JPH09151205A - 共重合体ゴムの製造方法 - Google Patents

共重合体ゴムの製造方法

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JPH09151205A
JPH09151205A JP25485695A JP25485695A JPH09151205A JP H09151205 A JPH09151205 A JP H09151205A JP 25485695 A JP25485695 A JP 25485695A JP 25485695 A JP25485695 A JP 25485695A JP H09151205 A JPH09151205 A JP H09151205A
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JP
Japan
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component
atom
ethylene
borate
copolymer rubber
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Application number
JP25485695A
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English (en)
Inventor
Keisaku Yamamoto
圭作 山本
Chiku Wakatsuki
築 若槻
Hidetake Hozumi
英威 穂積
Atsuko Furusawa
敦子 古澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高い分子量を有し、望ましい特性を有するE
PM、EPDM共重合体ゴムの温和な条件下での製造方
法を提供する。 【解決手段】 下記(A)成分〜(C)成分を含有する
触媒系の存在下、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴ
ムの製造方法。 (A)成分:化学式(1)又は(2)で表される遷移金
属錯体 (ここで、Mは周期律表第IVB族の遷移金属を表し、
Cp1 およびCp2 はMまたはHfとπ結合しているシ
クロペンタジエニル基又はその誘導基を表し、X 1 及び
2 はアニオン性配位子又は中性ルイス塩基配位子を表
し、Yは窒素原子、リン原子、酸素原子又は硫黄原子を
有する配位子を表し、Zは酸素原子、硫黄原子、硼素原
子又は周期律表第IVA族の原子を表す。ただし、Yと
Zは合一して縮合環を形成してもよい。) (B)成分:ボレート化合物 (C)成分:メチルアルミノキサン又は少なくとも1個
の分岐を有するアルキル基を含有する有機アルミニウム
化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なエチレン−α
−オレフィン共重合体ゴム、またはエチレン−α−オレ
フィン−非共役ジエン共重合体ゴムの製造方法に関する
ものである。エチレン−α−オレフィン共重合体、また
はエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴ
ムは、それぞれEPMまたはEPDMとして知られるゴ
ム材料であり、各種樹脂の改質材、電線被膜材、防水シ
ート材、ベルトや各種ホース、さらには自動車部品材料
として広範に用いられているものである。さらに必要な
場合例えばイオウ、過酸化物等により加硫してゴム特性
を増し使用される。
【0002】
【従来の技術】従来のこれらのゴムの製造方法として
は、一般的には、バナジウム系の触媒をもちいてなされ
てきた。更にいくつかのオレフィン重合用触媒系が知ら
れている。例えば、特開昭58−19309号公報に
は、遷移金属のメタロセン化合物とアルミノキサンを触
媒として用いるオレフィン類の製造方法が開示されてい
る。該触媒は、高活性で共重合性には優れているもの
の、高価なアルミノキサンを大量に必要とするという問
題があった。
【0003】また、特開平5−262823号公報、特
開平5−43618号公報に、遷移金属錯体と硼素錯体
と少量のアルミニウム化合物を触媒として用いるオレフ
ィン類の重合方法が開示されている。この方法では、し
かし、α−オレフィン含量が高く、しかも密度が低く、
二元または三元の高分子量の共重合体ゴムを製造すると
いう目的には十分ではないという問題があった。
【0004】さらに、EP−A 0、612、768に
は、遷移金属錯体と硼素錯体とアルミニウム化合物を触
媒として用い、エチレンとα−オレフィンを共重合する
方法が開示されているが、この方法では、高分子ポリマ
ーを得るには高温の反応条件を必要とするという問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、これらのEP
M、およびEPDMゴムをより効率的に、より安く、さ
らによりよい特性を有するものを製造するための製造方
法の開発が望まれている。例えば、触媒活性がより高い
触媒系の開発は、製造時間を下げ、従ってより効率的な
コスト的に有利な製造方法を提供することになる。さら
にこの場合、使用する触媒の量は減少するため、生成物
を脱触媒、または脱灰処理するプロセスを省略可能と
し、製品のコスト、さらには品質上極めて有利なものと
なる。
【0006】従って、本発明者らは、望ましい特性を有
する共重合体ゴムの新規な製造方法について鋭意検討を
重ねた結果、下記に記載する触媒系を使用することによ
り、エチレン及びα−オレフィン、又はエチレン、α−
オレフィン及び非共役ジエンを下記(A)〜(C)成分
を含有する触媒系の存在下に共重合することにより、高
い分子量を有し、望ましい特性を有するEPM、EPD
M共重合体ゴムの温和な条件下での製造方法を見出し本
発明を完成させるに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記触媒系の存在下、エチレン及びα−オレフィンを重合
させて、エチレン含量30−90重量%、密度(d)が
0.840〜0.900g/cm3 等の諸特性を有する
共重合体ゴムを製造可能とするエチレン−α−オレフィ
ン共重合体ゴムの製造方法、および、エチレン、α−オ
レフィン、及び非共役ジエンを重合させて、エチレン含
量30−90重量%、密度(d)が0.840〜0.9
00g/cm3 、ヨウ素価0.5−40等の諸特性を有
する三元共重合体ゴムを製造可能とするエチレン−α−
オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムの製造方法を提
供するものである。
【0008】より具体的には、本発明は、下記(A)成
分〜(C)成分を含有する触媒系の存在下、エチレン及
びα−オレフィンを重合させて、エチレン含量30−9
0重量%、密度(d)が0.840〜0.900g/c
3 である共重合体を得ることを特徴とするエチレン−
α−オレフィン共重合体ゴムの製造方法に係るものであ
り、(A)成分は、化学式(1)又は(2)で表される
遷移金属錯体 (ここで、Mは周期律表第IVB族の遷移金属を表し、
Cp1 およびCp2 はMまたはHfとπ結合しているシ
クロペンタジエニル基又はその誘導基を表し、X 1 及び
2 はアニオン性配位子又は中性ルイス塩基配位子を表
