JPH09157036A - 脱脂炉 - Google Patents

脱脂炉

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Publication number
JPH09157036A
JPH09157036A JP7338049A JP33804995A JPH09157036A JP H09157036 A JPH09157036 A JP H09157036A JP 7338049 A JP7338049 A JP 7338049A JP 33804995 A JP33804995 A JP 33804995A JP H09157036 A JPH09157036 A JP H09157036A
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JP
Japan
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heating chamber
inert gas
weight
gas
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP7338049A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Yukimura
由彦 幸村
Toru Shimamori
融 島森
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7338049A priority Critical patent/JPH09157036A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱された不活性ガスを脱脂炉の加熱室内に
送り込むことにより脱脂をする構造の脱脂炉で、等重量
減少割合制御法を実現できるように、その脱脂工程での
成形体の重量変化を安全に測定できるようにする。 【解決手段】 加熱室8の天井部7には上下に貫通する
貫通孔33を設ける。加熱室8外に重量計32を設け、
貫通孔33に空隙を保持して重量測定用のワイヤ36を
通し、これを介して重量計32によってセラミック成形
体Sの重量変化を測定可能とする。貫通孔33には貫通
孔カバー42を設け、ワイヤ36の周囲の空間を通って
加熱室8外に有機バインダー成分を含む爆発性ガスが漏
出しないように、貫通孔カバー42を介してワイヤ36
の周囲の空間に不活性ガスを送り込めるようにした。同
ガスを送り込むと加熱室8外に爆発性ガスが漏出しな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形或いは鋳
込成形等により成形されたセラミック成形体中の有機バ
インダー(結合材)を加熱により分解又は気化して除去
するために使用される脱脂炉に関し、詳しくは、加熱さ
れた不活性ガスを脱脂炉の加熱室内に送り込むことによ
り焼成前のセラミック成形体を加熱し、それに含まれる
有機バインダー(以下、単にバインダーともいう)を除
去するために使用される脱脂炉に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミック粉末と成形助剤である有機バ
インダーとを混合し、必要に応じてこれに流動性を持た
せ、これを射出成形等の成形法により成形して得たセラ
ミック成形体(以下、単に成形体ともいう)は、その焼
成(焼結)前に脱脂炉で加熱することによりバインダー
を分解除去する工程(以下、脱脂工程ともいう)が必要
とされる。この脱脂工程においては、その昇温速度(割
合)をいかに設定するかが極めて重要である。というの
は、成形体に対して、過度の加熱や急速な昇温をしたり
すると単位時間当りのバインダーの分解ガスの発生が過
剰となり、成形体にワレ、フクレ、ハガレなどの不良が
発生し、これと逆に昇温速度が遅そ過ぎれば、処理時間
が長くなって生産効率が低下するなどの問題があるため
である。
【0003】従来、このような加熱(温度)制御は、経
験に基づいて適切な値に設定されることが多い。こうし
た中、加熱(脱脂工程)中における成形体(又は有機バ
インダー)の重量変化を測定し、この測定値に基いて、
重量の減少割合(率)が一定となるように加熱手段を調
節して脱脂割合(率)を制御するようにした方法(以
下、本明細書において「等重量減少割合(率)制御法」
という)が好ましい手法として注目されている。この方
法によれば、成形体の脱脂割合を最適値、若しくはそれ
に近付けるように制御可能であり、急激な脱脂による割
れ等の損傷の発生防止に有効であり、また、処理時間を
必要以上かけなくてすむなどのメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
等重量減少割合制御法は、小型、薄肉の成形体(以下、
小物ともいう)の脱脂には一部で実用化されているが、
体積の大きいセラミック成形体や厚肉部を有する成形体
(以下、大物という)については実用化が困難とされて
