JPH09146621A - ロボットのシミュレーション装置 - Google Patents

ロボットのシミュレーション装置

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JPH09146621A
JPH09146621A JP28507095A JP28507095A JPH09146621A JP H09146621 A JPH09146621 A JP H09146621A JP 28507095 A JP28507095 A JP 28507095A JP 28507095 A JP28507095 A JP 28507095A JP H09146621 A JPH09146621 A JP H09146621A
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robot
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JP28507095A
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Taro Harima
太郎 播磨
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 修正されたロボットの経路の計算を簡便にす
ることにより、ロボットの移動指令データの修正の検討
を短時間に行うこと。 【解決手段】 移動経路の指令位置を記憶し、その記憶
された移動経路の指令位置に基づいてロボットの移動経
路を生成し、その生成したロボットの移動経路を表示す
るロボットのシミュレーション装置において、前記ロボ
ットの移動経路として表示した1点を指定し、その指定
された点と隣接する1点以上の前後の通過点をベジェ曲
線で近似表現し、その指定した1点の指令位置の変更を
前記ベジェ曲線の修正として仮定して前記移動経路の演
算を修正し、それによって修正された指令位置とその隣
接する1点以上の前後の通過点をそのロボットの移動経
路とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、産業用ロ
ボットのプログラミング作業を行うとき、ロボットを実
際に運転することなく、その動作経路(軌跡)や動作時
間を求め、ロボットの予想外の動作経路による動力学的
干渉を未然に防止するもので、例えば、ロボットの近傍
の治具等と干渉することなくロボットの移動指令データ
や、その動作の検討を行うことのできるロボットのシミ
ュレーション装置に関するものである。当然ながら、ロ
ボットの移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似
表現し、そのベジェ曲線によってロボットの移動経路を
修正し、それをもってロボットの移動経路を確立するロ
ボットのシミュレーション装置として使用できる。
【0002】
【従来の技術】図18は従来のロボットシミュレーショ
ン装置の全体のブロック構成図を示すものである。ま
た、図19は従来のロボットのシミュレーション装置の
制御プログラムで処理する機能構成図を示すものであ
る。図18及び図19において、81はロボットの動作
を記述した制御プログラムを記憶する命令記憶手段、8
2は求めたロボットの通過点や中間通過点を記憶する通
過点記憶手段、83はロボットの動作を記述した制御プ
ログラムが参照する指令位置を記憶する指令位置記憶手
段で、これらはRAM86に所定の領域を設定すること
により形成される。また、85はロボットの経路を生成
する制御プログラムを格納するROMである。80はR
OM85に格納された全体システムの制御プログラムを
実行するCPUである。84は求めたロボットの経路を
表示する表示装置である。また、88は命令記憶手段8
1と指令位置記憶手段83に蓄積されたロボットプログ
ラムに基づいてCPU80が実行するロボットの動作シ
ミュレーションを行い、経路を生成する経路生成手段で
ある。
【0003】従来のロボットのシミュレーション装置
は、このように構成されているので、図18及び図19
に示す指令位置記憶手段83と命令記憶手段81に記憶
されたロボットの制御プログラム情報から経路生成手段
88で、ロボットの運動方程式を表現する多元の2次微
分方程式を差分法、ルンゲクッタ、有限要素法等の数値
解法によって解いてロボットの動作をシミュレーション
計算し、表示装置84にそれを表示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のロボ
ットのシミュレーション装置では、シミュレーションし
たロボットプログラムの経路が、ロボットの近傍の治
具、壁、機具等と干渉することが判明し、ロボットの経
路や指令位置を修正変更した場合、譬え、それが1点の
修正であっても、全ての経路について、再度プログラム
の先頭から最終まで運動方程式を表現する多元の2次微
分方程式を差分法、ルンゲクッタ、有限要素法等の数値
解法によって解いて経路を求めなければならない。
【0005】ロボットの運動を表現する2次微分方程式
は、次のように表現される。 H(x)x”+C(x,x’)x’+G(x)+Kt(x)k=T ・・・・・ (1) ここで、各項には、次の意味がある。xは関節角度のベ
クトルである。因に、6自由度(関節)のロボットでは
6元ベクトルである。x’は関節角度の微分量ベクト
ル、即ち、関節角速度ベクトルである。x”は関節角度
の2階微分量ベクトル、即ち、関節角加速度ベクトルで
ある。H(x)は慣性行列である。6自由度のロボット
では6×6の行列式で表現される。C(x,x’)は遠
心力とコリオリ力の影響を表す行列である。6自由度の
ロボットでは6×6の行列式である。G(x)は関節角
度Xに依存して定まり、重力による影響を表すベクトル
である。K(x)はロボットアームに外から加わる力、
モーメントによって、各部に生じるトルクを表す6×6
のヤコビアン行列式である。Kt(x)はロボットアー
ムに外から加わる力K(x)を転置したものである。k
は外部から働く力、モーメントの6元ベクトルである。
Tは各関節のアクチュエータが生じるトルクの6元ベク
トルである。この運動方程式は、6自由度のロボットの
場合には、6元2階微分方程式となる。
【0006】この運動方程式を解いてロボットの運動を
求めるに当たっては、従来のロボットのシミュレータで
は数値解法を用いている。即ち、微少な時間ごとに各関
節の挙動を分割し、注目する時刻の一つ前の状態を使っ
て運動方程式を線形近似を行い、それを解くのである
が、上記の運動方程式の場合、その計算量は、一つのス
テップにおいて、IEEEの文献(Luh,Walke
r and Paul “Resolved acce
leration control of mecha
nical manipulatirs”IEEE T
rans. Automatic Control 2
5,3(1980)468−474頁)の中で乗算が1
627回、加算が1255回必要であると報告してい
る。通常、1ステップは1/1000乃至5/1000
秒程度となるので、10秒間の動作については、5,7
64,000回乃至28,820,000回の演算が必
要となる。このために、最適のロボットの作業プログラ
ムを設計する場合、或いは指令位置の変更の影響を検討
する場合には、大きな計算能力を有する計算機を準備
し、多くの計算時間を必要としていた。更に、編集した
作業プログラムの再評価に多くの時間を要し、かつ、現
実的な運動に至るまで十分な検討が加えられない。
【0007】そこで、この発明は上記のような問題点を
解消するためになされたもので、産業用ロボットのプロ
グラムのシミュレーション作業において指令位置の変更
を行った場合のロボットの経路の生成を簡便に行うこと
ができ、かつ、そのロボットの移動指令データの修正及
びその結果の検討を短時間に行えるロボットのシミュレ
ーション装置の提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるロボッ
トのシミュレーション装置は、移動経路の指令位置を記
憶し、その記憶された前記指令位置に基づいてロボット
の移動経路を生成し、その生成したロボットの移動経路
を表示するロボットのシミュレーション装置において、
前記ロボットの移動経路として表示した1点を指定し、
その指定された点と隣接する1点以上の前後の通過点を
ベジェ曲線で近似表現し、その指定した1点の指令位置
の変更を前記ベジェ曲線の修正として仮定して前記移動
経路の演算を修正し、それによって修正された指令位置
とその隣接する1点以上の前後の通過点をそのロボット
の移動経路とするものである。
【0009】請求項2にかかるロボットのシミュレーシ
ョン装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶さ
れた前記指令位置に基づいてロボットの移動経路を生成
し、その生成したロボットの移動経路を表示するロボッ
トのシミュレーション装置において、前記ロボットの移
動経路をベジェ曲線で近似表現し、その近似表現された
移動経路の1点を指定し、その指定された点と隣接する
1点以上の前後の通過点をベジェ曲線で近似表現し、そ
の指定した1点の指令位置の変更を前記ベジェ曲線の修
正として前記ロボットの移動経路の演算を修正し、それ
によって修正された指令位置とその隣接する1点以上の
前後の通過点をそのロボットの移動経路とするものであ
る。
【0010】請求項3にかかるロボットのシミュレーシ
ョン装置は、請求項1または請求項2に記載の前記ベジ
ェ曲線を、その方向を速度ベクトルとし、その曲率を加
速度ベクトルとして近似表現するものである。
【0011】請求項4にかかるロボットのシミュレーシ
ョン装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載
の前記ベジェ曲線で指定した点の指令位置の変更を、前
記速度ベクトル及び加速度ベクトルの平行移動としたも
のである。
【0012】請求項5にかかるロボットのシミュレーシ
ョン装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載
の前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置を、移動経路
の指令位置としたものである。
【0013】請求項6にかかるロボットのシミュレーシ
ョン装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載
の前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置は、移動経路
の指令位置相互間の位置としたものである。
【0014】請求項7にかかるロボットのシミュレーシ
ョン装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載
の前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置を、移動経路
の指令位置及び移動経路の指令位置相互間の位置とした
ものである。
【0015】請求項8にかかるロボットのシミュレーシ
ョン装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶さ
れた前記指令位置に基づいてロボットの移動経路を生成
し、その生成したロボットの移動経路を表示し、前記ロ
ボットの移動経路を修正するとき、前記ロボットの移動
経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表現し、その
ベジェ曲線によって修正してロボットの移動経路を確立
するロボットのシミュレーション装置において、ロボッ
トの移動経路の指令位置を記憶し、その蓄積された指令
位置に基いて前記ロボットの移動経路を生成し、求めた
前記ロボットの移動経路を記憶する。また、求めた前記
ロボットの移動経路の修正指令位置を入力する修正位置
入力手段で、指示した修正指令位置の近傍の指令位置を
選択し、選択した指令位置に対応する移動経路を選択
し、更に、選択した移動経路の直前と直後の通過点を選
択し、前記修正位置入力手段によって指示した移動指示
に基づいて修正された指令位置を演算し、その演算した
修正指令位置に対応する移動経路を演算し、修正移動経
路と前後通過点を通過する経路を生成し、それらを表示
するものである。
【0016】請求項9にかかるロボットのシミュレーシ
ョン装置は、請求項8に記載の構成に、更に、前記修正
指令位置演算手段の出力結果を受け取り、それを前記指
令位置記憶手段に反映させるために、元の指令位置を消
去し、修正された指令位置を前記指令位置記憶手段に記
憶させるものである。
【0017】請求項10にかかるロボットのシミュレー
ション装置は、請求項8または請求項9に記載の構成
に、更に、前記修正通過点演算手段の出力結果と前記前
後通過点選択手段の出力結果から、修正移動経路の移動
量が前後の通過点を結ぶ直線から垂直方向の距離が10
パーセント以下の移動であるか否かを判定する通過点間
隔判別手段と、その判定結果を表示するものである。
【0018】請求項11にかかるロボットのシミュレー
ション装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶
された前記指令位置に基づいてロボットの移動経路を生
成し、その生成したロボットの移動経路を表示し、前記
ロボットの移動経路を修正するとき、前記ロボットの移
動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表現し、そ
のベジェ曲線を修正することによってロボットの移動経
路を確立するロボットのシミュレーション装置におい
て、ロボットの移動経路の指令位置を記憶し、その蓄積
された指令位置に基いて前記ロボットの移動経路を生成
し、求めた前記ロボットの移動経路を記憶し、求めた前
記ロボットの移動経路の指令位置相互の間に修正指令位
置を入力したとき、前記修正指令位置の近傍の指令位置
の中間位置を選択し、選択した指令位置に対応する移動
経路を選択し、更に、その選択した移動経路の直前と直
後の通過点を選択し、選択した移動経路及び選択した移
動経路の直前と直後の通過点を基に中間指令位置によっ
て中間通過点を選択し、選択した移動経路及び前後通過
点選択した移動経路の直前と直後の通過点、選択した中
間通過点を基にベジェ曲線による近似経路を演算し、中
間指令位置に対応する移動経路を生成された移動経路の
修正として修正中間通過点を生成し、生成された移動経
路の修正として修正中間通過点演算手段で演算された修
正中間通過点により修正した近似移動経路を演算し、演
算した修正指令位置に対応する移動経路を演算し、演算
した修正移動経路と前後通過点を通過する経路を生成
し、求めたロボットの経路及び前記修正経路演算手段で
修正したロボットの経路を表示するものである。
【0019】請求項12にかかるロボットのシミュレー
ション装置は、請求項11に記載の構成に、更に、前記
修正通過点演算手段の出力結果を受け取り、それを前記
指令位置記憶手段に反映させるために、元の指令位置を
消去し、修正された指令位置を前記指令位置記憶手段に
記憶させるものである。
【0020】請求項13にかかるロボットのシミュレー
ション装置は、請求項11または請求項12に記載の構
成に、更に、前記修正通過点演算手段の出力結果と前記
前後通過点選択手段の出力結果から、修正移動経路の移
動量が前後の通過点を結ぶ直線から垂直方向の距離が1
0パーセント以下の移動であるか否かを判定するもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のロボットのシミュ
レーション装置における実施の形態を図を用いて説明す
る。
【0022】実施の形態1.図1は本発明による一実施
形態であるロボットのシミュレーション装置の全体構成
を示すブロック回路図である。図1において、25はロ
ボットの全システム及びロボットのシミュレーション装
置としての制御プログラムを格納するプログラム記憶装
置となるROMである。20はROM25に格納された
プログラムを実行するマイクロコンピュータ等の演算回
路からなるCPUである。また、1はロボットの動作を
記述した制御プログラムを記憶する命令記憶手段、5は
入力装置27から入力したデータ及びCPU20で求め
たロボットの通過点や中間通過点を記憶する通過点記憶
手段、2はロボットの動作を記述した制御プログラムが
参照する指令位置を記憶する指令位置記憶手段で、これ
ら命令記憶手段1、通過点記憶手段5、指令位置記憶手
段2は、RAM26に所定の領域を割付けることにより
構成されている。24は求めたロボットの経路を表示す
るCRT等の表示装置、27はロボットの移動経路を入
力したり、求めたロボットの移動経路の修正指令を入力
するキーボード、マウス、タブレット等からなる入力装
置である。
【0023】本実施の形態のロボットのシミュレーショ
ン装置は、このように構成されているので、まず、図1
に示す指令位置記憶手段2と命令記憶手段1に記憶され
たロボットのプログラム情報からCPU20で、ロボッ
トの移動経路の先頭から最終まで運動方程式を表現する
多元の2次微分方程式を差分法、ルンゲクッタ、有限要
素法等の数値解法の何れかまたは複数の組合せによって
求め、次に、その求めたロボットの移動経路を表示す
る。また、このとき、後述するロボットの移動経路を修
正することを前提に、最初からロボットの移動経路の一
部或いは全部をベジェ曲線で近似表現し、表示装置24
にそれを表示してもよい。しかし、通常は、ロボットの
移動経路の先頭から最終までの経路を運動方程式で求
め、次に、その求めたロボットの移動経路を表示し、ロ
ボットの移動経路を修正するときのみ、そのロボットの
移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表現する
のが、運動方程式で求めた計算値との相違点が判定でき
るので望ましい。前者のように、ロボットの移動経路を
運動方程式を用いてシミュレーション計算し、表示装置
24にそれを表示し、同時に、移動経路の通過点を通過
点記憶手段5に蓄積し、この通過点記憶手段5は、通過
時刻と通過位置情報、そして対応する指令位置を記憶す
る。また、指令位置に対応する通過点とそれに続く指令
位置に対応する通過点の間の中間通過点も併せて記憶す
る。
【0024】また、図2はこの発明の第一実施形態であ
るロボットのシミュレーション装置の全体機能構成を示
す機能ブロック図で、特に、ROM25及びロボットの
動作を記述したプログラムの命令を記憶する命令記憶手
