JPH09152881A - 通信カラオケ装置のコーラス音の再生方法 - Google Patents

通信カラオケ装置のコーラス音の再生方法

Info

Publication number
JPH09152881A
JPH09152881A JP7332574A JP33257495A JPH09152881A JP H09152881 A JPH09152881 A JP H09152881A JP 7332574 A JP7332574 A JP 7332574A JP 33257495 A JP33257495 A JP 33257495A JP H09152881 A JPH09152881 A JP H09152881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chorus
information
sound
alternative
midi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7332574A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Koide
英生 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP7332574A priority Critical patent/JPH09152881A/ja
Publication of JPH09152881A publication Critical patent/JPH09152881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 代替コーラス音を発生させて臨場感の低下を
最小限に抑制することができる通信カラオケ装置のコー
ラス音の再生方法を提供する。 【解決手段】 MIDI情報とコーラス情報とを含む楽
曲データを再生する通信カラオケ装置1のコーラス音の
再生方法において、前記MIDI情報内に予め代替コー
ラス音を含ませておき、前記楽曲データの再生時には前
記代替コーラス音を出力させるように構成する。これに
より、必要時に代替コーラス音を出力し、臨場感の低下
を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信カラオケ装置
のコーラス音の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、楽音を発生させるための演奏情
報の伝達手段としてMIDI(Musical Ins
trument Digital Interfac
e)が広く用いられている。MIDIとは、シンセサイ
ザや電子ピアノ等の楽器等の音源と連結して情報の交換
を可能とすべく定められたハードウエアとソフトウエア
の規格をいう。MIDIを用いる場合、演奏者の鍵盤等
への入力は、MIDI情報に変換され、伝送路に出力さ
れる。一方、MIDIの受信能力を持ち、実際に発音を
行なう音源が、伝送路に接続されており、MIDI情報
を解釈して発音する。
【0003】このようなMIDI情報は大別して以下の
ような情報からなる。 (1)打鍵(鍵盤を押し込む)等による発音開始、離鍵
(鍵盤の押し込みをやめる)等による発音停止を表す音
符的な情報(以下、音符情報といる)。この音符情報に
は鍵盤番号で表される音の高さの情報が含まれている。 (2)発音の強さを表すアクセント情報。MIDIでは
音符情報に付随して送受信される。 (3)演奏者がペダルやレバー等を用いて行なった、ク
レッシェンド、音程の揺らぎ等の抑揚表現を音源に伝え
るための制御情報。具体的には、演奏者側のMIDI変
換器がレバー位置の変化を検知した際に、位置の情報が
送信される。 これらの各情報は、演奏の進行に従って、即時的に送信
されるため、情報の流れは上記各種情報が混合した状態
となっている。
【0004】MIDI情報は全てデジタル化されている
ため、シンセサイザー等のコンピュータ機器と記録媒体
を用いて記録、編集、再生が行なわれている。すなわ
ち、MIDI情報はデータファイルとして媒体に記録さ
れる。ここで、通常、よく用いられるファイルフォーマ
ットとしてSMF(Standard Midi Fi
le)があるが、MIDI情報は実時間の演奏情報なの
で発音開始、発音停止等の各情報要素(以下、MIDI
イベントと称す)は、SMFに記録される場合、時刻情
報を付加した状態で記録されている。また、MIDIイ
ベントの発生順にしたがって記録を行なっているため、
音符情報と制御情報は混合された形で記録されている。
【0005】ところで、SMFに限らず、データファイ
ルを保存する場合、記録媒体の容量が限られているため
に、データファイルはできるだけデータ圧縮されている
