JPH09146340A - 帯電部材及び帯電装置 - Google Patents

帯電部材及び帯電装置

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JPH09146340A
JPH09146340A JP23947196A JP23947196A JPH09146340A JP H09146340 A JPH09146340 A JP H09146340A JP 23947196 A JP23947196 A JP 23947196A JP 23947196 A JP23947196 A JP 23947196A JP H09146340 A JPH09146340 A JP H09146340A
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JP
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acrylic resin
charging member
urethane
modified acrylic
layer
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JP23947196A
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Yoshitomo Masuda
善友 増田
Yasushi Inoue
康 井上
Shigeru Kijima
茂 来嶋
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機、プリンター等の潜像形成において、
帯電部材の抵抗の均一性、被帯電部材との物理的接触状
態の均一性を両立し、環境依存性、耐久性等の性能向上
を図った帯電部材及びそれを用いた帯電装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 被帯電体を帯電させる帯電部材におい
て、フォームからなる弾性層の表面に、水系樹脂からな
る導電層及びウレタン変性アクリル樹脂層を順次形成し
てなることを特徴とする帯電部材及びそれを用いた帯電
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等において、静電潜像プロセスに用いられる感光体等
の被帯電体を帯電させるのに使用する帯電部材及びそれ
を用いた帯電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンター等の電子写真
プロセスでは、まず、感光体の表面を一様に帯電させ、
この感光体に光学系から映像を投射して、光の当たった
部分の帯電を消去することによって潜像を形成し、次い
で、トナーの付着によるトナー像の形成、紙等への記録
媒体へのトナー像の転写により、プリントする方法がと
られている。この場合、最初の感光体を帯電させる操作
は、コロナ放電方式が一般的に採用されてきた。しかし
ながら、このコロナ放電方式は6〜10kVもの高電圧
印加が必要とされるため、機械の安全保守の観点から好
ましくない。また、コロナ放電中にオゾン等の有害物質
が発生するため環境上の問題もある。
【0003】このため、コロナ放電に比べて低い印加電
圧で帯電を行うことができ、かつ、オゾン等の有害物質
の発生を抑制することができる帯電方式への取り組みが
なされてきている。かかる帯電方式の試みとして、電圧
を印加した帯電用部材を感光体等の被帯電体に接触させ
ることにより、被帯電体を帯電させる接触方式による方
法が提案されている。
【0004】この接触帯電方式で使用される帯電部材と
しては、例えば、弾性層の表面に樹脂層を被覆したもの
が知られており、硬度を下げ被帯電部材とのニップ幅を
十分確保するため、帯電部材の弾性層には、フォーム、
その樹脂層にはウレタン、ナイロン等の樹脂が用いられ
ている。しかし、これらの樹脂は、バリアー性、柔らか
さの点ではほぼ満足できるが、いずれも水分の影響が大
きく、低湿度環境下では抵抗が上昇して画像欠陥が生じ
やすいという問題があり、また、これらの樹脂が有機溶
剤可溶型樹脂であるがため、フォームからなる弾性層の
表面にこれら有機溶剤可溶型樹脂をディッピング法、ス
プレー法等にて樹脂層を形成させようとすると、表面平
滑性が得られないという問題がある。これは、有機溶剤
がフォーム体を膨潤させ表面凹凸が形成されてしまった
り、フォームに侵入した有機溶剤が乾燥時に塗膜を突き
破り噴火口状穴が塗膜表面に形成されてしまうからであ
る。もちろん、これを防ぐために、弾性層をフォームと