段1によりプログラム制御されるCPU20の機能を説
明するものである。図2において、2はロボットの動作
を記述したプログラムが参照する指令位置を記憶する指
令位置記憶手段である。3は指令位置記憶手段2に蓄積
されたロボットの制御プログラムに基づいてロボットの
動作シミュレーションを行って経路を生成する経路生成
手段である。24は経路生成手段3が求めたロボットの
経路を表示する表示装置である。5は経路生成手段3が
求めたロボットの通過点や中間通過点を記憶する通過点
記憶手段である。27は作業者が位置を入力するのに用
いるマウスやタブレット等で構成された入力装置であ
る。7は作業者が指示した位置近傍の指令位置を指令位
置記憶手段2の中から検索し選択する指令位置選択手段
である。8は指令位置選択手段7が選択した指令位置に
対応する通過点を通過点記憶手段5から検索し選択する
通過点選択手段である。9は通過点選択手段8が選択し
た通過点の直前と直後の通過点を通過点記憶手段5から
検索し選択する前後通過点選択手段である。10は入力
装置27によって作業者が指示した移動指示に基づいて
修正された指令位置を演算する修正指令位置演算手段で
ある。11は修正指令位置演算手段10の出力した修正
指令位置に対応する通過点を演算する修正通過点演算手
段である。12は修正通過点演算手段11の出力する修
正通過点と前後通過点選択手段9の出力する前後通過点
を通過する経路を生成する修正経路演算手段である。
【0025】本実施の形態のロボットのシミュレーショ
ン装置はこのように機能構成されている。まず、図2に
示す指令位置記憶手段2と命令記憶手段1に記憶された
ロボットの制御プログラムから経路生成手段3にて、ロ
ボットの移動経路の先頭から最終まで運動方程式を表現
する多元の2次微分方程式を差分法、ルンゲクッタ、有
限要素法等の数値解法の何れかまたは複数の組合せによ
ってシミュレーション計算し、表示装置24に表示す
る。同時に、移動経路の通過点を通過点記憶手段5に蓄
積する。この通過点記憶手段5は、通過時刻と通過位置
情報そして対応する指令位置を記憶する。また、指令位
置に対応する通過点とそれに続く指令位置に対応する通
過点の間の中間通過点も併せて記憶する。
【0026】具体的な例として、命令記憶手段1には、
次のようなロボットの作業プログラムが蓄積されている
ものとする。 行番号 命 令 備 考 10 MO p0 指令位置p0へ移動 20 MO p1 指令位置p1へ移動 30 MO p2 指令位置p2へ移動 40 MO p3 指令位置p3へ移動 50 END 動作終了
【0027】このロボットの作業プログラムを行番号1
0から逐次、経路生成手段3が読み出して、従来のシミ
ュレーション装置と同様に運動方程式を作成し、1/1
000乃至5/1000秒間隔に分割して、逐次近似方
程式を解いていく。そして、経路生成手段3は通過点記
憶手段5にこの計算結果である通過点と中間通過点を順
次蓄えていく。
【0028】下記に通過点記憶手段5の蓄積された状態
の一部を例示する。 時刻 通過点/中間通過点 指令位置 t00 R00 P0 t01 R01 − t02 R02 − t03 R03 − t04 R04 − t10 R10 P1 t11 R11 − t12 R12 − t20 R20 P2 ここで、指令位置の空欄「−」で示した個所は、指令位
置間の中間通過点であることを示す。
【0029】図3はこの発明の第一実施形態であるロボ
ットのシミュレーション装置で表示したロボットの経路
の一部の表示例を示す説明図である。ここで、壁50は
ロボットの移動の障害物となるもので、ロボットはハッ
チングで示す壁50に沿ってP0,P1,P2,P3の
4個の指令位置で構成された1点鎖線で示すクランク状
の直線経路が移動経路として設定されている。しかし、
慣性力、粘性抵抗、摩擦、コリオリ力等の動力学的な干
渉やサーボの特性等を考慮したシミュレーション計算を
行う経路生成手段3の演算結果を示す太破線の略S字曲
線経路をロボットが移動することを示している。この状
態では、現実にロボットを駆動すれば、壁50にロボッ
トアームが食い込んで干渉を生じることになる。
【0030】次に、作業者は、この太破線で示したロボ
ットの経路を修正するために、補正すべき経路を入力装
置27で指示する。指令位置選択手段7は作業者の指示
した位置と指令位置記憶手段2に蓄えられた指令位置情
報を比較して、最近傍の指令位置を選択する。図示した
経路の場合では、最初の角を曲がる近傍を修正する必要
があるので、作業者は入力装置27で最初の角近傍の修
正点を指示する。図3においては、表示装置24上で三
角の指示位置ポインタ55が示されている。そして、こ
の指示を受けて、その近傍にある指令位置を指令位置選
択手段7が指令位置記憶手段2の内容を検索し、近傍に
存在する指令位置P1を補正対象として選択する。な
お、本実施の形態では、通過点R10を指令位置P1に
補正する場合には、指令位置P1に補正する要求が入力
されたことを星形のマーカーによって作業者に表示して
いる。
【0031】同時に、通過点選択手段8は、選択された
指令位置に対応する通過点R10を、通過点記憶手段5
の中から選択する。即ち、指令位置記憶手段2の指令位
置を検索し、それに対応する通過点R10を検索選択す
る。図示した例では、作業者が指令位置P1を選択して
いるので、通過点選択手段8は通過点記憶手段5の中か
ら時刻t10にある指令位置P1を検索し、これに対応
する通過点R10を選択する。次に、前後通過点選択手
段9は、通過点選択手段8が選択した通過点の直前と直
後の通過点を通過点記憶手段5の中から選択する。ま
ず、選択された指令位置P1の直前の指令位置を検索す
る。図3に示した例では、指令位置P1の直前の時刻t
00の列にある指令位置P0が検索される。そして、こ
の指令位置P0に対応する通過点R00が直前の通過点
として選択される。また、直後の通過点も同様にして、
指令位置P2に対応する通過点R20が選択される。
【0032】次に、修正指令位置演算手段10は、選択
されたマーカー表示した指令位置を作業者が指示する前
の指令位置からの距離と、その方向から修正された指令
位置を演算する。即ち、指令位置選択手段7が選択した
指令位置を、入力装置27を用いて移動させるべき距
離、方向を演算する。前述したように、通過点R10を
指令位置P1に補正する場合、指令位置P1に補正する
要求が入力されたことを星形のマーカによって作業者に
表示した場合には、通過点R10からマーカー表示した
指令位置P1までの距離及びその方向を演算する。
【0033】図4はこの発明の第一実施形態であるロボ
ットのシミュレーション装置で表示したロボットの経路
における指令位置を修正する作業中の表示装置24の画
面の一例を示す説明図である。修正指令位置演算手段1
0によって指定された点、即ち、通過点R10と隣接す
る1点以上の前後の通過点、即ち、通過点R00及び通
過点R20を通る経路をベジェ曲線で近似表現する。こ
こで、ベジェ曲線で近似した通過点R10が修正通過点
mdf.R10(mdf.は、本実施の形態において、ベジェ曲
線で近似した点及びベジェ曲線上で修正した指令位置と
して定義する)となる。
【0034】図4では、慣性力、粘性抵抗、摩擦、コリ
オリ力等の動力学的な干渉やサーボの特性等を考慮した
シミュレーション計算を行った太破線で示した移動経路
を、通過点R10と隣接する前後の通過点R00,R2
0を通るベジェ曲線で近似させた近似移動経路を太破線
で示している。現実には、ベジェ曲線で近似させた近似
移動経路は、動力学的な運動方程式で演算した移動経路
との間には若干の違いがある場合もある。ここで、例え
ば、図4における三角の指示位置ポインタ55a(指示
位置ポインタ55の添字のa〜dは位置の変位を示す)
は、作業者によって指定された修正の対象となる指令位
置P1を示している。作業者が、修正するべき移動の距
離と方向、図中では矢印60で示されるベクトル量を入
力装置27によって入力すると、表示装置24の上では
三角の指示位置ポインタ55が、入力された移動の距離
と方向に対応して、指示位置ポインタ55dの位置まで
移動する。これによって、作業者は指示した移動量とそ
の方向を確認することができる。ここで、修正指令位置
演算手段10によって求められた修正通過点mdf.R10
及び修正指令位置mdf.P1が表示装置24の画面上に表
示される。
【0035】このベジェ曲線で近似した通過点R10が
修正通過点mdf.R10まで移動させれば、現実にロボッ
トを移動させても、壁50にロボットアームが食い込ん
で干渉を生じることがない。なお、このとき、マーカー
表示した指令位置P1は修正指令位置mdf.P1となり、
慣性力、粘性抵抗、摩擦、コリオリ力等の動力学的な干
渉やサーボの特性等を考慮したシミュレーション計算を
行った太実線の略S字曲線経路をロボットが移動するこ
とを示している。
【0036】次に、修正通過点演算手段11は修正指令
位置演算手段10の出力する修正指令位置mdf.P1に基
づいて修正通過点mdf.R10を演算する。ここで、修正
指令位置mdf.P1と修正通過点mdf.R10の差異、指令
位置P1と通過点R10の差異は、ロボットのアームに
加わる慣性力や粘性抵抗等の動力学的干渉によって生じ
ている。
【0037】そこで、指令位置と通過点の一般的な関係
を下記の式にて表現する。 R=P+delt ・・・・・ (2) 但し、 R :通過点 P :指令位置 delt :指令位置と通過点の差異ベクトル ここで、指令位置と通過点との差異は動力学的な干渉力
によって生じているので、下記の様に表現できる。 delt ∝F ・・・・・ (3) F:動力学的干渉力 この差異を生じる干渉力は、慣性力、粘性抵抗、摩擦抵
抗等から成り立つので下記のように表現できる。 F=M・A+C・V+K+O ・・・・・ (4) 但し、 M・R・A:慣性力 M:慣性モーメントマトリクス A:加速度マトリクス C・V:粘性抵抗 C:粘性係数マトリクス V:速度 K:摩擦抵抗 O:その他の微小項 ここで、その他の微小項には、速度の高次項の関数であ
る遠心力やコリオリ力を含む。
【0038】式(4)より動力学的な干渉力は、速度や
加速度と線形な関係にあることが判る。即ち、指令位置
通過点の差異は次の式で表現できる様に加速度と速度に
比例する。 delt ∝A,V ・・・・・ (5) ここで、本来の指令位置Pと修正された指令位置mdf.P
の2点の距離が、前後の指令位置に対応する通過点との
距離と比べて十分に小さい場合は、ロボットの加速度と
速度が等しいと仮定できるので、修正された指令位置で
の干渉力も等しくなり、修正指令位置mdf.Pと修正通過
点mdf.Rとの差異は、元の指令位置Pと通過点Rとの差
異と同じであるとみなすことができる。してみれば、 R=P+delt ・・・・・ (6) mdf.R=mdf.P+delt' ・・・・・ (7) ここで、上述の仮定から delt'=delt ・・・・・ (8) よって、 mdf.R=mdf.P+delt =mdf.P+(R−P) ・・・・・ (9) このように、修正通過点演算手段11は、上式によって
近似的に修正された通過点を求める。次に、修正経路演
算手段12が修正指令位置mdf.P1とその前後の修正通
過点を結ぶ近似経路を求めてこれを表示装置24で表示
する。
【0039】ここで、通過点を結ぶロボットの移動経路
を三次のベジェ曲線で近似表現するプログラムについて
説明する。図5は本発明の一実施の形態のロボットのシ
ミュレーション装置における修正経路演算手段12の動
作手順を示すフローチャート図である。また、図6
(a)はベジェ曲線とその制御点を説明する説明図で、
図6(b)は本発明の一実施の形態のロボットのシミュ
レーション装置で生成された修正経路の例を示す説明図
である。
【0040】本実施の形態では、ロボットの移動経路曲
線を近似表現するのにベジェ曲線を採用している。基本
的な三次のベジェ曲線は、図6(a)に示す4個の制御
点とよばれる曲線を決定する4個の点を持つ。これを制
御点QQ00,QQ01,QQ02,QQ03とする。
各々の点は、幾何学的に次の様な特徴を持つものであ
る。 QQ00:曲線の始点 QQ01:始点とこの点を結ぶ方向が始点における接線
の方向で、このベクトルの大きさが始点における編曲率
を表す。 QQ02:終点とこの点を結ぶ方向が始点における接線
の方向で、このベクトルの大きさが始点における曲率を
表す。 QQ03:曲線の終点 この種のベジェ曲線において、制御点QQ00と制御点
QQ01を結ぶベクトルは、曲線の始点における接線と
曲率を決定する点で、ロボットの移動経路の始点の方向
と曲率に強く影響する速度と加速度との類似を持つ。ま
た、終点において制御点QQ02と制御点QQ03を結
ぶベクトルに対しても、同様の近似性が認められる。
【0041】このベジェ曲線は、次の式で表現される曲
線である。曲線上の点をRRとする。
【数1】 但し、 sは中間パラメータで、0から1の値をもつ。
【0042】ここで、始点及び終点の特性を表す二つの
ベクトルは、各々の点でのロボットの速度に比例するベ
クトルである。また、中間パラメータsは正規化された
時刻とみなすことができる。 s=(t−t.s )/(t.e −t.s ) ・・・・・ (11) 但し、 t :時刻 t.e :始点通過時刻 t.s :終点通過時刻 修正経路演算手段12の動作順序を図5に沿って説明す
る。修正経路演算手段12が対象とするロボットの移動
経路を図6(b)に例として示す。まず、修正経路演算
手段12は、修正を行う前の元の経路(修正対象の指令
位置に対応する通過点とその前後の通過点を通る経路)
をベジェ曲線にて近似する。そして、このベジェ曲線に
おいて、始めに元の経路のうち、注目した通過点とその
直前の通過点を通る元の移動経路をベジェ曲線RRで表
現するために、4個の制御点QQ00,QQ01,QQ
02,QQ03を特定する。
【0043】図5におけるステップS1とステップS2
において始点QQ00と終点QQ03を特定する。ここ
で、始点QQ00と終点QQ03は端点であることか
ら、次のように決定される。 QQ00 = R0 QQ03 = R1 残る2つの制御点QQ01と制御点QQ02を特定する
にあたっては、ステップS3とステップS5で、2つの
中間通過点を選択する。精度確保のため、端点間の1/
3近傍と2/3近傍を選択することが望ましい。即ち、
この近傍でベジェ曲線の第1次導関数の制御点QQ01
と制御点QQ02に係る係数が各々ゼロ近くになるため
に、連立方程式が対角に近くなり、計算精度の向上が期
待できるからである。
【0044】ステップS4でこの中間通過点の一方をR
R01とし、通過時刻がt.1とすると正規化された通
過時刻は s.01=(t.01−t0)/(t.e −t.s ) ・・・・ (12) となる。ステップS6で他方をRR02;通過正規化時
刻をs.02とする。この2つの中間通過点をベジェ曲
線の式に代入すると2つの式が成立する。これからステ
ップS7において連立方程式を作る。
【0045】
【数2】 これらの式をステップS8にて制御点QQ01と制御点
QQ02について解く。
【0046】
【数3】 これによってステップS9において、元のロボットの移
動経路を近似するベジェ曲線が特定でき、図6(b)の
太破線のようになる。
【0047】
【数4】
【0048】次に、ここで修正された移動経路を求め
る。指令位置が変更された場合、厳密にはその前後の通
過点も影響を受けて移動する。しかし、修正された指令
位置の修正量が、その前後の間隔と比べて十分に小さい
場合は、その影響が無視し得る。そこで、修正された経
路は、上述の修正された指令位置mdf.P1より近似的に
求められた通過点mdf.R1と、前後の通過点を通過する
曲線とみなすことができる。即ち、図示された例におい
ては修正された移動経路の始点は、元の移動経路と同じ
P0であり、終点は修正通過点演算手段11が求めたmd
f.R1となる。また、始点R0における速度は、修正に
よる影響が小さいと仮定すれば修正の前後で同じなの
で、移動経路の接線方向及び曲率も同じであるとする。
これからこの移動経路を表現するベジェ曲線の第2制御
点も修正の前後で同じである。また、修正された終点md
f.R3においても、始点と同様に接線方向と曲率が修正
の前後でほぼ等しいとすると、第3制御点は、第4制御
点、即ち、終点と同様に平行に移動する。したがって、
ステップS11において修正された移動経路を表現する
移動経路の制御点は次のようになる。 第1制御点 mdf.QQ00=QQ00 第2制御点 mdf.QQ01=QQ01 第3制御点 mdf.QQ02=QQ02+delt 第4制御点 mdf.QQ03=QQ03+delt この4個の制御点から求められるベジェ曲線は、ステッ
プS11にて次の通りとなり、図6(b)の太実線のよ
うになる。
【0049】
【数5】
【0050】この式を実現するにあたって、JISX3
010(ISO/IEC955)に定められたプログラ
ム言語Cによって記述する。ここで、上記の式を直接計
算するのは、冗長な代数演算があるので効率が悪い。そ
こで、繰返し出現する項を中間変数t1.t2...t
53として、演算実行の効率を高めた。 t1 = 1.0−s; t2 = t1*t1; t6 = s.01*s.01; t7 = t6*R0; t8 = t6*s.01; t9 = t8*R0; t10 = s.02*s.02; t11 = t10*R0; t12 = t10*s.02; t13 = t12*R0; t14 = RR02*t6; t15 = RR02*t8; t16 = RR01*t10; t17 = RR01*t12; t18 = s.02*t7; t19 = t12*t7; t20 = t10*t9; t21 = t8*t10; t22 = R1+delt ; t24 = t12*t6; t26 = s.02*t9; t27 = s.01*t13; t28 = s.01*t11; t29 = −t7+t9+t11−t13+t14−
t15−t16+t17+3.0*t18−2.0*t
19+2.0*t20+t22*t21−t22*t2
4−3.0*t26+3.0*t27−3.0*t2
8; t31 = 1/s.01; t32 = 1/s.02; t37 = 1/(s.01−s.01*t10−t6
+s.02*t6−s.02+t10); t40 = s*s; t46 = t20−t15−s.02*R1*t8+
2.0*R1*t21−2.0*t26+t9−2.0
*t7+3.0*t18−t19−2.0*R1*t2
4+2.0*t14; t53 = −3.0*t28−s.01*RR02+
R0*s.01+2.0*t27+R1*t12*s.
