JPH09150923A - ピッキング前物品の配置最適化方法 - Google Patents

ピッキング前物品の配置最適化方法

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JPH09150923A
JPH09150923A JP32949495A JP32949495A JPH09150923A JP H09150923 A JPH09150923 A JP H09150923A JP 32949495 A JP32949495 A JP 32949495A JP 32949495 A JP32949495 A JP 32949495A JP H09150923 A JPH09150923 A JP H09150923A
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JP32949495A
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Shinichi Makitani
真一 牧谷
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッキング作業で各エリアの作業量を平準化
し全体的にも効率化する。 【解決手段】 先ず各エリアの優先順位の高い棚位置
(サブエリア)に、物品をそのピッキング頻度順に一通
り優先配置し、次は、ピッキング頻度の高いものをエ
リア数分だけ選んだ物品の中から、配置済み物品のピッ
キング頻度が高いエリア順で、そこに配置済みの物品と
の同時ピッキング頻度が少ない物品を優先して選び、各
エリアの次の優先順位の棚位置に一通り配置し、以降
は、上記で行ったエリア順の規定を、配置済みの複数
の物品のピッキング頻度を合計した和が大きい順とし
て、後はと同様にして、次の優先順位の棚位置に物品
を配置することを繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の配送センタ
ー等のピッキング作業で用いるピッキング前の物品を配
置しておく物品収納棚等について、物品を収納する配置
を最適化する方法に関する。特に、ピッキング作業を平
準化して効率化できる配置を与える方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、倉庫、物流の配送センター、製造
工場等の各種分野において、物品を仕分けして、その配
送や製造効率を高めるためピッキング(仕分け)作業が
行われている。ピッキング作業は、取り扱う物品の種類
が多くなるぼと煩雑となり、作業効率が低下する。ピッ
キング作業は、自動倉庫等では機械により行われている
が、ピッカー(ピッキング作業員)による人手で成され
ることも多い。図6は、このピッキング作業の概念的な
説明図である。同図の様に、通常、ピッキング作業は、
コンベヤ1等のコンテナ搬送手段に沿って、種々の物品
を収納した棚4を配置して、ピッカーが指示された物品
を棚からピックアップして、コンベヤ上を配送されてく
るコンテナ等の容器2に収納するものである。同図に示
す如く、コンベヤ1に沿って複数のエリア3が設けら
れ、各エリアには棚4が設けられ各棚は複数種類の物品
を配置しておく。そして、エリア毎にピッカーを配置し
ておく。各エリアは複数の物品を受け持ち、ピッカーは
その中からピッキングリストで指示された物品を棚から
取り出して、指示された容器に収納するものである。な
お、各エリアに設けられた棚は、配置された物品側から
すれば、エリアを細分化したサブエリアといえる。この
様にして、数多くの種類の物品の仕分け作業が可能とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、従来はピッキ
ングする物品を各エリアの棚に固定的に配置(例えば単
なる製品種類別)していたため、各エリアのピッカーの
ピッキング回数がまちまちとなり、エリア毎に作業量の
差が発生していた。すなわち、たまたま、ピッキング頻
度の高い物品ばかりが配置されたエリアでは作業量が多
くなり、ピッキング頻度の低い物品ばかりが配置された
エリアでは作業量が少なくなる。しかし、後者の作業量
が少ないエリアでも、そこにピッカーは割り当てなけれ
ばならない。また、ピッキングリストで指示された複数
種類の物品が同じエリアにあると、それら物品のピッキ
