JPH09160773A - マルチプロセッサシステムのマイクロプログラム交換方法 - Google Patents

マルチプロセッサシステムのマイクロプログラム交換方法

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JPH09160773A
JPH09160773A JP7317755A JP31775595A JPH09160773A JP H09160773 A JPH09160773 A JP H09160773A JP 7317755 A JP7317755 A JP 7317755A JP 31775595 A JP31775595 A JP 31775595A JP H09160773 A JPH09160773 A JP H09160773A
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JP
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microprogram
processor
exchange
shared memory
storage device
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JP7317755A
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Kenji Yamakami
憲司 山神
Akira Yamamoto
山本  彰
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記憶制御装置のマイクロプログラム交換にとも
ない、入出力を中断している時間を短くする。 【解決手段】クラスタ構成を持つ記憶制御装置100
は、外部に接続したサービスプロセッサ181からの指
示により、まずクラスタA面110(a)をオフライン
にしてマイクロプログラム交換を行い、次にクラスタB
面110(b)をオフラインにしてからクラスタA面を
オンラインにする。その後、クラスタB面をマイクロプ
ログラム交換後、オンラインにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数のプロセッサ
並びに共有メモリを有する情報処理システムに関し、特
に中央処理装置と記憶装置との間に介在して当該記憶装
置へのデータ記憶を制御する記憶制御装置を有する記憶
装置サブシステム、並びに、そのマイクロプログラム交
換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理システムにおいてデータ保持の
ために用いられる記憶装置サブシステムが備える記憶制
御装置は、入出力処理の効率化のために、マルチプロセ
ッサ構成になっているのが一般的である。例えば、外部
記憶装置の一種である磁気ディスク装置の制御を行なう
ディスク制御装置として、共有メモリを介して各プロセ
ッサが通信を行う共有メモリ型マルチプロセッサ構成の
ディスク制御装置が知られている。このような記憶制御
装置では、各プロセッサは内部メモリにプログラムを格
納していて、各々が独立して動作する。一方で、各プロ
セッサ間で共有が必要な情報は共有メモリに格納され
る。
【0003】上記共有メモリ型マルチプロセッサシステ
ムの記憶制御装置におけるマイクロプログラム交換は、
オフライン状態、すなわち中央処理装置からの入出力を
止めた状態で行う場合が多い。まず交換すべきマイクロ
プログラムを例えばサービスプロセッサ備付けのハード
ディスク内に格納しておき、中央処理装置と記憶制御装
置間のデータ転送パスをオフラインにした後、電源オフ
・オンを行い、記憶制御装置を立上げ直して、新マイク
ロプログラムに交換する。
【0004】一方、このような記憶装置サブシステムに
おいて、オンライン状態、すなわち中央処理装置からの
入出力を止めずにマイクロプログラム交換を行う方法と
して、本願出願人による特願平6−99705号に記載
される技術がある。ここに記載される技術によれば、ク
ラスタと呼ばれるプロセッサと共有メモリのグループ毎
にマイクロプログラム交換が行なわれる。本方式では、
マイクロプログラム交換過程で、一時的にクラスタ毎に
新旧のマイクロプログラムが混在して動作するが、ある
クラスタ内で実行中のジョブ(処理単位)は、ウエイト
・ポストを繰り返しても、他のクラスタでは実行されな
