JPH09150082A - 塗装ブース - Google Patents

塗装ブース

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JPH09150082A
JPH09150082A JP7314214A JP31421495A JPH09150082A JP H09150082 A JPH09150082 A JP H09150082A JP 7314214 A JP7314214 A JP 7314214A JP 31421495 A JP31421495 A JP 31421495A JP H09150082 A JPH09150082 A JP H09150082A
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JP
Japan
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water
paint mist
filter
chamber
booth
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JP7314214A
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English (en)
Inventor
Koichi Kubo
航一 久保
Takao Ogawa
隆夫 小川
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SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Original Assignee
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
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  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料ミスト除去室に導入された塗料ミストを
効率よく除去することが可能な塗料ブースを提供する。 【解決手段】 前面が開放された箱形のブース本体と、
前記ブース本体の底部に配置された水槽と、前記ブース
本体を区画し、開放側に塗装室、その背面側に塗料ミス
ト除去室をそれぞれ形成するための水流板と、前記ブー
ス本体の上部に配置され、前記前記塗装室から前記水流
板下端の隙間を通して前記除去室内に流れる空気流を形
成するための排気手段と、前記除去室内を上昇する塗料
ミストに水を噴射するための第1水噴射手段と、前記塗
料ミスト除去室内に前記第1噴射手段の上方に位置する
ように配置されたフィルタと、前記フィルタに水を噴射
するための第2噴射手段と、前記第1、第2の噴射手段
および前記水流板の前記塗装室側面に前記水槽内の水を
供給するための供給手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の部品表面に
スプレー塗装する際に使用される塗装ブースに関し、特
に塗料ミストを除去する構造を改良した塗装ブースに係
わる。
【0002】
【従来の技術】各種部品の表面にスプレー塗装する際に
は、塗料の飛散による作業環境の悪化を防止するために
飛散した塗料を周囲に拡散させずに回収する塗装ブース
が使用されている。このような塗装ブースは、従来より
次のような構造のものが知られている。
【0003】すなわち、従来の塗装ブースは前面が開放
された箱形のブース本体と、前記ブース本体の底部に配
置された水槽と、前記水槽から上方に延出して前記ブー
ス本体を区画し、開放側に塗装室、その背面側に塗料ミ
スト除去室をそれぞれ形成するための水流板と、前記ブ
ース本体の上部に配置され、前記塗料ミスト除去室内の
塗料ミストを含む空気を上方に向けて排気するための排
気ファンと、前記塗料ミスト除去室内を上昇する塗料ミ
ストに水を噴射するための広角ノズルシャワーと、前記
塗料ミスト除去室内に前記ノズルシャワーの上方に位置
するように配置され、多数の邪魔板からなるエルミネー
タと、前記ノズルシャワーおよび前記水流板の前記塗装
室側面に前記水槽内の水をそれぞれ供給するためのポン
プおよび配管系統とを備えた構造を有する。なお、前記
水流板の下端は前記水槽の水面から所望の隙間をあけて
位置されている。
【0004】上述した構造の塗装ブースの動作を次に説
