JPH09157444A - 加硫性ゴム組成物 - Google Patents
加硫性ゴム組成物Info
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- JPH09157444A JPH09157444A JP33994495A JP33994495A JPH09157444A JP H09157444 A JPH09157444 A JP H09157444A JP 33994495 A JP33994495 A JP 33994495A JP 33994495 A JP33994495 A JP 33994495A JP H09157444 A JPH09157444 A JP H09157444A
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- rubber
- copolymer rubber
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- conjugated diene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 摩擦係数と耐摩耗性とのバランスに優れ、と
くに磁気テープ装置等のピンチローラ用途に適した加硫
性ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 不飽和ニトリル単位15〜40重量%、
不飽和ジカルボン酸エステル単位20〜40重量%を有
するブタジエン−不飽和ジカルボン酸エステル−アクリ
ロニトリル共重合体ゴムを水素化したニトリル基含有高
飽和共重合体ゴム60〜40重量%と、エチレン−プロ
ピレン−ジシクロペンタジエン三元共重合体ゴムである
エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム40〜60重
量%とからなるゴム混合物100重量部に対して、FE
F−LSからなる低ストラクチャーのカーボンブラック
20〜8重量部、ジオクチルフタレートからなる可塑剤
5〜20重量部および有機過酸化物系加硫剤0.5〜2
0重量部を配合してなる。
くに磁気テープ装置等のピンチローラ用途に適した加硫
性ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 不飽和ニトリル単位15〜40重量%、
不飽和ジカルボン酸エステル単位20〜40重量%を有
するブタジエン−不飽和ジカルボン酸エステル−アクリ
ロニトリル共重合体ゴムを水素化したニトリル基含有高
飽和共重合体ゴム60〜40重量%と、エチレン−プロ
ピレン−ジシクロペンタジエン三元共重合体ゴムである
エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム40〜60重
量%とからなるゴム混合物100重量部に対して、FE
F−LSからなる低ストラクチャーのカーボンブラック
20〜8重量部、ジオクチルフタレートからなる可塑剤
5〜20重量部および有機過酸化物系加硫剤0.5〜2
0重量部を配合してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ装置等
に使用されるピンチローラ用に適した加硫性ゴム組成物
に関する。
に使用されるピンチローラ用に適した加硫性ゴム組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
ゴムのブタジエン部分の不飽和結合を水素化したニトリ
ル基含有高飽和共重合体ゴムとエチレン−プロピレン系
共重合体ゴムとの混合組成物は、耐候性・加工性に優れ
ていることが知られている(例えば、特開昭61−28
3639号公報など)。だが、これらのゴム組成物は、
とくに自動車部品等のように、耐候性・加工性に優れて
いることに加えて、高強度、耐油性等が要求される用途
には好適なゴム材料であるものの、自動車部品等以外の
用途においては、その用途に特徴的な要求性能を充足す
るためには不明確な点が多く、例えば、磁気テープ装置
等のピンチローラのように、磁気テープをスムーズにか
つ正確に移送する機能を長期間保持しなければならない
用途には、その性能が不充分であると考えられていた。
ゴムのブタジエン部分の不飽和結合を水素化したニトリ
ル基含有高飽和共重合体ゴムとエチレン−プロピレン系
共重合体ゴムとの混合組成物は、耐候性・加工性に優れ
ていることが知られている(例えば、特開昭61−28
3639号公報など)。だが、これらのゴム組成物は、
とくに自動車部品等のように、耐候性・加工性に優れて
いることに加えて、高強度、耐油性等が要求される用途
には好適なゴム材料であるものの、自動車部品等以外の
用途においては、その用途に特徴的な要求性能を充足す
るためには不明確な点が多く、例えば、磁気テープ装置
等のピンチローラのように、磁気テープをスムーズにか
つ正確に移送する機能を長期間保持しなければならない
用途には、その性能が不充分であると考えられていた。
【0003】従来、磁気テープ装置等に使用されるピン
チローラのゴム被覆には、シリコーンゴム、クロロプレ
ンゴム、ウレタンゴムあるいはアクリロニトリル−ブタ
ジエン系ゴムが用いられ、また、磁気テープの走行を安
定化すべく種々の手法が提案されている(たとえば、特
開平2−273357号公報、特開昭61−22416
3号公報、特開平1−187165号公報など)。しか
し、近年ピンチローラの高性能化の要求は高まり、従来
のゴム材料では、かかる要求を充足するには不十分な場
合も生じ、改良手法が望まれていた。
チローラのゴム被覆には、シリコーンゴム、クロロプレ
ンゴム、ウレタンゴムあるいはアクリロニトリル−ブタ
ジエン系ゴムが用いられ、また、磁気テープの走行を安
定化すべく種々の手法が提案されている(たとえば、特
開平2−273357号公報、特開昭61−22416
3号公報、特開平1−187165号公報など)。しか
し、近年ピンチローラの高性能化の要求は高まり、従来
のゴム材料では、かかる要求を充足するには不十分な場
合も生じ、改良手法が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本発明者等
が、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとエチレン−プ
ロピレン系共重合体ゴムとの混合物に、低ストラクチャ
ーのカーボンブラックを配合したゴム組成物を調製した
ところ、摩擦係数と耐摩耗性とのバランスが良好である
ことを見いだし、さらに、これをピンチローラ用途に適
用してみると、意外にも、磁気テープの定速走行性が良
好であることを見出し、この知見に基いて本発明を完成
させるに至った。
が、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとエチレン−プ
ロピレン系共重合体ゴムとの混合物に、低ストラクチャ
ーのカーボンブラックを配合したゴム組成物を調製した
ところ、摩擦係数と耐摩耗性とのバランスが良好である
ことを見いだし、さらに、これをピンチローラ用途に適
用してみると、意外にも、磁気テープの定速走行性が良
好であることを見出し、この知見に基いて本発明を完成
させるに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体の共役ジエ
ン部分を水素化してなるニトリル基含有高飽和共重合体
ゴム70〜30重量%とエチレン−α−オレフィン系共
重合体ゴム30〜70重量%とからなるゴム混合物10
0重量部に対して、低ストラクチャーのカーボンブラッ
ク10〜100重量部、可塑剤3〜30重量部及び有機
過酸化物系加硫剤0.1〜30重量部を配合してなる加
硫性ゴム組成物が提供される。
ば、不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体の共役ジエ
ン部分を水素化してなるニトリル基含有高飽和共重合体
ゴム70〜30重量%とエチレン−α−オレフィン系共
重合体ゴム30〜70重量%とからなるゴム混合物10
0重量部に対して、低ストラクチャーのカーボンブラッ
ク10〜100重量部、可塑剤3〜30重量部及び有機
過酸化物系加硫剤0.1〜30重量部を配合してなる加
硫性ゴム組成物が提供される。
【0006】
(ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム)本発明で使用す
るニトリル基含有高飽和共重合ゴムは、不飽和ニトリル
−共役ジエン共重合体ゴムまたは不飽和ニトリル−共役
ジエン−エチレン性不飽和モノマー三元共重合体ゴムの
共役ジエン単位部分を水素化したものであり、該共重合
体ゴム中の結合アクリロニトリル含量10〜50重量
%、好ましくは15〜40重量%、ヨウ素価80以下、
好ましくは、60以下を有し、ムーニー粘度(M
L 1+4 、100℃)は30〜300未満、好ましくは5
0〜200の範囲、さらに好ましくは60〜150の範
囲のゴムである。結合アクリロニトリル含量は、要求性
