JPH09153393A - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents

誘導発熱ローラ装置

Info

Publication number
JPH09153393A
JPH09153393A JP34621895A JP34621895A JPH09153393A JP H09153393 A JPH09153393 A JP H09153393A JP 34621895 A JP34621895 A JP 34621895A JP 34621895 A JP34621895 A JP 34621895A JP H09153393 A JPH09153393 A JP H09153393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
induction coil
leg iron
roller device
iron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34621895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kitano
良夫 北野
Toru Tonomura
徹 外村
Kozo Okamoto
幸三 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuden Co Ltd Kyoto
Original Assignee
Tokuden Co Ltd Kyoto
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuden Co Ltd Kyoto filed Critical Tokuden Co Ltd Kyoto
Priority to JP34621895A priority Critical patent/JPH09153393A/ja
Publication of JPH09153393A publication Critical patent/JPH09153393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロールや誘導コイルの交換を容易に行うこと
ができる誘導発熱ローラ装置を提供すること。 【解決手段】 回転可能に支持された中空円筒状のロー
ル1と、筒状に巻回された誘導コイル2が挿通固定され
前記ロール1の中空内部を貫通する脚鉄部3cと閉磁路
を形成する継鉄部3dとを有する環状成層鉄心3で構成
され、誘導コイル2への通電により前記ロール1をジュ
ール発熱してなる誘導発熱ローラ装置であって、前記環
状成層鉄心3の前記脚鉄部3cの一端部の一箇所に前記
脚鉄部3cと前記継鉄部3dとの接離を可能にする切断
部3aを形成し、前記脚鉄部3cを一端部3bを支点と
して弾性に抗して回転させることにより、前記切断部3
aから前記ロール1および前記誘導コイル2の挿脱を可
能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導発熱ローラ装
置に関し、特にロールや誘導コイルの挿脱自在を可能に
する鉄心の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型の回転加熱ロールを用いて搬送され
るシート状の被加熱物を加熱する、例えば複写機等で
は、ロールにハロゲンヒータを内蔵させてロールが加熱
されている。この場合、中空円筒状のロールを基台等に
回転自在に支持し、ロールの中空内部の中心部に熱源の
ハロゲンヒータを設置して、ハロゲンヒータからの輻射
熱あるいは空気を介した伝導伝熱によってロールが加熱
されている。
【0003】しかし、このようなハロゲンヒータによる
ロールの加熱では、ハロゲンヒータに供給した電気エネ
ルギに対し、ロールの加熱に寄与する熱効率は極めて低
く、また、被加熱物の変動に対してロールの表面温度の
追従性が良好ではない。また、ハロゲンヒータは低温時
に通電すると、低インピーダンスであるため、瞬間的に
定格電流の数十倍もの突入電流が流れ、そのために電源
電圧が極端に低下し、周辺の電気機器に悪影響を及ぼ
し、その対策を図らなければならないという問題があ
る。
【0004】この問題を解消するものとして、実開昭5
1−109737号公報に示されるような、回転加熱ロ
ールを誘導発熱方式すなわち誘導発熱ロールとして熱効
率を高め、同時に、鉄心を閉磁路として高力率とし、さ
らに温度の追従性を改善し、突入電流も防止できる誘導
発熱ローラ装置が提案されている。
【0005】このような誘導発熱ローラ装置は、閉磁路
を形成するために、一般的に、短冊状に切断された積層
鉄心を4片製作し、それぞれ角部で貫通ネジ穴にボルト
を通して固定して環状に閉じた鉄心とされ、この環状の
鉄心の1片に誘導コイルおよびロールを貫通させて構成
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロールの使用
頻度の高い複写機等の機器では、ロール表面の摩擦によ
る摩耗や損傷のため、ロールを頻繁に交換する必要があ
り、その都度、複雑な鉄心を解体してロールを交換しな
ければならず、その作業に極めて多くの時間や手間を要
し、この種の機器に誘導発熱ローラ装置を利用すること
が困難なものとなっている。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みなされたもの
で、ロールや誘導コイルの交換を容易に行うことができ
る誘導発熱ローラ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、回転可
能に支持された中空円筒状のロールと、筒状に巻回され
た誘導コイルが挿通固定され前記ロールの中空内部を貫
通する脚鉄部と前記脚鉄部と連接し閉磁路を形成する継
鉄部とを有する環状成層鉄心とからなり、前記誘導コイ
ルへの通電により前記ロールをジュール発熱してなる誘
導発熱ローラ装置において、前記環状成層鉄心の一箇所
に前記脚鉄部と前記継鉄部との接離を可能にする切断部
