JPH09161625A - 引出型回路遮断器のシャッタ装置 - Google Patents

引出型回路遮断器のシャッタ装置

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JPH09161625A
JPH09161625A JP32207095A JP32207095A JPH09161625A JP H09161625 A JPH09161625 A JP H09161625A JP 32207095 A JP32207095 A JP 32207095A JP 32207095 A JP32207095 A JP 32207095A JP H09161625 A JPH09161625 A JP H09161625A
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JP
Japan
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shutter
plate
circuit breaker
mounting frame
guide
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Application number
JP32207095A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Ikeda
康孝 池田
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Terasaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Terasaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、遮断器本体に特別な部品を取り
付けることなく、遮断器本体が引き出されたとき自動的
に取付枠側の端子を覆うことができる引出型回路遮断器
のシャッタ装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 挿入状態から遮断器本体2を引き出す
と、本体側端子7と取付枠側端子5の接触が解消し、第
1のばね14の作用によりシャッタ保持板9がシャッタ
板10と共に水平移動した後、シャッタ板10が端子カ
バー19の左端面を摺動しながら第2のばね16の作用
により上方へ移動し、シャッタ板10が取付枠側端子5
の左端面を覆うとガイドピン11、12がガイド溝9
a、9bの起点に到達する。さらに遮断器本体2を引き
出すとシャッタ保持板9の水平移動がストッパ8bによ
って停止し、ロックプレート18が図示されないばねの
作用によって水平移動し、その切欠ぎ18bがガイドピ
ン11を抱え込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、引出型回路遮断
器の遮断器本体が引き出されたとき自動的に取付枠側の
端子を覆って感電事故を防止するシャッタ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な引出型回路遮断器が図8及び図
9に示されており、取付枠側端子50、51を取り付け
た絶縁物52を有する取付枠53と、正面から見たとき
取付枠53の一対の側板54の間を移動自在な遮断器本
体55とから構成されている。遮断器本体55は、引出
接触子56、57を介して取付枠側端子50、51と接
触する本体側端子58、59を有している。
【0003】図8は取付枠側端子50、51が本体側端
子58、59と接触している状態であって通常の使用状
態を示している。この状態において、図示されない左右
方向へのレールに沿って遮断器本体55を左方向すなわ
ち正面方向へ引き出すと、図9のごとく引出接触子5
6、57が取付枠側端子50、51から開離して主回路
は断路し、さらに左方向へ引き出すと遮断器本体55を
取付枠53から取り外すことができる。遮断器本体55
を取り外すと、絶縁物52の左側には取付枠側端子5
0、51の先端が露出し、不用意に触れると感電の危険
があるため、注文に応じて以下に説明するシャッタ装置
が備えられる。
【0004】この従来の技術によるシャッタ装置は、取