01−t13+t17+2.0*t11+RR01*
s.02−2.0*t16−R0*s.02; mdf.RR0= R0*t2*t1+t37*t32*t
31*t29*s*t2+3.0*(t32*t37*
t31*(t46+t53)/3+delt )*t1*t
40+t22*t40*s;
【0051】同様にして、修正指令位置とその直後の指
令位置に基づく移動経路を求める。
【数6】
【0052】この式を実現するにあたって、JISX3
010(ISO/IEC955)に定められたプログラ
ム言語Cによって記述する。ここで、上記の式を直接計
算するのは、冗長な代数演算があるので効率が悪い。そ
こで、繰り返し出現する項を中間変数t1,t2,,,
t53として、演算実行の効率を高めた。 t1 = 1.0−s; t2 = t1*t1; t4 = R1+delt ; t7 = s.01*s.01; t8 = t7*t4; t9 = t7*s.01; t10 = t9*t4; t11 = s.02*s.02; t12 = t11*t4; t13 = t11*s.02; t14 = t13*t4; t15 = RR02*t7; t16 = RR02*t9; t17 = RR01*t11; t18 = RR01*t13; t19 = s.02*t8; t20 = t13*t8; t21 = t11*t10; t23 = R2*t9*t11; t25 = R2*t13*t7; t26 = s.02*t10; t27 = s.01*t12; t28 = s.01*t14; t29 = −t8+t10+t12−t14+t15
−t16−t17+t18+3.0*t19−2.0*
t20+2.0*t21+t23−t25−3.0*t
26−3.0*t27+3.0*t28; t30 = 1/s.01; t32 = 1/s.02; t36 = 1/(s.01−s.01*t11−t7
+s.02*t7−s.02+t11); t41 = s*s; t45 = 2.0*t23−t16+t21−s.0
2*R2*t9−2.0*t26+t10−2.0*t
8−t20−2.0*t25+3.0*t19+2.0
*t15; t52 = −s.01*RR02−3.0*t27+
s.01*t4+2.0*t28+R2*t13*s.
01+2.0*t12−t14+t18+RR01*
s.02−2.0*t17−s.02*t4; mdf.RR1= t4*t2*t1+3.0*(t36*
t32*t30*t29/3+delt )*s*t2+t
32*t36*t30*(t45+t52)*t1*t
41+R2*t41*s; 修正経路演算手段12は、こうして求めた修正経路を表
現するベジェ曲線を表示装置24で表示する。
【0053】次に、作業者は表示装置24で表示された
修正移動経路を評価し、修正が不十分であると判断した
場合は、指令位置修正の上記の操作を繰り返す。なお、
本実施の形態のロボットのシミュレーション装置は、ま
ず、先頭から最終まで微分方程式を、差分法、ルンゲク
ッタ、有限要素法等によって演算してロボットの移動経
路を生成し、その生成したロボットの移動経路を表示
し、前記ロボットの移動経路を修正するとき、前記ロボ
ットの移動経路の一部または予め全部をベジェ曲線で近
似表現しておき、そのベジェ曲線によって指令位置を修
正してロボットの移動経路を確立してもよい。特に、移
動経路を修正するとき、ロボットの移動経路のその修正
の対象となる一部のみをベジェ曲線で近似するものにお
いては、ベジェ曲線近似演算時間を最小とすることがで
きる。
【0054】本実施の形態のロボットのシミュレーショ
ン装置において、指令位置の修正によるロボットの移動
経路の変化を、運動方程式を全経路に渡って再度計算す
ることなく、簡便に指令位置修正の効果を評価すること
ができるので、ロボットのシミュレーション装置の稼働
率を向上させることができる。なお、本実施の形態で得
られた修正経路は、修正指令位置及び修正通過点の移動
量が前後の通過点との距離に比べて十分に小さいに速
度、加速度が同じとみなし得るという仮定に基づき、更
に、移動経路がベジェ曲線にて表現できるという仮定に
よって得られたものであるので、修正指令位置を決定し
た後に、この結果を反映した指令位置を用いたロボット
プログラムを経路生成手段3により、先頭から最終まで
微分方程式を、差分法、ルンゲクッタ、有限要素法等の
数値解法によって解いて厳密な検討、評価を加えること
が望ましい。
【0055】このように、指令位置を移動した場合に指
令位置と修正指令位置の2点の距離が、前後の指令位置
に対応する通過点との距離と比べて十分に小さいとき
は、当該移動経路におけるロボットの加速度と速度が指
令位置を補正する前後において等しいと仮定でき、か
つ、修正指令位置でロボットに働く動力学的な干渉力も
等しくなり、修正指令位置に基づく通過点と修正指令位
置の差異は、元の指令位置と通過点との差異と同じであ
るとみなすことができ、指令位置が変更される場合、厳
密にはその前後の通過点も影響をうけて移動するが、修
正指令位置の修正量が、その前後の間隔と比べて十分に
小さいとき、修正経路は修正指令位置より近似的に求め
られた通過点と、前後の通過点を通過する曲線とみなす
ことができることに着目し、修正指令位置より近似的に
求められた通過点と、前後の通過点を通過する3次のベ
ジェ曲線で近似表現することにより、指令位置変更によ
る経路シミュレーションの計算を修正指令位置とその直
前、直後の通過点の経路の計算のみで得ることを可能と
し、結果として、全経路にわたって多元運動方程式を計
算することを不要とし、計算量を少なくすることができ
る。
【0056】本実施の形態のロボットのシミュレーショ
ン装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶され
た前記指令位置に基づいて先頭から最終まで微分方程式
を、差分法、ルンゲクッタ、有限要素法等によって演算
してロボットの移動経路を生成し、その生成したロボッ
トの移動経路を表示する。そして、前記ロボットの移動
経路を修正するとき、前記ロボットの移動経路の一部或
いは全部をベジェ曲線で近似表現し、そのベジェ曲線に
よって修正してロボットの移動経路を確立するもので、
ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指令位置記憶
手段2と、指令位置記憶手段2に蓄積された指令位置に
基いてロボットの移動経路を生成する経路生成手段3
と、経路生成手段3が求めたロボットの移動経路を記憶
する通過点記憶手段5と、経路生成手段3が求めたロボ
ットの移動経路の修正指令位置を入力する入力装置27
からなる修正位置入力手段と、入力装置27からなる修
正位置入力手段で指示した修正指令位置の近傍の指令位
置を指令位置記憶手段2から選択する指令位置選択手段
7と、指令位置選択手段7が選択した指令位置に対応す
る移動経路を通過点記憶手段5から選択する通過点選択
手段8と、通過点選択手段8が選択した移動経路の直前
と直後の通過点を通過点記憶手段5から選択する前後通
過点選択手段9と、入力装置27からなる修正位置入力
手段によって指示した移動指示に基づいて修正された指
令位置を演算する修正指令位置演算手段10と、修正指
令位置演算手段10の出力した修正指令位置に対応する
移動経路を演算する修正通過点演算手段11と、修正通
過点演算手段11の出力する修正移動経路と前後通過点
選択手段9の出力する前後通過点を通過する経路を生成
する修正経路演算手段12と、経路生成手段3が求めた
ロボットの経路及び修正経路演算手段12で修正したロ
ボットの経路を表示する表示手段とを具備するものであ
り、これは請求項に対応する実施の形態とすることがで
きる。
【0057】したがって、求めた修正経路をベジェ曲線
を表示装置24で表示し、表示装置24で表示された修
正移動経路を作業者の経験等の頭脳判断で評価し、修正
が不十分であると判断した場合は、指令位置修正の上記
の操作を繰り返すものであり、指令位置の修正によるロ
ボットの移動経路の変化を、運動方程式を全経路に渡っ
て再度計算することなく、簡便に指令位置修正の効果を
評価することができるので、ロボットのシミュレーショ
ン装置の稼働率を向上させることができる。よって、産
業用ロボットのプログラムのシミュレーション作業にお
いて指令位置の変更を行った場合のロボットの経路の生
成を簡便に行うことができ、かつ、そのロボットの移動
指令データの修正及びその結果の検討を短時間に行え
る。
【0058】ところで、本実施の形態のロボットのシミ
ュレーション装置は、移動経路の指令位置を記憶し、そ
の記憶された移動経路の指令位置に基づいてロボットの
移動経路を生成し、その生成したロボットの移動経路を
表示するロボットのシミュレーション装置において、前
記ロボットの移動経路として表示した1点を指定し、そ
の指定された点と隣接する1点以上の前後の通過点をベ
ジェ曲線で近似表現し、その指定した1点の指令位置の
変更を前記ベジェ曲線の修正として仮定して前記移動経
路の演算を修正し、それによって修正された指令位置と
その隣接する1点以上の前後の通過点をそのロボットの
移動経路としたものであり、これは請求項に対応する実
施例とすることができる。
【0059】したがって、求めた修正経路をベジェ曲線
を表示し、表示された修正移動経路を作業者の経験等の
頭脳判断で評価し、修正が不十分であると判断した場合
は、指令位置修正の上記の操作を繰り返すものであり、
指令位置の修正によるロボットの移動経路の変化を、運
動方程式を全経路に渡って再度計算することなく、簡便
に指令位置修正の効果を評価することができるので、ロ
ボットのシミュレーション装置の稼働率を向上させるこ
とができ、産業用ロボットの移動指令データのシミュレ
ーション作業において指令位置の変更を行った場合のロ
ボットの経路の生成を簡便に行うことができ、かつ、そ
のロボットの移動指令データの修正及びその結果の検討
を短時間に行える。
【0060】また、本実施の形態のロボットのシミュレ
ーション装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記
憶された前記指令位置に基づいてロボットの移動経路を
生成し、その生成したロボットの移動経路を表示するロ
ボットのシミュレーション装置において、前記ロボット
の移動経路をベジェ曲線で近似表現し、その近似表現さ
れた移動経路の1点を指定し、その指定された点と隣接
する1点以上の前後の通過点をベジェ曲線で近似表現
し、その指定した1点の指令位置の変更を前記ベジェ曲
線の修正として前記ロボットの移動経路の演算を修正
し、それによって修正された指令位置とその隣接する1
点以上の前後の通過点をそのロボットの移動経路とした
ものであり、これは請求項に対応する実施例とすること
ができる。特に、本実施の形態のロボットのシミュレー
ション装置におけるベジェ曲線は、その方向を速度ベク
トルとし、その曲率を加速度ベクトルとして近似表現し
たものであり、そのベジェ曲線の特性と速度ベクトル及
び加速度ベクトルとの対応が整合し、最も近似表現がで
きる。
【0061】そして、前記ベジェ曲線で指定した点の指
令位置の変更は、前記速度ベクトル及び加速度ベクトル
の平行移動としたものであり、連続する指令位置の定数
の変更を行うものでないから、移動経路の指令位置を記
憶し、その記憶された移動経路の指令位置に基づいて微
分方程式を用いて生成したロボットの移動経路との両者
間の誤差が少なくてすみ、相互変換によって予期しない
移動経路が形成される可能性がない。更に、前記ベジェ
曲線で指定する修正指令位置は、移動経路を形成するた
めの指令位置としたもので、指令位置以外の変更による
ものでないから、複雑な演算をしないで指令位置の修正
が行える。また、指令位置の変更のみで対応するもので
あるから、作業者に特性の予測性を学習させることがで
き、その経験を指令位置の設定に使用することができ
る。
【0062】実施の形態2.図7はこの発明の第二実施
形態であるロボットのシミュレーション装置の全体機能
構成を示す機能ブロック図で、特に、ROM25で駆動
されるCPU20の機能を説明するものである。なお、
図中、前記実施形態と同一符号及び記号は実施形態の構
成部分と同一または相当する構成部分を示すものである
から、ここでは重複する説明を省略する。
【0063】図7は実施の形態1に示す修正指令位置演
算手段10の出力結果を受け取り、それを指令位置記憶
手段2に反映させるために、元の指令位置を消去し、修
正された指令位置を指令位置記憶手段2に記憶させる指
令位置修正手段13を加えたものである。本実施の形態
のロボットのシミュレーション装置は、移動経路の指令
位置を記憶し、その記憶された指令位置に基づいて先頭
から最終まで微分方程式を、差分法、ルンゲクッタ、有
限要素法等によって演算してロボットの移動経路を生成
し、その生成したロボットの移動経路を表示し、そし
て、前記ロボットの移動経路を修正するとき、前記ロボ
ットの移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表
現し、そのベジェ曲線によって修正してロボットの移動
経路を確立するもので、ロボットの移動経路の指令位置
を記憶する指令位置記憶手段2と、指令位置記憶手段2
に蓄積された指令位置に基いてロボットの移動経路を生
成する経路生成手段3と、経路生成手段3が求めたロボ
ットの移動経路を記憶する通過点記憶手段5と、経路生
成手段3が求めたロボットの移動経路の修正指令位置を
入力する入力装置27からなる修正位置入力手段と、入
力装置27からなる修正位置入力手段で指示した修正指
令位置の近傍の指令位置を指令位置記憶手段2から選択
する指令位置選択手段7と、指令位置選択手段7が選択
した指令位置に対応する移動経路を通過点記憶手段5か
ら選択する通過点選択手段8と、通過点選択手段8が選
択した移動経路の直前と直後の通過点を通過点記憶手段
5から選択する前後通過点選択手段9と、入力装置27
からなる修正位置入力手段によって指示した移動指示に
基づいて修正された指令位置を演算する修正指令位置演
算手段10と、修正指令位置演算手段10の出力した修
正指令位置に対応する移動経路を演算する修正通過点演
算手段11と、修正通過点演算手段11の出力する修正
移動経路と前後通過点選択手段9の出力する前後通過点
を通過する経路を生成する修正経路演算手段12と、修
正指令位置演算手段10の出力結果を受け取り、修正さ
れた指令位置を指令位置記憶手段2に記憶させる指令位
置修正手段13と、経路生成手段3が求めたロボットの
経路及び修正経路演算手段12で修正したロボットの経
路を表示する表示手段とを具備するものであり、これは