いように制御することで、混在によるプログラムの誤動
作を防止している。各クラスタのマイクロプログラム交
換を行う時は、一時的に当該クラスタに接続するデータ
転送パスをオフライン状態にするが、中央処理装置から
記憶制御装置へのデータ転送パスは、各クラスタ毎に1
本以上接続されていることがほとんどなので、結果とし
て中央処理装置の入出力を止めずに、すなわちオンライ
ンで記憶制御装置のマイクロプログラム交換が可能とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特願平6−99705
号に記載されている技術は、オンライン中にマイクロプ
ログラム交換を行うことが可能ではあるが、共有メモリ
の内容変更を含むプログラム交換は行えない場合があ
る。例えば、共有メモリのアドレッシングの変更があっ
た場合、特願平6−99705号に記載されている方法
では、新マイクロプログラムに交換されたプロセッサ
が、旧マイクロプログラム対応になっている共有メモリ
をアクセスすることがあり、誤った情報を参照、更新し
て、誤動作を引き起こす怖れがある。別の例として、共
有メモリの制御情報の定義が変更された場合、特願平6
−99705号に記載の方法では、旧マイクロプログラ
ムで動作中のプロセッサが設定した制御情報を、新マイ
クロプログラムで動作中のプロセッサが参照すると、誤
動作を引き起こすこともあり得る。
【0006】上記の理由から共有メモリの内容変更を含
むマイクロプログラム交換は、オフラインで実施するこ
とになるが、できるだけオフラインとしている時間を短
くするのが望ましい。通常、電源オフ・オンによる記憶
制御装置の再立ち上げには10分以上かかり、大容量キ
ャッシュを登載し、キャッシュ上にペンディングデータ
(まだ記憶装置に反映されていないライトデータ)が多
く存在する場合には、30分〜1時間かかることもあ
る。この間記憶装置に対する中央処理装置の入出力は停
止しているため、業務に与える影響も大きい。
【0007】以上から本発明の目的は、中央処理装置か
ら記憶制御装置をオフラインにしている時間をできるだ
け短くして、マイクロプログラム交換を可能にすること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による記憶装置サブシステムは、記憶装置へ
のデータ入出力を制御する記憶制御装置と、記憶制御装
置に通信手段を介して接続されるサービスプロセッサと
を有して構成される。記憶制御装置には、中央処理装置
に対して、データ転送パスをオフラインまたはオンライ
ンにするように指示する手段、マイクロプログラム交換
対象のクラスタ内で、ジョブの有無の監視を行う手段、
サービスプロセッサからの指示により共有メモリへのア
クセスを一時抑止する手段が設けられる。一方、サービ
スプロセッサには、マイクロプログラム交換のシーケン
スを制御する手段が設けられる。
【0009】本発明の好ましい態様においては、サービ
スプロセッサのシーケンス制御により、クラスタ毎にオ
フライン要求、マイクロプログラム交換、リブート(プ
ロセッサの再立ち上げ)、オンライン要求のシーケンス
制御が行なわれる。一方、記憶制御装置では、サービス
プロセッサからの要求を受けて、オフライン指示手段に
より、中央処理装置に対して、データ転送パスをオフラ
インにするよう指示し、ジョブ監視手段により、当該ク
ラスタで実行中のジョブが完了するまで待つ。その後、
共有メモリアクセス抑止手段により、サービスプロセッ
サからオンライン指示を受けるまでの間、共有メモリへ
のアクセスを一時抑止して、誤動作を防ぐ。以上の処理
の後、オフライン完了の報告をサービスプロセッサに行
い、それを受けて、マイクロプログラム交換を行う。そ
の後、各プロセッサ毎にリブートを実行して、新プログ
ラムの実行を可能とする。
【0010】さらにサービスプロセッサは、最終クラス
タをオフラインにした後に、既にプログラム交換が終了
しているクラスタに対して、オンライン要求を発行し、
これを受けて記憶制御装置では、オンライン指示手段に
より、中央処理装置に対して、データ転送パスをオンラ
インにするよう指示する。
【0011】最終クラスタに対しても、上述した方法
で、オフライン要求、マイクロプログラム交換、リブー
ト、オンライン要求を実行して、マイクロプログラム交
換を完了する。
【0012】以上の方法によりマイクロプログラム交換
