JPH09148861A - 音響機器 - Google Patents

音響機器

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JPH09148861A
JPH09148861A JP30623595A JP30623595A JPH09148861A JP H09148861 A JPH09148861 A JP H09148861A JP 30623595 A JP30623595 A JP 30623595A JP 30623595 A JP30623595 A JP 30623595A JP H09148861 A JPH09148861 A JP H09148861A
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signal
output
audio
level
determination
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JP30623595A
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Masahiro Kudose
雅弘 久戸瀬
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続先のインピーダンスに応じて出力する音
声信号の状態を調整でき、接続機器を変更する際の手間
を削減できる音響機器を実現する。 【解決手段】 種別判定部25および挿入判定部24
は、ヘッドホンジャックへアナログ用のプラグが挿入さ
れたことを検出する。これに基づき、矩形波生成部27
は、矩形波を出力する。低域通過フィルターが、この矩
形波を正弦波のインピーダンス判定用信号に変換した
後、増幅器が増幅して上記ジャックから出力する。検波
回路は、上記判定用信号の信号レベルを検波して直流レ
ベルに変換する。検波信号判定部29は、検波信号の直
流レベルから接続機器の入力インピーダンスを判断す
る。これに基づき、レベル算出部30は、音声信号の出
力レベルや低音強調レベルを算出し、機器機能部へ低音
レベルを指示すると共に、減衰器へ減衰量を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライン出力ケーブ
ルに接続された他の音響機器やヘッドホンなど、入力イ
ンピーダンスの異なる機器に接続可能な音響用機器に関
し、特に、上記各接続機器への出力端子を共用している
音響機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ラジオや8mmVTRなどの
音響機器は、ライン出力ケーブルを介して接続されるア
ンプなど、他の音響機器や、イヤホンやヘッドホンなど
の機器を接続して使用されており、これらを接続するた
めに、ヘッドホンジャックやイヤホンジャック、ライン
出力ケーブルの接続端子など種々の出力端子を備えてい
る。さらに、携帯音響機器など、小型化が要求される音
響機器では、各接続機器への出力端子を共用したものも
広く普及している。
【0003】ところが、イヤホンやヘッドホンなど、モ
ノラル音声信号とステレオ音声信号とのように、異なる
出力形式の出力端子を共用した場合、使用者は、接続機
器に応じて音響機器の出力形式を切り換える必要があ
る。そこで、切り換え時の手間を削減するために、例え
ば、実開昭62−141294号公報では、接続機器が
要求する出力形式を判別して出力端子の出力形式を切り
換える音響機器が開示されている。
【0004】ここで、出力形式を切り換える音響機器に
ついて説明する。図5に示すように、上記従来の音響機
器において、信号処理回路51は、ソース切り換えスイ
ッチ52を介し、モノラルおよびステレオの音声信号を
出力する。これらの信号は、ヘッドホン/イヤホン切り
換えスイッチ(以下では、単にスイッチと称する)53
によって、いずれか一方が選択された後、各信号線54
a・54bを介して、出力端子であるジャックのR端子
55aおよびL端子55bへ、それぞれ伝えられる。ま
た、上記ジャックには、接地端子55cと挿入検知端子
55dとが設けられており、図示しないイヤホンプラグ
やヘッドホンプラグ56などのプラグが挿入されたか否
かを検出できる。
【0005】プラグが挿入されていない状態では、ホー
ルド回路61は、プラグの挿入を示す挿入信号を挿入検
知端子55dから受け取っていない。この状態では、ホ
ールド回路61は、スイッチ53をイヤホン側に切り換
えている。
【0006】プラグが挿入されると、ホールド回路61
は、挿入検知端子55dから挿入信号を受け取り、一定
の検出期間Tが経過するまで、スイッチ53にイヤホン
側を選択させる。これにより、上記検出期間Tの間、ジ
ャックのL端子55bには、信号処理回路51からのモ
ノラル信号が印加され、R端子55aには、発振回路6
2からの信号が印加されている。
【0007】また、上記R端子55aへ印加された発振
回路62からの信号は、増幅回路63により増幅された
後、整流回路64および平滑回路65によって、略一定
電圧の検波信号へと変換される。コンパレータ66は、
この検波信号のレベルが予め定められた比較電位より大
きいか否かを判定し、これに基づいて、ヘッドホン・イ
ヤホン切り換え信号(以下では、単に切り換え信号と称
する)を上記ホールド回路61へ出力する。なお、上記
増幅回路63は、上記信号線54aへの影響を抑えるた
め、高入力インピーダンスのものが使用されており、そ
の増幅度は、各回路63・64・65で発生するノイズ
によりコンパレータ66が誤動作しないように、充分大
きく設定されている。
【0008】例えば、アナログのプラグであるイヤホン
