JPH09153546A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH09153546A
JPH09153546A JP8238747A JP23874796A JPH09153546A JP H09153546 A JPH09153546 A JP H09153546A JP 8238747 A JP8238747 A JP 8238747A JP 23874796 A JP23874796 A JP 23874796A JP H09153546 A JPH09153546 A JP H09153546A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の製造技術に係り、特に、接合リ
ーク、配線間ショート等、半導体装置の信頼性に影響を
及ぼす現象を低減するSAC構造やBLC構造を有する
半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 下地基板10と、下地基板10上に形成
された第1の絶縁膜16と、第1の絶縁膜16上に形成
された第2の絶縁膜18よりなり、下地基板10に達す
る開口部22が形成された層間絶縁膜20と、開口部2
2の内壁及び底部に形成された導電性膜24とを設け、
第1の絶縁膜16に形成された開口部22の開口幅を第
2の絶縁膜18に形成された開口部の開口幅よりも広く
し、開口部22内壁に形成された導電性膜24と開口部
22底部に形成された導電性膜24とが境界で連続する
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置におけ
る配線技術に係り、特に、高集積化に好適な構造の配線
構造を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの大規模化に伴い、素子の微細化
が追求されている。より微細な寸法のゲート、配線、コ
ンタクトホールを有する半導体集積回路を実現するため
に、従来より、フォトリソグラフィーにおける露光波長
を短波長化して解像力を向上することが行われている。
【0003】このようにして最小解像寸法を縮小する一
方で、リソグラフィー工程間の位置合わせマージンを小
さくするデバイス構造が種々検討されており、形成する
パターンの寸法を縮小せずにデバイスの寸法を小さくす
ることが試みられている。このようなデバイス構造とし
ては、例えば、セルフアラインコンタクト(Self-Align
Contact:以下、SACと呼ぶ)或いはボーダレスコン
タクト(Borderless Contact:以下、BLCと呼ぶ)等
がある。
【0004】従来のSAC構造について、SAC構造を
用いない場合と比較して説明する。図30(a)に示す
ように、半導体基板10上に2本のゲート電極40が形
成されており、その上層に層間絶縁膜20が形成されて
いる場合において、2本のゲート電極40との間を通し
て半導体基板10までコンタクトホール22を開口する
場合、コンタクトホール22を開口する際の位置合わせ
精度を考慮して、予めゲート電極40を配置する必要が
ある。
【0005】即ち、コンタクトホール22に導電膜を埋
め込んだ際に導電膜とゲート電極40とが短絡しないよ
うに、コンタクトホール22とゲート電極40との間隔
aは少なくとも位置合わせ精度以上は確保しなければな
らない(図30(b))。従って、ゲート電極40の間
隔がコンタクトホール22に影響され、これ以上の微細
化が困難となる。
【0006】これに対し、SAC構造の場合には、図3
0(c)に示すように、ゲート電極40は、層間絶縁膜
20とエッチング選択性のある絶縁膜38で覆われてい
る。このため、層間絶縁膜20をエッチングするときに
は絶縁膜38はエッチングされず、コンタクトホール2
2に導電膜を埋め込んだ場合にも導電膜とゲート電極4
0とが短絡することはない。
【0007】従って、コンタクトホール22を形成する
リソグラフィー工程において位置ずれが生じた場合に
も、半導体基板10の開口部はゲート電極40と絶縁膜
38によってのみ決定されるので、図30(d)に示す
ように、ゲート電極40とコンタクトホール22とを、
位置合わせを考慮せずに配置することができる。これに
より、素子の微細化が可能となる。
【0008】なお、SAC構造は、例えば、特開昭61
−292323号公報、特開平4−106929号公
報、'94 Symp. VLSI Tech., Tech. Dig., pp.99-100に
開示されている。次に、従来のBLC構造について、B
LC構造を用いない場合と比較して説明する。
【0009】図31(a)に示すように、半導体基板1
0上に素子分離膜12が形成されており、その上層に層
間絶縁膜20が形成されている場合において、素子分離
膜12近傍にコンタクトホール22を開口する場合、位
置ずれが生じた場合にも素子分離膜12上にコンタクト
ホール22が位置しないように、コンタクトホール22
と素子分離膜12とを離間しなければならない。
【0010】すなわち、素子分離膜上にコンタクトホー
ル22が位置すると、コンタクトホール22を開口する
際のエッチングにおいて素子分離膜12がエッチングさ
れてしまい、コンタクトホール22に導電膜を埋め込ん
だ際に、導電性膜24と半導体基板10との間で接合シ
ョートが発生するからである(図31(b))。これに
対し、BLC構造の場合には、図31(c)に示すよう
に、エッチング選択性の異なる絶縁膜16、18により
層間絶縁膜20が形成されている。このとき、素子分離
膜12と接する絶縁膜16のエッチング選択性が、素子
分離膜12に対して十分得られる材料を選択すれば、コ
ンタクトホール22を半導体基板10表面まで開口する
際にも素子分離膜12はエッチングされないので、コン
タクトホール22に埋め込む導電膜と半導体基板10と
の間における接合ショートを防止することができる。
【0011】従って、BLC構造にすれば、素子分離膜
12とコンタクトホール22とが重なる場合にも接合シ
ョートを防止できるので、素子分離膜12とコンタクト
ホール22との位置合わせ余裕を考慮する必要がなく、
例えば、図31(d)に示すようにコンタクトホール2
2を配置することができる。これにより、素子の微細化
が可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のBLC構造を用いた半導体装置には次のような問題
があった。すなわち、絶縁膜16をエッチングする際に
は、素子分離膜12との選択比をとるためにウェットエ
ッチングを用いることが望ましいが、絶縁膜16を除去
するウェットエッチングは等方性のエッチングであるた
め、絶縁膜18下の絶縁膜16までエッチングされ、空
孔30が形成される(図32(a))。このように形成
された空孔30は従来のスパッタ法によっては被覆でき
ないため、導電性膜24を堆積した後も残存する(図3
2(b))。このため、次工程のコンタクト形成プロセ
スでW埋め込み法を使用してプラグ26を形成した場
合、ソースガスであるWF6が空孔部分より侵入してワ
ームホールと呼ばれる基板浸食が生じ、ソース/ドレイ
ン拡散層14部で接合破壊が発生することがあった(図
32(c))。
【0013】また、上記Wプラグの代わりにCVD法に
より堆積したAl(アルミニウム)を配線材料として用
いた場合には、空孔30内においてAlと半導体基板と
が直接接触することになるため、後工程の熱処理によっ
てAlと半導体基板とが反応し、ソース/ドレイン拡散
層14に接合破壊をもたらすことがあった(図33
(a))。
【0014】また、配線材料としてCuを用いた場合に
も同様であった。特に、Cuの場合には半導体基板中に
拡散すると深い準位を形成するため、トランジスタの特
性を著しく劣化させることがあった。また、Cuはシリ
コン酸化膜中を拡散しやすいため、Cuがゲート酸化膜
34に達すると、ゲート電極40−半導体基板10間の
リーク電流を増加することもあった(図33(b))。
【0015】また、図34に示すように、半導体基板2
00上の層間絶縁膜202に埋め込まれたコンタクトプ
ラグ208に接続された配線210を有する半導体装置
において、配線210に接続するビアホールを開口する
際にBLC構造を適用した場合、ビアホールの開口の際
の位置ずれ等によって絶縁膜220が層間絶縁膜208
直上のエッチングストッパ膜216上までエッチングさ
れると、エッチングストッパ膜216のエッチングの際
に形成される空孔224内にコンタクトプラグ208が
露出し、コンタクトプラグ230とコンタクトプラグ2
08とが短絡することがあった。
【0016】また、異方性の反応性イオンエッチングを
用いることにより空孔124を形成せずにエッチングス
トッパ膜112を除去すると、下地膜に対して選択性を
確保することが困難であった。すなわち、図35(a)
に示す構造において、配線溝118内のエッチングスト
ッパ膜112を、層間絶縁膜104に対して十分な選択
比が確保できる条件でエッチングすると、コンタクトプ
ラグ110に対しては十分な選択比を確保することがで
きず、コンタクトプラグ110がエッチングされること
があった(図35(b))。
【0017】これとは逆に、エッチングストッパ膜11
2を、コンタクトプラグ110に対して十分な選択比が
確保できる条件でエッチングすると、層間絶縁膜104
に対して十分な選択比を確保することができず、層間絶
縁膜104がエッチングされることがあった(図35
(c)) このように、エッチングストッパ膜112のエッチング
では、コンタクトプラグ110と層間絶縁膜104とに
対して同時にエッチング選択性を確保することは難し
く、コンタクト特性が劣化するなど半導体装置の信頼性
に影響を与えることがあった。
【0018】また、層間絶縁膜114に埋め込んで形成
された配線122上にコンタクトプラグ144を形成す
る際にBLC構造を適用すると、エッチングストッパ膜
130が後退して形成された空孔138内には導電性膜
140形成後にも配線122が露出しているため、プラ
グ142を埋め込む際にプラグ142の原料ガスと配線
122とが反応し、高抵抗反応物146を形成すること
があった。このため、コンタクトプラグ144と配線1
22との間のコンタクト特性を劣化することがあった
(図36)。
【0019】また、本願発明者等が詳細な検討をする過
程において、従来知られていなかった新たな問題が判明
した。すなわち、例えば図37(a)に示すように、ゲ
ート電極40とコンタクトホール22との位置が重なっ
ており、コンタクトホール22内に段差があるSAC構
造の場合に、SiN膜よりなる絶縁膜16と絶縁膜18
よりなる層間絶縁膜20にコンタクトホール22を開口
すると、絶縁膜18のエッチング時に段差の肩部でSi
N膜が減耗し易いことが判った。この結果、従来の方法
により減耗したSiN膜を除去すると、図37(a)中
に点線で示したように、SiN膜直下の絶縁膜38まで
エッチングされ、ゲート電極40が露出することがあっ
た。
【0020】また、上記のようなSiN膜の減耗を抑え
るために、燐酸やフッ素ラジカルを用いたエッチングに
よりSiN膜と酸化膜との選択比を高くすると、図37
(b)に示すように絶縁膜16の横方向のエッチングが
進行し、空孔30が形成される。この後、導電性膜24
を堆積すると、導電性膜24は空孔30内には堆積され
ないので、次工程のコンタクト形成プロセスでW埋め込
み法を使用した場合、ソースガスであるWF6が空孔3
0部分より侵入してワームホールが生じ、ソース/ドレ
イン拡散層14部で接合破壊が生じることがあった。
【0021】また、ソース/ドレイン拡散層14上にサ
リサイドが形成されている場合においても、素子分離膜
12のエッジ部分ではシリサイド層44によって半導体
基板10が十分に覆われていないため、エッジ部分から
ワームホールが発生して接合破壊が生じることがあった
(図38)。本発明の目的は、接合リーク、配線間ショ
ート等、半導体装置の信頼性に影響を及ぼす現象を低減
しうるSAC構造やBLC構造を有する半導体装置及び
その製造方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下地基板
と、前記下地基板上に形成された第1の絶縁膜と、前記
第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜よりなり、前
記下地基板に達する開口部が形成された層間絶縁膜と、
前記開口部の内壁及び底部に形成された導電性膜とを有
し、前記第1の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅
は、前記第2の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅
よりも広く、前記開口部内壁に形成された前記導電性膜