付枠53の一対の側板54にそれぞれ固定された一対の
ガイド部材60、一対のガイド部材60によって水平移
動可能な一対のシャッタ板保持部材61、一対のシャッ
タ板保持部材61に橋架されたシャッタ板62、シャッ
タ板保持部材61に垂直方向に形成された長孔61aに
よってガイドされて移動するガイドピン63、ガイドピ
ン63を植設した一対のシャッタ板保持部材64、一対
のシャッタ板保持部材64に橋架された上下一対のシャ
ッタ板65、シャッタ板保持部材64に備えられる動作
ピン66、動作ピン66と係合可能な傾斜縁と垂直縁が
形成され遮断器本体55に取り付けられた動作板67及
びシャッタ板保持部材61を遮断器本体55が引き出さ
れる方向に付勢させる図示されないばねを有している。
シャッタ板62、65のそれぞれには取付枠側端子5
0、51を挿通できる貫通孔62a,65aが形成され
ている。
【0005】この従来のシャッタ装置の動作を説明す
る。図9において、貫通孔62aは取付枠側端子50、
51に対向する位置にあるが、シャッタ板65は貫通孔
62aを塞ぐ位置にあるため取付枠側端子50、51は
露出していない。すなわち、この状態では遮断器正面
(この図において左方向)から取付枠側端子50、51
に触れることができないため安全である。この状態から
遮断器本体55を挿入、すなわち右方向へ移動させる
と、動作ピン66が動作板67の傾斜縁によって押圧さ
れる。この押圧によってシャッタ板保持部材64がシャ
ッタ板65と共に長孔61aに沿って上方へ移動する。
なお、このときシャッタ板保持部材61に作用する図示
されないばねの作用によって水平方向の移動はしない。
さらに遮断器本体55を挿入し、貫通孔65aと貫通孔
62aが一致したところで動作ピン66は動作板67の
垂直縁に達し、動作板67の垂直縁によって動作ピン6
6が水平方向に押圧される。この押圧により、図示され
ないばねの作用に抗してシャッタ板保持部材61、64
がそれぞれシャッタ板62、65と共に右方向へ移動す
る。この移動によって、取付枠側端子50、51が貫通
孔62a,65aから突き出てきて、引出接触子56、
57と接触して、取付枠側端子50、51と本体側端子
58、59とが接続され図8の接続状態となる。
【0006】接続状態から断路状態へ遮断器本体55を
引き出すときのシャッタ装置の動作は、シャッタ板保持
部材61が図示されないばねによって遮断器本体55の
引出方向に付勢しているため、遮断器本体55が引出方
向、すなわち図において左方向へ移動するのに追随して
シャッタ板保持部材61が引出方向に移動し、上述とは
逆の動作をしてシャッタ板65が自重によって下方に移
動し図9の状態に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来のシャッタ装
置は、遮断器本体側に斜面を有する特別の動作手段を備
える必要があった。さらに、遮断器本体の挿入操作にお
いて、シャッタ板65が上方へ移動する間シャッタ板6
5、62の右方向への移動を阻止するため、シャッタ板
保持部材61に作用する図示されないばねは相当強いも
のが必要であった。また、シャッタ板上側と下側の端子
の間に障害物がない上述のような引出型回路遮断器に取
り付けることは可能であったが、コンパクトに構成され
た、例えば特願平5−24222号公報において本願出
願人によって提案されたようなものには取り付けられな
いという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、シャッタ装置を駆動する作用力を伝
達するための特別な構成を遮断器本体に必要とせず、シ
ャッタ装置の必要な構成を取付枠側に備えるようにし
た。また、シャッタ板を1枚で構成し、遮断器本体の挿
入操作途中におけるシャッタ板の水平方向の移動の制限
を、強力なばねを必ずしも必要とせず固定物でも可能な
ようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、取付枠の対向する側板
の内側に遮断器本体の移動方向のガイド手段を有するガ
イド部材を備え、遮断器本体が挿入されるとき押圧され
てこのガイド手段に沿って移動可能なシャッタ保持板が
取り付けられる。シャッタ板には、その両端に左右方向
にはみ出したそれぞれ2本のガイドピンを垂直方向に配