し、Yは窒素原子、リン原子、酸素原子又は硫黄原子を
有する配位子を表し、Zは酸素原子、硫黄原子、硼素原
子又は周期律表第IVA族の原子を表す。ただし、Yと
Zは合一して縮合環を形成してもよい)であり、(B)
成分としては、ボレート化合物であり、(C)成分とし
てはメチルアルミノキサン又は少なくとも1個の分岐を
有するアルキル基を含有する有機アルミニウム化合物で
ある。
【0009】さらに、本発明に係る共重合体ゴムの製造
方法は、特に(A)成分が(第3級ブチルアミド)ジメ
チル−(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)
シランチタンジクロリド、又はエチレンビス(インデニ
ル)ハフニウムジクロリドであることを特徴とするもの
である。また、(B)成分がトリフェニルカルベニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、また
はN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレ−トであることを特徴とするもの
である。また、(C)成分の有機アルミニウム化合物が
メチルアルミノキサン又はトリイソブチルアルミニウム
であることが特に好ましい。
【0010】また本発明に係る共重合体ゴムの製造方法
は、(A)成分/(B)成分の使用量比(モル比)が1
/(0.01〜100)であることを特徴とするもので
ある。さらに、(A)成分/(C)成分の使用量比(モ
ル比)が1/(1〜1000)であることを特徴とする
ものである。
【0011】また、この重合方法において、重合温度を
−20℃以上120℃未満で実施する共重合体ゴムの製
造方法に係るものである。
【0012】また、本発明はさらに、α−オレフィンが
プロピレン又は1−ブテンであることを特徴とする共重
合体ゴムの製造方法に係るものである。
【0013】更にEPDMの三元共重合体ゴムの製造方
法は、下記(A)成分〜(C)成分を含有する触媒系の
存在下、エチレン及びα−オレフィン及び非共役ジエン
を重合させて、エチレン含量30−90重量%、密度
(d)が0.840〜0.900g/cm3 、ヨウ素価
が0.5−40である共重合体を得ることを特徴とする
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
の製造方法に係るものである。
【0014】(A)成分は、化学式(1)又は(2)で
表される遷移金属錯体 (ここで、Mは周期律表第IVB族の遷移金属を表し、
Cp1 およびCp2 はMまたはHfとπ結合しているシ
クロペンタジエニル基又はその誘導基を表し、X 1 及び
2 はアニオン性配位子又は中性ルイス塩基配位子を表
し、Yは窒素原子、リン原子、酸素原子又は硫黄原子を
有する配位子を表し、Zは酸素原子、硫黄原子、硼素原
子又は周期律表第IVA族の原子を表す。ただし、Yと
Zは合一して縮合環を形成してもよい)であり、(B)
成分としては、ボレート化合物であり、(C)成分とし
てはメチルアルミノキサン又は少なくとも1個の分岐を
有するアルキル基を含有する有機アルミニウム化合物で
ある。
【0015】さらに、本発明に係る共重合体ゴムの製造
方法は、特に(A)成分が(第3級ブチルアミド)ジメ
チル−(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)
シランチタンジクロリド、又はエチレンビス(インデニ
ル)ハフニウムジクロリドであることを特徴とするもの
である。また、(B)成分がトリフェニルカルベニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、また
はN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレ−トであることを特徴とするもの
である。また、(C)成分の有機アルミニウム化合物が
メチルアルミノキサン又はトリイソブチルアルミニウム
であることが特に好ましい。
【0016】また本発明に係る共重合体ゴムの製造方法
は、(A)成分/(B)成分の使用量比(モル比)が1
/(0.01〜100)であることを特徴とするもので
ある。さらに、(A)成分/(C)成分の使用量比(モ
ル比)が1/(1〜1000)であることを特徴とする
ものである。
【0017】また、この重合方法において、重合温度を
−20℃以上120℃未満で実施する共重合体ゴムの製
造方法に係るものである。
【0018】また、本発明はさらに、α−オレフィンが
プロピレン又は1−ブテンであることを特徴とする共重
合体ゴムの製造方法に係るものである。
【0019】更に三元共重合体ゴムの製造方法として、
エチレン含量30−90重量%、密度(d)が0.84
0〜0.900g/cm3 、ヨウ素価が0.5−40で
ある共重合体を得ることを特徴とする。エチレン、プロ
ピレン、5−エチリデン−2−ノルボルネン三元共重合
体ゴムの製造方法に係るものであって触媒成分として
(A)成分が(第3級ブチルアミド)ジメチル−(テト
ラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シランチタン
ジクロリド、(B)成分がトリフェニルカルベニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、(C)
成分がトリイソブチルアルミニウムを使用し、重合は温
度20〜80℃、圧力1〜300atmが最も効果的で
ある。
【0020】更に三元共重合体ゴムの製造方法として、
エチレン含量30−90重量%、密度(d)が0.84
0〜0.900g/cm3 、ヨウ素価が0.5−40で
ある共重合体を得ることを特徴とするエチレン、プロピ
レン、5−エチリデン−2−ノルボルネン三元共重合体
ゴムの製造方法に係るものであって触媒成分として
(A)成分がエチレンビスインデニルハフニウムジクロ
ライド、(B)成分がトリフェニルカルベニウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、(C)成分
がトリイソブチルアルミニウムを使用し、重合は温度2
0〜80℃、圧力1〜300atmが最も効果的であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】
【0022】以下、本発明を詳細に説明する。 (原料、エチレン、α−オレフィン)本発明において
は、使用可能なα−オレフィンは特に制限されないが、
特に炭素数3から10程度の鎖状のものが好適に使用可
能である。例えば、プロピレン、1−ブテン、3−メチ
ル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテン、1−デセンなどを挙げることがで
きる。さらにこれらのα−オレフィンは一種類単体で
も、またはこれらの複数の混合物も用いることも可能で
ある。これらα−オレフィンの選択については、生成す
る共重合体ゴムの特性上最も望ましいものとなるように
適当に選択可能である。選択の一例としては、当該共重
合体または当該共重合体を含む混合物を加硫処理した際
の物性を望ましいとする等である。
【0023】さらに、上記の種々のα−オレフィンを用
いる場合、一般的に、本発明に係る重合方法は実質的な
条件の変更は必要なく、触媒各成分の量比、反応温度、