せずにすれば若干の改善が見られるが、この場合には帯
電部材の硬度が上昇してしまい、被帯電部材との十分な
ニップ幅が得られなくなり、所望とする確実な物理的接
触状態が保てなくなってしまう。
【0005】一方、本発明者等はすでに、ウレタン変性
アクリル樹脂を提案している。この樹脂はバリヤー性、
柔らかさ、環境依存性の点では一定の性能を有するが、
有機溶剤可溶型樹脂であるが故に、やはり帯電部材の表
面平滑性を得るのは困難であった。
【0006】さらに、環境依存性、耐久性の性能向上が
さらに必要となってきており、環境依存性を改善するた
めには、水分の影響を受けにくい材料を塗膜材料として
選択する必要がある。一方、被帯電部材への移行・汚染
を防止するために、移行・汚染物質を含まないバリアー
性のある材料であることも要求される。さらに、適度な
柔らかさを有する材料であることも要求される。耐久性
の性能向上のためには、帯電部材から被帯電部材への電
荷供給を均一に行わせ続ける必要がある。これを良好に
行わせる方策は、帯電部材の抵抗を均一にすることはも
ちろんのこと、さらに帯電部材と被帯電部材の物理的接
触状態もより一層均一にする必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、複写機、プリンター等の潜
像形成において、帯電部材の抵抗の均一性、被帯電部材
との物理的接触状態の均一性を両立し、環境依存性、耐
久性等の性能向上を図った帯電部材及びそれを用いた帯
電装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被帯電体に当
接させ、この被帯電体との間に電圧を印加することによ
り、前は被帯電体を帯電させる帯電部材において、フォ
ームからなる弾性層の表面に、水系樹脂からなる導電層
及びウレタン変性アクリル樹脂層を順次形成してなるこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明はフォームから
なる弾性層とウレタン変性アクリル樹脂層とから構成さ
れた帯電部材であると、従来の帯電部材に比較して、環
境依存性に優れるものの、既述したように有機溶剤によ
ると思われる表面凹凸が発生し、表面平滑性が得られに
くく、耐久性に難があることに注目し、本発明のフォー
ムからなる弾性層の表面に水系樹脂からなる導電層及び
ウレタン変性アクリル樹脂層を順次形成した帯電部材に
すると、環境依存性に優れ、表面平滑性が改善され、耐
久性も向上することを見い出し、本発明を完成させるに
至ったものである。
【0010】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明の帯電部材は、接触帯電方式であるから、被
帯電体に接触するものであれば特にその形状に限定され
るものではないが、例えば、ロール状、プレート状、ブ
ロック状などの各種形状のものが適用可能であり、通常
はロール状が好ましい。ロール状の場合は、これらの内
側に金属あるいはプラスチック製のシャフトを設けても
良い。
【0011】本発明が提供する帯電部材の構造は、フォ
ームからなる弾性層の表面に、水系樹脂からなる導電層
を設け、さらにその上に、ウレタン変性アクリル樹脂層
を設けた構造からなる。弾性層としては、フォームが用
いられ、材料としては特に限定されないが、特にポリウ
レタンフォームが好適である。フォームには導電性を付
与するために、カーボン、金属酸化物等が添加される。
また、フォーム密度は0.05から0.9g/cm3
好ましくは0.3から0.7g/cm3 が適当である。
また、その層厚は0.5から10mmが適当である。
【0012】導電層としては、導電物質と水系樹脂から
構成される。この層の厚みは、1〜500μm、好まし
くは1〜200μm、さらに好ましくは1〜100μm
が好適に用いられる。また、この導電層の体積抵抗率
は、102 〜1011Ωcm、好ましくは105〜109
Ωcm程度に調整されることが適当である。ここで、水
系樹脂とは、水を溶媒とするものであればいずれのタイ
プでも良く、水溶性タイプ、エマルジョンタイプ、サス
ペンジョンタイプ等があり、例えばポリエステル系、ア
クリル系、ウレタン系、温水可溶性系等が挙げられる
が、なかでもポリエステル系、アクリル系が好ましい。
また、できれば、乾燥後は水に再溶解しにくい樹脂が好
ましい。
【0013】また、導電物質としては、導電性を付与で
きる物であれば、いずれでも良い。例示すると、カーボ
ン、グラファイト、金属酸化物、イオン性物質、導電性
高分子などが挙げられるが、なかでもカーボンが好まし
い。とりわけ、酸素含有量が6%以上、好ましくはpH