設する。左右のシャッタ保持板にはそれぞれ2本のガイ
ド溝を形成し、この2本のガイド溝にシャッタ板のガイ
ドピンを挿入して、シャッタ板をシャッタ保持板で保持
する。したがって、ガイドピンがこのガイド溝をスライ
ド移動すると、シャッタ板が移動する。なお、この2本
のガイド溝の垂直方向の間隔を、シャッタ板の2本のガ
イドピンの垂直方向の間隔と等しくしているため、ガイ
ドピンがこのガイド溝に沿って移動してもシャッタ板は
常に垂直方向を維持する。
【0010】また、シャッタ板は第2のばねによって、
取付枠端子を覆う方向に付勢されており、遮断器本体が
断路位置にあるときシャッタ板のガイドピンは、シャッ
タ板保持部材のガイド溝の起点に位置する。この位置で
は、シャッタ板は取付枠端子を覆っている。シャッタ保
持部材のガイド溝は、この起点から水平方向に関しては
遮断器本体が引き出される方向、垂直方向に関してはシ
ャッタ板が開く方向となるように形成される。
【0011】したがって、挿入操作によりシャッタ保持
部材がシャッタ板と共に遮断器本体の挿入方向に移動し
ようとする。しかし、シャッタ板を挿入方向に移動する
ことを制限するストッパ手段を備えているため、シャッ
タ保持板だけが挿入方向に移動する。このためガイドピ
ンは、シャッタ保持板のガイド溝に沿って垂直方向でシ
ャッタ板が開く方向に移動する。なお、後述する実施例
では絶縁バリア19がストッパ手段となっている。
【0012】また、シャッタ保持板を遮断器本体が引き
出す方向に付勢する第1のばねを備えているため、遮断
器本体を引き出すときはシャッタ保持部材が遮断器本体
の移動に追随して移動し、遮断器本体を挿入するときと
は逆の経過をたどってシャッタ板が閉じる。
【0013】なお、シャッタ保持板に形成される2本の
ガイド溝は、直線状でも曲線状でも垂直方向の間隔がシ
ャッタ板のガイドピンの間隔を維持しておればどちらで
もよい。
【0014】さらに、シャッタ保持板に遮断器本体の引
出方向にスライドするように付勢されるロック板を備
え、このロック板によってガイドピンをガイド溝の起点
で保持するようにしているため、遮断器本体が断路位置
にあるときシャッタ板自体下方に押して無理に開けよう
と試みても、ガイドピンがガイド溝に沿って移動しない
ようにしている。なお、遮断器本体を挿入するときは、
まずこのロック板が押圧されガイドピンのロックを解消
させるため、正常にシャッタ板は開く。また、このシャ
ッタ保持板とロック板の重なる部分に貫通孔を設け、南
京錠によってロックすることもできる。
【0015】シャッタ保持板に形成されるガイド溝にシ
ャッタ板が開いた状態で保持できる変曲部を形成し、遮
断器本体が断路の位置においてガイドピンをこの変曲部
に移動させて、シャッタ板が開いた状態で容易に保守点
検できるようにしている。この状態で遮断器本体の挿入
操作を行っても、シャッタ保持板が挿入方向に移動し、
相対的にガイドピンが変曲部から元のガイド溝の位置に
復帰し正常に動作する。
【0016】
【実施例】この発明による引出型回路遮断器のシャッタ
装置の一実施例が図1ないし図7に示される。図2は、
このシャッタ装置を取り付けた引出型回路遮断器の側面
断面図を示しており、取付枠1とこの取付枠1を正面、
すなわち左方から見たときその対向する一対の側板の間
を移動自在な遮断器本体2とからなる。取付枠1には絶
縁物3に取り付けられた取付枠側端子4、5が備えら
れ、遮断器本体2には本体側端子6、7がそれぞれ取付
枠側端子4、5の方向に図示されないばねによって付勢
されて備えられる。図2は遮断器本体2が取付枠1に挿
入され取付枠側端子4、5がそれぞれ本体側端子6、7
に接触した状態を示しており、図示されない開閉機構に
より操作される可動接触子17によって取付枠側端子4
と取付枠側端子5の間が電気的に開路及び閉路される。
図2の状態から遮断器本体2を引出操作、すなわち図に
おいて左方向に移動させると、取付枠側端子4、5と本
体側端子6、7の接触が解消し断路状態となる。
【0017】この遮断器本体2は、構成の都合上、その
奥部分すなわち図2において右端部の中央部に突起部2
aが形成され、取付枠1と遮断器本体2の結合部の空間
が上下にA及びBに2分されている。このため、シャッ
タ装置は、取付枠側端子4及び5に対応して2組設けら