反応圧力等を最適化することにより、望ましい特性を有
する共重合体ゴムを得ることが可能であり、上記の反応
条件のわずかな調整は、当業者の知識を用いて容易に実
施可能なものである。例えば、各触媒成分の量比を本発
明で開示される範囲で変化させ、望ましい特性を有する
共重合体を得る重合条件を見出し得る。
【0024】本発明において使用可能な非共役ジエンも
また、特に制限はない。環状、または鎖状の種々のジエ
ン化合物が好適に使用可能である。環状非共役ジエンの
具体例としては、ジシクロペンタジエン、2−メチル−
2,5−ノルボルナジエン、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、
5−イソプロペニル−2−ノルボルネン、5−メチレン
−2−ノルボルネン等であり、鎖状非共役ジエンの具体
例としては、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジ
エン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン等である。
【0025】本発明に係る望ましい特性を有するエチレ
ン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体の製造にお
いて、これら非共役ジエンの選択については、生成する
共重合体ゴムの特性上最も望ましいものとなるように適
当に選択可能である。選択の一例としては、当該共重合
体または当該共重合体を含む混合物を加硫処理した際の
物性を望ましいものとする等である。
【0026】さらに、上記の種々の非共役ジエンを用い
る場合、一般的に、本発明に係る重合方法は本明細書に
開示される条件と実質的な変更は必要なく、例えば触媒
の選択、各触媒各成分の量比、反応温度、反応圧力等を
最適化することにより、望ましい特性を有する共重合体
ゴムを得ることが可能であり、上記の反応条件のわずか
な調整は、当業者の知識を用いて容易に実施可能なもの
である。例えば、各触媒成分の量比を本発明で開示され
る範囲で変化させ、望ましい特性を有する共重合体を得
る重合条件を見出し得る。
【0027】(触媒系)本発明に係る、好ましい特性を
有する共重合体の製造法に使用可能な触媒系の構成とし
ては、触媒成分(A)、助触媒成分(B)、(C)を必
須のものとする。
【0028】本発明で好ましく使用可能な(A)成分と
しては、前記化学式(1)または(2)で表される一群
の遷移金属錯体である。ここで式中、Mは周期律表第I
VB族の遷移金属を表し、Cp1 およびCp2 はMまた
はHfとπ結合し得るシクロペンタジエニル基又はその
誘導体基を表し、X1 及びX2 はアニオン性配位子又は
中性ルイス塩配位子を表し、Yは窒素原子、リン原子、
酸素原子又は硫黄原子を有する配位子を表し、Zは酸素
原子、硫黄原子、硼素原子又は周期律表第IVA族の原
子を表す。ただし、YとZは合一して縮合環を形成して
もよい。
【0029】本発明において好適に使用可能な化学式
(1)具体例としては、(第3級ブチルアミド)(テト
ラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)−1,2−エ
タンジイルジルコニウムジクロリド、(第3級ブチルア
ミド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)
−1,2−エタンジイルチタンジクロリド、(メチルア
ミド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)
−1,2−エタンジイルジルコニウムジクロリド、(メ
チルアミド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエ
ニル)−1,2−エタンジイルチタンジクロリド、(エ
チルアミド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエ
ニル)−メチレンチタンジクロリド、(第3級ブチルア
ミド)ジメチル−(テトラメチル−η5 −シクロペンタ
ジエニル)シランチタンジクロリド、(第3級ブチルア
ミド)ジメチル(テトラメチル−η 5 −シクロペンタジ
エニル)シランジルコニウムジベンジル、(ベンジルア
ミド)ジメチル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジ
エニル)シランチタンジクロリド、及び(フェニルホス
フィド)ジメチル(テトラメチル−η5 −シクロペンタ
ジエニル)シランジルコニウムジベンジルなどの金属配
位錯体を挙げることができる。
【0030】さらに、化学式(2)で表される化合物の
具体例としては、エチレンビス(インデニル)ハフニウ
ムジクロリド、ジメチルシリルビス(2,4,5−トリ
メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス(3−メチルシクロペンタジエニ
ル)ハフニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(4−
t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ハフニ
ウムジクロリド、ジエチルシリルビス(2,4,5−ト
リメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリ
ド、ジエチルシリルビス(2,4−ジメチルシクロペン
タジエニル)ハフニウムジクロリド、ジエチルシリルビ
ス(3−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジク
ロリド、ジエチルシリルビス(4−t−ブチル−2−メ
チルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、イ
ソプロピル(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)
ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペ
ンタジエニル)(フルオレニル)ハフニウムジクロリ
ド、メチルフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)
(フルオレニル)ハフニウムジクロリド、イソプロピル
(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフ
ルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレ
ン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル
フルオレニル)ハフニウムジクロリド、メチルフェニル
メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−
ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、イソプロ
ピリデンビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジク
ロリド、ジフェニルメチレンビス(シクロペンタジエニ
ル)ハフニウムジクロリド、メチルフェニルメチレンビ