ングがそのエリアで終了するまでは、次のエリアにコン
テナを流せないことになり、この様な同時ピッキングの
頻度が高くなると、ピッキング作業全体の効率低下をも
たらしてしまう。なお、以上のことは、人手によるピッ
カーに代わってピッキングロボット等を各エリアに配置
する、機械によるピッキング作業に置き換えても同様で
ある。
【0004】そこで本発明の課題は、上述の如く、複数
種類の物品を受け持つエリアを、複数配置して、そこか
ら物品をピッキングする工程において、エリア毎のピッ
キング作業量を平準化し、また同時ピッキングを極力少
なくし、ピッギング作業を効率化することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明のピッキン
グ前物品の配置最適化方法は、その一つの例にすれば、
おおよそ、次のようにして物品を配置する。 先ず各エリアの優先順位の高い棚位置(サブエリア)
に、物品をそのピッキング頻度順に一通り優先配置し、 次は、ピッキング頻度の高いものをエリア数分だけ選
んだ物品の中から、配置済み物品のピッキング頻度が高
いエリア順で、そこに配置済みの物品との同時ピッキン
グ頻度が少ない物品を優先して選び、各エリアの次の優
先順位の棚位置に一通り配置し、 以降は、上記で行ったエリア順の規定を、配置済み
の複数の物品のピッキング頻度を合計した和が大きい順
として、後はと同様にして、次の優先順位の棚位置に
物品を配置することを繰り返すものである。
【0006】すなわち、本発明のピッキング前物品の配
置最適化方法は、i個からなる複数のエリアの各々が、
少なくともj個の複数のサブエリアを有し、都合、全エ
リアで少なくともi×j個のサブエリアを有し、この少
なくともi×j個のサブエリアを対象として、ピッキン
グ前の物品を配置する方法であって、各エリア単位のピ
ッキング作業がなるべく平準化する様に、各物品毎のピ
ッキング頻度、及び異なる物品同士の同時ピッキング頻
度を利用して、下記手順A〜手順Cにより物品を配置す
る、ピッキング前物品の配置最適化方法。但し下記手順
A〜手順Cにて、エリアに配置された物品の当該エリア
内でのサブエリアへの配置は、格別の取決めが無い限り
任意のサブエリアで良い。
【0007】〔手順A〕i個の各エリアに1種類ずつ、
合計i種類の物品を配置する1回目の配置は、ピッキン
グ頻度が高いものからi種類の物品を選び、これを格別
の取決めが無い限り任意のエリア順で各エリアに配置す
る。 〔手順B〕エリア毎に1種類ずつ多くともi種類の物品
を配置する2回目の配置は、先ず、配置の対象となる物
品として、残りの物品の中よりピッキング頻度が高いも
のから多くともi種類の物品を選ぶ。エリアへ物品を配
置するエリア順は、手順Aで配置した物品のピッキング
頻度の順と同順となるエリア順とする。各エリアに配置
する物品は、当該エリアに配置済みの物品と同時ピッキ
ング頻度が最少の物品を、前記選ばれた物品の中から選
ぶ。但し、同時ピッキング頻度が等しい物品がある場合
は、その中でピッキング頻度が最少の物品を選ぶ。 〔手順C〕残りの物品について、エリア毎に一種類ずつ
多くともi種類の物品を配置する3回目以降の配置は、
先ず、配置の対象となる物品として、残りの物品の中よ
りピッキング頻度が高いものから多くともi種類の物品
を選ぶ。エリアへ物品を配置するエリア順は、エリア毎
に今までの手順で配置した物品の各ピッキング頻度を総
和した値が大きいエリア順とする。各エリアに配置する
物品は、当該エリアに配置済みの各々の物品とのそれぞ
れの同時ピッキング頻度の総和が最少となる物品を、前
記選ばれた物品の中から選ぶ。但し、同時ピッキング頻
度の総和が等しい物品がある場合は、その中でピッキン
グ頻度が最少の物品を選ぶ。
【0008】さらに、上記各手順にて、物品の各エリア
内でのサブエリアへの配置を、同一エリア内のサブエリ
ア間で順位の高い順に配置するものでもあり、この順位
として、エリア内での各サブエリアのピッキング作業性
の優劣による順位を用いるものでもある。そして、これ
らの方法を、サブリエリアとしてピッキング棚を対象と
して行うものでもある。くわえて、上記各手順にて、物
品の各エリアへの配置を、エリア間で順位の高い順に配
置するものでもあり、この順位として、エリア間のピッ