プラグ(図示せず)をジャックへ挿入した場合、R端子
55aと接地端子55cとが、このイヤホンプラグを介
して短絡する。これにより、R端子55aの電位は略G
NDレベルとなり、増幅回路63へ信号が入力されな
い。したがって、上記検波信号のレベルは、上記比較電
位より低くなり、コンパレータ66は、イヤホンを示す
Lレベルの切り換え信号を出力する。
【0009】一方、図に示すように、ステレオのプラグ
であるヘッドホンプラグ56を上記ジャックへ挿入した
場合、R端子55aと接地端子55cとは、ヘッドホン
プラグ56の電気絶縁部56aによって、互いに絶縁さ
れている。したがって、発振回路62の出力が、そのま
ま増幅回路63へ印加され、上記検波信号のレベルは、
上記比較電位より高くなる。これに基づいて、コンパレ
ータ66は、ヘッドホンを示すHレベルの切り換え信号
をホールド回路61へ出力する。
【0010】ホールド回路61は、プラグが挿入されて
から所定の検出期間Tが経過すると、上記切り換え信号
に基づいてスイッチ53を切り換え、プラグが抜かれて
挿入信号が途絶えるまで、その状態を保持する。
【0011】これにより、音響機器は、R端子55aと
接地端子55cとが短絡しているか否かを検出して、イ
ヤホンプラグであるかヘッドホンプラグ56であるかを
区別すると共に、音声信号の出力形式をステレオとモノ
ラルとに切り換えることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の音響機器は、例えば、ヘッドホンプラグ56を介し
てヘッドホンへ接続されている場合と、ライン出力ケー
ブルを介してコンポなどのアンプと接続されている場合
とのように、同じ出力形式を持ち、入力インピーダンス
が互いに異なる接続機器を区別できない。
【0013】一般に、16Ωあるいは32Ωの入力イン
ピーダンスを持つヘッドホンを接続している場合、周波
数特性を示す低音強調レベルなどの音質、および音声出
力レベルは、音響機器が調整している。一方、47KΩ
の入力インピーダンスを持つライン出力ケーブルを介し
て上記アンプなどの他の機器へ接続する場合には、音響
機器は、出力レベルや音質など、音声信号の状態を調整
せず、そのまま出力する。したがって、音響機器は、そ
れぞれの場合において、互いに大きく異なる状態の音声
信号を出力する必要がある。
【0014】この結果、両者への出力端子を共用した場
合、使用者は、接続機器に応じて、音響機器が出力する
音声信号の状態を調整する必要があり、接続機器の切り
換え時の操作が煩雑になるという問題を生じている。
【0015】加えて、光信号用ケーブルが誤って挿入さ
れた場合でも、上記従来の音響機器は、挿入されたプラ
グがヘッドホンプラグ56であるか否かの判定を行うた
め、出力形式をステレオ側に切り換えるなど、誤動作す
る虞れがある。したがって、使用者は、モノラル信号へ
切り換える操作など、誤動作からの復帰処理を音響機器
へ指示する必要があり、操作がさらに煩雑になる。
【0016】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、接続先のインピーダンスに応
じて出力する音声信号の状態を調整でき、接続機器を変
更する際の手間を削減できる音響機器を実現することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る音
響機器は、上記課題を解決するために、入力インピーダ
ンスの異なる接続機器への音声信号の出力端子を共用し
ている音響機器において、以下の手段を講じたことを特
徴としている。
【0018】すなわち、所定の判定用信号を生成して、
上記出力端子から出力する信号出力手段と、上記信号出
力手段が出力端子へ出力した上記判定用信号の出力レベ
ルに基づいて、当該出力端子に接続された接続機器の入
力インピーダンスを判定する判定手段と、上記判定手段
の判定に基づいて、例えば、周波数特性を示す低音強調
レベルや出力レベルなど、上記出力端子から出力する音
声信号の状態を制御する音声信号制御手段とを備えてい
る。
【0019】上記構成においては、音響装置の出力端子
には、例えば、アンプなど、他の音響装置やヘッドホン
などの接続機器が、ライン出力ケーブルやヘッドホンプ
ラグなどを介して接続されている。この状態で、信号出
力手段は、所定の判定用信号を出力端子から出力する。
判定手段は、上記接続機器の入力インピーダンスに応じ
て変化する判定用信号の出力レベルを、例えば、検波回
路で直流レベルに変換するなどして検出し、これに基づ
いて、該接続機器の入力インピーダンスを識別する。音
声信号制御手段は、識別した入力インピーダンスに応じ
て、例えば、低音強調レベルなどで示される音声信号の
周波数特性や音声信号の出力レベルなど、上記出力端子
から出力する音声信号の状態を制御する。
【0020】それゆえ、音響装置は、接続機器の入力イ
ンピーダンスに応じた状態の音声信号を出力端子から接
続機器へ出力できる。したがって、最初に出力端子へ接
続した接続機器と、次に出力端子へ接続した接続機器と
で、入力インピーダンスが互いに異なる場合でも、音響
装置は、音声信号の状態を接続機器に応じて調整でき
る。この結果、接続機器の切り換え時の手間を大幅に削
減できる。
【0021】請求項2の発明に係る音響機器は、上記課
題を解決するために、請求項1の発明の構成において、
上記出力端子に接続機器が接続されているか否かを判定
し、接続検出時に上記信号出力手段へ判定用信号を出力
させる接続判定手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0022】上記構成によると、上記信号出力手段は、