能に応じて最適の結合アクリロニトリル含量のものが選
択される。
るニトリル基含有高飽和共重合ゴムは、不飽和ニトリル
−共役ジエン共重合体ゴムまたは不飽和ニトリル−共役
ジエン−エチレン性不飽和モノマー三元共重合体ゴムの
共役ジエン単位部分を水素化したものであり、該共重合
体ゴム中の結合アクリロニトリル含量10〜50重量
%、好ましくは15〜40重量%、ヨウ素価80以下、
好ましくは、60以下を有し、ムーニー粘度(M
L 1+4 、100℃)は30〜300未満、好ましくは5
0〜200の範囲、さらに好ましくは60〜150の範
囲のゴムである。結合アクリロニトリル含量は、要求性
能に応じて最適の結合アクリロニトリル含量のものが選
択される。
【0007】ヨウ素価が80を超えると、耐熱性および
強度が低下する。ヨウ素価の下限は格別限定されない
が、過度に低いと加硫が困難になる場合があるので、概
して、ヨウ素価が少くとも1のものが用いられる。ムー
ニー粘度が30未満では長期間の高圧下での耐久性が不
充分で、圧縮永久ひずみ、つぶれ(圧縮緩和)が改善さ
れない。また300を越えると混練時の加工性が悪くな
る。
強度が低下する。ヨウ素価の下限は格別限定されない
が、過度に低いと加硫が困難になる場合があるので、概
して、ヨウ素価が少くとも1のものが用いられる。ムー
ニー粘度が30未満では長期間の高圧下での耐久性が不
充分で、圧縮永久ひずみ、つぶれ(圧縮緩和)が改善さ
れない。また300を越えると混練時の加工性が悪くな
る。
【0008】ニトリル基含有高飽和共重合ゴムの具体例
としてはブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム、
イソプレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴ
ム、イソプレン−アクリロニトリル共重合体ゴムなどを
水素化したもの;ブタジエン−メチルアクリレート−ア
クリロニトリル共重合体ゴム、ブタジエン−アクリル酸
−アクリロニトリル共重合体ゴム、ブタジエン−不飽和
ジカルボン酸エステル−アクリロニトリル共重合体ゴム
などを水素化したものが例示される。また、ブタジエン
−エチレン−アクリロニトリル共重合体ゴムも含まれ
る。
としてはブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム、
イソプレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴ
ム、イソプレン−アクリロニトリル共重合体ゴムなどを
水素化したもの;ブタジエン−メチルアクリレート−ア
クリロニトリル共重合体ゴム、ブタジエン−アクリル酸
−アクリロニトリル共重合体ゴム、ブタジエン−不飽和
ジカルボン酸エステル−アクリロニトリル共重合体ゴム
などを水素化したものが例示される。また、ブタジエン
−エチレン−アクリロニトリル共重合体ゴムも含まれ
る。
【0009】上記のニトリル基含有高飽和共重合ゴムを
製造するために使用されるモノマーを例示する。不飽和
ニトリルの具体例としては、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、α−クロロアクリロニトリルなどが挙げ
られる。
製造するために使用されるモノマーを例示する。不飽和
ニトリルの具体例としては、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、α−クロロアクリロニトリルなどが挙げ
られる。
【0010】共役ジエンの具体例としては、1,3−ブ
タジエン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエンなどが挙げられる。
タジエン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエンなどが挙げられる。
【0011】さらに、不飽和ニトリル−共役ジエン−エ
チレン性不飽和モノマー三元共重合体ゴムには、不飽和
ニトリル及び共役ジエンと共重可能なエチレン性不飽和
モノマーその他のモノマーが用いられる。
チレン性不飽和モノマー三元共重合体ゴムには、不飽和
ニトリル及び共役ジエンと共重可能なエチレン性不飽和
モノマーその他のモノマーが用いられる。
【0012】そのようなモノマーとしては、スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルピリジンなどの芳香族ビニ
ル系モノマー;ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジ
エン、1,4−ヘキサジエンなどの非共役ジエン系モノ
マー;メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチ
ルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ペンチ
ルアクリレート、イソノニルアクリレート、n−ヘキシ
ルアクリレート、2−メチル−ペンチルアクリレート、
n−オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、n−ドテシルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレートなどの炭素数1〜18程度
のアルキル基を有するアクリレートおよびメタクリレー
ト;メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアク
リレート、エトキシエチルアクリレート、ブトキシエチ
ルアクリレート、エトキシプロピルアクリレートなどの
全炭素数2〜12程度のアルコキシアルキル基を有する
アクリレート;α−またはβ−シアノエチルアクリレー
ト、α−、β−またはγ−シアノプロピルアクリレー
ト、シアノブチルアクリレート、シアノヘキシルアクリ
レート、シアノオクチルアクリレートなどの炭素数2〜
12程度のシアノアルキル基を有するアクリレート;2
−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピル
アクリレートなどのヒドロキシアルキル基を有するアク
リレート;マレイン酸モノエチル、マレイン酸ジメチ
ル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジ
−n−ブチル、フマル酸ジ−2−エチルヘキシル、イタ
コン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジ−
n−ブチル、イタコン酸ジ−2−エチルヘキシルなどの
不飽和ジカルボン酸モノおよびジアルキルエステル等が
挙げられる。
α−メチルスチレン、ビニルピリジンなどの芳香族ビニ
ル系モノマー;ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジ
エン、1,4−ヘキサジエンなどの非共役ジエン系モノ
マー;メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチ
ルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ペンチ
ルアクリレート、イソノニルアクリレート、n−ヘキシ
ルアクリレート、2−メチル−ペンチルアクリレート、
n−オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、n−ドテシルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレートなどの炭素数1〜18程度
のアルキル基を有するアクリレートおよびメタクリレー
ト;メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアク
リレート、エトキシエチルアクリレート、ブトキシエチ
ルアクリレート、エトキシプロピルアクリレートなどの
全炭素数2〜12程度のアルコキシアルキル基を有する
アクリレート;α−またはβ−シアノエチルアクリレー
ト、α−、β−またはγ−シアノプロピルアクリレー
ト、シアノブチルアクリレート、シアノヘキシルアクリ
レート、シアノオクチルアクリレートなどの炭素数2〜
12程度のシアノアルキル基を有するアクリレート;2
−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピル
アクリレートなどのヒドロキシアルキル基を有するアク
リレート;マレイン酸モノエチル、マレイン酸ジメチ
ル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジ
−n−ブチル、フマル酸ジ−2−エチルヘキシル、イタ
コン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジ−
n−ブチル、イタコン酸ジ−2−エチルヘキシルなどの
不飽和ジカルボン酸モノおよびジアルキルエステル等が
挙げられる。
【0013】さらに、その他の不飽和カルボン酸エステ