いる。その理由は以下のようである。
【0005】この等重量減少割合制御法を用いる場合に
は、予め同じ脱脂条件下で、同一成形体の重量変化を測
定するか、或いは、100mg程度(50〜500m
g)の微量の試料を作ってその重量変化を測定し、その
結果から類推して実際の成形体に応じた昇温速度を設定
することが行われる。一方、大物の成形体については、
熱分解したバインダー成分の除去処理を早くし、脱脂を
効率よく行う必要があることから、N2 (窒素)ガスな
どの不活性ガスを加熱して加熱室内に送り込(吹込)ん
で循環させることで成形体を加熱し、その一部を排気し
ながら分解したバインダー成分の除去処理をしている。
【0006】ところで、脱脂工程中、加熱室内は300
℃以上の高温となる一方、等重量減少割合制御法の実施
のために成形体の重量変化を測定する通常の重量計の使
用可能環境(耐熱)温度は40〜50℃までであり、し
たがって、加熱室の内部に重量計を設けてその重量変化
を測定することはできない。したがって、そのような重
量変化を測定するためには、加熱室外の例えば脱脂炉本
体の上部(又は下部)に重量計を設け、加熱室の天井
(又は床板)にその内外に上下に貫通する貫通孔を設
け、その重量計から貫通孔に重量計測用のワイヤ(索
体)や棒状体(杆体)などの重量支持体を挿通してセラ
ミック成形体を支持し、それを介して重量変化を測定す
ることになる。
【0007】しかし、加熱室にこのような貫通孔を設
け、この中にワイヤー等を通す場合には、成形体が小物
などにより脱脂工程で発生するバインダー成分を含むガ
スの発生量が少ない場合には問題とならないが、厚肉大
物の場合、又は小物であっても一度に多量の成形体を処
理する場合には、その貫通孔におけるワイヤー等の周囲
の空間(空隙)を通って同ガスが外部(大気中)に漏れ
出て、発火ないし爆発する可能性が有り、作業環境上の
危険性がある。したがって、同ガスが外部に漏れ出ない
ように、この空隙は可及的に小さくしないといけない。
【0008】一方、不活性ガスを加熱して加熱室内に送
り込むことにより脱脂をする場合には、温度分布にばら
つきを出さないため、風速はなるべく早くする必要があ
る。しかし、風速が早いほど、その風圧により成形体等
を吊り下げるワイヤー(或いは下から支持する棒状体)
の揺れが大きくなり、貫通孔の内面に触れやすい。この
際、その接触による衝撃が大きいと、必要な精度の重量
変化が測定できなくなってしまう。一方、ワイヤ等の貫
通孔への接触を防止するためには、貫通孔におけるワイ
ヤー等の周囲の空間をその揺れを見込んで大きくしない
といけないが、そのようにすれば可燃性或いは爆発性ガ
スの漏出による発火或いは爆発の危険性が益々増大す
る。
【0009】このように、大物の成形体については、ガ
スの漏出による爆発の危険性が大きいことから等重量減
少割合制御法は実現できないものとされていた。すなわ
ち、この方法を大物の成形体に適用するとすれば、前記
したのと同様に微量の試料を作ってその脱脂工程におけ
る熱重量変化を測定し、その結果から類推して実際の成
形体に応じた昇温速度を設定することになるが、このよ
うな微量の試料による設定では最適条件は得られず、ワ
レ、フクレ、ハガレなどの不良の発生が続出してしまう
ためである。
【0010】本発明は、このような点に鑑みて案出した
ものであって、その目的とするところは、加熱された不
活性ガスを脱脂炉の加熱室内に送り込むことにより脱脂
をする構造をなす、大物のセラミック成形体の脱脂に好
適とされる脱脂炉においても、等重量減少割合制御法を
実現できるように、脱脂工程で脱脂炉外に有機バインダ
ー成分を含むガスを漏出させることなく安全にその重量
変化を測定できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、加熱された不活性ガスを脱脂炉の加熱室
内に送り込むことにより焼成前のセラミック成形体を加
熱し、そのセラミック成形体に含まれる有機バインダー
を加熱により分解又は気化して除去するための脱脂炉に
おいて、前記加熱室にはその内外に上下に貫通する貫通
孔を設けると共に該加熱室外に重量計を設け、前記貫通
孔に空隙を保持して重量測定用の重量支持体を通し、該
重量支持体を介して前記重量計によって前記セラミック
成形体の重量変化を測定可能とすると共に、前記有機バ
インダーの除去過程において該セラミック成形体の重量
変化を測定する際、前記重量支持体の周囲の空間を通っ
て前記加熱室外に有機バインダー成分を含むガスが漏出
しないように、前記不活性ガスを前記空間に送り込み可
能の不活性ガス送り込み手段を設けたことを特徴とす
る。ここに、重量測定用の重量支持体は、具体例には、
セラミック成形体を吊ってその重量の支持、測定をする
場合にはワイヤーやチェーンであり、セラミック成形体
を載せてその重量の支持、測定をする場合には棒状体や
筒状体である。
【0012】上記の手段により、バインダーの除去過
程、すなわち脱脂工程中においてセラミック成形体の重