上記接続判定手段が接続機器の接続を検出した場合に、
判定用信号を出力し、判定手段および音声信号制御手段
は、接続機器の入力インピーダンスに応じて、音声信号
の状態を調整する。
【0023】それゆえ、接続機器の接続中や接続機器が
接続されていない期間に、例えば、出力端子から出力さ
れる音声信号などに起因する判定手段および音声信号制
御手段の誤動作を防止できる。したがって、音響機器
は、接続機器が変化しない上記期間中、音声信号の不所
望な状態変更を防止できる。また、新たに機器が接続さ
れた場合、音響機器は、該接続機器に応じて、音声信号
の状態を確実に調整できる。
【0024】請求項3の発明に係る音響機器は、上記課
題を解決するために、請求項1または2の発明の構成に
おいて、上記出力端子は、光信号を伝送する光信号用ケ
ーブルが接続可能であり、上記光信号用ケーブルが上記
出力端子へ接続されているか否かを判定し、上記光信号
用ケーブルが接続されている場合、上記音声信号制御手
段に音声信号の制御を停止させる光ケーブル判定手段を
備えていることを特徴としている。
【0025】それゆえ、光信号用ケーブルが出力端子へ
接続された場合に、音声信号制御手段は、光ケーブル判
定手段の判定に従い、音声信号の状態を調整しない。こ
の結果、音響装置は、光信号用ケーブルの接続に起因す
る音声信号の誤調整を防止できる。
【0026】請求項4の発明に係る音響機器は、上記課
題を解決するために、請求項1、2または3の発明の構
成において、電源が投入された場合、上記信号出力手段
に上記判定用信号を出力させる電源監視手段を備えてい
ることを特徴としている。
【0027】音響装置の電源が投入された場合、電源監
視手段は、信号出力手段に、判定用信号を出力させ、判
定手段および音声信号制御手段は、接続機器の入力イン
ピーダンスに応じて、音声信号の状態を調整する。それ
ゆえ、電源切断時に接続機器が切り換えられた場合で
も、音響装置は、現在の接続機器に応じた状態の音声信
号を出力できる。したがって、電源切断期間中に接続機
器を切り換えた場合でも、入力インピーダンスの誤判定
を防止でき、音声信号の状態の誤調整を防止できる。
【0028】請求項5の発明に係る音響機器は、上記課
題を解決するために、請求項1、2、3または4の発明
の構成において、上記信号出力手段が出力する上記判定
用信号の周波数は、可聴外周波数に設定されていること
を特徴としている。
【0029】それゆえ、接続機器が判定用信号を再生し
ても、使用者は、これを聴くことができない。したがっ
て、接続機器の稼働中においても、使用者の耳に害を及
ぼすことなく、音響装置は、該接続機器の入力インピー
ダンスを判定でき、音声信号の状態を調整できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図4に基づいて説明すると以下の通りである。す
なわち、本実施形態に係る音響機器は、例えば、ラジオ
や8mmVTRなどの携帯音響機器であって、ヘッドホ
ンや他の音響機器など、入力インピーダンスの異なる機
器へ共通の出力端子を介して音声信号を出力できる。
【0031】図2に示すように、上記音響機器1は、音
響機器1の機能に応じて、ステレオの音声信号を発生さ
せる機器機能部2を備えており、この機器機能部2が出
力するLとRのステレオ信号は、音声出力レベルを調整
する減衰器3と、所定の増幅度で増幅する増幅器4を経
て、ヘッドホンジャック(以下では単にジャックと称す
る)5から出力される。
【0032】なお、上記増幅器4は、例えば、入力イン
ピーダンスが16Ωの音楽用ヘッドホンなど、入力イン
ピーダンスが低い音響機器を駆動できるものが使用され
ている。また、以下の説明では、説明の便宜上、機器機
能部2、減衰器3、増幅器4、およびジャック5それぞ
れの間において、Lチャンネルの音声信号を伝える信号
線をL信号線6a、Rチャンネルの音声信号を伝える信
号線をR信号線6bと総称する。
【0033】さらに、上記音響機器1は、機器機能部2
や減衰器3などを制御する制御回路7を備えている。制
御回路7は、機器機能部2を制御して、ステレオ信号の
周波数特性を示す低音強調レベルを調整すると共に、減
衰器3の減衰量を制御して、信号レベルを調整できる。
これにより、音響機器1は、ジャック5から、所望の信
号レベルと音質とを持つ音声信号を出力できる。
【0034】また、上記ジャック5は、例えば、φ3.
5mmのジャックであり、ヘッドホンプラグ8やライン
出力ケーブルのプラグ(図示せず)などのアナログプラ
グを接続できる。さらに、ジャック5には、図示しない
デジタル光ケーブルのプラグなどのデジタルプラグを挿
入することもできる。
【0035】上記ジャック5は、上記両信号線6a・6
bへ接続されたL端子5aおよびR端子5bと、常にG
NDレベルに保たれる接地端子5cとを備えており、上
記アナログプラグが挿入された場合、各端子5aないし
5cは、アナログプラグに設けられたL電極8a、R電
極8b、および接地電極8cと、それぞれ電気的に接続
される。これにより、音響機器1は、上記アナログプラ
グへ接続されたヘッドホンやアンプなどの接続機器(い
ずれも図示せず)ヘステレオ音声信号を出力できる。
【0036】さらに、ジャック5には、上記デジタルプ
ラグやアナログプラグなどのプラグが挿入されたか否か
を検出する挿入検知端子5dと、挿入されたプラグがア
ナログプラグか否かを検出するプラグ種別検出端子5e
とが設けられている。
【0037】上記挿入検知端子5dは、上記プラグが挿
入された場合、例えば、プラグに押圧されて導通するス
イッチなどによって、上記接地端子5cと短絡する。こ
の結果、上記挿入検知端子5dの電位は、プラグの未挿
入時と異なりGNDレベルになる。