が5以上のカーボンが最適であり、例えばSMP- 4
(オリエント化学)が挙げられる。さらに、増粘剤、チ
クソトロピー性付与剤、構造粘性付与剤等を適時加える
ことができ、無機系、有機系いずれでも良い。水系樹脂
は、粘度の低いものが多いために、塗膜の厚膜化に苦慮
しやすいが、これら増粘剤、チクソトロピー性付与剤、
構造粘性付与剤等を添加することにより、所望とする厚
みの塗膜を容易に形成できるようになる。
【0014】ウレタン変性アクリル樹脂層としては、前
述した水系樹脂からなる導電層の表面に形成される。こ
こでいう、ウレタン変性アクリル樹脂とは、相溶性、液
安定性、膜柔軟性等の観点から、ウレタン樹脂とアクリ
ル樹脂成分を化学的に結合することがより効果的であ
る。具体的な方法としては、β−ヒドロキシエチルメタ
クリレート等により、アクリル重合体に水酸基を導入し
たポリマーと分子末端にイソシアネート基をもつウレタ
ンプレポリマーとの反応又は下記のような分子末端に
(片末端又は両末端)に水酸基をもつアクリル成分とウ
レタンプレポリマーとの反応により、合成される(A:
アクリル酸、アクリル酸エステルモノマーあるいはオリ
ゴマー)。こうして得られる重合体において、ウレタン
鎖とアクリル鎖は互いにブロック型で結合していてもよ
く又グラフト型で結合していてもよい。
【化1】
【0015】また、ウレタン変性アクリル樹脂は、上述
の方法に限定されるものではなく、その他にもアクリル
ジオール混合系にジイソシアネートを添加する方法、ア
クリルモノマーに両末端イソシアネートポリエステル、
ポリエーテル等を付加し、そのウレタンアクリレートを
重合する方法等によっても得ることができる。また、こ
れらの合成に用いられるアクリル樹脂成分としては、ポ
リマーとしてのガラス転移温度Tg が室温から約80℃
までのものが好ましく、上記β−ヒドロキシエチルメタ
クリレートの他に、例えば、エチルメタクリレート、イ
ソブチルメタクリレート、グリシジルメタクリレートな
どを含むものが用いられる。この際のウレタン変性アク
リル樹脂中におけるアクリル樹脂成分の組成としては5
〜80重量%、特に10〜60重量%であることが好ま
しく、更に20〜50重量%であることがより好まし
い。
【0016】更に、感光体との密着性改良の観点から、
ウレタン変性アクリル樹脂中にシリコ−ン成分を含むこ
ともできる。具体的には、例えばシリコ−ン鎖を含むポ
リオ−ルを原料として用いたウレタンプレポリマ−とア
クリル成分との反応により合成する等の方法が考えられ
る。この場合、ウレタンプレポリマ−中におけるシリコ
−ン成分の組成としては2〜80重量%、特に5〜50
重量%であることが好ましい。又、反応後のウレタン変
性アクリル樹脂中におけるシリコ−ン成分の組成として
は1〜50重量%、特に3〜30重量%であることが望
ましい。
【0017】ウレタン変性アクリル樹脂は、単独で含有
されても、2種以上が含有されても差し支えなく、他の
樹脂を混合して用いてもよい。この場合、ウレタン変性
アクリル樹脂以外の樹脂としては、ポリエステル、フェ
ノール樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウ
レタン樹脂等が挙げられる。
【0018】更に、カーボンブラック等で全体の抵抗を
調節したウレタン変性アクリル樹脂層に、部分的なピン
ホールリークや、感光ドラムとの密着性改良のために、
いわゆるシリカ(ホワイトカーボン)を添加しても良
い。シリカは微粒子珪酸及び珪酸塩であり、通常カーボ
ンブラックに次ぐ補強性を有し、ゴム等の強伸度、硬
度、耐摩耗性等を改良し、透明ないし鮮明な製品に使用
されるもので、これらは一般に10〜50μmの超微粒
なかさ高い白色粉末で、天然産の珪酸や珪酸塩の粉砕品
とは製法、性質が異なる。シリカを製法上から分類すれ
ば、乾式法による無水珪酸(デグッサ製アエロジル
等)、湿式法による含水珪酸(バイエル製ブルカシル
等)及び合成珪酸塩(珪酸マグネシウムなど)等が挙げ
られる。
【0019】また、更にウレタン変性アクリル樹脂層
は、その塗膜の強さを増大させるため、硬化剤を用いて
架橋させても良い。架橋は、主剤と硬化剤に水酸基とイ
ソシアネート基のような反応基を含有させて行なうこと
が出来る。硬化剤には、例えば2官能のジイソシアネー
ト類、或はそれ以上の官能基を有するポリイソシアネー
ト等を用い、硬化剤に柔軟性を与える基を導入する等に
より、強伸度を容易にアップさせ、塗膜の耐久性を改良
すること等ができる。また、硬化剤には密着性をより改
善する等で、硬化剤にシリコーン成分を含有しても良
い。
【0020】なお、ウレタン樹脂とアクリル樹脂の比率
の異なるウレタン変性アクリル樹脂を積層したりあるい
