JPH09150014A - 沈砂槽における沈砂吸引装置 - Google Patents

沈砂槽における沈砂吸引装置

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JPH09150014A
JPH09150014A JP30860195A JP30860195A JPH09150014A JP H09150014 A JPH09150014 A JP H09150014A JP 30860195 A JP30860195 A JP 30860195A JP 30860195 A JP30860195 A JP 30860195A JP H09150014 A JPH09150014 A JP H09150014A
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JP
Japan
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sand
pit
suction
detritus
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP30860195A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Shimizu
正 清水
Toshio Marunaka
俊夫 丸中
Kazuyoshi Masuda
和敬 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸込口並びに吸引管内における閉塞を防止す
るとともに、沈砂ピット内の沈砂を全量吸い出すことが
できる沈砂槽における沈砂吸引装置を提供する。 【解決手段】 沈砂槽1のピット4の開口部を覆って配
置するスクリーン8と、ピット4に滞留する沈砂を吸引
除去する吸引系9と、ピット4内に攪拌用空気を断続的
に供給する空気供給系11と、吸引系9をなす砂吸引管
13の吸込口付近に断続的に空気を供給する第2空気供
給系14とを備え、ピット4は側壁面が水平面に対して
60度以上に傾斜し、底部が吸引系をなす砂吸引管の断
面積の1〜3倍の狭小な面積を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、し尿処理場、浄水
場等の施設の沈砂槽に溜った砂を除去する技術に係り、
沈砂槽における沈砂吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、沈砂槽は収集し尿に含まれている
土砂類を除去する目的で設置されている。沈砂槽の沈砂
ピットに溜った砂の除去は、日常作業で最も非衛生的な
作業であるため、最近は自動の沈砂装置を設置するよう
になってきた。これまでの装置は、し尿を受入口から沈
砂槽へ投入し、沈砂槽において土砂類を沈殿させ、沈殿
物を沈砂ピットに堆積させる一方で、分離した上澄みの
し尿を受入槽へオーバーフローさせて通常の処理を行っ
ている。
【0003】堆積した土砂は、沈砂槽内に設けた土砂の
吸引用の固定配管である砂吸引管を通して真空ポンプや
サンドポンプで吸い出し、別途に設けられた分離タンク
等に移送して洗浄、固液分離を行った後に取り出して埋
立処分等を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
においては、砂吸引管の吸込口が沈殿物に含まれた布、
木片等の夾雑物で閉塞されたり、沈殿した沈砂が圧密さ
れて締め固まることにより、沈砂を吸引することができ
なくなる問題があった。また、沈砂を連続的に吸引する
状態が続いて、配管内に占める砂の容積比が、空気ある
いは水分と比較してある程度大きくなると砂の流動性が
悪化し、抵抗が大きくなって吸い出しを円滑に行うこと
ができなくなる問題があった。このために、吸込口が夾
雑物によって閉塞したり、配管における砂の流動性が低
下して吸い出し不能となることがないように、常に監視
を行って吸引量の調整等の適宜の処置を行う必要があっ
た。さらに、砂吸引管を固定配置しているために、沈砂
ピット内の任意の場所を吸引することができず、沈砂ピ
ット内の全量を吸い出すことが出来ずに、吸引力の及ば
ない死角の領域に吸い残しが出る問題があった。
【0005】本発明は上記した課題を解決するもので、
吸込口並びに吸引管内における閉塞を防止するととも
に、沈砂ピット内の沈砂を全量吸い出すことができる沈
砂槽における沈砂吸引装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の沈砂槽における沈砂吸引装置は、原水
の流入する受入部と受入部に続く下流側に位置して沈砂
が滞留するピットとを有する沈砂槽において、ピットに
滞留する沈砂をピットの底部付近に開口した吸込口を通