【0038】また、上記プラグ種別検出端子5eは、上
記アナログプラグを挿入した場合、アナログプラグの接
地電極8cと電気的に接続するように形成されている。
これにより、アナログプラグを挿入した場合、プラグ種
別検出端子5eと接地端子5cとは、上記接地電極8c
を介して短絡される。一方、デジタルプラグでは、上記
アナログプラグの接地電極8cに対応する位置が非電導
体で覆われている。したがって、デジタルプラグを挿入
した場合、プラグ種別検出端子5eと接地端子5cとは
絶縁される。この結果、プラグ種別検出端子5eの電位
は、アナログプラグを挿入した場合と異なりGNDレベ
ルにならない。
【0039】上記挿入検知端子5dおよびプラグ種別検
出端子5eは、制御回路7のin2端子およびin3端
子へそれぞれ接続されており、制御回路7は、in2端
子およびin3端子の電位を監視することによって、プ
ラグの挿入/非挿入やプラグ種別を判別できる。
【0040】さらに、本実施形態に係る音響機器1は、
接続先インピーダンス検出動作のために、制御回路7が
out2端子から出力した矩形波を正弦波に変える低域
通過フィルター(以下ではL.P.F.と略称する)9
と、減衰器3と増幅器4との間の各信号線6a・6b
へ、L.P.F.9が出力する入力インピーダンス判定
用信号を印加するか否かを選択する出力スイッチ10と
を備えている。この出力スイッチ10は、制御回路7の
out3端子により制御され、上記各信号線6a・6b
には、制御回路7の指示に応じて入力インピーダンス判
定用信号が出力される。なお、以下では、入力インピー
ダンス判定用信号を単に判定用信号と略称する。
【0041】また、増幅器4の出力側の各信号線6a・
6bには、制御回路7のout3端子によって導通/遮
断が制御される入力スイッチ11を介し、判定用信号を
検波する検波回路12が接続されている。この検波回路
12は、上記判定用信号を整流・検波し、判定用信号の
信号レベルに対応した検波信号を制御回路7へ印加す
る。制御回路7は、in1端子へ印加された上記検波信
号の直流レベルから接続先インピーダンスを判断して、
音声信号の低音強調レベルを機器機能部2へ指示すると
共に音声信号の出力レベルを決定する減衰量を減衰器3
へ設定できる。
【0042】上記検波回路12は、例えば、上記入力ス
イッチ11が導通した場合に、上記L信号線6aへ一端
が接続される抵抗R1と、R信号線6bへ一端が接続さ
れる抵抗R2と、両抵抗R1・R2の他端がアノード側
に接続されたダイオードD1と、このダイオードD1の
カソード側に一端が接続され、他端が接地されたコンデ
ンサC1と、当該コンデンサC1に並列に設けられ、コ
ンデンサC1の電荷を放出する抵抗R3とを備えてい
る。これにより、入力スイッチ11が導通した場合、抵
抗R1およびR2は、各信号線6a・6bへ印加された
判定用信号の和信号をダイオードD1へ入力し、ダイオ
ードD1およびコンデンサC1は、入力信号の信号レベ
ルを直流レベルに変換し、両者の接続点の電位として上
記in1端子へ印加できる。この結果、制御回路7は、
判定用信号の信号レベル、すなわち、in1端子へ印加
される検波信号の直流レベルによって、ジャック5へ接
続された機器の入力インピーダンスを判別できる。
【0043】ここで、制御回路7の要部構成について説
明する。図1に示すように、制御回路7は、機器機能部
2を制御し、低音強調レベルなど、音声信号の音質を設
定する機器制御部21と、out1端子を介して減衰器
3の減衰量を設定する減衰器制御部22とを備えてい
る。これにより、制御回路7は、音響機器1が出力する
音声信号において、所望の出力レベルや低音強調レベル
を設定できる。
【0044】また、制御回路7には、音響機器1の電源
がオン状態にあるか否かを確認する電源確認部(電源監
視手段)23と、図2に示すジャック5の状態を検出す
る挿入判定部(接続判定手段)24および種別判定部
(光ケーブル判定手段)25と、上記各部23・24・
25の検出結果に応じて、判定用信号を出力する期間を
指示する判定用信号制御部26と、この指示に基づい
て、L.P.F.9へ矩形波を出力する矩形波生成部
(信号出力手段)27、並びに、出力スイッチ10およ
び入力スイッチ11を制御するスイッチ制御部28とが
設けられている。
【0045】上記挿入判定部24は、in3端子へ印加
される挿入信号から、上記ジャック5へプラグが挿入さ
れているか否かを判定できる。また、in3端子の電位
を監視して、プラグの挿入を検知できる。一方、上記種
別判定部25は、in2端子へ印加されるプラグ種別信
号から、上記ジャック5へ挿入されたプラグがアナログ
プラグであるかデジタルプラグであるかを判定できる。
【0046】また、上記判定用信号制御部26は、電源
のオン/オフやジャック5の状態に応じて、判定用信号
の出力を制御できる。判定用信号を出力する場合、スイ
ッチ制御部28は、上記両スイッチ10・11を導通さ
せ、矩形波生成部27や、図2に示す検波回路12な
ど、接続先インピーダンスを検出する回路を各信号線6
a・6bへ接続する。また、矩形波生成部27は、例え
ば、30KHzや40KHzなど、周波数が可聴外周波
数に設定された矩形波をout2端子から出力する。
【0047】この結果、当該矩形波から生成される判定
用信号は、上記各信号線6a・6bへ出力され、検波回
路12は、判定用信号を検波して検波信号を生成する。
なお、本実施形態に係る制御回路7では、判定用信号を
出力する場合、判定用信号制御部26が、減衰器制御部
22を介し、減衰器3の減衰量を最大に設定して、減衰
器3以降の各信号線6a・6bから機器機能部2を分離
している。
【0048】一方、判定用信号を出力しない場合、判定
