ，８ａ ガス抜き孔 ９ 安全弁 ９ａ 溝 １１ 遮蔽体 １１ａ 筒形の遮蔽板 １１ｂ フランジ １７ 湾曲板
Claims (5)
- 【請求項１】 発電要素を収納した外装缶の開口端部
に、それぞれガス抜き孔を有する電池蓋と封口板との間
に開裂性の安全弁を介在させた封口体を取り付けた密閉
型電池において、前記封口板の少なくとも中央部分を弾
性材料で構成し、この中央部分を前記安全弁側に湾曲変
形させ、その湾曲変形面を前記安全弁の表面に弾性力に
より接圧した密閉型電池。 - 【請求項２】 発電要素を収容した外装缶の開口端部
に、それぞれガス抜き孔を有する電池蓋と封口板との間
に開裂性の安全弁を介在させた封口体を取り付けた密閉
型電池において、前記封口板の中央部分に弾性材料から
なる湾曲板を取り付け、該湾曲板の湾曲面を前記安全弁
の表面に弾性力により接圧した密閉型電池。 - 【請求項３】 前記湾曲変形面または前記湾曲板の前記
安全弁に対する弾性力による接圧力を、前記安全弁の開
裂圧力の０．１〜０．５倍にした請求項１または２に記
載の密閉型電池。 - 【請求項４】 前記封口板がステンレス鋼、ニッケルメ
ッキを施した炭素鋼またはアルミニウムから構成されて
いる請求項１〜３のいずれか１項に記載の密閉型電池。 - 【請求項５】 前記電池蓋と前記安全弁との間に、前記
電池蓋側への通路を狭隘に絞り込んだ遮蔽体を介在させ
た請求項１〜４のいずれか１項に記載の密閉型電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7321989A JPH09161753A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 密閉型電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7321989A JPH09161753A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 密閉型電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09161753A true JPH09161753A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18138686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7321989A Pending JPH09161753A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 密閉型電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09161753A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH103896A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-01-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型電池用防爆封口板 |
| JPH1131490A (ja) * | 1997-07-09 | 1999-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 防爆型密閉電池 |
| JP2010056082A (ja) * | 2008-08-31 | 2010-03-11 | Lenovo Singapore Pte Ltd | バッテリー・セルの放出機構 |
| US7687189B2 (en) | 2004-04-28 | 2010-03-30 | Eveready Battery Company, Inc. | Housing for a sealed electrochemical battery cell |
| US7763375B2 (en) | 2006-05-24 | 2010-07-27 | Eveready Battery Company, Inc. | Current interrupt device for batteries |
| US7833647B2 (en) | 2004-04-28 | 2010-11-16 | Eveready Battery Company, Inc. | Closure vent seal and assembly |
| US8147999B2 (en) | 2008-06-11 | 2012-04-03 | Eveready Battery Company, Inc. | Closure assembly with low vapor transmission for electrochemical cell |
| CN107403895A (zh) * | 2017-08-30 | 2017-11-28 | 安徽环鑫电子有限公司 | 一种新型电池盖帽拉断开启结构 |
| CN109417134A (zh) * | 2016-06-29 | 2019-03-01 | 三洋电机株式会社 | 二次电池 |
-
1995
- 1995-12-11 JP JP7321989A patent/JPH09161753A/ja active Pending
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| US8173284B2 (en) | 2004-04-28 | 2012-05-08 | Eveready Battery Company, Inc. | Housing for a sealed electrochemical cell |
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