JPH09158783A - 気化器の空燃比調整装置 - Google Patents
気化器の空燃比調整装置Info
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- JPH09158783A JPH09158783A JP34652995A JP34652995A JPH09158783A JP H09158783 A JPH09158783 A JP H09158783A JP 34652995 A JP34652995 A JP 34652995A JP 34652995 A JP34652995 A JP 34652995A JP H09158783 A JPH09158783 A JP H09158783A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回り止めに弾性材料製の押え板を用いた調整
弁の組付けを簡単化し、また振動と空気や燃料の漏れを
防止して適正な空燃比調整を行う。 【解決手段】 気化器本体１の外表面２に重ねた押え板
２１にねじ切りして挿通させたねじ杆１３の先端の軸部
１６に弾性材料製のシール部材２４を嵌装して弁室５，
８に圧入した。シール部材２４は調整弁１２を固定し気
化器本体１に対して振動させないとともに、ねじ嵌合部
分の隙間からの空気や燃料の漏れをなくし、且つ押え板
２１を外表面２に密着固定させる。
弁の組付けを簡単化し、また振動と空気や燃料の漏れを
防止して適正な空燃比調整を行う。 【解決手段】 気化器本体１の外表面２に重ねた押え板
２１にねじ切りして挿通させたねじ杆１３の先端の軸部
１６に弾性材料製のシール部材２４を嵌装して弁室５，
８に圧入した。シール部材２４は調整弁１２を固定し気
化器本体１に対して振動させないとともに、ねじ嵌合部
分の隙間からの空気や燃料の漏れをなくし、且つ押え板
２１を外表面２に密着固定させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は気化器においてエン
ジンに供給する混合気の空燃比を調整するため燃料また
は空気の流量を制御する手動の調整弁を具えた空燃比調
整装置に関するものである。
ジンに供給する混合気の空燃比を調整するため燃料また
は空気の流量を制御する手動の調整弁を具えた空燃比調
整装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】エンジンに供給する混合気を気化器で調
整する場合、自動車用エンジンの気化器においては、ア
イドル燃料流量を制御するほかに一部でブリード空気の
ような補正空気流量を制御することによって空燃比を調
整している。また、汎用エンジンの気化器においては、
各部の位置や寸法の僅かな狂いまたは部品の品質差によ
る燃料流量の変動割合が大きいことから、主燃料および
低速燃料の両方の流量を制御することによって空燃比を
調整している。
整する場合、自動車用エンジンの気化器においては、ア
イドル燃料流量を制御するほかに一部でブリード空気の
ような補正空気流量を制御することによって空燃比を調
整している。また、汎用エンジンの気化器においては、
各部の位置や寸法の僅かな狂いまたは部品の品質差によ
る燃料流量の変動割合が大きいことから、主燃料および
低速燃料の両方の流量を制御することによって空燃比を
調整している。
【０００３】これらの調整にあたって、気化器本体の燃
料通路または空気通路に設けた弁室を貫通してこれらに
差し込まれ通路有効面積を無段階に変化させる針状の弁
体と、弁室に連通したねじ孔にねじ込まれて弁体を回し
ながら前後動させるねじ杆と、気化器本体外部に突出し
てねじ杆を回すための頭部とを具えた調整弁が用いられ
ている。
料通路または空気通路に設けた弁室を貫通してこれらに
差し込まれ通路有効面積を無段階に変化させる針状の弁
体と、弁室に連通したねじ孔にねじ込まれて弁体を回し
ながら前後動させるねじ杆と、気化器本体外部に突出し
てねじ杆を回すための頭部とを具えた調整弁が用いられ
ている。
【０００４】このような調整弁を調整後の所定位置に固
定する回り止め手段として慣用されている圧縮コイルば
ねを気化器本体と頭部との間に嵌入したものは、ばねと
頭部との接触摩擦によって回転しないようにしている。
定する回り止め手段として慣用されている圧縮コイルば
ねを気化器本体と頭部との間に嵌入したものは、ばねと
頭部との接触摩擦によって回転しないようにしている。
【０００５】一方、ねじ孔の雌ねじとねじ杆の雄ねじと
の間には寸法公差による隙間が存在しており、エンジン
や車両、機械などの運転に伴って発生する振動によって