と、前記開口部の底部に形成された前記導電性膜とが境
界で連続していることを特徴とする半導体装置によって
達成される。このように半導体装置を構成することによ
り開口部内には下地基板が露出しないので、開口部内に
導電性材料を埋め込む際に、導電性材料のソースガスに
よる下地基板の浸食や、導電性材料と下地基板との反応
を防止することができる。これにより、半導体装置の信
頼性を向上することができる。
【0023】また、上記の半導体装置において、前記導
電性膜は、前記第2の絶縁膜下の、前記第1の絶縁膜に
形成された前記開口部内に埋め込まれていることが望ま
しい。このように半導体装置を構成することによっても
下地基板を開口部内と隔離することができる。また、上
記目的は、下地基板と、前記下地基板上に形成され、深
さによって開口幅が異なる開口部が形成された層間絶縁
膜と、前記開口部の内壁及び底部に形成された導電性膜
とを有し、前記開口部の底部の開口幅が、前記開口部に
おける最小の開口幅とほぼ等しく、前記開口部の底部の
前記下地基板は前記導電性膜により覆われていることを
特徴とする半導体装置によっても達成される。このよう
にして半導体装置を構成することにより、下地基板を導
電成膜によって完全に開口部内から隔離することができ
る。
【0024】また、上記の半導体装置において、前記層
間絶縁膜は、前記下地基板上に形成された第1の絶縁膜
と、前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜よりな
り、前記第2の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅
は、前記第3の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅
よりも広く、前記第1の絶縁膜に形成された前記開口部
の開口幅は、前記第3の絶縁膜に形成された前記開口部
の開口幅とほぼ等しいことが望ましい。
【0025】また、上記の半導体装置において、前記下
地基板は、少なくとも一層の配線層を更に有することが
望ましい。本発明による半導体装置は、複数の配線層を
有する多層配線構造において、いずれの配線層において
も適用することができる。また、上記目的は、下地基板
上に第1の絶縁膜を堆積する第1の絶縁膜堆積工程と、
前記第1の絶縁膜上に、第1の絶縁膜とエッチング特性
の異なる第2の絶縁膜を堆積する第2の絶縁膜堆積工程
と、前記第2の絶縁膜を異方性エッチングすることによ
り、前記第1の絶縁膜に達する開口部を形成する第1の
開口部形成工程と、前記開口部内の前記第1の絶縁膜
を、横方向にもエッチングが進行する方法により除去す
ることにより、前記開口部を前記下地基板上まで開口す
ると同時に、前記第2の絶縁膜下の前記第1の絶縁膜を
エッチングして空隙を形成する第2の開口部形成工程
と、前記開口部内に前記下地基板が露出しないように、
少なくとも前記空隙の開口部を塞ぐ導電性膜を前記開口
部内に堆積する導電性膜堆積工程とを有することを特徴
とする半導体装置の製造方法によっても達成される。こ
のようにして半導体装置を製造することにより、導電成
膜によって開口部内と下地基板とを完全に隔離すること
ができる。これにより、後工程で開口部内に導電性材料
を埋め込む際に、導電性材料のソースガスによって下地
基板が浸食されたり、下地基板と導電性材料とが反応す
ることはない。これにより、半導体装置の信頼性を向上
することができる。
【0026】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記導電性膜堆積工程では、前記導電性膜をコリメ
ートスパッタ法により堆積することが望ましい。コリメ
ートスパッタ法により導電性膜を堆積することにより、
空隙の開口部を容易に塞ぐことができる。また、上記の
半導体装置の製造方法において、前記導電性膜堆積工程
では、前記開口部の底部における前記導電性膜の膜厚
が、前記第1の絶縁膜よりも厚くなるように前記導電性
膜を堆積することが望ましい。こうすることにより、空
隙の開口部を容易に塞ぐことができる。
【0027】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記導電性膜堆積工程では、前記導電性膜をCVD
法により堆積することが望ましい。CVD法により導電
性膜を堆積することにより、導電性膜を空隙の中に容易
に埋め込むことができる。また、上記の半導体装置の製
造方法において、前記導電性膜堆積工程では、前記開口
部の底部における前記導電性膜の膜厚が、前記第1の絶
縁膜の膜厚の1/2以上となるように前記導電性膜を堆
積することが望ましい。こうすることにより、空隙の開
口部を容易に埋め込むことができる。
【0028】また、上記目的は、下地基板上に第1の絶
縁膜を堆積する第1の絶縁膜堆積工程と、前記第1の絶
縁膜上に、前記第1の絶縁膜とエッチング特性の異なる
第2の絶縁膜を堆積する第2の絶縁膜堆積工程と、前記
第2の絶縁膜上に、前記第2の絶縁膜とエッチング特性
の異なる第3の絶縁膜を堆積する第3の絶縁膜堆積工程
と、前記第3の絶縁膜を異方性エッチングすることによ
り、前記第2の絶縁膜に達する開口部を形成する第1の
開口部形成工程と、前記開口部内の前記第2の絶縁膜
を、横方向にもエッチングが進行する方法により除去す
ることにより、前記開口部を前記第1の絶縁膜上まで開
口する第2の開口部形成工程と、前記開口部内の前記第
1の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前記開
口部を前記下地基板上まで開口する第3の開口部形成工
程と、少なくとも前記開口部内に露出した前記下地基板
を覆うように導電性膜を堆積する導電性膜堆積工程とを
有することを特徴とする半導体装置の製造方法によって
も達成される。このようにして半導体装置を製造するこ
とにより、導電成膜によって開口部内と下地基板とを完
全に隔離することができる。これにより、SAC構造を
用いるために第2の絶縁膜を等方性エッチングする必要
がある場合にも、導電性材料を埋め込む際のソースガス
による基板浸食を防止することができる。また、導電性
材料と下地基板との反応を防止することができる。
【0029】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第3の開口部形成工程では、前記第1の絶縁膜
をエッチングする際のオーバーエッチング量を約50%
以下に設定することが望ましい。このようにして半導体
装置を製造することにより、下地基板に与えるダメージ
を抑えて開口部を形成することができる。また、上記の
半導体装置の製造方法において、前記下地基板は、少な
くとも一層の配線層を更に有することが望ましい。本発
明による半導体装置の製造方法は、複数の配線層を有す
る多層配線構造において、いずれの配線層においても適
用することができる。
【0030】また、上記目的は、下地基板上に第1の絶
縁膜を堆積する第1の絶縁膜堆積工程と、前記第1の絶
縁膜上に、前記第1の絶縁膜より厚く、前記第1の絶縁
膜とエッチング特性の異なる第2の絶縁膜を堆積する第
2の絶縁膜堆積工程と、前記第2の絶縁膜上に、前記第
2の絶縁膜より厚く、前記第2の絶縁膜とエッチング特
性の異なる第3の絶縁膜を堆積する第3の絶縁膜堆積工
程と、前記第3の絶縁膜を、前記第2の絶縁膜をストッ
パとしてエッチングし、前記第2の絶縁膜に達する開口
部を形成する第1の開口部形成工程と、前記開口部内の
前記第2の絶縁膜を、前記第1の絶縁膜をストッパとし
てエッチングし、前記開口部を前記第1の絶縁膜上まで
開口する第2の開口部形成工程と、前記開口部内の前記
第1の絶縁膜をエッチングし、前記開口部を前記下地基
板上まで開口する第3の開口部形成工程とを有すること
を特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成され
る。このようにして半導体装置を製造することにより、
下地基板に与える影響を低減しつつ開口部を形成するこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本発明の第1実施形態による半導体装
置及びその製造方法について図1乃至図5を用いて説明
する。図1は本実施形態による半導体装置の構造を示す
概略断面図、図2及び図3は本実施形態による半導体装
置の製造方法を示す工程断面図、図4はコリメートスパ
ッタ法の原理を説明する図、図5は本実施形態による半
導体装置の製造方法における効果を説明する図である。
【0032】本実施形態による半導体装置の構造を図1
を用いて説明する。半導体基板10には、素子領域を画
定する素子分離膜12が形成されており、素子領域には
拡散層14が形成されている。半導体基板10上には、
エッチングストッパ膜16と絶縁膜18よりなる層間絶
縁膜20が形成されており、層間絶縁膜20には半導体
基板に達するコンタクトホール22が開口されている。
コンタクトホール22内壁及び層間絶縁膜20上にはバ
リアメタルとして機能する導電性膜24が形成されてお
り、導電性膜24が形成されたコンタクトホール22内
にはプラグ26が埋め込まれている。層間絶縁膜20上
には、プラグ26に接続された配線層28が形成されて
いる。
【0033】ここで、本実施形態による半導体装置の特
徴は、コンタクトホール22近傍のエッチングストッパ
膜16は横方向にエッチングされて空孔30が形成され
ているが、コンタクトホール22内に形成された導電性
膜24は空孔30部分で途切れておらず、コンタクトホ
ール内部を完全に囲うように形成されていることにあ
る。
【0034】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法を図2乃至図5を用いて説明する。まず、素子分離
膜12により画定された素子領域に拡散層14が形成さ
れた半導体基板10上に、エッチングストッパ膜16と
なる絶縁膜を堆積する(図2(a))。エッチングスト
ッパ膜としては、例えばSiN膜を用いることができ
る。例えば、プラズマCVD法により、基板温度を40
0℃、パワーを300W、SiH4流量を100cc、
NH3流量を50ccとして堆積する。
【0035】次いで、エッチングストッパ膜16上に絶
縁膜18を堆積して層間絶縁膜20を形成する(図2
(b))。絶縁膜18としては、例えばSiO2膜を用
いることができる。例えば、プラズマCVD法により、
基板温度を400℃、パワーを300W、SiH4流量
を50cc、N2O流量を500ccとして堆積する。
続いて、通常のリソグラフィーと異方性エッチングによ
り、絶縁膜18を貫通してエッチングストッパ膜16に
達するコンタクトホール22を開口する(図2
(c))。このとき、エッチング条件をSiO2膜より
なる絶縁膜18に対してSiN膜よりなるエッチングス
トッパ膜16のエッチング速度が十分に小さくなるよう
に設定することにより、コンタクトホール22のエッチ
ングが半導体基板10に達することはない。
【0036】この後、コンタクトホール22内のエッチ
ングストッパ膜16を等方性エッチングにより除去する
(図2(d))。これにより、コンタクトホール22の
底部が半導体基板10に達すると同時に、コンタクトホ
ール22近傍の絶縁膜18下のエッチングストッパ膜1
6がエッチングされて空孔30が形成される。ここで、
等方性エッチングは、例えば、温度100℃、濃度90
%の燐酸水溶液を用いたウェットエッチングにより行
う。この等方性エッチングは、エッチングストッパ膜1
6のみを除去し、半導体基板10、絶縁膜18、素子分
離膜12にはなんらの影響を与えることはない。
【0037】次いで、空孔30の開口部を覆うように導
電性膜24を形成する(図3(a))。導電性膜24を
堆積する際には、通常のスパッタ法よりも、コンタクト
ホール22底部に導電性膜24が厚く堆積できるコリメ
ートスパッタ法を用いることが望ましい。例えば、パワ
ーを10kW、コリメータのアスペクト比を2、圧力を
2mTorrとして、TiN膜を堆積することにより導
電性膜24を形成する。
【0038】なお、コリメートスパッタ法は、図4
(a)に示すように、ターゲット50と基板52との間
にコリメータ54を設けることにより、基板52に対し
て垂直成分をもつスパッタ粒子のみを基板52上に堆積
するものである。通常のスパッタ法では、スパッタ粒子
には様々な方向成分をもった粒子が含まれているため、
アスペクト比の大きなコンタクトホール22内に成膜し
ようとすると、図4(b)に示すように、開口部付近ほ
ど堆積速度が速くなり、コンタクトホール底部に堆積す
ることが困難となる。
【0039】ところが、コリメータ54を設けることに
より、スパッタ粒子の多くが垂直成分をもつようになる
ため、コンタクトホール底部に容易に成膜することがで
きる(図4(c))。なお、導電性膜24は後工程の埋