量変化を測定する際には、前記不活性ガス送り込み手段
によって、重量支持体の周囲の空間に加熱された不活性
ガスを送り込むことで、バインダー成分を含むガスが上
記空間を通って加熱室外に漏出しないため、安全に成形
体の重量変化を測定できる。
【0013】また、前記手段において、前記不活性ガス
送り込み手段は、前記不活性ガスを前記重量支持体の周
囲の空間を通って加熱室の内外の双方に向けて送り込み
可能に設けられているのが好ましい。そして、この場合
には、前記加熱室内に送り込まれる前記不活性ガスが、
前記加熱室外に送り込まれる前記不活性ガスより多くな
るように、同不活性ガスが加熱室の外に向かって流れる
流路をなす重量支持体の周囲の空間の最小流路断面積
を、同ガスが加熱室の内に向かって流れる流路をなす重
量支持体の周囲の空間の最小流路断面積よりも小さくす
るとよい。さらに、これらの手段において前記重量支持
体は、前記貫通孔に対して略同軸(芯)状に通すとよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を具体化した実施の形態例
を図1ないし図5を参照しながら詳細に説明する。図1
中1は、基脚2上に設けられた脱脂炉本体であって、床
部3、後壁4、前壁(扉)5、側壁6,6、天井部7な
どの各部位からなる箱型に構成されている。脱脂炉本体
1の内側には加熱室(炉室)8があり、その床板9およ
び側壁板10,10と、脱脂炉本体1の内側との間に
は、加熱室8を包囲するように正面視、略U字形状をな
す空間(U字状空間という)11が形成されている。
【0015】図1における加熱室8の対向する左右の側
壁板10,10には、その全面に多数の通気孔12,1
2が縦横に所定のピッチで貫設されており、U字状空間
11の底部に設けられた送風ファン(以下、単にファン
ともいう)13を作動させると、後述するようにして供
給されるN2 ガス等の不活性ガスが、図1中、矢印で示
したように、右の側壁板10から左の側壁板10に向か
って加熱室8内を流れてU字状空間11に至り、さらに
加熱室8内へ流れ、これらの空間を循環するように構成
されている。なお、本例では、このガスはこの循環過程
で送風ファン13の近傍に設けられたヒータ14により
加熱されるように構成され、このヒータ14には出力可
変電源が接続され、ガスを適宜の温度に加熱、調節でき
るように構成されている。
【0016】また、加熱室8の後壁4にはガス抜き用貫
通孔15が設けられ、配管16を介してバインダートラ
ップ17に接続されている(図2参照)。これにより、
ヒータ14により加熱されたN2 ガスがファン13によ
り加熱室8内に送り込まれてセラミック成形体が加熱さ
れることにより発生するバインダー成分(バインダー気
化ガス)を含む不活性ガスは、加熱室8の空間を循環す
る過程で、ガス抜き用貫通孔15からこのトラップ17
に持ち来たされ、ここでバインダー成分を阻集しつつそ
の他のガスを外部に排気するように構成されている。
【0017】なお、N2 ガス等の不活性ガスは、外部の
圧力ガス源(リザーバ)21から、所定圧力下、脱脂炉
本体1の床部3のU字状空間11に接続される配管22
を通って、バルブ23の開閉操作により、U字状空間1
1内に導入されるように構成されている。
【0018】また、本例では脱脂炉本体1の外側に、脱
脂炉本体1を覆うようにしてフレーム31が設けられて
おり、その上部には所定の重量計(秤量機)32が設け
られている。そして、加熱室8の天井部7には脱脂炉本
体1の内外に上下に貫通する貫通孔33が設けられてい
る。
【0019】しかして、本例では、重量計32から垂下
される1本のワイヤ34の下端部に取着されたハンガ3
5を介して、貫通孔33に空隙(空間)を保持して重量
測定用の重量支持体(本例では金属製のワイヤ)36を
垂下状に通し、加熱室8内のセラミック成形体Sを入れ
た容器(被測定体)37を吊り下げ、脱脂工程における
その重量変化を連続して測定できるようにされている。
なお本例では、その重量(変化)の状態が、外部に設け
られた記録計38にて連続的に記録されるように構成さ
れている。また、本例では、貫通孔33は脱脂炉本体1
の正面視、天井部7の略中央に、前後に所定の間隔で2
か所設けられており、この中を各々ワイヤ36を通し、
セラミック成形体Sを入れた容器37をその上部に設け
られた吊下げ用ハンガ39に接続することにより吊り下
げ支持している。
【0020】さて次に、不活性ガス送り込み手段を構成
する各貫通孔33,33及びその近傍の構造について説
明する(図3参照)。本例における貫通孔33,33
は、加熱室8の天井部7に貫通して設けられた円筒状の
金属製のスリーブ(ステンレス鋼製円筒)33aの内側
で形成されている。このスリーブ33aの上端寄り部位
外周には、円形フランジ41が溶接などにより周設され
ており、この円形フランジ41には、スリーブ33aの
内径より大きい内径を有する有蓋短円筒状の貫通孔カバ
ー42が外装され、その下縁外周に形成された取付けフ