請求項に対応する実施の形態とすることができる。
【0064】したがって、求めた修正経路をベジェ曲線
を表示装置24で表示し、表示装置24で表示された修
正移動経路を作業者の経験等の頭脳判断で評価し、修正
が不十分であると判断した場合は、指令位置修正の上記
の操作を繰り返すものであり、指令位置の修正によるロ
ボットの移動経路の変化を、運動方程式を全経路に渡っ
て再度計算することなく、簡便に指令位置修正の効果を
評価することができ、更に、それを使用してロボットの
移動経路を変更できるので、ロボットのシミュレーショ
ン装置の稼働率を向上させることができる。よって、産
業用ロボットのプログラムのシミュレーション作業にお
いて指令位置の変更を行った場合のロボットの経路の生
成を簡便に行うことができ、かつ、そのロボットの移動
指令データの修正及びその結果の検討を短時間に行え
る。また、それを使用してロボットの移動経路を変更で
きるので、ロボットのシミュレーション装置の稼働率を
向上させることができる。
【0065】このような実施形態においては、修正検討
結果を元のロボットの移動指令データに反映すべく、こ
の検討した結果の移動指令データを指令位置記憶手段2
に転送することができる。また、再び、経路生成手段3
によって微分方程式を解いて厳密なロボットの経路を生
成することにより、仮定に基づいた近似経路の妥当性を
検討することが可能となる。
【0066】実施の形態3.図8はこの発明の第三実施
形態であるロボットのシミュレーション装置の全体機能
構成を示す機能ブロック図である。なお、図中、前記実
施形態と同一符号及び記号は実施形態の構成部分と同一
または相当する構成部分を示すものであるから、ここで
は重複する説明を省略する。図8は実施の形態1に示す
修正通過点演算手段11の出力結果と前後通過点選択手
段9の出力結果から、修正指令点及び修正通過点の移動
量が前後の通過点との距離に比べて十分に小さいという
有効性の根拠となる仮定が成立しているか否かを判定す
る通過点間隔判別手段14とその判定結果を点灯または
点滅によって表示したり、音声によって報知する警告表
示手段15とを備えたものである。
【0067】即ち、本実施の形態のロボットのシミュレ
ーション装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記
憶された指令位置に基づいて先頭から最終まで微分方程
式を、差分法、ルンゲクッタ、有限要素法等によって演
算してロボットの移動経路を生成し、その生成したロボ
ットの移動経路を表示し、そして、前記ロボットの移動
経路を修正するとき、前記ロボットの移動経路の一部或
いは全部をベジェ曲線で近似表現し、そのベジェ曲線に
よって修正してロボットの移動経路を確立するもので、
ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指令位置記憶
手段2と、指令位置記憶手段2に蓄積された指令位置に
基いてロボットの移動経路を生成する経路生成手段3
と、経路生成手段3が求めたロボットの移動経路を記憶
する通過点記憶手段5と、経路生成手段3が求めたロボ
ットの移動経路の修正指令位置を入力する入力装置27
からなる修正位置入力手段と、入力装置27からなる修
正位置入力手段で指示した修正指令位置の近傍の指令位
置を指令位置記憶手段2から選択する指令位置選択手段
7と、指令位置選択手段7が選択した指令位置に対応す
る移動経路を通過点記憶手段5から選択する通過点選択
手段8と、通過点選択手段8が選択した移動経路の直前
と直後の通過点を通過点記憶手段5から選択する前後通
過点選択手段9と、入力装置27からなる修正位置入力
手段によって指示した移動指示に基づいて修正された指
令位置を演算する修正指令位置演算手段10と、修正指
令位置演算手段10の出力した修正指令位置に対応する
移動経路を演算する修正通過点演算手段11と、修正通
過点演算手段11の出力する修正移動経路と前後通過点
選択手段9の出力する前後通過点を通過する経路を生成
する修正経路演算手段12と、修正通過点演算手段11
と前後通過点選択手段9の出力結果から、修正指令点及
び修正通過点の移動量が前後の通過点との距離に比べて
十分に小さいという有効性の根拠となる仮定が成立して
いるか否かを判定する通過点間隔判別手段14と、経路
生成手段3が求めたロボットの経路及び修正経路演算手
段12で修正したロボットの経路を表示する表示手段と
を具備するものであり、これは請求項に対応する実施の
形態とすることができる。
【0068】したがって、求めた修正経路をベジェ曲線
を表示装置24で表示し、表示装置24で表示された修
正移動経路を作業者の経験等の頭脳判断で修正し、その
修正結果を自動評価でき、修正が不十分であると判断し
た場合は、指令位置修正の上記の操作を繰り返すもので
あり、また、必要に応じて修正指令位置を変更すること
ができる。指令位置の修正によるロボットの移動経路の
変化を、運動方程式を全経路に渡って再度計算すること
なく、簡便に指令位置修正の効果を自動評価することが
でき、更に、それを使用してロボットの移動経路を変更
できるので、ロボットのシミュレーション装置の稼働率
を向上させることができる。よって、産業用ロボットの
プログラムのシミュレーション作業において指令位置の
変更を行った場合のロボットの経路の生成を簡便に行う
ことができ、かつ、そのロボットの移動指令データの修
正及びその結果の検討を短時間に行える。また、それを
使用してロボットの移動経路を最適に変更できるので、
ロボットのシミュレーション装置の稼働率を向上させる
ことができる。
【0069】このとき、修正指令点及び修正通過点の移
動量が前後の通過点との距離に比べて十分に小さいとい
う根拠は、制御点QQ00と制御点QQ03を直線で結
び、その直線からの移動量が10パーセント以内である
かを判定することによって、前後の通過点との距離に比
べて十分に小さいか否かの判定を行う。即ち、指令位置
が変更された場合、厳密にはその前後の通過点も影響を
受けて移動するが、修正された指令位置の修正量が、そ
の前後の間隔と比べて十分に小さい場合は、その影響が
無視し得るから、修正された経路が前後の通過点を通過
する曲線とみなすことができることにある。このような
構成とした実施の形態においては、妥当性の根拠が不成
立のまま経路を評価してしまい、誤った指令位置の補正
を行うことを事前に回避することができる。なお、本発
明を実施する場合には、本実施の形態のように、警告表
示手段15は、表示装置24と必ずしも独立している必
要はなく、同じ画面内部の一部にて表示されても同等の
効果を生じる。
【0070】実施の形態4.図9はこの発明の第四実施
形態であるロボットのシミュレーション装置の全体機能
構成を示す機能ブロック図である。なお、図中、前記実
施形態と同一符号及び記号は実施形態の構成部分と同一
または相当する構成部分を示すものであるから、ここで
は重複する説明を省略する。図9は実施の形態2におい
て、修正通過点演算手段11の出力結果と前後通過点選
択手段9の結果から、修正指令点及び修正通過点がの移
動量が前後の通過点との距離に比べて十分に小さいとい
う本発明の有効性の根拠となる仮定が成立しているか否
かを判定する通過点間隔判別手段14とその判定結果を
表示する警告表示手段15とを備えたものである。
【0071】即ち、本実施の形態のロボットのシミュレ
ーション装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記
憶された指令位置に基づいて先頭から最終まで微分方程
式を、差分法、ルンゲクッタ、有限要素法等によって演
算してロボットの移動経路を生成し、その生成したロボ
ットの移動経路を表示し、そして、前記ロボットの移動
経路を修正するとき、前記ロボットの移動経路の一部或
いは全部をベジェ曲線で近似表現し、そのベジェ曲線に
よって修正してロボットの移動経路を確立するもので、
ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指令位置記憶
手段2と、指令位置記憶手段2に蓄積された指令位置に
基いてロボットの移動経路を生成する経路生成手段3
と、経路生成手段3が求めたロボットの移動経路を記憶
する通過点記憶手段5と、経路生成手段3が求めたロボ
ットの移動経路の修正指令位置を入力する入力装置27
からなる修正位置入力手段と、入力装置27からなる修
正位置入力手段で指示した修正指令位置の近傍の指令位
置を指令位置記憶手段2から選択する指令位置選択手段
7と、指令位置選択手段7が選択した指令位置に対応す
る移動経路を通過点記憶手段5から選択する通過点選択
手段8と、通過点選択手段8が選択した移動経路の直前
と直後の通過点を通過点記憶手段5から選択する前後通
過点選択手段9と、入力装置27からなる修正位置入力
手段によって指示した移動指示に基づいて修正された指
令位置を演算する修正指令位置演算手段10と、修正指
令位置演算手段10の出力した修正指令位置に対応する
移動経路を演算する修正通過点演算手段11と、修正通
過点演算手段11の出力する修正移動経路と前後通過点
選択手段9の出力する前後通過点を通過する経路を生成
する修正経路演算手段12と、修正指令位置演算手段1
0の出力結果を受け取り、修正された指令位置を指令位
置記憶手段2に記憶させる指令位置修正手段13と、修
正通過点演算手段11と前後通過点選択手段9の出力結
果から、修正指令点及び修正通過点の移動量が前後の通
過点との距離に比べて十分に小さいという有効性の根拠
となる仮定が成立しているか否かを判定する通過点間隔
判別手段14と、経路生成手段3が求めたロボットの経
路及び修正経路演算手段12で修正したロボットの経路
を表示する表示手段とを具備するものであり、これは請
求項に対応する実施の形態とすることができる。
【0072】したがって、図7及び図8に示した実施の
形態の特徴を兼備えるもので、求めた修正経路をベジェ
曲線を表示装置24で表示し、表示装置24で表示され
た修正移動経路を作業者の経験等の頭脳判断で評価し、
その修正結果を自動評価でき、修正が不十分であると判
断した場合は、指令位置修正の上記の操作を繰り返すも
のであり、また、必要に応じて修正指令位置を変更する
ことができる。指令位置の修正によるロボットの移動経
路の変化を、運動方程式を全経路に渡って再度計算する
ことなく、簡便に指令位置修正の効果を自動評価するこ
とができ、更に、それを使用してロボットの移動経路を
変更できるので、ロボットのシミュレーション装置の稼
働率を向上させることができる。よって、産業用ロボッ
トのプログラムのシミュレーション作業において指令位
置の変更を行った場合のロボットの経路の生成を簡便に
行うことができ、かつ、そのロボットの移動指令データ
の修正及びその結果の検討を短時間に行える。また、そ
れを使用してロボットの移動経路を変更できるので、ロ
ボットのシミュレーション装置の稼働率を向上させるこ
とができる。特に、このような構成とした実施の形態に
おいて、本発明の妥当性の根拠が不成立のまま経路を評
価してしまい、誤った指令位置の補正を行うことを事前
に回避することができる。なお、警告表示手段15は、
表示装置24と必ずしも独立している必要はなく、表示
装置24の同じ画面内部の一部にて表示されても同等の
効果を生じる。
【0073】実施の形態5.上記の実施の形態1乃至実
施の形態4においては、作業者の指示に基づいて、指令
位置を選択し、移動させ、修正近似経路を求めたが、図
10に示すように、作業者の指示に基づいて中間通過点
を選択し、それを移動させて修正近似経路を求めること
ができる。図10はこの発明の第五実施形態であるロボ
ットのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機能
ブロック図で、特に、ROM25で駆動されるCPU2
0の機能を説明するものである。また、図11はこの発
明の第五実施形態であるロボットのシミュレーション装
置で表示したロボットの経路の一部の表示例を示す説明
図、図12はこの発明の第五実施形態であるロボットの
シミュレーション装置の中間通過点を選択し、それを移
動させて修正近似経路を生成する場合のフローチャート
である。そして、図13はこの発明の第五実施形態であ
るロボットのシミュレーション装置で表示したロボット
の経路における指令位置を修正する作業中の表示装置2
4の画面の一例を示す説明図である。なお、図中、前記
実施形態と同一符号及び記号は実施形態の構成部分と同
一または相当する構成部分を示すものであるから、ここ
では重複する説明を省略する。
【0074】図において、16は入力装置27で作業者
の指示した位置の近傍にある中間通過点と通過点選択手
段8の選択した通過点の近傍の中間通過点を選択する中
間通過点選択手段である。17は中間通過点選択手段1
6の出力と通過点選択手段8の出力と前後通過点選択手
段9の出力とからベジェ曲線による近似経路を演算する
近似経路演算手段である。18は入力装置27によって
作業者が指示した移動指示に基づいて修正された指令位
置を演算する修正中間通過点演算手段である。19は修
正中間通過点演算手段18の出力した修正通過点を通過
するように近似経路演算手段17の出力した近似経路を
修正演算する修正近似経路演算手段である。このように
構成されたロボットのシミュレーション装置において
は、作業者の指示に基づいて中間通過点を選択し、それ
を移動させて修正近似経路を求めることができる。実施
の形態1と同様に、命令記憶手段1と指令位置記憶手段
2の内容に基づいて経路生成手段3が生成した経路を表
示装置24に表示した例を図11に示す。図11は太破
線で示した経路が、壁等の障害物50と干渉する場合
に、作業者は入力装置27を用いて修正を施したい中間
通過点RR02を指示する。作業者の指示した位置を三
角形状の指示位置ポインタ55で表示装置24に表示し
ている状態を示している。
【0075】本実施の形態における動作を図12及び図
13に基づいて説明する。ステップS21において作業
者が入力装置27を用いて修正するべき中間通過点を指
示する。ステップS22で作業者の指示した位置の近傍
にある指令位置P1を指令位置選択手段7が選択し、ス
テップS23でその指令位置P1に対応する通過点を通
過点選択手段8が通過点記憶手段5の中から選択する。
ステップS24で作業者の指示した位置の近傍で、通過
点選択手段8の選択した通過点の近傍にある演算に必要
な中間通過点RR01を中間通過点選択手段16が通過
点記憶手段5の中から選択する。図11では選択された
中間通過点RR02を星型のマークで表示して作業者に
表示する。このときの通過時刻を正規化した時刻をs.