明する。作業者は、前記塗装室内でスプレーガンを前記
水流板に向けながら所望の部品表面に塗装する。この塗
装作業において、排気ファンを駆動すると、前記塗装室
から前記水流板下端の隙間を通して前記塗料ミスト除去
室に向かう空気の流れが形成されるため、前記塗装室内
の塗料ミストは前記流れに沿って前記水流板側に強制的
に移動される。前記水流板の上部には、前記ポンプおよ
び配管系統により前記水槽内の水が供給され、前記塗装
室側の水流板の面に水流(ウォータカーテン)が形成さ
れているため、前記塗料ミストの大部分は前記ウォータ
カーテンに沿って下方に移動し、前記水槽内に落下回収
される。一方、前記ウォータカーテンで除去し切れなか
った塗料ミストは前記空気の流れに乗って前記除去室内
に流入され、上部の排気ファンに向かって上昇する。前
記除去室を上昇する塗料ミストは、前記除去室内に配置
されたノズルシャワーからの水の噴射を受け、さらに多
数の邪魔板からなるエルミネータを通過する。
【0005】しかしながら、前記塗装ブースは塗料ミス
ト除去室内に広角ノズルシャワーおよびエリミネータを
それぞれ上下に配置した構造であるため、空気の流れに
乗って前記除去室内に流入された塗料ミストは十分に除
去されずに排気ファンに導入される。すなわち、前記ノ
ズルシャワーから前記除去室内を上昇する塗料ミストに
向けて水を噴射しても、前記塗料ミストの全てを効率よ
く洗い落とすことができないため、相当量の塗料ミスト
がその上の前記エルミネータに導入される。このエルミ
ネータは、単に多数の邪魔板を組み合わせた構造になっ
ているため、その表面で捕獲される塗料ミストも限られ
る。このため、前記ノズルシャワーおよびエルミネータ
で十分に除去されない塗料ミストが前記排気ファンに導
入される。したがって、従来の塗装ブースは次のような
問題点があった。
【0006】(1) 排気ファンの表面に塗料ミスト除去室
から持ち込まれた塗料ミストが付着するため、排気ファ
ンの回転バランスが崩れたり、負荷が高くなって故障し
易くなる。
【0007】(2) エリミネータの邪魔板に塗料ミストが
付着されると、塗料ミストの流路長が短くなるため、前
記邪魔板に付着、捕獲されずにそのまま排気ファンに導
入される塗料ミストの量が多くなる。
【0008】前記(1) 、(2) の問題を回避する目的で排
気ファンおよびエリミネータに付着した塗料を除去する
ためのメンテナンスを頻繁に行う必要がある。その結
果、塗装ブースの稼働率が低下する。 (3) 前記排気ファンに導入された塗料ミストは、その一
部が大気にそのまま排出されるため、大気汚染を招く恐
れがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗料ミスト
除去室に導入された塗料ミストを効率よく除去すること
が可能な塗料ブースを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる塗装ブー
スは、前面が開放された箱形のブース本体と、前記ブー
ス本体の底部に配置された水槽と、前記水槽から上方に
延出して前記ブース本体を区画し、開放側に塗装室、そ
の背面側に塗料ミスト除去室をそれぞれ形成するための
水流板と、前記ブース本体の上部に配置され、前記塗装
室から前記水流板下端の隙間を通して前記塗料ミスト除
去室内に流れる空気流を形成するための排気手段と、前
記塗料ミスト除去室内を上昇する塗料ミストに水を噴射
するための第1水噴射手段と、前記塗料ミスト除去室内
に前記第1噴射手段の上方に位置するように配置され、
耐食性材料からなる線を多数積層した構造を有するフィ
ルタと、前記フィルタに水を噴射するための第2噴射手
段と、前記第1、第2の噴射手段および前記水流板の前
記塗装室側面に前記水槽内の水をそれぞれ供給するため
の供給手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0011】このような本発明に係わる塗装ブースによ
れば、塗料ミスト除去室に第1、第2の水噴射手段を挟
んでステンレス線のような耐食性材料からなる線を多数
積層した構造を有するフィルタを配置し、前記フィルタ
にその上方の第2水噴射手段から水を噴射することによ
って、前記除去室を上昇する塗料ミストは前記フィルタ
の絡み合った線間に形成された下方に流動する液層部に
捕獲され、さらに捕獲された塗料ミストは液滴となって
前記フィルタ下面から落下する。その結果、前記除去室
を上昇する塗料ミストを前記水が噴射されているフィル
タにより良好に捕獲し、下方の水槽に落下・回収するこ