キング作業性の優劣による順位を用いるものでもある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のピッキング前物品
の配置最適化方法の実施の形態を説明する。本発明によ
る物品の配置を最適化する方法の基本的概念は、最適化
に効果の有る影響因子として、ピッキング頻度、及び同
時ピッキング頻度の2つを用い、しかも最優先の影響因
子としてピッキング頻度を、次の影響因子として同時ピ
ッキング頻度を用い、さらに必要に応じて、再度ピッキ
ング頻度を用いるといった具合に、これら2つの影響因
子を交互に用いて、物品をエリアに配置していくことに
ある。そして、この方法に加えて、さらに、エリア内で
のサブエリアの優先順位も影響因子としてサブエリア内
でも最適化するものである。
【0010】これを、細部は別にして大まかに言えば次
のようになる。物品をそのピッキング頻度の順に上位か
ら、全エリア数iに等しいi個(種類)を1単位とした
グループでランク付けしておく。そして、ピッキング頻
度が高いものを含む上位のランクから順に、物品を1グ
ループずつ、全エリアに均等に配置していく。1グルー
プの物品の各々を、各エリアに1種類ずつ配置すれば、
全てのエリアは、グループに属した物品を1種類、配置
されたことになる。そして、次のランクのグループにつ
いても、同様に各エリアに物品を配置したとすれば、例
えば、或る特定のエリアに、ピッキング頻度が1位と2
位のものが両方とも配置されることは確実に防止され
る。従って、先ず、上記操作によって、エリア毎のピッ
キング作業量の平準化が図れることとなる。しかし、本
発明の方法では、上記方法を取るのは最初の1回目の配
置の規則、手順Aだけである。2回目以降の配置規則、
手順B及び手順Cでは、基本的には上記の方法を取る
が、該当するランクのグループの物品をエリアに配置す
る時に、既に配置済みの物品との同時ピッキング頻度を
考慮し、その頻度が少ない物品を配置する。仮に、配置
された複数の物品単独でみれば、ピッキング頻度が平準
化されていても、一つの収納容器へのピッキング指示
で、同じエリアにある複数の種類の物品のピックが同時
に指示されては(1種類の物品を複数個数ピックする指
示ではない)、そのエリアの作業が遅れてしまうからで
ある。そして、同時ピッキング頻度で物品を選ぶ時に、
もしも同じ頻度の物品があったならば、今度はその中で
ピッキング頻度の小さいものを選ぶ。(この様にピッキ
ング頻度と同時ピッキング頻度とを交互に選定基準にす
る本発明の概念は、さらに上記で、ピッキング頻度がま
た同じ物品があったなら、再度、同時ピッキング頻度を
選定基準にして選ぶというように、一つの物品が決まる
まで続行可能である。) そして、以上の結果、ピッキング頻度と同時ピッキング
頻度とを考慮した、エリア間のピッキング作業の平準
化、エリア内及び全エリアとして、ピッキング作業の効
率化が達成される。おおよそは以上であるが、細部につ
いては、後述する実施例で具体的に説明する。
【0011】次に、用語の説明を若干しておく。先ず、
エリアは、図6に例示の如く、物品収納容器の搬送手段
に沿って上流から下流に区分した、一人(又は複数人で
なる一組で、機械でも良い)のピッカーが受け持つ領域
である。搬送手段に沿った一単位の空間的スペースとも
いえるが、物品側から見て、一人のピッカーが受け持つ
所定の複数種類のピッキング前の物品を扱う作業単位と
いう、概念的なものともいえる。また、本発明の方法で
対象とするエリア個数は、現実に有るエリア個数のこと
もあるが、配置可能なピッカーの人員により実際に使用
できるエリア個数の事もあり、この場合、人員を配置し
ないエリアが人員を配置するエリアに両側を挟まれるこ
ともある。サブエリアは、ピッキング前の物品を種類毎
に区別して待機させておく空間的な一単位のスペースで
ある。例えば一つの棚が一単位のスペースであり、そこ
に一種類の物品を複数個、収納し待機させておく(物品
の一つとは、種類が一つの意味であって、或る種類の物
品の個数が一個の意味ではない)。サブエリア同士は、
例えば縦横4つの合計16に区分された領域をサブエリ
アとして持つ一つの棚(上記と異なり、この棚の意味は
サブエリアの複数を内在するサブエアリの集合体であ
る)の様に、物理的に連結したものでも良く、集合する
サブエリアは同一エリア内、或いは他のエリアに属する
ものでも良い。また、物理的な仕切りは無くても良い。