め込みの際、WF6ガスに対してバリア層となるもので
あり、半導体基板10とコンタクトホール22とを空間
的に隔離し、且つ電気的に導通する効果を持つものであ
る。
【0040】導電性膜24は、空孔30の少なくとも開
口部を覆う程度に形成する必要があるため、形成する導
電性膜24の膜厚は、少なくとも空孔30の開口部と同
程度の高さが必要である。即ち、開口部の高さが100
nmであった場合には、形成する導電性膜24の膜厚も
100nm以上必要となる。続いて、ブランケットW−
CVDとエッチバックの技術を用い、コンタクトホール
22内にWを埋め込んでプラグ26を形成する(図3
(b))。例えば、基板温度を400℃、圧力を80T
orr、WF6流量を20cc、H2流量を2000cc
としてW膜を成膜し、Cl2流量を100cc、パワー
を200W、圧力を6mTorrとしてエッチバックを
行う。
【0041】ここで、W膜の成膜には、半導体基板10
を構成するSiときわめてよく反応するWF6ガスを用
いるが、半導体基板10は、導電性膜24によってコン
タクトホール22より隔離されている。TiN膜よりな
る導電性膜24は、WF6の浸食に対するバリア性に優
れているので、WF6分子36は空孔30内の半導体基
板10にまで到達せず、浸食によるソース/ドレイン領
域の接合破壊を防止することができる(図5)。
【0042】この後、配線層28を形成してパターニン
グを行うことにより、接合破壊を起こすことなく、半導
体装置を形成することができる(図3(c))。このよ
うに、本実施形態によれば、エッチングストッパ膜の等
方性エッチングによって生じた空孔を、導電性膜の堆積
により空間的に隔離するので、WF6ガスを用いたW膜
の成膜時にもWF6ガスと半導体基板とが直接接触する
ことがなく、WF6ガスの浸食に起因する接合破壊を防
止することができる。これにより、半導体装置の信頼性
を高めることができる。
【0043】なお、本発明は上記実施形態に限らず種々
の変形が可能である。例えば、上記実施形態ではWF6
ガスを用いたCVD法によりWプラグを形成する場合に
ついて示したが、AlやCu等、他の金属材料でプラグ
26を形成する場合にも本発明を適用することができ
る。すなわち、上記実施形態による半導体装置ではエッ
チングストッパ膜16を等方的にエッチングするために
生ずる空孔30を導電性膜24によってコンタクトホー
ル22内と空間的に隔離している。従って、プラグ26
の材料としてAlやCuを用いた場合には、導電性膜2
4は、空孔30内のシリコン基板とプラグ材料とが直接
接触することを防止するバリア膜として機能するので、
シリコン基板とプラグ材料との反応による接合破壊を防
止することができる。
【0044】Alをプラグ材料に用いる場合には、ブラ
ンケットAl−CVD技術や選択アルミCVD技術を適
用することができる。また、Cuをプラグ材料に用いる
場合には、CVD法によりCuを堆積し、又はスパッタ
法によりCuを堆積した後にリフローしてコンタクトホ
ール22内にCuを埋め込み、その後CMP法を用いて
ポリッシュバックすることによりプラグ26を形成する
ことができる。
【0045】また、上記実施形態ではエッチングストッ
パ膜16としてSiN膜を、絶縁膜18としてSiO2
膜を用いたが、エッチング条件の設定によりこれらの膜
をそれぞれ単独でエッチングできるのであれば、これら
の組み合わせはいかなる絶縁膜であってもよい。また、
導電性膜24としてコリメートスパッタ法によるTiN
膜を用いたが、TiN膜/Ti膜よりなる積層膜を用い
てもよい。このような積層膜を用いれば、半導体基板1
0と導電性膜24との間のコンタクト抵抗を低減するこ
とが可能となる。
【0046】Ti膜は、CVD法やスパッタ法により堆
積することができる。Ti膜をスパッタ法により堆積す
る場合、必ずしもコリメートスパッタ法を用いる必要は
ない。Ti膜の上層に堆積するTiN膜によって空孔3
0を完全に塞ぐことができれば、通常のスパッタ法によ
ってTi膜を堆積してもよい。また、TiN膜を用いる
代わりにWF6ガスに対して浸食耐性のある他の導電性
膜を適用することもできる。例えば、コリメートスパッ
タ法により堆積したW膜等を用いることができる。
【0047】また、導電性膜24としてCuやAlに対
して拡散バリアとしての効果をもつ材料、例えば、WN
膜、Ta膜、TaN膜、TiSiN膜、WSiN膜等を
用いることもできる。また、SiN膜のエッチングに燐
酸水溶液を用いたが、他のエッチング方法を用いてもよ
い。
【0048】また、プラグ26に用いるWを埋め込む際
にブランケットW−CVDとエッチバック技術を用いた
が、選択タングステンCVD法によりコンタクトホール
22内にWを埋め込んでもよい。また、上述のプロセス
条件はその一例を示したものであり、これらの数値を適
当な値に変更したとしても、本発明の効果にはなんら影
響を及ぼすものではない。 [第2実施形態]本発明の第2実施形態による半導体装
置及びその製造方法について図6及び図7を用いて説明
する。第1実施形態による半導体装置及びその製造方法
と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又
は簡略にする。
【0049】図6は本実施形態による半導体装置の構造
を示す工程断面図、図7は本実施形態による半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。本実施形態による
半導体装置の構造を図6を用いて説明する。本実施形態
による半導体装置は、空孔30が導電性膜24により埋
め込まれていることに特徴がある。即ち、図1に示す第
1実施形態による半導体装置では、コリメートスパッタ
法を用いて導電性膜24を堆積することによりコンタク
トホール22内部と空孔30とを空間的に隔離したが、
本実施形態による半導体装置では、空孔30内部が導電
性膜24により埋め込まれており、コンタクトホール2
2内部と半導体基板10とが隔離されている。
【0050】こうすることにより、プラグ形成の際の浸
食を防止している。次に、本実施形態による半導体装置
の製造方法について図7を用いて説明する。まず、図2
(a)乃至図2(d)に示す第1実施形態による半導体
装置の製造方法と同様にして、層間絶縁膜20にコンタ
クトホール22を開口する。
【0051】次いで、導電性膜24をCVD法により堆
積する。導電性膜としては、例えばTiN膜を用いるこ
とができる。例えば、CVD法により、基板温度を50
0℃、TiCl4流量を10cc、NH3流量を500c
c、圧力を100mTorrとして堆積する。なお、T
iのソースガスとしては、TDMAT(tetrakis dimet
hylamino titanium)、TDEAT(tetrakis diethyla
mino titanium)、TiI4等を用いてもよい。TDMA
Tを用いる場合には、例えば、基板温度を400℃、T
DMAT流量を2cc、NH3流量を10cc、圧力を
100mTorrとして堆積することができる。TDE
ATを用いる場合には、例えば、基板温度を400℃、
TDEAT流量を30cc、NH3とArとの混合ガス
の流量を10slm、圧力を10Torrとして堆積す
ることができる。
【0052】CVD法は、スパッタ法に比べてカバレッ
ジがよいため、成膜条件を最適化することにより空孔3
0の内部を容易に埋め込むことができる。従って、WF
6ガスに対するバリア効果が高く、半導体基板10とコ
ンタクトホール22とを空間的に隔離し、且つ電気的に
導通する効果もスパッタ法の場合よりも高くすることが
できる。
【0053】なお、CVD法によるTiN膜を用いて導
電性膜24を形成する場合、本発明の効果を十分に発揮
するためには、少なくとも空孔30の開口部を塞ぐ程度
の膜厚を堆積する必要がある。この膜厚は、CVD膜の
カバレッジ能力に依存するため、一義的に定めることは
できないが、例えば開口部の高さが100nmであり、
TiN膜の成膜を上記の条件で行った場合には、約10
0nm以上の膜厚が必要である。
【0054】ステップカバレッジに優れた導電性膜24
を堆積する場合には、エッチングストッパ膜16の膜厚
の約1/2以上の膜厚の導電性膜24を堆積することに
より空孔30を完全に埋め込むことができる。この後、
第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして
プラグ26を形成し(図7(b))、更に配線層28を
形成する(図7(c))。
【0055】このように、本実施形態によれば、エッチ
ングストッパ膜の等方性エッチングによって生じた空孔
を導電性膜により埋め込むので、WF6ガスを用いたW
膜の成膜時にもWF6ガスと半導体基板とが直接接触す
ることがなく、WF6ガスの浸食に起因する接合破壊を
防止することができる。これにより、半導体装置の信頼
性を高めることができる。
【0056】なお、本発明は上記実施形態に限らず種々
の変形が可能である。例えば、導電性膜24としてCV
D法によるTiN膜を用いたが、WF6ガスに対して浸
食耐性のある導電性膜であれば適用することができる。
例えば、不純物をドープした多結晶シリコン膜やアモル
ファスシリコン膜等であってもWF6の浸食が半導体基
板10に達しなければよい。
【0057】また、第1実施形態と同様、本実施形態に
よる半導体装置の構造は、AlプラグやCuプラグを形
成する半導体装置の製造方法にも適用することができ
る。また、上述のプロセス条件はその一例を示したもの
であり、これらの数値を適当な値に変更したとしても、
本発明の効果にはなんら影響を及ぼすものではない。 [第3実施形態]本発明の第3実施形態による半導体装
置及びその製造方法について図8乃至図12を用いて説
明する。
【0058】図8はBLC構造を適用した埋め込み配線
を説明する図、図9はCuを用いた埋め込み配線におけ
る課題を説明する図、図10は本実施形態による半導体
装置の構造を示す平面図及び断面図、図11及び図12
は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断
面図である。第1及び第2実施形態では、半導体基板上
にコンタクトホールを開口する場合に本発明を適用した
が、本発明によるBLC構造は様々な下地構造に対して
適用することができる。
【0059】すなわち、本発明は開口部内に導電性材料
を埋め込むプロセスにおける共通の課題を解決するもの
であり、半導体基板上に開口したコンタクトホール内に
プラグを形成する場合のみならず、その他のコンタクト
ホール、例えばビアホールにプラグを充填するプロセ
ス、又は埋め込み配線を形成するプロセス等においても
効果を発揮する。
【0060】本実施形態では、BLC構造を埋め込み配
線に適用した場合について図8及び図9を用いて説明す
る。始めに、埋め込み配線及びBLC構造を用いた埋め
込み配線について説明する。LSIの高速化の要請に伴
い、配線材料の低抵抗化が要求されている。これを実現
するため、配線材料としてはCu(銅)等の新規な低抵
抗材料が検討されている。
【0061】しかし、Cuは蒸気圧の高い反応物を生成
しないためRIE(反応性イオンエッチング:Reactive
Ion Etching)法のような反応を利用するパターニング
方法を用いることが困難であり、微細配線の形成が難し
い。このため、Cuを用いた配線を形成する際には、予
め絶縁膜に配線用の溝を形成し、スパッタ法などによっ
て溝内にCuを埋め込み、絶縁膜上のCuをCMP法な
どによってエッチバック(ポリッシュバック)すること
によって絶縁膜に埋め込まれた配線を形成することが有
用である。
【0062】このような埋め込み配線を形成する場合に
も、上記BLC構造を適用することができる。埋め込み
配線にBLC構造を適用した場合について図8を用いて
説明する。図8(a)、(b)に示すように、半導体基
板100上に形成された層間絶縁膜104にコンタクト
プラグ110が埋め込まれているときに、上層に層間絶
縁膜116に埋め込まれた配線122を形成する場合、
層間絶縁膜116に配線122を埋め込む配線溝118
を形成するエッチングを行う際には層間絶縁膜104が
エッチングされないようにしなければならない。層間絶
縁膜104にまでエッチングが及ぶと、配線溝118に
埋め込む配線122の形状に多大な影響を与えるからで
ある(図8(c))。このように配線122の形状が変
化すると、配線抵抗のばらつきが大きくなったり、配線
122と下層の配線(図示せず)との間の層間耐圧が減
少するなど半導体装置の信頼性に影響を与えることにな
る。
【0063】そこで、このような場合にBLC構造を適
用すれば、層間絶縁膜104が過剰にエッチングされる
ことを防止することができる。すなわち、層間絶縁膜1
04と層間絶縁膜116との間に、これら絶縁膜とエッ
チング選択性の異なるエッチングストッパ膜112を形