は混合して、本発明のウレタン変性アクリル樹脂からな
る層を形成しても良い。また、導電物質としては導電性
を付与できる物であればいずれでも良い。例示すると、
カーボン、グラファイト、金属酸化物、イオン性物質、
導電性高分子などが挙げられるが、なかでもカーボンが
好ましい。また、さらに、このウレタン変性アクリル樹
脂からなる層の上に別の塗膜層を設けてもかまわない。
なお、層形成方法は、以上のものを含む塗料状態となし
て弾性層を浸漬し塗膜を形成するディップ法、あるいは
スプレー法が挙げられる。
【0021】そして、以上のようにして作成された帯電
部材の表面の粗さはJIS 10点平均粗さRzスケー
ルで4μm以下、好ましくは3μm以下、さらに好まし
くは2μm以下に調整することが適当である。
【0022】
【実施例】以下に実施例、比較例を示して、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記に限定されるものでは
ない 「実施例1」導電性のポリウレタンフォームローラ上
に、厚さ30μmの導電層Aを、さらにその上に厚さ1
00μmのウレタン変性アクリル樹脂層Bを形成した。
導電層Aは、SMP−4をカーボンとして水分散性ポリ
エステル樹脂に混合した塗料A1を用い、ウレタン変性
アクリル樹脂層Bは、カーボンをウレタン変性アクリル
樹脂(ウレタン樹脂/アクリル樹脂=5/ 5)に混合し
た塗料B1を用い、各々ディップ法により付与した。導
電層Aの体積抵抗率は107 Ωcm程度に、ウレタン変
性アクリル樹脂層Bの体積抵抗率は108 Ωcm程度に
調整した。なお、SMP−4は酸素含有量が10%、p
Hが7.33のカーボンである。ローラ表面の粗さはJ
IS10点平均粗さRzスケールで1.6μmであり、
マイクロ硬度は62度であった。このローラの抵抗を測
定したところ、温度15℃/湿度10%RH下で2.5
×106 Ω、温度35℃/湿度85%RH下で1.0×
106 Ωであった。このローラをプリンターに装着し、
連続6000枚画像出しをしても、特に画像の劣化は、
ほぼなかった。
【0023】「実施例2」導電性のポリウレタンフォー
ムローラ上に、厚さ30μmの導電層Aを、さらにその
上に厚さ110μmのウレタン変性アクリル樹脂層Cを
形成した。導電層Aは、SMP−4をカーボンとして水
分散性ポリエステル樹脂に混合した塗料A1を用い、ウ
レタン変性アクリル樹脂層Cは、カーボンをウレタン変
性アクリル樹脂(ウレタン樹脂/アクリル樹脂=6/
4)に混合した塗料C1と、カーボンをウレタン変性ア
クリル樹脂(ウレタン樹脂/アクリル樹脂= 4/6)に
混合した塗料C2を用い、各々ディップ法により付与し
た。ここで、ウレタン変性アクリル樹脂層Cは、ウレタ
ン樹脂とアクリル樹脂の比率の異なる2種の塗料を用
い、連続ディップし形成させた。導電層Aの体積抵抗率
は107 Ωcm程度に、ウレタン変性アクリル樹脂層C
の体積抵抗率は108 Ωcm程度に調整した。なお、S
MP−4は酸素含有量が10%、pHが7.33のカー
ボンである。ローラ表面の粗さはJIS10点平均粗さ
Rzスケールで1.9μmであり、マイクロ硬度は67
度であった。このローラの抵抗を測定したところ、温度
15℃/湿度10%RH下で3.5×106 Ω、温度3
5℃/湿度85%RH下で1.5×106 Ωであった。
このローラをプリンターに装着し、連続6000枚画像
出しをしても、特に画像の劣化は、ほぼなかった。
【0024】「比較例1」導電性のポリウレタンフォー
ムローラ上に、厚さ100μmのウレタン変性アクリル
樹脂層Bを形成した。ウレタン変性アクリル樹脂層B
は、カーボンをウレタン変性アクリル樹脂(ウレタン樹
脂/アクリル樹脂= 5/5)に混合した塗料B1を用
い、各々ディップ法により付与した。ウレタン変性アク
リル樹脂層Bの体積抵抗率は108 Ωcm程度に調整し
た。ローラ表面の粗さはJIS10点平均粗さRzスケ
ールで5から60μmの間でひどくばらつき、マイクロ
硬度は70度であった。このローラの抵抗を測定したと
ころ、温度15℃/湿度10%RH下で2.2×106
Ω、温度35℃/湿度85%RH下で1.0×106 Ω
であった。このローラをプリンターに装着し、連続60
00枚画像出しをしたところ、初期から表面の凹凸のせ
いと思われる黒ポチが若干ある画像となり、画像枚数が
増えるにしたがって、一層ひどい画像となってしまっ
た。
【0025】「比較例2」導電性のポリウレタンフォー
ムローラ上に、厚さ30μmの導電層Aを、さらにその
上に厚さ100μmの塗膜層D、さらにその上に厚さ1
0μmの塗膜層Eを形成した。塗膜層Aは、SMP−4