れる。なお、図2では、後述するシャッタ板10、1
0’だけが示されており、上側のシャッタ板10’は取
付枠側端子4の上方に、下側のシャッタ板10は取付枠
側端子5の下側にそれぞれ移動して開いている。これら
のシャッタ装置の構成と動作を以下に説明する。ただ
し、このシャッタ装置は、上下対称に同一構造で同一動
作をするため下側の装置についてのみ説明する。
【0018】図1はこのシャッタ装置の主要部を示す斜
視図であり、図3ないし図7は図1の後述するガイド部
材8のガイド溝8a部分のX−X面から見た部分図であ
る。このシャッタ装置は、取付枠1の対向する側板の内
側に左右対称に設けられるガイド部材8と、シャッタ保
持板9と、左右のシャッタ保持板9の間に橋架されるシ
ャッタ板10とを有する。シャッタ板10は絶縁板であ
って、その上部に切欠ぎ縁10aを有し、その両端には
ブロック材13が取り付けられ、それぞれのブロック材
13にはシャッタ板10から左右にはみ出して上下方向
に並んで2本のガイドピン11、12が植設される。な
お、この回路遮断器は3極用のため切欠ぎ縁10aは3
カ所に設けられる。
【0019】ガイド部材8には遮断器本体2の移動方向
のガイド溝8aが上部と下部に形成されている。シャッ
タ保持板9はガイド溝8aに沿ってスライド可能であっ
て、ガイド部材8との間に備えられる第1のばね14に
よって図において左方向に付勢され、その折曲部9cが
ガイド部材8に折り曲げて形成されるストッパ8bに当
接してそのスライドが制限される。シャッタ保持板9に
は、上部中央付近を起点として左斜め下に向けて2本の
ガイド溝9a、9bが形成される。この2本のガイド溝
にはそれぞれガイドピン11、12が挿入され、ガイド
ピン11、12がこのガイド溝に沿ってスラィドしても
シャッタ板10が垂直方向に維持されるように、2本の
ガイド溝は平行な直線状となっている。なお、これらの
溝は、ガイドピン11、12がスライドしてもシャッタ
板10が垂直方向に維持されるならば、平行な直線状で
なくてもよい。
【0020】ガイドピン11、12の先端に取り付けら
れたばね保持部材15とシャッタ保持板9の折曲部9c
との問には、第2のばね16が備えられ、ガイドピン1
1、12はガイド溝9a、9bに沿ってそれぞれの起点
方向、すなわち右上方に付勢されている。シャッタ保持
板9にはさらに、図示されないばねによって遮断器本体
2が引き出される方向に付勢されるロックプレート18
がスライド可能に備えられる。ロックプレート18の一
端18aはシャッタ保持板9から突き出し、他端に形成
される「U」字状切欠ぎ18bによってガイドピン11
を抱え込み、ガイドピン11のスライド、すなわちシャ
ッタ板10の移動を阻止している。
【0021】一方、取付枠側端子5は、本体側端子7と
の接触面5aを有する接触部材5bと外線接続部材5c
とそれらを結合する結合部材5dとからなる。このう
ち、遮断器本体側、すなわち絶縁物3よりも左に位置す
る接触部材5bと結合部材5dは接触面5aを除いて絶
縁物の端子カバー19によって覆われて周囲から絶縁さ
れている。また、遮断器本体2の奥、すなわち図におい
て右端部の構造物2bはシャッタ保持板9及びロックプ
レート18に対向している。
【0022】このように構成されたシャッタ装置の動作
について説明する。図3は遮断器本体2が引き出された
断路状態を示している。この状態では、シャッタ保持板
9はその移動可能範囲の左端に位置し、第2のばね16
の作用によりガイドピン11、12はそれぞれシャッタ
保持板9のガイド溝9a、9bの起点に位置し、シャッ
タ板10は取付枠側端子5の本体側端子7との接触面5
aを覆っている。さらにこの状態では、ロックプレート
18の「U」字状切欠ぎ18bがガイドピン11を抱え
込んでいるためガイドピン11が移動できない状態であ
り、誤ってシャッタ板10自体を下方に押し下げて開け
ようとしても開くことができず、安全である。
【0023】この状態において、遮断器本体2の挿入操
作をすると遮断器本体2が右方向に移動し、その構造物
2bによって押圧されロックプレート18が図示されな
いばねの作用に抗して右方向に移動し「U」字状切欠ぎ
18bによるガイドピン11の抱込みが解消し、ガイド
ピン11、12が移動可能な状態となる。このとき、構
造物2cはシャッタ保持板9の左端と当接している。さ