成することによって、層間絶縁膜116のエッチングが
エッチングストッパ膜112で制御性よく停止すること
ができる(図8(d))。
【0064】こうすることにより、配線122を埋め込
む配線溝118をエッチングする際にはエッチングの影
響が層間絶縁膜104にまで及ぶことはなく、配線12
2の形状は層間絶縁膜116の厚さによってのみ決定さ
れ、安定して配線を形成することができる。しかしなが
ら、埋め込み配線用の材料としてCuを用いる場合、上
記BLC構造をそのまま適用することは好ましくない。
以下、その理由について説明する。
【0065】Cuを用いた埋め込み配線を形成する場合
にも、通常のBLC構造の場合と同様にエッチングスト
ッパ膜112をエッチングする際には層間絶縁膜104
及び絶縁膜114とのエッチング選択性を確保するため
ウェットエッチングを用いることが好ましい。しかし、
ウェットエッチングは等方性のエッチングであるため、
絶縁膜114下のエッチングストッパ膜112までエッ
チングされ、絶縁膜114下には空孔124が形成され
ることになる(図9(a))。このように形成された空
孔124は従来のスパッタ法によっては被覆できないた
め、導電性膜120を堆積した後も残存する(図9
(b))。
【0066】このため、次工程の配線形成プロセスでC
uの埋め込みを行った場合、空孔124内にCuが埋め
込まれ、この部分からCuが絶縁膜114中に拡散し、
配線間リークや絶縁膜の誘電率が上昇することがある
(図9(c))。このように、Cuを用いた埋め込み配
線では、従来のBLC構造をそのまま適用することは好
ましくない。
【0067】次に、本実施形態による半導体装置の構造
を図10を用いて説明する。図10(a)は本実施形態
による半導体装置の構造を示す平面図であり、図10
(b)は本実施形態による半導体装置の構造を示す断面
図である。半導体基板100上には、所定の領域にコン
タクトホール102が開口された層間絶縁膜104が形
成されている。コンタクトホール102内には、導電性
膜106及びプラグ108よりなるコンタクトプラグ1
10が形成されている。
【0068】コンタクトプラグ110が層間絶縁膜10
4表面に露出した下地基板上には、エッチングストッパ
膜112及び絶縁膜114よりなる層間絶縁膜116が
形成されている。層間絶縁膜116には、配線を埋め込
むための配線溝118が形成されており、溝の底部には
コンタクトプラグ110が露出している。配線溝118
内壁及び層間絶縁膜104上にはバリアメタルとなる導
電性膜120が形成されており、導電性膜120が形成
された配線溝118内には配線122が埋め込まれてい
る。
【0069】ここで、本実施形態による半導体装置は、
配線溝118近傍のエッチングストッパ膜112が横方
向にエッチングされて空孔124が形成されているが、
配線溝118内に形成された導電性膜120は空孔12
4部分で途切れておらず、配線溝118内部を完全に囲
うように形成されていることに特徴がある。次に、本実
施形態による半導体装置の製造方法について図11及び
図12を用いて説明する。
【0070】まず、半導体基板100上に、コンタクト
プラグ110が埋め込まれた層間絶縁膜104を形成す
る。コンタクトプラグ110は、半導体基板100に形
成されたトランジスタの電極等(図示せず)に接続され
ている。層間絶縁膜104は、例えばシリコン酸化膜に
より形成する。ここで、コンタクトプラグ110は如何
なる構造であってもよい。
【0071】また、半導体基板100と層間絶縁膜10
4との間には1又は2以上の配線層が形成されていても
よい。すなわち、配線122は、2層目の金属配線であ
ってもよく、更に上層の金属配線であってもよい。本明
細書では、このような下地構造を一括して下地基板と呼
ぶこととする。すなわち、本明細書にいう下地基板に
は、半導体基板自体のみならず、トランジスタなどの素
子が形成された半導体基板や、さらにこの上層に1層又
は2層以上の配線層が形成された構造をも含むものとす
る。
【0072】次いで、このような下地基板上に、エッチ
ングストッパ膜112となる絶縁膜を堆積する。エッチ
ングストッパ膜112としては、例えばSiN膜を用い
ることができる。例えば、プラズマCVD法により、基
板温度を400℃、パワーを300W、SiH4流量を
100cc、NH3流量を50ccとして堆積する。続
いて、エッチングストッパ膜112上に絶縁膜114を
堆積し、エッチングストッパ膜112及び絶縁膜114
よりなる層間絶縁膜116を形成する(図11
(a))。絶縁膜114としては、例えばSiO2膜を
用いることができる。例えば、プラズマCVD法によ
り、基板温度を400℃、パワーを300W、SiH4
流量を50cc、N2O流量を500ccとして堆積す
る。
【0073】この後、通常のリソグラフィー技術及び異
方性エッチング技術を用い、絶縁膜114を貫通してエ
ッチングストッパ膜112に達する配線溝118を開口
する(図11(b))。このとき、エッチング条件をS
iO2よりなる絶縁膜114に対してSiN膜よりなる
エッチングストッパ膜112のエッチング速度が十分に
小さくなるように設定することにより、配線溝118の
エッチングが層間絶縁膜104やコンタクトプラグ11
0に達することはない。
【0074】次いで、配線溝118内のエッチングスト
ッパ膜112を等方性エッチングにより除去する(図1
1(c))。これにより、配線溝118の底部が層間絶
縁膜104又はコンタクトプラグ110に達すると同時
に、配線溝118近傍の絶縁膜114下のエッチングス
トッパ膜112がエッチングされて空孔124が形成さ
れる。ここで、等方性エッチングは、例えば、温度10
0℃、濃度90%の燐酸水溶液を用いたウェットエッチ
ングにより行う。
【0075】続いて、空孔124の開口部を覆うように
導電性膜120を形成する(図12(a))。ここで、
導電性膜118は後工程の配線材料埋め込みの際、配線
材料が空孔124内に入り込まないようにするバリア層
となるものであり、層間絶縁膜104、116と配線溝
118とを空間的に隔離する効果をもつものである。導
電性膜120は、空孔124の少なくとも開口部を覆う
程度に形成する必要があるため、形成する導電性膜12
0の膜厚は、少なくとも空孔124の開口部と同程度の
高さが必要である。従って、導電性膜120の堆積には
コリメートスパッタ法を用いることが望ましい(第1実
施形態参照)。
【0076】この後、スパッタ法によりCu膜を堆積し
てリフローを行い、配線溝118内にCuを埋め込む。
例えば、圧力1.5mTorr、パワー5kW、Ar流
量25sccmとしてCuのスパッタを行い、温度35
0℃、Ar流量1000sccm、圧力80Torrと
してCuのリフローを行う。次いで、層間絶縁膜116
上のCu及び導電性膜120をCMP法により除去し、
配線溝118内にのみCu及び導電性膜120を残存さ
せる。例えば、アルミナ系研磨剤を用い、回転数100
rpm、研磨圧力6psiとしてCMPを行う。こうし
て、配線溝118に埋め込まれた配線122を形成する
(図12(b))。
【0077】なお、Cuの埋め込みにはCVD法を用い
てもよい。例えば、Cu(PMPS)(HFAC)を
0.08g/minの流量で、H2をキャリアガスとし
て300ccの流量で導入し、温度を200℃、圧力を
200mTorrとして堆積する。ここで、配線122
にはシリコン酸化膜中を拡散しやすいCuを用いている
が、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜104、絶縁膜
114は導電性膜120によって配線122と隔離され
ている。TiN膜よりなる導電性膜120はCuの拡散
バリアとして優れた効果を持つものであり、これにより
Cuが層間絶縁膜104、116中に拡散することはな
く、配線間リークや層間絶縁膜の誘電率の上昇等を防止
することができる。
【0078】このように、本実施形態によれば、エッチ
ングストッパ膜112の等方性エッチングによって生じ
た空孔124を、導電性膜120の堆積により空間的に
隔離するので、配線溝118にCuを埋め込んだ際にC
uと層間絶縁膜104、116とが直接接触することは
なく、Cuの拡散による配線間リークや層間絶縁膜の誘
電率の上昇等を防止することができる。
【0079】なお、本発明は上記実施形態に限らず種々
の変形が可能である。例えば、上記実施形態では埋め込
み配線を形成する場合について説明したが、多層配線の
層間接続に用いるビアホールの充填に適用してもよい。
この場合、配線溝118をビアホールに置き換えること
で容易に達成することができる。また、上記実施形態で
はコリメートスパッタ法により導電性膜120を形成す
る例を示したが、第2実施形態のようにCVD法を用い
て導電性膜120を堆積してもよい。この場合、空孔1
24は導電性膜120により完全に埋め込むことができ
る。
【0080】また、導電性膜120としてCuに対して
拡散バリアとしての効果をもつ材料、例えば、WN膜、
Ta膜、TaN膜、TiSiN膜、WSiN膜等を用い
れば、CuやAlが導電性膜120中を拡散して空孔1
24内に達するのをより効果的に防止することができ
る。また、エッチングストッパ膜112を等方性エッチ
ングする方法として、燐酸水溶液によるウェットエッチ
ングを使用する例を示したが、配線溝118底部に露出
するプラグ110がAlやCuの場合は、ドライエッチ
ングによる等方性エッチングを使用すれば、プラグ11
0になんら影響を与えることなく、エッチングストッパ
膜112のエッチングを行うことができる。ここで、等
方性のドライエッチングは、例えば、SF6流量を12
0cc、O2流量を30cc、パワーを200W、圧力
を200mTorr、温度を20℃として行う。
【0081】また、上述のプロセス条件はその一例を示
したものであり、これらの数値を適当な値に変更したと
しても、本発明の効果にはなんら影響を及ぼすものでは
ない。 [第4実施形態]本発明の第4実施形態による半導体装
置及びその製造方法について図13乃至図17を用いて
説明する。第1実施形態による半導体装置及びその製造
方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略又は簡略にする。
【0082】図13は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図14乃至図17は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。本
実施形態による半導体装置は、エッチングストッパ膜1
6の下に更に絶縁膜32が形成されており、層間絶縁膜
20に形成されたコンタクトホール22の内径が深さ方
向に変化していることに特徴がある。
【0083】即ち、コンタクトホール22近傍のエッチ
ングストッパ膜16は横方向にエッチングされて内径が
大きくなっているが、絶縁膜32における内径は絶縁膜
18における内径とほぼ等しく、エッチングストッパ膜
16の内径より狭くなっている。コンタクトホール22
内に形成された導電性膜24はエッチングストッパ膜1
6の部分で途切れているが、絶縁膜32に形成された開
口部はコンタクトホール22底部に形成された導電性膜
24により完全に覆われており、コンタクトホール22
内に半導体基板10は露出していない。
【0084】このようにして半導体装置を構成すること
により、プラグ26を形成する際の原料ガスによる半導
体基板10の浸食を防止することができる。次に、本実
施形態による半導体装置の製造方法について説明する。
半導体基板10の主表面に、膜厚約250nmの素子分
離膜12を形成する。次いで、所望の領域に、ウェル、
チャネルストップ層、閾値制御不純物層(図示せず)を
形成する。
【0085】続いて、熱酸化により膜厚約6nmのゲー
ト酸化膜34を形成し、その上層にCVD法により膜厚
約200nmのアモルファスシリコン膜を堆積する。こ
の後、Nチャネルトランジスタを形成する領域のアモル
ファスシリコン膜にP(燐)イオンを、Pチャネルトラ
ンジスタを形成する領域のアモルファスシリコン膜にB
2(弗化ボロン)イオンを、それぞれ注入する。
【0086】次いで、アモルファスシリコン膜上に、膜
厚約80nmのシリコン酸化膜をCVD法により堆積す
る。続いて、フォトリソグラフィー及びRIE(Reacti
ve Ion Etching:反応性イオンエッチング)法により、
アモルファスシリコン膜とシリコン酸化膜38とからな
る積層膜をパターニングしてゲート電極40を形成する
(図14(a))。
【0087】この後、ゲート電極をマスクとして半導体
基板10中に不純物を注入し、LDD(Lightly Doped
Drain)を形成する。CVD法により膜厚約100nm
のシリコン酸化膜を堆積した後、エッチバックしてゲー
ト電極側壁部にサイドウォール42を形成する。次い