ス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、イ
ソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(テトラメチ
ルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、ジフ
ェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(テトラメチ
ルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、イソ
プロピリデン(インデニル)ハフニウムジクロリド、ジ
フェニルメチレンビス(インデニル)ハフニウムジクロ
リド、メチルフェニルメチレンビス(インデニル)ハフ
ニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(インデニ
ル)ハフニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ハフニウ
ムジクロリド、ジフェニルシリレンビス(インデニル)
ハフニウムジクロリド、メチルフェニルシリレンビス
(インデニル)ハフニウムジクロリド、エチレンビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ハフニウ
ムジクロリドなどが挙げられる。
【0031】さらに本発明においては、上記した触媒
は、単独でも、または2種以上組合せて用いることもで
きる。
【0032】本発明の触媒系を構成する助触媒(B)成
分は、上記の成分(A)中の遷移金属と反応し、イオン
性の錯体を形成するボレート化合物である。すなわち、
(B)成分は上記の遷移金属錯体をカチオン性にしうる
化合物であり、さらに生成したカチオン性の化合物に対
して、むしろ弱く配位するか又は相互作用をするが、反
応はせず、対アニオンを提供するボレート化合物であ
る。具体的には、本発明において好適に使用可能なもの
としては、活性プロトンを含有するものとしてテトラキ
スフェニルボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレートのアンモニウム塩、スルホニウム塩、ホ
スホニウム塩などがあげられる。さらに活性プロトンを
含有せず且つ、カルボニウムイオンなどのルイス酸を有
するものとしては、トリフェニルカルベニウムテトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどに代表され
るイオン性化合物があげられる。
【0033】より具体的な例として、以下化学式(3)
に示されるようなイオン対を有するイオン性化合物と中
性のルイス酸性の化合物をあげることができる。 〔D- 〕〔E- 〕 (3) 化学式(3)で表される〔D- 〕の具体例としては、活
性プロトンを含有するトリメチルアンモニウム、トリエ
チルアンモニウム、トリプロピルアンモニウム、トリブ
チルアンモニウム、N,N−ジメチルアニリニウム、
N,N−ジエチルアニリニウム、N,N,2,4,6−
ペンタメチルアニリニウム、トリフェニルホスホニウ
ム、トリ(o−トリル)ホスホニウム、トリ(p−トリ
ル)ホスホニウム、トリ(メシチル)ホスホニウムなど
の化合物、あるいは活性プロトンを含有しないトリフェ
ニルカルベニウムイオン、トロピリウムイオンなどがあ
げられる。さらに〔E- 〕の具体例としては、テトラフ
ェニルボレート、テトラ(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート、テトラ(o−フルオロフェニル)ボレート、テ
トラ(p−フルオロフェニル)ボレート、テトラ(m−
フルオロフェニル)ボレート、テトラ(3,5−ジフル
オロフェニル)ボレート、テトラ(2,5−ジフルオロ
フェニル)ボレート、テトラ(2,6−ジフルオロフェ
ニル)ボレート、テトラ(o−トリル)ボレート、テト
ラ(p−トリル)ボレート、テトラ(3,5−ジメチル
フェニル)ボレート、テトラ(2,5−ジメチルフェニ
ル)ボレート、オクタデカボレート、ドデカボレート、
1−カルバウンデカボレート、1−カルバドデカボレー
トなどがあげられる。
【0034】さらに、本発明の触媒系を構成する助触媒
(C)成分は、R2 AlO(Al(R)−O)n AlR
2 のような直鎖状又は(Al(R)−O)n+2 のような
環状のメチルアルミノキサン(Rはメチル基、nは重合
度0〜40、好ましくは5〜40)または少なくとも1
個の分岐を有するアルキル基を含有する有機アルミニウ
ム化合物である。さらに有機アルミニウム化合物は、通
常化学式(4)で表される。 AlRb b'b'' (4) ここでRb 、Rb'、Rb'' はそれぞれ同一でも異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アミド基、アル
コキシ基又は炭化水素基を表し、そのうちすくなくとも
1つは分岐を有する炭化水素基であることが必要であ
る。一般式(4)で表される化合物の具体的な例として
は、トリイソプロピルアルミニウム、ジイソプロピルア
ルミニウムクロリド、イソプロピルアルミニウムジクロ
リド、トリイソブチルアルミニウム、ジイソブチルアル
ミニウムクロリド、イソブチルアルミニウムジクロリ
ド、トリt−ブチルアルミニウム、ジt−ブチルアルミ
ニウムクロリド、t−ブチルアルミニウムジクロリドな
どがあげられ、特にトリイソブチルアルミニウムが好ま
しい。
【0035】本発明において、上記説明した触媒系の選
択については、本明細書で開示される条件から実質的な
変更を必要とはしないけれど、生成物たる共重合体の有
する望ましい特性を得るためには、上記の触媒系の種類
の組合せについては、容易に最適化し、選択可能であ
る。例えば、生成物たる共重合体ゴムの望ましい特性に
対して、当業者において公知の実験計画法等に基づい
て、最適な触媒成分(A)、および最適な助触媒
(B)、(C)の種類、および量比の選択により製造の
最適条件を見出すことは容易である。
【0036】本発明で用いられる触媒系は、(A),
(B)及び(C)を主成分とするものであり、これらの
量比はもちろんその種類、および望ましい生成物の特性
等に依存し限定されるものではないが、一般的には、
(A)成分:(B)成分の比(モル比)は、通常、1:
0.01〜1:100であることが好ましく、さらに好
ましくは1:0.5〜1:10の範囲であり、特に好ま
しいのは1:1〜1:5の範囲である。また、(C)成
分は、通常(A)成分1モルに対し、通常1〜1000
モル、好ましくは1〜500、特に好ましいのは1〜3
00モル使用される。特にメチルアルミノキサンは高価
であり、使用量は少ないほどコストの観点から好まし
い。
【0037】上記の成分比はあくまで一般的なものであ
り、当業者にとって、望ましい特性を有する共重合体ゴ
ムの最適な製造条件の選択は、例えば通常の実験計画法
等に基づき決定することが可能である。
【0038】(重合反応)本発明にかかる望ましい特性
を有する共重合体ゴムを製造するための重合方法として
は特に制限されない。チーグラーナッタ触媒系、または
カミンスキー触媒系によりエチレン、またはプロピレン
等の重合条件を好ましく使用可能である。本発明に係る
好ましい特性を有する共重合体を製造可能であれば、例
えば、モノマーを溶媒とする塊状重合法、また適当な溶
