JPH09148096A - フロン分解方法 - Google Patents

フロン分解方法

Info

Publication number
JPH09148096A
JPH09148096A JP7308952A JP30895295A JPH09148096A JP H09148096 A JPH09148096 A JP H09148096A JP 7308952 A JP7308952 A JP 7308952A JP 30895295 A JP30895295 A JP 30895295A JP H09148096 A JPH09148096 A JP H09148096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
fluorocarbon
cfcs
oxygen
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7308952A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Nakanishi
靖正 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Auto Engineering Ltd
Original Assignee
Shinmaywa Auto Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinmaywa Auto Engineering Ltd filed Critical Shinmaywa Auto Engineering Ltd
Priority to JP7308952A priority Critical patent/JPH09148096A/ja
Publication of JPH09148096A publication Critical patent/JPH09148096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ランニングコストが易いとともに、設備費が安
く、且つ装置の小型化を図ることができるフロン分解方
法を提供する。 【解決手段】空気をプラズマガスとして使用するプラズ
マ発生装置2であって、トーチ3の電極3a、3b間に
フロンを投入してプラズマの高熱に直接フロンをさらす
ことにより該フロンをプラズマガス中の酸素と反応させ
た後、アルカリ水溶液を通して急冷させながら処理す
る。前記フロンに水を添加し、該水をプラズマの高熱に
より分解されたフロンと反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適宜に回収された
フロンをプラズマ反応法により分解するフロン分解方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フロンをプラズマ反応法により分
解するフロン分解方法としては、特開平3−89499
号公報に見られるように、フロンを含んだ混合ガスをガ
ス供給ノズルを介して管内に導入し、管内で発生させた
プラズマの作用によりフロンを分解する装置が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、高い効率でフロンを分解させるために、
アルゴン、水素、酸素などランニングコストの高いガス
が必要なうえに、高周波発生装置など構成が複雑で装置
の大型化を招き、しかも高価になるという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、構成が簡単で安価であり、しかも高い効率でフロン
を分解させることができる方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フロン分解方法は、空気をプラズマガスとして使用する
プラズマ発生装置であって、トーチの電極間にフロンを
投入してプラズマの高熱に直接フロンをさらすことによ
り該フロンをプラズマガス中の酸素と反応させた後、ア
ルカリ水溶液を通して急冷させながら処理する。
【0006】本発明の請求項2記載のフロン分解方法
は、フロンに水を添加し、該水をプラズマの高熱により
分解されたフロンと反応させる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0008】図1は、本発明のフロン分解方法を実施す
る装置の概略構成を示している。
【0009】図1において、1は、分解室で、この分解
室1の上部にはプラズマ発生装置2に連設されたプラズ
マトーチ3が設けられている。
【0010】前記分解室1の外周には、冷却室4が配設
されており、図示しないポンプにより冷却水が循環可能
に構成され、該冷却水の循環により分解室1の冷却を行
う。