で、ゲート電極及びサイドウォール42をマスクとして
半導体基板10中に不純物を注入し、ソース/ドレイン
拡散層14を形成する。
【0088】この後、800℃の熱処理を行い、注入し
た不純物を活性化する(図14(b))。次いで、膜厚
約8nmのCo(コバルト)膜と、膜厚約15nmのT
iN膜とをスパッタ法により連続して堆積した後、55
0℃のRTA(Rapid Thermal Annealing:短時間アニ
ール)を行い、ソース/ドレイン拡散層上に選択的にC
oSi2膜44を形成する。
【0089】続いて、アンモニア過水でTiN膜を、硫
酸過水で未反応のCo膜を除去する(図14(c))。
このようにしてソース/ドレイン拡散層14上にCoS
2膜44が選択的に形成されたMOSトランジスタを
半導体基板10上に形成した後、膜厚約10nmのシリ
コン酸化膜よりなる絶縁膜32と、膜厚約50nmのS
iN膜よりなるエッチングストッパ膜16と、膜厚約2
50nmのシリコン酸化膜よりなる絶縁膜18とをPE
−CVD法により堆積する。次いで、絶縁膜18上にS
OG膜46を回転塗布し、表面が平坦化された層間絶縁
膜20を形成する。
【0090】続いて、リソグラフィーにより、形成する
コンタクトホールのパターンを有するレジスト膜48を
SOG膜46上に形成する(図15(a))。次に、レ
ジスト膜をマスクとして用い、C48とArとの混合ガ
スプラズマによるエッチングを行い、SOG膜46及び
絶縁膜18を加工する。この際、エッチングストッパ膜
16としてSiN膜を用いるが、ゲート電極の肩部のS
iN膜は全膜厚の約半分程度が減耗する(図15
(b))。
【0091】レジスト膜48を除去した後、150℃の
燐酸水溶液中に浸漬し、SiN膜よりなるエッチングス
トッパ膜16を除去する。燐酸を用いたエッチングで
は、SiN膜と、シリコン酸化膜との選択比が50程度
確保できるので、下地の絶縁膜32の減耗はほとんどみ
られない。また、燐酸によるエッチングは等方的である
ので、SiN膜は横方向にもエッチングされる。これに
より、絶縁膜18はオーバーハング形状となり、空孔3
0が形成される(図16(a))。
【0092】続いて、CF4、CHF3、Arの混合ガス
プラズマによりシリコン酸化膜よりなる絶縁膜32を異
方性エッチングする。エッチングの際には、上層の絶縁
膜18がマスクとなるので、オーバーハングしている絶
縁膜18の開口部直下の絶縁膜32のみが除去されるこ
とになる(図16(b))。このとき、オーバーエッチ
ングを50%程度以下に設定することにより、ゲート電
極を囲うサイドウォール42の減耗は十分小さく抑えら
れるので、後に形成するプラグ26とのショートが防止
できる。また、コンタクトホール22内に素子分離膜1
2と素子領域との境界が存在する場合にも素子分離膜1
2の減耗も抑制できるので、接合ショートを防止するこ
とができる。
【0093】この後、スパッタ法により、膜厚約70n
mのTiN膜よりなる導電性膜24を堆積する。このと
き、コンタクトホール22の底部にはTiN膜が堆積さ
れるが、空孔30内には堆積されない。しかしながら、
空孔30内には絶縁膜32が残留しているので、導電性
膜24を堆積した後のコンタクトホール22内には半導
体基板10は露出していない。従って、導電性膜24を
堆積する際に多少のオーバーハングが生じても半導体基
板10を覆うように導電性膜24を堆積できるので、通
常のスパッタ法を用いることができる(図17
(a))。
【0094】次いで、CVD法により膜厚約600nm
のW膜を堆積する。上述の通り、コンタクトホール内は
半導体基板10が露出していないので、W膜堆積の際に
WF 6ガスが半導体基板10と接触することはなく、半
導体基板10の浸食を防止することができる。これによ
り、接合破壊をも防止できる。続いて、W膜をエッチバ
ックしてコンタクトホール内にのみ残留させることによ
りプラグ26を形成する。
【0095】この後、上層に配線層28を形成し、必要
に応じて更に上層に配線層(図示せず)を形成する(図
17(b))。このように、本実施形態によれば、エッ
チングストッパ膜16の下に絶縁膜32を設けることに
より、絶縁膜18がオーバーハング形状となった場合に
も、コンタクトホール22底部の半導体基板10を導電
性膜24により完全に覆うことができるので、プラグ2
6形成の際の半導体基板の浸食を防止することができ
る。
【0096】これにより、エッチングストッパ膜16を
除去する際には選択比の高いエッチング方法を用いるこ
とができるので、コンタクトホール22内部にゲート電
極40の肩が掛かるようなSAC構造であっても、ゲー
ト電極40上のサイドウォール42、絶縁膜38がエッ
チングされてゲート電極40が露出することを防止する
ことができる。
【0097】なお、本発明は上記実施形態に限らず種々
の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、エッ
チングストッパ膜16直下の絶縁膜32としてSiO2
膜を用いたが、SiON膜であってもよい。また、Si
N膜の除去には燐酸水溶液を用いたウェットエッチング
を用いたが、CF4とO2との混合ガスプラズマのダウン
フローを用い、弗素ラジカルを作用させることによって
もよい。この場合、約10程度の選択比を得ることがで
きので、上述の製造方法に用いることが可能である。更
に塩素を添加すれば、シリコン酸化膜とSiN膜との選
択比はほぼ無限大に向上することもできる。
【0098】また、SiN膜の除去には、SF6ガスプ
ラズマを用いてもよい。この場合には、選択比は5程度
と若干低くなるが、絶縁膜32の膜厚を20nm程度に
することにより上記製造方法を適用することができる。
なお、SF6ガスプラズマを用いたエッチングでは、横
方向よりも縦方向のエッチングレートの方が早くなる。
【0099】絶縁膜32の膜厚は、SiN膜のエッチン
グ条件によって適宜設定することが望ましい。また、上
記実施形態ではソース/ドレイン拡散層14上にCoS
2膜44を自己整合的に形成したが、CoSi2膜44
を形成しない半導体装置においても同様に適用すること
ができる。
【0100】また、上述のプロセス条件はその一例を示
したものであり、これらの数値を適当な値に変更したと
しても、本発明の効果にはなんら影響を及ぼすものでは
ない。 [第5実施形態]本発明の第5実施形態による半導体装
置及びその製造方法について図18乃至図20を用いて
説明する。
【0101】図18は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図19及び図20は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。本
実施形態では、第4実施形態による半導体装置及びその
製造方法を埋め込み配線を有する半導体装置に適用した
場合について説明する。始めに、本実施形態による半導
体装置の構造について図18を用いて説明する。図18
(a)は本実施形態による半導体装置の構造を示す平面
図、図18(b)は本実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【0102】埋め込み配線は、第3実施形態に示した配
線構造の他に、半導体基板に直接コンタクトする局所的
な配線に用いることがある。例えば、図18(a)に示
すように、素子領域60上をゲート電極62、64が並
行に配された構造において、素子領域60とゲート電極
62とを接続する配線66に埋め込み配線を用いること
ができる。
【0103】このような半導体装置において配線を埋め
込む配線溝68を形成する際にBLC構造を適用した場
合、図37(b)に示す従来の半導体装置と同様に、空
孔30部分において接合破壊が生じることになる(図3
9)。そこで、本実施形態による半導体装置では、エッ
チングストッパ膜16の下に更に絶縁膜32を形成し、
層間絶縁膜20に形成された配線溝68の開口幅を深さ
方向に変化している(図18(b))。
【0104】即ち、配線溝68近傍のエッチングストッ
パ膜16は横方向にエッチングされて開口幅が大きくな
っているが、絶縁膜32における内径は絶縁膜18にお
ける内径とほぼ等しく、エッチングストッパ膜16の内
径より狭くなっている。配線溝68内に形成された導電
性膜24はエッチングストッパ膜16の部分で途切れて
いるが、絶縁膜32に形成された開口部は配線溝68底
部に形成された導電性膜24により完全に覆われてお
り、配線溝68内に半導体基板10は露出していない。
【0105】このようにして半導体装置を構成すること
により、プラグ26を形成する際の原料ガスによる半導
体基板10の浸食や、配線材料と半導体基板10との反
応による接合破壊を防止することができる。次に、本実
施形態による半導体装置の製造方法について図19及び
図20を用いて説明する。これら工程図は、図18
(a)におけるA−A′線断面を示したものである。
【0106】まず、半導体基板10の主表面に、例えば
第4実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして
MOSトランジスタを形成する。このとき、後工程で配
線66と接続するゲート電極62上の所定の領域のシリ
コン酸化膜38は予め除去しておく(図19(a))。
このようにしてMOSトランジスタを半導体基板10上
に形成した後、膜厚約10nmのシリコン酸化膜よりな
る絶縁膜32と、膜厚約50nmのSiN膜よりなるエ
ッチングストッパ膜16と、膜厚約250nmのシリコ
ン酸化膜よりなる絶縁膜18とをPE−CVD法により
堆積する。次いで、絶縁膜18の表面をCMP法により
研磨し、表面が平坦化された層間絶縁膜20を形成する
(図19(b))。
【0107】次いで、通常のリソグラフィー及びエッチ
ング技術により、絶縁膜18を、形成する埋め込み配線
のパターンに加工する。絶縁膜18のエッチングは、例
えばC48とArとの混合ガスプラズマを用いて行う。
続いて、SiN膜よりなるエッチングストッパ膜16を
エッチングする。例えば、150℃の燐酸水溶液による
ウェットエッチングを用いる。燐酸を用いたエッチング
では、SiN膜と、シリコン酸化膜との選択比が50程
度確保できるので、下地の絶縁膜32の減耗はほとんど
みられない。また、燐酸によるエッチングは等方的であ
るので、SiN膜は横方向にもエッチングされる。これ
により、絶縁膜18はオーバーハング形状となり、空孔
30が形成される。
【0108】続いて、CF4、CHF3、Arの混合ガス
プラズマによりシリコン酸化膜よりなる絶縁膜32を異
方性エッチングする。エッチングの際には、上層の絶縁
膜18がマスクとなるので、オーバーハングしている絶
縁膜18の開口部直下の絶縁膜32のみが除去されるこ
とになる。こうして、ソース/ドレイン拡散層14、ゲ
ート電極62がその内部に露出した配線溝68を形成す
る(図19(c))。
【0109】この後、スパッタ法により、膜厚約70n
mのTiN膜よりなる導電性膜24を堆積する。このと
き、配線溝68の底部にはTiN膜が堆積されるが、空
孔30内には堆積されない。しかしながら、空孔30内
には絶縁膜32が残留しているので、導電性膜24を堆
積した後の配線溝68内には半導体基板10は露出して
いない。従って、導電性膜24を堆積する際に多少のオ
ーバーハングが生じても半導体基板10を覆うように導
電性膜24を堆積できるので、通常のスパッタ法を用い
ることができる(図20(a))。
【0110】次いで、CVD法によりW膜を堆積して、
配線溝68内にWを埋め込む。例えば、基板温度を40
0℃、圧力を80Torr、WF6流量を20cc、H2
流量を2000ccとしてW膜を成膜する。ここで、W
膜の成膜には半導体基板10を構成するSiときわめて
よく反応するWF6ガスを用いるが、半導体基板10は
導電性膜24によって配線溝68より隔離されているの
で、WF6分子が半導体基板10と接触することはな
く、半導体基板10の浸食を防止することができる。
【0111】続いて、層間絶縁膜20上のW膜及び導電
性膜24をCMP法により除去し、配線溝68内にのみ
Wを残存させる。例えば、アルミナ系研磨剤を用い、回
転数50rpm、研磨圧力6psiとしてCMPを行
う。こうして、配線溝68に埋め込まれ、ソース/ドレ
イン拡散層14とゲート電極62とを接続する配線66
を形成する(図20(b))。
【0112】このように、本実施形態によれば、エッチ
ングストッパ膜16の下に絶縁膜32を設けることによ
り、絶縁膜18がオーバーハング形状となった場合にも
配線溝68底部の半導体基板10が導電性膜24により
完全に覆われるので、配線66を形成する際に配線材料
と半導体基板10とが反応することを防止できる。な
お、本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能で