この様に、サブエリアの実質的、物理的形態は、収納す
る物品やコンベア配置等によって異なり得る。例えば、
対象とする物品が、サイズが比較的小さい帳票等であれ
ば、複数のサブエリアを一つの集合棚にし、さらにエリ
アが接近していれば、エアリ毎の集合棚を一体化したも
のとできる。
【0012】また、サブエリアは、或る特性に基づいて
順位付けされていることがある。このサブエリアの順位
とは、例えば、ピッカーが物品をピックし易くて、他の
サブエリアに比べてより速く、或いは速さは同じだがピ
ッカーの負担にならず等と、ピッキング作業性による順
位である。具体的には、例えば、収納容器からの遠近で
近いものが順位が高いとするものでも良い。また、ピッ
カーが記憶し易い様な配置の順位であり、例えば左から
右に順に配置する等、特に各サブエリアの物品毎にピッ
キング作業性に優劣は無いが、全体として作業性が向上
する場合等である。もちろん、サブエリアのピッキング
上の特性が均等の場合もあり、また順位があっても、均
等として扱い、それなりに物品を配置して最適化するこ
ともある。なお、エリアも或る特性に基づいて順位付け
されていることもあるが、通常は各エリアは対等であろ
う。それは、例えばコンベヤ上流側から下流側へ順に番
号付けした場合に、上流側又は下流側の方が、何らかの
意味でピッキングの効率に寄与することは無いからであ
る。すなわち、具体的には、最初の一回目の配置の手順
Aでピッキング頻度順に配置するときに、最もピッキン
グ頻度の高い物品を、どのエリアに配置するのが最適で
あるかは、どのエリアも均等である。しかし、例えば、
人の動線等の点からエリア間でピッキング作業性等に優
劣がある場合は、エリア間に順位がある。この場合、エ
リア間の順位に同順のエリアがある場合は同順のエリア
をグループ化して、同一のグループ内では任意のエリア
に配置するという方法もとれる。
【0013】ピッキング頻度とは、或る物品がピッキン
グされる多さの度合いである。例えば200種類の物品
に対して1000回(確認しておくが、この「回」とは
1種類の物品を2個ピッキングする指示でも1回の意味
であり、また、2種類の物品のピッキングが指示された
1枚のピッキングリストでは、2回である)のピッキン
グ指示で、或る物品Aが300回ピッキングされるなら
ば、ピッキング頻度は300(回)である。但し、本発
明でいう頻度の概念は確率の概念も含む。本発明ではピ
ッキング頻度を、或る物品がピッキングされる「多さの
度合い」とするものであるから、1000回のピッキン
グ指示に対して300回のピッキングとは、ピッキング
確率0.3(300/1000)と同じことである。
【0014】同時ピッキング頻度とは、或る物品Aと或
る物品Bとが、或る一単位の収納容器に同時にピッキン
グされる多さの度合いであり、上記同様に確率の概念も
含む。ここでは、物品A、物品B、及び物品Cの3種類
の物品の間に定義される同時ピッキング頻度の総和につ
いて説明しておく。例えば、物品A及び物品Bが既に或
る1つのエリアに配置済みで、このエリアに物品Cを配
置すべきか否かを判断する場合に相当する。本発明では
「同時ピッキング頻度」として、2種類の間の物品間に
定義されるものを採用する。これは、広義には例えば物
品A、B及びCの3種類が同時に一つの容器にピッキン
グ指示される頻度を意味する、3以上の物品を対象とす
る同時ピッキング頻度もあるからである。上記採用した
同時ピッキング頻度についての総和とは、物品Cの配置
可否の判断では、物品AとBとの同時ピッキング頻度
(仮に20)と、物品AとCとの同時ピッキング頻度
(仮に10)との合計値(30となる)である。物品
A、B及びCの3種類が全て同時にピッキングされる頻
度は、多くとも物品AとC(物品AとBも考えられる
が、上記では物品AとBとの頻度の方が大きいから)の
同時ピッキング頻度(10であった)以下であり、おそ
らくこの同時ピッキング頻度よりもさらに低いことが多
いであろう。したがって、既に配置済みの各物品とこれ
らか選ぶ物品との二者間の同時ピッキング頻度を採用す
る方が、より効果的に(2以上の)同時ピッキングによ
る作業性低下を改善できる。
【0015】次に、各エリアが少なくともj個のサブエ
リアを有するとは、各エリアが同数のサブエリアを持た
なくても良いということである。例えば、或るエリアだ
け仕切りが多い棚(サブエリア集合体)を持ち、各エリ