調整弁が動いて燃料や空気の正確且つ安定した計量を妨
げる原因となる。
の間には寸法公差による隙間が存在しており、エンジン
や車両、機械などの運転に伴って発生する振動によって
調整弁が動いて燃料や空気の正確且つ安定した計量を妨
げる原因となる。
【０００６】従って、調整弁を動かないように安定よく
設定位置に固定させるためには、かなり長いばねを用い
強い力で頭部に圧接させる必要がある。このため、調整
弁の突出部分が長くなって振動により発生する回転モー
メントが大きく、調整弁が回転して空燃比を狂わせる原
因となる。また、ハウジングに納めて汎用エンジンに組
付ける場合、突出部分が長いためハウジングを大形化し
なければならない。
設定位置に固定させるためには、かなり長いばねを用い
強い力で頭部に圧接させる必要がある。このため、調整
弁の突出部分が長くなって振動により発生する回転モー
メントが大きく、調整弁が回転して空燃比を狂わせる原
因となる。また、ハウジングに納めて汎用エンジンに組
付ける場合、突出部分が長いためハウジングを大形化し
なければならない。
【０００７】その対応策として、弾性材料である合成樹
脂で作られた押え板にねじ杆よりも小径の孔を設け、ね
じ杆をこの孔にねじ切りさせながら挿通して気化器本体
のねじ孔にねじ込み、押え板を圧縮コイルばねに代わる
回り止め手段とすることが特公平１−２８２２０号公報
に提案されている。
脂で作られた押え板にねじ杆よりも小径の孔を設け、ね
じ杆をこの孔にねじ切りさせながら挿通して気化器本体
のねじ孔にねじ込み、押え板を圧縮コイルばねに代わる
回り止め手段とすることが特公平１−２８２２０号公報
に提案されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載されて
いる技術は、気化器本体にねじ孔を横切って薄い四角形
の凹部を設け、そこへ四角形の押え板を嵌込んだもので
あり、押え板は前後の両表面および外側周面が凹部の向
かい合った内表面および三方の内側周面に接することに
よって前後動および回転動がともに不能の状態でねじ杆
を挿通させる。
いる技術は、気化器本体にねじ孔を横切って薄い四角形
の凹部を設け、そこへ四角形の押え板を嵌込んだもので
あり、押え板は前後の両表面および外側周面が凹部の向
かい合った内表面および三方の内側周面に接することに
よって前後動および回転動がともに不能の状態でねじ杆
を挿通させる。
【０００９】従って、気化器本体に押え板を嵌込むため
の凹部をねじ杆に対して直角に設けることが必要であっ
て気化器の製造にそれだけ余計な手段を要するばかり
か、押え板をその孔がねじ孔と同心になるように凹部に
嵌込まなければならないのできわめて面倒である。更
に、ねじ孔とねじ杆との隙間を通って空気または燃料が
漏れるのを避けられず、殊に寸法の僅かな狂いが燃料流
量を大きく変動させやすい汎用エンジン向け気化器にお
いては、ねじの加工精度を充分高くして漏れを少なくす
ることが要求されるが、小径のねじ孔および小形の調整
ねじに高精度のねじ加工を施すことはきわめて厄介であ
る。
の凹部をねじ杆に対して直角に設けることが必要であっ
て気化器の製造にそれだけ余計な手段を要するばかり
か、押え板をその孔がねじ孔と同心になるように凹部に
嵌込まなければならないのできわめて面倒である。更
に、ねじ孔とねじ杆との隙間を通って空気または燃料が
漏れるのを避けられず、殊に寸法の僅かな狂いが燃料流
量を大きく変動させやすい汎用エンジン向け気化器にお
いては、ねじの加工精度を充分高くして漏れを少なくす
ることが要求されるが、小径のねじ孔および小形の調整
ねじに高精度のねじ加工を施すことはきわめて厄介であ
る。
【００１０】本発明は弾性材料製の押え板を調整弁の回
り止め手段に用いた前記のものがもっている製造および
組付けが面倒であるという点、および調整弁のねじ嵌合
部分からの空気または燃料の漏れを避けられないという
点を解決し、構造が簡単で押え板の組付けが容易である
ことに加えて、空気または燃料の漏れがなく、更に振動
に対しても安定した状態で調整弁が設置されているもの
とすることを課題として発明されたものである。
り止め手段に用いた前記のものがもっている製造および
組付けが面倒であるという点、および調整弁のねじ嵌合
部分からの空気または燃料の漏れを避けられないという
点を解決し、構造が簡単で押え板の組付けが容易である
ことに加えて、空気または燃料の漏れがなく、更に振動
に対しても安定した状態で調整弁が設置されているもの
とすることを課題として発明されたものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】即ち、そのために本発明