を形成し、前記切断部の開閉により前記ロールおよび前
記誘導コイルを挿脱自在としたことを特徴とする誘導発
熱ローラ装置とすることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る誘導発熱ローラ装置
は、磁路を構成する鉄心を、適宜の巾にスリット加工さ
れた磁性鋼板を環状に積層し、油圧プレスなどによって
矩形に変形させ、耐熱ワニスを含浸させて固めるか、あ
るいは矩形の巻心の周囲に同様の磁性鋼板を巻回して積
層し、耐熱ワニスを含浸させて固めて矩形状の環状成層
鉄心とし、この矩形状の環状成層鉄心の4つの角部の内
の1つの角部を切断して形成する。
【0010】そして、切断部に連なる矩形状の一辺の鉄
心部は誘導コイルを巻装するべき鉄心部(以下、「脚鉄
部」という。)とし、矩形状の他の三辺の鉄心部は閉磁
路を形成する鉄心部(以下、「継鉄部」という。)と
し、脚鉄部の切断面と脚鉄部の切断面とを接離可能に形
成する。また、脚鉄部側および継鉄部側の鉄心の切断部
の近傍に、脚鉄部の切断面と継鉄部の切断面とを圧接衝
合させる掛止定金具を取り付ける。
【0011】このように構成した矩形状の環状成層鉄心
の脚鉄部に予め筒状に巻回された誘導コイルを挿入固定
し、誘導コイルを挿入固定した脚鉄部、すなわち誘導コ
イルを巻装した脚鉄部を、予め導電性材で形成され、基
台等に回転可能に支持された中空円筒状のロールの中空
内部を貫通させ、誘導コイルをロールの中空内部で同心
状に配置して誘導発熱ローラ装置が組立てられる。
【0012】環状成層鉄心の脚鉄部への誘導コイルの挿
入または取外しおよび誘導コイルを巻装した脚鉄部のロ
ールへの挿通または取外しは、脚鉄部側および継鉄部側
の鉄心の切断部の近傍に取り付けられた掛止金具の掛止
を解除し、脚鉄部を切断部の反対側の脚鉄部の角部を支
点として弾性に抗して回転し、切断部を開放して行い、
また、誘導コイルの挿入およびロールへの挿通後は掛止
金具を掛止して切断部を閉鎖することにより行う。
【0013】以上のように構成される誘導発熱ローラ装
置は、脚鉄部を持ち上げて弾性変形させるだけでロール
や誘導コイルの交換が可能となり、その作業に多くの時
間や手間を要さず、簡単に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2を参
照して説明する。図1は本発明の実施例の誘導発熱ロー
ラ装置の断面図、図2は図1の誘導発熱ローラ装置の分
解斜視図で、図1および図2で同一部分には同一の符号
を付している。図1および図2において、1は導電材で
一体成形された中空円筒状のロール、2は内周に絶縁紙
を巻装した後に耐熱絶縁電線を適宜の回数巻回した筒状
の誘導コイル、3は矩形状の環状成層鉄心である。な
お、5a、5bはロール1の両端を回転可能に軸支する
ための図示しない基台等に取り付けられた軸受である。
【0015】矩形状の環状成層鉄心3は、0.2〜0.
5mmの厚さで、適宜の巾にスリット加工された磁性鋼
板を環状に積層して油圧プレスなどによって矩形に変形
させ(矩形の巻心の周囲に同様の磁性鋼板を巻回して積
層して形成しても良い。)、耐熱ワニスを含浸させて固
めて矩形状の環状成層鉄心にし、その後、環状成層鉄心
の矩形の4つの角部の内の1つの角部をバンドソー、ウ
ォータジェット等により最小の切りしろで切断して切断
部3aを形成する。
【0016】なお、この実施例では、環状成層鉄心3の
切断部3aに連なる矩形状の一辺の角部3bの周辺は、
弾性変形を容易にするために耐熱ワニスの含浸による固
定化が省略されている。
【0017】そして、この矩形状の一辺の鉄心部を誘導
コイル2を巻装するべき脚鉄部3cとし、矩形状の他の
三辺の鉄心部は閉磁路を形成する継鉄部3dとされ、脚
鉄部3c側および継鉄部3d側の鉄心の切断部の近傍
に、脚鉄部3c側にリング状の金具4a、継鉄部3d側
にリング状の金具4aと係合し、脚鉄部3cの切断面と
継鉄部3dの切断面とを耐熱絶縁紙を挿入して圧接衝合
させる係合金具4bからなる掛止金具4a、4bが取り
付けられている。
【0018】誘導発熱ローラ装置への組立ては、図2に
示すように、掛止金具4a、4bの掛止を解除し、脚鉄
部3cを切断部3aの反対側の端部の角部3bを支点と
して弾性に抗して回転して切断部3aを開放し、その開
放部から脚鉄部3cに誘導コイル2を挿入固定(誘導コ
イル2の内径は、環状成層鉄心3の断面対角長よりも大
きく設計されている。)し、ついで誘導コイル2を挿入
固定した脚鉄部3cを中空円筒状のロール1の中空内部
を貫通させ、誘導コイル2をロールの中空内部で同心状
にロール1の回転を妨げることなく配置する。
【0019】誘導コイル2の挿入およびロール1への挿
通後は掛止金具4a、4bを掛止して切断部3aを閉鎖
することにより行う。また、組立て後の誘導コイル2お
よびロール1の取外しは、同様に掛止金具4a、4bの
掛止を解除し、脚鉄部3cを切断部3aの反対側の端部
の角部3bを支点として弾性に抗して回転して切断部3
aを開放して行う。
【0020】組み立てられた誘導発熱ローラ装置は、使
用時、誘導コイル2が交流電源に接続され、誘導コイル
2に流れる交流電流により環状成層鉄心3に交番磁束が
発生し、この磁束と交叉するロール1に電流が流れ、こ
の電流によりロール1はジュール発熱し、ロール1に近
接または接触する被加熱物を加熱する。
【0021】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
従来の小型の回転加熱ロールにおけるハロゲンヒータと
比較し、約30%の省エネルギーが得られ、また、断続
運転による熱的負荷の変動に対してもロール表面温度の
追従性が良好となり、瞬間的な突入電流もないという特
徴を具備しながら、ロールや誘導コイルの着脱を容易に
行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の誘導発熱ローラ装置の断面図
である。