02とする。更に、ベジェ曲線を描くのに4点必要なこ
とから、ステップS25で選択された中間通過点RR0
2以外にもう1点の中間通過点RR01を中間通過点選
択手段16が通過点記憶手段5の中から選択する。この
ときの通過時刻を正規化した時刻をs.01とする。
【0076】一方、ステップS26においてステップS
22で選択された指令位置の前後の指令位置を選択し、
ステップS27においてそれらの指令位置に対応する前
後通過点を前後通過点選択手段7が通過点記憶手段5の
内容から選択する。ステップS28で通過点選択手段6
の選択した通過点と前後通過点選択手段7の選択した前
後通過点と中間通過点選択手段16の選択した中間通過
点を用いて、これらの点に適合するベジェ曲線を近似経
路として近似経路演算手段17が演算して求める。図1
1及び図13に示した太破線の移動経路は、求める近似
経路で、指令位置P0とR10及び中間通過点RR01
と選択された中間通過点RR02を通過するベジェ曲線
である。これは、次の式によって表されるRR0(s)
の曲線である。
【数7】 次に、ステップS29で作業者は入力装置27を用いて
選択した中間通過点RR02を所望の位置へ移動するべ
く位置指令を行う。この位置指令の動作を図13に示
す。作業者が指示した修正中間通過点mdf.RR02を指
示する。
【0077】図13において、修正対象の中間通過点R
R02と修正された中間通過点mdf.RR02を星形のマ
ークにて作業者に表示している。ステップS30におい
て、通過点R00を端点として、修正通過点mdf.RR0
2を通過するベジェ曲線を修正近似経路として修正近似
経路演算手段19で求める。ここで、作業者が指示した
中間通過点の移動量delt が二つの中間通過点R00と
R10の間の移動経路距離と比べて十分に小さい場合に
通過点、中間通過点における速度や加速度に大きな差異
はないものと仮定できるので、通過点R00において、
接線方向や曲率等は一定であるとし、同時に、このベジ
ェ曲線の他の端点mdf.R10においても接線方向や曲率
等は一定であるとする。これらのことから、太実線で示
す修正ベジェ曲線RR0(s)は、次のように表され
る。
【0078】
【数8】 ここで、曲線を表示装置24で表示するために、この式
を直接用いたのでは、計算等の効率が悪いので、中間変
数t1〜t88をおいて四則演算の効率化を図ると、次
のように表すことができる。
【0079】t1 = 1.0−s; t2 = t1*t1; t6 = s.01*s.01; t7 = t6*R0; t8 = t6*s.01; t9 = t8*R0; t10 = s.02*s.02; t11 = t10*R0; t12 = t10*s.02; t13 = t12*R0; t14 = RR02*t6; t15 = RR02*t8; t16 = RR01*t10; t17 = RR01*t12; t18 = s.02*t7; t19 = t12*t7; t20 = t10*t9; t21 = t8*t10; t22 = R1*t21; t25 = s.02*t9; t26 = s.01*t13; t27 = s.01*t11; t28 = t7−t9−t11+t13−t14+t
15+t16−t17−3.0*t18+2.0*t1
9−2.0*t20−t22+R1*t12*t6+
3.0*t25−3.0*t26+3.0*t27; t30 = 1/s.01; t33 = s.01*t10; t34 = s.02*t6; t39 = s*s; t41 = s.01*delt ; t43 = t10*t10; t45 = t43*s.02; t49 = R0*s.01; t60 = 3.0*s.02*t41+3.0*t2
2+6.0*t19+6.0*t18−7.0*RR0
1*t43−2.0*R0*t45−4.0*R1*t
6*t45+2.0*t27+9.0*t26−3.0
*t25+4.0*t45*t49+2.0*t43*
t9−2.0*t45*t7−12.0*t43*t4
9−7.0*t12*t9+3.0*t43*t7+
8.0*t20−6.0*RR02*t34+4.0*
R1*t8*t43−2.0*RR02*t21; t62 = t6*delt ; t63 = t8*delt ; t69 = s.01*RR02; t84 = −2.0*t10*t69+3.0*s.
02*t15+4.0*t10*t14+6.0*R1
*t43*t6−8.0*R1*t8*t12−3.0
*s.02*t49−3.0*s.01*R1*t43
+2.0*R1*s.01*t45+3.0*t11−
8.0*t13−3.0*t16; t88 = 1/t10; mdf.RR0= R0*t2*t1−1/(s.01−t
33−t6+t34−s.02+t10)/s.02*
t30*t28*s*t2+¥1/(−3.0*s.0
1+3.0*t33−5.0*t34−5.0*t10
−2.0*t12*s.01+2.0*t10*t6+
2.0*t12+2.0*s.02*s.01+3.0
*t6+3.0*s.02)*t30*t88*(t6
0+7.0*t43*R0−3.0*t62+3.0*
t63+8.0*t17+2.0*RR01*t45−
13.0*t10*t7−3.0*t10*t41−
3.0*s.02*t63+3.0*t10*t62+
3.0*s.02*t69+t84)*t1*t39+
1/(2.0*s.02−3.0)*(2.0*R1*
t12−3.0*t10*R1−delt )*t88*t
39*s;
【0080】次に、ステップS31において、修正通過
点mdf.RR01を求めるために、端点の正規化通過時刻
s、即ち、始点の正規化通過時刻s=0、終点の正規化
通過時刻s=1を式(19)の修正ベジェ曲線に代入し
て求める。
【数9】
【0081】次に、ステップS32で修正通過点と元の
通過点の移動距離mdf.delt を求め、先の仮定からこの
通過点に対応する指令位置をmdf.delt 移動させた位置
が修正指令位置mdf.P1として求める。
【数10】
【0082】
【数11】 ステップS33において、この修正指令位置mdf.P1を
表示装置24に表示する。図13はその表示している例
を示す。ステップS34において、ステップS30で求
めた修正近似経路に接続する太実線で示した全体の移動
経路mdf.RR1(s)を演算する。
【0083】
【数12】 この式を実現するにあたって、JISX3010(IS
O/IEC955)に定められたプログラム言語Cによ
って記述する。ここで、上記の式を直接計算するのは、
冗長な代数演算があるので効率が悪い。そこで、繰り返
し出現する項を中間変数t1〜t128として、演算実
行の効率を高めた。
【0084】t1 = 1.0−s; t2 = t1*t1; t4 = s.02*s.02; t5 = 1/t4; t7 = t4*s.02; t10 = 2.0*R1*t7−3.0*t4*R1
−delt ; t12 = 1/(2.0*s.02−3.0); t18 = s.01*delt ; t20 = t4*t4; t23 = t20*s.02; t26 = s.01*s.01; t27 = t26*R0; t30 = t26*s.01; t31 = t30*delt ; t33 = s.01*RR02; t42 = R0*s.01; t45 = t30*R0; t51 = t26*s.02; t55 = 3.0*s.02*t18−3.0*s.
01*R1*t20+2.0*R1*s.01*t23
−13.0*t4*t27−3.0*t4*t18−
3.0*s.02*t31+3.0*s.02*t33
−2.0*t4*t33+4.0*t4*RR02*t
26+6.0*R1*t20*t26−8.0*R1*
t30*t7−3.0*s.02*t42+4.0*t
23*t42+2.0*t20*t45−2.0*t2
3*t27−12.0*t20*t42−7.0*t7
*t45+3.0*t20*t27−6.0*RR02
*t51−4.0*R1*t26*t23; t58 = t30*t4; t63 = R0*t7; t65 = R0*t4; t75 = t26*delt ; t80 = −7.0*RR01*t20−2.0*R
0*t23+2.0*RR01*t23+6.0*t7
*t27−3.0*t75+3.0*t4*t75+
8.0*t4*t45−8.0*t63+3.0*t6
5−3.0*RR01*t4+8.0*RR01*t
7; t95 = s*s; t97 = s.12*s.12; t98 = s.11*s.11; t99 = t98*s.11; t103 = mdf.R3*t99; t108 = t98*mdf.R3; t109 = t97*s.12; t115 = 2.0*P2*t99*t97−RR1
2*t99+t97*t103−s.12*P2*t9
9−2.0*s.12*t103+t103−2.0*
t108−t109*t108−2.0*P2*t10
9*t98+3.0*s.12*t108+2.0*R
R12*t98; t117 = mdf.R3*t97; t120 = mdf.R3*t109; t128 = −s.11*RR12−3.0*s.1
1*t117+mdf.R3*s.11+2.0*s.11
*t120+P2*t109*s.11+2.0*t1
17−t120+RR11*t109−mdf.R3*s.
12+RR11*s.12−2.0*RR11*t9
7; mdf.RR1(s)= t12*t10*t5*t2*t
1+3.0*(2.0*t12*t10*t5−1/
(−3.0*s.01+3.0*s.01*t4−5.
0*t51−5.0*t4−2.0*t7*s.01+
2.0*t4*t26+2.0*t7+2.0*s.0
2*s.01+3.0*t26+3.0*s.02)/
s.01*t5*(t55+4.0*R1*t30*t
20−2.0*RR02*t58+6.0*s.02*
t27+3.0*R1*t58−3.0*s.02*t
45+9.0*s.01*t63+2.0*s.01*
t65+3.0*s.02*RR02*t30+3.0
*t31+7.0*t20*R0+t)/3)*s*t
2+1/s.12/(s.11−s.11*t97−t
98+s.12*t98−s.12+t97)/s.1
1*(t115+t128)*t1*t95+P2*t
95*s; ステップS35において、ステップS34で求めた接続
経路を表示装置24に表示する。
【0085】このように、移動経路を移動した場合に
も、移動経路と修正移動経路の2点の距離が、前後の移
動経路に対応する通過点との距離と比べて十分に小さい
ときは、当該移動経路におけるロボットの加速度と速度
が指令位置を補正する前後において等しいと仮定でき、
かつ、修正指令位置でロボットに働く動力学的な干渉力
も等しくなり、修正指令位置に基づく通過点と修正指令
位置の差異は、元の指令位置と通過点との差異と同じで
あるとみなすことができ、指令位置が変更される場合、
厳密にはその前後の通過点も影響をうけて移動するが、
修正指令位置の修正量が、その前後の間隔と比べて十分
に小さいとき、修正経路は修正指令位置より近似的に求
められた通過点と、前後の通過点を通過する曲線とみな
すことができることに着目し、修正指令位置より近似的
に求められた通過点と、前後の通過点を通過する3次の
ベジェ曲線で近似表現することにより、指令位置変更に
よる経路シミュレーションの計算を修正指令位置とその
直前、直後の通過点の経路の計算のみで得ることを可能
とし、結果として、全経路にわたって多元運動方程式を
計算することを不要とし、計算量を少なくすることがで
きる。本実施の形態のロボットのシミュレーション装置
において、経路の修正を指令位置若しくはそれに対応す
る通過点に限定されることなく、それらの中間の点を移
動させることによっても、経路の修正が指示できる。
【0086】本実施の形態のロボットのシミュレーショ
ン装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶され
た移動経路の指令位置に基づいてロボットの移動経路を
生成し、その生成したロボットの移動経路を表示し、前
記ロボットの移動経路を修正するとき、前記ロボットの
移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表現し、
そのベジェ曲線を修正することによってロボットの移動
経路を確立するロボットのシミュレーション装置におい
て、ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指令位置
記憶手段2と、指令位置記憶手段2に蓄積された指令位
置に基いて前記ロボットの移動経路を生成する経路生成
手段3と、経路生成手段3が求めた前記ロボットの移動
経路を記憶する通過点記憶手段5と、経路生成手段3が
求めた前記ロボットの移動経路の指令位置の近傍に修正
指令位置を入力する入力装置27からなる修正中間位置
入力手段と、入力装置27からなる修正中間位置入力手
段によって前記指令位置相互の間に修正指令位置を入力
したとき、前記修正指令位置の近傍の指令位置の中間位
置を指令位置記憶手段2から選択する指令位置選択手段
7と、指令位置選択手段7が選択した指令位置に対応す
る移動経路を通過点記憶手段5から選択する通過点選択
手段8と、通過点選択手段8が選択した移動経路の直前
と直後の通過点を通過点記憶手段5から選択する前後通
過点選択手段9と、通過点選択手段8が選択した移動経
路及び前後通過点選択手段9が選択した移動経路の直前
と直後の通過点を基に、入力装置27からなる修正中間
位置入力手段の中間指令位置によって中間通過点を選択
する中間通過点選択手段16と、通過点選択手段8が選
択した移動経路及び前後通過点選択手段9が選択した移
動経路の直前と直後の通過点、中間通過点選択手段16
で選択した中間通過点を基にベジェ曲線による近似経路
を演算する近似経路演算手段17と、入力装置27から
なる修正中間位置入力手段の出力した中間指令位置に対
応する移動経路を近似経路演算手段17で生成された移
動経路の修正として修正中間通過点を生成する修正中間
通過点演算手段18と、近似経路演算手段17で生成さ
れた移動経路の修正として修正中間通過点演算手段18
で演算された修正中間通過点により修正した近似移動経
路を演算する修正近似経路演算手段19と、修正近似経
路演算手段19の出力した修正指令位置に対応する移動
経路を演算する修正通過点演算手段11と、修正通過点
演算手段11の出力する修正移動経路と前後通過点選択
手段9の出力する前後通過点を通過する経路を生成する
修正経路演算手段12と、経路生成手段3が求めたロボ
ットの経路及び修正経路演算手段12で修正したロボッ
トの経路を表示する表示手段とを具備するものであり、
これを請求項に対応する実施の形態とすることができ
る。
【0087】例えば、図13において、指令位置P0と
指令位置P1に対応するR00とR10の間の経路が、
壁50と干渉している場合において、壁50と干渉して
いるR00とR10の間の経路上の点を経路修正のため
の対象として選ぶことができる。加えて、経路の修正に
よるロボットの移動経路の変化を、運動方程式を全経路
に渡って再度計算することなく、簡便に指令位置修正の
効果を評価することができるので、ロボットシミュレー
ション装置の稼働率を向上させることができる。即ち、
求めた修正経路をベジェ曲線を表示装置24で表示し、
表示装置24で表示された修正移動経路の指令位置以外
の移動経路上の点を指令対象位置とし、それを修正で
き、かつ、作業者の経験等の頭脳判断でそれを評価し、
修正が不十分であると判断した場合は、移動経路の修正
の上記の操作を繰り返すことにより実行するものであ
り、移動経路の修正によるロボットの移動経路の変化
を、運動方程式を全経路に渡って再度計算することな
く、簡便に指令移動経路修正の効果を評価することがで
き、ロボットのシミュレーション装置の稼働率を向上さ
せることができる。故に、産業用ロボットのプログラム
のシミュレーション作業において指令位置の変更を行っ
た場合のロボットの経路の生成を簡便に行うことがで
き、かつ、そのロボットの移動指令データの修正及びそ
の結果の検討を短時間に行える。
【0088】なお、本実施の形態のロボットのシミュレ
ーション装置によって得られた修正経路は、実施の形態
1の場合と同様に修正移動経路の修正指令位置、修正通
過点及び修正中間通過点の移動量が前後の通過点との距
離に比べて十分に小さい場合に速度、加速度が同じと見
なしうるという仮定に基づき、更に、経路がベジェ曲線
にて表現できるという仮定を得られたものであるので、
修正移動経路を決定した後に、この結果を反映した移動
経路を用いたロボットの移動経路データを経路生成手段
3により、先頭から最終まで微分方程式を差分法、ルン
ゲクッタ、有限要素法等の数値解法によって解いて厳密
な検討、評価を加えることが望ましい。