は押え板を気化器本体の外表面に重ねて配置するととも
に、調整弁のねじ杆と弁体との間の軸部に弾性材料で作
られたシール部材を嵌装しこれを弁室に圧入させた。
は押え板を気化器本体の外表面に重ねて配置するととも
に、調整弁のねじ杆と弁体との間の軸部に弾性材料で作
られたシール部材を嵌装しこれを弁室に圧入させた。
【００１２】従って、押え板を設置するための特別の加
工を気化器本体に施す必要がなくなり、またシール部材
は弁室とねじ嵌合部分とを遮断してねじ加工精度がよく
なくても空気または燃料の漏れを防止し、また振動を吸
収して調整弁が動くのを防止するものであり、前記の課
題が解決されることとなる。
工を気化器本体に施す必要がなくなり、またシール部材
は弁室とねじ嵌合部分とを遮断してねじ加工精度がよく
なくても空気または燃料の漏れを防止し、また振動を吸
収して調整弁が動くのを防止するものであり、前記の課
題が解決されることとなる。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明を汎用エンジン向け気化器
であって、主燃料用および低速燃料用の二つの調整弁を
具えたものに実施した形態を図面に基いて説明すると、
図１および図２において図示しないダイヤフラム式また
は浮子式の定燃料室から同じく図示しない吸気路に開口
した主ノズルおよびアイドルポート，スローポートに至
る主燃料通路４および低速燃料通路７のそれぞれの有効
面積を各別に調整する二つの手動の調整弁１２，１２が
互いに接近して配置されている。
であって、主燃料用および低速燃料用の二つの調整弁を
具えたものに実施した形態を図面に基いて説明すると、
図１および図２において図示しないダイヤフラム式また
は浮子式の定燃料室から同じく図示しない吸気路に開口
した主ノズルおよびアイドルポート，スローポートに至
る主燃料通路４および低速燃料通路７のそれぞれの有効
面積を各別に調整する二つの手動の調整弁１２，１２が
互いに接近して配置されている。
【００１４】二つの燃料通路４，７は弁室５，８および
ジェット６，９を有しており、気化器本体１の一つの外
表面２から弁室５，８のそれぞれに連通する二つのねじ
孔１０，１０が互いに平行に設けられている。弁室５，
８はねじ孔１０よりも小径であり、且つこれらとジェッ
ト６，９とはそれぞれ同一中心軸線上に配置されてい
る。
ジェット６，９を有しており、気化器本体１の一つの外
表面２から弁室５，８のそれぞれに連通する二つのねじ
孔１０，１０が互いに平行に設けられている。弁室５，
８はねじ孔１０よりも小径であり、且つこれらとジェッ
ト６，９とはそれぞれ同一中心軸線上に配置されてい
る。
【００１５】二つの調整弁１２，１２は同一寸法に作ら
れており、ねじ孔１０にねじ込まれるねじ杆１３と、そ
の基端の工具係合溝１４を設けた頭部１５と、ねじ杆１
３よりも小径であってその先端から前方へ延びる軸部１
６と、軸部１６の先端に突出形成された針状の弁体１７
とからなる構成であって、従来のものと同じである。
れており、ねじ孔１０にねじ込まれるねじ杆１３と、そ
の基端の工具係合溝１４を設けた頭部１５と、ねじ杆１
３よりも小径であってその先端から前方へ延びる軸部１
６と、軸部１６の先端に突出形成された針状の弁体１７
とからなる構成であって、従来のものと同じである。
【００１６】回り止めとして働く押え板２１は合成樹脂
で作られ、一枚で二つの調整弁１２に共用させるように
なっており、二つのねじ孔１０，１０と同一の間隔で形
成した二つの孔２２，２２を有している。これらの孔２
２はねじ杆１３の雄ねじの山径よりも小径であるが谷径
よりも大径とされている。
で作られ、一枚で二つの調整弁１２に共用させるように
なっており、二つのねじ孔１０，１０と同一の間隔で形
成した二つの孔２２，２２を有している。これらの孔２
２はねじ杆１３の雄ねじの山径よりも小径であるが谷径
よりも大径とされている。
【００１７】また、空気や燃料の漏れ止めとして働くシ
ール部材２４は合成樹脂で短円筒状に作られており、そ
の内径は軸部１６の径と等しいかまたはこれよりも僅か
に大きく、外径は弁室５，８の内径よりも少し大きくさ
れている。
ール部材２４は合成樹脂で短円筒状に作られており、そ
の内径は軸部１６の径と等しいかまたはこれよりも僅か
に大きく、外径は弁室５，８の内径よりも少し大きくさ
れている。
【００１８】このような構成の本形態においては、先ず
シール部材２４を軸部１６に嵌装し、次に孔２２をねじ
孔１０と目視によりほぼ同心に位置させて押え板２１を
外表面２に重ねて調整弁１２を先端の弁体１７から孔２
２，ねじ孔１０へと差込む。そして、ねじ杆１３の先端