ル系モノマーとしては、ジメチルアミノメチルアクリレ
ート、ジエチルアミノエチルアクリレート、3−(ジエ
チルアミノ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2,3−ビス(ジフルオロアミノ)プロピルアクリレー
ト等。また、トリフルオロエチルアクリレート、テトラ
フルオロプロピルアクリレート、ペンタフルオロプロピ
ルアクリレート、ヘプタルオロブチルアクリレート、オ
クタフルオロペンチルアクリレート、ノナフルオロペン
チルアクリレート、ウンデカフルオロヘキシルアクリレ
ート、ペンタデカフルオロオクチルアクリレート、ヘプ
タデカフルオロノニルアクリレート、ヘプタデカフルオ
ロデシルアクリレート、ノナデカフルオロデシルアクリ
レート、トリフルオロエチルメタクリレート、テトラフ
ルオロプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチ
ルメタクリレート、ドデカフルオロヘプチルメタクリレ
ート、ペンタデカフルオロオクチルアクリレート、ヘキ
サデカフルオロノニルメタクリレートなどのフルオロア
ルキル基を有するアクリレートおよびメタクリレート;
フルオロベンジルアクリレート、フルオロベンジルメタ
クリレート、ジフルオロベンジルメタクリレートなどの
フッ素置換ベンジルアクリレートおよびメタクリレー
ト;フルオロエチルビニルエーテル、フルオロプロピル
ビニルエーテル、トリフルオロメチルビニルエーテル、
トリフルオロエチルビニルエーテル、パーフルオロプロ
ピルビニルエーテル、パーフルオロヘキシルビニルエー
テルなどのフルオロアルキルビニルエーテル、o−また
はp−トリフルオロメチルスチレン、ペンタフルオロ安
息香酸ビニル、ジフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレンなどのフッ素含有ビニル系モノマー;さらに、ポ
リエチレングリコールアクリレート、ポリプロピレング
リコールアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタ
ンアクリレート、ポリエチレングリコールメタアクリレ
ート、ポリプロピレングリコールメタアクリレート、エ
ポキシメタアクリレート、ウレタンメタアクリレートな
どが挙げられる。
ル系モノマーとしては、ジメチルアミノメチルアクリレ
ート、ジエチルアミノエチルアクリレート、3−(ジエ
チルアミノ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2,3−ビス(ジフルオロアミノ)プロピルアクリレー
ト等。また、トリフルオロエチルアクリレート、テトラ
フルオロプロピルアクリレート、ペンタフルオロプロピ
ルアクリレート、ヘプタルオロブチルアクリレート、オ
クタフルオロペンチルアクリレート、ノナフルオロペン
チルアクリレート、ウンデカフルオロヘキシルアクリレ
ート、ペンタデカフルオロオクチルアクリレート、ヘプ
タデカフルオロノニルアクリレート、ヘプタデカフルオ
ロデシルアクリレート、ノナデカフルオロデシルアクリ
レート、トリフルオロエチルメタクリレート、テトラフ
ルオロプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチ
ルメタクリレート、ドデカフルオロヘプチルメタクリレ
ート、ペンタデカフルオロオクチルアクリレート、ヘキ
サデカフルオロノニルメタクリレートなどのフルオロア
ルキル基を有するアクリレートおよびメタクリレート;
フルオロベンジルアクリレート、フルオロベンジルメタ
クリレート、ジフルオロベンジルメタクリレートなどの
フッ素置換ベンジルアクリレートおよびメタクリレー
ト;フルオロエチルビニルエーテル、フルオロプロピル
ビニルエーテル、トリフルオロメチルビニルエーテル、
トリフルオロエチルビニルエーテル、パーフルオロプロ
ピルビニルエーテル、パーフルオロヘキシルビニルエー
テルなどのフルオロアルキルビニルエーテル、o−また
はp−トリフルオロメチルスチレン、ペンタフルオロ安
息香酸ビニル、ジフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレンなどのフッ素含有ビニル系モノマー;さらに、ポ
リエチレングリコールアクリレート、ポリプロピレング
リコールアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタ
ンアクリレート、ポリエチレングリコールメタアクリレ
ート、ポリプロピレングリコールメタアクリレート、エ
ポキシメタアクリレート、ウレタンメタアクリレートな
どが挙げられる。
【0014】これらの不飽和ニトリル及び共役ジエンと
共重可能なエチレン性不飽和モノマーその他のモノマー
の使用量は、格別限定されないが、通常、全モノマー中
に80重量%以下の範囲で使用され、好ましくは15〜
60重量%、さらに好ましくは20〜40重量%の範囲
で使用される。
共重可能なエチレン性不飽和モノマーその他のモノマー
の使用量は、格別限定されないが、通常、全モノマー中
に80重量%以下の範囲で使用され、好ましくは15〜
60重量%、さらに好ましくは20〜40重量%の範囲
で使用される。
【0015】不飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性
不飽和モノマー三元共重合体ゴムを水素化したもののな
かでも、ブタジエン−不飽和ジカルボン酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体ゴムを水素化したものを使用し
たピンチローラは、テープ走行時におけるきしみ音を低
減することができる点で賞用される。
不飽和モノマー三元共重合体ゴムを水素化したもののな
かでも、ブタジエン−不飽和ジカルボン酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体ゴムを水素化したものを使用し
たピンチローラは、テープ走行時におけるきしみ音を低
減することができる点で賞用される。
【0016】不飽和ジカルボン酸エステルとしては、炭
素数4〜6を有する不飽和ジカルボン酸のエステルであ
って、炭素数1〜5の、好ましくは、2〜4のアルキル
基を有する不飽和ジカルボン酸ジアルキルエステルが好
適である。
素数4〜6を有する不飽和ジカルボン酸のエステルであ
って、炭素数1〜5の、好ましくは、2〜4のアルキル
基を有する不飽和ジカルボン酸ジアルキルエステルが好
適である。
【0017】本発明で使用されるニトリル基含有高飽和
共重合ゴムを製造するに際して、不飽和ニトリル−共役
ジエン共重合体ゴムまたは不飽和ニトリル−共役ジエン
−エチレン性不飽和モノマー三元共重合体ゴムの共役ジ
エン単位部分を水素化する方法はとくに限定されず、通
常の水素化方法を用いることにより行なわれる。
共重合ゴムを製造するに際して、不飽和ニトリル−共役
ジエン共重合体ゴムまたは不飽和ニトリル−共役ジエン
−エチレン性不飽和モノマー三元共重合体ゴムの共役ジ
エン単位部分を水素化する方法はとくに限定されず、通
常の水素化方法を用いることにより行なわれる。
【0018】水素化に際し使用される触媒としては、例
えば、パラジウム/シリカおよびパラジウム錯体(特開
平3−252405号)などが挙げられる。さらに、特
開昭62−125858号、特開昭62−42937
号、特開平1−45402号、特開平1−45403
号、特開平1−45404号、特開平1−45405号
などに記載されているようなロジウムまたはルテニウム
化合物を使用することもできる。
えば、パラジウム/シリカおよびパラジウム錯体(特開
平3−252405号)などが挙げられる。さらに、特
開昭62−125858号、特開昭62−42937
号、特開平1−45402号、特開平1−45403
号、特開平1−45404号、特開平1−45405号
などに記載されているようなロジウムまたはルテニウム
化合物を使用することもできる。
【0019】(エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴ
ム)本発明で使用するエチレン−α−オレフィン系共重
合体ゴムは、エチレンとα−オレフィン又はこれらと非
共役ジエンとの共重合体であって実質的に飽和型の共重
合体ゴムである。その代表例は、エチレン−プロピレン
二元共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ブテン三元
共共重合体ゴム、エチレン−1−ブテ二元共重合体ゴ
ム、あるいは、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−1−ブテン−
非共役ジエン共重合体ゴム、エチレン−1−ブテン−非
共役ジエン多元重合体ゴムなどの、エチレンと炭素数3
〜14のα−オレフィンを主成分とする結晶化度20%
以下、好ましくは10%以下の低結晶性または非晶質の
エラストマーまたはそれらの混合物である。中でも好ま
しいものはエチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共