アのサブエリア数が不揃いな場合である。しかし、この
様な場合でも、最も少ないサブエリア数を持つエリアの
サブエリア数をj個として、各エリアのj個のサブエリ
アj個までを対象に、本発明の方法はそのまま適用でき
る。では、i×j個のサブエリアの全てを使って物品を
配置しても、未配置の物品が残る場合は、どうであろう
か。この場合でも、まだ未使用のサブエリアを有するエ
リア数をi個として、それらのエリア(及びサブエリ
ア)を対象に同様な手順を繰り返せば良く、本発明の方
法は適用できる。
【0016】次に、手順B及び手順Cで、多くともi種
類(=エリア数i)の物品を配置するとは、未配置の物
品の種類数がエリア数iに満たない場合はiより少な
く、満たす場合はi種類可能だからである。また、この
多くともi種類の配置対象となる物品は、残りの物品の
中よりピッキング頻度が高いものから多くともi種類の
物品を選ぶ、ことになるが、中には特殊なケースもあり
得る。それは、物品をそのピッキング頻度順で順位付け
した時に、複数の物品が同順となる場合である。この場
合は、i種類よりも多くなっても、同順の物品は全て配
置候補に入れて、後は同様に行えば良い。多めに候補に
入れて採用されなかった物品は、次の回に回せば良い。
すなわち、ピッキング頻度の高いものから多くともi種
類の物品を選ぶが、最下位のピッキング頻度が同値とな
る物品が複数ある場合は、それら物品を全て選ぶという
ことである。
【0017】
【実施例】次に、図1〜図5を参照しながら、一実施例
により本発明を具体的に説明する。本実施例では、全部
で4個のエリアがエリア番号1〜4として存在し、サブ
エリアは各エリア毎に棚番号1〜4として少なくとも4
個存在し、都合16個のサブエリアを対象として、物品
を最適配置する例である。エリアのエリア番号はコンベ
アの上流側から下流側に昇順で1〜4と付けてある。な
お、ここでのエリア番号の順は、エリア間での有為な順
位を意味するものではなく、単に上流側から下流側とい
うものである。サブエリアの(サブエリア番号に相当す
る)棚番号も、順位の高いものから順に1〜4と付けて
ある。また、配置する物品はその物品番号をピッキング
頻度順に付けてある。そして、エリア内でのサブエリア
への配置は、その順位の高いサブエリアから行う。
【0018】〔手順A〕先ず、図1に示す最初の1回目
の配置は手順Aに基づいて行う。この際、配置するエリ
アは上流側から配置する取決めとする。手順Aでは、ピ
ッキング頻度の高い順、すなわち、物品番号1、物品番
号2、・・・・・という順で各エリアに配置する。配置
するサブエリアは最高位の順位の棚番号1である。図1
は各エリアの棚番号1にエリア番号順に、物品番号1か
ら物品番号4までを順に配置した状態を示す。
【0019】〔手順B〕次に、図2及び図3に示す2回
目の配置は手順Bに基づいて行う。先ず、未配置の残り
の物品の中から、ピッキング頻度の高い物品を4つ選
ぶ。物品番号5〜8である。一方、これら物品を配置す
るエリアを決定していくエリア順は、既に棚番号1に配
置した物品のピッキング頻度順である。それは図2に示
す如く、エリア番号1には物品番号1、エリア番号2に
は物品番号2と、同じ番号の物品が配置されているの
で、配置済み物品のピッキング頻度順とは、エリア番号
順と同じとなる。(なお、手順Aでピッキング頻度の高
い物品から配置する際に、任意のエリア順に配置してお
れば、手順Bではエリア番号順になるとは限らない) そして、エリア順での最初のエリア、エリア番号1につ
いて、そこに配置済みの物品番号1との同時ピッキング
頻度を、物品番号5〜8までの各々について見てみる
と、この順に4、10、15、6となっており、最少の
同時ピッキング頻度の物品は、物品番号5である。同図
で、太枠内が同時ピッキング頻度を示す。したがって、
エリア番号1には物品番号5を配置する。図2ではエリ
ア番号1(物品番号1)の横の行と、物品番号5の縦の
列との交差領域が、物品番号1と物品番号5との同時ピ
ッキング頻度(4)を表し、エリア番号1の行にて物品
番号5〜8の中で物品番号5に対応する文字「4」のみ
がハッチングされているのは、エリア番号1に対して物
品番号5の配置が決定されたことを表す。次は、エリア
番号2に配置する物品を決定する。上記同様に、エリア
番号2の物品番号2との同時ピッキング頻度を見てみる