が孔２２の入口に接したとき頭部１５をねじ込み方向へ
回すことによってねじ杆１３が孔２２をねじ切りしなが
ら挿通され、続いてねじ孔１０にねじ込まれるようにな
る。弁体１７がねじ孔１０から弁室５，８に進入してジ
ェット６，９に接近したとき、シール部材２４が弁室
５，８に到達して圧入されはじめ、弁体１７がジェット
６，９に所定長さ差込まれて通路有効面積を所定空燃比
が得られる値に設定したとき、シール部材２４はかなり
の長さが弁室５，８に圧入されて軸部１６および弁室
５，８の周面に密着するものである。従って、調整を終
わったとき調整弁１２はねじ嵌合部分の隙間による戻り
を生じることなくその位置に固定され、押え板２１は外
表面２に密着している。
シール部材２４を軸部１６に嵌装し、次に孔２２をねじ
孔１０と目視によりほぼ同心に位置させて押え板２１を
外表面２に重ねて調整弁１２を先端の弁体１７から孔２
２，ねじ孔１０へと差込む。そして、ねじ杆１３の先端
が孔２２の入口に接したとき頭部１５をねじ込み方向へ
回すことによってねじ杆１３が孔２２をねじ切りしなが
ら挿通され、続いてねじ孔１０にねじ込まれるようにな
る。弁体１７がねじ孔１０から弁室５，８に進入してジ
ェット６，９に接近したとき、シール部材２４が弁室
５，８に到達して圧入されはじめ、弁体１７がジェット
６，９に所定長さ差込まれて通路有効面積を所定空燃比
が得られる値に設定したとき、シール部材２４はかなり
の長さが弁室５，８に圧入されて軸部１６および弁室
５，８の周面に密着するものである。従って、調整を終
わったとき調整弁１２はねじ嵌合部分の隙間による戻り
を生じることなくその位置に固定され、押え板２１は外
表面２に密着している。
【００１９】二つの調整弁１２，１２は主燃料通路４お
よび低速燃料通路７に対して任意の順序で組付けること
ができ、且つ図１に示す組付け状態で平板からなる押え
板２１を外表面２に固定する。
よび低速燃料通路７に対して任意の順序で組付けること
ができ、且つ図１に示す組付け状態で平板からなる押え
板２１を外表面２に固定する。
【００２０】一方、弁室５，８に圧入されているシール
部材２４は押え板２１と協働して調整弁１２を先端近く
と基端近くの二個所で支持し、エンジンや車両、機械な
どの運転に伴って発生する振動を吸収して調整弁１２が
気化器本体１に対して動くのを防止する。このため、ね
じ孔１０の雌ねじとねじ杆１３の雄ねじとの加工精度が
低く寸法公差が大きくても、振動による調整弁１２の動
きがなくなって通路有効面積を所定の一定値に維持し、
燃料の計量を正確に且つ安定よく行わせるものである。
また、シール部材２４は弁室５，８とねじ孔１０とを完
全に遮断しているので、ねじ孔１０とねじ杆１３との隙
間を通って空気が侵入し或いは燃料が流出して空燃比を
狂わせる、という現象が解消されるものである。
部材２４は押え板２１と協働して調整弁１２を先端近く
と基端近くの二個所で支持し、エンジンや車両、機械な
どの運転に伴って発生する振動を吸収して調整弁１２が
気化器本体１に対して動くのを防止する。このため、ね
じ孔１０の雌ねじとねじ杆１３の雄ねじとの加工精度が
低く寸法公差が大きくても、振動による調整弁１２の動
きがなくなって通路有効面積を所定の一定値に維持し、
燃料の計量を正確に且つ安定よく行わせるものである。
また、シール部材２４は弁室５，８とねじ孔１０とを完
全に遮断しているので、ねじ孔１０とねじ杆１３との隙
間を通って空気が侵入し或いは燃料が流出して空燃比を
狂わせる、という現象が解消されるものである。
【００２１】尚、図のように二つの調整弁１２，１２を
互いに接近させて配置し一つの押え板２１を共用させた
場合、回り止め手段としてばねを用いたものに見られる
ばねが互いに接触干渉して回り止め機能を損なわせるこ
とがある、という心配がなくなる。また、一つの調整弁
１２に対して一つの押え板２１を用いる場合は、例えば
ねじ孔１０が開口している外表面２と交叉する外表面３
に重なる部分をもったＬ形の押え板とすることにより、
気化器本体１に何の加工も施すことなく回り止めとして
の機能をもたせることができる。
互いに接近させて配置し一つの押え板２１を共用させた
場合、回り止め手段としてばねを用いたものに見られる
ばねが互いに接触干渉して回り止め機能を損なわせるこ
とがある、という心配がなくなる。また、一つの調整弁
１２に対して一つの押え板２１を用いる場合は、例えば
ねじ孔１０が開口している外表面２と交叉する外表面３
に重なる部分をもったＬ形の押え板とすることにより、
気化器本体１に何の加工も施すことなく回り止めとして
の機能をもたせることができる。