とができる。
【0012】また、前記フィルタは第2水噴射手段から
噴射された水により常時、洗われているため、フィルタ
自体に塗料が付着して汚染されたり、流路が目詰まりし
たするのを防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係わる塗装ブースを図1〜図
5を参照して説明する。前面が開放された箱形のブース
本体1は、底部に水槽2が配置されている。前面側のブ
ース本体1の両側壁および天板は、前記水槽2より前方
に向かって延出している。前記水槽2は、前記ブース本
体1の背面からさらに後方に向かって延出され、かつ前
記ブース本体1で囲まれた上面部分は開口されている。
仕切板3は、図1、図2に示すように前記水槽2内に前
記ブース本体1の背面に沿って途中まで配置され、前記
ブース本体1で囲まれた前記水槽2部分と前記本体1背
面から延出した前記水槽2部分とを部分的に区画してい
る。前記仕切板3で囲まれた前記水槽2の延出部分は、
図3に示すように前記本体1の背面と直交する面に濾過
フィルタ4が配置されている。
【0014】樋状のオーバーフロー槽5は、前記ブース
本体1の天板にその前面と略平行になるように取付けら
れている。水流板6は、前記ブース本体1の前面と略平
行に上下に配置され、前記ブース本体1の開放側に位置
する塗装室7と、その背面側に位置する塗料ミスト除去
室8とに区画している。前記水流板6は、前記ブース本
体1の両側壁に固定されている。また、前記水流板6は
下端が前記水槽2の水面から所望の隙間をあけて位置
し、かつ上端が前記ブース本体1の背面側に向けて屈曲
されている。前記水流板6の上端は、前記オーバーフロ
ー槽5の上面に取付けられている。整流板9は、前記ブ
ース本体1の天板から前記ブース本体1の前面と略平行
になるように吊下され、かつその下端は前記水流板6上
端の屈曲部から所望の隙間をあけて位置されている。
【0015】ポンプ、例えば渦巻ポンプ10は、前記ブ
ース本体1に隣接して設置されている。吸引管11は、
その一端が前記ポンプ10の吸引口に連結され、かつ他
端が前記仕切板3および前記濾過フィルタ4で仕切られ
た前記水槽2部分に挿入されている。配管12は、前記
ポンプ10の吐出口に連結されている。前記配管12
は、上方に延出され、前記樋5に沿って水平方向に屈曲
され、さらに下方に向けて屈曲され、その端部が前記水
槽2の延出部分に挿入されている。上下に配列された第
1〜第3の分岐配管13〜15は、前記ブース本体1の
両側壁および前記塗料ミスト除去室8を前記ブース本体
1の前面に平行になるように貫通し、かつそれらの両端
は垂直方向に延びる前記配管12部分に連結されてい
る。水量調節バルブ16〜18は、前記ポンプ10から
垂直方向に延びた配管12部分近傍の前記第1〜第3の
分岐配管13〜15部分にそれぞれ介装されている。複
数の対をなす水噴射ノズル19は、前記各分岐配管13
〜15にそれぞれ直交するように連結されている。仕切
バルブ20は、前記第3分岐管15の連結部から上方に
位置する上方に延びる前記配管12部分に介装されてい
る。複数の分岐管21は、上端が水平方向に延びる前記
配管12部分に連結され、下端が前記オーバーフロー槽
5内に向けて延出されている。水量調節バルブ22は、
前記各分岐管21に介装されている。仕切バルブ23
は、下方に延びる前記配管12の下部付近に介装されて
いる。
【0016】第1、第2のフィルタ24、25は、前記
第1、第2の分岐配管13、14間および前記第2、第
3の分岐配管14、15間の前記ミスト除去室7内にそ
れぞれ配置され、前記ブース本体1の両側壁および背壁
に固定されている。前記各フィルタ24、25は、図4
および図5に示すように耐食性材料からなる線、例えば
ステンレス線26をループ状にして絡ませた編状体27
を複数積層した構造を有する。
【0017】四角台推形状をなす排気筐体28は、前記
ブース本体1の天板に設置されている。前記排気筐体2
8が位置する前記天板には、排気口(図示せず)が開口
されている。排気ファン(図示せず)が内蔵された円筒
状排気部29は、前記排気筐体28の背面に連結されて
いる。
【0018】次に、本発明に係わる塗装ブースの動作を
説明する。仕切バルブ20を開き、第1〜第3の分岐配
管13〜15に介装された水量調節バルブ18〜19お
よび多数の分岐管21に介装された水量調節バルブ22
の開度調節を行った後、渦巻ポンプ10を駆動すると、
水槽2内の水が吸引管11、配管12および前記各分岐