して吸引除去する吸引系と、ピットの底部付近に開口す
る空気吹込口を通してピット内に攪拌用空気を断続的に
供給する空気供給系とを設けた構成としたものである。
【0007】吸引系をなす砂吸引管の吸込口付近に断続
的に空気を供給する第2空気供給系を設けた構成とした
ものである。ピットは、側壁面が水平面に対して60度
以上に傾斜し、底部が吸引系をなす砂吸引管の断面積の
1〜3倍の狭小な面積を有する構成としたものである。
【0008】沈砂槽は、ピットの下流側壁体に越流部を
有し、ピットの開口部を覆って配置するスクリーンを、
ピット開口部の上流側縁部から越流部の下部近傍にわた
って設けた構成としたものである。
【0009】上記した構成により、沈砂槽においては、
受入部に流入した原水中から比重の大きな固形分が沈降
分離し、沈降する固形分がピットに流入して滞留する。
吸引系は、ピットに滞留する沈降物である沈砂を吸込口
を通して吸引除去する。
【0010】この間に、空気供給系が空気吹込口を通し
て断続的に供給する攪拌用空気がピット内に滞留する沈
砂を攪拌するので、沈砂が圧密されて締め固まることが
なく、吸込不能に陥ることがない。
【0011】また、第2空気供給系が砂吸引管の吸込口
付近に断続的に空気を上方に向けて供給することによ
り、配管内おける沈砂が管壁面から離間して流れの中に
浮揚し、沈砂の流動抵抗が減少するので、沈砂を連続的
に吸引することにより管における砂の容積比が大きくな
っても、円滑な吸引を続けることができる。
【0012】また、ピットに沈降する沈降物は、ピット
の側壁面に案内されて狭小な底部に導かれる。このと
き、底部は狭小な面積であるので、底部の全域を吸込口
の開口前方における吸引力の影響する領域内に含むこと
ができ、沈砂の全てを吸引除去することが可能である。
【0013】また、ピットの上部に設けたスクリーン
が、原水中に含まれる布や木片等の夾雑物を捕捉して除
去するので、吸込口が閉塞することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。沈砂槽1は、原水2の流入する受入
部3と、受入部3に続く下流側に位置して沈砂が滞留す
るピット4とを有している。受入部3の天井部には受入
口5が設けてあり、受入部3の底面はピット4に向けて
緩やかな下り勾配の傾斜面をなしている。沈砂槽1は、
ピット4の下流側壁体1aを介して受入槽6と隣接して
おり、下流側壁体1aに受入槽6への越流部7を有して
いる。沈砂槽1の内部には、ピット4の開口部を覆って
配置するスクリーン8がピット開口部の上流側縁部から
越流部7の下部近傍にわたって設けてあり、スクリーン
8は目幅が20〜50mmのものである。
【0015】ピット4は底部付近に、沈砂を吸引除去す
る吸引系9の吸込口10が開口するとともに、攪拌用空
気を断続的に供給する空気供給系11の空気吹込口12
が開口しており、吸引系9をなす砂吸引管13は呼び径
が65から150Aで、砂吸引管13の吸込口10の付
近には、空気を断続的に供給する第2空気供給系14が
接続してある。ピット4は、側壁面4aが水平面に対し
て60度以上に傾斜し、底部4bが砂吸引管13の断面
積の1〜3倍の狭小な面積を有している。
【0016】吸引系9は、砂吸引管13と、砂吸引管1
3に接続した砂吸引ブロワ15とからなり、砂吸引ブロ
ワ15に替えてサンドポンプを使用することも可能であ
る。空気供給系11は、空気供給管16と、空気供給管
16に接続した空気吹込ブロワ17と、空気供給管16
の途中に介装した第1開閉バルブ18とからなり、第2
空気供給系14は、空気供給源として空気吹込ブロア1
7を共用するものであり、空気供給管16の途中から分
岐した第2空気供給管19と、第2空気供給管19の途
中に介装した第2開閉バルブ20とを備えており、空気
吹込ブロワ17に替えてポンプを使用することも可能で
ある。
【0017】以下、上記構成における作用を説明する。
原水2であるし尿は受入口5から沈砂槽1の受入部3に
流入し、受入部3に流入した原水2中から比重の大きな
固形分である土砂が沈降分離し、沈降する固形分がピッ
ト4に流入して滞留する一方で、上層を流れる原水2が
越流部7から受入槽6へ越流する。
【0018】このとき、ピット4の上部に設けたスクリ
ーン8が原水2に含まれる布や木片等の夾雑物を捕捉し
て除去するので、ピット4内へ吸込口10を閉塞させる
ような異物が流入することを防止でき、一部の夾雑物が
越流部7から受入槽6へ越流する。ピット4に沈降する
沈降物は、ピット4の側壁面4aに案内されて狭小な底
部4bに導かれる。
【0019】吸引系9は、ピット4に滞留する沈降物で
ある沈砂を、砂吸引ブロワ15によって発生する吸引力
により砂吸引管13を通して吸込口10から吸引して除
去する。このとき、ピット4の底部4aは狭小な面積で