らに、遮断器本体2の挿入操作を続けると、第1のばね
14の作用に抗してシャッタ保持板9が押圧されてシャ
ッタ板10と共に右方向へ移動する。この移動が開始し
た直後に、シャッタ板10は、取付枠側端子5の接触部
材5bの左端よりわずかに左に突き出した端子カバー1
9の左端面に当接して右方向への移動が阻止される。こ
の阻止によって、第2のばね16の作用に抗してガイド
溝9a、9bの左縁がガイドピン11、12を押圧して
この左縁に沿って下方垂直方向へ移動させる。すなわ
ち、シャッタ板10が端子カバー19の左端面を摺動し
ながら下方へ垂直移動する。さらに、遮断器本体2を挿
入すると、取付枠側端子5の接触面5aがシャッタ板1
0の切欠ぎ縁10aから露出し、切欠ぎ縁10aが端子
カバー19の下側に到達した図4の状態となる。この状
態においては、シャッタ板10は右方向へ移動可能とな
り、挿入操作を続けると端子カバー19の下部を摺動し
ながらシャッタ保持板9と共にシャッタ板10が右方向
へ水平移動する。さらに、遮断器本体2を挿入すると本
体側端子7が取付枠側端子5と接触して図5の挿入操作
の完了状態に至る。
【0024】この挿入状態から遮断器本体2を引き出す
ときの動作は上述と逆となり、まず本体側端子7と取付
枠側端子5の接触が解消し、第1のばね14の作用によ
りシャッタ保持板9がシャッタ板10と共に左方向へ移
動し、切欠ぎ縁10aと端子カバー19の下部との係合
が解消するとシャッタ保持板9の移動に追随してシャッ
タ板10が端子カバー19の左端面を摺動しながら第2
のばね16の作用により上方へ移動し、シャッタ板10
が取付枠側端子5の左端面を覆うとガイドピン11、1
2がガイド溝9a、9bの起点に到達する。さらに遮断
器本体2を引き出すとシャッタ保持板9の左方向への移
動がストッパ8bによって停止し、ロックプレート18
が図示されないばねの作用によって左方向へ移動しその
「U」字状切欠ぎ18bがガイドピン11を抱え込み図
2の状態に戻る。
【0025】なお、図2の状態では、前述のごとくシャ
ッタ板10を直接操作しても取付枠側端子5の接触面5
aを露出させることができない。しかし、保守点検作業
のため遮断器本体2を引き出した状態で接触面5aを露
出させて点検したいときは、ロックプレート18を手で
押して「U」字状切欠ぎ18bによるガイドピン11の
抱込みを解消した後にシャッタ板10を下方へ押せば、
ガイドピン11、12がシャッタ保持板9の溝に沿って
移動し接触面5aを露出させることができる。露出させ
た状態でシャッタ板10を保持したい場合は、ガイドピ
ン12をガイド溝9bの端部から変曲した変曲部9dに
まで移動させればよく、この状態では第2のばね16が
右上方に作用しているためガイドピン11、12が起点
まで自己復帰することはない。この状態が図6に示され
る。
【0026】この状態に保持したままで、誤って遮断器
本体の挿入操作を行っても、シャッタ保持板9が右方向
に移動して、図7のごとくシャッタ板10の下端部が取
付枠1の絶縁物3に当接し、さらにシャッタ保持板9が
右方向に移動してもシャッタ板はその位置に留まるため
相対的にシャッタ板10が左方向に移動したこととな
り、ガイドピン12が変曲部9dから直線状のガイド溝
9bに復帰し、正常な動作に戻る。
【0027】なお、図3の状態でシャッタ保持板9とロ
ックプレート18の重なる位置に双方を貫通する孔9
e、18cがそれぞれ形成されており、この孔に南京錠
を差し込むことによってロックプレート18の操作を完
全に禁止することができるため、より安全性を高めるこ
とができる。
【0028】本実施例では、シャッタ保持板9を遮断器
本体の構造体で押圧するようにしているため、遮断器本
体にはこのシャッタ装置のための特別の部品は一切不要
であるが、寸法上無理があれば押圧のための簡単な部品
を本体に取り付けてもよい。
【0029】
【発明の効果】この発明による引出型回路遮断器のシャ
ッタ装置によれば、遮断器本体には特別な部品を取り付
ける必要がないため、遮断器本体の取り扱いが容易であ
り、取付枠にシャッタ装置を取り付けておけば、どの遮
断器本体を取り付けても、若しくは簡単な部品を取り付
けるだけでシャッタ装置を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による引出型回路遮断器のシャッタ装