配管13〜15に供給され、前記各分岐配管13〜15
に連通された水噴射ノズル19から塗料ミスト除去室8
に水が噴射される。同時に前記配管12および複数の分
岐管20を通して水がオーバーフロー槽5に供給され、
ここに供給された水は水流板6上端と整流板9の隙間を
通してオーバーフローされ、前記水流板6前面に沿って
流れてウォータカーテンを形成する。また、円筒状排気
部29に内蔵された図示しない排気ファンを回転する
と、排気筐体28およびブース本体1の天板の排気口を
通して前記塗料ミスト除去室8内の空気が吸引される。
この吸引により塗装室7から前記水流板6下端と前記水
槽2の水面の隙間を通して前記塗料ミスト除去室8に向
かう空気の流れが形成される。
【0019】このような前記水噴射ノズル19からの塗
料ミスト除去室8への水の噴射、前記水流板6前面への
ウォータカーテンの形成および前記塗装室7、前記水流
板6下端を通しての前記塗料ミスト除去室8への空気流
の形成において、作業者が前記塗装室7内でスプレーガ
ンを前記水流板6に向けながら所望の部品表面に塗装を
行なうと、前記塗装室7内の塗料ミストは前記空気流に
より前記水流板6側に強制的に移行される。前記水流板
6の前面にはウォータカーテンが形成されているため、
前記塗料ミストの大部分は前記ウォータカーテンに沿っ
て下方に移動し、前記水槽2内の水に落下・回収され
る。
【0020】一方、前記ウォータカーテンで除去し切れ
なかった塗料ミストは前記空気流に乗って前記除去室8
内に流入され、上昇される。前記除去室8内を上昇する
塗料ミストは、最初に第1分岐配管13に連通する複数
の水噴射ノズル19からの水の噴射を受けて噴射水と共
に下方に落下して前記水槽2内の水に回収される。前記
噴射水で除去されなかった塗料ミストは、図5に示すよ
うに第1フィルタ24に導入される。前記第1フィルタ
24は、ステンレス線26をループ状にして絡ませた編
状体27を複数積層した構造を有し、かつその上方の第
2分岐配管14と連通した複数の水噴射ノズル19から
水が噴射されるため、前記フィルタ24の絡み合ったス
テンレス線26間に下方に流動する液層部30が形成さ
れる。ただし、前記塗料ミスト除去室8内は前記排気フ
ァンにより上方に向かう空気流が生じているため、前記
液層部30内には空気の流路が形成される。このような
第1フィルタ24に導入された塗料ミストは、下方流動
する前記液層部30に捕獲され、さらに捕獲された塗料
ミストは前記フィルタ24下面から液滴31と共に落下
する。このため、前記除去室8を上昇するほぼ全ての塗
料ミストは前記水が噴射されている第1フィルタ24に
より良好に捕獲され、下方の水槽2に落下・回収され
る。また、前記フィルタ24は前記複数の水噴射ノズル
19から噴射された水により常時、洗われている、つま
り流動する液層部30により洗われているため、前記フ
ィルタ24自体に塗料が付着・滞留して目詰まりを生じ
るのを防止することができる。
【0021】前記第1フィルタ24を通過した空気(塗
料ミストを殆ど含まない)は前記除去室8内をさらに上
昇し、第3分岐配管15と連通する水噴射ノズル19か
ら水が噴射された第2フィルタ25に導入され、ここで
前述した第1フィルタ24と同様な作用により残留塗料
ミストの捕獲、下方の第1フィルタ24への落下がなさ
れる。前記第2フィルタ25を通過した清浄な空気は前
記排気筐体28および排気ファン(図示せず)が配置さ
れた円筒状排気部29を通して外部に排出される。
【0022】なお、前記水流板6のウォータカーテンと
共に落下された塗料ミストを含む水および前記塗料ミス
ト除去室8内の第1フィルタ24から落下された塗料ミ
ストを含む水は前記水槽2内の濾過フィルタ4を通過す
る際に前記塗料ミストが除去される。このため、仕切板
3および前記濾過フィルタ4で区画され、前記ポンプ1
0の吸引管11が挿入される前記水槽2部分には清浄な
水が導入される。
【0023】また、塗装作業の終了時に上方に延びる配
管12部分に介装された仕切バルブ20を閉じ、下方に
延びる配管12部分に介装された仕切バルブ23を全開
してポンプ10を駆動すると、水は配管12、各分岐配
管13〜15および下方に延びる配管12部分を通して
循環排出されるため、前記各分岐配管13〜15の清掃
がなされる。前記各分岐配管13〜15に介装された水
量調節バルブ16〜18および上方に延びる配管12部
分に介装された仕切バルブ20を閉じ、下方に延びる配
管12部分に介装された仕切バルブ23を全開してポン