ことが望ましいが、MIDI情報をデータ圧縮するには
通常、LHAやGZIP等のプログラムで使用されるL
Z法と称されるパターンマッチングによる圧縮手法が用
いられる。このデータ圧縮の原理を簡単に説明する。元
ファイルからの圧縮ファイルの生成は、元ファイル中の
処理位置をファイル先頭から移動させつつ、圧縮ファイ
ルに処理位置から読み出したデータをコピーすることが
行なわれる。元ファイル内に2つの同一のデータ領域が
存在した場合には、処理位置が同一データ領域の内の2
つ目のデータ領域の先頭に来た時点で、単純にデータコ
ピーを行なう代わりに、一致している1つ目のデータ領
域の先頭位置から処理位置までの距離と、一致したデー
タ領域の長さを圧縮ファイルに記録し、元ファイル内の
処理位置を2つ目のデータ領域の終わりに移動させ、処
理を続ける。これにより、2つ目の同一データ領域につ
いては、データコピーする必要がなく、それに代えて、
僅かな長さの距離情報と長さ情報を付せばよく、データ
を圧縮することができる。
【0006】以上の説明から明らかなように、この圧縮
データは、2つの同一のデータ領域が大きいほど、圧縮
率は高くなる。また、ある処理位置以降のデータパター
ンを処理位置以前のデータ領域から検索する際に、検索
対象となる領域の大きさには制限があるために、同一の
データ領域は近接している方が圧縮率が高くなるという
特性を有する。このようなSMF等の演奏情報ファイル
を用いている事例として通信カラオケ装置が挙げられ
る。通信カラオケ装置の内、非蓄積型は、配信センタか
ら公衆回線等を通じて配信されるMIDI演奏情報ファ
イルを端末装置が受信し、これを端末装置が再生して歌
唱の伴奏として用いるものである。これは、利用者が選
曲を行なう毎に、選曲された楽曲に関する情報をセンタ
側から配信するようになっている。このような場合、配
信センタにある演奏情報ファイルを圧縮しておき、これ
を配信すれば、配信時間が短くて済むので、回線使用料
の低減になる。
【0007】また、蓄積型と呼ばれる通信カラオケ装置
の端末装置は、大容量のハードディスク等の記録媒体を
内蔵し、これに過去に配信のあった演奏情報ファイルを
アップデート可能に保存している。この場合も演奏情報
ファイルを圧縮された状態で保存することによって、よ
り多くの曲を記録媒体に保持することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カラオケ装
置を使用する場合には、その場の雰囲気を盛り上げるた
めにその楽曲の雰囲気に対応した背景画を写し出したり
するのは勿論の事、コーラス付きの歌の場合には、その
楽曲の再生途中の対応する部分でコーラス音も再生する
ことが望ましい。
【0009】ところが、楽曲の音色に対応させて、フォ
ーマット化されているMIDI情報では特定の歌詞やフ
レーズを唄った肉声のコーラス音を再生することができ
ないので、コーラスを付す場合には、MPEGやADP
CMといったデジタルオーディオ圧縮技術を用いて、M
IDI情報とは別にコーラス情報を配信するようになっ
ている。そして、配信されたコーラス情報は、ソフトウ
エアで動作されるMIDI情報とは異なり、デジタルオ
ーディオによるコーラス再生系を介してMIDI情報と
同期して再生することにより、伴奏が進行すると同時に
必要箇所にコーラス音が付加される。
【0010】一般的には、利用者は、自分の好みに合わ
せて楽曲のキーやテンポを、予め設定されている基準値
以外にセットして唄う場合が多いが、この場合、MID
I情報はソフトウエア的に再生されるために、キーやテ
ンポの変化に容易に追従して伴奏を再生することができ
る。コーラス音に関しては、上述のように、デジタルオ
ーディオによる再生系を使用しているが、このデジタル
オーディオ回路は、回路構成が複雑で比較的高価なもの
であり、しかも上記したようにキーやテンポに対応させ
てコーラス音を変更するような回路構成とするには、更
に複雑な回路構成を必要とし、且つ大幅なコスト高を招
来してしまう。従って、現行の一般的なカラオケ装置に
おいては、コスト削減のために比較的構造の簡単なデジ
タルオーディオ再生系を用いており、コーラス付きの楽
曲を再生する場合には、楽曲のキーやテンポが基準値に
維持されている場合に限り、コーラス音を再生するが、
キーやテンポが基準値から変更された時にはこれに対応
できないので、直ちにコーラス音の再生を中止するよう
になっている。この場合、テンポ等を変えることなくコ
ーラス音を強制的に出力すると伴奏とテンポがずれてし
まう。そのために、キーやテンポを変えた場合には、コ
ーラス音を消すようにしているので、生っぽさがなくな
って臨場感に欠け、面白味が格段に劣ってしまうという
問題があった。
【0011】また、従来装置では、何らかの理由によ