媒中での溶液重合法、さらに適当な不活性溶媒中での懸
濁重合法、さらには、種々の圧力下での気相重合法など
のいずれの方法を用いてもよい。さらにバッチ法でも、
連続法でもよい。本発明に係る望ましい特性を有する共
重合体の製造方法において本発明書で開示される構成を
実質的な変更するものではないが、各重合法において必
要な特有の制御条件については、本発明に係る触媒系の
選択、さらには、必要ならば本発明に係る触媒系にさら
に適当な支持剤等を付加すること、重合モノマーの濃度
調節、攪拌条件、反応温度の調節、生成重合体の分離方
等法については通常の方法において最適化可能である。
(「新ポリマー製造プロセス」佐伯康治、尾見信三著)
【0039】本発明の実施例では、溶液重合法による重
合を開示しているけれども、本発明にかかる望ましい特
性を有する共重合体を製造する方法は、それに限定され
ることはないのはもちろんである。上記の種々の重合反
応の制御条件の最適化は、もちろん溶液重合法での知見
を利用することが可能である。従って溶液重合法による
本発明の1つの最適な実施態様を以下に説明する。
【0040】(溶液重合方法) 触媒系の調整 本発明において触媒成分の接触の順番には特に制限はな
く、使用する、重合条件、使用するモノマーの種類、ま
たは添加条件等により選択可能である。例えば、(A)
成分と(B)成分を予め接触させてそのまま使用しても
よいし、または(A)成分と(B)成分を接触させて得
られる接触生成物を分離、洗浄して使用してもよいし、
また重合系内で(A)成分と(B)成分との接触生成物
と接触させて用いてもよい。さらに(C)成分は、予め
(A)成分、(B)成分、または(A)成分と(B)成
分との接触生成物と接触させて用いてもよい。
【0041】各成分を接触させる方法としては、予め重
合反応系外で接触調整させてもよく、重合反応系内で接
触させてもよい。更に触媒成分はモノマー、重合溶媒に
予め加えたり、重合系内に直接加えることもできる。さ
らに触媒成分は、必要に応じて、無機(例えばゼオライ
ト系)あるいは有機の担体(例えばポリマービーズ)に
担持して用いてもよい。触媒をあらかじめ調製する場合
に用いられる不活性炭化水素溶媒としては、特に制限は
ないが、具体的には、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、灯油
などの脂肪族炭化水素、またはシクロペンタン、シクロ
ヘキサン、メチルシクロペンタンなどの脂環式炭化水
素、さらにベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素、およびエチレンクロリド、クロルベンゼン、
ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、またはこれ
らの混合物などを使用することが可能である。また、調
製温度は、通常、−100〜250℃の範囲とすること
が好ましく、圧力、調製時間は任意に設定することがで
きる。
【0042】調製温度が低いときには長時間の調製時間
が必要となるであろう。又、触媒成分が分解反応をおこ
したり、過剰な温度下において反応させたとき、触媒活
性が減少する。好ましくは触媒は重合反応条件温度で調
製する。具体的には、0〜100℃が更に好ましい。
【0043】重合溶媒として本発明においては特に制限
はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼンなどの芳香族炭化水素、またはシクロペンタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタンなどの脂環
式炭化水素、さらにペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタンなどの脂肪族炭化水素、またはクロロホルム、ジ
クロロメタンなどのハロゲン化炭化水素などを用いるこ
とができる。さらにこれらの溶媒は単独でも、2種以上
のものを組合せてもよい。またα−オレフィンなどのモ
ノマーを溶解またはその一部として用いることも可能で
ある。
【0044】重合温度は、本発明に係る望ましい特性を
有する共重合体を最適に製造するため、当業者に公知の
種々の方法、例えば実験計画法等により最適化可能であ
る。一般的には、本発明においては、−20℃以上12
0℃未満が好ましく、さらに好ましくは0〜100℃、
特に好ましくは0〜60℃、最も好ましくは20〜60
℃程度である。重合反応温度があまりに低い場合におい
ては、反応活性が低く実際上反応の進行が停止する。ま
たあまりに高温にすると触媒系が分解等により失活し、
望ましくない副反応が並行したり、また重合反応自体が
停止する。従って、望ましい触媒活性を持続し、かつ実
際的な重合反応速度を得るために、好適に反応温度が定
まることになる。本発明に係る触媒系は特に温度による
影響が大きく、生成物たる共重合物の分子構造、分離量
等の調整のためには最も大きく影響する因子のひとつで
ある。反応温度の最適化については、反応温度を変化さ
せることにより、容易に望ましい温度幅を見出すことが
可能である。
【0045】反応の進行をモニターするためには、種々
の有機化学的分析方法が使用可能であり、部分的サンプ
リングにより各種スペクトルスコピー(IR、NMR
等)により簡便にモニター可能となる。
【0046】共重合体ゴム 重合反応生成物の反応溶液からの分離は、特に制限はな
く、溶媒を蒸留により、除く方法、水蒸気を付加するこ
とで溶媒を除く方法、またはメタノール等の貧溶媒を加
えることにより沈殿させる方法等が可能である。さらに
分離、回収により重合溶液から回収した生成物を乾燥し
て固体状のランダム共重合体ゴムを得ることができる。
【0047】本発明に係る製造方法に基づき溶液重合方
法で得られる共重合体ゴムは、一般的に以下の特性を有
するものが製造可能である。すなわち、エチレン含量が
30〜90重量%であり、好ましくは32〜88重量
%、特に好ましくは35〜85重量%の範囲のものであ
る。またガラス転移温度(Tg)は少なくとも−20℃
以下であり、好ましくは少なくとも−30℃以下である
こと、特に好ましくは−40℃以下のものである。本発
明に係る共重合体ゴムの1つの望ましい特性としての密
度(d)が0.840〜0.900g/cm3 の範囲、
好ましくは0.845〜0.900g/cm3 の範囲で
あり、特に好ましくは0.850〜0.898g/cm
3 の範囲である。さらに本発明に係る共重合体ゴムの1
つの望ましい特性として、共重合体ゴムがエチレン−α
−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムである場合に
は、そのヨウ素価0.5−40の範囲であり、好ましく
は1〜30の範囲であり、特に好ましくは2〜25の範
囲のものである。
【0048】さらに、70℃キシレン中で測定したラン
ダム共重合体ゴムの極限粘度〔η〕としては、通常、
1.0dl/g<〔η〕<8dl/gの範囲であり、好
ましくは1.0dl/g<〔η〕<6dl/gであり、
特に好ましくは1.0dl/g<〔η〕<5dl/gで
表される範囲にある。
【0049】さらに共重合体ゴムの分子量はゲルバーミ
エイションクロマトクラフィー(GPC)によって測定
した分子量で表記すれば、重量平均分子量Mwが10
0,000〜10,000,000が好ましく、さらに