用信号制御部26の指示に応じて、矩形波生成部27
は、矩形波の出力を停止し、スイッチ制御部28は、o
ut3端子を制御して両スイッチ10・11を遮断す
る。これにより、上記接続先インピーダンスを検出する
回路を上記各信号線6a・6bから分離できる。
【0049】さらに、制御回路7は、上記ジャック5へ
接続された機器の入力インピーダンスを上記検波信号の
直流レベルから判定する検波信号判定部(判定手段)2
9と、該判定に応じて、上記機器制御部21および減衰
器制御部22へ、音声信号の出力レベルや低音強調レベ
ルを指示するレベル算出部(音声信号制御手段)30と
を備えている。
【0050】上記検波信号判定部29は、in1端子の
電位が、予め設定された所定の判定レベルAより大きい
か否かを判定し、47KΩと高い入力インピーダンスを
持つライン出力ケーブル(図示せず)が上記ジャック5
に接続されているか、あるいは、図2に示すヘッドホン
プラグ8を介して、16Ωあるいは32Ωと低い入力イ
ンピーダンスを持つヘッドホン(図示せず)が接続され
ているかを判断する。
【0051】なお、上記判定レベルAは、接続先インピ
ーダンスが低い場合と高い場合とを区別できるように、
それぞれの場合の検波信号レベルの間に予め設定され
る。
【0052】これにより、制御回路7は、上記ジャック
5に接続された機器の入力インピーダンスに応じた低音
強調レベルおよび減衰量を機器機能部2および減衰器3
へ設定でき、音響機器1は、所望の周波数特性と出力レ
ベルを持つ音声信号を上記ジャック5から出力できる。
【0053】上記構成において、接続先インピーダンス
検出制御時の各部の動作を図3に示すフローチャートに
基づいて、ステップ毎に説明すると以下の通りである。
【0054】すなわち、最初のステップ1(以下では、
S1のように略称する)において、制御回路7の電源確
認部23は、音響機器1の電源がオン状態にあるか否か
を確認する。S1にて、電源オンを確認した場合、挿入
判定部24は、in3端子の電位を監視し、ジャック5
にプラグが挿入されたか否かを判定する(S2)。挿入
判定部24がプラグの挿入を検出した場合(in3端子
の電位がGNDレベルに変化した場合)、S3におい
て、種別判定部25は、in2端子の電位によって、挿
入されたプラグがアナログ用であるか否かを識別する。
【0055】S3にて、挿入されたプラグがアナログプ
ラグと判定した場合(in2端子の電位がGNDレベル
の場合)、続くステップS4およびS5では、判定用信
号制御部26は、矩形波生成部27およびスイッチ制御
部28へ判定用信号の出力を指示する。
【0056】具体的には、S4では、判定用信号制御部
26の指示により、スイッチ制御部28は、out3端
子を介して、図2に示す出力スイッチ10および入力ス
イッチ11を導通させる。これにより、L.P.F.9
は、増幅器4の入力側のL信号線6aおよびR信号線6
bと接続され、検波回路12は、増幅器4の出力側の各
信号線6a・6bとそれぞれ接続される。また、判定用
信号制御部26は、減衰器制御部22へ減衰量の増加を
指示し、減衰器制御部22は、out1端子を介して減
衰器3の減衰量を増加させる。これにより、判定用信号
の出力期間中、減衰器3は、機器機能部2からの音声信
号を減衰させる。この結果、当該音声信号の増幅器4へ
の混入を防止し、該異音による検波回路12の誤検出を
防止できる。
【0057】続いて、S5において、図1に示す矩形波
生成部27は、判定用信号制御部26の指示に応じて、
例えば、30KHzや40KHzなど、可聴外周波数に
設定された矩形波をout2端子より出力する(図4の
(a)の波形)。上記L.P.F.9は、この矩形波を
正弦波に変換し(図4の(b)の波形)、出力スイッチ
10を介して各信号線6a・6bへ出力する。増幅器4
は、この判定用信号を増幅した後、図1に示すジャック
5を介し、挿入されたアナログプラグへ出力する。
【0058】本実施形態では、判定用信号の周波数が可
聴外周波数に設定されているので、例えば、使用者がア
ナログプラグに接続されたヘッドホンを装着している場
合のように、接続機器から判定用信号が出力される場合
であっても、使用者は、この判定用信号を聴くことがで
きない。
【0059】一方、出力された判定用信号は、導通した
入力スイッチ11を介して、検波回路12へも印加され
る。検波回路12は、入力された判定用信号を整流・検
波して直流に変換する。変換した検波信号は、制御回路
7のin1端子へ印加され、図1に示す検波信号判定部
29は、in1端子の電位から検波信号の直流レベルを
読み取る(S6)。S6にて、検波信号判定部29が、
検波信号の直流レベル、すなわち、判定用信号の信号レ
ベルを読み取ると、矩形波生成部27は、矩形波の出力
を停止し、判定用信号の出力を停止させる(S7)。
【0060】ところで、出力された判定用信号の信号レ
ベルは、ジャック5へ挿入されたプラグの入力インピー
ダンスによって変化する。したがって、入力インピーダ
ンスが16Ωや32Ωのヘッドホンプラグ8を挿入した
場合と、47KΩの入力インピーダンスを持つライン出
力ケーブルを接続した場合とでは、判定用信号の信号レ
ベルは互いに異なり、上記検波回路12が生成する検波
信号の直流レベルもそれぞれ異なる。
【0061】例えば、ヘッドホンプラグ8を挿入した場
合、増幅器4は、図4に示す(c)の波形のように、比
較的小さな信号レベルの判定用信号を出力する。したが
って、上記検波回路12が出力する検波信号の直流レベ
ルも、(d)の波形のように、予め定められた判定レベ
ルAに比べて、低くなっている。
【0062】一方、ライン出力ケーブルを接続した場
合、図4に示す(e)の波形のように、判定用信号の波