【0011】前記プラズマトーチ3は、負の電極3aと
正の電極3bとを有し、上記負の電極3aが上部に配置
されるとともに、正の電極3bが該負の電極3aの下方
に所定の間隔を隔てて配設されている。
【0012】これら負の電極3a及び正の電極3bは、
プラズマ発生装置2に電気的に接続されている。
【0013】前記プラズマ発生装置2からは、プラズマ
ガスとして空気を使用するために空気供給管5が前記負
の電極3aの周辺部に接続されている。
【0014】前記プラズマトーチ3には、フロンを収容
したフロンボンベ6が供給管7を介して連通されてい
る。
【0015】前記供給管7は、前記負の電極3aと正の
電極3bとの間に形成された空間部8に連通されてい
る。
【0016】また、供給管7の途中部には、水タンク9
に連通された水供給管10が連通されており、水供給管
10に介装されたポンプ11によって水タンク9の水を
供給管7に供給する。
【0017】前記分解室1内の下端部は、アルカリ水溶
液が貯留された水槽12内に浸水配置されており、分割
室1でのフロンの分解により生成した生成物を該水槽1
2の底部に導いた後、アルカリ水溶液に通すことで該ア
ルカリ水溶液と反応させるように構成されている。
【0018】前記水槽12の上部には、該アルカリ水溶
液と反応した反応物を排出する排出管13が接続されて
いる。
【0019】排出管13には、必要に応じて他の処理装
置14が設けられ、その他端が外気に開放されている。
【0020】図1に示す符号15は供給管7に設けられ
た流量調整弁、16はヒータである。
【0021】次に、このように構成された装置によって
行われる本発明のフロン分解方法について説明する。
【0022】フロンボンベ6から供給管7を介してフロ
ンを空間部8に供給し、プラズマ発生装置2により空気
をプラズマガスとして発生させたプラズマの高熱に該フ
ロンを直接さらすことにより、フロンがプラズマガス中
の酸素と反応する。
【0023】続いて、上記反応物をフロンとともに供給
管7を介して供給される水と反応させた後、アルカリ水
溶液を通すことで急冷させながら処理する。
【0024】これによりフロンが処理され、排出管13
を介して必要に応じて処理装置14で後の処理を行った
後、排出する。
【0025】このように本方法においては、空気をプラ
ズマガスとして使用しており、アルゴンArや水素等の
高価なガスを使用しないのでランニングコストが易く、
また、高周波発生装置も使用しないので設備費が安く、
且つ装置の小型化を図ることができる。
【0026】図2は、フロン分解装置の他の概略構成を
示している。
【0027】図2において、20は分解室で、該分解室
20の一方の側部にはプラズマトーチ21が設けられて
いる。プラズマトーチ21は、プラズマ発生装置22に
連設されており、該プラズマ発生装置22によりプラズ
マトーチ21を介してプラズマを前記分解室20内に照
射可能に構成されている。
【0028】前記プラズマトーチ21と対峙する前記分
解室20の側部には、フロンを噴射するための噴射ノズ
ル23が設けられている。この噴射ノズル23は、圧入
ポンプ24を介してフロン貯蔵ボンベ25に連通されて
いる。
【0029】フロン貯蔵ボンベ25は、適宜に回収され
たフロンを貯蔵するもので、前記圧入ポンプ24の作動
によりフロンを所定の圧力で噴射ノズル23から噴射す
るようになされている。
【0030】前記噴射ノズル23の基端には圧力保証付
流量調整弁26が設けられており、この圧力保証付流量
調整弁26によりフロンが所定の圧力を維持して分解室
20内に噴射される。
【0031】これら噴射ノズル23、圧入ポンプ24、
フロン貯蔵ボンベ25、及び圧力保証付流量調整弁26
により、フロンを所定圧で分解室20内に噴出するフロ
ン噴出装置Aを構成している。
【0032】また、前記分解室20には、圧入ポンプ2
7を介して酸素ボンベ28が連通されており、圧入ポン
プ27の作動により酸素ボンベ28から酸素を所定の圧
力で分解室20内に供給するように構成されている。
【0033】分解室20の酸素供給部30には圧力保証
付流量調整弁29が設けられており、この圧力保証付流
量調整弁29により酸素が所定の圧力を維持して分解室
20内に供給される。なお、分解室20内に供給する気
体は、酸素に限らず、圧縮空気であってもよい。
【0034】これら圧入ポンプ27、酸素ボンベ28、
圧力保証付流量調整弁29、及び酸素供給部30によ
り、酸素を所定圧で分解室1に供給する供給装置Bを構
成している。
【0035】さらに、前記分解室20には、該分解室2
0で分解されたガスや未分解のフロンの混合ガスを排出
する排出部31が形成され、この排出部31は圧力保証
付流量調整弁32を介して分離装置33に連通されてい
る。
【0036】分離装置33は、混合ガスからフロンを液