り、デジタルオーディオ再生系に故障が生じた場合にも
何らコーラス音は出力されなくなってしまい、これを補
う手段は何らなかった。更には、従来ではよりシンプル
で安価なカラオケ装置として、当初よりデジタルオーデ
ィオ再生系を設けていなくてコーラス付きの楽曲が配信
されてもコーラス音の再生を行なわないように設計され
たカラオケ装置もあり、このような装置では、コーラス
付きの楽曲を再生する時には全く面白味に欠けてしまう
という問題があった。本発明は、以上のような問題点に
着目し、これを有効に解決すべく創案されたものであ
り、その目的は代替コーラス音を発生させて臨場感の低
下を最小限に抑制することができる通信カラオケ装置の
コーラス音の再生方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、MIDI情報とコーラス情報とを含む
楽曲データを再生する通信カラオケ装置のコーラス音の
再生方法において、前記MIDI情報内に予め代替コー
ラス音を含ませておき、前記楽曲データの再生時には前
記代替コーラス音を出力させるように構成したものであ
る。
【0013】上記したような代替コーラス音の出力は、
利用者が音程を変えるキーコントロール手段や再生速度
を変えるスピードコントロール手段を利用した時、或い
は通常のコーラス音の再生系に異常が生じてコーラス音
の再生ができなくなった時に行なわれる。また、当初よ
りコーラス音の再生系(再生回路)を備えていないシン
プルなタイプのカラオケ装置からコーラス付きの楽曲を
再生する時にも代替コーラス音を出力する。従って、構
造を複雑化することなく臨場感や再生楽曲の質を高く維
持することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る通信カラオ
ケ装置のコーラス音の再生方法の一実施例を添付図面に
基づいて詳述する。図1は本発明方法を実施するための
通信カラオケ装置を示すブロック構成図、図2は制御手
段と再生手段を主体とした具体的構成を示す図である。
まず、図1に基づいて通信カラオケ装置の全体構成につ
いて説明する。ここでは、通信カラオケ装置として、肉
声のコーラス音を再生するデジタルオーディオ再生系を
備えてはいるが、この再生系は楽曲のキーやテンポの変
更には対応することができないように設計された構成の
ものについて説明する。
【0015】蓄積型の通信カラオケ装置1にて必要とさ
れる情報を提供する配信センタ2は、多数の楽曲につい
ての楽曲名、テンポ、歌詞文字の大きさ、コーラスの有
無等を示すテキスト情報、各楽曲の楽曲情報(MIDI
情報、歌詞文字情報、コーラスを付加する場合にはコー
ラス情報)、静止画情報等を蓄積した大容量の記憶媒体
3を有し、各楽曲はデータベース化されている。上記M
IDI情報は、電子楽器を駆動するための情報であり、
MIDI規格によりフォーマット化されている。このデ
ータベースは、必要に応じて、インタフェース4から公
衆の電話回線5を介して所定の通信カラオケ装置1に対
して配信される。配信センタ2は複数の通信カラオケ装
置を管理下におき、図示例ではその内の1つを示してい
る。配信センタ2から配信された情報は、通信カラオケ
装置1側のインタフェース6を介して装置内へ取り込ま
れる。制御手段7は、例えばマイクロコンピュータ等よ
りなり、この装置全体の動作を制御するものである。
【0016】主記憶手段8は、配信センタ2から配信さ
れた多数の楽曲に関する情報、すなわちテキスト情報、
MIDI情報、歌詞文字情報、コーラス情報、静止画情
報等を記憶するための記憶媒体であり、多量のデータを
記憶することから、安価で且つ記憶容量の大きな記憶媒
体、例えばハードディスク等により構成される。動画情
報蓄積手段19は、例えば多数のレーザディスク等より
なり、この中に多数の動画が予め記憶されており、各動
画は演歌、フォーク、ポップス等の曲種に対応して、必
要に応じて読み出される。キーボード及びリモコン装置
よりなる入力手段10は、利用者が選曲を行なったり、
曲のテンポ(速さ)やキー(高さ)を設定する情報を入
力するものであり、そのためにスピードコントロール手
段10Aやキーコントロール手段10B等を有してい
る。
【0017】再生手段11は、入力手段10からの選曲
情報に基づいて、制御手段7を介して主記憶手段8から
読み出してきたMIDI情報、コーラス情報、歌詞文字
情報等を再生するものであり、再生された伴奏音楽、コ
ーラスは、ミキサ部12にてミックスされた後にマイク
ロフォン13より入力された歌声と共に増幅器14にて
更にミキシングされ、スピーカ15にて音響として出力
することになる。また、選曲された楽曲の再生と同時
に、その曲種に応じて選択された動画情報が制御手段7
を介して動画情報蓄積手段9から読み出され、ディスプ