と、物品番号5〜8は順に、2、20、4、30であ
る。この中で最少の物品は物品番号5であるが、既に配
置済みであるから対象外であり、実際に配置可能な物品
の中で最少のものは物品番号7と分かる。図2では、こ
の様に上位のエリアで既に配置済みの物品に対する同時
ピッキング頻度は、行と列の交差する領域の全域をハッ
チングして区別して表示してある。そして、エリア番号
2に物品番号7の配置を決定する。以下同様に、エリア
番号3に物品番号6を、エリア番号4に物品番号8を配
置する。
【0020】なお、各エリアに配置した物品を、そのエ
リアの中で配置するサブエリアは、手順Aで配置した次
の順位の棚番号2である。以上の結果、図3に示す如
く、エリア番号1〜4の各エリアの棚番号2に、物品番
号5、7、6、8と、物品が配置される。
【0021】〔手順C〕次に、図4及び図5に示す3回
目の配置は手順Cに基づいて行う。手順Bの時と同じ様
に、先ず、未配置の残りの物品の中から、ピッキング頻
度の高い物品を4つ選ぶ。物品番号9〜12である。一
方、これら物品を配置するエリアを決定していくエリア
順は、今度は、既に棚番号1と棚番号2に配置した2種
類の物品について、各々のピッキング頻度の総和の順で
ある。そして、ピッキング頻度の総和の順は、エリア番
号1、エリア番号3、エリア番号2、エリア番号4の順
である。したがって、このエリア順に、物品番号9〜1
2の中から配置する物品を決定していく。先ず、エリア
順での最初のエリアはエリア番号1である。しかし、今
度は手順Bの時とは異なり、配置済みの物品は1つでは
なく2つあるので、その各々の物品(図3の如く物品番
号1及び5)との同時ピッキング頻度を合計した総和
を、手順Bで用いた同時ピッキング頻度と同様に使う。
すなわち、図4でエリア番号1に配置済みの物品に対し
て、物品番号9の同時ピッキング頻度が4であるが、こ
れは、例えば、物品番号9と物品番号1との同時ピッキ
ング頻度が1であり、物品番号9と物品番号5との同時
ピッキング頻度が3であり、これらを合計すると4回に
なるということである。ところで、今回の配置では物品
番号12も同じ値の同時ピッキング頻度である。そこ
で、今度はピッキング頻度で物品番号9と物品番号12
とを比較して、ピッキング頻度が小さい方の物品番号1
2を、エリア番号1へ配置する物品と決定する。以下同
様に、エリア番号3に物品番号10の配置を決定し、次
いでエリア番号2に物品番号11の配置を決定し、エリ
ア番号4に物品番号9の配置を決定する。
【0022】手順Cで、各エリアに配置した物品を、そ
のエリアの中で配置するサブエリアは次の順位の棚番号
3である。そして図5は、以上の結果、エリア番号1〜
4の各エリアの棚番号3に、物品番号12、11、1
0、9と、物品が配置されたことを示す。後は、残った
未配置の物品が無くなるまで、手順Cを繰り返す。
【0023】なお、上記説明で、手順B及び手順Cで同
時ピッキング頻度に従って配置する物品を決める際に、
既に配置決定済みの物品についてもその同時ピッキング
頻度を該当領域の全域をハッチングして表したが、既に
対象外の物品であるから、既に分かっている場合は別と
して、これから同時ピッキング頻度を必要に応じて得る
場合は、あえて得る必要はない。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、複数のエリアからピッ
キングするピッキング作業において、各エリアでのピッ
キング作業量を平準化できる。また、各エリア内での物
品の配置(例えば仕切られた棚への配置)を最適化する
ことで、エリア内での作業効率も向上する。また、一つ
のエリアで同時に複数種類の物品がピッキングされるこ
とを減らし、エリア内及びエリア全体としても、ピッキ
ング作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配置最適化方法による手順A終了後の
物品配置の説明図。
【図2】同、手順Bで配置する物品の選定過程の説明
図。
【図3】同、手順B終了後の物品配置の説明図。
【図4】同、手順Cで配置する物品の選定過程の説明
図。
【図5】同、手順C終了後の物品配置の説明図。
【図6】ピッキング作業の概念的な説明図。
【符号の説明】
1 コンベヤ 2 コンテナ 3 エリア 4 棚(サブエリア、又はサブエリアの集合体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i個からなる複数のエリアの各々が、少