【0089】実施の形態6.図14はこの発明の第六実
施形態であるロボットのシミュレーション装置の全体機
能構成を示す機能ブロック図である。特に、ここでは前
述の実施の形態との相違点のみ説明する。なお、図中、
前記実施形態と同一符号及び記号は実施形態の構成部分
と同一または相当する構成部分を示すものであるから、
ここでは重複する説明を省略する。図14において、図
10に示す実施の形態に対して、修正通過点演算手段1
1で求めた修正通過点から修正指令位置を求める修正指
令位置演算手段10の出力結果を受け取り、それを指令
位置記憶手段2に反映させるために、元の指令位置を消
去し、修正された指令位置を指令位置記憶手段2に記憶
させる指令位置修正手段13を加えたものである。
【0090】本実施の形態のロボットのシミュレーショ
ン装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶され
た移動経路の指令位置に基づいてロボットの移動経路を
生成し、その生成したロボットの移動経路を表示し、前
記ロボットの移動経路を修正するとき、前記ロボットの
移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表現し、
そのベジェ曲線を修正することによってロボットの移動
経路を確立するロボットのシミュレーション装置におい
て、ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指令位置
記憶手段2と、指令位置記憶手段2に蓄積された指令位
置に基いて前記ロボットの移動経路を生成する経路生成
手段3と、経路生成手段3が求めた前記ロボットの移動
経路を記憶する通過点記憶手段5と、経路生成手段3が
求めた前記ロボットの移動経路の指令位置の近傍に修正
指令位置を入力する入力装置27からなる修正中間位置
入力手段と、入力装置27からなる修正中間位置入力手
段によって前記指令位置相互の間に修正指令位置を入力
したとき、前記修正指令位置の近傍の指令位置の中間位
置を指令位置記憶手段2から選択する指令位置選択手段
7と、指令位置選択手段7が選択した指令位置に対応す
る移動経路を通過点記憶手段5から選択する通過点選択
手段8と、通過点選択手段8が選択した移動経路の直前
と直後の通過点を通過点記憶手段5から選択する前後通
過点選択手段9と、通過点選択手段8が選択した移動経
路及び前後通過点選択手段9が選択した移動経路の直前
と直後の通過点を基に、入力装置27からなる修正中間
位置入力手段の中間指令位置によって中間通過点を選択
する中間通過点選択手段16と、通過点選択手段8が選
択した移動経路及び前後通過点選択手段9が選択した移
動経路の直前と直後の通過点、中間通過点選択手段16
で選択した中間通過点を基にベジェ曲線による近似経路
を演算する近似経路演算手段17と、入力装置27から
なる修正中間位置入力手段の出力した中間指令位置に対
応する移動経路を近似経路演算手段17で生成された移
動経路の修正として修正中間通過点を生成する修正中間
通過点演算手段18と、近似経路演算手段17で生成さ
れた移動経路の修正として修正中間通過点演算手段18
で演算された修正中間通過点により修正した近似移動経
路を演算する修正近似経路演算手段19と、修正近似経
路演算手段19の出力した修正指令位置に対応する移動
経路を演算する修正通過点演算手段11と、修正通過点
演算手段11の出力する修正移動経路と前後通過点選択
手段9の出力する前後通過点を通過する経路を生成する
修正経路演算手段12と、修正通過点演算手段11の出
力結果を受け取り、修正された指令位置を指令位置記憶
手段2に記憶させる指令位置修正手段13と、経路生成
手段3が求めたロボットの経路及び修正経路演算手段1
2で修正したロボットの経路を表示する表示手段とを具
備するものであり、これを請求項に対応する実施の形態
とすることができる。
【0091】したがって、求めた修正経路をベジェ曲線
を表示装置24で表示し、表示装置24で表示された修
正移動経路の指令位置以外の移動経路上の点を指令対象
位置とし、それを修正でき、かつ、作業者の経験等の頭
脳判断でそれを評価し、修正が不十分であると判断した
場合は、移動経路の修正の上記の操作を繰り返すことに
より実行するものであり、移動経路の修正によるロボッ
トの移動経路の変化を、運動方程式を全経路に渡って再
度計算することなく、簡便に指令移動経路修正の効果を
評価することができ、また、それを移動経路の修正によ
るロボットの移動経路として運動方程式を全経路に渡っ
て修正でき、ロボットのシミュレーション装置の稼働率
を向上させることができる。故に、産業用ロボットのプ
ログラムのシミュレーション作業において指令位置の変
更を行った場合のロボットの経路の生成を簡便に行うこ
とができ、かつ、そのロボットの移動指令データの修正
及びその結果の検討を短時間に行える。そして、その移
動経路の修正によるロボットの指令位置を変更して運動
方程式を修正でき、ロボットのシミュレーション装置の
稼働率を向上させることができる。特に、このような実
施の形態においては、修正検討結果を元のロボットプロ
グラムに反映し、ロボットへこの検討した結果得られた
プログラムを転送することができる。また、再び、経路
生成手段3により、微分方程式を解いて厳密なロボット
の経路を生成することにより、本発明で用いた仮定に基
づいた近似経路の妥当性を検討することが可能となる。
【0092】実施の形態7.図15はこの発明の第七実
施形態であるロボットのシミュレーション装置の全体機
能構成を示す機能ブロック図である。特に、ここでは前
述の実施の形態との相違点のみ説明する。なお、図中、
前記実施形態と同一符号及び記号は実施形態の構成部分
と同一または相当する構成部分を示すものであるから、
ここでは重複する説明を省略する。図15において、図
14に示す実施の形態に対して、修正通過点演算手段1
1の出力結果と前後通過点選択手段9の出力結果から、
修正指令点及び修正通過点の移動量が前後の通過点との
距離に比べて十分に小さいという有効性の根拠となる仮
定が成立しているか否かを判定する通過点間隔判別手段
14とその判定結果を表示する警告表示手段15とを加
えたものである。
【0093】即ち、本実施の形態のロボットのシミュレ
ーション装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記
憶された移動経路の指令位置に基づいてロボットの移動
経路を生成し、その生成したロボットの移動経路を表示
し、前記ロボットの移動経路を修正するとき、前記ロボ
ットの移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表
現し、そのベジェ曲線を修正することによってロボット
の移動経路を確立するロボットのシミュレーション装置
において、ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指
令位置記憶手段2と、指令位置記憶手段2に蓄積された
指令位置に基いて前記ロボットの移動経路を生成する経
路生成手段3と、経路生成手段3が求めた前記ロボット
の移動経路を記憶する通過点記憶手段5と、経路生成手
段3が求めた前記ロボットの移動経路の指令位置の近傍
に修正指令位置を入力する入力装置27からなる修正中
間位置入力手段と、入力装置27からなる修正中間位置
入力手段によって前記指令位置相互の間に修正指令位置
を入力したとき、前記修正指令位置の近傍の指令位置の
中間位置を指令位置記憶手段2から選択する指令位置選
択手段7と、指令位置選択手段7が選択した指令位置に
対応する移動経路を通過点記憶手段5から選択する通過
点選択手段8と、通過点選択手段8が選択した移動経路
の直前と直後の通過点を通過点記憶手段5から選択する
前後通過点選択手段9と、通過点選択手段8が選択した
移動経路及び前後通過点選択手段9が選択した移動経路
の直前と直後の通過点を基に、入力装置27からなる修
正中間位置入力手段の中間指令位置によって中間通過点
を選択する中間通過点選択手段16と、通過点選択手段
8が選択した移動経路及び前後通過点選択手段9が選択
した移動経路の直前と直後の通過点、中間通過点選択手
段16で選択した中間通過点を基にベジェ曲線による近
似経路を演算する近似経路演算手段17と、入力装置2
7からなる修正中間位置入力手段の出力した中間指令位
置に対応する移動経路を近似経路演算手段17で生成さ
れた移動経路の修正として修正中間通過点を生成する修
正中間通過点演算手段18と、近似経路演算手段17で
生成された移動経路の修正として修正中間通過点演算手
段18で演算された修正中間通過点により修正した近似
移動経路を演算する修正近似経路演算手段19と、修正
近似経路演算手段19の出力した修正指令位置に対応す
る移動経路を演算する修正通過点演算手段11と、修正
通過点演算手段11の出力する修正移動経路と前後通過
点選択手段9の出力する前後通過点を通過する経路を生
成する修正経路演算手段12と、修正通過点演算手段1
1と前後通過点選択手段9の出力結果から、修正指令点
及び修正通過点の移動量が前後の通過点との距離に比べ
て十分に小さいという有効性の根拠となる仮定が成立し
ているか否かを判定する通過点間隔判別手段14と、経
路生成手段3が求めたロボットの経路及び修正経路演算
手段12で修正したロボットの経路を表示する表示手段
とを具備するものであり、これを請求項に対応する実施
の形態とすることができる。
【0094】したがって、求めた修正経路をベジェ曲線
を表示装置24で表示し、表示装置24で表示された移
動経路上の点を指令対象位置とし、それを修正でき、か
つ、その修正結果を自動評価でき、修正が不十分である
と判断した場合は、移動経路修正の上記の操作を繰り返
すものであり、また、必要に応じて修正移動経路の特定
の位置を変更することができる。移動経路の修正による
ロボットの移動経路の変化を、運動方程式を全経路に渡
って再度計算することなく、簡便に指令位置修正の効果
を自動評価することができ、更に、それを使用してロボ
ットの移動経路を変更できるので、ロボットのシミュレ
ーション装置の稼働率を向上させることができる。故
に、産業用ロボットのプログラムのシミュレーション作
業において指令位置の変更を行った場合のロボットの経
路の生成を簡便に行うことができ、かつ、そのロボット
の移動指令データの修正及びその結果の検討を短時間に
行える。そして、その移動経路の修正によるロボットの
指令位置を変更して運動方程式を修正でき、ロボットの
シミュレーション装置の稼働率を向上させることができ
る。このような構成とした実施の形態においては、妥当
性の根拠が不成立のまま経路を評価してしまい、誤った
指令位置の補正を行うことを事前に回避することができ
る。なお、警告表示手段15は、表示装置24と必ずし
も独立している必要はなく、同じ画面内部の一部に表示
されても同等の効果を生じる。
【0095】実施の形態8.図16はこの発明の第八実
施形態であるロボットのシミュレーション装置の全体機
能構成を示す機能ブロック図である。特に、ここでは前
述の実施の形態との相違点のみ説明する。なお、図中、
前記実施形態と同一符号及び記号は実施形態の構成部分
と同一または相当する構成部分を示すものであるから、
ここでは重複する説明を省略する。図16において、図
15に示す実施の形態に対して、修正通過点演算手段1
1の出力結果を入力する修正指令位置演算手段10の出
力結果を受け取り、それを指令位置記憶手段2に反映さ
せるために、元の指令位置を消去し、修正された指令位
置を指令位置記憶手段2に記憶させる指令位置修正手段
13を加えたものである。
【0096】即ち、本実施の形態のロボットのシミュレ
ーション装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記
憶された移動経路の指令位置に基づいてロボットの移動
経路を生成し、その生成したロボットの移動経路を表示
し、前記ロボットの移動経路を修正するとき、前記ロボ
ットの移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表
現し、そのベジェ曲線を修正することによってロボット
の移動経路を確立するロボットのシミュレーション装置
において、ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指
令位置記憶手段2と、指令位置記憶手段2に蓄積された
指令位置に基いて前記ロボットの移動経路を生成する経
路生成手段3と、経路生成手段3が求めた前記ロボット
の移動経路を記憶する通過点記憶手段5と、経路生成手
段3が求めた前記ロボットの移動経路の指令位置の近傍
に修正指令位置を入力する入力装置27からなる修正中
間位置入力手段と、入力装置27からなる修正中間位置
入力手段によって前記指令位置相互の間に修正指令位置
を入力したとき、前記修正指令位置の近傍の指令位置の
中間位置を指令位置記憶手段2から選択する指令位置選
択手段7と、指令位置選択手段7が選択した指令位置に
対応する移動経路を通過点記憶手段5から選択する通過
点選択手段8と、通過点選択手段8が選択した移動経路
の直前と直後の通過点を通過点記憶手段5から選択する
前後通過点選択手段9と、通過点選択手段8が選択した
移動経路及び前後通過点選択手段9が選択した移動経路
の直前と直後の通過点を基に、入力装置27からなる修
正中間位置入力手段の中間指令位置によって中間通過点
を選択する中間通過点選択手段16と、通過点選択手段
8が選択した移動経路及び前後通過点選択手段9が選択
した移動経路の直前と直後の通過点、中間通過点選択手
段16で選択した中間通過点を基にベジェ曲線による近
似経路を演算する近似経路演算手段17と、入力装置2
7からなる修正中間位置入力手段の出力した中間指令位
置に対応する移動経路を近似経路演算手段17で生成さ
れた移動経路の修正として修正中間通過点を生成する修
正中間通過点演算手段18と、近似経路演算手段17で
生成された移動経路の修正として修正中間通過点演算手
段18で演算された修正中間通過点により修正した近似
移動経路を演算する修正近似経路演算手段19と、修正
近似経路演算手段19の出力した修正指令位置に対応す
る移動経路を演算する修正通過点演算手段11と、修正
通過点演算手段11の出力する修正移動経路と前後通過
点選択手段9の出力する前後通過点を通過する経路を生
成する修正経路演算手段12と、修正指令位置演算手段
10の出力結果を受け取り、修正された指令位置を指令
位置記憶手段2に記憶させる指令位置修正手段13と、
修正通過点演算手段11と前後通過点選択手段9の出力
結果から、修正指令点及び修正通過点の移動量が前後の
通過点との距離に比べて十分に小さいという有効性の根
拠となる仮定が成立しているか否かを判定する通過点間
隔判別手段14と、経路生成手段3が求めたロボットの
経路及び修正経路演算手段12で修正したロボットの経
路を表示する表示手段とを具備するものであり、これを
請求項に対応する実施の形態とすることができる。
【0097】したがって、求めた修正経路をベジェ曲線
を表示装置24で表示し、表示装置24で表示された移
動経路上の点を指令対象位置とし、それを修正でき、か
つ、その修正結果を自動評価でき、修正が不十分である
と判断した場合は、移動経路修正の上記の操作を繰り返
すものであり、また、必要に応じて修正移動経路の特定
の位置を変更することができる。移動経路の修正による
ロボットの移動経路の変化を、運動方程式を全経路に渡
って再度計算することなく、簡便に指令位置修正の効果
を自動評価することができ、更に、それを使用してロボ
ットの移動経路を変更できるので、ロボットのシミュレ
ーション装置の稼働率を向上させることができる。故
に、産業用ロボットのプログラムのシミュレーション作
業において移動経路の変更を行った場合のロボットの経
路の生成を簡便に行うことができ、かつ、そのロボット
の移動指令データの修正及びその結果の検討を短時間に
行える。そして、その移動経路の修正によるロボットの
指令位置を変更して運動方程式を修正でき、ロボットの
シミュレーション装置の稼働率を向上させることができ
る。このような構成とした実施の形態においては、妥当
性の根拠が不成立のまま経路を評価してしまい、誤った
指令位置の補正を行うことを事前に回避することができ
る。
【0098】更に、本実施の形態においては、修正検討
結果を元のロボットプログラムに反映すべく、この検討
した結果のプログラムを指令位置記憶手段2に転送する
ことができる。また、再び、経路生成手段3によって微
分方程式を解いて厳密なロボットの経路を生成すること
により、仮定に基づいた近似経路の妥当性を検討するこ
とが可能となる。このような構成とした実施の形態にお
いて、妥当性の根拠が不成立のまま経路を評価してしま
い、誤った指令位置の補正を行うことを事前に回避する
ことができる。なお、警告表示手段15は、表示装置2