が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態にお
ける記憶装置システムの構成図である。図1により、装
置構成について述べる。記憶装置システム199は、1
台以上(図1においては2台)の中央処理装置160に
接続される記憶制御装置100と、記憶制御装置100
に接続される少なくとも1台(図1においては4台)の
記憶装置170とを有している。記憶制御装置100
は、2つのクラスタ、A面クラスタ180(a)とB面
クラスタ180(b)より構成されている。なお、以下
の説明において、特にA面、B面の区別を必要としない
ときは、参照番号の添字(a)、(b)は省略する(他
の構成部分についても同様)。各クラスタ180への電
源供給は、それぞれ別系統になっていて、電源遮断によ
り一方のクラスタ180がダウンしても、他方のクラス
タで、動作を行なうことが可能となっている。本実施例
においては、このように、クラスタ構成を持つ記憶制御
装置を例に説明するが、クラスタ構成を持たない記憶制
御装置についても、装置構成を独立して動作可能な複数
のグループに分割可能な場合には、適用できる。
【0014】記憶制御装置100は、中央処理装置16
0にチャネルパス190を介して、また複数の記憶装置
170にドライブパス195を介して接続されている。
一方のクラスタ180がダウンしても、他方のクラスタ
180で入出力処理を続行させるために、各中央処理装
置160は、クラスタ180毎に一本以上のチャネルパ
ス190を持っている。同様の理由により、記憶制御装
置100は、各記憶装置170に対しても、各クラスタ
から複数のドライブ転送パス195を持っている。
【0015】各クラスタ180は、マルチプロセッサ制
御を実行する上で必要な共通制御情報を格納する共有メ
モリ110、データを一時的に格納するキャッシュメモ
リ130、キャッシュメモリの管理情報を格納するディ
レクトリ120、中央処理装置160−キャッシュメモ
リ130−記憶装置170間のデータ転送制御を行うプ
ロセッサ140、及び、マイクロプログラム等のプロセ
ッサ固有情報を格納するフラッシュメモリ(FM)15
0を含む。さらに、共有メモリ110、キャッシュメモ
リ130、並びに、ディレクトリ120へのプロセッサ
140からのアクセスは、共通バス196を介して行
う。
【0016】2つの共有メモリ、A面共有メモリ110
(a)及びB面共有メモリ110(b)は、正常な状態
では同一の内容を保持している。各プロセッサ140か
らの共有メモリ110へのアクセスモードとしては、以
下のアクセスモードがある。
【0017】・2重リード、2重ライト:リード、ライ
ト共、A面共有メモリ110(a)、B面共有メモリ1
10(b)の両者に対して行う。共有メモリ110が双
方とも正常である時はこのモードでアクセスする。
【0018】・A面リード、A面ライト:リード、ライ
ト共、A面共有メモリ110(a)に対して行う。B面
共有メモリ110(b)が、障害や保守により閉塞して
いる時にこのモードでアクセスする。
【0019】・A面リード、2重ライト:リードはA面
共有メモリ110(a)から、ライトはA面共有メモリ
110(a)、B面共有メモリ110(b)の両方に対
して行う。B面共有メモリ110(b)が閉塞から回復
するときに、本モードでアクセスする。
【0020】・B面リード、B面ライト:リード、ライ
ト共、B面共有メモリ110(b)に対して行う。A面
共有メモリ110(a)が障害、保守等により閉塞して
いる時にこのモードでアクセスする。
【0021】・B面リード、2重ライト:リードはB面
共有メモリ110(b)から、ライトは両者に対して行
う。A面共有メモリ110(a)が閉塞から回復すると
きに、本モードでアクセスする。
【0022】さらに、システムの立上げ時や、SVP1
81から要求のあった時は、プロセッサ140は共有メ
モリ110のイニシャライズを行う。また、閉塞状態か
ら回復する時や、SVP181から要求のあったときに
は、正常な共有メモリ110から回復した共有メモリ1
10へのデータのコピーが行われる。
【0023】A面キャッシュメモリ130(a)、及び
B面キャッシュメモリ130(b)には記憶装置170
上のデータのコピー(クリーンデータと呼ぶ)、または
記憶装置170に未反映のデータ(ダーティデータと呼
ぶ)が格納さるが、基本的には異なる記憶装置アドレス
のデータがそれぞれのキャッシュメモリに格納される。