形は、(c)の波形に比べて信号レベルが大きくなる。
また、(f)の波形のように、検波信号の直流レベル
も、(d)の波形に比べて高くなり、上記判定レベルA
を越えている。
【0063】そこで、S8において、検波信号判定部2
9は、上記S6で読み取った検波信号の直流レベルと上
記判定レベルAとを比較し、接続先インピーダンスを判
定している。
【0064】S8にて、判定用信号のレベルが上記判定
レベルA以下の場合、検波信号判定部29は、図2に示
すジャック5にヘッドホンプラグ8が挿入されていると
判断する。この場合、レベル算出部30は、音響機器1
が出力する音声信号の低音強調レベルや信号レベルをヘ
ッドホンプラグ8に応じて設定する。
【0065】すなわち、レベル算出部30は、図示しな
いマイクロコンピュータのRAMや不揮発性メモリなど
に、以前設定された音声出力レベルや低音強調レベルを
示すデータが記憶されているか否かを確認する(S
9)。データが記憶されている場合、レベル算出部30
は、機器制御部21によって、このデータに基づいた低
音強調レベルを機器機能部2へ指定すると共に、減衰器
制御部22によって、当該データが示す音声出力レベル
に基づいた減衰量を減衰器3に設定する(S10)。
【0066】これにより、音響機器1は、以前ヘッドホ
ンプラグ8が挿入されたときと同じ出力レベルおよび低
音強調レベルにて音声信号を出力する。なお、上記デー
タは、ヘッドホンプラグ8が挿入されたときのデータで
あり、ヘッドホンプラグ8が挿入されている間に、使用
者が音量や音質などを変更した場合に更新される。
【0067】また、S9にて、低音強調レベルなどを示
すデータが記憶されていない場合、レベル算出部30
は、S10と略同様に機器機能部2および減衰器3を制
御し、例えば、可変範囲のセンターなど、所定の初期レ
ベルに音声出力レベルを設定すると共に、例えば、機器
機能部2の低音強調回路(図示せず)を停止させるなど
して、低音強調レベルを所定のレベルに調整する(S1
1)。これにより、音響機器1は、予め定められた出力
レベルを持ち、周波数特性がフラットな音声信号を出力
する。
【0068】一方、上記S8において、直流レベルが判
定レベルAより大きい場合、検波信号判定部29は、図
2に示すジャック5へライン出力ケーブルが接続されて
いると判断する。この場合、レベル算出部30は、S1
0と略同様に機器機能部2および減衰器3を制御し、上
記低音強調回路を停止させると共に、減衰器3の減衰量
を最小にする(S12)。これにより、図2に示すジャ
ック5からは、周波数特性がフラットかつ音声出力レベ
ルが最大の音声信号が出力される。
【0069】上記S9ないしS12において、低音強調
レベルおよび減衰量の設定が終了すると、スイッチ制御
部28は、out3端子を介して、図2に示す出力スイ
ッチ10および入力スイッチ11を遮断させ(S1
3)、接続先インピーダンス検出動作は終了する。この
状態では、接続先インピーダンス検出動作に用いられる
L.P.F.9や検波回路12などは、L信号線6aお
よびR信号線6bから分離されており、音響機器1が音
声信号を出力する際の妨げとならない。
【0070】これにより、図2に示すヘッドホンプラグ
8やライン出力ケーブルのプラグなどのアナログプラグ
がジャック5へ挿入された場合、音響機器1は、接続先
インピーダンスに応じて、所望の信号レベルおよび周波
数特性を持つ音声信号を出力できる。
【0071】一方、挿入されたプラグがデジタルプラグ
の場合、in3端子の電位は、GNDレベルにならな
い。したがって、S3において、挿入判定部24は、挿
入されたプラグがアナログプラグではないと判断し、接
続先インピーダンス検出動作は終了する。この場合、図
1に示す音響機器1において、判定用信号は、L信号線
6aおよびR信号線6bへ印加されず、機器機能部2お
よび減衰器3は、低音強調レベルや減衰量を変更しな
い。これにより、デジタルプラグが挿入された場合に、
低音強調レベルや減衰量の不所望な変更を防止できる。
【0072】また、上記S2にて、挿入判定部24がプ
ラグの挿入を検出できない場合は、S1に戻り、S1お
よびS2を繰り返す。したがって、音響機器1は、電源
がオンの間、プラグの挿入を待ち受ける。この結果、プ
ラグが挿入されていない間や、プラグが挿入されている
間など、プラグが新たに挿入されない期間において、判
定用信号の出力を停止できる。
【0073】さらに、上記S1において、音響機器1の
電源オフを検出した場合、電源確認部23は、音響機器
1の電源を監視して、電源がオンになるまで待機する
(S14)。電源がオンしたことを検出すると、挿入判
定部24は、in3端子の電位により、プラグが挿入さ
れているか否かを判定する(S15)。S15におい
て、プラグが挿入されていた場合は、S3へ進み、以降
の接続先インピーダンス検出動作を続けると共に、プラ
グが未挿入の場合は、上記S2へ戻り、プラグの挿入を
待ち受ける。
【0074】ところで、電源オフ時には、音響機器1の
各部が動作していないため、プラグの抜き差しを検出で
きない。この結果、プラグを挿入したまま、電源を切断
し、電源オフ時にプラグを入れ換えた場合、S1ないし
S13の処理では、電源切断前のプラグが挿入されたま
まだと判断し、新たに挿入されたプラグの入力インピー
ダンスに応じた制御を行えない。
【0075】ところが、S14およびS15の処理を実
行することにより、音響機器1は、電源が投入された際
にプラグが挿入されていると、接続先のインピーダンス
を必ず測定する。この結果、電源オフ時においてプラグ
が入れ換えられても、音響機器1は、挿入されたプラグ
の入力インピーダンスに応じて、音声信号の出力レベル