をカーボンとして水分散性ポリエステル樹脂に混合した
塗料A1を用い、塗膜層Dは、カーボンをウレタン樹脂
に混合した塗料D1を用い、塗膜層Eは、導電性酸化チ
タンをアルコール可溶性ナイロン樹脂に混合した塗料E
1を用い、各々ディップ法により付与した。導電層Aの
体積抵抗率は107 Ωcm程度に、塗膜層D,Eの体積
抵抗率は108 Ωcm程度に調整した。なお、SMP−
4は酸素含有量が10%、pHが7.33のカーボンで
ある。ローラ表面の粗さはJIS 10点平均粗さRz
スケールで2.3μmであり、マイクロ硬度は66度で
あった。このローラの抵抗を測定したところ、温度15
℃/湿度10%RH下で8.5×106 Ω、温度35℃
/湿度85%RH下で1.0×106 Ωであった。この
ローラをプリンターに装着し、連続6000枚画像出し
をしても、特に画像の劣化は、ほぼなかった。
【0026】「比較例3」導電性のポリウレタンフォー
ムローラ上に、厚さ30μmの導電層Aを、さらにその
上に厚さ100μmの塗膜層Fを形成した。導電層A
は、SMP−4をカーボンとして水分散性ポリエステル
樹脂に混合した塗料A1を用い、塗膜層Fは、カーボン
をウレタン変性アクリル樹脂(ウレタン樹脂/アクリル
樹脂= 9.6/0.4)に混合した塗料F1を用い、各
々ディップ法により付与した。導電層Aの体積抵抗率は
107 Ωcm程度に、塗膜層Fの体積抵抗率は108Ω
cm程度に調整した。なお、SMP−4は酸素含有量が
10%、pHが7.33のカーボンである。ローラ表面
の粗さはJIS10点平均粗さRzスケールで1.6μ
mであり、マイクロ硬度は53度であった。このローラ
をプリンターに装着したところ、感光体とひどい密着を
引き起こしてしまった。
【0027】「比較例4」導電性のポリウレタンフォー
ムローラ上に、厚さ30μmの導電層Aを、さらにその
上に厚さ100μmの塗膜層Gを形成した。導電層A
は、SMP−4をカーボンとして水分散性ポリエステル
樹脂に混合した塗料A1を用い、塗膜層Gは、カーボン
をウレタン変性アクリル樹脂(ウレタン樹脂/アクリル
樹脂= 1/9)に混合した塗料G1を用い、各々ディッ
プ法により付与した。導電層Aの体積抵抗率は107 Ω
cm程度に、塗膜層Fの体積抵抗率は108Ωcm程度
に調整した。なお、SMP−4は酸素含有量が10%、
pHが7.33のカーボンである。ローラは取り扱い中
に、表面にひび割れが発生してしまった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の帯電部材
によれば、複写機、プリンター等の潜像形成において、
帯電部材の抵抗の均一性、被帯電部材との物理的接触状
態の均一性を両立し、環境依存性、耐久性等の性能向上
をはかった帯電部材及びそれを用いた帯電装置を提供す
ることが可能である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に当接させ、この被帯電体との
    間に電圧を印加することにより、前記被帯電体を帯電さ
    せる帯電部材において、 フォームからなる弾性層の表面に、水系樹脂からなる導
    電層及びウレタン変性アクリル樹脂層を順次形成してな
    ることを特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 上記ウレタン変性アクリル樹脂層のアク
    リル樹脂成分が5〜80重量%であることを特徴とする
    請求項1に記載の帯電部材。
  3. 【請求項3】 上記弾性層の主材がポリウレタンである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帯電部
    材。
  4. 【請求項4】 帯電部材の表面がJIS10点平均粗さ
    Rzスケールで4μm以下であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載の帯電部材。
  5. 【請求項5】 被帯電体に当接し上記被帯電体を帯電さ
    せる帯電部材と、被帯電体と帯電部材との間に電圧を印
    加する電圧印加手段とを具備してなる帯電装置におい
    て、前記帯電部材として請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の帯電部材を用いたことを特徴とする帯電装置。
JP23947196A 1995-09-19 1996-09-10 帯電部材及び帯電装置 Pending JPH09146340A (ja)

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