150,000〜1,000,000であることが好ま
しく、特に200,000〜1,000,000である
ことが好ましい。また数平均分子量Mnにおいては5
0,000〜5,000,000であることが好まし
く、さらに好ましくは80,000〜500,000で
あり、特に好ましくは100,000〜500,000
の範囲のものである。さらに分子量分布(Mw/Mn=
Aw/An)は1.3〜4.5であることが好ましく、
さらに好ましくは1.3〜3.8の範囲であり、特に好
ましくは1.3〜3.0の範囲である。
【0050】以上の特性パラメーターを有する本発明に
係る製造方法により得られる共重合体ゴムは、ゴム材料
特性としての一般的に使用されているEPM、またはE
PDMの諸性質と実質的に同様のものが得られる。例え
ば(1)ムーニー粘度(Ml 1+4 120℃)は5以上の
ものであり、これは本明細書に記載される極限粘度
〔η〕では1程度に対応する。さらに、(2)MFR
(190℃)においては18以下の正数である。
【0051】さらには、本発明に係る製造方法におい
て、上記に説明した好ましい特性のうち特に分子量の制
御については重要であるが、本発明に係る製造方法にお
いては、触媒系の選択、その成分比の最適化および重合
温度の最適化により制御可能である。特に、触媒系の選
択では、本発明の必須構成要件である成分(C)、メチ
ルアルミノキサン、または少なくとも1個の分岐を有す
るアルキル基を含有する有機アルミニウム化合物、特に
イソブチル基を有する有機アルミニウム化合物の選択の
影響が大きい。
【0052】本発明に係る触媒系においては、上記の望
ましい共重合体ゴムを製造する目的においては、分岐の
ない例えばトリエチルアルミニウムに比較して、メチル
アルミノキサンや分岐のあるイソブチル基を有する有機
アルミニウム(例えば、TIBA)の選択が特に好適な
選択であるのは、該有機アルミニウム配位により、本発
明に係る製造条件においての比較的温和な重合反応温度
でも、触媒活性中心において、高い触媒活性を維持さ
せ、かつ重合生成物の高分子化を促進するものと推定さ
れる。
【0053】
【実施例】
(共重合体ゴム特性の測定方法)極限粘度〔η〕の測定
は、70℃キシレン中でウベローデ粘度計を用いて行っ
た。具体的には、以下の手順で行った。
【0054】サンプルは300mgを100mlのキシ
レンに溶解し、約3mg/mlの溶液を調製した。さら
に当該溶液を1/2、1/3、1/5に希釈し、それぞ
れを70℃(±0.1℃)の高温水槽中でウベローデ粘
度計を用いて測定した。それぞれの濃度で各3回繰返
し、得られた値を平均して求めた。
【0055】分子量分布はゲルパーミエイションクロマ
トグラフ(GPC)法(Waters社製、150−C
ALC/GPC装置)により行った。
【0056】溶出溶液はo−ジクロロベンゼン、測定温
度は140℃使用カラムは昭和電工社製Sodex P
acked ColumnA−80M、分子量標準物質
はポリスチレン(東ソー社製、分子量68−8,40
0,000)を用いた。得られたポリスチレン換算の重
量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、さらに
これらの比(Mw/Mn)を分子量分布とする。
【0057】測定サンプルは約5mgの共重合体を5m
lのo−ジクロロベンゼンに溶解し、約1mg/mlの
濃度とする。得られたサンプル溶液の400μlをイン
ジェクションした。溶出溶媒流速は1.0ml/min
とし、屈折率検出器にて検出した。密度(d)は水中置
換法を用いて測定した。具体的には25×25×2mm
にプレス成形したサンプルを自動比重計(東洋精機社
製)を用いて23℃の密度をA/(A−B)X式より計
算によって求めた(A:試料空気中重量、B:試料水中
重量、X:水温補正係数)ガラス転位温度Tgはセイコ
ー電子工業社製DSC200装置により測定した。
【0058】各々のサンプルは約10mgをアルミ製サ
ンプルセルにセットし、温度−150℃から150℃へ
10℃/分で昇温を行い測定した。
【0059】得られた共重合体ゴムのプロピレン含量
は、赤外吸収スペクトル(IRスペクトル)により、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共
重合体(50:50)を標準品として用いて測定した。
測定サンプルは、ホットプレス機を用いて約0.1mm
のフィルムとして測定した。
【0060】測定は文献値(赤外吸収スペクトルによる
ポリエチレンのキャラクタリゼーション 高山、宇佐美
等著 又はDie Makromolekulare
Chemie,177,461(1976)Mc R
ae,M.A.,Madams,W.F.等著)に順じ
1155cm-1の吸収ピーク(メチル分岐)をマーカー
として3回測定した値の平均値とした。
【0061】同様にEPDMのヨウ素価はポリ5−エチ
リデン−2−ノルボルネンを標準品として用い、赤外ス
ペクトルにより測定し、1688cm-1(ENB二重結
合)の吸収ピークをマーカーとした値とした。
【0062】触媒活性は、実施例1に記載の反応条件に
基づき30分間の重合時間経過後に生成した共重合体ゴ
ムの重量(g)を、使用した触媒(成分(A))のミリ
モル数で割り、さらに1時間当たりの量に換算したP−
g/cat−mmol・hで表した。
【0063】実施例1 攪拌器、温度計、滴下ロート、還流冷却器を設けた容量
21のセパラブルフラスコ反応器を減圧して後窒素ガス
を導入し、内部を窒素ガス置換した。このフラスコに乾
燥したn−ヘキサン1Lを重合溶媒として導入した。こ
こにエチレン、プロピレン混合ガス(流量、エチレン:
プロピレン=8:2NL/min)を常圧にて連続フィ
ードし、恒温水槽を用いて溶媒の温度を30℃とした。
【0064】次いで、トリイソブチルアルミニウム(以
下TIBAと略記、1.175mmol)を重合溶媒へ
添加した。
【0065】(第3級ブチルアミド)ジメチル(テトラ
メチル−η5 −シクロペンタジエニル)シランチタンジ
クロリド(特開平3−163088に記載の方法に従い
合成、0.0047mmol)重合溶媒中に添加し、続
いてトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート(0.0236mmol)をト
ルエン10mlに溶解した溶液を添加し、30分攪拌す
ることにより、重合反応を行った。その後、反応混合物
から溶媒をロータリーエバポレーターで除くことによ
り、16gのエチレン・プロピレン共重合体ゴムが得ら
れた。得られた共重合体ゴムの特性は表1に示されてい
る。
【0066】実施例2 実施例1においてTIBAの代わりに重合度7以上のト
ルエン溶液メチルアルミノキサン(東ソー、アクゾ社製
2mol/lトルエン溶液、以後MAOと略記)1.1
75mmolを用いた以外は、実施例1と同様の条件で
行い、11gのエチレン・プロピレン共重合体ゴムが得
られた。得られた共重合体ゴムの特性は表1に示されて
いる。
【0067】実施例3 実施例1において使用したトリフェニルカルベニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートの代わり
に、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレート(0.0236mmol)