や低音強調レベルを制御できる。なお、電源オフ時に
は、挿入判定部24などを停止できるので、常時プラグ
の挿入を監視する構成に比べて消費電力を低減できる。
【0076】以上のように、本実施形態に係る音響機器
1は、入力インピーダンスの判定用信号を生成する矩形
波生成部27およびL.P.F.9と、図2に示すジャ
ック5へ出力した判定用信号の信号レベルを検波する検
波回路12と、該検波信号の直流レベルに応じて、上記
ジャック5へ接続した機器の入力インピーダンスを判定
する検波信号判定部29と、接続機器の入力インピーダ
ンスに応じて、音声信号の出力レベルおよび低音強調レ
ベルを指示するレベル算出部30とを備えている。レベ
ル算出部30の指示に応じて、機器制御部21および減
衰器制御部22は、図2に示す機器機能部2および減衰
器3へ、低音強調レベルおよび減衰量をそれぞれ設定す
る。
【0077】これにより、音響機器1は、接続機器の入
力インピーダンスに応じた周波数特性および信号レベル
を持つ音声信号を上記ジャック5から出力できる。周波
数特性や出力レベルなど、音声信号の状態を自動的に調
整できるので、使用者は、従来のように、新たに接続さ
れる機器の入力インピーダンスに応じて、音声信号の状
態を調整する必要がない。この結果、入力インピーダン
スの異なる機器を接続するジャック5を共用している音
響機器1において、接続機器の切り換え時の手間を削減
できる。
【0078】さらに、本実施形態に係るレベル算出部3
0は、図2に示すヘッドホンプラグ8をジャック5に挿
入したときの音声信号の状態を記憶しており、再び、ヘ
ッドホンプラグ8を挿入した場合は、前回の状態へ復帰
できる。したがって、音響機器1は、使用者の使用状況
に合わせて音声信号の状態を調整できる。
【0079】上記構成に加えて、図2に示す挿入検知端
子5dの電位に応じて、ジャック5へプラグが挿入され
たか否かを判定する挿入判定部24を設け、プラグの挿
入を検出した場合に、上記矩形波生成部27が判定用信
号を出力することにより、判定用信号を出力する期間
を、プラグの挿入時、すなわち、接続機器を変更した時
点に基づいて設定できる。これにより、プラグが挿入さ
れていない期間やプラグの挿入中など、接続機器が変化
しない期間、矩形波生成部27は、判定用信号を出力せ
ず、図2に示す検波回路12は、判定用信号を検波しな
い。したがって、例えば、機器機能部2が出力する音声
信号などに起因する上記検波回路12の誤動作を防止で
きる。この結果、音響機器1は、接続機器が変化しない
期間において、音声信号の不所望な状態変更を防止でき
ると共に、接続機器が変化したときには、該接続機器に
応じて、音声信号の状態を確実に調整できる。
【0080】さらに、本実施形態に係る音響機器1は、
図2に示すプラグ種別検出端子5eの電位に応じて、ジ
ャック5へ挿入されたプラグの種別を判定する種別判定
部25を備えている。これにより、デジタルプラグが挿
入された場合、矩形波生成部27の動作を停止させると
共に、検波信号判定部29に接続機器の入力インピーダ
ンス判定を停止させることができる。したがって、音響
機器1は、デジタルプラグが挿入された場合、音響機器
1の音声信号の状態を調整せず、デジタルプラグの誤挿
入に起因する不所望な音声信号の状態変更を防止でき
る。
【0081】加えて、上記音響機器1には、音響機器1
の電源のオン/オフを確認する電源確認部23が設けら
れており、電源を投入した際に上記ジャック5から判定
用信号を出力できる。したがって、電源切断中など、音
響機器1が接続機器の切り換えを検出できない期間に、
接続機器を切り換えた場合でも、該接続機器の入力イン
ピーダンスに応じて、音声信号の状態を確実に調整でき
る。
【0082】また、本実施形態に係る音響機器1におい
て、矩形波生成部27が発生する矩形波の周波数は、例
えば、30KHzや40KHzなど、可聴外の周波数に
設定されている。したがって、ジャック5から出力され
た判定用信号を再生しても、使用者は、当該判定用信号
を聴くことができない。この結果、上記ヘッドホンを装
着した状態や上記アンプなどの稼働中に、アナログプラ
グを挿入した場合でも、音響機器1は、使用者の耳に害
を及ぼすことなく、接続機器の入力インピーダンスを測
定し、低音強調レベルや音声出力レベルを調整できる。
【0083】なお、本実施形態に係る音響機器1におい
て、図1に示す検波信号判定部29は、検波信号の直流
レベルによって、ライン出力ケーブルが接続されている
か、あるいは、ヘッドホンが接続されているかの2つの
場合を区別しているが、これに限るものではない。例え
ば、入力インピーダンスが16Ωのヘッドホンを接続し
ている場合と、32Ωのヘッドホンを接続している場合
とを、さらに区別してもよい。3つの場合を区別するこ
とによって、音響機器1が出力する音声信号のレベルや
周波数特性を、接続機器の入力インピーダンスに応じ
て、さらに細かに調整できる。入力インピーダンスを幾
つに区分するかに関わらず、識別した入力インピーダン
スに応じて、音声信号の出力レベルや周波数特性を調整
することにより、本実施形態と略同様の効果が得られ
る。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明に係る音響機器は、以上
のように、所定の判定用信号を生成して、出力端子から
出力する信号出力手段と、上記信号出力手段が出力端子
へ出力した上記判定用信号の出力レベルに基づいて、当
該出力端子に接続された接続機器の入力インピーダンス
を判定する判定手段と、上記判定手段の判定に基づい
て、上記出力端子から出力する音声信号の状態を制御す
る音声信号制御手段とを備えている構成である。
【0085】それゆえ、音響装置は、接続機器の入力イ