レイ16にこれを表示しつつ上記再生手段11にて再生
した歌詞文字情報をスーパーインポーズしてこれを重ね
合わせて表示するようになっている。尚、必要に応じて
静止画が表示される場合もある。
【0018】次に、図2に基づいて制御手段7及び再生
手段11を主体とした構成について説明する。本発明の
特徴的部分は、楽曲のキーやテンポが標準値以外に変更
された時等に、通常のコーラス音の出力を停止し、MI
DI情報の所定のトラックに予め含ませておいた代替コ
ーラス音を出力させるようにした点である。まず、制御
手段7及び再生手段8は、バス17、例えばデータバス
17Aやアドレスバス17B等を介して接続されてお
り、このバス17には、書き込み・読み出し動作が早い
高速のアクセス用記憶手段として、例えば再生用DRA
M(Dynamic Random Access M
emory)18が接続されている。
【0019】この再生用DRAM18は、主記憶手段8
から読み出した、選択された楽曲に関する情報を静止画
情報を除いて一時的に蓄積するものであり、従って、こ
の内部には、テキスト情報を記憶するテキスト情報エリ
ア18Aや、歌詞文字情報、MIDI情報、コーラス情
報等の楽曲情報を記憶する楽曲情報エリア18B等が確
保されている。尚、1つの再生用DRAM中に上記各エ
リアを確保するようにしたが、各エリア毎に再生用DR
AMを設けてもよいし、適当数のエリア毎に1つのDR
AMを設けるようにしてもよい。
【0020】フォントROM(Read Only M
emory)19は、主たる言語のアウトラインフォン
ト情報を固定的に記憶する媒体であり、フォント情報が
この中に予め記憶される。そして、表示すべき歌詞文字
(シフトJISコード)に対応するフォント情報が引き
出されることになる。フォント展開部20は、先のフォ
ントROM19から引き出された情報を展開して指示さ
れた大きさのドット情報に変換するものであり、例えば
OFG(Outline Font Generato
r)により構成される。歌詞文字ビデオ信号形成部21
は上記フォント展開部20にて展開して形成されたドッ
ト情報に基づいて実際のビデオ信号を形成する部分であ
り、このビデオ信号形成部21は、歌詞文字再生に要す
る時間を考慮して複数枚、例えば4枚分の画面に対応す
る歌詞文字を記憶できる容量の図示しないRAMを持
ち、蓄積した情報を順次ビデオ信号として出力するよう
になっている。
【0021】静止画ビデオ信号形成部22は、静止画用
のビデオ信号を形成する部分であり、このビデオ信号形
成部22は、ここで形成されたビデオ信号を一時的に記
憶する図示しないRAMを有している。MIDI再生部
23は、パラレルのMIDI信号をシリアルのMIDI
信号に変換するパラシリ変換部24と、例えばマイクロ
コンピュータ等により構成されたMIDI音源部25と
よりなり、前述のようにMIDI規格に則ってフォーマ
ット化されたMIDI情報をソフトウエア的処理によっ
て再生して電子楽器を駆動するオーディオ信号を形成す
るものである。本発明においては、コーラス付きの楽曲
に関しては、MIDIの多数あるトラックの内の1つが
代替コーラス用に割り当てられており、必要な場合に
は、MIDI規格で許容される範囲内において人間の声
に似せた擬似的な電子音で代替コーラス音を出力し得る
ようになっている。
【0022】コーラス再生部26は、デジタルオーディ
オ回路で組まれたコーラス再生ユニット27と、得られ
たデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器
28とよりなり、例えばMPEG等の情報圧縮手法で圧
縮されていた情報をここで解凍して元のコーラス音を再
生し得るようになっている。このコーラス再生部26の
出力側には、必要に応じてオン・オフされる機械的或い
はソフトウエア的に動作するコーラス用スイッチ29が
設けられる。そして、上記MIDI再生部23及びコー
ラス再生部26から出力された各オーディオ信号はミキ
サ部12にてミックスされ、スピーカ15から音響とし
て再生するようになっている。尚、プログラムROM3
0には、処理すべき手順を規定したプログラム等が予め
記憶されている。
【0023】次に、上記した装置例に基づいて行なわれ
る本発明の方法について図3に示すフローも参照しつつ
説明する。まず、配信センタ2側で楽曲データをデータ
ベース化する際に、MIDIの中の例えば数10もある
トラックは、トラック毎に例えばピアノのトラック、ベ
ースのトラック、ドラムのトラック等のように割り付け
を行なうが、当該楽曲にコーラス音が付加される場合に
は、1つの未使用のトラックに対してできるだけ人間の
肉声に似た音色で擬似コーラス音を記録できるように代
替トラックを割り付け、このトラックにコーラスが付加