プ10を駆動すると、水は配管12全体を通して循環排
出されるため、前記配管12(特に、水平部分)の清掃
がなされる。
【0024】したがって、本発明の塗装ブースによれば
塗料ミスト除去室8内を上昇する塗料ミストを水噴射ノ
ズル19から水が噴射される第1フィルタ24により確
実に除去して水槽2内で回収することができるため、次
のような効果を奏する。
【0025】(1) 円筒状排気部29に内蔵された排気フ
ァンに塗料ミスト除去室8から塗料ミストが持ち込まれ
ないため、前記排気ファンへの塗料の付着を防止するこ
とができる。その結果、長期間の塗装ブースの使用にお
いて塗料の付着に起因する排気ファンの回転バランスの
崩れ、負荷の増大を防止することができる。
【0026】(2) 排気筐体28および円筒状排気部29
の内面に塗料ミストが付着するのを防止することができ
る。 (3) 塗料ミスト除去室8内に配置されたフィルタ24
は、下方に流動する液層部30により常時洗われている
ため、塗料ミストが付着されて流路が目詰まりするのを
防止することができる。
【0027】前記(1) 〜(3) の点から塗装ブースのメン
テナンスの頻度を低減できるため、塗装ブースの稼働率
を向上することができる。 (4) 前記排気ファンから外部に塗料ミストを排出するの
をほぼ防止できるため、環境汚染を防止することができ
る。
【0028】なお、前記実施例では第1フィルタ24の
上方に第2フィルタ25を配置し、その上に第3分岐配
管15と連通する複数の水噴射ノズル19を配置した構
造にしたが、これらの第2フィルタ、複数の水噴射ノズ
ル19が連通された第3分岐配管15を省略してもよ
い。
【0029】前記実施例では、ステンレス線26をルー
プ状にして絡ませた編状体27を複数積層した構造を有
する第1、第2のフィルタ24、25を用いたが、ステ
ンレス線に代えてアルミニウム線、ポリテトラフルオロ
エチレンのようなフッ素樹脂からなる線を用いて編状体
を構成してもよい。前記編状体は耐食性材料からなる線
をループ状にして絡ませたの形状に限らず、一般的な目
開きが四角形や菱形にした網としてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば塗
料ミスト除去室に導入された塗料ミストを効率よく除去
することができ、排気ファン等のメンテナンス頻度の低
減による稼働率を向上および環境汚染の防止を図ること
が可能な塗料ブースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装ブースを示す斜視図。
【図2】図1の塗装ブースの側面図。
【図3】図1の塗装ブースのIII −III 線に沿う断面
図。
【図4】図1の塗装ブースに用いられるフィルタの上面
【図5】図1の塗装ブースに用いられるフィルタの機能
を説明するための断面図。
【符号の説明】
1…ブース本体、2…水槽、6…水流板、7…塗装室、
8…塗料ミスト除去室、11…渦巻ポンプ、12…配
管、13〜15…分岐配管、19…水噴射ノズル、2
4、25…フィルタ、26…ステンレス線、27…編状
体、28…円筒状排気部、30…液層部、31…液滴。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開放された箱形のブース本体と、 前記ブース本体の底部に配置された水槽と、 前記水槽から上方に延出して前記ブース本体を区画し、
    開放側に塗装室、その背面側に塗料ミスト除去室をそれ
    ぞれ形成するための水流板と、 前記ブース本体の上部に配置され、前記塗装室から前記
    水流板下端の隙間を通して前記塗料ミスト除去室内に流
    れる空気流を形成するための排気手段と、 前記塗料ミスト除去室内を上昇する塗料ミストに水を噴
    射するための第1噴射手段と、 前記塗料ミスト除去室内に前記第1噴射手段の上方に位
    置するように配置され、耐食性材料からなる線を多数積
    層した構造を有するフィルタと、 前記フィルタに水を噴射するための第2噴射手段と、 前記第1、第2の噴射手段および前記水流板の前記塗装
    室側面に前記水槽内の水をそれぞれ供給するための供給
    手段とを具備したことを特徴とする塗装ブース。
JP7314214A 1995-12-01 1995-12-01 塗装ブース Pending JPH09150082A (ja)

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