あるので、底部4aの全域を吸込口10の開口前方にお
ける吸引力の影響する領域内に含むことができ、沈砂の
全てを吸引除去することが可能である。
【0020】この間に、第1開閉バルブ18と第2開閉
バルブ20を交互に開閉し、ピット4および砂吸引管1
3に断続的に空気を供給する。つまり、第1開閉バルブ
18を開放し、第2開閉バルブ20を閉栓する状態で、
空気供給系11は、空気吹込ブロワ17によって送気す
る攪拌用空気を空気供給管16を通して空気吹込口12
からピット4内に供給する。この攪拌用空気がピット4
内に滞留する沈砂を攪拌するので、沈砂が圧密されて締
め固まることがなく、吸引系9が吸込不能に陥ることが
ない。
【0021】第1開閉バルブ18を閉栓し、第2開閉バ
ルブ20を開放する状態において、第2空気供給系14
は、第2空気供給管19を通して砂吸引管13の吸込口
10の付近に空気を上方に向けて供給する。この空気が
配管内おける沈砂が管壁面から離間して流れの中に浮揚
して沈砂の流動抵抗が減少し、沈砂を連続的に吸引する
ことにより配管内における沈砂の容積比が大きくなって
も、円滑な吸引を続けることができる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、空気
供給系から断続的に供給する攪拌用空気がピット内の沈
砂を攪拌して圧密を抑制するので、沈砂が締め固まって
吸込不能に陥ることがない。第2空気供給系から断続的
に供給する空気が配管内おける沈砂を管壁面から離間さ
せて流れの中に浮揚させるので、沈砂の流動抵抗が減少
して連続して円滑な吸引を続けることができる。ピット
に沈降する沈降物を側壁面で案内して狭小な底部に導く
ことにより、沈砂の全てを吸引除去することが可能であ
る。スクリーンにより布や木片等の夾雑物を捕捉して除
去するので、吸込口が閉塞することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す沈砂槽における沈砂吸
引装置の断面図である。
【図2】同実施形態の沈砂槽における沈砂吸引装置の平
断面図である。
【符号の説明】
1 沈砂槽 2 原水 3 受入部 4 ピット 7 越流部 8 スクリーン 9 吸引系 10 吸込口 11 空気供給系 12 吹込口 13 砂吸引管 14 第2空気供給系 15 砂吸引ブロワ 16 空気供給管 17 空気吹込ブロワ 18 第1開閉バルブ 19 第2空気供給管 20 第2開閉バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水の流入する受入部と受入部に続く下
    流側に位置して沈砂が滞留するピットとを有する沈砂槽
    において、ピットに滞留する沈砂をピットの底部付近に
    開口した吸込口を通して吸引除去する吸引系と、ピット
    の底部付近に開口する空気吹込口を通してピット内に攪
    拌用空気を断続的に供給する空気供給系とを設けたこと
    を特徴とする沈砂槽における沈砂吸引装置。
  2. 【請求項2】 吸引系をなす砂吸引管の吸込口付近に断
    続的に空気を供給する第2空気供給系を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の沈砂槽における沈砂吸引装置。
  3. 【請求項3】 ピットは、側壁面が水平面に対して60
    度以上に傾斜し、底部が吸引系をなす砂吸引管の断面積
    の1〜3倍の狭小な面積を有することを特徴とする請求
    項1または2記載の沈砂槽における沈砂吸引装置。
  4. 【請求項4】 沈砂槽は、ピットの下流側壁体に越流部
    を有し、ピットの開口部を覆って配置するスクリーン
    を、ピット開口部の上流側縁部から越流部の下部近傍に
    わたって設けたことを特徴とする請求項1,2,3の何
    れか一項記載の沈砂槽における沈砂吸引装置。
JP30860195A 1995-11-28 1995-11-28 沈砂槽における沈砂吸引装置 Pending JPH09150014A (ja)

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JP (1) JPH09150014A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168203A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Takuma Co Ltd 沈砂処理設備と沈砂処理方法
CN102794038A (zh) * 2012-08-01 2012-11-28 江苏通用环保集团有限公司 自吸式吸泥机的吸泥管流量调节装置

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