される所定のフレーズに対応させて代替コーラス音を予
め記録しておく。このように代替コーラス音は、当然の
こととしてGM(General Midi)規格等に
規定される範囲内の波形でしか音を発することはできな
いので、[アー]、[オー]、[ウー]等のように母音
を主体とした発声となるが、ソフトウエア的処理により
再生できるので特別のオーディオデジタル或いはオーデ
ィオアナログ回路は不要である。
【0024】従って、配信センタ2が通信カラオケ装置
1へ楽曲データを配信する場合には、上述のようにコー
ラス付きの楽曲に関しては、代替コーラス音がMIDI
情報に含まれた状態で配信されることになる。まず、入
力手段10からリクエスト曲が選曲されると、この楽曲
に対応する音楽情報(MIDI情報、歌詞文字情報、コ
ーラス情報等)を主記憶手段8から再生用DRAM18
に転送して取り込む(S1)。尚、情報量の多いコーラ
ス情報等は、一度に再生用DRAM18に取り込むこと
ができないので、演奏中、DRAMよりコーラス情報を
出力することに応答して少しずつ主記憶手段8から取り
込まれることになる。
【0025】次に、制御部7は、再生用DRAM18の
テキスト情報を参照しつつ、コーラス情報、MIDI情
報、歌詞文字情報等を順次読み出して再生し、演奏を行
なうのであるが、ここでは、主としてMIDI情報とコ
ーラス情報の再生について説明する。制御手段7は、コ
ーラス再生部26がこの装置に搭載されているか否かを
判断し(S2)、YESの場合、すなわちコーラス音再
生部26を搭載している場合には(本装置の場合)、こ
れが正常に動作しているか否かを判断する(S3)。こ
こで、YESの場合、すなわちコーラス再生部26が正
常な場合には、次に、利用者が入力手段10のスピード
コントロール手段10A或いはスピードコントロール手
段10Bが標準値以外にセットされたか否かを判断する
(S4)。
【0026】ここでNOの場合、すなわち利用者が標準
のスピード(テンポ)で且つ標準のキー(高さ)で歌お
うとする場合には、MIDI再生部23において、ピア
ノやドラム等の通常のMIDI情報、すなわち伴奏はそ
のまま出力させるのに対して代替トラックに記録した擬
似音声である代替コーラス音については、出力をゼロに
する。このような操作は、MIDIの特性上、ソフトウ
エアで容易に行なうことができる。この操作と同時に、
コーラス再生部26は通常の動作をさせておき、且つこ
の出力側のコーラス用スイッチ29も閉にして再生コー
ラス信号を後段のスピーカ側へ流す(S5)。上記各ス
テップSは、演奏が終了するまで繰り返されることにな
る(S6)。この場合には、伴奏に付随して肉声のコー
ラス音が再生されて、非常に臨場感等にあふれた状態と
なる。
【0027】S4に戻り、ここでの判断結果がYESの
場合、すなわちスピードコントロール手段10A或いは
キーコントロール手段10Bの内、少なくとも一方の値
が標準値以外に変えられた場合には、次に、コーラス再
生部26がキーコントロール手段やスピードコントロー
ル手段が利用されて、キーやテンポが変えられてもこれ
に対応できる機種なのか否かを判断し(S7)、YES
の場合、すなわちキー変更及びテンポ変更にも対応でき
る機種ならば、S5に移行して肉声のコーラス音をその
まま再生する。これに対して、S7にてNOの場合、す
なわちキー変更やテンポ変更に対応できない機種なら
ば、肉声のコーラス音をそのまま出力すると、伴奏に対
してテンポがずれたり、或いはキーが異なる音が出力さ
れたりするので好ましくない。そこで、本発明では、通
常のMIDI情報、すなわち伴奏はそのまま出力させる
のは当然として、代替トラックに記録した擬似音声であ
る代替コーラス音についても出力し、擬似のコーラス音
を発声させる。この操作はソフトウエア的処理により容
易に行なうことができ、キーやテンポの変動に対して非
常に容易に対応することができる。これと同時に、コー
ラス用スイッチ29を開にして、コーラス再生部26に
て再生された肉声のコーラス音を遮断し、この出力を中
止する(S8)。
【0028】これにより、スピーカ15からは、伴奏と
同時に[アー]や[ウー]などの母音を主体とした擬似
音声よりなる代替コーラス音が発声されることになり、
肉声によるコーラス音が再生される場合よりも臨場感や
面白味にはやや欠けるが、何らコーラン音がない場合、
すなわち伴奏音楽だけの場合よりも遥かに臨場感等にあ
ふれた雰囲気にすることが可能となる。
【0029】次に、S3に戻って、コーラス再生部26
等のコーラスの再生系全体を通じて、どこかに異常が存
在して肉声のコーラス音を再生することができない場合
には、コーラス用スイッチ29を開にして一応コーラス
音の出力を停止し、これと同時にMIDI情報に含まれ