ランジ43を円形フランジ41に合わせてねじ部材44
により緊締されている。ただし、この両フランジ間4
1,43にはパッキン45が介在され、その間の気密が
保持されている。また、貫通孔カバー42の蓋部(上
部)46の略中央には、貫通孔33の内径より小さくか
つそれと同軸(芯)状の円形孔47が設けられている。
しかして、ワイヤ36は、円形孔47及び貫通孔33の
略中央を垂下するように構成されている。
【0021】一方、貫通孔カバー42の側部(図1,3
左側)には、上記の圧力ガス源21に接続された前記配
管22から所定のバルブ48を介して配管49が分岐し
て接続されており、貫通孔カバー42内に不活性ガスが
送り込まれるように構成されている。ただし、本例で
は、その配管49の貫通孔カバー42寄り部位を包囲す
るようにヒータ(加熱手段)51が設けられており、配
管内を給送される不活性ガスはこのヒータ51により配
管を介して加熱されるように構成されている。なお、こ
のヒータ51には、出力可変電源が接続されており、不
活性ガスを適宜の温度に設定できるように構成されてい
る。
【0022】また、貫通孔カバー42内にはその側部の
ガス吹込み口52に略対向する配置で円筒状の内管(バ
ッフル)53が円形フランジ41上に貫通孔33と同軸
状に立設されている。これにより、ガス吹込み口52か
ら送り込まれた不活性ガスは、内管53の外側に当って
リング状の空間54に案内された後(図3、図4参
照)、同図中矢印で示したように、貫通孔(スリーブ)
33内に、すなわちワイヤ36の周囲の空間55に送り
込まれる。そして、これがガスカーテンとなるため、こ
の空間55を通って脱脂炉本体1外に有機バインダー成
分を含むガスが漏出しないように構成されている。
【0023】なお、本例では貫通孔カバー42の蓋部4
6の略中央の円形孔47の上面に、内径が円形孔47よ
り小さい耐熱性ゴム(又は金属製の薄板)からなる環状
板56が円形孔47と同軸状にてネジ57で固着されて
おり、外気に通じるワイヤ36の周囲の空隙を微小にし
ている。すなわち、本例では、ガス吹込み口52から送
り込まれるガスのうち、スリーブ33aにおけるワイヤ
36の周囲の空間を通じて加熱室8内に送り込まれるも
のが、加熱室8外に漏出するものよりも多くなるよう
に、同ガスが加熱室8の内又は外に流れる流路をなすワ
イヤ36の周囲の空間の流路断面積のうち、ガスが加熱
室8外に漏出する開口部位の同面積を最小に設定してお
り、有機バインダー成分を含むガスを加熱室8内に封じ
込めるか押し戻すように構成されている。なお、内管5
3の内周には、内径が円形孔47の内径と略同じかそれ
よりやや大きめとされた複数のフランジ58が設けられ
ている。また、金属製スリーブ33aの上端寄り部位外
周には冷却フィン59が周設されている。
【0024】さて、次にこのように構成された本例の脱
脂炉で、上記のようにして重量変化が測定できるように
された成形体の脱脂工程における重量変化を測定する場
合について詳細に説明する。すなわち、この工程開始に
際して、各バルブ23,48を開とすると、圧力ガス源
21から所定圧力(例えば1〜3kg/cm2 )で、N
2 ガスが連続してU字状空間11内及び貫通孔カバー4
2内に送り込まれる。このとき、加熱室8内は、バイン
ダートラップ17からのガスの漏出により、0.01〜
0.3kg/cm2 に加圧保持される。この条件下で、
各ヒータ14,51を例えば10℃/時間で昇温させる
と共に送風ファン13を作動させる。これにより、加熱
されたN2 ガス(熱風)がU字状空間11および加熱室
8内を循環し成形体Sを加熱すると同時に、貫通孔カバ
ー42内にも送り込まれる。この過程で、バインダーの
分解又は気化によって成形体Sから発生するバインダー
成分を含むガスは、N2 ガスとともにU字状空間11お
よび加熱室8内を循環すると共に、その一部は、ガス抜
き用貫通孔15からバインダートラップ17に送り込ま
れ、その中でバインダー成分は、冷却されて分離除去さ
れるが、その他のガスは外部に排気される。
【0025】一方、この脱脂工程では、N2 ガスが不活
性ガス送り込み手段を構成する貫通孔カバー42内にも
送り込まれる。この際、そのN2 ガスの一部は、環状板
56の内側におけるワイヤ36の周囲の空隙を通って脱
脂炉外に漏出するが、多くは貫通孔33におけるワイヤ
36の周囲の空間を通って加熱室8内に送り込まれる。
これにより、発生するバインダー成分を含むガス(図3
中、破線矢印)が脱脂炉外に漏出するのが防止される。
しかして、成形体Sは徐々に脱脂され、それによる重量
の減少が重量計32、記録計38により安全に測定、記
録できる。
【0026】このように、本例の脱脂炉によれば、加熱
された不活性ガスをその加熱室8内に送り込むことによ
りセラミック成形体Sに含まれる有機バインダーを除去
するための脱脂炉でありながら、その脱脂工程における
バインダーの気化ガスの脱脂炉外への漏出による発火な
いし爆発の危険性を招くことなく安全に、所定の加熱
(昇温速度)条件下における成形体(バインダー)の重