4と必ずしも独立している必要はなく、同じ画面内部の
一部にて表示されても同等の効果を生じる。前述の実施
の形態1乃至実施の形態4においては、作業者の指示に
基づいて、指令位置を選択し、移動させ、修正近似経路
を求めたが、実施の形態5乃至実施の形態8において
は、作業者の指示に基づいて中間通過点を選択し、それ
を移動させて修正近似経路を求めることができる。即
ち、前記ベジェ曲線で指定する変更指令位置は、移動経
路の指令位置相互間とすることもできる。
【0099】実施の形態9.図17はこの発明の第九実
施形態であるロボットのシミュレーション装置の全体機
能構成を示す機能ブロック図である。特に、ここでは前
述の実施の形態との相違点のみ説明する。なお、図中、
前記実施形態と同一符号及び記号は実施形態の構成部分
と同一または相当する構成部分を示すものであるから、
ここでは重複する説明を省略する。図17において、図
2及び図14に示した実施の形態の機能を持たせたもの
である。図2及び図14に示した実施の形態の機能構成
を持たせ、そこに、作業者の指示によって通過点選択手
段8の出力を中間通過点選択手段16または修正通過点
演算手段11へ切替器20Aによって切り替えると同時
に、切替器20Aを通過点選択手段8の出力を中間通過
点選択手段16に導くときに閉とし、また、通過点選択
手段8の出力を修正通過点演算手段11に導くときに開
とする切替器20A,20Bを付加したものである。ま
た、修正通過点演算手段11の出力結果を入力する修正
指令位置演算手段10の出力結果を受け取り、それを指
令位置記憶手段2に反映させるための切替器20Cを有
している。切替器20Cを閉じたとき、元の指令位置を
消去し、指令位置記憶手段2に記憶させる指令位置修正
手段13で修正された指令位置を出力するものである。
【0100】即ち、前述の実施の形態1乃至実施の形態
4における作業者の指示に基づいて、指令位置を選択
し、移動させ、修正近似経路を求める構成と、実施の形
態5乃至実施の形態8においては、作業者の指示に基づ
いて中間通過点を選択し、それを移動させて修正近似経
路を求める構成を合成した実施の形態を取ることができ
る。即ち、前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置は、
移動経路の指令位置及び移動経路の指令位置相互間とす
ることもできる。このような実施の形態においては、切
替器20A,20B,20Cによって、指令位置を修正
するモードと中間通過点を修正するモードを場合に応じ
て切り替えることができる。
【0101】ところで、図10乃至図17に記載した実
施の形態のロボットのシミュレーション装置について
も、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶された移動
経路の指令位置に基づいてロボットの移動経路を生成
し、その生成したロボットの移動経路を表示するロボッ
トのシミュレーション装置において、前記ロボットの移
動経路として表示した移動経路上の1点を指定し、その
指定された点と隣接する1点以上の前後の通過点をベジ
ェ曲線で近似表現し、その指定した1点の指令点の変更
を前記ベジェ曲線の修正として仮定して前記移動経路の
演算を修正し、それによって修正された指令点とその隣
接する1点以上の前後の通過点をそのロボットの移動経
路としたものであり、これは請求項に対応する実施例と
することができる。
【0102】したがって、求めた修正経路をベジェ曲線
を表示し、表示された修正移動経路を作業者の経験等の
頭脳判断で評価し、修正が不十分であると判断した場合
は、指令点修正の上記の操作を繰り返すものであり、指
令点の修正によるロボットの移動経路の変化を、運動方
程式を全経路に渡って再度計算することなく、簡便に指
令点修正の効果を評価することができるので、ロボット
のシミュレーション装置の稼働率を向上させることがで
き、産業用ロボットのプログラムのシミュレーション作
業において指令点の変更を行った場合のロボットの経路
の生成を簡便に行うことができ、かつ、そのロボットの
移動指令データの修正及びその結果の検討を短時間に行
える。
【0103】また、本実施の形態のロボットのシミュレ
ーション装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記
憶された移動経路の指令位置に基づいてロボットの移動
経路を生成し、その生成したロボットの移動経路を表示
するロボットのシミュレーション装置において、前記ロ
ボットの移動経路をベジェ曲線で近似表現し、その近似
表現された移動経路の1点を指定し、その指定された点
と隣接する1点以上の前後の通過点をベジェ曲線で近似
表現し、その指定した1点の指令点の変更を前記ベジェ
曲線の修正として前記ロボットの移動経路の演算を修正
し、それによって修正された指令点とその隣接する1点
以上の前後の通過点をそのロボットの移動経路としたも
のであり、これは請求項に対応する実施例とすることが
できる。特に、本実施の形態のロボットのシミュレーシ
ョン装置におけるベジェ曲線は、その方向を速度ベクト
ルとし、その曲率を加速度ベクトルとして近似表現した
ものであり、そのベジェ曲線の特性と速度ベクトル及び
加速度ベクトルとの対応が整合し、最も近似表現ができ
る。
【0104】そして、前記ベジェ曲線で指定した点の指
令位置の変更は、前記速度ベクトル及び加速度ベクトル
の平行移動としたものであり、連続する指令点の定数の
変更を行うものでないから、移動指令点を記憶し、その
記憶された移動指令点に基づいて微分方程式を用いて生
成したロボットの移動経路との両者間の誤差が少なくて
すみ、相互変換によって予期しない軌跡が形成される可
能性がない。更に、前記ベジェ曲線で指定する変更指令
点は、移動経路を形成するための指令点としたもので、
指令点の変更によって複雑な演算をしないで指令点の修
正が行える。また、指令点の変更のみで対応するもので
あるから、作業者に特性の予測性を学習させることがで
き、その経験を指令点の設定に使用することができる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のロボッ
トのシミュレーション装置は、ロボットの移動経路とし
て表示した1点を指定し、その指定された点と隣接する
1点以上の前後の通過点をベジェ曲線で近似表現し、そ
の指定した1点の指令位置の変更を前記ベジェ曲線の修
正として仮定して前記移動経路の演算を修正し、それに
よって修正された指令位置とその隣接する1点以上の前
後の通過点をそのロボットの移動経路とするものであ
る。したがって、ベジェ曲線で近似表現した移動経路と
修正移動経路の2点の距離が、前後の移動経路に対応す
る通過点との距離と比べて十分に小さいときは、前記移
動経路における指令位置を補正する前後において等し
く、修正指令位置でロボットに働く動力学的な干渉力も
等しく、修正指令位置に基づく通過点と修正指令位置の
差異は、元の指令位置と通過点との差異と同じであると
みなすことができ、修正指令位置の修正量がその前後の
間隔と比べて十分に小さいとき、修正経路は修正指令位
置より近似的に求められた通過点と前後の通過点を通過
する曲線とみなすことができ、修正指令位置より近似的
に求められた通過点と前後の通過点を通過する3次のベ
ジェ曲線で近似表現することにより、指令位置変更によ
る経路シミュレーションの計算を修正指令位置とその直
前、直後の通過点の経路の計算のみで得ることを可能と
し、結果として、全経路にわたって多元運動方程式を計
算することを不要とし、計算量を少なくすることができ
る。よって、指令位置の修正によるロボットの移動経路
経路の変化を、運動方程式を全経路に渡って再度計算す
ることなく、簡便に指令位置修正の効果を評価すること
ができるので、ロボットシミュレーション装置の稼働率
を向上させることができる。
【0106】請求項2のロボットのシミュレーション装
置は、ロボットの移動経路をベジェ曲線で近似表現し、
その近似表現された移動経路の1点を指定し、その指定
された点と隣接する1点以上の前後の通過点をベジェ曲
線で近似表現し、その指定した1点の指令位置の変更を
前記ベジェ曲線の修正として前記ロボットの移動経路の
演算を修正し、それによって修正された指令位置とその
隣接する1点以上の前後の通過点をそのロボットの移動
経路とするものである。したがって、ベジェ曲線で近似
表現した移動経路と修正移動経路の2点の距離が、前後
の移動経路に対応する通過点との距離と比べて十分に小
さいときは、前記移動経路における指令位置を補正する
前後において等しく、修正指令位置でロボットに働く動
力学的な干渉力も等しく、修正指令位置に基づく通過点
と修正指令位置の差異は、元の指令位置と通過点との差
異と同じであるとみなすことができ、修正指令位置の修
正量がその前後の間隔と比べて十分に小さいとき、修正
経路は修正指令位置より近似的に求められた通過点と前
後の通過点を通過する曲線とみなすことができ、修正指
令位置より近似的に求められた通過点と前後の通過点を
通過する3次のベジェ曲線で近似表現することにより、
指令位置変更による経路シミュレーションの計算を修正
指令位置とその直前、直後の通過点の経路の計算のみで
得ることを可能とし、結果として、全経路にわたって多
元運動方程式を計算することを不要とし、計算量を少な
くすることができる。また、その修正指令位置によって
修正された指令位置とその隣接する1点以上の前後の通
過点をそのロボットの移動経路とするものであるから、
指令位置の変更を行った場合のロボットの移動経路の生
成を簡便に行うことができ、かつ、そのロボットの移動
指令データの修正及びその結果の検討を短時間に行え
る。よって、指令位置の修正によるロボットの移動経路
経路の変化を、運動方程式を全経路に渡って再度計算す
ることなく、簡便に指令位置修正の効果を評価すること
ができるので、ロボットシミュレーション装置の稼働率
を向上させることができる。
【0107】請求項3のロボットのシミュレーション装
置は、前記ベジェ曲線は、その方向を速度ベクトルと
し、その曲率を加速度ベクトルとして近似表現したもの
であるから、請求項1または請求項2に記載の効果に加
えて、その方向を速度ベクトルとし、その曲率を加速度
ベクトルとして近似表現したものであり、そのベジェ曲
線の特性と速度ベクトル及び加速度ベクトルとの対応が
整合し、最も近似表現ができる。
【0108】請求項4のロボットのシミュレーション装
置は、前記ベジェ曲線で指定した点の指令位置の変更
は、前記速度ベクトル及び加速度ベクトルの平行移動と
するものであるから、請求項1乃至請求項3の何れか1
つに記載の効果に加えて、連続する指令位置の位置情報
以外の変更を行うものでないから、移動経路の指令位置
を記憶し、その記憶された移動経路の指令位置に基づい
て微分方程式を用いて生成したロボットの移動経路との
両者間の誤差が少なくてすみ、相互変換によって予期し
ない移動経路が形成される可能性がない。
【0109】請求項5のロボットのシミュレーション装
置は、前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置は、移動
経路の指令位置とするものであるから、請求項1乃至請
求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、移動経路を
形成するための指令位置としたもので、指令位置以外の
変更によるものでないから複雑な演算をしないで指令位
置の修正が行える。また、指令位置の変更のみで対応す
るものであるから、作業者に特性の予測性を学習させる
ことができ、その経験を指令位置の設定に使用すること
ができる。
【0110】請求項6のロボットのシミュレーション装
置は、前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置は、移動
経路の指令位置相互間としたものであるから、請求項1
乃至請求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、干渉
する移動経路上の任意の点を指定でき、操作が簡単であ
る。
【0111】請求項7のロボットのシミュレーション装
置は、前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置は、移動
経路の指令位置及び移動経路の指令位置相互間としたも
のであるから、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記
載の効果に加えて、移動経路上の任意の点を指定でき、
特別に指令位置を探す必要がない。
【0112】請求項8のロボットのシミュレーション装
置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶された移
動経路の指令位置に基づいてロボットの移動経路を生成
し、その生成したロボットの移動経路を表示し、前記ロ
ボットの移動経路を修正するとき、前記ロボットの移動
経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表現し、その
ベジェ曲線によって修正してロボットの移動経路を確立
するものである。したがって、ベジェ曲線で近似表現し
た移動経路と修正移動経路の2点の距離が、前後の移動
経路に対応する通過点との距離と比べて十分に小さいと
きは、前記移動経路における指令位置を補正する前後に
おいて等しく、修正指令位置でロボットに働く動力学的
な干渉力も等しく、修正指令位置に基づく通過点と修正
指令位置の差異は、元の指令位置と通過点との差異と同
じであるとみなすことができ、修正指令位置の修正量が
その前後の間隔と比べて十分に小さいとき、修正経路は
修正指令位置より近似的に求められた通過点と前後の通
過点を通過する曲線とみなすことができ、修正指令位置
より近似的に求められた通過点と前後の通過点を通過す
る3次のベジェ曲線で近似表現することにより、指令位
置変更による経路シミュレーションの計算を修正指令位
置とその直前、直後の通過点の経路の計算のみで得るこ
とを可能とし、結果として、全経路にわたって多元運動
方程式を計算することを不要とし、計算量を少なくする
ことができる。また、その修正指令位置によって修正さ
れた指令位置とその隣接する1点以上の前後の通過点を
そのロボットの移動経路とするものであるから、指令位
置の変更を行った場合のロボットの移動経路の生成を簡
便に行うことができ、かつ、そのロボットの移動指令デ
ータの修正及びその結果の検討を短時間に行える。よっ
て、指令位置の修正によるロボットの移動経路の変化
を、運動方程式を全経路に渡って再度計算することな
く、簡便に指令位置修正の効果を評価することができる
ので、ロボットシミュレーション装置の稼働率を向上さ
せることができる。
【0113】請求項9のロボットのシミュレーション装
置は、請求項8に記載の効果に加えて、更に、前記修正
指令位置演算手段の出力結果を受け取り、それを前記指
令位置記憶手段に反映させるために、元の指令位置を消
去し、修正された指令位置を前記指令位置記憶手段に記
憶させる指令位置修正手段を具備するものであるから、
修正検討結果を元のロボットの移動指令データに反映す
べく、この検討した結果の移動指令データを指令位置記
憶手段2に転送することができ、再び、微分方程式を解
いて厳密なロボットの経路を生成することにより、仮定
に基づいた近似経路の妥当性を検討することができる。
【0114】請求項10のロボットのシミュレーション
装置は、請求項8または請求項9に記載の効果に加え
て、更に、前記修正通過点演算手段の出力結果と前記前
後通過点選択手段の出力結果から、修正移動経路の移動
量が前後の通過点を結ぶ直線から垂直方向の距離が10
パーセント以下の移動であるか否かを判定する通過点間
隔判別手段と、その判定結果を表示する警告表示手段と
を具備するものであるから、妥当性の根拠が不成立のま
ま経路を評価して、結果的に誤った指令位置の補正を行
うことを事前に回避することができる。
【0115】請求項11のロボットのシミュレーション
装置は、移動経路の指令位置を記憶し、その記憶された
移動経路の指令位置に基づいてロボットの移動経路を生
成し、その生成したロボットの移動経路を表示し、前記
ロボットの移動経路を修正するとき、前記ロボットの移
動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近似表現し、そ
のベジェ曲線を修正するものである。したがって、ベジ
ェ曲線で近似表現した移動経路と修正移動経路の2点の
距離が、前後の移動経路に対応する通過点との距離と比
べて十分に小さいときは、前記移動経路における指令位
置を補正する前後において等しく、修正指令位置でロボ
ットに働く動力学的な干渉力も等しく、修正指令位置に
基づく通過点と修正指令位置の差異は、元の指令位置と