【００２２】尚また、シール部材２４は合成樹脂の短円
筒体としたが、合成ゴムのＯリングや成型パッキンの複
数個を軸部１６に嵌装して構成してもよい。
筒体としたが、合成ゴムのＯリングや成型パッキンの複
数個を軸部１６に嵌装して構成してもよい。
【００２３】
【発明の効果】以上のように、弾性材料で作った押え板
を回り止め手段に用いた調整弁の先端部を弾性材料で作
ったシール部材を弁室に圧入することによって支持させ
た本発明によると、調整弁を調整位置に戻りや振動を生
じることなく安定よく固定させて燃料や空気の通路有効
面積を所定の一定値に維持し、且つ押え板を気化器本体
の外表面に密着させて重ねるという簡単な手段で回り止
めとしての機能を充分に発揮させることができるととも
に、ねじ孔とねじ杆のねじ加工精度が低くても空気や燃
料の漏れが防止される。このため、燃料または空気の計
量を正確且つ安定よく行い所定の空燃比を得ることがで
きるものである。
を回り止め手段に用いた調整弁の先端部を弾性材料で作
ったシール部材を弁室に圧入することによって支持させ
た本発明によると、調整弁を調整位置に戻りや振動を生
じることなく安定よく固定させて燃料や空気の通路有効
面積を所定の一定値に維持し、且つ押え板を気化器本体
の外表面に密着させて重ねるという簡単な手段で回り止
めとしての機能を充分に発揮させることができるととも
に、ねじ孔とねじ杆のねじ加工精度が低くても空気や燃
料の漏れが防止される。このため、燃料または空気の計
量を正確且つ安定よく行い所定の空燃比を得ることがで
きるものである。
【図１】本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図２】図１の分解縦断面図。
１気化器本体，２外表面，４，７燃料通路，５，８弁
室，１０ねじ孔，１２調整弁，１３ねじ杆，１６軸部，
１７弁体，２１押え板，２２孔，２３シール部材，
室，１０ねじ孔，１２調整弁，１３ねじ杆，１６軸部，
１７弁体，２１押え板，２２孔，２３シール部材，
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年５月２０日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１１
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１１】
【課題を解決するための手段】即ち、そのために本発明
は調整弁のねじ杆と弁体との間の軸部に弾性材料で作ら
れたシール部材を嵌装しこれを弁室に圧入させた。ま
た、これに加えて弾性材料で作られた押え板を気化器本
体の外表面に重ねて配置しねじ杆をねじ切りして挿通さ
せた。
は調整弁のねじ杆と弁体との間の軸部に弾性材料で作ら
れたシール部材を嵌装しこれを弁室に圧入させた。ま
た、これに加えて弾性材料で作られた押え板を気化器本
体の外表面に重ねて配置しねじ杆をねじ切りして挿通さ
せた。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１２
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１２】シール部材は弁室とねじ嵌合部分とを遮断
してねじ加工精度がよくなくても空気や燃料の漏れを防
止するとともに 振動を吸収して調整弁が動くのを防止
し、しかも組付けが簡単である。加えて、押え板を用い
たときは振動の吸収が更に有効となり、且つその設置の
ための特別の加工を気化器本体に施す必要もない。
してねじ加工精度がよくなくても空気や燃料の漏れを防
止するとともに 振動を吸収して調整弁が動くのを防止
し、しかも組付けが簡単である。加えて、押え板を用い
たときは振動の吸収が更に有効となり、且つその設置の
ための特別の加工を気化器本体に施す必要もない。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２０】一方、弁室５，８に圧入されているシール
部材２４はエンジンや車両、機械などの運転に伴って発
生する振動を吸収して調整弁１２が気化器本体１に対し
て動くのを防止する。このため、ねじ孔１０の雌ねじと
ねじ杆１３の雄ねじとの加工精度が低く寸法公差が大き
くても、振動による調整弁１２の動きがなくなって通路
有効面積を所定の一定値に維持し、燃料の計量を正確に
且つ安定よく行わせるものである。また、シール部材２
４は弁室５，８とねじ孔１０とを完全に遮断しているの
で、ねじ孔１０とねじ杆１３との隙間を通って空気が侵
入し或いは燃料が流出して空燃比を狂わせる、という現
象が解決されるものである。押え板２１はシール剖材２