ンピーダンスに応じた状態の音声信号を出力端子から接
続機器へ出力できる。したがって、従来のように、使用
者が、切り換えた接続機器に応じて音声信号の状態を変
更する必要がない。この結果、入力インピーダンスが異
なる接続機器への出力端子を共用している音響機器にお
いて、接続機器切り換え時の手間を削減できるという効
果を奏する。
【0086】請求項2の発明に係る音響機器は、以上の
ように、上記請求項1の発明の構成において、上記出力
端子に接続機器が接続されているか否かを判定し、接続
検出時に上記信号出力手段へ判定用信号を出力させる接
続判定手段を備えている構成である。
【0087】それゆえ、音響機器は、接続機器が変化し
ない期間、判定手段および音声信号制御手段の誤動作を
防止し、音声信号の状態を保持できる一方、機器が接続
された場合、該接続機器の入力インピーダンスに応じて
音声信号の状態を確実に調整できる。したがって、音響
機器は、接続機器の入力インピーダンスをより確実に判
断でき、音声信号の不所望な状態変更を防止できるとい
う効果を奏する。
【0088】請求項3の発明に係る音響機器は、以上の
ように、上記請求項1または2の発明の構成において、
光信号用ケーブルが上記出力端子へ接続されているか否
かを判定し、上記光信号用ケーブルが接続されている場
合、上記音声信号制御手段に音声信号の制御を停止させ
る光ケーブル判定手段を備えている構成である。
【0089】それゆえ、光信号用ケーブルが出力端子へ
接続された場合に、音声信号制御は、音声信号の状態を
調整しない。この結果、光信号用ケーブルの接続に起因
する音声信号の誤調整を防止でき、音響装置は、音声信
号の状態をより確実に調整できるという効果を奏する。
【0090】請求項4の発明に係る音響機器は、以上の
ように、上記請求項1、2または3の発明の構成におい
て、電源が投入された場合、上記信号出力手段に上記判
定用信号を出力させる電源監視手段を備えている構成で
ある。
【0091】それゆえ、電源切断期間中の接続機器の切
り換えに起因する入力インピーダンスの誤判定を防止で
き、音響装置は、接続機器の入力インピーダンスに応じ
て、音声信号の状態をより確実に調整できるという効果
を奏する。
【0092】請求項5の発明に係る音響機器は、以上の
ように、上記請求項1、2、3または4の発明の構成に
おいて、上記信号出力手段が出力する上記判定用信号の
周波数は、可聴外周波数に設定されている構成である。
【0093】以上の構成によると、接続機器が判定用信
号を再生しても、使用者は、これを聴くことができな
い。この結果、音響装置は、使用者の耳に害を及ぼすこ
となく、接続機器の稼働中に音声信号の状態を調整でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、音響機
器に設けられた制御回路の要部構成を示すブロック図で
ある。
【図2】上記音響機器の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図3】上記音響機器において、接続先インピーダンス
検出制御時の動作を示すフローチャートである。
【図4】上記音響機器において、接続先インピーダンス
検出制御時における各部の波形を示す波形図である。
【図5】従来例を示すものであり、音響機器の要部構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
23 電源確認部(電源監視手段) 24 挿入判定部(接続判定手段) 25 種別判定部(光ケーブル判定手段) 27 矩形波生成部(信号出力手段) 29 検波信号判定部(判定手段) 30 レベル算出部(音声信号制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力インピーダンスの異なる接続機器への
    音声信号の出力端子を共用している音響機器において、 所定の判定用信号を生成して、上記出力端子から出力す
    る信号出力手段と、 上記信号出力手段が出力端子へ出力した上記判定用信号
    の出力レベルに基づいて、当該出力端子に接続された接
    続機器の入力インピーダンスを判定する判定手段と、 上記判定手段の判定に基づいて、上記出力端子から出力
    する音声信号の状態を制御する音声信号制御手段とを備
    えていることを特徴とする音響機器。
  2. 【請求項2】上記出力端子に接続機器が接続されている
    か否かを判定し、接続検出時に上記信号出力手段へ判定
    用信号を出力させる接続判定手段を備えていることを特
    徴とする請求項1記載の音響機器。
  3. 【請求項3】上記出力端子は、光信号を伝送する光信号
    用ケーブルが接続可能であり、 上記光信号用ケーブルが上記出力端子へ接続されている
    か否かを判定し、上記光信号用ケーブルが接続されてい
    る場合、上記音声信号制御手段に音声信号の制御を停止
    させる光ケーブル判定手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の音響機器。
  4. 【請求項4】電源が投入された場合、上記信号出力手段
    に上記判定用信号を出力させる電源監視手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1、2、または3記載の音響
    機器。
  5. 【請求項5】上記信号出力手段が出力する上記判定用信
    号の周波数は、可聴外周波数に設定されていることを特
    徴とする請求項1、2、3、または4記載の音響機器。
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