従って2つあるディレクトリ120の内容もそれぞれ異
なり、それぞれの面に対応するキャッシュメモリ130
の管理情報を保持している。
【0024】保守機能をサポートするサービスプロセッ
サ(SVP)181は、LANケーブル185を介して
各プロセッサ140に接続されていて、プロセッサ14
0との通信が可能である。さらにSVP181は、マイ
クロプログラムを格納しておくハードディスク(HD)1
82を内部に持つ。
【0025】図2は、SVP181により実施される処
理のフローチャートである。
【0026】まずステップ200で、記憶制御装置10
0に対して、キャッシュ禁止モードを設定する。本モー
ドが設定されている間、キャッシュメモリ130上への
データ保持は抑止される。続いてステップ205で、共
有メモリ120に格納されている共有メモリ情報の待避
を指示する。共有メモリ情報待避指示に対して、指示を
受けた各プロセッサ140は、共有メモリ110に格納
された情報の内、保持する必要のある情報、例えば、装
置構成情報、資源実装情報、さらに後述するアドレスパ
ス管理テーブルをFM150に格納する。続く、ステッ
プ210では、A面クラスタ180(a)の各プロセッ
サ140に対して、オフライン指示を発行し、A面クラ
スタ180(a)の各プロセッサ140の動作モードを
縮体動作に移行する。縮体動作とは、SVP181から
の指示以外のいかなる処理もおこなわない動作モードで
ある。本動作モードによって、共有メモリ110へのア
クセスを抑止する。各プロセッサ140がオフライン状
態になると、ステップ220で、ハードディスク182
に格納されている新マイクロプログラムを、A面クラス
タ180(a)の各FM150にコピーして、ステップ
225で、各プロセッサ140をリブートする。ステッ
プ227で、共有メモリのアクセスモードを、B面リー
ド、B面ライトに設定する。続いてステップ230で、
A面クラスタ180(a)のあるプロセッサ140に対
して、A面共有メモリ110(a)のイニシャライズを
指示する。
【0027】以上で、A面クラスタ180(a)の各プ
ロセッサ140が実行するマイクロプログラムが新マイ
クロプログラムに交換され、A面共有メモリ180
(a)も新マイクロプログラム対応に更新される。
【0028】続いて、B面クラスタ180(b)のマイ
クロプログラム交換が以下の手順で行われる。まずステ
ップ235で、SVP181は、B面クラスタ180
(b)の各プロセッサ140に対してオフライン指示を
発行し、その動作モードを縮体動作に移行する。この時
点の記憶装置システム199の状態は、A面クラスタ1
80(a)の各プロセッサは新マイクロプログラムで縮
体動作中で、A面共有メモリ110(a)、A面ディレ
クトリ120(a)、A面キャッシュメモリ130
(a)は新マイクロプログラム対応に初期化されてい
る。一方、B面クラスタ180(b)では、各プロセッ
サは旧マイクロプログラムで縮退動作中で、B面共有メ
モリ110(b)、B面ディレクトリ120(b)、B
面キャッシュメモリ130(b)は旧マイクロプログラ
ム対応のままである。
【0029】その後、ステップ245でSVP181
は、共有メモリ110のアクセスモードを、A面リー
ド、A面ライトに設定し、ステップ250で、A面クラ
スタ110(a)の各プロセッサ140に対して、オン
ライン指示を発行する。A面クラスタ110(a)の各
プロセッサ140のオンライン状態への移行が完了する
と、A面クラスタ180(a)による中央処理装置16
0からの入出力処理が再開される。この時点で、A面ク
ラスタ110(a)は新マイクロプログラムで入出力動
作中、B面クラスタ110(b)は旧マイクロプログラ
ムで縮退動作中となる。ここで、ステップ245におい
て共有メモリ110のアクセスモードを変更するのは、
縮退動作を解除される新マイクロプログラムで動作中の
プロセッサ140が、旧マイクロプログラム対応のB面
共有メモリ110(b)をアクセスするのを防ぐためで
ある。
【0030】続くステップ260では、ハードディスク
182に格納されている新マイクロプログラムを、B面
クラスタ180(b)の各FM150にコピーする。そ
して、ステップ265でB面クラスタ180(b)の各
プロセッサ140をリブートする。さらに、ステップ2
67で、共有メモリアクセスモードをA面リード、二重
ライトに設定して、ステップ270で、B面クラスタ1