化分離するもので、装置本体33a内に配設された冷却
パイプ33bに冷却水を通すことで、装置本体33a内
に導入された混合ガスを冷却させ、その温度差を利用し
てフロンを液化分離する。
【0037】この液化分離されたフロンは加熱装置34
によって加熱されることで、再びガス化され、前記フロ
ン貯蔵ボンベ25に戻される。
【0038】図1において、35は分離装置に設けられ
たサンプリング採取用もしくは大気放出用のパイプで、
該パイプ35には開閉バルブ36が介装されている。ま
た、37は逆止弁、38は適所に配置された圧力計であ
る。
【0039】次に、このように構成されたフロン分解装
置によるフロンの分解について説明する。
【0040】まず、プラズマ発生装置22の作動により
該プラズマ発生装置22で発生させたプラズマをプラズ
マトーチ21により分解室20内に照射し、この状態で
フロン貯蔵ボンベ25から該フロン貯蔵ボンベ25に回
収貯蔵されたフロンを圧入ポンプ24により所定圧に加
圧した状態で圧力保証付流量調整弁26を経て噴射ノズ
ル23から前記プラズマトーチ21に向けて噴射する。
【0041】この際、分解室20内には、酸素ボンベ2
8から酸素(もしくは空気)が圧入ポンプ27により所
定圧に加圧された状態で供給されており、この酸素の供
給によりプラズマトーチ21に向けて噴射されるフロン
が該プラズマトーチ21から照射されるプラズマによっ
て良好に分解される。このようにフロンをプラズマに直
接噴射することで簡単な構成により、フロンを良好に分
解させることができる。
【0042】なお、フロン及び酸素の供給圧力、供給流
量は、フロンが良好な状態で分解されるよう圧力計38
を確認しながら適宜に設定すればよい。
【0043】そして、上述のようにして分解されたガ
ス、及び分解されずに一部残留したフロンは、分解室2
0の排出部31から分離装置33に導入される。
【0044】分離装置33では冷却水による冷却作用に
よりフロンのみを液化させて他のガスから分離する。
【0045】この分離されたフロンは、加熱装置34に
導入され、加熱装置34で再びガス化された後、フロン
貯蔵ボンベ25に戻され、前述と同様な分解を行う。
【0046】このようにフロンの分解を繰り返した後、
分離装置33のパイプ35から該分離装置33内のガス
について有害性をチェックし、有害性が無ければこのガ
スをパイプ35から大気に放出する。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のフロン分解
方法によれば、空気をプラズマガスとして使用してお
り、アルゴンや水素等の高価なガスを使用しないのでラ
ンニングコストが易く、また、高周波発生装置も使用し
ないので設備費が安く、且つ装置の小型化を図ることが
でき、しかもフロンの分解を効率良く行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロン分解方法を実施する装置の概略
構成を示す図である。
【図2】フロン分解装置の他の概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 分解室 2 プラズマ発生装置 3 プラズマトーチ 12 水槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気をプラズマガスとして使用するプラ
    ズマ発生装置であって、トーチの電極間にフロンを投入
    してプラズマの高熱に直接フロンをさらすことにより該
    フロンをプラズマガス中の酸素と反応させた後、アルカ
    リ水溶液を通して急冷させながら処理することを特徴と
    するフロン分解方法。
  2. 【請求項2】 フロンに水を添加し、該水をプラズマの
    高熱により分解されたフロンと反応させることを特徴と
    する請求項1記載のフロン分解方法。
JP7308952A 1995-11-28 1995-11-28 フロン分解方法 Pending JPH09148096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7308952A JPH09148096A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 フロン分解方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7308952A JPH09148096A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 フロン分解方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09148096A true JPH09148096A (ja) 1997-06-06