を用いた以外は、実施例1と同様の条件で行い、69g
のエチレン・プロピレン共重合体ゴムが得られた。得ら
れた共重合体ゴムの特性は表1に示されている。
【0068】比較例1 実施例1において使用した(第3級ブチルアミド)ジメ
チル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ランチタンジクロリド(0.0052mmol)、トリ
フェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート(0.026mmol)を用い、さらに
実施例1において使用したTIBAの代わりにトリエチ
ルアルミニウム(以後TEAと略記、1.300mmo
l)を用いた以外は、実施例1と同様の条件(ただし重
合時間は1時間)で実施し、7.6gのエチレン・プロ
ピレン共重合体ゴムが得られた。得られた共重合体ゴム
の特性は表3に示されている。
【0069】実施例4 実施例1において使用した(第3級ブチルアミド)ジメ
チル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ランチタンジクロリドの代わりにエチレンビス(インデ
ニル)ハフニウムジクロリド(0.0047mmo
l)、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート(0.0236mmo
l)、TIBA(1.175mmol)を用いた以外
は、実施例1と同様に行い、4.3gのエチレン・プロ
ピレン共重合体ゴムが得られた。得られた共重合体ゴム
の特性は表1に示されている。
【0070】比較例2 実施例1において(第3級ブチルアミド)ジメチル(テ
トラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シランチタ
ンジクロリドの代わりにエチレンビス(インデニル)ハ
フニウムジクロリド0.0047mmol、トリフェニ
ルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ポレート0.0236mmol、TEA1.175mm
olを用いた以外は、実施例1と同様な操作を行い1時
間重合させた。その結果、5.3gのエチレン・プロピ
レン共重合体ゴムが得られた。得られた共重合体ゴムの
特性は表3に示されている。
【0071】実施例5 実施例1において5−エチリデン−2−ノルボルネン
(以後ENBと略記、8mmol)をさらに、触媒添加
前に添加した以外は、実施例1と同様に行い、53gの
エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴムが得られ
た。得られた共重合体ゴムの特性は表2に示されてい
る。
【0072】実施例6 実施例1においてENB(8mmol)をさらに、触媒
添加前に添加し、かつTIBAの代わりにMAO(1.
175mmol)を用いた以外は、実施例1と同様に行
い、20gのエチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴ
ムが得られた。得られた共重合体ゴムの特性は表2に示
されている。
【0073】比較例3 実施例1においてENB(8mmol)をさらに、触媒
添加前に添加し、かつTIBAの代わりにTEA(1.
175mmol)を用いた以外は、実施例1と同様に行
い、1.8gのエチレン・プロピレン・ジエン共重合体
ゴムが得られた。得られた共重合体ゴムの特性は表3に
示されている。
【0074】実施例7 実施例1において使用した(第3級ブチルアミド)ジメ
チル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ランチタンジクロリドの代わりにエチレンビス(インデ
ニル)ハフニウムジクロリド(0.0047mmo
l)、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ポレート(0.0236mmol)、
TIBA(1.175mmol)を用い、さらにENB
(8mmol)を触媒添加前に添加した以外は、実施例
1と同様に行い、1.1gのエチレン・プロピレン・ジ
エン共重合体ゴムが得られた。得られた共重合体ゴムの
特性は表2に示されている。
【0075】実施例8 実施例1において使用した(第3級ブチルアミド)ジメ
チル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ランチタンジクロリドの代わりにエチレンビス(インデ
ニル)ハフニウムジクロリド(0.0047mmo
l)、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ポレート(0.0236mmol)、
MAO(1.175mmol)を用い、さらにENB
(4mmol)を触媒添加前に添加した以外は、実施例
1と同様に行い、2.1gのエチレン・プロピレン・ジ
エン共重合体ゴムが得られた。得られた共重合体ゴムの
特性は表2に示されている。
【0076】比較例4 実施例1において使用した(第3級ブチルアミド)ジメ
チル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ランチタンジクロリドの代わりにエチレンビス(インデ
ニル)ハフニウムジクロリド(0.0047mmo
l)、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ポレート(0.022mmol)、T
EA(1.100mmol)を用い、さらにENB(4
mmol)を触媒添加前に添加した以外は、実施例1と
同様に行い、0.2gのエチレン・プロピレン・ジエン
共重合体ゴムが得られた。得られた共重合体ゴムの特性
は表3に示されている。
【0077】結果から次のことがわかる。触媒(A)成
分として(1)式の構造の触媒を使った実施例1と比較
例1によって明確に示されている。TIBAを使用する
ことによってTEAを使用した時よりも触媒活性は上昇
している。又、得られたエチレン、プロピレン共重合体
ゴムはTEAを使用した時よりも極限粘度は高く、数平
均分子量は約10倍高い値を示してる。
【0078】更に、実施例5と比較例3からもTIBA
を使用することによりTEAを使用した時よりも触媒活
性は数10倍高く、得られたエチレン、プロピレン、ジ
エン共重合体ゴムはTEAを使用した時よりも極限粘度
は高く、数平均分子量は約10倍高い値を示してる。
【0079】触媒(A)成分として(2)式の構造の触
媒を使った実施例3と比較例2、実施例7と比較例4に
ついても同様の結果が得られている。
【0080】更に、メチルアルミノキサンを使用した時
もTIBAを使用した時と同様な効果が得られている。
(実施例1と2、実施例5と6、実施例7と8)