80(b)のあるプロセッサ140に対して、A面共有
メモリ110(a)からB面共有メモリ110(b)へ
のデータコピーを指示する。ここで、共有メモリ110
のコピーを行う理由は、A面クラスタはすでに新マイク
ロプログラム対応で動作中であり、A面共有メモリの内
容はすでに、新マイクロプログラムに対応したものとな
っているため、その内容は、そのままB面クラスタで利
用可能であることによる。その後、ステップ273で、
共有メモリアクセスモードを2重リード、2重ライトに
設定し、ステップ275でB面クラスタ180(b)の
各プロセッサ140に対して、オンライン指示を発行す
る。
【0031】以上で、A面、B面両クラスタのマイクロ
プログラム交換が完了する。
【0032】図3は、SVP181からのキャッシュ禁
止モード設定指示に対するプロセッサ140の処理のフ
ローチャートである。キャッシュの使用を禁止する理由
は、マイクロプログラム交換中に、記憶装置システム1
99を一時的にオフライン状態にして、共有メモリ11
0及びディレクトリ120を初期化するため、データ保
持か不可能になる。このため、上述したように、SVP
181はマイクロプログラムの交換に先立って、キャッ
シュ禁止モードの設定を行ないキャッシュの使用を禁止
する。キャッシュ禁止モードでは、キャッシュメモリ1
30を全く使用しないか、または使用してもダーティデ
ータを保存しない、つまり中央処理装置160のライト
要求に対しては、それに同期して記憶装置170にデー
タをライトしなくてはならない。
【0033】キャッシュ禁止モード設定指示を受けたプ
ロセッサ140は、ステップ300で、共有メモリ11
0にキャッシュ利用禁止モードを設定する。次に、ステ
ップ310から330で、ディレクトリ120をサーチ
して、ダーティデータの有無を判定し、もしダーティデ
ータが存在すれば、それらを全て記憶装置170にライ
トする。以上が各プロセッサ140により実行されるキ
ャッシュ禁止モード設定処理である。
【0034】プロセッサ140は、キャッシュ禁止モー
ドが設定されていることを検出すると、中央処理装置1
60からのライト要求に対して、キャッシュメモリ13
0にライトデータを格納せずに、記憶装置170に直接
ライトするか、あるいは、格納してもすぐさま記憶装置
170にそのライトデータをライトして、中央処理装置
160にライトコンプリートを報告する。
【0035】図4は、SVP181が発行するオフライ
ン処理要求(図2、ステップ210、235)を受けて
プロセッサ140が行なうオフライン処理のフローチャ
ートである。
【0036】SVP181からオフライン処理要求を受
けたプロセッサ140は、ステップ410で、自プロセ
ッサ140経由でオンラインとなっている全記憶装置1
70について、中央処理装置160との間で、オフライ
ン処理を行う。オンラインの記憶装置170は、図5に
示すアドレスパス管理テーブルで管理されている。本テ
ーブルは、プロセッサ番号(カラム510)、チャネル
パス番号(カラム520)、及び、記憶装置番号(カラ
ム530)から構成されていて、チャネルパスiからプ
ロセッサjを経由してアクセス可能な記憶装置kを示
す。ここで、i、j、kはそれぞれプロセッサ番号、チ
ャネルパス番号、記憶装置番号を表す。各プロセッサ1
40は、本テーブルを用いて、オフライン処理を行う。
オフライン処理の詳細については、従来技術、例えば、
IBM社 IBM 3990 Storage Control Planning, Installat
ion, and Storage Administration Guide. GA32-0100-0
7, P26記載の、CUIR等の手法を適用すればよいため、こ
こでは説明を省略する。
【0037】ステップ420では、自プロセッサ140
が実行すべき処理が残っているかどうかをチェックし
て、もし存在すれば、その処理を完了させる。ステップ
410のオフライン処理によって、中央処理装置160
からの処理要求はないが、記憶装置システム199が内
部的に実行中の処理はまだ残っている可能性がある。し
たがってステップ420は必要である。自プロセッサ1
40で実行すべき処理が全てなくなれば、ステップ43
0で、SVP181に対してオフライン処理完了を報告
する。
【0038】続いてステップ440で、各プロセッサ1
40は縮体動作を開始する。
【0039】以上の処理によりマイクロプログラム交換