重合体ゴムである。
ム)本発明で使用するエチレン−α−オレフィン系共重
合体ゴムは、エチレンとα−オレフィン又はこれらと非
共役ジエンとの共重合体であって実質的に飽和型の共重
合体ゴムである。その代表例は、エチレン−プロピレン
二元共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ブテン三元
共共重合体ゴム、エチレン−1−ブテ二元共重合体ゴ
ム、あるいは、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−1−ブテン−
非共役ジエン共重合体ゴム、エチレン−1−ブテン−非
共役ジエン多元重合体ゴムなどの、エチレンと炭素数3
〜14のα−オレフィンを主成分とする結晶化度20%
以下、好ましくは10%以下の低結晶性または非晶質の
エラストマーまたはそれらの混合物である。中でも好ま
しいものはエチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共
重合体ゴムである。
【0020】ここで、非共役ジエンとしては、ジシクロ
ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジ
エン、メチレンノルボルネン、5−エチリデン−2−ノ
ルボルネンなどが用いられ、これらのうち、ジシクロペ
ンタジエンまたは5−エチリデン−2−ノルボルネンを
第三成分とする共重合体が好ましい。
ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジ
エン、メチレンノルボルネン、5−エチリデン−2−ノ
ルボルネンなどが用いられ、これらのうち、ジシクロペ
ンタジエンまたは5−エチリデン−2−ノルボルネンを
第三成分とする共重合体が好ましい。
【0021】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
共重合体ゴムのムーニー粘度[ML1+4 (100℃)]
は、通常、10〜180、好ましくは40〜140であ
り、また、そのヨウ素価は好ましくは20以下である。
共重合体ゴムのムーニー粘度[ML1+4 (100℃)]
は、通常、10〜180、好ましくは40〜140であ
り、また、そのヨウ素価は好ましくは20以下である。
【0022】これらのエチレン−α−オレフィン−非共
役ジエン共重合体ゴムでは、エチレン単位/α−オレフ
ィン単位は50/50〜90/10、好ましくは60/
40〜84/16(モル比)の割合であり、(エチレン
+α−オレフィン)単位/非共役ジエン単位(三元ある
いは多元共重合体の場合)は通常98/2〜90/1
0、好ましくは97/3〜94/6(モル比)である。
役ジエン共重合体ゴムでは、エチレン単位/α−オレフ
ィン単位は50/50〜90/10、好ましくは60/
40〜84/16(モル比)の割合であり、(エチレン
+α−オレフィン)単位/非共役ジエン単位(三元ある
いは多元共重合体の場合)は通常98/2〜90/1
0、好ましくは97/3〜94/6(モル比)である。
【0023】(ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとエ
チレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとの混合物)本
発明で使用するニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとエ
チレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとの混合物にお
ける各ゴム成分の混合割合は、通常、ニトリル基含有高
飽和共重合体ゴム70〜30重量%好ましくは、60〜
40重量%と、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴ
ム30〜70重量%、好ましくは40〜60重量%であ
る。ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムの相対的割合が
過度に大きいと耐候性が低下し、逆に、エチレン−α−
オレフィン系共重合体ゴムの相対的割合が過度に大きい
と耐油性が低下する。
チレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとの混合物)本
発明で使用するニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとエ
チレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとの混合物にお
ける各ゴム成分の混合割合は、通常、ニトリル基含有高
飽和共重合体ゴム70〜30重量%好ましくは、60〜
40重量%と、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴ
ム30〜70重量%、好ましくは40〜60重量%であ
る。ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムの相対的割合が
過度に大きいと耐候性が低下し、逆に、エチレン−α−
オレフィン系共重合体ゴムの相対的割合が過度に大きい
と耐油性が低下する。
【0024】(カーボンブラツク)本発明で使用するカ
ーボンブラックは、ゴム用補強剤として一般に使用され
るものの中、低ストラクチャーのものである。ここに、
ストラクチャーとは、一般に、カーボンブラックの個々
の粒子が、三次元的に、連鎖状又はぶどう房状に結合し
て凝集体を形成するときの、粒子の結合形状、凝集体を
構成する粒子の数、空隙容積の大小等を意味するもので
ある。
ーボンブラックは、ゴム用補強剤として一般に使用され
るものの中、低ストラクチャーのものである。ここに、
ストラクチャーとは、一般に、カーボンブラックの個々
の粒子が、三次元的に、連鎖状又はぶどう房状に結合し
て凝集体を形成するときの、粒子の結合形状、凝集体を
構成する粒子の数、空隙容積の大小等を意味するもので
ある。
【0025】低ストラクチャーとは、ゴム用カーボンブ
ラック試験法(JIS K6221−1982又はAS
TM D2414−90)により、n−ジブチルフタレ
ート(DBP)吸油量が90ml/100g以下のもの
である。
ラック試験法(JIS K6221−1982又はAS
TM D2414−90)により、n−ジブチルフタレ
ート(DBP)吸油量が90ml/100g以下のもの
である。
【0026】低ストラクチャーのカーボンブラックの具
体例は略称を用いて例示すると、たとえばチャンネルブ
ラックとしては、EPC、MPC等;ファーネスブラッ
クとしては、ISAF−LS、HAF−LS、MAF−
LS、FEF−LS、FF、HMF、GPF、SRF
等;サーマルブラックとしては、MT、FT等が挙げら
れる。これらは単独あるいは2種以上を組合せて用いる
ことができる。なかでも、FEF−LS、SRF、MA
F−LSが賞用される。
体例は略称を用いて例示すると、たとえばチャンネルブ
ラックとしては、EPC、MPC等;ファーネスブラッ
クとしては、ISAF−LS、HAF−LS、MAF−
LS、FEF−LS、FF、HMF、GPF、SRF
等;サーマルブラックとしては、MT、FT等が挙げら
れる。これらは単独あるいは2種以上を組合せて用いる
ことができる。なかでも、FEF−LS、SRF、MA
F−LSが賞用される。
【0027】また、本発明によって得られる効果を損わ
ない範囲で、DBP吸油量が118ml/100g以上
の、高ストラクチャーのカーボンブラックを併用するこ
とも可能である。高ストラクチャーのカーボンブラック
としては、HPC、CC、ISAF−HS、HAF−H
S、MAF、FEF、APF、CRF、CF、SCF、
ECF、HML等が挙げられる。
ない範囲で、DBP吸油量が118ml/100g以上
の、高ストラクチャーのカーボンブラックを併用するこ
とも可能である。高ストラクチャーのカーボンブラック
としては、HPC、CC、ISAF−HS、HAF−H
S、MAF、FEF、APF、CRF、CF、SCF、
ECF、HML等が挙げられる。
【0028】低ストラクチャーのカーボンブラックは、
ゴム100重量部に対して10〜100重量部、好まし
くは、20〜80重量部の範囲で配合される。カーボン
ブラックが過度に少いと、ピンチローラの耐摩耗性が低
下し、過度に多いとピンチローラの硬度調整のために多
量に配合される可塑剤が表面にブリードするようになる
ので好ましくない。
ゴム100重量部に対して10〜100重量部、好まし
くは、20〜80重量部の範囲で配合される。カーボン
ブラックが過度に少いと、ピンチローラの耐摩耗性が低
下し、過度に多いとピンチローラの硬度調整のために多
量に配合される可塑剤が表面にブリードするようになる
ので好ましくない。
【0029】(可塑剤)本発明で使用する可塑剤は、ゴ
ム用可塑剤として通常使用される凝固点0℃以下、好ま
しくは、−30℃以下のものが賞用される。具体例とし