ある。
【0113】例えば、上記実施形態では埋め込み配線と
してWを埋め込んだが、Cuを埋め込んで配線66を形
成してもよい。ただし、この場合、第1実施形態で示し
たようなコリメートスパッタ法や、第2実施形態に示し
たようなCVD法を用いて導電性膜24を形成したほう
が、Cuの拡散を抑えるうえでより効果的である。ま
た、埋め込み配線としてAlを用いてもよい。この場合
にも、Alと半導体基板10との反応を防止することが
できる。
【0114】また、上述のプロセス条件はその一例を示
したものであり、これらの数値を適当な値に変更したと
しても、本発明の効果にはなんら影響を及ぼすものでは
ない。 [第6実施形態]本発明の第6実施形態による半導体装
置及びその製造方法について図21乃至図23を用いて
説明する。
【0115】図21は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図22及び図23は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図
36に示すように、埋め込み配線122上にビアホール
を形成する場合に層間絶縁膜134下に空孔138が形
成されると、ビアホールにプラグを充填する際にプラグ
142の原料ガスと埋め込み配線122とが空孔138
内で反応して高抵抗反応物146が生成されるため、コ
ンタクト特性を劣化させることがあった。
【0116】本実施形態では、上記の課題を解決する半
導体装置及びその製造方法を提供する。本実施形態によ
る半導体装置は、埋め込み配線122上に形成する層間
絶縁膜134として、第4実施形態における層間絶縁膜
と同様の構造を採用していることに特徴がある。すなわ
ち、本実施形態による半導体装置では、BLC構造のビ
アホールにおいて、エッチングストッパ膜130下に更
に絶縁膜128が設けられており、ビアホール内に埋め
込まれた配線122は、空孔138内にある絶縁膜12
8によってコンタクトプラグ144と隔離されている。
【0117】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法を図22及び図23を用いて説明する。まず、例え
ば第3又は第5実施形態による半導体装置の製造方法と
同様にして、半導体基板100上に、層間絶縁膜114
に埋め込まれた配線122を形成する(図22
(a))。
【0118】次いで、このように配線122が埋め込ま
れた下地基板上に、膜厚約10nmのシリコン酸化膜よ
りなる絶縁膜128と、膜厚約50nmのSiN膜より
なるエッチングストッパ膜130と、膜厚約700nm
のシリコン酸化膜よりなる絶縁膜132とをPE−CV
D法により堆積し、絶縁膜128、エッチングストッパ
膜130、絶縁膜132よりなる層間絶縁膜134を形
成する。
【0119】続いて、層間絶縁膜134の表面をCMP
法により研磨し、その表面を平坦化する(図22
(b))。この後、通常のリソグラフィー及びエッチン
グにより、配線122上に形成されたビアホール136
を開口する。まず、C48とArとの混合ガスプラズマ
によるエッチングを行い、絶縁膜132を加工する。
【0120】次いで、150℃の燐酸水溶液中に浸漬
し、ビアホール136内のエッチングストッパ膜130
を除去する。燐酸を用いたエッチングでは、SiN膜
と、シリコン酸化膜との選択比が50程度確保できるの
で、下地の絶縁膜128の減耗はほとんどみられない。
また、燐酸によるエッチングは等方的であるので、Si
N膜は横方向にもエッチングされる。これにより、絶縁
膜132はオーバーハング形状となり、空孔138が形
成される。
【0121】続いて、CF4、CHF3、Arの混合ガス
プラズマによりシリコン酸化膜よりなる絶縁膜128を
異方性エッチングする。エッチングの際には、上層の絶
縁膜128がマスクとなるので、オーバーハングしてい
る絶縁膜132の開口部直下の絶縁膜128のみが除去
されることになる(図22(c))。この後、スパッタ
法により、膜厚約70nmのTiN膜よりなる導電性膜
140を堆積する。このとき、ビアホールの底部には導
電性膜140が堆積されるが、空孔138内には堆積さ
れない。しかしながら、空孔138内には絶縁膜128
が残留しているので、導電性膜140を堆積した後のビ
アホール136内には配線122は露出していない。従
って、導電性膜140を堆積する際に多少のオーバーハ
ングが生じても配線122を覆うように導電性膜140
を堆積できるので、通常のスパッタ法を用いることがで
きる(図23(a))。
【0122】次いで、CVD法により膜厚約600nm
のW膜を堆積する。上述の通り、ビアホール136内は
配線122が露出していないので、W膜堆積の際にWF
6ガスが配線122と接触することはない。従って、C
uよりなる配線とWF6ガスとが反応して高抵抗反応物
を形成することはないので、配線122とW膜との間の
コンタクト特性を良好に保つことができる。
【0123】続いて、W膜をエッチバックしてビアホー
ル136内にのみ残留させることによりコンタクトプラ
グ144を形成する(図23(b))。このように、本
実施形態によれば、エッチングストッパ膜130の下に
絶縁膜128を設けることにより、絶縁膜132がオー
バーハング形状となった場合にも、ビアホール136内
の配線122が導電性膜140により完全に覆われるの
で、プラグ142を形成する際にプラグの原料ガスと配
線122とが反応することはない。これにより、コンタ
クトプラグ144と配線122との間のコンタクト信頼
性を向上することができる。
【0124】なお、本発明は上記実施形態に限らず種々
の変形が可能である。例えば、上記実施形態では埋め込
み配線122上にコンタクトプラグ144を形成する場
合について説明したが、コンタクトプラグ上に埋め込み
配線を形成する場合にも適用することができる。本発明
は、空孔138内に露出した導電性材料がCVDの原料
ガスや上層の配線材料と反応することによるコンタクト
特性への悪影響を防止するものであるので、様々な材料
系において、様々な配線構造において適用することがで
きる。
【0125】また、上記実施形態ではエッチングストッ
パ膜130下に絶縁膜128を設けることにより課題を
解決したが、第1又は第2実施形態による半導体装置の
構造を適用し、導電性膜140によってビアホール13
6と空孔138とを空間的に遮断し、又は導電性膜14
0を空孔138内に完全に埋め込んでもよい。また、上
述のプロセス条件はその一例を示したものであり、これ
らの数値を適当な値に変更したとしても、本発明の効果
にはなんら影響を及ぼすものではない。 [第7実施形態]本発明の第7実施形態による半導体装
置及びその製造方法について図24乃至図26を用いて
説明する。
【0126】図24は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図25及び図26は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図
34に示すように、半導体基板200上の層間絶縁膜2
02に埋め込まれたコンタクトプラグ208に接続され
た配線210を有する半導体装置において、配線210
に接続するビアホールを開口する際にBLC構造を適用
すると、エッチングストッパ膜216のエッチングの際
に形成される空孔224内においてコンタクトプラグ2
30とコンタクトプラグ208とが短絡することがあっ
た。
【0127】本実施形態では、上記のようなプラグ間シ
ョートを低減する半導体装置及びその製造方法を提供す
る。本実施形態による半導体装置は、エッチングストッ
パ膜216の下に更に絶縁膜214が設けられているこ
とに特徴がある。すなわち、コンタクトプラグ230を
埋め込む上層の層間絶縁膜220は、絶縁膜214、エ
ッチングストッパ膜216、絶縁膜218により構成さ
れており、ビアホール内に充填されたコンタクトプラグ
230は、空孔224内にある絶縁膜214によってコ
ンタクトプラグ208と絶縁されている。
【0128】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法を図25及び図26を用いて説明する。まず、例え
ば第3実施形態による半導体装置の製造方法と同様にし
て、半導体基板200上にコンタクトプラグ208が埋
め込まれた層間絶縁膜202を形成する。
【0129】次いで、コンタクトプラグ208が埋め込
まれた層間絶縁膜202上に、例えばAlよりなる配線
210と、例えばTiNよりなる導電性膜212とによ
り構成された配線層を形成する(図25(a))。導電
性膜212は、配線210をパターニングする際のハレ
ーション防止膜として、及び/又はエレクトロマイグレ
ーションの防止膜として機能する。
【0130】続いて、このように配線210が形成され
た下地基板上に、膜厚約10nmのシリコン酸化膜より
なる絶縁膜214と、膜厚約50nmのSiN膜よりな
るエッチングストッパ膜216と、膜厚約700nmの
シリコン酸化膜よりなる絶縁膜218とをPE−CVD
法により堆積し、絶縁膜214、エッチングストッパ膜
216、絶縁膜218よりなる層間絶縁膜220を形成
する。
【0131】この後、層間絶縁膜220の表面をCMP
法により研磨し、その表面を平坦化する(図25
(b))。次いで、通常のリソグラフィー及びエッチン
グにより、配線210上に形成されたビアホール222
を開口する。まず、C48とArとの混合ガスプラズマ
によるエッチングを行い、絶縁膜218を加工する。続
いて、150℃の燐酸水溶液中に浸漬し、ビアホール2
22内のエッチングストッパ膜216を除去する。燐酸
を用いたエッチングでは、SiN膜と、シリコン酸化膜
との選択比が50程度確保できるので、下地の絶縁膜2
14の減耗はほとんどみられない。また、燐酸によるエ
ッチングは等方的であるので、SiN膜は横方向にもエ
ッチングされる。これにより、絶縁膜218はオーバー
ハング形状となり、空孔224が形成される。
【0132】この後、CF4、CHF3、Arの混合ガス
プラズマによりシリコン酸化膜よりなる絶縁膜214を
異方性エッチングする。エッチングの際には、上層の絶
縁膜218がマスクとなるので、オーバーハングしてい
る絶縁膜218の開口部直下の絶縁膜214のみが除去
されることになる(図25(c))。このとき、空孔2
24がコンタクトプラグ208上に延在した場合であっ
ても空孔224内には絶縁膜214が形成されているの
で、ビアホール222内にコンタクトプラグ208が露
出することはない。
【0133】次いで、スパッタ法により、膜厚約70n
mのTiN膜よりなる導電性膜226を堆積する(図2
6(a))。続いて、CVD法により膜厚約600nm
のW膜を堆積する。上述の通り、ビアホール222内に
はコンタクトプラグ208が露出していないので、W膜
とコンタクトプラグ208とが短絡することはない。
【0134】この後、W膜をエッチバックしてビアホー
ル222内にのみ残留させることによりコンタクトプラ
グ230を形成する(図26(b))。このように、本
実施形態によれば、エッチングストッパ膜216の下に
絶縁膜214を設けることにより、絶縁膜218がオー
バーハング形状となった場合にも空孔224下にはコン
タクトプラグ208は露出しないので、従来の半導体装
置と比較してコンタクトプラグ230−コンタクトプラ
グ208間の短絡を低減することができる。
【0135】なお、本発明は上記実施形態に限らず種々
の変形が可能である。例えば、上記実施形態ではエッチ
ングストッパ膜216下に絶縁膜214を設けることに
より課題を解決したが、第1実施形態による半導体装置
の構造を適用し、導電性膜226によってビアホール2
22と空孔224とを空間的に完全に遮断してもよい。
【0136】また、上述のプロセス条件はその一例を示
したものであり、これらの数値を適当な値に変更したと
しても、本発明の効果にはなんら影響を及ぼすものでは
ない。 [第8実施形態]本発明の第8実施形態による半導体装
置及びその製造方法について図27乃至図29を用いて
説明する。
【0137】図27は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図28及び図29は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。第
4乃至第7実施形態ではエッチングストッパ膜下に更に
絶縁膜を設けた構造を層間絶縁膜に適用したが、この構
造を層間絶縁膜上に埋め込み配線を形成する場合に適用
すれば、配線溝を形成するエッチングを容易にすること
も可能となる。
【0138】本実施形態では、第4実施形態による層間
絶縁膜の構造を、第3実施形態による半導体装置の構造
に適用した場合について説明する。本実施形態による半
導体装置は、図10に示す第3実施形態による半導体装