対象のクラスタ180のオフライン処理が完了する。
【0040】上述したように、クラスタ180のオフラ
イン処理が完了すると、SVP181は新マイクロプロ
グラムをFM182にコピーした後、各プロセッサに対
してリブートを行う。リブートでは、FM182のマイ
クロプログラムをプロセッサ140のローカルメモリに
展開して、プログラムのスタートアドレスから実行させ
るが、ここは従来技術で実現可能なので、説明は省略す
る。
【0041】マイクロプログラム交換では、プログラム
不良や、新機能のサポート等により、これらメモリの初
期化が必要となる場合がある。例えば新機能サポートの
ために、共有メモリ110の構造体の追加が必要な場
合、情報が格納される共有メモリ110内のアドレスが
変わることがあり、新マイクロプログラムでは、旧マイ
クロプログラム対応の共有メモリ110にアクセスする
ことができない可能性がある。このために、リブート後
もSVP181からの指示があるまで、縮体動作を続行
する。例えば、図2のステップ225が終了した段階で
は、共有メモリ110の内容は、旧マイクロプログラム
対応のままである。このため、マイクロプログラム交換
が完了し、新マイクロプログラムで動作中のA面クラス
タ180(a)のプロセッサ140からはアクセスでき
ない。ゆえに縮体モードでの動作が必要となる。
【0042】図6は、SVP181が発行する初期化指
示要求(図2、ステップ230)を受けたプロセッサ1
40が行なう共有メモリのイニシャライズ処理のフロー
チャートである。以下に説明する手順で、SVP181
により初期化指示要求を受けたA面クラスタ180
(a)の特定のプロセッサ140は、共有メモリ11
0、ディレクトリ120、キャッシュメモリ130の初
期化を行う。
【0043】まずステップ610及び620で、指定さ
れた面、この場合、A面共有メモリ110(a)、A面
キャッシュメモリ130(a)、A面ディレクトリ12
0(a)のイニシャライズを行い、それぞれの内容を新
マイクロプログラム対応の内容に更新する。続いてステ
ップ630で、FM150に待避しておいた共有メモリ
情報を、A面共有メモリ110(a)に展開し、処理を
完了する。
【0044】本処理が実行される前に、SVP181は
共有メモリのアクセスモードをB面リード、B面ライト
に設定済みのため、旧マイクロプログラムで動作中のB
面クラスタ180(b)のプロセッサが、新マイクロプ
ログラム対応のA面共有メモリ180(a)をアクセス
することはない。
【0045】図7は、SVP181が発行するオンライ
ン指示(図2、ステップ250)を受けたプロセッサ1
40が行なうオンライン移行処理のフローチャートであ
る。
【0046】オンライン指示を受けたプロセッサ140
は、まず、ステップ710、で中央処理装置160に対
してオンライン状態に回復するために、オンライン回復
処理要求を発行する。オンライン回復処理については、
先のCUIRの手法を用いることが可能であり、ここで
は詳細な説明は省略する。そして、ステップ720で
は、アドレスパス管理テーブルを回復する。続いてステ
ップ730で、縮退モードを解除する。このステップ
で、各プロセッサ140は共有メモリ110へのアクセ
スを再開して、入出力要求の受付が可能になる。最後に
ステップ740で、SVP181に対してオンライン移
行完了を報告する。
【0047】以上の処理により、本実施例におけるマイ
クロプログラム交換は完了する。このマイクロプログラ
ム交換方式では、記憶装置システム199がオフライン
になっている時間、つまり中央処理装置160からの入
出力が停止している時間の短縮が目的だが、その時間は
B面クラスタ110(b)のオフライン処理を行う時
間、並びにA面クラスタ110(a)をオンラインにす
る時間の和となる。オフライン処理時間は、現在実行中
の全ジョブが完了する時間で決まるが、これは通常であ
れば、数100ミリ秒〜数秒で完了することができる。
その他のオーバヘッドを考慮したとしても、入出力処理
の停止時間を数秒程度とすることが可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明による記憶制御装置では、独立し
て動作可能なサブシステム、例えばクラスタ、に装置を
分割して、サブシステム毎にマイクロプログラム交換を
行うことによって、中央処理装置からの入出力を止めて