ては、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキ
シル等のリン酸エステル系;フタル酸ジメチル、フタル
酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、
フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘ
キシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシ
ル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル等
のフタル酸エステル系;オレイン酸ブチル等の脂肪族一
塩基酸エステル系;アジピン酸ジブチル、アジピン酸n
−ヘキシル等の脂肪族二塩基酸エステル系;ジエチレン
グリコールジベンゾエート等の二価アルコールエステル
系;アセチルリシノール酸メチル等のオキシ酸エステル
系等が挙げられる。これらは単独あるいは2種以上組合
せて使用することができる。なかでも、フタル酸エステ
ル系可塑剤が、ブリードが少ないという観点から賞用さ
れる。
ム用可塑剤として通常使用される凝固点0℃以下、好ま
しくは、−30℃以下のものが賞用される。具体例とし
ては、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキ
シル等のリン酸エステル系;フタル酸ジメチル、フタル
酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、
フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘ
キシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシ
ル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル等
のフタル酸エステル系;オレイン酸ブチル等の脂肪族一
塩基酸エステル系;アジピン酸ジブチル、アジピン酸n
−ヘキシル等の脂肪族二塩基酸エステル系;ジエチレン
グリコールジベンゾエート等の二価アルコールエステル
系;アセチルリシノール酸メチル等のオキシ酸エステル
系等が挙げられる。これらは単独あるいは2種以上組合
せて使用することができる。なかでも、フタル酸エステ
ル系可塑剤が、ブリードが少ないという観点から賞用さ
れる。
【0030】可塑剤は、ゴム100重量部に対して3〜
30重量部、好ましくは、5〜20重量部の範囲で使用
される。可塑剤の量が過度に少量であると、ピンチロー
ラ表面の摩擦係数が大きくなりテープが摩耗する、過度
に多量であると、ピンチローラ表面に可塑剤がブリード
するので好ましくない。
30重量部、好ましくは、5〜20重量部の範囲で使用
される。可塑剤の量が過度に少量であると、ピンチロー
ラ表面の摩擦係数が大きくなりテープが摩耗する、過度
に多量であると、ピンチローラ表面に可塑剤がブリード
するので好ましくない。
【0031】(有機過酸化物系加硫剤)本発明で使用す
る有機過酸化物系加硫剤としては、通常のゴムの過酸化
物加硫で使用されるものであればよく、特に限定されな
い。例としては、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキシン、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ
−m−イソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。なか
でも、ジ−t−ブチルパーオキサイドが好ましい。これ
らの有機過酸化物は、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ムとエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとのゴム
混合物100重量部に対し0.1〜30重量部、好まし
くは0.5〜20重量部の範囲で使用される。
る有機過酸化物系加硫剤としては、通常のゴムの過酸化
物加硫で使用されるものであればよく、特に限定されな
い。例としては、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキシン、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ
−m−イソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。なか
でも、ジ−t−ブチルパーオキサイドが好ましい。これ
らの有機過酸化物は、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ムとエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとのゴム
混合物100重量部に対し0.1〜30重量部、好まし
くは0.5〜20重量部の範囲で使用される。
【0032】さらに、通常、有機過酸化物加硫において
架橋助剤として使用される不飽和化合物が挙げられる。
その例としては、エチレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、N,
N′−m−フェニレンジマレイミド、トリアリルイソシ
アヌレート等が挙げられる。なかでも加硫物性からトリ
アリルイソシアヌレートが好ましい。これらの添加量
は、共重合体ゴム100重量部に対し0.1〜15重量
部の範囲である。
架橋助剤として使用される不飽和化合物が挙げられる。
その例としては、エチレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、N,
N′−m−フェニレンジマレイミド、トリアリルイソシ
アヌレート等が挙げられる。なかでも加硫物性からトリ
アリルイソシアヌレートが好ましい。これらの添加量
は、共重合体ゴム100重量部に対し0.1〜15重量
部の範囲である。
【0033】また、本発明の加硫性ゴム組成物には、必
要に応じて、ゴム分野において使用される通常の他の配
合剤、例えば、補強剤(シリカ、タルクなど)、充填剤
(炭酸カルシウム、クレーなど)、加工助剤、プロセス
油、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤などを配合すること
ができる。
要に応じて、ゴム分野において使用される通常の他の配
合剤、例えば、補強剤(シリカ、タルクなど)、充填剤
(炭酸カルシウム、クレーなど)、加工助剤、プロセス
油、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤などを配合すること
ができる。
【0034】なお本発明の加硫性ゴム組成物には、必要
に応じてアクリルゴム、フッ素ゴム、アクリロニトリル
−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、
天然ゴム、ポリイソプレンゴムなどの他のゴムおよびエ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等を組合せて使用する
ことができる。
に応じてアクリルゴム、フッ素ゴム、アクリロニトリル
−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、
天然ゴム、ポリイソプレンゴムなどの他のゴムおよびエ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等を組合せて使用する
ことができる。
【0035】本発明の加硫性ゴム組成物の製造方法は特
に限定されないが、通常は、ロール、バンバリーミキサ
ーなどの混合機により、ニトリル基含有高飽和共重合体
ゴムとエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム、およ
び加硫系その他の配合剤とを混練・混合することによっ
て該ゴム組成物を製造する。
に限定されないが、通常は、ロール、バンバリーミキサ
ーなどの混合機により、ニトリル基含有高飽和共重合体
ゴムとエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム、およ
び加硫系その他の配合剤とを混練・混合することによっ
て該ゴム組成物を製造する。
【0036】また、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム
とエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとをブレン
ドする方法は、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとエ
チレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとを、ロール又
はバンバリーミキサーなどを用い高温で混合するドライ