量変化を測定することができる。かくては、この測定値
に基づいて、脱脂工程中における成形体の重量変化(減
少割合)が一定となるようにヒータの加熱を制御(調
節)するプログラムをつくることができるので、大物の
セラミック成形体を脱脂する際においても等重量減少割
合制御法を実現することが可能となる。
【0027】なお、循環するガスの風圧により、ワイヤ
が揺れることがあるので、貫通孔33の直径(スリーブ
の内径)は、その揺れを見込んでワイヤ36が触れない
大きさとなるように設定するのが好ましい。また、本例
では被測定体を吊ってその重量を測定する構造の脱脂炉
を例示したため、重量支持体としてワイヤを例示した
が、成形体の重量が安定して測定可能であればよく、し
たがってチェーンを用いることもできるし、貫通孔33
(重量支持体)の数は適宜に設定すればよい。
【0028】さらに、不活性ガス送り込み手段は、ワイ
ヤ36の周囲の空間を通って加熱室8外に有機バインダ
ー成分を含むガスが漏出しないように、不活性ガスを送
り込み可能に設けられていればよいが、本例において
は、内管53を設けると共にその内側に複数のフランジ
58が設けられているため、不活性ガスがワイヤ36の
周囲を平均して流れるとともに、爆発性ガスの漏出防止
に有効である。
【0029】もっとも、本発明における不活性ガス送り
込み手段は、脱脂工程におけるセラミック成形体の重量
変化を測定する際に重量支持体の周囲の空間を通って加
熱室外に有機バインダー成分を含むガスが漏出しないよ
うに、不活性ガスを前記空間に送り込み可能であればよ
く、したがって、多少性能は落ちるものの、図6に示し
たように、上記実施例における貫通孔カバー42内の内
管53や環状板56等を除去した構造としてもよい。な
おこの場合、同図中、2点鎖線で示したように、ワイヤ
36の途中であって、ガス吹込み口52の中央に対応す
る部位に円形板61を固着しておき、送り込まれる不活
性ガスが加熱室8内側と脱脂炉外とに案内されるように
してもよい。
【0030】さらに、不活性ガス送り込み手段について
は、図7,8に示したように構成することもできる。す
なわち、上記のようにスリーブ33aの内径より内径が
膨拡された貫通孔カバー42を設けることなく、スリー
ブ33aを加熱室8の外まで延設して、その側部にガス
吹込み口52を設けるだけでもよい。ただし、この場合
にも送り込まれる不活性ガスのうち、加熱室8内に送り
込まれるものが、加熱室外に漏出するものよりも多くな
るように、スリーブ33aの端部には、ワイヤ36が触
れない程度の孔の設けられた蓋62を設けておくなどし
て、脱脂炉外に通じる同ガスの流路断面積を小さくして
おくとよい。
【0031】また、図7中、2点鎖線で示したようにガ
ス吹込み口63を脱脂炉の天井部7の外側に設けること
なく、天井部7の断面内に設けることも可能である。さ
らに、図9に示したように、ガス吹込み口52は、その
中心(軸線)をスリーブ33aの中心からずらし、不活
性ガスがスリーブ33aの接線方向に送り込まれるよう
に偏在して設けても良い。この様にすれば、送り込まれ
たガスは、旋回流となってワイヤ36の周囲を通り、加
熱室内に送り込まれ、若しくは加熱室外に向かって流れ
ることになる。
【0032】次に本発明に係る脱脂炉の別の形態例につ
いて図10ないし図14を参照しながら説明するが、本
例の脱脂炉は、被測定体(セラミック成形体又はこれを
収容した容器)を下から支持することでその重量を測定
する構造のものとした点を除いて前例と基本的に共通す
るものであり、以下のようである。
【0033】図10中、71は、基脚72上に設けられ
た脱脂炉本体であって、床部73、後壁74、前壁
(扉)75、側壁76,76、天井部77などの各部位
からなる箱型に構成されている。脱脂炉本体71の内側
には加熱室(炉室)78があり、その天板79および側
壁板80,80と、脱脂炉本体71の内側との間には、
加熱室78を包囲するように正面視、略逆U字形状をな
す空間(逆U字状空間という)81が形成されている。
【0034】図10における加熱室78の対向する左右
の側壁板80,80には、その全面に多数の通気孔82
が縦横に所定のピッチで貫設されており、逆U字状空間
81の上部に設けられた送風ファン(以下、単にファン
ともいう)83を作動させると、後述するようにして供
給されるN2 ガス等の不活性ガスが、図10中、矢印で
示したように、右の側壁板80から左の側壁板80に向
かって加熱室78内を流れて逆U字状空間81に至り、
さらに加熱室78へ流れ、これらの空間を循環するよう
に構成されている。なお、本例では、このガスはこの循
環過程で送風ファン83の近傍に設けられたヒータ84
により加熱されるように構成され、このヒータ84には
出力可変電源が接続され、ガスを適宜の温度に加熱、調
節できるように構成されている。
【0035】また、加熱室78の後壁74にはガス抜き
用貫通孔85が設けられ、配管86を介してバインダー
トラップ87に接続されている(図11参照)。これに
より、ヒータ84により加熱されたN2 ガスがファン8
3により加熱室78内に送り込まれてセラミック成形体
が加熱されることにより発生するバインダー成分(バイ
ンダー気化ガス)を含む不活性ガスは、ガス抜き用貫通
孔85からこのトラップ87に持ち来たされ、ここでバ
インダー成分を阻集しつつその他のガスを外部に排気す
るように構成されている。
【0036】なお、N2 ガス等の不活性ガスは、外部の
圧力ガス源(リザーバ)91から、所定圧力下、脱脂炉
本体71の上部の逆U字状空間81に接続される配管9
2を通って、バルブ93の開閉操作により、逆U字状空
間81内に導入されるように構成されている。
【0037】また、本例では脱脂炉本体71の下側に、
所定の重量計(秤量機)102が設けられている。そし
て、加熱室78の床部73には脱脂炉本体71の内外に
上下に貫通する貫通孔103が設けられている。しかし
て、重量計102の天秤さら(支持板)101上に立設
され、貫通孔103に空隙を保持して挿通された重量測
定用の重量支持体(本例では金属製の棒状体)106の
上端部に秤量台105が設けられ、これにセラミック成
形体Sを入れた容器(被測定体)107を載置して、脱
脂工程におけるその重量変化を連続して測定できるよう
にされている。また、その重量(変化)の状態は、外部
に設けられた記録計108にて連続的に記録されるよう
に構成されている。なお、本例では貫通孔103は脱脂
炉本体71の床部73の四隅寄り部位に、左右前後に所
定の間隔で4か所設けられ、それぞれに棒状体106が
挿通され、秤量台105を支持している。
【0038】さて次に、不活性ガス送り込み手段を構成
する各貫通孔103,103及びその近傍の構造につい
て説明する。本例における貫通孔103,103は、加
熱室78の床部73に貫通して設けられた円筒状の金属
製のスリーブ(ステンレス鋼製円筒)103aの内側で
形成されている(図12参照)。このスリーブ103a
の下端寄り部位外周には、円形フランジ111が溶接な
どにより周設されており、この円形フランジ111に
は、スリーブ103aの内径より大きい内径を有する有
底短円筒状の貫通孔カバー112が外装され、その上縁
外周に形成された取付けフランジ113を円形フランジ
111に合わせてねじ部材114により緊締されてい
る。ただし、この両フランジ間111,113にはパッ
キン115が介在され、その間の気密が保持されてい
る。また、貫通孔カバー112の底部(下部)116の
略中央には、貫通孔103の内径より小さくかつそれと
同軸(芯)状で円形孔117が設けられている。しかし
て、棒状体106は、円形孔117及び貫通孔103の
略中央を貫通するように配置されている。
【0039】一方、貫通孔カバー112の側部(図1
0,12右側)には、上記の圧力ガス源91に接続され
た前記配管92から所定のバルブ118を介して配管1
19が分岐して接続されており、貫通孔カバー112内
に不活性ガスが送り込まれるように構成されている。た
だし、本例では、その配管119の部位を包囲するよう
にヒータ(加熱手段)121が設けられており、配管内
を給送される不活性ガスはこのヒータ121により配管
を介して加熱されるように構成されている。なお、この
ヒータ121には、出力可変電源が接続されており、不
活性ガスを適宜の温度に設定できるように構成されてい
る。
【0040】また、貫通孔カバー112内にはその側部
のガス吹込み口122に略対向する配置で円筒状の内管
(バッフル)123が円形フランジ111下に貫通孔1
03と同軸状に垂下されている。これにより、ガス吹込
み口122から送り込まれた不活性ガスは、内管123
の外側に当ってリング状の空間124に案内された後
(図13参照)、同図中矢印で示したように、貫通孔
(スリーブ)103内に、すなわち棒状体106の周囲
の空間125に送り込まれる。そして、これがガスカー
テンとなるため、この空間125を通って脱脂炉本体7
1外に有機バインダー成分を含むガスが漏出しないよう
に構成されている。
【0041】なお、本例では貫通孔カバー112の底部
116の略中央の円形孔117の下面に、内径が円形孔
117より小さい耐熱性ゴム(又は金属製の薄板)から
なる環状板126が円形孔117と同軸状にてネジ12
7で固着されており、外気に通じる棒状体106の周囲
の空隙を微小にしている。すなわち、本例では、ガス吹
込み口122から送り込まれるガスのうち、スリーブ1
03aにおける棒状体106の周囲の空間を通じて加熱
室78内に送り込まれるものが、加熱室78外に漏出す
るものよりも多くなるように、同ガスが加熱室78の内
又は外に流れる流路をなす棒状体106の周囲の空間の
流路断面積のうち、ガスが加熱室78外に漏出する開口
部位の同面積を最小に設定しており、有機バインダー成
分を含むガスを加熱室78内に封じ込めるか押し戻すよ
うに構成されている。なお、内管123の内周には、内
径が円形孔117の内径と略同じかそれよりやや大きめ
とされた複数のフランジ128が設けられている。ま
た、金属製スリーブ103aの下端寄り部位外周には冷
却フィン129が周設されている。
【0042】さて、次にこのように構成された本例の脱
脂炉で、上記のようにして重量変化が測定できるように
された成形体の脱脂工程における重量変化を測定する場
合について詳細に説明する。すなわち、この工程開始に
際して、各バルブ93,118を開とすると、圧力ガス
源91から所定圧力(例えば1〜3kg/cm2 )で、
N2 ガスが連続して逆U字状空間81内及び貫通孔カバ
ー112内に送り込まれる。このとき、加熱室78内
は、バインダートラップ87からのガスの漏出により、
0.01〜0.3kg/cm2 に加圧保持される。この
条件下で、各ヒータ84,121を例えば10℃/時間
で昇温させると共に送風ファン83を作動させる。これ
により、加熱されたN2 ガス(熱風)が逆U字状空間8
1および加熱室78内を循環し成形体Sを加熱すると同
時に、貫通孔カバー112内にも送り込まれる。この過
程で、バインダーの分解又は気化によって成形体Sから
発生するバインダー成分を含むガスは、N2 ガスととも
に逆U字状空間81および加熱室78内を循環すると共
に、その一部は、ガス抜き用貫通孔85からバインダー
トラップ87に送り込まれ、その中でバインダー成分
は、冷却されて分離除去されるが、その他のガスは外部
に排気される。
【0043】一方、この脱脂工程では、N2 ガスが不活
性ガス送り込み手段を構成する貫通孔カバー112内に
も送り込まれる。この際、そのN2 ガスの一部は、環状
板126の内側における棒状体106の周囲の空隙を通
って脱脂炉外に漏出するが、多くは貫通孔103におけ
る棒状体106の周囲の空間を通って加熱室78内に送
り込まれる。これにより、発生するバインダー成分を含
むガス(図12中、破線矢印)が脱脂炉外に漏出するの
が防止される。しかして、成形体Sは徐々に脱脂され、
それによる重量の減少が重量計102、記録計108に
より安全に測定、記録できる。
【0044】このように、本例の脱脂炉によれば、加熱
された不活性ガスをその加熱室78内に送り込むことに
よりセラミック成形体Sに含まれる有機バインダーを除
去するための脱脂炉でありながら、その脱脂工程におけ
るバインダーの気化ガスの脱脂炉外への漏出による発火
ないし爆発の危険性を招くことなく安全に、所定の加熱
(昇温速度)条件下における成形体(バインダー)の重
量変化を測定することができる。かくては、この測定値
に基づいて、脱脂工程中における成形体の重量変化(減
少割合)が一定となるようにヒータの加熱を制御(調
節)するプログラムをつくることができるので、大物の
セラミック成形体を脱脂する際においても等重量減少割
合制御法を実現することが可能となる。
【0045】なお、循環するガスの風圧により、棒状体
106が揺れることがあるので、貫通孔103の直径
(スリーブの内径)は、その揺れを見込んで棒状体10
6が触れない大きさとなるように設定するのが好まし
い。また、本例では被測定体を秤量台に載置してその重
量を測定する構造の脱脂炉を例示したため、その重量測
定用の重量支持体として棒状体を例示し、その本数を4
本に設定したが、成形体の重量が安定して測定可能であ
ればよく、したがって貫通孔の数及び重量支持体の数
は、適宜に設定すればよい。さらに、不活性ガス送り込
み手段は、貫通孔における重量支持体との空隙から加熱
室外に有機バインダー成分を含むガスが漏出しないよう
に不活性ガスをその空隙に送り込み可能に設けられてい
ればよいが、本例のようにした場合には、その爆発性ガ
スの漏出が極めて有効に防止できる。
【0046】さらに、不活性ガス送り込み手段は、棒状
体106の周囲の空間を通って加熱室78外に有機バイ
ンダー成分を含むガスが漏出しないように、不活性ガス
を送り込み可能に設けられていればよいが、本例におい
ては、内管123を設けると共にその内側に複数のフラ
ンジ128が設けられているため、不活性ガスが棒状体
106の周囲を平均して流れるとともに、爆発性ガスの
漏出防止に有効である。
【0047】もっとも、本発明における不活性ガス送り
込み手段は、脱脂工程におけるセラミック成形体の重量
変化を測定する際に重量支持体の周囲の空間を通って加
熱室外に有機バインダー成分を含むガスが漏出しないよ
うに、不活性ガスを前記空間に送り込み可能であればよ
く、したがって、前記の実施形態で説明した図6〜9に
例示した不活性ガス送り込み手段の構造は、本実施形態
においてもワイヤを棒状体(又は筒状体)に置き換える
ことで基本的にそのまま用いることができる。
【0048】
【発明の効果】このように、本発明によれば、加熱され
た不活性ガスを脱脂炉の加熱室内に送り込むことにより
脱脂をする構造の脱脂炉において、大物のセラミック成
形体についても、脱脂炉外に有機バインダー成分を含む
ガスを漏出させることなく安全にその重量変化を測定で
きる。この結果、大物の成形体でありながら、その重量
変化の測定値に基いて、重量の減少割合(率)が一定と
なるように加熱手段を調節してその脱脂割合を最適値に
制御する、等重量減少割合制御法を実現することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱脂炉の実施の形態例の概略構成
を示した一部破断縦断正面図、及び不活性ガスの供給配
管系統図。
【図2】図1の一部を省略した一部破断中央縦断面図。
【図3】図1のA部を説明する拡大断面図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】図3のC−C線断面図。
【図6】不活性ガス送り込み手段の別例を説明する拡大
断面図。
【図7】不活性ガス送り込み手段の別例を説明する拡大
断面図。
【図8】図7のD−D線断面図。
【図9】図7のD−D線断面の別例を示す図。
【図10】本発明に係る脱脂炉の別の実施の形態例の概
略構成を示した一部破断縦断正面図、及び不活性ガスの
供給配管系統図。
【図11】図10の一部を省略した一部破断中央縦断面
図。
【図12】図10のE部を説明する拡大断面図。
【図13】図12のF−F線断面図。
【図14】図12のG−G線断面図。
【符号の説明】
1,71 脱脂炉本体 8,78 加熱室 32,102 重量計 33,103 加熱室の内外に上下に貫通する貫通孔 36,106 重量支持体 S セラミック成形体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱された不活性ガスを脱脂炉の加熱室
    内に送り込むことにより焼成前のセラミック成形体を加
    熱し、そのセラミック成形体に含まれる有機バインダー
    を加熱により分解又は気化して除去するための脱脂炉に
    おいて、前記加熱室にはその内外に上下に貫通する貫通
    孔を設けると共に該加熱室外に重量計を設け、前記貫通
    孔に空隙を保持して重量測定用の重量支持体を通し、該
    重量支持体を介して前記重量計によって前記セラミック
    成形体の重量変化を測定可能とすると共に、前記有機バ
    インダーの除去過程において該セラミック成形体の重量
    変化を測定する際、前記重量支持体の周囲の空間を通っ
    て前記加熱室外に有機バインダー成分を含むガスが漏出
    しないように、前記不活性ガスを前記空間に送り込み可
    能の不活性ガス送り込み手段を設けたことを特徴とする
    脱脂炉。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガス送り込み手段は、前記不
    活性ガスを前記重量支持体の周囲の空間を通って加熱室
    の内外の双方に向けて送り込み可能に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の脱脂炉。
  3. 【請求項3】 前記加熱室内に送り込まれる前記不活性
    ガスが、前記加熱室外に送り込まれる前記不活性ガスよ
    り多くなるように、前記不活性ガスが加熱室の外に向か
    って流れる流路をなす重量支持体の周囲の空間の最小流
    路断面積を、同ガスが加熱室の内に向かって流れる流路
    をなす重量支持体の周囲の空間の最小流路断面積よりも
    小さくしたことを特徴とする請求項2記載の脱脂炉。
  4. 【請求項4】 前記重量支持体を前記貫通孔に対して略
    同軸状に通してなることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の脱脂炉。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003075077A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Natl Inst For Fusion Science マイクロ波焼成炉およびマイクロ波焼成方法
CN104596210A (zh) * 2014-12-29 2015-05-06 宁波鱼化龙机电科技有限公司 一种脱脂炉
JP2016113691A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 大同特殊鋼株式会社 連続式真空焼結装置
JP2017009207A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 株式会社モトヤマ 電気炉
CN106872662A (zh) * 2017-02-09 2017-06-20 西安近代化学研究所 一种火***药柱热安定性连续测量的装置
JP2020030191A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 セラミックスの内部構造観察装置及び内部構造解析システム、セラミックスの内部構造観察方法及び内部構造解析方法、並びにセラミックスの製造方法

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