置の一実施例の主要部の斜視図である。
【図2】図1のシャッタ装置が取り付けられる引出型回
路遮断器の側面断面図であって、遮断器本体が接続状態
にあるときの図である。
【図3】図1のシャッタ装置の側面断面図であって、遮
断器本体が断路状態にあるときの図である。
【図4】図1のシャッタ装置の側面断面図であって、遮
断器本体が断路状態と接続状態の間にあるときの図であ
る。
【図5】図1のシャッタ装置の側面断面図であって、遮
断器本体が接続状態にあるときの図である。
【図6】図1のシャッタ装置の側面断面図であって、遮
断器本体が断路状態においてシャッタ板を開いた状態で
保持している状態を示す図である。
【図7】図6の状態から遮断器本体を挿入したとき、自
動的にシャッタ板が正常な動作に復帰する状態を説明す
る図である。
【図8】従来の引出型回路遮断器のシャッタ装置の側面
断面図であって、遮断器本体が接続状態にあるときの図
である。
【図9】従来の引出型回路遮断器のシャッタ装置の側面
断面図であって、遮断器本体が断路状態にあるときの図
である。
【符号の説明】
1 取付枠 2 遮断器本体 8 ガイド部材 9 シャッタ保持板 9a,9b ガイド溝 9d 変曲部 10 シャッタ板 11,12 ガイドピン 14 第1のばね 16 第2のばね 18 ロックプレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付枠側端子を有する取付枠と、前記取
    付枠の左右の側板の間を水平方向に移動し前記取付枠側
    端子と接触及び開離する本体側端子を有する遮断器本体
    とからなる引出型回路遮断器のシャッタ装置であって、 前記取付枠のそれぞれの側板の内側に備えられる前記遮
    断器本体の移動方向のガイド手段と、 垂直状態で前記取付枠側端子を覆うシャッタ板と、 それぞれに2本のガイド溝が形成され、前記遮断器本体
    が挿入されるとき該遮断器本体によって押圧され前記ガ
    イド手段に沿って移動する左右一対のシャッタ保持板
    と、 前記シャッタ板の端部に垂直方向に並べて一端が連結さ
    れ、他端が前記シャッタ保持板のガイド溝に挿入される
    左右それぞれ2本のガイドピンと、 前記シャッタ保持板を前記遮断器本体が引き出される方
    向に付勢する第1のばねと、 前記シャッタ板が前記取付枠側端子を覆う方向に該シャ
    ッタ板を付勢する第2のばねと、 前記シャッタ板が前記取付枠側端子を覆っているとき遮
    断器本体の挿入方向へ前記シャッタ板が移動するのを阻
    止するストッパ手段とを備え、 前記シャッタ保持板に形成された2本のガイド溝は、そ
    の垂直方向の間隔が前記2本のガイドピンの間隔に等し
    く、且つ、前記シャッタ板が前記取付枠側端子を覆って
    いるときの前記ガイドピンの位置から前記遮断器本体が
    引き出される方向の上方又は下方に向けて形成されるこ
    とを特徴とする引出型回路遮断器のシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ板が閉じた位置で前記ガイ
    ドピンが移動することを妨げる方向に付勢されるロック
    手段が前記シャッタ保持板に備えられ、前記遮断器本体
    が挿入されるとき該遮断器本体は先ず前記ロック手段を
    押圧して前記ガイドピンが移動が可能な状態になってか
    ら前記シャッタ保持板を押圧することを特徴とする請求
    項1の引出型回路遮断器のシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ保持板に形成されるガイド
    溝には前記遮断器本体の挿入方向に曲がる変曲部が形成
    され、前記ガイドピンが該変曲部にあるときは前記シャ
    ッタ板を開いた位置に保持できることを特徴とする請求
    項1又は2の引出型回路遮断器のシャッタ装置。
JP32207095A 1995-12-11 1995-12-11 引出型回路遮断器のシャッタ装置 Pending JPH09161625A (ja)

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