４と協働して調整弁１２を先端近くと基端近くの二個所
で支持し、振動を更に有効に吸収して調整弁１２の安定
性を向上する。更に、調整弁１２に外力による衝撃が加
えられてもシール部材２４および押え板２１の弾性力で
調整位置に復元し、弁体１７の位置が変動して空燃比を
狂わせるということがない。
部材２４はエンジンや車両、機械などの運転に伴って発
生する振動を吸収して調整弁１２が気化器本体１に対し
て動くのを防止する。このため、ねじ孔１０の雌ねじと
ねじ杆１３の雄ねじとの加工精度が低く寸法公差が大き
くても、振動による調整弁１２の動きがなくなって通路
有効面積を所定の一定値に維持し、燃料の計量を正確に
且つ安定よく行わせるものである。また、シール部材２
４は弁室５，８とねじ孔１０とを完全に遮断しているの
で、ねじ孔１０とねじ杆１３との隙間を通って空気が侵
入し或いは燃料が流出して空燃比を狂わせる、という現
象が解決されるものである。押え板２１はシール剖材２
４と協働して調整弁１２を先端近くと基端近くの二個所
で支持し、振動を更に有効に吸収して調整弁１２の安定
性を向上する。更に、調整弁１２に外力による衝撃が加
えられてもシール部材２４および押え板２１の弾性力で
調整位置に復元し、弁体１７の位置が変動して空燃比を
狂わせるということがない。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２３
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２３】
【発明の効果】以上のように、弾性材料で作ったシール
部材を弁室に圧入することによって調整弁の先端部を支
持させた本発明によると、調整弁を調整位置に戻りや振
動を生じることなく安定よく固定させて燃料や空気の通
路有効面積を所定の一定値に維持させることができると
ともに、ねじ孔とねじ杆のねじ加工精度が低くても空気
や燃料の漏れが防止される。このため、燃料または空気
の計量を正確且つ安定よく行い所定の空燃比を得ること
ができるものである。また、押え板は気化器本体の外表
面に密着させて重ねるという簡単な手段で回り止めとし
ての機能を充分に発揮させることができ、且つシール部
材と協働して調整弁を更に安定よく固定するものであ
る。
部材を弁室に圧入することによって調整弁の先端部を支
持させた本発明によると、調整弁を調整位置に戻りや振
動を生じることなく安定よく固定させて燃料や空気の通
路有効面積を所定の一定値に維持させることができると
ともに、ねじ孔とねじ杆のねじ加工精度が低くても空気
や燃料の漏れが防止される。このため、燃料または空気
の計量を正確且つ安定よく行い所定の空燃比を得ること
ができるものである。また、押え板は気化器本体の外表
面に密着させて重ねるという簡単な手段で回り止めとし
ての機能を充分に発揮させることができ、且つシール部
材と協働して調整弁を更に安定よく固定するものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 ねじ杆およびその先端に軸部を経て形成
された針状の弁体からなる調整弁と、前記ねじ杆よりも
小径の孔を有し弾性材料で作られた押え板と、前記軸部
に嵌装される弾性材料で作られたシール部材とを具え；
前記調整弁のねじ杆は前記押え板の孔をねじ切りして挿
通し気化器本体のねじ孔にねじ込まれているとともに、
前記弁体は前記ねじ孔の先端に連通させて燃料または空
気の通路に設けた弁室を貫通して前記通路に差込まれて
おり、前記押え板は前記気化器本体の外表面に重ねら
れ、且つ前記シール部材は前記軸部に嵌装して前記弁室
に圧入されている；ことを特徴とする気化器の空燃比調
整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34652995A JPH09158783A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 気化器の空燃比調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34652995A JPH09158783A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 気化器の空燃比調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09158783A true JPH09158783A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18384047