    なくともj個の複数のサブエリアを有し、都合、全エリ
    アで少なくともi×j個のサブエリアを有し、この少な
    くともi×j個のサブエリアを対象として、ピッキング
    前の物品を配置する方法であって、各エリア単位のピッ
    キング作業がなるべく平準化する様に、各物品毎のピッ
    キンク頻度、及び異なる物品同士の同時ピッキング頻度
    を利用して、下記手順A〜手順Cにより物品を配置す
    る、ピッキング前物品の配置最適化方法。但し下記手順
    A〜手順Cにて、エリアに配置された物品の当該エリア
    内でのサブエリアへの配置は、格別の取決めが無い限り
    任意のサブエリアで良い。 〔手順A〕i個の各エリアに1種類ずつ、合計i種類の
    物品を配置する1回目の配置は、ピッキング頻度が高い
    ものからi種類の物品を選び、これを格別の取決めが無
    い限り任意のエリア順で各エリアに配置する。 〔手順B〕エリア毎に1種類ずつ多くともi種類の物品
    を配置する2回目の配置は、先ず、配置の対象となる物
    品として、残りの物品の中よりピッキング頻度が高いも
    のから多くともi種類の物品を選ぶ。エリアへ物品を配
    置するエリア順は、手順Aで配置した物品のピッキング
    頻度の順と同順となるエリア順とする。各エリアに配置
    する物品は、当該エリアに配置済みの物品と同時ピッキ
    ング頻度が最少の物品を、前記選ばれた物品の中から選
    ぶ。但し、同時ピッキング頻度が等しい物品がある場合
    は、その中でピッキング頻度が最少の物品を選ぶ。 〔手順C〕残りの物品について、エリア毎に一種類ずつ
    多くともi種類の物品を配置する3回目以降の配置は、
    先ず、配置の対象となる物品として、残りの物品の中よ
    りピッキング頻度が高いものから多くともi種類の物品
    を選ぶ。エリアへ物品を配置するエリア順は、エリア毎
    に今までの手順で配置した物品の各ピッキング頻度を総
    和した値が大きいエリア順とする。各エリアに配置する
    物品は、当該エリアに配置済みの各々の物品とのそれぞ
    れの同時ピッキング頻度の総和が最少となる物品を、前
    記選ばれた物品の中から選ぶ。但し、同時ピッキング頻
    度の総和が等しい物品がある場合は、その中でピッキン
    グ頻度が最少の物品を選ぶ。
  2. 【請求項2】 上記各手順にて、物品の各エリア内での
    サブエリアへの配置を、同一エリア内のサブエリア間で
    順位の高い順に配置することを特徴とする請求項1記載
    のピッキング前物品の配置最適化方法。
  3. 【請求項3】 上記順位に、エリア内での各サブエリア
    のピッキング作業性の優劣による順位を用いることを特
    徴とする請求項2記載のピッキング前物品の配置最適化
    方法。
  4. 【請求項4】 サブリエリアとしてピッキング棚を対象
    に物品を配置することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のピッキング前物品の配置最適化方法。
  5. 【請求項5】 上記手順Aにて、物品の各エリアへの配
    置を、エリア間で順位の高い順に配置することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載のピッキング前
    物品の配置最適化方法。
  6. 【請求項6】 上記エリア間の順位に、エリア間のピッ
    キング作業性の優劣による順位を用いることを特徴とす
    る請求項5記載のピッキング前物品の配置最適化方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11120254A (ja) * 1997-10-09 1999-04-30 Sanden Corp 物品収納管理システム
JP2010269860A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Ishida Co Ltd ピッキングシステム
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