【図2】図1の誘導発熱ローラ装置の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ロール 2 誘導コイル 3 環状成層鉄心 3a 切断部 3b 角部 3c 脚鉄部 3d 継鉄部 4a、4b 掛止金具 5a、5b 軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持された中空円筒状のロー
    ルと、筒状に巻回された誘導コイルが挿通固定され前記
    ロールの中空内部を貫通する脚鉄部と前記脚鉄部と連接
    し閉磁路を形成する継鉄部とを有する環状成層鉄心とか
    らなり、前記誘導コイルへの通電により前記ロールをジ
    ュール発熱してなる誘導発熱ローラ装置において、前記
    環状成層鉄心の一箇所に前記脚鉄部と前記継鉄部との接
    離を可能にする切断部を形成し、前記切断部の開閉によ
    り前記ロールおよび前記誘導コイルを挿脱自在としたこ
    とを特徴とする誘導発熱ローラ装置。
JP34621895A 1995-11-29 1995-11-29 誘導発熱ローラ装置 Pending JPH09153393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34621895A JPH09153393A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 誘導発熱ローラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34621895A JPH09153393A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 誘導発熱ローラ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09153393A true JPH09153393A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18381917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34621895A Pending JPH09153393A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 誘導発熱ローラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09153393A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008293775A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Tokyo Electric Power Co Inc:The 航空障害灯状態通知装置
JP2013122833A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Tokuden Co Ltd 環状金属体誘導加熱装置
US9622297B2 (en) 2011-12-09 2017-04-11 Tokuden Co., Ltd. Metallic body induction heating apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008293775A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Tokyo Electric Power Co Inc:The 航空障害灯状態通知装置
JP2013122833A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Tokuden Co Ltd 環状金属体誘導加熱装置
US9622297B2 (en) 2011-12-09 2017-04-11 Tokuden Co., Ltd. Metallic body induction heating apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0196264B1 (en) Inductor configuraton for eddy current heating in the papermaking process
JP2000030850A (ja) 熱ローラー装置
JPH059027B2 (ja)
JP2000310917A (ja) 誘導加熱型定着装置
JP2001043964A (ja) 加熱装置、画像形成装置及び電力制御方法
JPH09153393A (ja) 誘導発熱ローラ装置
JPH1031379A (ja) 誘導加熱定着装置
JP3756261B2 (ja) 誘導発熱ローラ装置
JP4222739B2 (ja) 加熱装置、定着装置および画像形成装置
JP3324351B2 (ja) 誘導加熱定着装置
JPH10184662A (ja) 誘導発熱ローラ
JPH09153394A (ja) 誘導発熱ローラ装置
JPH0863022A (ja) 誘導加熱定着装置
JPH10123861A (ja) 誘導加熱定着装置
JP3475714B2 (ja) 誘導加熱定着装置
JP3365223B2 (ja) 誘導加熱定着装置
JP4039638B2 (ja) 加熱可能なゴデットロールの誘導鉄心ならびに誘導子及び誘導加熱可能なゴデットロール
JP3750718B2 (ja) 定着装置
JP7381885B2 (ja) 電極装置および円筒状金属コイルの加熱装置
JP3935657B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP3584969B2 (ja) 定着装置
JPH0231999Y2 (ja)
JP3742807B2 (ja) 定着ローラー及び定着装置
JP4666751B2 (ja) 定着装置
JP2002287540A (ja) 定着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050809

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02