【0081】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 収量 g 16 11 69 4.3 触媒活性×103 6.8 4.7 29.4 1.8 P-g/cat-mmol・h P wt% 60 65 62 22 ヨウ素価 〔η〕dl/g 1.82 2.11 2.18 1.43 密度 g/cm3 0.857 0.860 0.853 0.889 Tg ℃ -58 -53 -56 -52 Mn 134890 164820 166050 89790 Mw 358750 389910 487490 266090 Mw/Mn 2.6 2.3 2.9 2.9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0082】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 5 6 7 8 収量 g 53 20 1.1 2.1 触媒活性×103 22.5 8.5 0.5 0.9 P-g/cat-mmol・h P wt% 65 62 31 32 ヨウ素価 5.5 9.2 11.6 8.4 〔η〕dl/g 2.65 3.48 1.82 1.99 密度 g/cm3 0.858 0.867 0.840 0.897 Tg ℃ -52 -55 -56 -57 Mn 195160 188190 151700 162770 Mw 622790 682650 403030 367360 Mw/Mn 3.1 3.6 2.7 2.3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0083】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 較 例 1 2 3 4 収量 g 7.6 5.3 1.8 0.2 触媒活性×103 1.5 1.1 0.8 0.07 P-g/cat-mmol・h P wt% 62 32 63 21 ヨウ素価 8.5 9.3 〔η〕dl/g 0.38 0.69 0.35 0.64 Tg ℃ -56 -58 -56 -50 Mn 11890 38540 16400 43050 Mw 24190 71340 31980 79950 Mw/Mn 2.0 1.8 1.9 1.8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0084】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、触
媒成分(A),(B),(C)を含む触媒系の存在下、
エチレン及びα−オレフィンを重合させて、エチレン含
量30−90重量%、密度(d)が0.840〜0.9
00g/cm3 等の諸特性を有する共重合体ゴムを製造
可能とするエチレン−α−オレフィン共重合体ゴムの製
造方法、および、エチレン、α−オレフィン、及び非共
役ジエンを重合させて、エチレン含量30−90重量
%、密度(d)が0.840〜0.900g/cm 3
ヨウ素価が0.5−40等の諸特性を有する共重合体ゴ
ムを製造可能とするエチレン−α−オレフィン−非共役
ジエン共重合体ゴムの製造方法を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒の製造工程を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古澤 敦子 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)成分〜(C)成分を含有する
    触媒系の存在下、エチレン及びα−オレファンを重合さ
    せて、エチレン含量30−90重量%、密度(d)が
    0.840〜0.900g/cm3 である共重合体を得
    ることを特徴とするエチレン−α−オレフィン共重合体
    ゴムの製造方法。 (A)成分:化学式(1)又は(2)で表される遷移金
    属錯体 (ここで、Mは周期律表第IVB族の遷移金属を表し、
    Cp1 およびCp2 はMまたはHfとπ結合しているシ
    クロペンタジエニル基又はその誘導基を表し、X 1 及び
    2 はアニオン性配位子又は中性ルイス塩基配位子を表
    し、Yは窒素原子、リン原子、酸素原子又は硫黄原子を
    有する配位子を表し、Zは酸素原子、硫黄原子、硼素原
    子又は周期律表第IVA族の原子を表す。ただし、Yと
    Zは合一して縮合環を形成してもよい。) (B)成分:ボレート化合物 (C)成分:メチルアルミノキサン又は少なくとも1個
    の分岐を有するアルキル基を含有する有機アルミニウム
    化合物
  2. 【請求項2】 (A)成分が(第3級ブチルアミド)ジ
    メチル−(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニ
    ル)シランチタンジクロリド、又はエチレンビス(イン
    デニル)ハフニウムジクロリドであり、 (B)成分がトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペ
    ンタフルオロフェニル)ボレート、またはN,N−ジメ
    チルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
    ル)ボレートであり、 (C)成分の有機アルミニウム化合物がメチルアルミノ
    キサン、又はトリイソブチルアルミニウムである請求項
    1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 下記(A)成分〜(C)成分を含有する
    触媒系の存在下、エチレン及びα−オレフィン及び非共
    役ジエンを重合させて、エチレン含量30−90重量
    %、密度(d)が0.840〜0.900g/cm3
    ヨウ素価が0.5−40である共重合体を得ることを特
    徴とするエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重
    合体ゴムの製造方法。 (A)成分:化学式(1)又は(2)で表される遷移金
    属錯体 (ここで、Mは周期律表第IVB族の遷移金属を表し、
    Cp1 およびCp2 はMまたはHfとπ結合しているシ
    クロペンタジエニル基又はその誘導基を表し、X 1 及び
    2 はアニオン性配位子又は中性ルイス塩基配位子を表
    し、Yは窒素原子、リン原子、酸素原子又は硫黄原子を
    有する配位子を表し、Zは酸素原子、硫黄原子、硼素原
    子又は周期律表第IVA族の原子を表す。ただし、Yと
    Zは合一して縮合環を形成してもよい。) (B)成分:ボレート化合物 (C)成分:メチルアルミノキサン又は少なくとも1個
    の分岐を有するアルキル基を含有する有機アルミニウム
    化合物
  4. 【請求項4】 (A)成分が(第3級ブチルアミド)ジ
    メチル−(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニ
    ル)シランチタンジクロリド、又はエチレンビス(イン
    デニル)ハフニウムジクロリドであり、 (B)成分がトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペ
    ンタフルオロフェニル)ボレート、またはN,N−ジメ
    チルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
    ル)ボレートであり、 (C)成分の有機アルミニウム化合物がメチルアルミノ
    キサン、又はトリイソブチルアルミニウムである請求項
    3記載の製造方法。
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