ブレンド法とともに、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ムとエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとをラテ
ックス状態で混合して凝固乾燥した後押出し機やバンバ
リーミキサーなどを用いて熱処理するラテックス共沈法
などが採られる。
とエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとをブレン
ドする方法は、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとエ
チレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとを、ロール又
はバンバリーミキサーなどを用い高温で混合するドライ
ブレンド法とともに、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ムとエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとをラテ
ックス状態で混合して凝固乾燥した後押出し機やバンバ
リーミキサーなどを用いて熱処理するラテックス共沈法
などが採られる。
【0037】本発明の加硫性ゴム組成物は、磁気テープ
装置等に使用されるピンチローラのゴム被覆として優れ
た性能を有するものである。かかるゴム組成物を用い
て、ピンチローラのゴム被覆とする方法は特に限定され
ないが、たとえば、以下の方法が採用される。
装置等に使用されるピンチローラのゴム被覆として優れ
た性能を有するものである。かかるゴム組成物を用い
て、ピンチローラのゴム被覆とする方法は特に限定され
ないが、たとえば、以下の方法が採用される。
【0038】加硫性ゴム組成物を50〜60℃でロール
で混練し、これらの配合物を金型に1.3g充填して、
圧縮成型機を用いて150〜180℃、15〜30分の
加硫(成型)条件で圧縮成型して内径5.0mmφ×外
径10mmφ×幅6mmのゴムリングを作成する。成型
圧力は130±20Kg/cm2 である。次に、ポリア
セタール製芯棒(外径5.2mmφ×幅6.2mm)に
これらのゴムリングをゴム弾性力で締結し被覆し、さら
に表面粗さ(Ra)=0.8±0.3μmとなるように
研磨仕上げしピンチローラを作製する。
で混練し、これらの配合物を金型に1.3g充填して、
圧縮成型機を用いて150〜180℃、15〜30分の
加硫(成型)条件で圧縮成型して内径5.0mmφ×外
径10mmφ×幅6mmのゴムリングを作成する。成型
圧力は130±20Kg/cm2 である。次に、ポリア
セタール製芯棒(外径5.2mmφ×幅6.2mm)に
これらのゴムリングをゴム弾性力で締結し被覆し、さら
に表面粗さ(Ra)=0.8±0.3μmとなるように
研磨仕上げしピンチローラを作製する。
【0039】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例、比較例及び参考例中の部及
び%は特に断りのないかぎり重量基準である。ゴム組成
物および原料成分の特性は以下のように測定した。 (1)加硫物性評価試験 日本工業規格JIS K6301に従い、表1の配合処
方によって調製した未加硫ゴム組成物を170℃×30
分の条件で加硫して得られた厚さ2mmのシートを、3
号形ベンダルを用いて打ち抜いて試験片を作成し、引張
強さ(単位:kgf/cm2 )、100%引張り応力
(単位:kgf/cm2 )および伸び(単位:%)を測
定した。また、硬さはJISスプリング式A形硬さ試験
機を用いて測定した。さらに、圧縮永久歪みはJIS
K6301に従って、150℃にて77時間保持した場
合について測定した。(単位:%)。 (2)摩擦係数(μ) 常態物性測定用のものと同様に作成した加硫シートにつ
いて、表面性試験機(HEIDON−14S/D、新東
科学(株)社製)を用い、ボール圧子荷重100g、ボ
ール圧子滑動速度500mm/分、室温にて測定した。 (3)摩耗量 摩耗量(mg)は、JIS K6264に従って、上記
と同じ加硫物をテーバー摩耗試験機を用い、荷重1k
g、回転数1000rpmの条件下に回転軸(砥石)H
−18を用いて測定した。また、アクロン摩耗試験機を
用い、荷重10Lb、角度25度、回転数1000の条
件下に摩耗試験を行った。
に説明する。なお、実施例、比較例及び参考例中の部及
び%は特に断りのないかぎり重量基準である。ゴム組成
物および原料成分の特性は以下のように測定した。 (1)加硫物性評価試験 日本工業規格JIS K6301に従い、表1の配合処
方によって調製した未加硫ゴム組成物を170℃×30
分の条件で加硫して得られた厚さ2mmのシートを、3
号形ベンダルを用いて打ち抜いて試験片を作成し、引張
強さ(単位:kgf/cm2 )、100%引張り応力
(単位:kgf/cm2 )および伸び(単位:%)を測
定した。また、硬さはJISスプリング式A形硬さ試験
機を用いて測定した。さらに、圧縮永久歪みはJIS
K6301に従って、150℃にて77時間保持した場
合について測定した。(単位:%)。 (2)摩擦係数(μ) 常態物性測定用のものと同様に作成した加硫シートにつ
いて、表面性試験機(HEIDON−14S/D、新東
科学(株)社製)を用い、ボール圧子荷重100g、ボ
ール圧子滑動速度500mm/分、室温にて測定した。 (3)摩耗量 摩耗量(mg)は、JIS K6264に従って、上記
と同じ加硫物をテーバー摩耗試験機を用い、荷重1k
g、回転数1000rpmの条件下に回転軸(砥石)H
−18を用いて測定した。また、アクロン摩耗試験機を
用い、荷重10Lb、角度25度、回転数1000の条
件下に摩耗試験を行った。
【0040】(4)テープ走行試験 加硫性ゴム組成物を50〜60℃でロールで混練し、こ
れらの配合物を金型に1.3g充填して、圧縮成型機を
用いて150〜180℃、15〜30分の加硫(成型)
条件で圧縮成型して内径5.0mmφ×外径10mmφ
×幅6mmのゴムリングを作成する。成型圧力は130
±20Kg/cm2 である。次に、ポリアセタール製芯
棒(外径5.2mmφ×幅6.2mm)にこれらのゴム
リングをゴム弾性力で締結し被覆し、さらに表面粗さ
(Ra)=0.8±0.3μmとなるように研磨仕上げ
しピンチローラを作製する。磁気テープ走行試験は、該
ピンチローラについて、30分間用のカセットテープを
用いて、2000時間走行後のピンチローラの表面状態
を観察した。 (粘着性)主として、ピンチローラと金属製キャプスタ
ンとの接触により、ピンチローラ表面が汚れる程度を、
3段階で評価した。 3:ピンチローラ表面の汚れ無し 2:ピンチローラ表面の汚れ小量 1:ピンチローラ表面の汚れ多量 (摩耗性)主として、ピンチローラとテープとの接触に
より、ピンチローラ表面が摩耗する程度を、3段階で評
価した。 3:ピンチローラ表面の摩耗無し 2:ピンチローラ表面の摩耗小量 1:ピンチローラ表面の摩耗多量 (雑音性)テープ走行試験中のきしみ音の発生を、3段
階で評価した。 3:ピンチローラのきしみ音無し 2:ピンチローラのきしみ音小量 1:ピンチローラのきしみ音多量
れらの配合物を金型に1.3g充填して、圧縮成型機を
用いて150〜180℃、15〜30分の加硫(成型)
条件で圧縮成型して内径5.0mmφ×外径10mmφ
×幅6mmのゴムリングを作成する。成型圧力は130
±20Kg/cm2 である。次に、ポリアセタール製芯
棒(外径5.2mmφ×幅6.2mm)にこれらのゴム
リングをゴム弾性力で締結し被覆し、さらに表面粗さ
(Ra)=0.8±0.3μmとなるように研磨仕上げ
しピンチローラを作製する。磁気テープ走行試験は、該
ピンチローラについて、30分間用のカセットテープを
用いて、2000時間走行後のピンチローラの表面状態
を観察した。 (粘着性)主として、ピンチローラと金属製キャプスタ
ンとの接触により、ピンチローラ表面が汚れる程度を、
3段階で評価した。 3:ピンチローラ表面の汚れ無し 2:ピンチローラ表面の汚れ小量 1:ピンチローラ表面の汚れ多量 (摩耗性)主として、ピンチローラとテープとの接触に
より、ピンチローラ表面が摩耗する程度を、3段階で評
価した。 3:ピンチローラ表面の摩耗無し 2:ピンチローラ表面の摩耗小量 1:ピンチローラ表面の摩耗多量 (雑音性)テープ走行試験中のきしみ音の発生を、3段
階で評価した。 3:ピンチローラのきしみ音無し 2:ピンチローラのきしみ音小量 1:ピンチローラのきしみ音多量
【0041】(実施例1〜5、比較例1〜4)表1上段
に示した配合に従い、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ム(Zetpol 2010、3110、4110)と
エチレン−α−オレフィン系共重合ゴム(EPDM)と
を混合し、これに低ストラクチャーのカーボンブラツ
ク、可塑剤および有機過酸化物系加硫剤を配合した加硫
性ゴム組成物を調製し、これらについて評価試験を行