ている代替コーラス音を発声させる(S9)。この代替
コーラス音の再生は、当該楽曲の演奏の終了まで行なう
(S10)。このように、肉声のコーラス音の再生系に
何らかの障害が生じて肉声のコーラス音を再生すること
ができない場合にも、これに代えて擬似的な音声にて代
替コーラス音を再生するようにしたので、肉声コーラス
音の場合と比較して臨場感や面白味をそれほど損なうこ
とがない。
【0030】次に、S2に戻って、ここでNOの場合、
すなわちコーラス再生部26を搭載していない場合に
は、直接、上記S9に移行し、代替コーラス音を出力す
る。このような装置は、構造を簡単にして低コスト化を
図るために予めコーラス再生部を搭載していない機種で
あり、本装置とは構造が異なるが、一般に、上記したよ
うな一連の流れを規定するプログラムは、配信センタか
らアップデート可能に配信することができるようになっ
ている。上記した一連のフローは、3つの機種、すなわ
ち、コーラス再生部を搭載していないシンプルな構造の
機種、コーラス再生部は搭載しているがキーコントロー
ルやスピードコントロールの変更に対しては対応できな
い機種、及びキーコントロールやスピードコントロール
の変更にも対応できるコーラス再生部を搭載している高
度の機種全てに対応できるフローであるが、上記した3
つの機種の内、特定の機種に対応させるようにしたフロ
ーとしてもよい。
【0031】図4はコーラス再生部は搭載しているが、
キーコントロールやスピードコントロールの変更に対し
ては対応できない機種に対するフローを示す。このフロ
ーが図3に示すフローと異なる点は、このフローは、上
記したようにコーラス再生部を搭載しているが、キーや
テンポの変更に対しては対応できない機種専用のフロー
なので、図3に示すS3のコーラス再生部は搭載されて
いるか否かの判断ステップ及びS7のコーラス再生部が
キーやスピード(テンポ)の変更に対応できるか否かの
判断ステップが省略されており、それ以外のステップは
図3に示すフローと全く同様に構成されているので、説
明は省略する。尚、コーラス再生部を搭載していない機
種の場合には、コーラス付きの楽曲を再生する時には、
必ず代替コーラス音を再生するように構成するのは勿論
である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信カラ
オケ装置のコーラス音の再生方法によれば、次のように
優れた作用効果を発揮することができる。MIDI情報
内に代替コーラス音を含ませておき、必要時、例えば、
コーラス再生部を搭載していない場合、或いはコーラス
再生部を搭載していても、これが故障していたり、キー
やテンポが変更してもこれに対応できない場合には、擬
似音声よりなる代替コーラス音を再生するようにしたの
で、構造を複雑化させることなく、生っぽさや臨場感等
を十分に確保することができ、また、肉声のコーラス音
を再生する場合と比較して、臨場感の低下を最小限に抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための通信カラオケ装置
を示すブロック構成図である。
【図2】制御手段と再生手段を主体とした具体的構成を
示す図である。
【図3】コーラス音の再生過程の一例を示すフローチャ
ートである。
【図4】コーラス音の再生過程の他の一例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…通信カラオケ装置、2…配信センタ、3…記憶媒
体、5…電話回線、7…制御手段、8…主記憶手段、9
…キー入力手段、10A…スピードコントロール手段、
10B…キーコントロール手段、11…再生手段、15
…スピーカ、17…バス、17A…データバス、17B
…アドレスバス、18…再生用DRAM、23…MID
I再生部、24…パラシリ変換部、25…MIDI音源
部、26…コーラス再生部、27…コーラス再生ユニッ
ト、28…D/A変換器、29…コーラス用スイッチ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MIDI情報とコーラス情報とを含む楽
    曲データを再生する通信カラオケ装置のコーラス音の再
    生方法において、前記MIDI情報内に予め代替コーラ
    ス音を含ませておき、前記楽曲データの再生時には前記
    代替コーラス音を出力させるように構成したことを特徴
    とする通信カラオケ装置のコーラス音の再生方法。
  2. 【請求項2】 MIDI情報とコーラス情報とを含む楽
    曲データを再生する通信カラオケ装置のコーラス音の再
    生方法において、前記MIDI情報内に予め代替コーラ
    ス音を含ませておき、前記楽曲データの再生時に音程を
    変えるキーコントロール手段または速度を変えるスピー