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34652995A Withdrawn JPH09158783A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 気化器の空燃比調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09158783A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6302384B1 (en) | 2000-06-01 | 2001-10-16 | Walbro Corporation | Needle valve carburetor |
| US6454246B1 (en) * | 2000-11-17 | 2002-09-24 | Walbro Corporation | Carburetor with separate nozzle post member |
| US6540212B2 (en) * | 2000-03-29 | 2003-04-01 | Walbro Corporation | Carburetor valve rotational setting retainer assembly |
| EP1380747A2 (en) | 2002-07-11 | 2004-01-14 | Walbro Engine Management, L.L.C. | Carburetor air-fuel mixture adjustment assembly |
| US7070173B2 (en) | 2002-07-11 | 2006-07-04 | Walbro Engine Management, L.L.C. | Carburetor air-fuel mixture adjustment assembly |
| CN107061051A (zh) * | 2015-11-06 | 2017-08-18 | 沃尔布罗有限责任公司 | 化油器空气‑燃料混合物调节组件和工具 |
| US11118536B2 (en) | 2018-12-17 | 2021-09-14 | Walbro Llc | Tamper resistant adjustment valve for a charge forming device |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP34652995A patent/JPH09158783A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6540212B2 (en) * | 2000-03-29 | 2003-04-01 | Walbro Corporation | Carburetor valve rotational setting retainer assembly |
| US6302384B1 (en) | 2000-06-01 | 2001-10-16 | Walbro Corporation | Needle valve carburetor |
| US6454246B1 (en) * | 2000-11-17 | 2002-09-24 | Walbro Corporation | Carburetor with separate nozzle post member |
| EP1380747A2 (en) | 2002-07-11 | 2004-01-14 | Walbro Engine Management, L.L.C. | Carburetor air-fuel mixture adjustment assembly |
| US7070173B2 (en) | 2002-07-11 | 2006-07-04 | Walbro Engine Management, L.L.C. | Carburetor air-fuel mixture adjustment assembly |
| CN107061051A (zh) * | 2015-11-06 | 2017-08-18 | 沃尔布罗有限责任公司 | 化油器空气‑燃料混合物调节组件和工具 |
| US11118536B2 (en) | 2018-12-17 | 2021-09-14 | Walbro Llc | Tamper resistant adjustment valve for a charge forming device |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |