JPH09155546A - 組立ラインの溶接チップ交換警告装置 - Google Patents

組立ラインの溶接チップ交換警告装置

Info

Publication number
JPH09155546A
JPH09155546A JP31283495A JP31283495A JPH09155546A JP H09155546 A JPH09155546 A JP H09155546A JP 31283495 A JP31283495 A JP 31283495A JP 31283495 A JP31283495 A JP 31283495A JP H09155546 A JPH09155546 A JP H09155546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
line
welding
replacement
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31283495A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Shikayama
富男 鹿山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP31283495A priority Critical patent/JPH09155546A/ja
Publication of JPH09155546A publication Critical patent/JPH09155546A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄なチップ交換作業をなくしかつ作業効率
や信頼性にすぐれたチップ交換作業を警告しうる組立ラ
インの溶接チップ交換警告装置を提供する。 【解決手段】 生産管理装置16において各溶接ロボッ
トの打点回数をモニタリングし溶接チップの寿命管理を
行うとともに、IDによるトラッキング管理により各工
程間のワーク在席数を把握し、ライン停止可能時間を算
出する。そして、各工程についてライン停止時間とチッ
プ交換作業の所要時間を比較してライン停止の可否を判
断し、チップ交換を行う工程と溶接ロボット、ライン停
止時間を端末装置19により表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立ラインの各作
業工程に設置された溶接ロボットや自動溶接機などの溶
接チップの交換を無駄なく、効率良く、しかも信頼性良
く警告することができる組立ラインの溶接チップ交換警
告装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば車体組立工場には多数の溶接手
段(溶接ロボット、自動溶接機など)が設置されてお
り、主にスポット溶接により車体の組立てを行ってい
る。スポット溶接を行う溶接手段は電極となる溶接チッ
プ(以下、単にチップともいう。)を持っている。一般
に溶接チップには溶接条件に応じた寿命があり、寿命と
なったチップは溶接精度を確保するため交換の必要があ
る。このような溶接チップの交換は、従来は、シフト間
に一斉に行うか、または、ラインの停止時間を利用して
チップを1点ずつチェックし、チェックの結果チップの
状態が悪化したものがあればそのチップについて交換作
業を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のチップ交換の方法にあっては、まず前者の場
合には、すべての溶接手段のチップを一斉に交換するた
め、寿命的にみて交換の必要のない溶接チップまで交換
されてしまい、無駄な作業を含むことがある。また、後
者の場合には、交換時期が明確でなくラインの稼働状況
を見ながら時期を決める必要があるばかりか、全数チェ
ックを行う必要があるため、作業の効率の点で問題があ
り、しかも、交換の判断は目視チェックによるものでい
わば勘にたよるものであるため、信頼性の点でも問題が
ある。
【0004】本発明は、組立ライン内の各工程に設置さ
れた溶接手段のチップ交換における上記課題に着目して
なされたものであり、無駄なチップ交換作業をなくすと
ともに作業効率や信頼性にすぐれたチップ交換作業を警
告することができる組立ラインの溶接チップ交換警告装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、溶接チップを持つ溶接手段
を備えた複数の作業工程を搬送手段で連結してなる組立
ラインにおける前記溶接チップの交換警告装置であっ
て、前記溶接チップの打点回数を監視し、現在までの打
点回数をあらかじめ設定された交換時期データと比較し
て、交換時期に入った溶接チップを抽出する抽出手段
と、あらかじめ設定された交換作業時間データにより、
前記抽出手段によって抽出された溶接チップの交換作業
所要時間を各作業工程ごとに算出する第1算出手段と、
各作業工程間に位置する前記搬送手段に在席するワーク
の数を検出する検出手段と、当該検出手段によって検出
された各作業工程間のワーク在席数データから、各作業
工程のライン停止可能時間を算出する第2算出手段と、
前記第1算出手段によって算出された交換作業所要時間
を前記第2算出手段によって算出されたライン停止可能
時間と比較して、ラインを停止させる作業工程を決定す
る決定手段と、当該決定手段によって決定された作業工
程に対し溶接チップ交換の警告を出す出力手段とを有す
ることを特徴とする。
【0006】このように構成された本発明にあっては、
抽出手段は、各溶接手段の溶接チップの打点回数を監視
し、現在までの打点回数をあらかじめ設定された交換時
期データと比較して、交換時期に入った溶接チップを抽
出し、第1算出手段は、あらかじめ設定された交換作業
時間データにより、抽出手段によって抽出された溶接チ
ップの交換作業所要時間を各作業工程ごとに算出する。
一方で、検出手段は、各作業工程間に位置する搬送手段
に在席するワークの数を検出し、第2算出手段は、検出
手段によって検出された各作業工程間のワーク在席数デ
ータから、各作業工程のライン停止可能時間を算出す
る。そして、決定手段は、第1算出手段によって算出さ
れた交換作業所要時間を第2算出手段によって算出され
たライン停止可能時間と比較して、ラインを停止させる
作業工程を決定する。出力手段は、決定手段によって決
定された作業工程に対し溶接チップ交換の警告を出す。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
のものにおいて、前記第2算出手段は、進み工程である
作業工程についてのみライン停止可能時間を算出するこ
とを特徴とする。
【0008】ここで、図1を用いて本発明の基本原理を
説明しておく。同図に示すように工程A、工程B、工程
C、…と続く組立ラインにおける、たとえば、工程Bの
ライン停止可能条件は、基本的には、工程Bの前後に位
置する搬送手段a、bに在席するワークの数(ワーク在
席数)によって決定される。すなわち、搬送手段a、b
の現在のワーク在席数をNa 、Nb 、工程Bが平衡状態
にあるときの搬送手段a、bのワーク在席数をNA 、N
B 、搬送手段a、bで搬送可能な最大のワーク在席数を
NAmax、NBmax、搬送手段a、bの遅れ限界のワーク在
席数をNAmin、NBminとすると(図1(A)(B)参
照)、たとえば、第1に、Na とNA がほぼ等しくかつ
Nb とNB がほぼ等しい場合(これをNa =NA かつN
b =NB と略記する。)、すなわち、工程Bが平衡状態
にある場合は、工程Bの前後でワークが適正在庫数であ
るため、工程Bはラインを停止させずに現行の状態を維
持するのが望ましい。第2に、Na がNA よりもある程
度以上大きくかつNb がNB よりもある程度以上小さい
場合(これをNa >NA かつNb <NB と略記する。)
は、工程Bは遅れ工程であるためラインの停止はできる
だけ行わないのがよい。第3に、Na がNA よりもある
程度以上小さくかつNbがNB よりもある程度以上大き
い場合(これをNa <NA かつNb >NB と略記す
る。)は、工程Bは進み工程であるため、ラインを停止
させても他の工程への影響はあまりなく、ラインの停止
は原則的に可能である。
【0009】そこで、請求項1記載の発明では、上記し
た3通りの場合を考慮しつつも統一的な共通の判断基準
を与えるべく、後で詳述するように搬送手段1の最大在
席数NAmaxおよび搬送手段2の遅れ限界在席数NBminを
考慮して工程Bのライン停止可能時間を算出し、求めた
ライン停止可能時間を工程Bにおける溶接チップの交換
作業所要時間と比較することによって、工程Bに対しチ
ップ交換のためのライン停止の可否の判断を行うように
している。
【0010】また、請求項2記載の発明では、さらに条
件を絞って、ライン停止が原則的に可能な第3の場合
(工程Bが進み工程である場合)についてのみライン停
止可能時間を算出し、溶接チップの交換作業所要時間と
比較するようにしている。すなわち、ライン停止が好ま
しくない第1の場合(工程Bが平衡状態にある場合)と
第2の場合(工程Bが遅れ工程である場合)にはチップ
交換のためにラインを停止させないようにしている。
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載のものにおいて、前記検出手段は、ワークに取
り付けられワークのIDコードを記憶するID記憶手段
と、各作業工程の入口と出口にそれぞれ配置され前記I
D記憶手段からワークのIDコードを読み取るID読取
り手段と、当該ID読取り手段によって読み取られたI
Dコードによりワークの所在領域の追跡を行う追跡手段
と、当該追跡手段の結果により各作業工程間の領域のワ
ーク在席数を計数する計数手段とを含むことを特徴とす
る。すなわち、各ワークに付与されたIDを利用してワ
ークの所在管理を行い、これをもとに在席数の検出を行
う。
【0012】請求項4記載の発明は、上記請求項1、
2、または3記載のものにおいて、前記出力手段は、ラ
インを停止させる作業工程、ライン停止時間、および溶
接チップの交換を行う溶接手段を表示することを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は車体組立ラインの一般的な
構成を示す図である。同図に示すように車体組立ライン
は、大別して、4つの組立工程(作業工程)、すなわ
ち、エンジンコンパートメントの組立てを行うエンジン
コンパートメント工程1と、フロントフロア、リアフロ
ア&メンバの組立てを行い、ボデーの基礎となるフロア
を組み立てるフロアメイン工程2と、基礎となるフロア
にボデーサイドやルーフなどを組み付けて車室を作り、
ボデーの骨格を作るボデーメイン工程3と、メインボデ
ーにドアやフードなどを取り付けるメタルライン工程4
とからなっている。各工程間でのワークの搬送を行うた
め各工程間は搬送手段(たとえば、オーバーヘッドコン
ベア)によって連結されている。すなわち、エンジンコ
ンパートメント工程1とフロアメイン工程2の間にはオ
ーバーヘッドコンベア5、フロアメイン工程2とボデー
メイン工程3の間にはオーバーヘッドコンベア6、ボデ
ーメイン工程3とメタルライン工程4の間にはオーバー
ヘッドコンベア7がそれぞれ設置されている。
【0014】図3は本発明の溶接チップ交換警告装置の
一実施形態を示す概略構成図である。各組立工程(エン
ジンコンパートメント工程1、フロアメイン工程2、ボ
デーメイン工程3、メタルライン工程4)には、溶接手
段として、たとえば、所定の適当な台数からなる溶接ロ
ボット群8、9、10、11がそれぞれ設置されてい
る。各溶接ロボット群8〜11内の各溶接ロボットは対
応するロボットコントローラ群12、13、14、15
内の専用のロボットコントローラによって制御される。
各ロボットコントローラ群12〜15は車体組立ライン
内の工程管理を行う生産管理装置16に接続されてい
る。生産管理装置16は、たとえば、コンピュータで構
成されており、各溶接ロボットの溶接回数をモニタリン
グする機能(モニタリング機能)を有している。そのた
め、各溶接ロボットの打点回数のデータがロボットコン
トローラから生産管理装置16に与えられる。かかるモ
ニタリング機能によって各溶接ロボットのチップの寿命
管理が行われる。
【0015】また、生産管理装置16は、ラインを流れ
るワークの所在を追跡(トラッキング)する機能(トラ
ッキング機能)を有している。このトラッキング機能は
IDシステムを利用して行われる。すなわち、たとえ
ば、ワークのIDコードを記憶した図示しないIDプレ
ート(ID記憶手段)をワークに取り付けてラインに流
し、各組立工程1〜4の入口と出口にそれぞれ設置した
#1〜#8のアンテナ17(ID読取り手段)によって
IDコードを読み取る。各アンテナ17で読み取られた
IDコードはIDコントローラ18を介してアンテナ1
7の番号(#)と共に生産管理装置16に送られる。な
お、ワークの固有情報(製造番号や仕様など)はIDコ
ードをキーとして生産管理装置16内のメモリの所定領
域に記憶されている。
【0016】ワークのトラッキング結果は、たとえば、
図4に示すようなファイル構造で生産管理装置16内の
メモリの所定領域に格納される。すなわち、図3に示す
ようにワークの所在領域として7つのゾーンを設定し、
それぞれのゾーンに番号を付しておき、各ゾーンに在席
するワークのIDコードを当該在席するゾーンの番号に
対応づけして記憶する。ワークが移動して所在領域が変
わればIDコードの移動処理が行われる。各ゾーンに在
席するワークの数(ワーク在席数)は、各ゾーンに含ま
れるIDコードの数をカウントすることによって求めら
れる。トラッキング管理の具体的な動作については後で
詳述する。
【0017】生産管理装置16は、抽出手段、第1算出
手段、追跡手段(検出手段)、計数手段(検出手段)、
第2算出手段、および決定手段として機能するものであ
って、一方で、上記のモニタリング機能によりチップ交
換の必要な溶接ロボットを抽出して、各組立工程のチッ
プ交換作業の所要時間を算出し、他方で、上記のトラッ
キング機能により各組立工程間のオーバーヘッドコンベ
ア5〜7(ゾーン2、4、6)のワーク在席数を把握し
て、各組立工程1〜4のライン停止可能時間を算出す
る。そして、各組立工程1〜4についてライン停止可能
時間をチップ交換作業所要時間と比較して、チップ交換
のためのライン停止の可否を判断する。
【0018】より具体的には、各組立工程1〜4のライ
ン停止の可否は次のようにして判断される。エンジンコ
ンパートメント工程1の場合は、オーバーヘッドコンベ
ア5のワーク在席数と遅れ限界在席数(図1参照。以下
同様)からライン停止可能時間を算出する。すなわち、
エンジンコンパートメント工程1を停止させたときにオ
ーバーヘッドコンベア5のワーク在席数が現在値Nr か
ら遅れ限界在席数Nrminまで減少するのに要する時間T
r を求め(図5(B)参照)、求めた時間Tr をエンジ
ンコンパートメント工程1のライン停止可能時間とす
る。そして、当該工程におけるチップ交換作業の所要時
間をTc として(以下同様)、下記の式 Tr >Tc が成立するときにエンジンコンパートメント工程1はラ
イン停止が可能であると判断する。
【0019】フロアメイン工程2の場合は、オーバーヘ
ッドコンベア5のワーク在席数と最大在席数(図1参
照。以下同様)およびオーバーヘッドコンベア6のワー
ク在席数と遅れ限界在席数からそれぞれライン停止可能
時間を算出し、ボデーメイン工程3の場合は、オーバー
ヘッドコンベア6のワーク在席数と最大在席数およびオ
ーバーヘッドコンベア7のワーク在席数と遅れ限界在席
数からそれぞれライン停止可能時間を算出する。すなわ
ち、これらの組立工程2(3)を停止させたときに工程
前のオーバーヘッドコンベア5(6)のワーク在席数が
現在値Nf から最大在席数Nfmaxまで増加するのに要す
る時間Tf (図5(A)参照)と、工程後のオーバーヘ
ッドコンベア6(7)のワーク在席数が現在値Nr から
遅れ限界在席数Nrminまで減少するのに要する時間Tr
(図5(B)参照)とを求め、これらの時間Tf とTr
をフロアメイン工程2(ボデーメイン工程3)のライン
停止可能時間とする。そして、下記の式 (Tf >Tc )かつ(Tr >Tc ) が成立するときにフロアメイン工程2(ボデーメイン工
程3)はライン停止が可能であると判断する。
【0020】メタルライン工程4の場合は、オーバーヘ
ッドコンベア7のワーク在席数と最大在席数からライン
停止可能時間を算出する。すなわち、メタルライン工程
4を停止させたときにオーバーヘッドコンベア7のワー
ク在席数が現在値Nf から最大在席数Nfmaxまで増加す
るのに要する時間Tf (図5(A)参照)を求め、求め
た時間Tf をメタルライン工程4のライン停止可能時間
とする。そして、下記の式 Tf >Tc が成立するときにメタルライン工程4はライン停止が可
能であると判断する。
【0021】生産管理装置16には出力手段としての端
末装置19が接続されている。生産管理装置16によっ
てチップ交換のためにライン停止させる組立工程が決定
されると、チップ交換の警告が端末装置19から出され
る。ここでは、端末装置19は、警告の内容として、ラ
インを停止させる組立工程、ライン停止時間、および溶
接チップの交換を行う溶接ロボットを画面に表示する。
ライン停止時間は、たとえば、算出された当該工程にお
けるチップ交換作業の所要時間Tc に設定される。
【0022】次に、以上のように構成された本装置の動
作をフローチャートを用いて説明する。図6はトラッキ
ング管理のフローチャートである。生産管理装置16
は、いずれかのアンテナ17によってIDコードが読み
取られると(ステップS1)、IDコントローラ18か
らの入力信号から、IDコードを受信したアンテナ17
の番号(#)とそのIDコードとを抽出し(ステップS
2)、アンテナ番号(#)を判別する(ステップS3、
ステップS4)。
【0023】アンテナ番号(#)が1である場合は、エ
ンジンコンパートメント工程1にワークが入ったことに
なるので、生産管理装置16内のメモリのゾーン1の記
憶エリアに新たに当該IDコードを追加し(ステップS
5)、アンテナ番号(#)が2〜7である場合は、ワー
クの移動によりワークの所在領域が変わることになるの
で、生産管理装置16内のメモリのゾーン(#−1)か
らゾーン#の記憶エリアへ当該IDコードを移動させ
(ステップS6)、アンテナ番号(#)が8である場合
は、メタルライン工程4からワークが搬出されたことに
なるので、生産管理装置16内のメモリのゾーン7の記
憶エリアから当該IDコードを削除する(ステップS
7)(以上、図4参照)。
【0024】その後、このファイルにより各ゾーンに格
納されているIDコードの数をカウントすることによっ
て、各組立工程間、すなわち各オーバーヘッドコンベア
5〜7に在席するワークの数(ワーク在席数)を計数す
る(ステップS8)。この計数結果は、上記したよう
に、各組立工程1〜4のライン停止可否の判断に利用さ
れる。
【0025】以上の一連の処理は、組立ライン全体が停
止するときなどにおいて終了信号を入力するまで(ステ
ップS9)繰り返される。
【0026】図7はチップ交換警告処理のフローチャー
トである。
【0027】生産管理装置16は、各ロボットコントロ
ーラ群12〜15内の個々のロボットコントローラから
対応する溶接ロボットの打点回数のデータを入力して、
各溶接ロボットの打点回数のモニタリングを行い(ステ
ップS11)、チップ交換時期に入った溶接ロボットを
抽出する(ステップS12)。チップ交換時期に入った
かどうかは、現在までの打点回数をあらかじめ設定され
たチップ交換時期データと比較することによって行う。
チップ交換時期は、溶接箇所によって溶接条件が異なり
したがってチップの寿命も異なるので、実験などによ
り、あらかじめ溶接箇所に応じて適当に設定しておく。
【0028】その後、ステップS12で抽出された溶接
ロボットについて、各組立工程ごとにチップ交換作業の
所要時間を算出する(ステップS13)。ここでは、チ
ップ交換作業は各組立工程を単位として一斉に行うた
め、各組立工程内に含まれる要チップ交換の溶接ロボッ
トおのおのに要する作業時間を加算して組立工程全体と
しての所要時間を計算する。各溶接ロボットのチップ交
換に要する作業時間のデータは、たとえば溶接ロボット
のタイプや設置場所などを考慮して、あらかじめ適当に
設定されている。
【0029】そして、次のステップS14で、ステップ
S12で抽出した溶接ロボットとステップS13で算出
した各組立工程ごとのチップ交換作業の所要時間との対
応テーブルを作成し、生産管理装置16内のメモリの所
定領域に記憶する。
【0030】それから、トラッキング管理の結果(図6
のステップS8参照)を利用して、各組立工程間のオー
バーヘッドコンベア5〜7(ゾーン2、4、6)のワー
ク在席数のデータから、すでに詳述したようにして各組
立工程1〜4のライン停止可能時間Tf および/または
Tr を算出し(ステップS15)、各組立工程1〜4に
ついて、ステップS15で求めたライン停止可能時間を
ステップS13で求めたチップ交換作業所要時間と比較
して、上記の判断基準によりチップ交換のためのライン
停止の可否を判断する(ステップS16)。
【0031】ステップS16の判断の結果としてYES
であれば、すなわち、ライン停止可能な組立工程があれ
ば、ステップS14で作成した対応テーブルを参照し
て、その組立工程(複数ある場合は所定の適当な基準に
より選択した1つ)においてチップ交換を実施する溶接
ロボットを決定し(ステップS17)、端末装置19を
通じてチップ交換の警告を出す(ステップS18)。チ
ップ交換の警告は、ラインを停止させる組立工程、ライ
ン停止時間、およびチップ交換を行う溶接ロボットを画
面に表示することによって行う。なお、ステップS16
の判断の結果としてNOであれば、すなわち、ライン停
止可能な組立工程がなければ、ただちにステップS19
に進む。
【0032】そして、組立ライン全体が停止するときな
どにおいて終了信号の入力があるまで(ステップS1
9)、以上の一連の処理を繰り返す。
【0033】したがって、本実施形態によれば、溶接ロ
ボットの打点回数をモニタリングして溶接チップの寿命
管理を行い、チップの交換時期に入った溶接ロボットに
ついてだけチップ交換の警告を出すようにしたので、無
駄なチップ交換作業をなくすことができ、作業時間やコ
ストを低減することができる。また、寿命管理に基づい
て客観的にチップ交換の判断がなされるため、信頼性も
向上する。
【0034】また、IDによりワークのトラッキング管
理を行い、その結果を利用してライン停止の可否を判断
して、チップ交換を実施する組立工程を自動的に選択す
るようにしたので、現場の作業者が一々ラインの稼働状
況を見て判断する必要がなくなり、作業効率が向上す
る。
【0035】なお、本実施形態では、溶接手段として溶
接ロボットを例にとって説明したが、これに限定されな
いことはもちろんである。たとえば、溶接ロボット以外
の自動溶接機を用いてもよいし、また、溶接ロボットと
自動溶接機とが混合したシステムであってもよい。
【0036】また、本実施形態では、作業工程として4
つの車体組立工程を例にとって説明したが、これに限定
されないことはもちろんである。
【0037】さらに、本実施形態では、組立工程のライ
ン停止の可否を、単にライン停止可能時間とチップ交換
作業の所要時間とを比較することによって判断するよう
にしているが、これに限定されるわけではない。たとえ
ば、進み工程である場合に限り上記の判断を行うように
することも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、モニタリング機能により溶接チップの寿命管
理を行い、交換時期に入った溶接チップについてだけチ
ップ交換の警告を出すので、無駄なチップ交換作業をな
くすことができ、作業時間やコストを低減することがで
きるばかりか、寿命管理に基づいて客観的にチップ交換
の判断がなされるため、信頼性も向上する。また、各作
業工程間のワーク在席数によりライン停止可能時間を算
出し、これをチップ交換作業の所要時間を比較すること
によってライン停止の可否を判断して、チップ交換を実
施する作業工程を自動的に選択するので、現場の作業者
が一々ラインの稼働状況を見て判断する必要がなくな
り、作業効率が向上する。
【0039】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、進み工程である作業工程につ
いてのみライン停止可能時間を算出するので、ライン停
止が好ましくない場合においてチップ交換のためにライ
ンを停止させることがなくなる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加えて、既存のIDシステム
を利用して容易にワークの追跡(トラッキング)管理を
行うことができる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
2、または3記載の発明の効果に加えて、チップ交換を
実施する工程および溶接手段のみならずライン停止時間
が提示されるので、ライン状況を見る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本原理の説明に供する図
【図2】 車体組立ラインの一般的な構成を示す図
【図3】 本発明の溶接チップ交換警告装置の一実施形
態を示す概略構成図
【図4】 トラッキングファイルの構造を示すイメージ
【図5】 各工程のライン停止可否の判断基準の説明に
供する図
【図6】 トラッキング管理のフローチャート
【図7】 チップ交換警告処理のフローチャート
【符号の説明】
1、2、3、4…組立工程(作業工程) 5、6、7…オーバーヘッドコンベア(搬送手段) 8、9、10、11…溶接ロボット群 12、13、14、15…ロボットコントローラ群 16…生産管理装置(抽出手段、第1算出手段、追跡手
段、計数手段、第2算出手段、決定手段) 17…アンテナ(ID読取り手段) 18…IDコントローラ 19…端末装置(出力手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接チップを持つ溶接手段を備えた複数
    の作業工程を搬送手段で連結してなる組立ラインにおけ
    る前記溶接チップの交換警告装置であって、 前記溶接チップの打点回数を監視し、現在までの打点回
    数をあらかじめ設定された交換時期データと比較して、
    交換時期に入った溶接チップを抽出する抽出手段と、 あらかじめ設定された交換作業時間データにより、前記
    抽出手段によって抽出された溶接チップの交換作業所要
    時間を各作業工程ごとに算出する第1算出手段と、 各作業工程間に位置する前記搬送手段に在席するワーク
    の数を検出する検出手段と、 当該検出手段によって検出された各作業工程間のワーク
    在席数データから、各作業工程のライン停止可能時間を
    算出する第2算出手段と、 前記第1算出手段によって算出された交換作業所要時間
    を前記第2算出手段によって算出されたライン停止可能
    時間と比較して、ラインを停止させる作業工程を決定す
    る決定手段と、 当該決定手段によって決定された作業工程に対し溶接チ
    ップ交換の警告を出す出力手段と、 を有することを特徴とする組立ラインの溶接チップ交換
    警告装置。
  2. 【請求項2】 前記第2算出手段は、進み工程である作
    業工程についてのみライン停止可能時間を算出すること
    を特徴とする請求項1記載の組立ラインの溶接チップ交
    換警告装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、ワークに取り付けられ
    ワークのIDコードを記憶するID記憶手段と、各作業
    工程の入口と出口にそれぞれ配置され前記ID記憶手段
    からワークのIDコードを読み取るID読取り手段と、
    当該ID読取り手段によって読み取られたIDコードに
    よりワークの所在領域の追跡を行う追跡手段と、当該追
    跡手段の結果により各作業工程間の領域のワーク在席数
    を計数する計数手段とを含むことを特徴とする請求項1
    または2記載の組立ラインの溶接チップ交換警告装置。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、ラインを停止させる作
    業工程、ライン停止時間、および溶接チップの交換を行
    う溶接手段を表示することを特徴とする請求項1、2、
    または3記載の組立ラインの溶接チップ交換警告装置。
JP31283495A 1995-11-30 1995-11-30 組立ラインの溶接チップ交換警告装置 Withdrawn JPH09155546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31283495A JPH09155546A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 組立ラインの溶接チップ交換警告装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31283495A JPH09155546A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 組立ラインの溶接チップ交換警告装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09155546A true JPH09155546A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18033994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31283495A Withdrawn JPH09155546A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 組立ラインの溶接チップ交換警告装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09155546A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7127318B2 (en) 2002-01-15 2006-10-24 Sig Combibloc Systems Gmbh Method and device for guaranteeing an authorized and process-optimized use of semi-finished pieces in a production unit
CN109226933A (zh) * 2018-08-31 2019-01-18 江苏师范大学 一种大厚度低合金高强度钢多层多焊道焊接工艺确定方法
KR102096401B1 (ko) * 2019-11-14 2020-04-03 주식회사 한강이엔지 저항 용접 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7127318B2 (en) 2002-01-15 2006-10-24 Sig Combibloc Systems Gmbh Method and device for guaranteeing an authorized and process-optimized use of semi-finished pieces in a production unit
CN109226933A (zh) * 2018-08-31 2019-01-18 江苏师范大学 一种大厚度低合金高强度钢多层多焊道焊接工艺确定方法
KR102096401B1 (ko) * 2019-11-14 2020-04-03 주식회사 한강이엔지 저항 용접 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111353693B (zh) 一种工单派发、处理、分析***及其方法
JPH06304B2 (ja) 生産工程の出来高管理システム
JPH05200657A (ja) 生産ラインの稼働分析装置
JP2006040125A (ja) 無人搬送車の運行制御方法及び運行制御システム
JP3016933B2 (ja) エレベーターの管理システム
Robinson et al. The good, the bad and the ugly: quality on an assembly line
JPH09155546A (ja) 組立ラインの溶接チップ交換警告装置
US6732005B1 (en) Method and system for reducing errors in a manufacturing process
JP4699929B2 (ja) 時間報知方法および同装置
CN112818716B (zh) 一种智能作业盯控可视化管理***
GB2279775A (en) Production line control system
JPH10201002A (ja) 車両情報モニタ装置
KR20220148029A (ko) 기계학습 기반 공작기계 이상진단 모델 업데이트 시스템 및 방법
JP2971540B2 (ja) 生産管理システム
JPH0493152A (ja) 生産管理システム
JPH04199304A (ja) 生産管理システム
JP2851411B2 (ja) 生産管理システム
JPS5882654A (ja) 生産現場の作業順序制御方法
JP2823672B2 (ja) 生産管理システム
JP3533191B2 (ja) 店舗pos端末装置の保守システム
JPH091446A (ja) 製造ラインにおけるトラッキング方法
JPH0966444A (ja) 生産ライン制御装置及び方法
CN108455220B (zh) 多工位掉料检测报警方法
JP3246461B2 (ja) レチクル搬送制御方法
JP2002193408A (ja) 物流自動化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030204