置において、エッチングストッパ膜112下にシリコン
酸化膜よりなる絶縁膜126が更に形成されていること
に特徴がある。
【0139】このように絶縁膜126を設けることによ
り、配線122を埋め込む配線溝118を形成するエッ
チング工程を容易にすることができる。次に、本実施形
態による半導体装置の製造方法について説明する。ま
ず、例えば第3実施形態による半導体装置の製造方法と
同様にして、半導体基板100上にコンタクトプラグ1
10が埋め込まれた層間絶縁膜104を形成する(図2
8(a))。
【0140】次いで、このような下地基板上に、膜厚約
10nmのSiO2膜よりなる絶縁膜126と、膜厚約
50nmのSiN膜よりなるエッチングストッパ膜11
2を順次堆積する。続いて、エッチングストッパ膜11
2上に膜厚約250nmのSiO2膜よりなる絶縁膜1
14を堆積し、絶縁膜126、エッチングストッパ膜1
12、絶縁膜114よりなる層間絶縁膜116を形成す
る(図28(b))。
【0141】この後、通常のリソグラフィー技術及び異
方性エッチング技術を用い、絶縁膜114を貫通してエ
ッチングストッパ膜112に達する配線溝118を開口
する。このとき、エッチング条件を、SiO2よりなる
絶縁膜114に対してSiN膜よりなるエッチングスト
ッパ膜112のエッチング速度が十分に小さくなるよう
に設定することにより、エッチングストッパ膜112が
ほとんどエッチングされることなく配線溝118をエッ
チングストッパ膜112上まで開口することができる。
絶縁膜114のエッチングは、例えばC48とArとの
混合ガスプラズマによる反応性イオンエッチングを用
い、エッチングストッパ膜112に対して選択比が20
以上確保できる条件で行うことが望ましい。
【0142】絶縁膜114のエッチングに引き続き、エ
ッチングストッパ膜112を絶縁膜126上までエッチ
ングする。このとき、エッチング条件を、SiN膜より
なるエッチングストッパ膜112に対してSiO2より
なる膜絶縁膜126のエッチング速度が十分に小さくな
るように設定することにより、絶縁膜126がほとんど
エッチングされることなく配線溝118を絶縁膜126
上まで開口することができる(図28(c))。エッチ
ングストッパ膜112のエッチングは、例えばSF6
2とを用いた反応性イオンエッチングを用い、絶縁膜
126に対して選択比が3以上確保できる条件で行うこ
とが望ましい。
【0143】図35に示す従来の構造では、このエッチ
ングによって下地の層間絶縁膜104やコンタクトプラ
グ110が露出したため、エッチングストッパ膜112
に対する両者のエッチング選択比のトレードオフによっ
てエッチング条件を設定していたが、本実施形態による
半導体装置の構造ではエッチングストッパ膜112に対
する絶縁膜126の選択比のみを考慮すればよく、配線
溝118を容易に開口することができる。
【0144】次いで、配線溝118内の絶縁膜126を
エッチングし、配線溝116内にコンタクトプラグ11
0を露出する。このとき、配線溝118内には層間絶縁
膜104が露出しているため、絶縁膜126のエッチン
グと同時に層間絶縁膜104もエッチングされるが、絶
縁膜126の膜厚は約10nmと薄いのでオーバーエッ
チング量を考慮しても絶縁膜126のエッチングによる
層間絶縁膜104の膜減りは充分に少ない。従って、コ
ンタクト特性に影響を及ぼすほどの段差が配線溝118
内に生じることはない(図29(a))。
【0145】なお、絶縁膜126のエッチングではコン
タクトプラグ110に対して十分な選択比を得ることが
できるので、コンタクトプラグ110がエッチングされ
ることもない。続いて、配線溝118の内壁及び底面
に、コンタクトプラグ110に接続された導電性膜12
0を形成する。
【0146】この後、スパッタ法によりCu膜を堆積し
てリフローを行い、配線溝118内にCuを埋め込む。
例えば、圧力1.5mTorr、パワー5kW、Ar流
量25sccmとしてCuのスパッタを行い、温度35
0℃、Ar流量1000sccm、圧力80Torrと
してCuのリフローを行う。次いで、層間絶縁膜116
上のCuをCMP法により除去し、配線溝118内にの
みCuを残存させる。例えば、アルミナ系研磨剤を用
い、回転数100rpm、研磨圧力6psiとしてCM
Pを行う。こうして、配線溝116に埋め込まれた配線
120を形成する(図29(b))。
【0147】このように、本実施形態によれば、コンタ
クトプラグ110が埋め込まれた層間絶縁膜104上に
層間絶縁膜116に埋め込まれた配線120を形成する
際に、エッチングストッパ膜110下に更に絶縁膜12
4を有するBLC構造を用いるので、エッチングストッ
パ膜110のエッチングの際にコンタクトプラグや層間
絶縁膜104がエッチングされることはない。これによ
り、コンタクトプラグと配線120とのコンタクト特性
を向上することができ、同時に半導体装置の信頼性を向
上することができる。
【0148】なお、上述のプロセス条件はその一例を示
したものであり、これらの数値を適当な値に変更したと
しても、本発明の効果にはなんら影響を及ぼすものでは
ない。
【0149】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、下地基板
と、下地基板上に形成された第1の絶縁膜と、第1の絶
縁膜上に形成された第2の絶縁膜よりなり、下地基板に
達する開口部が形成された層間絶縁膜と、開口部の内壁
及び底部に形成された導電性膜とを設け、第1の絶縁膜
に形成された開口部の開口幅を第2の絶縁膜に形成され
た開口部の開口幅よりも広くし、開口部内壁に形成され
た導電性膜と開口部の底部に形成された導電性膜とが境
界で連続するように半導体装置を構成するので、開口部
内に導電性材料を埋め込む際に、導電性材料のソースガ
スによる下地基板の浸食や、導電性材料と下地基板との
反応を防止することができる。これにより、半導体装置
の信頼性を向上することができる。
【0150】また、第2の絶縁膜下の第1の絶縁膜に形
成された開口部内に導電性膜を埋め込めば、下地基板を
開口部内から隔離することができる。また、下地基板
と、下地基板上に形成され、深さによって開口幅が異な
る開口部が形成された層間絶縁膜と、開口部の内壁及び
底部に形成された導電性膜とを設け、開口部の底部の開
口幅が、開口部における最小の開口幅とほぼ等しく、開
口部の底部の下地基板は導電性膜により覆われるように
半導体装置を構成するので、下地基板を導電成膜によっ
て完全に開口部内から隔離することができる。これによ
り、開口部内に導電性材料を埋め込む際に、導電性材料
のソースガスによる下地基板の浸食や、導電性材料と下
地基板との反応を防止することができる。
【0151】また、上記の半導体装置には、下地基板上
に形成された第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜上に形成さ
れた第2の絶縁膜と、第2の絶縁膜上に形成された第3
の絶縁膜とを有し、第2の絶縁膜に形成された開口部の
開口幅が第3の絶縁膜に形成された開口部の開口幅より
も広く、第1の絶縁膜に形成された開口部の開口幅が第
3の絶縁膜に形成された開口部の開口幅とほぼ等しい層
間絶縁膜を適用することができる。
【0152】また、上記の半導体装置の構造は、複数の
配線層を有する多層配線構造において、いずれの配線層
においても適用することができる。また、下地基板上に
第1の絶縁膜を堆積する第1の絶縁膜堆積工程と、第1
の絶縁膜上に、第1の絶縁膜とエッチング特性の異なる
第2の絶縁膜を堆積する第2の絶縁膜堆積工程と、第2
の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、第1の絶
縁膜に達する開口部を形成する第1の開口部形成工程
と、開口部内の第1の絶縁膜を、横方向にもエッチング
が進行する方法により除去することにより、開口部を下
地基板上まで開口すると同時に、第2の絶縁膜下の第1
の絶縁膜をエッチングして空隙を形成する第2の開口部
形成工程と、開口部内に下地基板が露出しないように、
少なくとも空隙の開口部を塞ぐ導電性膜を開口部内に堆
積する導電性膜堆積工程とにより半導体装置を製造する
ことにより、導電成膜によって開口部内と下地基板とを
完全に隔離することができる。これにより、後工程で開
口部内に導電性材料を埋め込む際に、導電性材料のソー
スガスによって下地基板が浸食されたり、下地基板と導
電性材料とが反応することはない。これにより、半導体
装置の信頼性を向上することができる。
【0153】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、導電性膜をコリメートスパッタ法により堆積すれ
ば、空隙の開口部を容易に塞ぐことができる。また、上
記の半導体装置の製造方法において、開口部の底部にお
ける導電性膜の膜厚が、第1の絶縁膜よりも厚くなるよ
うに導電性膜を堆積すれば、空隙の開口部を容易に塞ぐ
ことができる。
【0154】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、導電性膜をCVD法により堆積すれば、導電性膜を
空隙の中に埋め込むことができる。また、上記の半導体
装置の製造方法において、開口部の底部における導電性
膜の膜厚が第1の絶縁膜の膜厚の1/2以上となるよう
に導電性膜を堆積すれば、空隙の開口部を容易に埋め込
むことができる。
【0155】また、下地基板上に第1の絶縁膜を堆積す
る第1の絶縁膜堆積工程と、第1の絶縁膜上に、第1の
絶縁膜とエッチング特性の異なる第2の絶縁膜を堆積す
る第2の絶縁膜堆積工程と、第2の絶縁膜上に、第2の
絶縁膜とエッチング特性の異なる第3の絶縁膜を堆積す
る第3の絶縁膜堆積工程と、第3の絶縁膜を異方性エッ
チングすることにより、第2の絶縁膜に達する開口部を
形成する第1の開口部形成工程と、開口部内の第2の絶
縁膜を、横方向にもエッチングが進行する方法により除
去することにより、開口部を第1の絶縁膜上まで開口す
る第2の開口部形成工程と、開口部内の第1の絶縁膜を
異方性エッチングすることにより、開口部を下地基板上
まで開口する第3の開口部形成工程と、少なくとも開口
部内に露出した下地基板を覆うように導電性膜を堆積す
る導電性膜堆積工程とにより半導体装置を製造すること
により、導電成膜によって開口部内と下地基板とを完全
に隔離することができる。これにより、SAC構造を用
いるために第2の絶縁膜を等方性エッチングする必要が
ある場合にも、導電性材料を埋め込む際のソースガスに
よる基板浸食を防止することができる。また、導電性材
料と下地基板との反応を防止することができる。
【0156】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、第1の絶縁膜をエッチングする際のオーバーエッチ
ング量を約50%以下に設定すれば、下地基板に与える
ダメージを抑えて開口部を形成することができる。ま
た、本発明による半導体装置の製造方法は、複数の配線
層を有する多層配線構造において、いずれの配線層を形
成する場合においても適用することができる。
【0157】また、下地基板上に第1の絶縁膜を堆積す
る第1の絶縁膜堆積工程と、第1の絶縁膜上に、第1の
絶縁膜より厚く、第1の絶縁膜とエッチング特性の異な
る第2の絶縁膜を堆積する第2の絶縁膜堆積工程と、第
2の絶縁膜上に、第2の絶縁膜より厚く、第2の絶縁膜
とエッチング特性の異なる第3の絶縁膜を堆積する第3
の絶縁膜堆積工程と、第3の絶縁膜を、第2の絶縁膜を
ストッパとしてエッチングし、第2の絶縁膜に達する開
口部を形成する第1の開口部形成工程と、開口部内の第
2の絶縁膜を、第1の絶縁膜をストッパとしてエッチン
グし、開口部を第1の絶縁膜上まで開口する第2の開口
部形成工程と、開口部内の第1の絶縁膜をエッチング
し、開口部を下地基板上まで開口する第3の開口部形成
工程とにより半導体装置を製造することにより、下地基
板に与える影響を低減しつつ開口部を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】コリメートスパッタ法の原理を説明する図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法における効果を説明する図である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図である。
【図8】BLC構造を適用した埋め込み配線を説明する
図である。
【図9】Cuを用いた埋め込み配線における課題を説明
する図である。
【図10】本発明の第3実施形態による半導体装置の構