い、その結果を表1下段に示した。比較として、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR 104
2)、クロロプレンゴム(CR)、高ストラクチャーの
カーボンブラツク(FEF−HS)を配合した加硫性ゴ
ム組成物をそれぞれ調製し、これらについても、同様に
して評価試験を行い、その結果を表1に併せて示した。
に示した配合に従い、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ム(Zetpol 2010、3110、4110)と
エチレン−α−オレフィン系共重合ゴム(EPDM)と
を混合し、これに低ストラクチャーのカーボンブラツ
ク、可塑剤および有機過酸化物系加硫剤を配合した加硫
性ゴム組成物を調製し、これらについて評価試験を行
い、その結果を表1下段に示した。比較として、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR 104
2)、クロロプレンゴム(CR)、高ストラクチャーの
カーボンブラツク(FEF−HS)を配合した加硫性ゴ
ム組成物をそれぞれ調製し、これらについても、同様に
して評価試験を行い、その結果を表1に併せて示した。
【0042】ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムは以下
のとおりである。 結合アクリ ムーニー ロニトリル ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム ヨウ素価 粘度 量(%) 日本ゼオン(株)製 Zetpol 2010 11 85 44 日本ゼオン(株)製 Zetpol 3110 15 95 25 日本ゼオン(株)製 Zetpol 4110 15 90 17
のとおりである。 結合アクリ ムーニー ロニトリル ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム ヨウ素価 粘度 量(%) 日本ゼオン(株)製 Zetpol 2010 11 85 44 日本ゼオン(株)製 Zetpol 3110 15 95 25 日本ゼオン(株)製 Zetpol 4110 15 90 17
【0043】なお、Zetpol 4110は、アクリ
ロニトリルとブタジエンおよび不飽和ジカルボン酸エス
テルとの三元共重合体を水素化して得られた高飽和共重
合体ゴムである。
ロニトリルとブタジエンおよび不飽和ジカルボン酸エス
テルとの三元共重合体を水素化して得られた高飽和共重
合体ゴムである。
【0044】エチレン−α−オレフィン系共重合ゴム
は、以下のものを使用した。 エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジエン共重合体 エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン=55/
40/5(モル比) ムーニー粘度 80
は、以下のものを使用した。 エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジエン共重合体 エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン=55/
40/5(モル比) ムーニー粘度 80
【0045】また、CR組成物の配合処方(比較例4)
は以下のとおりである。 CR(ネオプレンW) 100部 FEFカーボンブラック 40部 ステアリン酸 0.5部 MgO#150 4部 ノクラックPA 2部 亜鉛華#1 5部 アクセル22−S 0.5部 プロセスオイル 15部
は以下のとおりである。 CR(ネオプレンW) 100部 FEFカーボンブラック 40部 ステアリン酸 0.5部 MgO#150 4部 ノクラックPA 2部 亜鉛華#1 5部 アクセル22−S 0.5部 プロセスオイル 15部
【0046】
【表1】
【0047】なお、表1中の配合剤は以下のとおりであ
る。 *1)ジオクチルフタレート *2)有機過酸化物系加硫剤/1,3−ビス(t−ブチ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼン *3)老化防止剤/置換ジフエニルアミン
る。 *1)ジオクチルフタレート *2)有機過酸化物系加硫剤/1,3−ビス(t−ブチ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼン *3)老化防止剤/置換ジフエニルアミン
【0048】表1の結果から、本発明のゴム組成物を加
硫して得られる加硫物は、摩擦係数と耐摩耗性とのバラ
ンスに優れていることが分かる。そして、これをピンチ
ローラに適用すると、従来ピンチローラ用途に使用され
ていたNBR等の場合と比較して、摩耗性、粘着性、雑
音性がきわめて少ないことが分かる
硫して得られる加硫物は、摩擦係数と耐摩耗性とのバラ
ンスに優れていることが分かる。そして、これをピンチ
ローラに適用すると、従来ピンチローラ用途に使用され
ていたNBR等の場合と比較して、摩耗性、粘着性、雑
音性がきわめて少ないことが分かる
【0049】とくに、低ストラクチャーのカーボンブラ
ツクと可塑剤とを併用した実験例(実施例4)では、高
ストラクチャーのカーボンブラツクを使用した例(比較
例1)と比較して、粘着性および摩耗性が大幅に改良さ
れる。
ツクと可塑剤とを併用した実験例(実施例4)では、高
ストラクチャーのカーボンブラツクを使用した例(比較
例1)と比較して、粘着性および摩耗性が大幅に改良さ
れる。
【0050】さらに、アクリロニトリルとブタジエンお
よび不飽和ジカルボン酸エステルとの三元共重合体を水
素化して得られた高飽和共重合体ゴムとエチレン−α−
オレフィン系共重合ゴムとを50/50(重量%)で使
用した場合(実施例4)は、テープ走行におけるきしみ
音が無く、雑音性がもっとも良好である。
よび不飽和ジカルボン酸エステルとの三元共重合体を水
素化して得られた高飽和共重合体ゴムとエチレン−α−
オレフィン系共重合ゴムとを50/50(重量%)で使
用した場合(実施例4)は、テープ走行におけるきしみ
音が無く、雑音性がもっとも良好である。
【0051】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、磁気テープ
装置等用途に適した加硫性ゴム組成物が得られる。本発
明のゴム組成物を加硫して得られる加硫物は、従来ピン
チローラ用途に使用されていたNBR等の場合と比較し
て、摩耗性、粘着性がきわめて少なく、かつ長時間のテ
ープ走行におけるきしみ音が無く、雑音性が良好であ
る。
装置等用途に適した加硫性ゴム組成物が得られる。本発
明のゴム組成物を加硫して得られる加硫物は、従来ピン
チローラ用途に使用されていたNBR等の場合と比較し
て、摩耗性、粘着性がきわめて少なく、かつ長時間のテ
ープ走行におけるきしみ音が無く、雑音性が良好であ
る。
【0052】本発明の具体的な実施態様は以下のとおり
である。 (1)不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体ゴムまたは
不飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマ
ー三元共重合体ゴム中の不飽和ニトリルが、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、α−クロロ アクリロニ
トリル等から選ばれるものである。 (2)不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体ゴムまたは
不飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマ
ー三元共重合体ゴム中の共役ジエンが、1,3−ブタジ
エン、2,3−ジメチルブタジエン、イソ プレン、
1,3−ペンタジエン等から選ばれるものである。 (3)不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体ゴムまたは
不飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマ
ー三元共重合体ゴムが、不飽和ニトリル−共役ジエン−
不飽和ジカルボン酸エステル三元共重合体ゴムである。 (4)不飽和ニトリル−共役ジエン−不飽和ジカルボン
酸エステル三元共重合体ゴムの不飽和ジカルボン酸エス
テルが、不飽和ニトリル単位10〜50重量%、不飽和
ジカルボン酸エステル単位1〜80重量%を有するもの
である。 (5)エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムが、エ
チレン−プロピレン−非共役ジエン三元重合体ゴムであ
る。 (6)エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合
体ゴムの非共役ジエンが、 ジシクロペンタジエンであ
る。 (7)低ストラクチャーのカーボンブラツクが、FEF