いる時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の装置構成図である。
【図2】サービスプロセッサの処理のフローチャートで
ある。
【図3】キャッシュ禁止モード設定処理のフローチャー
トである。
【図4】オフライン処理のフローチャートである。
【図5】アドレスパス管理テーブルの構成図である。
【図6】共有メモリイニシャライズ処理のフローチャー
トである。
【図7】オンライン移行処理のフローチャートである。
【符号の説明】
100:記憶制御装置、110:共有メモリ、120:
ディレクトリ、130:キャッシュメモリ、140:プ
ロセッサ、150:フラッシュメモリ、160:中央処
理装置、170:記憶装置、180:クラスタ、18
1:サービスプロセッサ、182:ハードディスク、1
90:チャネルパス、195:ドライブパス、196:
バス、199:記憶装置システム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央処理装置に接続され、データを格納す
    る記憶装置と、前記中央処理装置と前記記憶装置との間
    に介在し、マイクロプログラムに従って動作する複数の
    制御プロセッサ、制御情報を格納する複数の共有メモ
    リ、及びデータを一時的に格納するキャッシュメモリと
    を備える記憶制御装置と、該記憶制御装置に通信手段を
    介して接続されたサービスプロセッサとを有する記憶装
    置サブシステムにおいて、前記マイクロプログラムを、
    動作中の第一のマイクロプログラムから第二のマイクロ
    プログラムに交換するためのマイクロプログラムの交換
    方法であって、前記記憶制御装置を、一つ以上の共有メ
    モリと一つ以上の制御プロセッサから構成される独立し
    て動作可能な複数のサブシステムに分割しておき、各サ
    ブシステムごとに順次、前記中央処理装置からの入出力
    要求を停止したオフライン状態に移行させ、オフライン
    状態としたサブシステム内の第一のマイクロプログラム
    を第二のマイクロプログラムに交換し、最後のサブシス
    テムをオフライン状態にした時に、既にマイクロプログ
    ラム交換を完了している他のサブシステムを中央処理装
    置からの入出力要求を受け付けるオンライン状態にする
    ことを特徴とするマイクロプログラム交換方法。
  2. 【請求項2】前記サブシステムへの分割は、前記記憶制
    御装置の電源供給単位を基準に行なわれることを特徴と
    する請求項1記載のマイクロプログラム交換方法。
  3. 【請求項3】前記第二のマイクロプログラムへの交換
    は、マイクロプログラムの交換完了後、処理の対象とな
    っているサブシステム内の制御プロセッサのリブートを
    行ない、当該サブシステム内の1つの制御プロセッサに
    より当該サブシステム内の共有メモリの内容を初期化す
    る処理を含むことを特徴とする請求項1または2記載の
    マイクロプログラム交換方法。
  4. 【請求項4】前記共有メモリの初期化処理は、前記サー
    ビスプロセッサの指示によって行なわれることを特徴と
    する請求項3記載のマイクロプログラム交換方法。
  5. 【請求項5】前記オフライン状態への移行は、前記サー
    ビスプロセッサからの指示によって、前記キャッシュ上
    に格納された前記記憶装置に未反映のライトデータを前
    記記憶装置に書き込む処理を含むことを特徴とする請求
    項1乃至4いずれかに記載のマイクロプログラム交換方
    法。
  6. 【請求項6】前記マイクロプログラム交換中は前記記憶
    装置に未反映のライトデータを前記キャッシュ上に保持
    しないように制御されることを特徴とする請求項5記載
    のマイクロプログラム交換方法。
  7. 【請求項7】前記マイクロプログラムの交換中は、前記
    サービスプロセッサの指示により、前記制御プロセッサ
    による前記共有メモリ及び前記キャッシュメモリへのア
    クセスが抑止されることを特徴とする請求項1乃至4い
    ずれかに記載のマイクロプログラム交換方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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