造を示す平面図及び断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図12】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図13】本発明の第4実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図15】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図16】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図17】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図18】本発明の第5実施形態による半導体装置の構
造を示す平面図及び断面図である。
【図19】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図20】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図21】本発明の第6実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図22】本発明の第6実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図23】本発明の第6実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図24】本発明の第7実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図25】本発明の第7実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図26】本発明の第7実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図27】本発明の第8実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図28】本発明の第8実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図29】本発明の第8実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図30】SAC構造を有する従来の半導体装置の構造
を説明する図である。
【図31】BLC構造を有する従来の半導体装置の構造
を説明する図である。
【図32】従来の半導体装置の問題点を説明する図(そ
の1)である。
【図33】従来の半導体装置の問題点を説明する図(そ
の2)である。
【図34】従来の半導体装置の問題点を説明する図(そ
の3)である。
【図35】従来の半導体装置の問題点を説明する図(そ
の4)である。
【図36】従来の半導体装置の問題点を説明する図(そ
の5)である。
【図37】従来の半導体装置の問題点を説明する図(そ
の6)である。
【図38】従来の半導体装置の問題点を説明する図(そ
の7)である。
【図39】従来の半導体装置の問題点を説明する図(そ
の8)である。
【符号の説明】
10…半導体基板 12…素子分離膜 14…拡散層 16…エッチングストッパ膜 18…絶縁膜 20…層間絶縁膜 22…コンタクトホール 24…導電性膜 26…プラグ 28…配線層 30…空孔 32…絶縁膜 34…ゲート酸化膜 36…WF6分子 38…絶縁膜 40…ゲート電極 42…サイドウォール 44…CoSi2膜 46…SOG膜 48…レジスト膜 50…ターゲット 52…基板 54…コリメータ 60…素子領域 62…ゲート電極 64…ゲート電極 66…配線 68…配線溝 100…半導体基板 102…コンタクトホール 104…層間絶縁膜 106…導電性膜 108…プラグ 110…コンタクトプラグ 112…エッチングストッパ膜 114…絶縁膜 116…層間絶縁膜 118…配線溝 120…導電性膜 122…配線 124…空孔 126…絶縁膜 128…絶縁膜 130…エッチングストッパ膜 132…絶縁膜 134…層間絶縁膜 136…ビアホール 138…空孔 140…導電性膜 142…プラグ 144…コンタクトプラグ 146…高抵抗反応物 200…半導体基板 202…層間絶縁膜 204…導電性膜 206…プラグ 208…コンタクトプラグ 210…配線 212…導電性膜 214…絶縁膜 216…エッチングストッパ膜 218…絶縁膜 220…層間絶縁膜 222…ビアホール 224…空孔 226…導電性膜 228…プラグ 230…コンタクトプラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 H01L 21/88 F

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地基板と、 前記下地基板上に形成された第1の絶縁膜と、前記第1
    の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜よりなり、前記下
    地基板に達する開口部が形成された層間絶縁膜と、 前記開口部の内壁及び底部に形成された導電性膜とを有
    し、 前記第1の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅は、
    前記第2の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅より
    も広く、 前記開口部内壁に形成された前記導電性膜と、前記開口
    部の底部に形成された前記導電性膜とが境界で連続して
    いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記導電性膜は、前記第2の絶縁膜下の、前記第1の絶
    縁膜に形成された前記開口部内に埋め込まれていること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 下地基板と、 前記下地基板上に形成され、深さによって開口幅が異な
    る開口部が形成された層間絶縁膜と、 前記開口部の内壁及び底部に形成された導電性膜とを有
    し、 前記開口部の底部の開口幅が、前記開口部における最小
    の開口幅とほぼ等しく、 前記開口部の底部の前記下地基板は前記導電性膜により
    覆われていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置において、 前記層間絶縁膜は、前記下地基板上に形成された第1の
    絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁
    膜と、前記第2の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜よ
    りなり、 前記第2の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅は、
    前記第3の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅より
    も広く、 前記第1の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅は、
    前記第3の絶縁膜に形成された前記開口部の開口幅とほ
    ぼ等しいことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導
    体装置において、 前記下地基板は、少なくとも一層の配線層を更に有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 下地基板上に第1の絶縁膜を堆積する第
    1の絶縁膜堆積工程と、 前記第1の絶縁膜上に、第1の絶縁膜とエッチング特性
    の異なる第2の絶縁膜を堆積する第2の絶縁膜堆積工程
    と、 前記第2の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、
    前記第1の絶縁膜に達する開口部を形成する第1の開口
    部形成工程と、 前記開口部内の前記第1の絶縁膜を、横方向にもエッチ
    ングが進行する方法により除去することにより、前記開
    口部を前記下地基板上まで開口すると同時に、前記第2
    の絶縁膜下の前記第1の絶縁膜をエッチングして空隙を
    形成する第2の開口部形成工程と、 前記開口部内に前記下地基板が露出しないように、少な
    くとも前記空隙の開口部を塞ぐ導電性膜を前記開口部内
    に堆積する導電性膜堆積工程とを有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記導電性膜堆積工程では、前記導電性膜をコリメート
    スパッタ法により堆積することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記導電性膜堆積工程では、前記開口部の底部における
    前記導電性膜の膜厚が、前記第1の絶縁膜よりも厚くな
    るように前記導電性膜を堆積することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記導電性膜堆積工程では、前記導電性膜をCVD法に
    より堆積することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記導電性膜堆積工程では、前記開口部の底部における
    前記導電性膜の膜厚が、前記第1の絶縁膜の膜厚の1/
    2以上となるように前記導電性膜を堆積することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 下地基板上に第1の絶縁膜を堆積する
    第1の絶縁膜堆積工程と、 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜とエッチング
    特性の異なる第2の絶縁膜を堆積する第2の絶縁膜堆積
    工程と、 前記第2の絶縁膜上に、前記第2の絶縁膜とエッチング
    特性の異なる第3の絶縁膜を堆積する第3の絶縁膜堆積
    工程と、 前記第3の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、
    前記第2の絶縁膜に達する開口部を形成する第1の開口
    部形成工程と、 前記開口部内の前記第2の絶縁膜を、横方向にもエッチ
    ングが進行する方法により除去することにより、前記開
    口部を前記第1の絶縁膜上まで開口する第2の開口部形
    成工程と、 前記開口部内の前記第1の絶縁膜を異方性エッチングす
    ることにより、前記開口部を前記下地基板上まで開口す
    る第3の開口部形成工程と、 少なくとも前記開口部内に露出した前記下地基板を覆う
    ように導電性膜を堆積する導電性膜堆積工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記第3の開口部形成工程では、前記第1の絶縁膜をエ
    ッチングする際のオーバーエッチング量を約50%以下
    に設定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項6乃至12のいずれかに記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記下地基板は、少なくとも一層の配線層を更に有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 下地基板上に第1の絶縁膜を堆積する
    第1の絶縁膜堆積工程と、 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜より厚く、前
    記第1の絶縁膜とエッチング特性の異なる第2の絶縁膜
    を堆積する第2の絶縁膜堆積工程と、 前記第2の絶縁膜上に、前記第2の絶縁膜より厚く、前
    記第2の絶縁膜とエッチング特性の異なる第3の絶縁膜
    を堆積する第3の絶縁膜堆積工程と、 前記第3の絶縁膜を、前記第2の絶縁膜をストッパとし
    てエッチングし、前記第2の絶縁膜に達する開口部を形
    成する第1の開口部形成工程と、 前記開口部内の前記第2の絶縁膜を、前記第1の絶縁膜
    をストッパとしてエッチングし、前記開口部を前記第1
    の絶縁膜上まで開口する第2の開口部形成工程と、 前記開口部内の前記第1の絶縁膜をエッチングし、前記
    開口部を前記下地基板上まで開口する第3の開口部形成
    工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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