−LS、MAF−LS、SRFである。 (8)可塑剤が、フタル酸エステル系である。 (9)加硫性ゴム組成物がピンチローラ用である。 (10)ピンチローラ用加硫性ゴム組成物のニトリル基
含有高飽和共重合体ゴムが、不飽和ニトリル単位15〜
40重量%、不飽和ジカルボン酸エステル単位20〜4
0重量%を有するブタジエン−不飽和ジカルボン酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体ゴムを水素化したニト
リル基含有高飽和共重合体ゴムであり、エチレン−α−
オレフィン系共重合体ゴムがエチレン−プロピレン−ジ
シクロペンタジエン三元共重合体ゴムであり、低ストラ
クチャーのカーボンブラックがFEF−LS、SRFお
よびMAF−LSから選ばれるものであり、可塑剤がジ
オクチルフタレートである。 (11)不飽和ニトリル単位15〜40重量%、不飽和
ジカルボン酸エステル単位20〜40重量%を有するブ
タジエン−不飽和ジカルボン酸エステル−アクリロニト
リル共重合体ゴムを水素化したニトリル基含有高飽和共
重合体ゴム60〜40重量%と、エチレン−プロピレン
−ジシクロペンタジエン三元共重合体ゴムであるエチレ
ン−α−オレフィン系共重合体ゴム40〜60重量%と
からなるゴム混合物100重量部に対して、FEF−L
S、SRFおよびMAF−LSから選ばれる低ストラク
チャーのカーボンブラック20〜8重量部、ジオクチル
フタレートからなる可塑剤5〜20重量部を配合してな
る加硫性ゴム組成物を有機過酸化物系加硫剤で加硫して
なる加硫物をゴム被覆とするピンチローラ。
である。 (1)不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体ゴムまたは
不飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマ
ー三元共重合体ゴム中の不飽和ニトリルが、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、α−クロロ アクリロニ
トリル等から選ばれるものである。 (2)不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体ゴムまたは
不飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマ
ー三元共重合体ゴム中の共役ジエンが、1,3−ブタジ
エン、2,3−ジメチルブタジエン、イソ プレン、
1,3−ペンタジエン等から選ばれるものである。 (3)不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体ゴムまたは
不飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマ
ー三元共重合体ゴムが、不飽和ニトリル−共役ジエン−
不飽和ジカルボン酸エステル三元共重合体ゴムである。 (4)不飽和ニトリル−共役ジエン−不飽和ジカルボン
酸エステル三元共重合体ゴムの不飽和ジカルボン酸エス
テルが、不飽和ニトリル単位10〜50重量%、不飽和
ジカルボン酸エステル単位1〜80重量%を有するもの
である。 (5)エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムが、エ
チレン−プロピレン−非共役ジエン三元重合体ゴムであ
る。 (6)エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合
体ゴムの非共役ジエンが、 ジシクロペンタジエンであ
る。 (7)低ストラクチャーのカーボンブラツクが、FEF
−LS、MAF−LS、SRFである。 (8)可塑剤が、フタル酸エステル系である。 (9)加硫性ゴム組成物がピンチローラ用である。 (10)ピンチローラ用加硫性ゴム組成物のニトリル基
含有高飽和共重合体ゴムが、不飽和ニトリル単位15〜
40重量%、不飽和ジカルボン酸エステル単位20〜4
0重量%を有するブタジエン−不飽和ジカルボン酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体ゴムを水素化したニト
リル基含有高飽和共重合体ゴムであり、エチレン−α−
オレフィン系共重合体ゴムがエチレン−プロピレン−ジ
シクロペンタジエン三元共重合体ゴムであり、低ストラ
クチャーのカーボンブラックがFEF−LS、SRFお
よびMAF−LSから選ばれるものであり、可塑剤がジ
オクチルフタレートである。 (11)不飽和ニトリル単位15〜40重量%、不飽和
ジカルボン酸エステル単位20〜40重量%を有するブ
タジエン−不飽和ジカルボン酸エステル−アクリロニト
リル共重合体ゴムを水素化したニトリル基含有高飽和共
重合体ゴム60〜40重量%と、エチレン−プロピレン
−ジシクロペンタジエン三元共重合体ゴムであるエチレ
ン−α−オレフィン系共重合体ゴム40〜60重量%と
からなるゴム混合物100重量部に対して、FEF−L
S、SRFおよびMAF−LSから選ばれる低ストラク
チャーのカーボンブラック20〜8重量部、ジオクチル
フタレートからなる可塑剤5〜20重量部を配合してな
る加硫性ゴム組成物を有機過酸化物系加硫剤で加硫して
なる加硫物をゴム被覆とするピンチローラ。
Claims (1)
- 【請求項1】 不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体
の共役ジエン部分を水素化してなるニトリル基含有高飽
和共重合体ゴム70〜30重量%とエチレン−α−オレ
フィン系共重合体ゴム30〜70重量%とからなるゴム
混合物100重量部に対して、低ストラクチャーのカー
ボンブラック10〜100重量部、可塑剤3〜30重量
部及び有機過酸化物系加硫剤0.1〜30重量部を配合
してなる加硫性ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33994495A JPH09157444A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 加硫性ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33994495A JPH09157444A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 加硫性ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09157444A true JPH09157444A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18332243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33994495A Pending JPH09157444A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 加硫性ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09157444A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014469A1 (fr) * | 1999-08-20 | 2001-03-01 | Zeon Corporation | Composition de caoutchouc reticulable et objet reticule |
US6769642B2 (en) | 2001-04-06 | 2004-08-03 | Yamauchi Corporation | Pinch roller and pinch roller apparatus |
JP2016008291A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | Dic株式会社 | 両面粘着テープ、物品及び電子機器 |
-
1995
- 1995-12-04 JP JP33994495A patent/JPH09157444A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014469A1 (fr) * | 1999-08-20 | 2001-03-01 | Zeon Corporation | Composition de caoutchouc reticulable et objet reticule |
US6769642B2 (en) | 2001-04-06 | 2004-08-03 | Yamauchi Corporation | Pinch roller and pinch roller apparatus |
JP2016008291A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | Dic株式会社 | 両面粘着テープ、物品及び電子機器 |
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