Family

ID=17987231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7308952A Pending JPH09148096A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 フロン分解方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09148096A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025557A1 (fr) * 1998-10-23 2000-05-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Dispositif de production de plasma au moyen d'hyperfrequences, procede et systeme de decomposition d'un halogenure organique
EP1093849A1 (en) * 1999-04-12 2001-04-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method for decomposition-treating organic halogen compound and decomposing device
EP1297891A4 (en) * 2000-05-29 2004-07-28 Youth Engineering Co Ltd APPARATUS FOR PROCESSING OBJECTS AND PLASMA DEVICE HAVING THIS APPARATUS
JP2004268009A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Tadamasa Fujimura プラズマ反応法による含ハロゲン化合物分解の方法及び装置
KR100695036B1 (ko) * 2006-02-20 2007-03-14 엄환섭 고온 대용량 플라즈마 가스 스크러버

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025557A1 (fr) * 1998-10-23 2000-05-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Dispositif de production de plasma au moyen d'hyperfrequences, procede et systeme de decomposition d'un halogenure organique
US6340863B1 (en) 1998-10-23 2002-01-22 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Microwave plasma generator and system for decomposing organic halide
US6593507B2 (en) 1998-10-23 2003-07-15 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method of decomposing organic halide
US6600084B2 (en) 1998-10-23 2003-07-29 Mitsubishi Heay Industries, Ltd. Method of decomposing organic halide
US6635997B2 (en) 1998-10-23 2003-10-21 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Microwave plasma generator, method of decomposing organic halide, and system for decomposing organic halide
US6650059B2 (en) 1998-10-23 2003-11-18 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method of decomposing organic halide
EP1093849A1 (en) * 1999-04-12 2001-04-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method for decomposition-treating organic halogen compound and decomposing device
EP1093849A4 (en) * 1999-04-12 2003-06-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd PROCESS FOR TREATING BY DECOMPOSITION OF AN ORGANIC HALOGEN COMPOUND AND DEVICE FOR DECOMPOSING
EP1297891A4 (en) * 2000-05-29 2004-07-28 Youth Engineering Co Ltd APPARATUS FOR PROCESSING OBJECTS AND PLASMA DEVICE HAVING THIS APPARATUS
US7378062B2 (en) 2000-05-29 2008-05-27 Three Tec Co., Ltd. Object processing apparatus and plasma facility comprising the same
JP2004268009A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Tadamasa Fujimura プラズマ反応法による含ハロゲン化合物分解の方法及び装置
KR100695036B1 (ko) * 2006-02-20 2007-03-14 엄환섭 고온 대용량 플라즈마 가스 스크러버

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970067726A (ko) 프레온 가스의 처리 방법 및 처리 장치
EP1715937B1 (en) Methods and apparatuses for treating a fluorocompound-containing gas stream
JP2007522935A5 (ja)
KR100533412B1 (ko) 불소가스 발생장치
JPH09148096A (ja) フロン分解方法
EP0921713A3 (en) Plasma processing apparatus and method
KR20090029553A (ko) 오존 플라즈마를 이용한 멸균 장치 및 그 구동 방법
JP3390788B2 (ja) 高周波誘導熱プラズマ発生方法および有機ハロゲン化合物の分解方法
JP4621848B2 (ja) 酸化薄膜の作成方法
KR100411930B1 (en) Plasma sterilizing apparatus with dehumidifier
JPH07256056A (ja) 廃棄物質の処理方法
KR101814770B1 (ko) 플라즈마촉매 방식의 스크러버
KR102129719B1 (ko) 배기 가스의 감압 제해 장치
JPH09285528A (ja) 圧力過敏性容器の内表面を滅菌するための装置
JP2002177766A (ja) 不活性ガス回収再利用装置付き大気圧プラズマ処理装置
JP3571800B2 (ja) 有機ハロゲン化合物の処理設備における排ガスの冷却装置
KR102068236B1 (ko) 플라즈마 반응과 촉매를 이용한 유해가스 처리장치
JPWO2018221067A1 (ja) 排ガスの減圧除害方法及びその装置
JP3465029B2 (ja) 高周波誘導熱プラズマ装置を用いた有機ハロゲン化合物の分解装置
JP2021011407A (ja) 光分解方法および装置
JP2001002405A (ja) オゾンガス発生装置並びにその装置を用いた溶解装置
KR20050083025A (ko) 처리 장치
US11850642B2 (en) Method of low-temperature treatment of household waste
JPH1028836A (ja) 放電プラズマを用いたフロン分解処理装置
CN216514003U (zh) 一种金属构件热处理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041005