通過点との差異と同じであるとみなすことができ、修正
指令位置の修正量がその前後の間隔と比べて十分に小さ
いとき、修正経路は修正指令位置より近似的に求められ
た通過点と前後の通過点を通過する曲線とみなすことが
でき、修正指令位置より近似的に求められた通過点と前
後の通過点を通過する3次のベジェ曲線で近似表現する
ことにより、指令位置変更による経路シミュレーション
の計算を修正指令位置とその直前、直後の通過点の経路
の計算のみで得ることを可能とし、結果として、全経路
にわたって多元運動方程式を計算することを不要とし、
計算量を少なくすることができる。また、その修正移動
経路によって修正された指令位置とその隣接する1点以
上の前後の通過点をそのロボットの移動経路とするもの
であるから、指令位置の変更を行った場合のロボットの
移動経路の生成を簡便に行うことができ、かつ、そのロ
ボットの移動指令データの修正及びその結果の検討を短
時間に行える。よって、指令位置の修正によるロボット
の移動経路経路の変化を、運動方程式を全経路に渡って
再度計算することなく、簡便に指令位置修正の効果を評
価することができるので、ロボットシミュレーション装
置の稼働率を向上させることができる。
【0116】請求項12のロボットのシミュレーション
装置は、請求項11に記載の効果に加えて、更に、前記
修正通過点演算手段の出力結果を受け取り、それを前記
指令位置記憶手段に反映させるために、元の指令位置を
消去し、修正された指令位置を前記指令位置記憶手段に
記憶させる指令位置修正手段を具備するものであるか
ら、修正検討結果を元のロボットの移動指令データに反
映すべく、この検討した結果の移動指令データを指令位
置記憶手段2に転送することができ、再び、微分方程式
を解いて厳密なロボットの経路を生成することにより、
仮定に基づいた近似経路の妥当性を検討することができ
る。
【0117】請求項13のロボットのシミュレーション
装置は、請求項11または請求項12に記載の効果に加
えて、更に、前記修正通過点演算手段の出力結果と前記
前後通過点選択手段の出力結果から、修正移動経路の移
動量が前後の通過点を結ぶ直線から垂直方向の距離が1
0パーセント以下の移動であるか否かを判定する通過点
間隔判別手段と、その判定結果を表示する警告表示手段
とを具備するものであるから、妥当性の根拠が不成立の
まま経路を評価して、結果的に誤った指令位置の補正を
行うことを事前に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明による一実施形態であるロボッ
トのシミュレーション装置の全体構成を示すブロック回
路図である。
【図2】 図2はこの発明の第一実施形態であるロボッ
トのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】 図3はこの発明の第一実施形態であるロボッ
トのシミュレーション装置で表示したロボットの経路の
一部の表示例を示す説明図である。
【図4】 図4はこの発明の第一実施形態であるロボッ
トのシミュレーション装置で表示したロボットの経路に
おける指令位置を修正する作業中の表示装置の画面の一
例を示す説明図である。
【図5】 図5は本発明の一実施の形態のロボットのシ
ミュレーション装置における修正経路演算手段の動作手
順を示すフローチャート図である。
【図6】 図6(a)はベジェ曲線とその制御点を説明
する説明図で、また、図6(b)は本発明の一実施の形
態のロボットのシミュレーション装置で生成された修正
経路の例を示す説明図である。
【図7】 図7はこの発明の第二実施形態であるロボッ
トのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図8】 図8はこの発明の第三実施形態であるロボッ
トのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図9】 図9はこの発明の第四実施形態であるロボッ
トのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図10】 図10はこの発明の第五実施形態であるロ
ボットのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機
能ブロック図である。
【図11】 図11はこの発明の第五実施形態であるロ
ボットのシミュレーション装置で表示したロボットの経
路の一部の表示例を示す説明図である。
【図12】 図12はこの発明の第五実施形態であるロ
ボットのシミュレーション装置の中間通過点を選択し、
それを移動させて修正近似経路を生成する場合のフロー
チャートである。
【図13】 図13はこの発明の第五実施形態であるロ
ボットのシミュレーション装置で表示したロボットの経
路における指令位置を修正する作業中の表示装置の画面
の一例を示す説明図である。
【図14】 図14はこの発明の第六実施形態であるロ
ボットのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機
能ブロック図である。
【図15】 図15はこの発明の第七実施形態であるロ
ボットのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機
能ブロック図である。
【図16】 図16はこの発明の第八実施形態であるロ
ボットのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機
能ブロック図である。
【図17】 図17はこの発明の第九実施形態であるロ
ボットのシミュレーション装置の全体機能構成を示す機
能ブロック図である。
【図18】 図18は従来のロボットシミュレーション
装置の全体のブロック構成図を示すものである。
【図19】 図19は従来のロボットのシミュレーショ
ン装置の制御プログラムで処理する機能構成図を示すも
のである。
【符号の説明】
2 指令位置記憶手段、3 経路生成手段、5 通過点
記憶手段、7 指令位置選択手段、8 通過点選択手
段、9 前後通過点選択手段、10 修正指令位置演算
手段、11 修正通過点演算手段、12 修正経路演算
手段、13 指令位置修正手段、14 通過点間隔判別
手段、15 警告表示手段、16 中間通過点選択手
段、17 近似経路演算手段、18 修正中間通過点演
算手段、19修正近似経路演算手段、24 表示装置、
27 入力装置。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された移動経路の指令位置を記憶
    し、その記憶された前記指令位置に基づいてロボットの
    移動経路を生成し、その生成したロボットの移動経路を
    表示するロボットのシミュレーション装置において、 前記ロボットの移動経路として表示した1点を指定し、
    その指定された点と隣接する1点以上の前後の通過点を
    ベジェ曲線で近似表現し、その指定した1点の指令位置
    の変更を前記ベジェ曲線の修正として仮定して前記移動
    経路の演算を修正し、それによって修正された指令位置
    とその隣接する1点以上の前後の通過点をそのロボット
    の移動経路とすることを特徴とするロボットのシミュレ
    ーション装置。
  2. 【請求項2】 入力された移動経路の指令位置を記憶
    し、その記憶された前記指令位置に基づいてロボットの
    移動経路を生成し、その生成したロボットの移動経路を
    表示するロボットのシミュレーション装置において、 前記ロボットの移動経路をベジェ曲線で近似表現し、そ
    の近似表現された移動経路の1点を指定し、その指定さ
    れた点と隣接する1点以上の前後の通過点をベジェ曲線
    で近似表現し、その指定した1点の指令位置の変更を前
    記ベジェ曲線の修正として前記ロボットの移動経路の演
    算を修正し、それによって修正された指令位置とその隣
    接する1点以上の前後の通過点をそのロボットの移動経
    路とすることを特徴とするロボットのシミュレーション
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ベジェ曲線は、その方向を速度ベク
    トルとし、その曲率を加速度ベクトルとして近似表現し
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロ
    ボットのシミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 前記ベジェ曲線で指定した点の指令位置
    の変更は、前記速度ベクトル及び加速度ベクトルの平行
    移動としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れか1つに記載のロボットのシミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置
    は、指令位置としたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れか1つに記載のロボットのシミュレーション
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置
    は、移動経路の指令位置相互間の位置としたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のロボ
    ットのシミュレーション装置。
  7. 【請求項7】 前記ベジェ曲線で指定する修正指令位置
    は、移動経路の指令位置及び移動経路の指令位置相互間
    の位置としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    何れか1つに記載のロボットのシミュレーション装置。
  8. 【請求項8】 入力された移動経路の指令位置を記憶
    し、その記憶された前記指令位置に基づいてロボットの
    移動経路を生成し、その生成したロボットの移動経路を
    表示し、前記ロボットの移動経路を修正するとき、前記
    ロボットの移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近
    似表現し、そのベジェ曲線によって修正してロボットの
    移動経路を確立するロボットのシミュレーション装置に
    おいて、 ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指令位置記憶
    手段と、 前記指令位置記憶手段に蓄積された指令位置に基いて前
    記ロボットの移動経路を生成する経路生成手段と、 前記経路生成手段が求めた前記ロボットの移動経路を記
    憶する通過点記憶手段と、 前記経路生成手段が求めた前記ロボットの移動経路の修
    正指令位置を入力する修正位置入力手段と、 前記修正位置入力手段で指示した修正指令位置の近傍の
    指令位置を前記指令位置記憶手段から選択する指令位置
    選択手段と、 前記指令位置選択手段が選択した指令位置に対応する移
    動経路を前記通過点記憶手段から選択する通過点選択手
    段と、 前記通過点選択手段が選択した移動経路の直前と直後の
    通過点を前記通過点記憶手段から選択する前後通過点選
    択手段と、 前記修正位置入力手段によって指示した移動指示に基づ
    いて修正された指令位置を演算する修正指令位置演算手
    段と、 前記修正指令位置演算手段の出力した修正指令位置に対
    応する移動経路を演算する修正通過点演算手段と、 前記修正通過点演算手段の出力する修正移動経路と前記
    前後通過点選択手段の出力する前後通過点を通過する経
    路を生成する修正経路演算手段と、 前記経路生成手段が求めたロボットの経路及び前記修正
    経路演算手段で修正したロボットの経路を表示する表示
    手段とを具備することを特徴とするロボットのシミュレ
    ーション装置。
  9. 【請求項9】 更に、前記修正指令位置演算手段の出力
    結果を受け取り、それを前記指令位置記憶手段に反映さ
    せるために、元の指令位置を消去し、修正された指令位
    置を前記指令位置記憶手段に記憶させる指令位置修正手
    段を具備することを特徴とする請求項8に記載のロボッ
    トのシミュレーション装置。
  10. 【請求項10】 更に、前記修正通過点演算手段の出力
    結果と前記前後通過点選択手段の出力結果から、修正移
    動経路の移動量が前後の通過点を結ぶ直線から垂直方向
    の距離が10パーセント以下の移動であるか否かを判定
    する通過点間隔判別手段と、その判定結果を表示する警
    告表示手段とを具備することを特徴とする請求項8また
    は請求項9に記載のロボットのシミュレーション装置。
  11. 【請求項11】 入力された移動経路の指令位置を記憶
    し、その記憶された前記指令位置に基づいてロボットの
    移動経路を生成し、その生成したロボットの移動経路を
    表示し、前記ロボットの移動経路を修正するとき、前記
    ロボットの移動経路の一部或いは全部をベジェ曲線で近
    似表現し、そのベジェ曲線を修正することによってロボ
    ットの移動経路を確立するロボットのシミュレーション
    装置において、 ロボットの移動経路の指令位置を記憶する指令位置記憶
    手段と、 前記指令位置記憶手段に蓄積された指令位置に基いて前
    記ロボットの移動経路を生成する経路生成手段と、 前記経路生成手段が求めた前記ロボットの移動経路を記
    憶する通過点記憶手段と、 前記経路生成手段が求めた前記ロボットの移動経路の指
    令位置の近傍に修正指令位置を入力する修正中間位置入
    力手段と、 前記修正中間位置入力手段によって前記指令位置相互の
    間に修正指令位置を入力したとき、前記修正指令位置の
    近傍の指令位置の中間位置を前記指令位置記憶手段から
    選択する指令位置選択手段と、 前記指令位置選択手段が選択した指令位置に対応する移
    動経路を前記通過点記憶手段から選択する通過点選択手
    段と、 前記通過点選択手段が選択した移動経路の直前と直後の
    通過点を前記通過点記憶手段から選択する前後通過点選
    択手段と、 前記通過点選択手段が選択した移動経路及び前後通過点
    選択手段が選択した移動経路の直前と直後の通過点を基
    に、前記修正中間位置入力手段の中間指令位置によって
    中間通過点を選択する中間通過点選択手段と、 前記通過点選択手段が選択した移動経路及び前後通過点
    選択手段が選択した移動経路の直前と直後の通過点、前
    記中間通過点選択手段で選択した中間通過点を基にベジ
    ェ曲線による近似経路を演算する近似経路演算手段と、 前記修正中間位置入力手段の出力した中間指令位置に対
    応する移動経路を前記近似経路演算手段で生成された移
    動経路の修正として修正中間通過点を生成する修正中間
    通過点演算手段と、 前記近似経路演算手段で生成された移動経路の修正とし
    て修正中間通過点演算手段で演算された修正中間通過点
    により修正した近似移動経路を演算する修正近似経路演
    算手段と、 前記修正近似経路演算手段の出力した修正指令位置に対
    応する移動経路を演算する修正通過点演算手段と、 前記修正通過点演算手段の出力する修正移動経路と前記
    前後通過点選択手段の出力する前後通過点を通過する経
    路を生成する修正経路演算手段と、 前記経路生成手段が求めたロボットの経路及び前記修正
    経路演算手段で修正したロボットの経路を表示する表示
    手段とを具備することを特徴とするロボットのシミュレ
    ーション装置。
  12. 【請求項12】 更に、前記修正通過点演算手段の出力
    結果を受け取り、それを前記指令位置記憶手段に反映さ
    せるために、元の指令位置を消去し、修正された指令位
    置を前記指令位置記憶手段に記憶させる指令位置修正手
    段を具備することを特徴とする請求項11に記載のロボ
    ットのシミュレーション装置。
  13. 【請求項13】 更に、前記修正通過点演算手段の出力
    結果と前記前後通過点選択手段の出力結果から、修正移
    動経路の移動量が前後の通過点を結ぶ直線から垂直方向
    の距離が10パーセント以下の移動であるか否かを判定
    する通過点間隔判別手段と、その判定結果を表示する警
    告表示手段とを具備することを特徴とする請求項11ま
    たは請求項12に記載のロボットのシミュレーション装
    置。
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