    ドコントロール手段が標準値以外の値に設定されたこと
    或いは前記コーラス音の再生系に異常が生じたことに応
    答して前記コーラス音の出力を停止すると共に前記MI
    DI情報内の前記代替コーラス音を出力させるように構
    成したことを特徴とする通信カラオケ装置のコーラス音
    の再生方法。
JP7332574A 1995-11-28 1995-11-28 通信カラオケ装置のコーラス音の再生方法 Pending JPH09152881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7332574A JPH09152881A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 通信カラオケ装置のコーラス音の再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7332574A JPH09152881A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 通信カラオケ装置のコーラス音の再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09152881A true JPH09152881A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18256450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7332574A Pending JPH09152881A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 通信カラオケ装置のコーラス音の再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09152881A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4758044B2 (ja) * 1999-07-26 2011-08-24 エラム,カール 楽器ディジタルインタフェース(midi)データを使用するオーディオ番組放送のための方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4758044B2 (ja) * 1999-07-26 2011-08-24 エラム,カール 楽器ディジタルインタフェース(midi)データを使用するオーディオ番組放送のための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5410097A (en) Karaoke apparatus with skip and repeat operation of orchestra accompaniment
JPH06308990A (ja) カラオケ装置
US5854619A (en) Karaoke apparatus displaying image synchronously with orchestra accompaniment
US5827990A (en) Karaoke apparatus applying effect sound to background video
JP3127722B2 (ja) カラオケ装置
JP2001215979A (ja) カラオケ装置
JPH0784587A (ja) 表示制御装置
JP2947032B2 (ja) カラオケ装置
JPH1124676A (ja) カラオケ装置
JP3214623B2 (ja) 電子楽音再生装置
JP3180470B2 (ja) カラオケ装置
JP3812437B2 (ja) 通信ネットワークを介して自動作詞・作曲された音楽媒体を提供するシステム及びプログラム
JP3539188B2 (ja) Midiデータ処理装置
JPH09152881A (ja) 通信カラオケ装置のコーラス音の再生方法
JP3277745B2 (ja) 音楽再生装置
JP2979897B2 (ja) カラオケ装置
JPH06202676A (ja) カラオケ制御装置
JP2950379B2 (ja) 電子音楽再生装置
JP2991075B2 (ja) 音楽再生装置
JPH09138690A (ja) 通信カラオケ装置の楽曲データの登録・削除・設定変更方法
JP3372505B2 (ja) カラオケ装置
JP2005189878A (ja) 音楽演奏装置と音楽演奏方法とプログラム
JP2001100771A (ja) カラオケ装置
JPH0962280A (ja) カラオケ装置
JPH1195769A (ja) 音楽再生装置